JPH0634887Y2 - スリップクラッチ機構付電気ドリル - Google Patents
スリップクラッチ機構付電気ドリルInfo
- Publication number
- JPH0634887Y2 JPH0634887Y2 JP1988101317U JP10131788U JPH0634887Y2 JP H0634887 Y2 JPH0634887 Y2 JP H0634887Y2 JP 1988101317 U JP1988101317 U JP 1988101317U JP 10131788 U JP10131788 U JP 10131788U JP H0634887 Y2 JPH0634887 Y2 JP H0634887Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spindle
- gear
- sleeve
- nut
- electric drill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Drilling And Boring (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は所定のトルクに達すると動力伝達軸途中で動力
の切離しを行なうスリップクラッチ機構付電気ドリルに
関するものである。
の切離しを行なうスリップクラッチ機構付電気ドリルに
関するものである。
従来技術による代表的なスリップクラッチ機構として摩
擦板クラッチ方式がある。このスリップクラッチ方式
は、回転軸上に回転係止部とネジ部を備えたスピンドル
を、一旦ギヤカバの先端側から圧入し、その後、スピン
ドル軸上にスピンドルの回転係止部と係合して一体回転
するスリーブと、ギヤを各々配設するとともにスピンド
ルのネジ部に特殊ナットを螺着し、スリーブとギヤを所
定のスリップトルクになるよう締付けして構成したもの
である。
擦板クラッチ方式がある。このスリップクラッチ方式
は、回転軸上に回転係止部とネジ部を備えたスピンドル
を、一旦ギヤカバの先端側から圧入し、その後、スピン
ドル軸上にスピンドルの回転係止部と係合して一体回転
するスリーブと、ギヤを各々配設するとともにスピンド
ルのネジ部に特殊ナットを螺着し、スリーブとギヤを所
定のスリップトルクになるよう締付けして構成したもの
である。
このような従来の摩擦板クラッチ方式の具体例として
は、実開昭56−94259号がある。この従来例を第4図を
用いて以下に説明する。
は、実開昭56−94259号がある。この従来例を第4図を
用いて以下に説明する。
第4図の構成は、スピンドル3軸上にスピンドル3とス
リーブ11を一体回転させるための回転係止部3fが設けら
れており、これによりスピンドル3に対してスリーブ11
は軸方向移動可能であり且つ一体回転に取り付けられて
いる。更にスピンドル3に遊嵌状態でギヤ4が設けられ
ており、ギヤ4の端面には、ギヤ4と軸受7との間を埋
めるスペーサ12が設けられている。スリーブ11とギヤ4
はスリーブ11の反ギヤ側に設けられた圧縮バネ9により
所定の摩擦力を持って接触されており、この圧縮バネ9
の他端はスピンドル3のネジ部3gとネジ結合した特殊ナ
ット10により支持されている。
リーブ11を一体回転させるための回転係止部3fが設けら
れており、これによりスピンドル3に対してスリーブ11
は軸方向移動可能であり且つ一体回転に取り付けられて
いる。更にスピンドル3に遊嵌状態でギヤ4が設けられ
ており、ギヤ4の端面には、ギヤ4と軸受7との間を埋
めるスペーサ12が設けられている。スリーブ11とギヤ4
はスリーブ11の反ギヤ側に設けられた圧縮バネ9により
所定の摩擦力を持って接触されており、この圧縮バネ9
の他端はスピンドル3のネジ部3gとネジ結合した特殊ナ
ット10により支持されている。
特殊ナット10は前述したように圧縮バネ9の他端を支承
しているが、この圧縮バネ9は通常サラバネを使用され
