JPH063505A - 耐衝撃性の良好なプラスチックレンズ - Google Patents
耐衝撃性の良好なプラスチックレンズInfo
- Publication number
- JPH063505A JPH063505A JP4187401A JP18740192A JPH063505A JP H063505 A JPH063505 A JP H063505A JP 4187401 A JP4187401 A JP 4187401A JP 18740192 A JP18740192 A JP 18740192A JP H063505 A JPH063505 A JP H063505A
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- JP
- Japan
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- lens
- primer
- plastic lens
- impact resistance
- silicon
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 プラスチックレンズ表面に、架橋させたポリ
シロキサン系エラストマ−からなるプライマ−層を設
け、その上にシリコン系樹脂からなるハ−ドコ−ト層を
被覆しその上に更に、無機物質からなる単層または多層
の反射防止層を有するプラスチックレンズにおいて、プ
ライマ−層に下記化1(反応式1)に示すヒドロシリル
型付加反応によって得られるシリコンエラストマ−を厚
み0.05〜5ミクロンの範囲で用いる。 【化1】 【効果】 本発明のレンズは耐衝撃性、耐擦傷性、反射
防止性に優れたものである。
シロキサン系エラストマ−からなるプライマ−層を設
け、その上にシリコン系樹脂からなるハ−ドコ−ト層を
被覆しその上に更に、無機物質からなる単層または多層
の反射防止層を有するプラスチックレンズにおいて、プ
ライマ−層に下記化1(反応式1)に示すヒドロシリル
型付加反応によって得られるシリコンエラストマ−を厚
み0.05〜5ミクロンの範囲で用いる。 【化1】 【効果】 本発明のレンズは耐衝撃性、耐擦傷性、反射
防止性に優れたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐擦傷性、耐衝撃性、
反射防止性に優れた有用なプラスチックレンズに関す
る。
反射防止性に優れた有用なプラスチックレンズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチックレンズは、ガラスに
代わり多用されつつある。この大きな理由は、プラスチ
ックレンズがガラスにない有用な性質を多々有している
からである。例えば、軽量な点、染色出来る点、割れに
くい点等である。この中でも、割れにくいと言う性質
は、極めて重要である。例えば、眼鏡レンズにおいて
は、眼球を保護すると言う観点から見ればガラス製レン
ズに比べプラスチック製レンズの重要性は明かである。
しかしながら、プラスチック性眼鏡レンズの実際上の使
用においては、プラスチックレンズのこの割れにくいと
言う性質、即ち耐衝撃性の大きいと言う性質は必ずしも
生かされているとは言い難い。この理由は、一般にプラ
スチックレンズは表面が傷つき易いため、レンズの表面
にシリコン系のハ−ドコ−ト膜が設けられ、更にその上
に、反射を防止するための無機物質からなる単層また
は、多層の反射防止層が着けられている。しかしなが
ら、このハ−ドコ−ト層と反射防止層が着けられたプラ
スチックレンズは、これらの膜を設けないプラスチック
レンズに比べ耐衝撃性が著しく低下する現象が有るため
である。この現象を回避する研究が多方面で行われてい
る。例えば、特開昭63−87223号公報や特開昭6
3−141001号公報には、プラスチックレンズとハ
−ドコ−ト膜の間に、ポリウレタン樹脂のプライマ−層
を設ける方法が開示されている。しかしながら、これら
の方法では、プライマ−層のポリウレタン樹脂が条件に
よっては、シリコン系ハ−ドコ−ト層へ溶出し、曇りを
生じたり、ハ−ドコ−ト膜が本来の硬度を有しない可能
性が有る。又、プライマ−層のポリウレタン樹脂とシリ
