JPH0635047Y2 - 板状建材用取付具 - Google Patents

板状建材用取付具

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JPH0635047Y2
JPH0635047Y2 JP1988044242U JP4424288U JPH0635047Y2 JP H0635047 Y2 JPH0635047 Y2 JP H0635047Y2 JP 1988044242 U JP1988044242 U JP 1988044242U JP 4424288 U JP4424288 U JP 4424288U JP H0635047 Y2 JPH0635047 Y2 JP H0635047Y2
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hole
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cylindrical body
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female screw
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JP1988044242U
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義弘 中川
良登 瀬戸
昭利 岡林
広之 木村
敬 志方
秀信 佐藤
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、結晶化ガラス建材等の板状建材を建築物等の
壁面に取付けるための板状建材用取付具に関する。
(従来の技術) 従来、建築物たとえばコンクリート建築物の壁面を装飾
化するための外装用建材として、石材や結晶化ガラス等
で形成された方形の板状建材が使用されていた。
この建材の取付構造としては、例えば第6図に示される
如く、建材101の上部裏面102側に取付穴103を形成し、
該取付穴103にナット104を埋設状に接着剤105で固定
し、取付ブラケット106の挿通孔107を挿通状とされたボ
ルト108を前記ナット104に螺合締結させることによって
取付ブラケット106の一端部が連結固定されると共に、
該取付ブラケット106の他端部を建築物の壁面側に連結
固定することによって、上部を吊下げ状に固定し、下端
面を位置決め具にて支承するように取付け、上下左右方
向に平面的に連設する構造であった。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、取付穴103に対し、ナット104を単に接着
剤105の接着力のみによって埋入状に取付け固定してい
るだけであり、埋入方向の力に対しての取付け強度に難
点があった。
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、板状建材に対し、
強固に取付け固定できる取付具を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 本考案は、板状建材1の裏面11側に形成された取付穴26
に埋設固着されている雌ネジ孔30を有するナット体28
と、前記雌ネジ孔30に螺合締結される雄ネジ軸35を有す
るボルト体34とからなる板状建材1用の取付具におい
て、 前記ナット体28は、フランジ27に円筒体28Aを一体に連
設してなり、フランジ27と円筒体28Aの中途までに前記
雌ネジ孔30が形成されているとともに、円筒体28Aに、
該円筒体28Aの端部からフランジ27に向かって筒長方向
の割溝32を形成して円筒体28Aを複数の開脚弧片32Aで構
成し、該開脚弧片32Aの内周面を筒端方向に向かって漸
次径内方向に向かうテーパ状の拡開テーパ孔部31に形成
して各開脚弧片32Aを、筒端側が厚肉で筒基端側が薄肉
の楔形状に形成しており、一方、ボルト体34における雄
ネジ軸35の端部に、段部35Aを介して雌ネジ孔30より小
径でかつ拡開テーパ孔部31を押圧して各開脚弧片32Aを
拡開する拡開軸部36を備えていることを特徴とするもの
である。
(作用) 本考案によれば、板状建材1の取付穴26に埋設固着され
たナット体28の雌ネジ孔30にボルト体34の雄ネジ軸35を
螺合締結すれば、雄ネジ軸35端部に備えられた拡開軸部
36が拡開テーパ孔部31内に嵌入されて行く。この際、拡
開テーパ孔部31内周面は埋入端方向に漸次小径となるテ
