JPH0414667Y2 - - Google Patents

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JPH0414667Y2
JPH0414667Y2 JP1985066690U JP6669085U JPH0414667Y2 JP H0414667 Y2 JPH0414667 Y2 JP H0414667Y2 JP 1985066690 U JP1985066690 U JP 1985066690U JP 6669085 U JP6669085 U JP 6669085U JP H0414667 Y2 JPH0414667 Y2 JP H0414667Y2
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JP
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sleeve
nut
bolt
protrusion
annular recess
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、コンクリート壁等に目的物を固定
するための埋込みボルトに関する。
(従来の技術) これに関する技術が実開昭51−71478号公報に
記載されている。
この公報に記載されているアンカーボルトは、
挿入端に切溝が形成された埋込みパイプ1を有し
ている。この埋込みパイプ1の挿入端には押開ナ
ツト6が圧入され、この押開ナツト6に埋込みパ
イプ1の開放端から挿入された固着ボルト8が螺
合される。押開ナツト6に対して固着ボルト8が
締付けらると押開ナツト6は埋込みパイプ1の内
部に進入してその挿入端を拡開させる。さらに押
開ナツト6の外周軸方向には、前記埋込みパイプ
1の切溝に係合する楔形の突条7が設けられてい
るため、固着ボルト8と押開ナツト6との共回り
が防止される。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このアンカーボルトによると、
一旦、前記固着ボルト8と押開ナツト6との締付
けを行つた後に固着ボルト8を抜き取ると、埋込
みパイプ1の拡開された挿入端の弾性作用によつ
て押開ナツト6が押し出されることがある。この
ため、目的物を固定するために再び固着ボルト8
を押開ナツト6に締付けようとしても、締付け不
能となつことがある。
これを防止するために、実公昭43−23466号公
報に記載されたアンカーでは、楔体3(押開ナツ
ト6に相当する)と管状体1(埋込みパイプ1に
相当する)とが螺合する構造となつている。
しかしながら、この構造によると、例えばコン
クリート壁の穿孔にこのアンカーをセツトする場
合には、楔体に対して菅状体1を回転させながら
前記穿孔内に挿入する必要がある。このために、
特殊な工具が必要となり作業性が良くない。
本考案の技術的課題は、ボルト13(固着ボル
ト8に相当する)とナツト12(押開ナツト6に
相当する)との締付けによつてナツト12(押開
ナツト6に相当する)とスリーブ11(埋込みパ
イプ1に相当する)とが嵌合できるようにするこ
とにより、ボルト13をナツト12から抜き取つ
てもスリーブ11からナツト12が押し出されな
いようにするとともに、特殊工具を使用せずに埋
込みボルトをセツトできるようにするものであ
る。
(問題を解決するための手段) 上記問題点は以下の各部構造を有する埋込みボ
ルトによつて解決される。
即ち、本考案に係る埋込みボルトは、略円筒形
状のスリーブ11と、 前記スリーブ11の先端から、そのスリーブ1
1の軸方向に形成された割り溝14と、 前記スリーブ11の先端側内壁面に前記割り溝
14と交差する方向に設けられた環状の凹部15
または凸部と、 前記スリーブ11に挿通されるボルト13と、 略切頭円錐形状をして、その頂部から内部にか
けて前記ボルト13と螺合するように形成された
ネジ穴19を備えるとともに、頂部近傍の外径が
前記スリーブ11の内径よりも小さく形成されて
いるナツト12と、 前記ナツト12の表面軸方向に設けられ、前記
スリーブ11の割り溝14と係合する突起部17
と、 前記ナツト12の表面に前記突起部17と交差
する方向に設けられ、前記スリーブ11の環状の
凹部15または凹部に嵌合可能な複数の凹部18
または凹部を有している。
(作用) 例えば、コンクリート壁に形成された穿孔内
に、本考案に係る埋込みボルトをにセツトする場
合には次の順序による。先ず、ナツト12の表面
に設けられた突起部17をスリーブ11の先端に
設けられた割り溝14に係合させ、さらにナツト
12の表面に設けられた凹部18のいずれかとス
リーブ11の内壁面に設けられた環状の凹部15
とを嵌合させる。この状態でナツト12とスリー
ブ11とを穿孔内に挿入する。次に、スリーブ1
1にボルト13を通して、このボルト13をナツ
ト12に螺合させながら締付けを行う。ここで、
ナツト12はその表面に設けられた突起部17に
よつてスリーブ11に係合しているために、ボル
ト13が締付けられることによつてボルト13と
共回りすることはない。
ボルト13が締付けられると、ナツト12はス
リーブ11内に進入して、スリーブ11を拡開さ
せる。さらにこのナツト12の表面に設けられた
複数の凹部18が頂部側から順にスリーブ11の
環状の凹部15と嵌合する。そして、ボルト13
の締付けが終了した段階でスリーブ11およびナ
ツト12は穿孔内に固定される。この状態で、ナ
ツト12が弛められて抜き取られても、ナツト1
2の複数の凹部18のうちの一本はスリーブ11
の環状の凹部15と嵌合しているために、ナツト
12はスリーブ11内から押し出されることはな
い。このために、ナツト12とスリーブ11とは
前記穿孔内に確実に固定される。
また、ボルト13を締付ける工具だけで、埋込
みボルトを穿孔内にセツトすることができるため
に作業性が向上する。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。第1図は埋込みボルトの分解斜視図、スリ
ーブ11とナツト12およびボルト13との組合
せからなる。スリーブ11とナツト12は鋼製の
ほか硬質合成樹脂製としてもよい。スリーブ11
は略円筒状として、その先端側から、その軸方向
に沿つて割り溝14が形成されている。この割り
溝14は、スリーブ11の円周方向に等間隔で4
本設けられている。これによつて、4本の脚部1
