JPH0726633A - アンカーボルト - Google Patents

アンカーボルト

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JPH0726633A
JPH0726633A JP4029247A JP2924792A JPH0726633A JP H0726633 A JPH0726633 A JP H0726633A JP 4029247 A JP4029247 A JP 4029247A JP 2924792 A JP2924792 A JP 2924792A JP H0726633 A JPH0726633 A JP H0726633A
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JP
Japan
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tapered
cylinder
anchor bolt
embedding hole
taper
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JP4029247A
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English (en)
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Boekku Harry
ボエック ハリー
Tadashi Totsuka
正 戸塚
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】めねじ体の締め付け動作によって生ずる荷重を
テーパー部からテーパー面へとその略全面に亘って伝達
させ、この押圧力を埋入孔へ確実に与えて、該埋入孔か
らの脱落や構成材の支承不能等を防止することができる
アンカーボルトを提供する。 【構成】挿入筒5における側壁の中間部に環状の薄肉部
3を設け、この薄肉部3より下側を下端へ向かって広が
るテーパー面4を形成すると共に、この挿入筒5内に装
入された螺杆7における下側に前記テーパー面4とその
傾斜を略一致させたテーパー部6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木・建設業界等にお
いて用いるアンカーボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木・建設業界等において用いる
アンカーボルト30は、図8に示すようなものが知られて
いる。
【0003】このものは、下部に切り割り31を有する固
定筒32を外装した拡開ねじ33を、コンクリート等の成形
体34に穿設した埋入孔35へ挿入した後、前記成形体34へ
添着する構成材36の通孔37を前記拡開ねじ33に通し、該
拡開ねじ33に螺合させたナット38の締結に伴って拡開ね
じ33の下部に設けた拡開部39により、前記固定筒32を外
方へ押し広げることによって、成形体34の埋入孔35へ圧
接して該アンカーボルト30の固着と共に、前記構成体36
の固定を行なっていたものである。
【0004】しかしながら、前記したアンカーボルトの
埋入孔への固着にあっては、拡開ねじにおける拡開部が
当接面積の小さな膨出状に成形されているので、この拡
開部と固定筒との当接面がわずかしか得られず、したが
って、固定筒は押し拡げられた先端部だけが埋入孔の側
壁に当接するから、アンカーボルトの十分な支持力が得
られず、該アンカーボルトに連係させた構成材が脱落し
たり、支承不能となったりする問題点を有するものであ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、挿入筒における側
壁の中間部に環状の薄肉部を設け、この薄肉部より下側
を下端へ向かって広がるテーパー面を形成すると共に、
この挿入筒内に装入された螺杆における下側に前記テー
パー面とその傾斜を略一致させたテーパー部を設けるこ
とにより、めねじ体の締め付け動作によって生ずる荷重
をテーパー部からテーパー面へとその略全面に亘って伝
達させ、この押圧力を埋入孔へ確実に与えて、該埋入孔
からの脱落や構成材の支承不能等を防止することができ
るアンカーボルトを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、硬質の支持体に穿設した埋入孔
に挿嵌されるように中空の筒状に形成して、その側壁の
中間部に環状の薄肉部を設け、該薄肉部より外側を外端
へ向かって広がるテーパー面を形成した挿入筒と、該挿
入筒内に装入して一側部に前記テーパー面とその傾斜を
略一致させたテーパー部を設け、他側部に取付めねじ体
が螺合するねじ部を螺設した螺杆と、を備えさせたアン
カーボルトの構成にある。
【0007】また、硬質の支持体に穿設した埋入孔に挿
嵌されるように中空の筒状に形成して、その側壁の中間
部に環状の薄肉部を設け、該薄肉部より外側を外端へ向
かって広がるテーパー面を形成した挿入筒と、この挿入
筒内に装入する外周に前記テーパー面とその傾斜を略一
致させたテーパー筒と、該テーパー筒の内部に挿嵌し
て、一側にこのテーパー筒の外端部に係合し該テーパー
筒を移動させる係止部を設け、他側に取付めねじ体が螺
合するねじ部を螺設した螺杆と、を備えさせたアンカー
ボルトの構成にある。