る場合が多い。サラバネを使用する場合、サラバネは軸
方向距離とバネの押圧力の関係にバラツキが多いため、
特殊ナット10を一定量締め付ければ常にスリップトルク
が一定になるわけではなく、特殊ナット10をトルクレン
チ等で締め付け、常にスリップトルクが一定になるよう
組み立てることが必要になる。
しているが、この圧縮バネ9は通常サラバネを使用され
る場合が多い。サラバネを使用する場合、サラバネは軸
方向距離とバネの押圧力の関係にバラツキが多いため、
特殊ナット10を一定量締め付ければ常にスリップトルク
が一定になるわけではなく、特殊ナット10をトルクレン
チ等で締め付け、常にスリップトルクが一定になるよう
組み立てることが必要になる。
このように構成された従来の摩擦板クラッチ方式は、前
記したように、回転軸上に回転係止部3fとネジ部3gを備
えたスピンドル3を、一旦ギヤカバ1の先端側から圧入
し、その後、スピンドル3軸上にスピンドル3の回転係
止部3fと係合して一体回転するスリーブ11と、ギヤ4を
各々配設するとともにスピンドル3のネジ部3gに特殊ナ
ット10を螺着し、スリーブ11とギヤ4を所定のスリップ
トルクになるよう、特殊ナット10を締付けることにより
製品の中に組み立てることになる。
記したように、回転軸上に回転係止部3fとネジ部3gを備
えたスピンドル3を、一旦ギヤカバ1の先端側から圧入
し、その後、スピンドル3軸上にスピンドル3の回転係
止部3fと係合して一体回転するスリーブ11と、ギヤ4を
各々配設するとともにスピンドル3のネジ部3gに特殊ナ
ット10を螺着し、スリーブ11とギヤ4を所定のスリップ
トルクになるよう、特殊ナット10を締付けることにより
製品の中に組み立てることになる。
この方式によれば、部品点数が多くなるため原価高にな
るとともに、スリップクラッチ機構部の組立をすべてギ
ヤカバ内で行なう必要があることと、スリップトルクを
特殊ナットの締付トルクによって管理しなければならな
い点から、組立上の作業性が非常に悪いという欠点があ
った。
るとともに、スリップクラッチ機構部の組立をすべてギ
ヤカバ内で行なう必要があることと、スリップトルクを
特殊ナットの締付トルクによって管理しなければならな
い点から、組立上の作業性が非常に悪いという欠点があ
った。
また前述したようにスリップトルクの管理を組立ライン
で行なうため、部品の修理の際も、ギヤカバに収納した
スリップクラッチ機構部のすべての部品をアッセンブリ
ーにしなければならず、修理コストが高くなるという欠
点があった。
で行なうため、部品の修理の際も、ギヤカバに収納した
スリップクラッチ機構部のすべての部品をアッセンブリ
ーにしなければならず、修理コストが高くなるという欠
点があった。
本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、こ
の種のスリップクラッチ付電気ドリルの構造を簡素化
し、安価で組立性のよい装置を提供することである。
の種のスリップクラッチ付電気ドリルの構造を簡素化
し、安価で組立性のよい装置を提供することである。
本考案は、スピンドルとギヤに各々一体でクラッチ爪部
を形成し、且つ圧縮バネをスリーブによって位置決めし
てやれば、スピンドルアッセンブリーの部品点数が少な
くなり、組立ラインでのスリップトルクの調整が不要に
なる点と、スピンドルアッセンブリーをギヤカバに装着
した後に、スピンドルをナットによって固定する構造に
すれば、組立性が良くなる点に着目し、構成を工夫した
ものである。
を形成し、且つ圧縮バネをスリーブによって位置決めし
てやれば、スピンドルアッセンブリーの部品点数が少な
くなり、組立ラインでのスリップトルクの調整が不要に
なる点と、スピンドルアッセンブリーをギヤカバに装着
した後に、スピンドルをナットによって固定する構造に
すれば、組立性が良くなる点に着目し、構成を工夫した
ものである。
以下本考案による一実施例を述べる。
本考案によるスリップクラッチ機構付電気ドリルは、第