ーパ状に形成されているため、拡開軸部36によって径方
向外方に押圧され、円筒体28Aを構成する複数の開脚弧
片32Aが径外方向に開脚される。
該開脚弧片32Aのそれぞれは筒端側が厚肉で筒基端側が
薄肉の楔形状であることから、開脚が容易でありなが
ら、取付穴26からの抜けは楔作用で確実に阻止する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第
1図乃至第5図において、1は方形板状に形成されてな
る板状建材、2はコントクリート建築物、3は建築物2
の壁面、4は建材1を壁面3に取付けるための取付ブラ
ケットであり、建材1は取付ブラケット4を介して、壁
面3に上下左右方向に平面的に連設される。
建材1は結晶化ガラス板や石板等からなり、裏面には略
全面にわたって補強用のガラスファイバーマット等が適
宜貼着されている。
また建材1の上端面6及び下端面7には、左右両端部に
左右方向に細長状とされたピン挿入孔8,9がそれぞれ上
下方向に穿設されている。
前記取付ブラケット4は壁面3側に連結固定される第1
ブラケット10と、建材1の裏面11側に連結固定される第
2ブラケット12とから構成されている。第1ブラケット
10はL形状で、垂直板面10Aには上下方向に長い挿通長
孔13が設けられ、また水平板面10Bには壁面3と直交方
向に長いボルト挿通長孔14が設けられており、壁面3に
打設されたアンカーボルト15を挿通長孔13に挿通させ、
スプリングワッシャ16を介してナット17により、上下方
向に位置調整可能に締付け固定している。
第2ブラケット12は転倒L形状で、上部の水平板面12A
には垂直板面12Bと平行な方向に長いボルト挿通長孔18
が設けられ、また垂直板面12Bには水平方向に長いボル
ト挿通長孔19が設けられており、第1ブラケット10と第
2ブラケット12の各長孔14,18に挿通された連結ボルト2
0及びナット21により座金22,23を介して締付け固定され
ている。ここに第2ブラケット12は第1ブラケット10の
長孔14に対して直交方向の長孔18を備えているので、第
1ブラケット10に対して前後左右方向に位置調整が可能
であり、建材1の前面を面一に揃える作業が容易であ
る。
建材1の上端部裏面11側には、取付穴26が形成されてお
り、該取付穴26にフランジ27付のナット体28が接着剤29
により埋設状に固定されている。ナット体28は裏面11側
半部に雌ネジ孔30を備えると共に、該雌ネジ孔30と同一
軸心の拡開テーパ孔部31を埋入側半部に備え、埋入端側
からフランジ27に至る割溝32が周方向に等間隔を有して
複数形成されている。また前記拡開テーパ孔部31の内周
面は雌ネジ孔30より小径で、かつ埋入端方向に漸次小径
となるテーパ状に形成されている。
すなわち、前記ナット体28は、フランジ27に円筒体28A
を一体に連設してなり、フランジ27と円筒体28Aの中途
までに前記雌ネジ孔30が形成されているとともに、円筒
体28Aに、該円筒体28Aの端部からフランジ27に向かって
筒長方向の割溝32を形成して円筒体28Aを複数の開脚弧
片32Aで構成し、該開脚弧片32Aの内周面を筒端方向に向
かって漸次径内方向に向かってテーパ状の拡開テーパ孔
部31に形成して各開脚弧片32Aを、筒端側が厚肉で筒基
端側が薄肉の楔形状に形成しているのである。
34はナット体28に螺合締結されるボルト体で、ナット体
28の雌ネジ孔30に螺合される雄ネジ軸35を有すると共
に、雄ネジ軸35の端部には雌ネジ孔30より小径、即ち雄
ねじ軸35の谷径と同径もしくは僅かに小径とされた円柱
状の拡開軸部36が段部35Aを介して一体として備えてい
る。
そしてボルト体34を座金37及び第2ブラケット12のボル
ト挿通孔19を挿通させて、雄ネジ軸35をナット体28の雌
ネジ孔30に螺合締結すれば、第2ブラケット12と建材1
とが互いに連結固定される。そしてまた拡開軸部36は拡
開テーパ孔部31に嵌入される。この際、拡開テーパ孔部
31内周面は埋入端方向に漸次小径となるテーパ状に形成
されており、拡開軸部36は軸方向に同径の円柱状に形成
されていることから、開脚弧片32Aは拡開軸部36によっ
て径方向外方に押圧され、径方向外方に拡開状に変形さ
れる。ここにナット体28の取付穴26内の開口端側外径に
比較して、底部側外径がより大径となり、単に接着剤29
の接着力のみによって固定する場合と比較して埋入方向
の力に対して抜止作用がより大となり取付け強度が向上