1aが形成される。この脚部11aは弾性変形し
た拡開可能となつている。スリーブ11の先端側
の内壁面には環状の凹部15が設けられている。
また、スリーブ11の外周面全体にはコンクリー
ト等に空けられた穿孔壁に対する保持力を大きく
するため、周方向に多数の突条16が設けられて
いる。
ナツト12は略切頭円錐形状をして、その頂部
から内部にかけて前記ボルト13と螺合するよう
に形成されたネジ穴19を備えている。このナツ
ト12はその頂部近傍の外径がスリーブ11の内
径より小さく形成されている。これによつて、ナ
ツト12はスリーブ11の先端側からそのスリー
ブ11内に進入可能となつている。ナツト12の
切頭円錐状外周面上にはスリーブ11の割り溝1
4に係合可能な楔状平面形を有する突起部17が
設けられ、かつ切頭円錐状外周面の円周上には複
数本の凹部18が頂部より順次設けられ、スリー
ブ11の先端内壁面の環状の凹部15と嵌合でき
るようになつている。
上記のような構成の埋込みボルトによれば、ナ
ツト12の表面に設けられた突起部17をスリー
ブ11先端に設けられた割り溝14に係合させ、
さらにナツト12の表面に設けられたいずれか凸
部18とスリーブ11の内壁面に設けられた環状
の凹部15とを嵌合させることによつて、スリー
ブとナツト12を1本の棒状に結合した状態で、
コンクリート壁の穿孔に容易に挿入することがで
きる。
次に、ボルト13をナツト12にネジ込み、ボ
ルト13を回してナツト12をスリーブ11内部
に進入させることにより、スリーブ11の脚部1
1aを拡開させて、コンクリート壁内に仮止めす
る。この後、ボルト13を抜き取ると、脚部11
aの弾性作用によりナツト12は外方に付勢され
るが、ナツト12のいずれかの凸部18がスリー
ブ11の環状凹部15に嵌合しているので、押し
戻されることはない。またこの仮止めのときも、
この後、目的物を配置してボルトを締めつけると
きも、ナツト12の突起部17がスリーブ11の
割り溝14に係合しているので、ナツト12の空
転が防止され、ボルト13を容易に締めつけるこ
とができる。
上記の構成において、スリーブ11の先端側の
内壁面には、環状凹部15の代わりに環状の凸部
を設け、これに対してナツト12の切頭円錐状外
周面には、複数本の凸部18の代わりに前記環状
の凸部と嵌合可能な凹部を頂部側より順次設けて
もよい。
(考案の効果) 本考案によると、一旦、ボルト13とナツト1
2との締付けが行われた後は、ボルト13をナツ
ト12から抜け取つてもスリーブ11からナツト
12が押し出されないために、ナツト12とスリ
ーブ11とは穿孔内に確実に固定される。
さらに特殊な工具を使用せずに埋込みボルトの
セツトができるために、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る埋込みボル
トの分解斜視図、第2図は第1図の要部縦断面図
である。 11……スリーブ、12……ナツト、13……
ボルト、14……割り溝、15……環状の凹部、
17……突起部、18……凸部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 略円筒形状にスリーブ11と、 前記スリーブ11の先端から、そのスリーブ1
    1の軸方向に形成された割り溝14と、 前記スリーブ11の先端側内壁面に前記割り溝
    14と交差する方向に設けられた環状の凹部15
    または凸部と、 前記スリーブ11に挿通されるボルト13と、 略切頭円錐形状をして、その頂部から内部にか
    けて前記ボルト13と螺合するように形成された
    ネジ穴19を備えるとともに、頂部近傍の外径が
    前記スリーブ11の内径よりも小さく形成されて
    いるナツト12と、 前記ナツト12の表面軸方向に設けられ、前記
    スリーブ11の割り溝14と係合する突起部17
    と、 前記ナツト12の表面に前記突起部17と交差
    する方向に設けられ、前記スリーブ11の環状の
    凹部15または凹部に嵌合可能な複数の凹部18
    または凹部と、 を有することを特徴とする埋込みボルト。
JP1985066690U 1985-05-02 1985-05-02 Expired JPH0414667Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985066690U JPH0414667Y2 (ja) 1985-05-02 1985-05-02

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JP1985066690U JPH0414667Y2 (ja) 1985-05-02 1985-05-02

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Publication Number Publication Date
JPS61182407U JPS61182407U (ja) 1986-11-14
JPH0414667Y2 true JPH0414667Y2 (ja) 1992-04-02

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ID=30599822

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JP1985066690U Expired JPH0414667Y2 (ja) 1985-05-02 1985-05-02

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4323466Y1 (ja) * 1966-09-16 1968-10-03
JPS59222614A (ja) * 1983-05-19 1984-12-14 アジヤスタブル・ブツシング・コ−ポレイシヨン 半径方向に膨脹可能な留め具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5171478U (ja) * 1974-11-30 1976-06-05

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JPS61182407U (ja) 1986-11-14

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