コン系ハ−ドコ−ト膜の密着性が必ず良好とは言い難
い。
代わり多用されつつある。この大きな理由は、プラスチ
ックレンズがガラスにない有用な性質を多々有している
からである。例えば、軽量な点、染色出来る点、割れに
くい点等である。この中でも、割れにくいと言う性質
は、極めて重要である。例えば、眼鏡レンズにおいて
は、眼球を保護すると言う観点から見ればガラス製レン
ズに比べプラスチック製レンズの重要性は明かである。
しかしながら、プラスチック性眼鏡レンズの実際上の使
用においては、プラスチックレンズのこの割れにくいと
言う性質、即ち耐衝撃性の大きいと言う性質は必ずしも
生かされているとは言い難い。この理由は、一般にプラ
スチックレンズは表面が傷つき易いため、レンズの表面
にシリコン系のハ−ドコ−ト膜が設けられ、更にその上
に、反射を防止するための無機物質からなる単層また
は、多層の反射防止層が着けられている。しかしなが
ら、このハ−ドコ−ト層と反射防止層が着けられたプラ
スチックレンズは、これらの膜を設けないプラスチック
レンズに比べ耐衝撃性が著しく低下する現象が有るため
である。この現象を回避する研究が多方面で行われてい
る。例えば、特開昭63−87223号公報や特開昭6
3−141001号公報には、プラスチックレンズとハ
−ドコ−ト膜の間に、ポリウレタン樹脂のプライマ−層
を設ける方法が開示されている。しかしながら、これら
の方法では、プライマ−層のポリウレタン樹脂が条件に
よっては、シリコン系ハ−ドコ−ト層へ溶出し、曇りを
生じたり、ハ−ドコ−ト膜が本来の硬度を有しない可能
性が有る。又、プライマ−層のポリウレタン樹脂とシリ
コン系ハ−ドコ−ト膜の密着性が必ず良好とは言い難
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、耐衝撃性の著しいプライマ−であって、かつレン
ズ基材及び、シリコン系ハ−ドコ−ト膜との密着性に優
れ、且つハ−ドコ−ト膜に欠点を与えないプライマ−を
開発し、耐擦傷性、耐衝撃性、反射防止性に優れた有用
なプラスチックレンズを提供することである。
点は、耐衝撃性の著しいプライマ−であって、かつレン
ズ基材及び、シリコン系ハ−ドコ−ト膜との密着性に優
れ、且つハ−ドコ−ト膜に欠点を与えないプライマ−を
開発し、耐擦傷性、耐衝撃性、反射防止性に優れた有用
なプラスチックレンズを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、この解決策
として、プライマ−にシリコン系ハ−ドコ−トと同質の
下記化2(反応式1)に示すヒドロシリル化型付加反応
によって得られるシリコンエラストマ−を用いることに
より、耐衝撃性の著しいプライマ−であって、かつレン
ズ基材及び、シリコン系ハ−ドコ−ト膜との密着性に優
れ、且つハ−ドコ−ト膜に欠点を与えない耐擦傷性、耐
衝撃性、反射防止性に優れた有用なプラスチックレンズ
を提供するに至った。
として、プライマ−にシリコン系ハ−ドコ−トと同質の
下記化2(反応式1)に示すヒドロシリル化型付加反応
によって得られるシリコンエラストマ−を用いることに
より、耐衝撃性の著しいプライマ−であって、かつレン
ズ基材及び、シリコン系ハ−ドコ−ト膜との密着性に優
れ、且つハ−ドコ−ト膜に欠点を与えない耐擦傷性、耐
衝撃性、反射防止性に優れた有用なプラスチックレンズ
を提供するに至った。
【0005】
【化2】
【0006】以下に本発明の詳細を述べる。本発明では
プラスチックレンズ基材の種類は特に限定されない。例
えばアクリル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂等の熱可塑性
樹脂からなるレンズ、ジエチレングリコ−ルビスアリル
カ−ボネ−ト樹脂、各種の架橋型アクリル樹脂、架橋ポ
リウレタン樹脂、架橋ポリチオウレタン樹脂、等の熱硬
化性樹脂からなるレンズ等広い範囲のレンズを使用する
ことが出来る。
プラスチックレンズ基材の種類は特に限定されない。例
えばアクリル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂等の熱可塑性
樹脂からなるレンズ、ジエチレングリコ−ルビスアリル