【0008】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。挿入筒内へ、該挿入筒のテーパー面へ螺
杆のテーパー部が合致するように挿嵌した状態におい
て、これを硬質の支持体に穿設した埋入孔に挿入し、こ
の支持体に支承される構成体を前記螺杆のねじ部に通し
た後、該螺杆の取付めねじ体を螺合して前記構成体と共
に締め付けると、螺杆は徐々に外方へ移動しそのテーパ
ー部と挿入筒のテーパー面とが当接する。
【0009】更に、前記取付めねじ体の螺動により螺杆
が移動して、そのテーパー部の略全面が挿入筒のテーパ
ー面とくさび状に当接して外方へ押し付けるので、該挿
入筒はその薄肉部より下側部が外周へ向かって押し広げ
られ、該部分の外周面が埋入孔の側壁に係止される。
【0010】したがって、このアンカーボルトは埋入孔
に強固に結合されると共に、支持体に添着した構成体も
このアンカーボルトへ確実に緊締状態で支承されるもの
である。
【0011】
【実施例】次に本発明に関するアンカーボルトの一実施
例を図面に基づいて説明する。
【0012】図1,図2および図5においてAは第一の
実施例を示すアンカーボルトで、土木・建設工事等にお
いて、既設のコンクリート製,石材,金属製等の硬質の
支持体1に埋設して、建材や部品,支持部材等の構成体
2を強固に支承させるものであって、薄肉部3とテーパ
ー面4とを有する挿入筒5と、下側にテーパー部6を有
する螺杆7と、この螺杆7に螺合する取付めねじ体8と
により基本的に構成される。
【0013】そして、前記した挿入筒5は、ポリカーボ
ネート等の合成樹脂製や金属製等により、前記支持体1
に穿設した埋入孔9へ挿嵌したとき、この埋入孔9とに
わずかな隙間が形成されるように中空の円筒状に形成し
てあって、その側壁の中間部(例えば、挿入筒5におけ
る全長の約1/2 の位置)に環状の薄肉部3を設け、該薄
肉部3より端縁に至る下側を下端へ向かって広がるテー
パー面4を形成してある。
【0014】なお、前記した薄肉部3は、挿入筒5に拡
開力が働いたとき容易に該部分から折曲できるようにし
てあるもので、この厚さは挿入筒5の肉厚の約1/2 程度
に設定されるのが好ましく、図4(a)に示すように、挿入
筒5の内壁に環状で所定深さの溝3aを形成させるか、図
4(b)に示すように、挿入筒5の外壁に環状で所定深さの
溝3bを形成させるか、図4(c)に示すように、挿入筒5の
外壁および内壁の両側に環状で所定深さの溝3a,3bを形
成させるかするものである。
【0015】更に、この挿入筒5には、複数本、例え
ば、四本の切り割り10を設けてあるもので、その内の一
本は上端から下端に至る軸方向に連続するように設け
て、該挿入筒5の軸方向全体が拡開されるようにしてあ
り、他の三本は前記薄肉部3より始まってテーパー面4
において下端まで形成してあって、該部分において、外
方への拡開を可能としてある。
【0016】なお、前記した挿入筒5の肉厚は、合成樹
脂による素材により成形した場合には、後記する螺杆7
の外径の約1/4 程度が好ましく、また、挿入筒5のテー
パー面4は、その細径部と太径部との径差が約35%程度
を有するように設定されることが好ましい。
【0017】前記した螺杆7は、鋼材により丸棒状で前
記挿入筒5長さより長尺に形成してあって、主杆12の下
部に前記挿入筒5のテーパー面4の長さとほぼ同長で、
該テーパー面とその傾斜を略一致させたテーパー部6を
設けてあり、更に、主杆12の上部には取付めねじ体8が
螺合されるねじ部13を螺設してある。
【0018】なお、支持体1に穿設された埋入孔9が挿
入筒5の外径より少し大きい場合には、図5に示すよう
に、この隙間に見合う肉厚の補助筒14を挿入筒5に外装
することもあるもので、該補助筒14には、軸方向におい
て上端から下端に亘る切り割り(図示せず)を少なくと
も一箇所以上設けられている。
【0019】次に、前記のように構成される本発明の第
一実施例の作用を説明する。まず、挿入筒5内へ、該挿
入筒5のテーパー面4を有する側より螺杆7のねじ部13
を挿入させ、前記テーパー面4とテーパー部6が合致す
るように挿嵌した状態において、これをコンクリート等
により成形された支持体1における壁面に穿設した埋入
孔9に挿入すると、螺杆7におけるねじ部13が支持体1
の外面より突出するように納まった。
【0020】そして、この支持体1に建設資材等の構成
体2における通孔16を、前記螺杆7のねじ部13に通した
後、該ねじ部13へナット等の取付めねじ体8を座金17を
介して螺合し、該取付めねじ体8を締め付けると、螺杆
7は徐々に支持体1の外方へ移動して、そのテーパー部
6と挿入筒5のテーパー面4とが密接した。
【0021】更に、前記取付めねじ体8を締めるとこの
螺動により螺杆7が移動して、そのテーパー部6の略全
面が挿入筒5のテーパー面4とくさび状に当接して、挿
入筒5を引き上げてその前縁を構成材2面へ押し付ける
ので、その移動が規制されて更に該挿入筒5を外方へ押
し付けるので、該挿入筒5はその薄肉部3より下側部が
外周へ向かって放射状に押し拡げられ、該部分の外周面
が広い範囲において埋入孔9の側壁に食い込んで係止さ
れた。
【0022】このとき、このアンカーボルトAは、埋入
孔9に強固に結合されると共に、支持体1に添着した構
成体2も、取付めねじ体8の座面と支持体1との間に挾
持され、該アンカーボルトAへ確実に緊締状態で支承さ
れた。
