JPH0635110Y2 - サッシ窓枠における枠組み補強装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、方形に枠組みしてなるサッシ窓枠の枠組隅角
部における枠組み補強装置に関する。

［従来の技術及び解決すべき課題］ 従来、この種の補強装置としては、サッシ窓枠の枠組隅
角部における縦枠の裏面に、平板状の補強板を当接し、
枠組み用の組立ネジによって縦枠とともに固着するもの
があった。

しかしながら、従来の補強装置によると、縦枠の補強は
なされるものの、各枠材間の歪みに対しては強固な補強
がなされないといった欠点があった。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単
な構造の補強金具により強固にサッシ窓枠の補強をなし
うるサッシ窓枠における枠組み補強装置を提供すること
を目的としている。

具体的に本考案は、サッシ窓枠における枠組み補強装置
において、方形に枠組みされたサッシ窓枠の少なくとも
隣り合う２つの枠組隅角部に、Ｌ字形の補強金具を取付
け、上記補強金具の垂直片にネジ孔を形成し、該垂直片
を縦枠の背面に当接し、横枠のネジ受けにネジ込む組立
ネジで枠組みと同時に固着すると共に、上記補強金具の
水平片に、垂直片の立上り方向と同じ方向に立上る当接
部を形成し、該当接部を横枠の裏面に当接させてなるも
のである。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図は本考案のサッシ窓枠における枠組み補強装置を
示すサッシ窓枠の枠組隅角部を屋内側下方から見た斜視
図、第２図は同じく枠組隅角部を屋外側上方から見た斜
視図、第３図は枠組隅角部の正面断面図、第４図は第３
図の矢印Ａ方向から見た図、第５図はサッシ窓枠の正面
図、第６図は補強金具の斜視図である。

本実施例において本考案のサッシ窓枠における補強装置
は、サッシ窓枠１の全ての枠組隅角部４に設けてなるも
のである。

サッシ窓枠１は、第５図に示すように上下の横枠2,2及
び左右の縦枠3,3を方形に枠組みしてなるものであり、
枠組隅角部４においては、縦枠３の側面に横枠２の端面
を当接して、反対側から組立ネジ５を横枠２のネジ受け
2aにネジ込んで組立がなされる。・ 補強金具６は、第６図に示すように上記枠組隅角部４に
取付けられるＬ字形をなすものである。このＬ字形の補
強金具６の垂直片７には複数のネジ孔7aが形成してあ
り、縦枠３の裏面に当接した際に横枠２のネジ受け2aに
対応させてある。

また、補強金具６の水平片８は、垂直片７の半分程の幅
を有し、横枠２の裏面側の垂下材2b,2bの間隔よりも幅
狭にされている。また、この水平片８の先端には垂直片
７の立上り方向と同じ方向に立上る当接部９を形成して
ある。当接部９は水平片８の先端を垂直片７側へ折曲げ
形成したものであり、補強金具６を枠組隅角部４に取付
けた状態で、その先端が横枠２の裏面に当接するようそ
の長さを、縦枠３の端面と横枠２の裏面との距離Ｌに等
しくしてある。

上記補強金具６は、サッシ窓枠１の枠組隅角部４に対し
て、その垂直片７を縦枠３の裏面に当接し、また水平片
８の当接部９を横枠２の裏面に当接した状態で、ネジ孔
7aを介し組立ネジ５により枠組みと同時に固着される。

第５図に示すように補強金具６を四隅に取付けた状態
で、矢印Ｘ方向から力が作用して左上及び右下の枠組隅
角部４における横枠2,縦枠３が開き方向に歪もうとする
と、該左上及び右下の補強金具6,6が作用して歪みを生
じさせない。また逆に、矢印Ｙ方向から力が作用する
と、今度は右上及び左下の補強金具6,6が作用すること
となる。

実施例においてはサッシ窓枠１の全ての枠組隅角部４に
補強金具６を取付けたが、少なくとも隣り合う２つの枠
組隅角部４に補強金具６を取付けることによって同様に
サッシ窓枠の補強が図れる。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案は、水平片に横枠の裏面に当
接する当接部を形成したＬ字形の補強金具を、その垂直
片を縦枠の背面に当接して組立ネジにて枠組みと同時に
固着して補強装置を構成することにより、簡単な構造の
補強金具により強固にサッシ窓枠の補強を行なうことが
できる。

特に、横枠のウェブが縦枠の端面よりもサッシ内方に寄
っているものであっても、突出状の当接部がウェブ裏面
に当接するので確実に補強をすることができる。

また、枠組み用の組立ネジを用いて補強金具を固着する
ようにしたことから、補強金具のためにサッシ窓枠に別
途取付手段を設ける必要がなくなり、ネジ止め部がサッ
シ内方に露出するようなことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のサッシ窓枠における枠組み補強装置を
示すサッシ窓枠の枠組隅角部を屋内側下方から見た斜視
図、第２図は同じく枠組隅角部を屋外側上方から見た斜
視図、第３図は枠組隅角部の正面断面図、第４図は第３
図の矢印Ａ方向から見た図、第５図はサッシ窓枠の正面
図、第６図は補強金具の斜視図である。 1:サッシ窓枠、2:横枠 3:縦枠、4:枠組隅角部 5:組立ネジ、6:補強金具 7:垂直片、7a:ネジ孔 8:水平片、9:当接部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下記要件を備えることを特徴とするサッシ
   窓枠における枠組み補強装置。 （イ）方形に枠組みされたサッシ窓枠の少なくとも隣り
   合う２つの枠組隅角部に、Ｌ字形の補強金具を取付け
   る。 （ロ）上記補強金具の垂直片にネジ孔を形成し、該垂直
   片を縦枠の背面に当接し、横枠のネジ受けにネジ込む組
   立ネジで枠組みと同時に固着する。 （ハ）上記補強金具の水平片に、垂直片の立上り方向と
   同じ方向に立上る当接部を形成し、該当接部を横枠の裏
   面に当接させる。