カ−ボネ−ト樹脂、各種の架橋型アクリル樹脂、架橋ポ
リウレタン樹脂、架橋ポリチオウレタン樹脂、等の熱硬
化性樹脂からなるレンズ等広い範囲のレンズを使用する
ことが出来る。
【0007】次に本発明では、これら各種の材質からな
るレンズの上に限定された本発明のプライマーが被覆さ
れる。本発明で使用されるプライマーの主要成分は、ポ
リシロキサン系エラストマ−からなる。このポリシロキ
サン系エラストマ−は、弾力性があり、レンズの耐衝撃
性を維持すると共に、この上にコートするシリコン系ハ
−ドコ−トと同質であるため、ハ−ドコ−ト層と強い密
着性をもたせることが出来る。本発明で用いるポリシロ
キサン系エラストマ−とは、下記化3(反応式1)に示
すヒドロシリル化型付加反応によって得られるものであ
るが、具体的には、チェインの末端または、内部に、C
H2=CH-Si結合を少なくとも一個以上持ったビニル
変性ポリシロキサンとSiH結合を有するポリシロキサ
ン同士を付加反応したポリマ−の総称を意味する。
るレンズの上に限定された本発明のプライマーが被覆さ
れる。本発明で使用されるプライマーの主要成分は、ポ
リシロキサン系エラストマ−からなる。このポリシロキ
サン系エラストマ−は、弾力性があり、レンズの耐衝撃
性を維持すると共に、この上にコートするシリコン系ハ
−ドコ−トと同質であるため、ハ−ドコ−ト層と強い密
着性をもたせることが出来る。本発明で用いるポリシロ
キサン系エラストマ−とは、下記化3(反応式1)に示
すヒドロシリル化型付加反応によって得られるものであ
るが、具体的には、チェインの末端または、内部に、C
H2=CH-Si結合を少なくとも一個以上持ったビニル
変性ポリシロキサンとSiH結合を有するポリシロキサ
ン同士を付加反応したポリマ−の総称を意味する。
【0008】
【化3】
【0009】即ち、Si-H 結合と CH2=CH-Si
結合との付加反応によって種々の重合度のエラストマ−
が得られるが、これらエラストマ−は、強靱性、引っ張
り強度、に優れる特徴を有する。このプライマ−の処理
方法は、本発明では、通常有機溶媒に溶解しておいた各
種の重合度のビニル基を有するポリシロキサン、及び
Si-H 結合を有するポリシロキサン混合物に触媒を添
加したのち、レンズに塗布しこれを高温で処理すること
によりプライマ−層を形成させることが出来る。このプ
ライマ−の塗布方法は、スピンコ−ト法、デイツピイング
法等公知の方法用いることが出来、特に制限はない。プ
ライマ−層を形成させるために、レンズを予め必要に応
じてアルカリ処理、プラズマ処理、等の前処理を行って
おくのが接着性の向上の為により好ましい。
結合との付加反応によって種々の重合度のエラストマ−
が得られるが、これらエラストマ−は、強靱性、引っ張
り強度、に優れる特徴を有する。このプライマ−の処理
方法は、本発明では、通常有機溶媒に溶解しておいた各
種の重合度のビニル基を有するポリシロキサン、及び
Si-H 結合を有するポリシロキサン混合物に触媒を添
加したのち、レンズに塗布しこれを高温で処理すること
によりプライマ−層を形成させることが出来る。このプ
ライマ−の塗布方法は、スピンコ−ト法、デイツピイング
法等公知の方法用いることが出来、特に制限はない。プ
ライマ−層を形成させるために、レンズを予め必要に応
じてアルカリ処理、プラズマ処理、等の前処理を行って
おくのが接着性の向上の為により好ましい。
【0010】このプライマ−の反応は、一般には触媒を
必要とする。ここで用いられる触媒は、塩化白金酸のア
ルコ−ル、エ−テル、ジビニルシロキサン、環状ビニル
シロキサン等の溶液またはコンプレックスなどが使用さ
れる。硬化使用温度は、通常室温〜140度(℃)位が
適当な温度として採用される。Si-H 結合と CH2=
CH-Si 結合との付加反応は、等モル反応であるが、
一般には、本発明に於て 2対1 から 6対1 の幅で使
用することが出来る。このプライマ−層の厚みは、本発
明では、重要である。厚すぎると耐衝撃性には有利であ
るが、硬度が低下する。 又、薄すぎると耐衝撃性が小
さくなる。本発明では、適当なプライマ−層の厚みとし
て、0.05〜5ミクロン、より好ましくは、0.1〜
3ミクロンの範囲が使用される。本発明では、次に、プ