【0023】なお、このアンカーボルトAは、前記実施
例においては、縦向きの埋入孔9に使用したが、横向き
であっても、また、縦向きにあっては、下方より挿入す
る場合も使用できることはもちろんである。
【0024】次に、図6および図7においてAは、第二
の実施例を示すアンカーボルトで、その基本的構成は前
記した第一実施例と同様であるが、その作業上において
構成に変化がある。
【0025】すなわち、螺杆7の一側部に位置するテー
パー筒6aを該螺杆7と分離した別体に形成された点であ
る。
【0026】その構成は、コンクリート製等の硬質の支
持体1に穿設した埋入孔9に挿嵌されるように中空の筒
状に形成して、その側壁の中間部に環状の薄肉部3を設
け、この薄肉部3より外側を外端へ向かって広がるテー
パー面4を形成した挿入筒5と、該挿入筒5内に装入す
る外周に前記テーパー面4とその傾斜を略一致させたテ
ーパー筒6aと、該テーパー筒6aの内部に挿嵌して、一側
にこのテーパー筒6aの外端部に係合し該テーパー筒6aを
移動させる係止部19を設け、他側に取付めねじ体8が螺
合するねじ部13を螺設した螺杆7と、によりなる。
【0027】前記した第二実施例の場合は、支持体1に
おける埋入孔9の外端部に前記螺杆7に挿嵌させて埋入
孔9に固着する係止環20を設けて、取付めねじ体8の螺
合に伴って移動する挿入筒5の外端部を当接させて、そ
の移動を規制させることによりその下部の拡開を行なう
ものであって、前記係止環20の取り外しにより該アンカ
ーボルトAの離脱が行なえる。
【0028】なお、前記した第二実施例のアンカーボル
トAの作用は、前述した第一実施例のものとほぼ同様で
あるためその詳細な説明は省略する。
【0029】
【発明の効果】前述したように本発明のアンカーボルト
は、挿入筒における側壁の中間部に環状の薄肉部を設
け、この薄肉部より下側を下端へ向かって広がるテーパ
ー面を形成すると共に、この挿入筒内に装入された螺杆
における下側に前記テーパー面とその傾斜を略一致させ
たテーパー部を設けることにより、めねじ体の締め付け
動作によって生ずる荷重をテーパー部からテーパー面へ
とその略全面に亘って伝達されるから、この押圧力が挿
入筒を介して埋入孔へ確実に与えられて強固な締結力を
発揮することができる。
【0030】また、前記挿入筒は薄肉部より容易に折曲
できて、その埋入孔への当接も薄肉部より外端へ至る部
分のほぼ全外周面が当たるため、一層のアンカーボルト
の保持力が向上する。等の格別な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するアンカーボルトの第一実施例を
示す分解した斜視図である。
【図2】図1における使用状態を示す縦断正面図であ
る。
【図3】図1における挿入筒の底面図である。
【図4】図1における薄肉部の各例を示す要部の拡大断
面図である。
【図5】図2における補助筒を取り付けた状態を示す縦
断正面図である。
【図6】本発明に関するアンカーボルトの第二実施例を
示す分解した斜視図である。
【図7】図6における使用状態を示す縦断断面図であ
る。
【図8】従来のアンカーボルトの使用状態を示す縦断正
面図である。
【符号の説明】
1 支持体 3 薄肉部 4 テーパー面 5 挿入筒 6 テーパー部 6a テーパー筒 7 螺杆 8 取付めねじ体 9 埋入孔 13 ねじ部 19 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸塚 正 静岡県静岡市大岩3丁目13番10−6

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質の支持体に穿設した埋入孔に挿嵌さ
    れるように中空の筒状に形成して、その側壁の中間部に
    環状の薄肉部を設け、該薄肉部より外側を外端へ向かっ
    て広がるテーパー面を形成した挿入筒と、該挿入筒内に
    装入して一側部に前記テーパー面とその傾斜を略一致さ
    せたテーパー部を設け、他側部に取付めねじ体が螺合す
    るねじ部を螺設した螺杆とを備えさせたことを特徴とす
    るアンカーボルト。
  2. 【請求項2】 硬質の支持体に穿設した埋入孔に挿嵌さ
    れるように中空の筒状に形成して、その側壁の中間部に
    環状の薄肉部を設け、該薄肉部より外側を外端へ向かっ
    て広がるテーパー面を形成した挿入筒と、該挿入筒内に
    装入する外周に前記テーパー面とその傾斜を略一致させ
    たテーパー筒と、該テーパー筒の内部に挿嵌して、一側
    にこのテーパー筒の外端部に係合し該テーパー筒を移動
    させる係止部を設け、他側に取付めねじ体が螺合するね
    じ部を螺設した螺杆とを備えさせたことを特徴とするア
    ンカーボルト。
JP4029247A 1992-02-17 1992-02-17 アンカーボルト Pending JPH0726633A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI551782B (zh) * 2013-09-16 2016-10-01 希爾悌股份有限公司 脹開錨(二)
TWI579467B (zh) * 2013-09-16 2017-04-21 希爾悌股份有限公司 脹開錨及其製造方法

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