でき、従って、取付ブラケット4をより強固に取付ける
ことができる。すなわち、ボルト体34の螺合によって、
円筒体28Aを構成する複数の開脚弧片32Aが径外方向に開
脚され、該開脚弧片32Aのそれぞれは筒端側が厚肉で筒
基端側が薄肉の楔形状であることから、開脚が容易であ
りながら、取付穴26からの抜けは楔作用で確実に阻止す
る。そして上記ナット体28及びボルト体34によって取付
ブラケット4を建材1に連結固定する取付具を構成して
いる。
また建材1上側のピン挿入孔8と、上位の建材1下側の
ピン挿入孔9とにまたがって位置決め具としてのピン39
が挿入されることにより、建材1上端部と上位の建材1
下端部とが位置決め保持される。この際、ピン挿入孔8,
9内に接着剤やシール剤等を詰めておくことにより、ピ
ン39のがた付きが防止できる。
また各建材1間の目地部にはバックアップ材40が介在さ
れ、さらにコーキング材41が充填されている。
尚、取付ブラケット4は建材1の左右方向に複数配設さ
れる。
(考案の効果) 本考案によれば、板状建材1の裏面に形成されている取
付穴26に埋設固着されているナット体28に、雄ネジ軸35
を有するボルト体35を螺合するとき、ナット体28におけ
る円筒体28Aを構成する複数の開脚弧片32Aがボルト体34
の拡開軸部36によってテーパ穴部31を押圧することで径
外方向に開脚され、該開脚弧片32Aのそれぞれは筒端側
が厚肉で筒基端側が薄肉の楔形状であることから、開脚
が容易でありながら、取付穴26からの抜けを開脚弧片32
Aの楔作用によって確実に阻止する。従って板状建材に
対する強固な取付け状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す要部側断面図、第2図は
同全体側断面図、第3図は同平断面図、第4図は要部分
解側面図、第5図はナット体の第4図V−V線矢視図、
第6図は従来例を示す要部側断面図である。 1……板状建材、3……壁面、4……取付ブラケット、
11……裏面、26……取付孔、28……ナット体、29……接
着剤、30……雌ネジ孔、31……拡開テーパ孔部、32……
割溝、34……ボルト体、35……雄ネジ軸、36……拡開軸
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 木村 広之 兵庫県尼崎市西向島町64番地 久保田鉄工 株式会社尼崎工場内 (72)考案者 志方 敬 兵庫県尼崎市西向島町64番地 久保田鉄工 株式会社尼崎工場内 (72)考案者 佐藤 秀信 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 久保田鉄工株式会社大阪本社内 (56)参考文献 特公 昭58−56789(JP,B2) 実公 昭43−1975(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状建材(1)の裏面(11)側に形成され
    た取付穴(26)に埋設固着されている雌ネジ孔(30)を
    有するナット体(28)と、前記雌ネジ孔(30)に螺合締
    結される雄ネジ軸(35)を有するボルト体(34)とから
    なる板状建材(1)用の取付具において、 前記ナット体(28)は、フランジ(27)に円筒体(28
    A)を一体に連設してなり、フランジ(27)と円筒体(2
    8A)の中途までに前記雌ネジ孔(30)が形成されている
    とともに、円筒体(28A)に、該円筒体(28A)の端部か
    らフランジ(27)に向かって筒長方向の割溝(32)を形
    成して円筒体(28A)を複数の開脚弧片(32A)で構成
    し、該開脚弧片(32A)の内周面を筒端方向に向かって
    漸次径内方向に向かうテーパ状の拡開テーパ孔部(31)
    に形成して各開脚弧片(32A)を、筒端側が厚肉で筒基
    端側が薄肉の楔形状に形成しており、一方、ボルト体
    (34)におけるネジ軸(35)の端部に、段部(35A)を
    介して雌ネジ孔(30)より小径でかつ拡開テーパ孔部
    (31)を押圧して各開脚弧片(32A)を拡開する拡開軸
    部(36)を備えていることを特徴とする板状建材用取付
    具。
JP1988044242U 1988-03-31 1988-03-31 板状建材用取付具 Expired - Lifetime JPH0635047Y2 (ja)

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