ライマ−層の上に、シリコン系樹脂よりなるハ−ドコ−
ト層を設ける。このハ−ドコ−ト層として用いられるハ
−ドコ−ト剤は、本発明に置いては、特に限定はない。
現在レンズ業界で一般に使用されているシリコン系ハ−
ドコ−ト剤をそのまま使用することができる。
必要とする。ここで用いられる触媒は、塩化白金酸のア
ルコ−ル、エ−テル、ジビニルシロキサン、環状ビニル
シロキサン等の溶液またはコンプレックスなどが使用さ
れる。硬化使用温度は、通常室温〜140度(℃)位が
適当な温度として採用される。Si-H 結合と CH2=
CH-Si 結合との付加反応は、等モル反応であるが、
一般には、本発明に於て 2対1 から 6対1 の幅で使
用することが出来る。このプライマ−層の厚みは、本発
明では、重要である。厚すぎると耐衝撃性には有利であ
るが、硬度が低下する。 又、薄すぎると耐衝撃性が小
さくなる。本発明では、適当なプライマ−層の厚みとし
て、0.05〜5ミクロン、より好ましくは、0.1〜
3ミクロンの範囲が使用される。本発明では、次に、プ
ライマ−層の上に、シリコン系樹脂よりなるハ−ドコ−
ト層を設ける。このハ−ドコ−ト層として用いられるハ
−ドコ−ト剤は、本発明に置いては、特に限定はない。
現在レンズ業界で一般に使用されているシリコン系ハ−
ドコ−ト剤をそのまま使用することができる。
【0011】ハ−ドコ−ト剤の塗布方法は、スピンコ−
ト法、デイツピイング法等公知の方法であれば特に、制限
はない。本発明では、プライマ−材料とハ−ドコ−ト剤
が同質のシリコン系樹脂よりなる為、相溶性が高く、プ
ライマ−層に処理を行わずとも、プライマ−層とハ−ド
コ−ト層の密着性が良好なのが本発明の特徴でもあるの
で、プライマ−層に前処理を行なう必要はない。ハ−ド
コ−ト剤を塗布したのち、加熱硬化、紫外線硬化、等の
手段を用いて、ハ−ドコ−トの硬化が行われる。本発明
では、一般に、ハ−ドコ−ト層の厚みとして、1.0〜
10ミクロン、より好ましくは、2.0〜7ミクロンの
範囲が使用される。本発明では、シリコン系ハ−ドコ−
ト層の上に更に、単層または、多層の反射防止膜が設け
られる。これに用いられる材料としては、通常ガラスも
しくは、プラスチックレンズに使用されているものを、
そのまま使用することが出来るが、一般には、金属酸化
物、金属弗化物が挙げられ、具体的には、Si02、Z
r02、等の金属酸化物、MgF2等の 弗化物が代表的
な例である。これら単層または、多層の反射防止膜を設
ける方法は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レ−チング法、イオンビ−ムアシスト法等を採用するこ
とが出来る。
ト法、デイツピイング法等公知の方法であれば特に、制限
はない。本発明では、プライマ−材料とハ−ドコ−ト剤
が同質のシリコン系樹脂よりなる為、相溶性が高く、プ
ライマ−層に処理を行わずとも、プライマ−層とハ−ド
コ−ト層の密着性が良好なのが本発明の特徴でもあるの
で、プライマ−層に前処理を行なう必要はない。ハ−ド
コ−ト剤を塗布したのち、加熱硬化、紫外線硬化、等の
手段を用いて、ハ−ドコ−トの硬化が行われる。本発明
では、一般に、ハ−ドコ−ト層の厚みとして、1.0〜
10ミクロン、より好ましくは、2.0〜7ミクロンの
範囲が使用される。本発明では、シリコン系ハ−ドコ−
ト層の上に更に、単層または、多層の反射防止膜が設け
られる。これに用いられる材料としては、通常ガラスも
しくは、プラスチックレンズに使用されているものを、
そのまま使用することが出来るが、一般には、金属酸化
物、金属弗化物が挙げられ、具体的には、Si02、Z
r02、等の金属酸化物、MgF2等の 弗化物が代表的
な例である。これら単層または、多層の反射防止膜を設
ける方法は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レ−チング法、イオンビ−ムアシスト法等を採用するこ
とが出来る。
【0012】この様に、本発明のプライマ−にシリコン
系ハ−ドコ−トと同質のポリシロキサン系エラストマ−
を用いることにより、耐衝撃性の著しいプライマ−であ
って、かつレンズ基材及び、シリコン系ハ−ドコ−ト膜
との密着性に優れ、且つハ−ドコ−ト膜に欠点を与えな
い耐擦傷性、耐衝撃性、反射防止性に優れた有用なプラ
スチックレンズを提供する事が出来る。以下、本発明を
実施例で説明する。
系ハ−ドコ−トと同質のポリシロキサン系エラストマ−
を用いることにより、耐衝撃性の著しいプライマ−であ
って、かつレンズ基材及び、シリコン系ハ−ドコ−ト膜
との密着性に優れ、且つハ−ドコ−ト膜に欠点を与えな
い耐擦傷性、耐衝撃性、反射防止性に優れた有用なプラ
スチックレンズを提供する事が出来る。以下、本発明を
実施例で説明する。
【0013】実施例(1) ※プライマ−層の作製 使用したプラスチックレンズ : 市販のCRー39レン
ズ(0.00ジオプタ−)
中心厚み1.6mm レンズ前処理 : 3%アルカリ水溶液5分
浸漬(室温) プライマ− : チッソ 株式会社製
ズ(0.00ジオプタ−)
中心厚み1.6mm レンズ前処理 : 3%アルカリ水溶液5分
浸漬(室温) プライマ− : チッソ 株式会社製
【0014】
【化4】
【0015】触媒 : 塩化白金酸(Pt15〜
16%ジビニルジシロキサンに溶解)
0.15%(対プライマ−固形分) 塗布方法 : ディッピィング法 硬化条件 : 100℃ 60分 以上の方法によって厚み0.55ミクロンのプライマ−
層を形成させた。
16%ジビニルジシロキサンに溶解)
0.15%(対プライマ−固形分) 塗布方法 : ディッピィング法 硬化条件 : 100℃ 60分 以上の方法によって厚み0.55ミクロンのプライマ−
層を形成させた。
【0016】※ハ−ドコ−ト層の作製 ハ−ドコ−ト剤 : 徳山曹達株式会社製 TS56T シリコン系ハ−ドコ−ト剤 塗布方法 : ディッピィング法 硬化条件 : 110℃ 2時間 以上の方法によって厚み5.1ミクロンのハ−ドコ−ト
層を形成させた。
層を形成させた。
【0017】※反射防止層の作製 スパッタリング法によりSi02/Zr02 系の7層の
反射防止膜を形成させた。
反射防止膜を形成させた。
【0018】※評価方法 (1)膜の密着性 JIS K5400(碁盤目試験)に準じる密着テスト 膜を有するレンズ表面をカッタ−で1mm角の碁盤目
(100個)に切傷をつけ、セロハンテ−プを張り付け
た後、これを勢い良くひきはがし、 レンズから
剥ぎ取られずに残っている膜の碁盤目の数を数える。 100/100 :膜が全く剥がれていない。 0/100 :膜がすべて剥がれている事を示す。 (2)膜硬度 JIS K5400(鉛筆引っかき試験)に準じる鉛筆
硬度を求めた。 (3)膜の耐擦傷性 #0000のスチ−ルウ−ルで擦り、反射色の変化で判
定した。 評価 A :強く擦っても傷が着かず反射色が変化しな
い。 B :強く擦ると傷が着き、傷の部分は、白くなるが傷
以外の所は反射色は変化がない。 C :弱く擦るだけでも膜に傷が生じ、擦った部分が完
全に白くなる。 (4)レンズの耐衝撃性 127cmの高さから重量の異なる鋼球(2gから+2
gおき)を順次レンズ中央に落下させ、割れる1つ手前
の鋼球の重量を耐衝撃性とした。
(100個)に切傷をつけ、セロハンテ−プを張り付け
た後、これを勢い良くひきはがし、 レンズから
剥ぎ取られずに残っている膜の碁盤目の数を数える。 100/100 :膜が全く剥がれていない。 0/100 :膜がすべて剥がれている事を示す。 (2)膜硬度 JIS K5400(鉛筆引っかき試験)に準じる鉛筆
硬度を求めた。 (3)膜の耐擦傷性 #0000のスチ−ルウ−ルで擦り、反射色の変化で判
定した。 評価 A :強く擦っても傷が着かず反射色が変化しな
い。 B :強く擦ると傷が着き、傷の部分は、白くなるが傷
以外の所は反射色は変化がない。 C :弱く擦るだけでも膜に傷が生じ、擦った部分が完
全に白くなる。 (4)レンズの耐衝撃性 127cmの高さから重量の異なる鋼球(2gから+2
gおき)を順次レンズ中央に落下させ、割れる1つ手前
の鋼球の重量を耐衝撃性とした。
【0019】実施例(1)の結果 (1)膜の密着性 : 100/100 (2)膜硬度 : 5H (3)膜の耐擦傷性 : A (4)レンズの耐衝撃性 : 140g
【0020】比較例(1) 実施例(1)と全く同じで、ただプライマ−層を省き、
ハ−ドコ−ト及び反射防止コ−トを施したレンズ 比較例(1)の結果 (1)膜の密着性 : 100/100 (2)膜硬度 : 5H (3)膜の耐擦傷性 : A (4)レンズの耐衝撃性 : 8g
ハ−ドコ−ト及び反射防止コ−トを施したレンズ 比較例(1)の結果 (1)膜の密着性 : 100/100 (2)膜硬度 : 5H (3)膜の耐擦傷性 : A (4)レンズの耐衝撃性 : 8g
【0021】実施例(2) プライマ− : チッソ 株式会社製
【0022】
【化5】
【0023】触媒 : 塩化白金酸(Pt15〜1
6%ジビニルジシロキサンに溶解)0.15%(対プラ
イマー固形分) ジフェニル−ジメチルシロキサンコポリマ−(末端ビニ
ル) 固形分40%溶液に調整 触媒 : ベンゾイルパ−オキサイド(50%ペ
ーストin ジメチルポリシロキサン)0.75%(対プ
ライマ−固形分) 以上の方法によって厚み0.5ミクロンのプライマー層
を形成させた。プライマ−以外はすべて実施例(1)に
準じてハードコ−ト、反射防止コ−トを施した。
6%ジビニルジシロキサンに溶解)0.15%(対プラ
イマー固形分) ジフェニル−ジメチルシロキサンコポリマ−(末端ビニ
ル) 固形分40%溶液に調整 触媒 : ベンゾイルパ−オキサイド(50%ペ
ーストin ジメチルポリシロキサン)0.75%(対プ
ライマ−固形分) 以上の方法によって厚み0.5ミクロンのプライマー層
を形成させた。プライマ−以外はすべて実施例(1)に
準じてハードコ−ト、反射防止コ−トを施した。
【0024】実施例(2)の結果 (1)膜の密着性 : 100/100 (2)膜硬度 : 5H (3)膜の耐擦傷性 : A (4)レンズの耐衝撃性 : 127g
【0025】
【発明の効果】本発明のレンズは耐衝撃性、耐擦傷性、
反射防止性に優れたものである。
反射防止性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/075
Claims (1)
- 【請求項1】 プラスチックレンズ表面に、架橋させ
たポリシロキサン系エラストマ−からなるプライマ−層
を設け、その上にシリコン系 樹脂からなるハ−ドコ−
ト層を被覆し、その上に 更に、無機物質からなる単層
または、多層の反射防止層を有するプラスチックレンズ
において、プライマ−層に下記化1(反応式1)に示す
ヒドロシリル化型付加反応によって得られるシリコンエ
ラストマーを、厚み0.05〜5ミクロンの範囲で用い
ることを特徴とする耐衝撃性の良好なプラスチックレン
ズ 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4187401A JPH063505A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 耐衝撃性の良好なプラスチックレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4187401A JPH063505A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 耐衝撃性の良好なプラスチックレンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063505A true JPH063505A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=16205387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4187401A Pending JPH063505A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 耐衝撃性の良好なプラスチックレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063505A (ja) |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP4187401A patent/JPH063505A/ja active Pending
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