1図、第2図、第3図に示すように、スピンドル3に形
成されたギヤ摺動部3cの軸上にギヤ4と、圧縮バネ5が
遊嵌状態で配設されている。スピンドル3とギヤ4は各
々、ある傾斜角を有するスピンドルクラッチ爪部3bとギ
ヤクラッチ爪部4aが形成されており、各々のクラッチ爪
部が噛み合うことによって、ギヤ4の回転をスピンドル
3に伝達できるようになっている。圧縮バネ5は、スピ
ンドル3に形成された段は軸受部3dに圧入等により固定
されたスリーブ6によって位置決めされ、付勢力が決定
されている。圧縮バネ5の付勢力は各々のクラッチ爪部
に与えられ、所定のトルクに達すると、ギヤ4がドリル
チャック2側に前進し、クラッチ爪部の噛み合いが外れ
る。クラッチ爪部の噛み合いが外れると、モーターから
の動力がスピンドル3に伝達されず、スピンドル3は回
転不能となる。クラッチ爪部の噛み合いが外れた状態で
ギヤ4はクラッチ爪部3bの先端部に対して回転している
が、所定の時間に達すると、圧縮バネ5の付勢力により
再度クラッチ爪部3b,4aが噛み合い、モーターの動力が
スピンドル3に伝達される。本考案の構成は、所定のト
ルクに達すると以上の動作の繰り返しを行なうスリップ
クラッチ機構である。
1図、第2図、第3図に示すように、スピンドル3に形
成されたギヤ摺動部3cの軸上にギヤ4と、圧縮バネ5が
遊嵌状態で配設されている。スピンドル3とギヤ4は各
々、ある傾斜角を有するスピンドルクラッチ爪部3bとギ
ヤクラッチ爪部4aが形成されており、各々のクラッチ爪
部が噛み合うことによって、ギヤ4の回転をスピンドル
3に伝達できるようになっている。圧縮バネ5は、スピ
ンドル3に形成された段は軸受部3dに圧入等により固定
されたスリーブ6によって位置決めされ、付勢力が決定
されている。圧縮バネ5の付勢力は各々のクラッチ爪部
に与えられ、所定のトルクに達すると、ギヤ4がドリル
チャック2側に前進し、クラッチ爪部の噛み合いが外れ
る。クラッチ爪部の噛み合いが外れると、モーターから
の動力がスピンドル3に伝達されず、スピンドル3は回
転不能となる。クラッチ爪部の噛み合いが外れた状態で
ギヤ4はクラッチ爪部3bの先端部に対して回転している
が、所定の時間に達すると、圧縮バネ5の付勢力により
再度クラッチ爪部3b,4aが噛み合い、モーターの動力が
スピンドル3に伝達される。本考案の構成は、所定のト
ルクに達すると以上の動作の繰り返しを行なうスリップ
クラッチ機構である。
以上スピンドル3、ギヤ4、圧縮バネ5、スリーブ6に
よって構成されたスピンドルアッセンブリーの側面断面
図を第2図に示す。
よって構成されたスピンドルアッセンブリーの側面断面
図を第2図に示す。
スピンドルアッセンブリーは、ギヤカバ1にモーター側
から圧入によって組立てられている。圧入後は、スピン
ドル3に形成した回転軸係止部3aを治具等で固定しなが
ら、スピンドル3の先端に形成したネジ部3eにナット8
を螺合している。ネジ部3eはナット8を締め付けること
の他にドリルチャック2をも締め付けることのできるネ
ジ部とすることが望ましい。ナット8をネジ部3eにスム
ーズにネジ込み、且つ所定のトルクに締付けするため、
第3図に示すようナット8には係止部8aが形成されてい
る。以上により締付けされたナット8は軸受7の端面に
突当てされ、軸受7はナット8とスリーブ6の間に挾持
されるよう構成している。
から圧入によって組立てられている。圧入後は、スピン
ドル3に形成した回転軸係止部3aを治具等で固定しなが
ら、スピンドル3の先端に形成したネジ部3eにナット8
を螺合している。ネジ部3eはナット8を締め付けること
の他にドリルチャック2をも締め付けることのできるネ
ジ部とすることが望ましい。ナット8をネジ部3eにスム
ーズにネジ込み、且つ所定のトルクに締付けするため、
第3図に示すようナット8には係止部8aが形成されてい
る。以上により締付けされたナット8は軸受7の端面に
突当てされ、軸受7はナット8とスリーブ6の間に挾持
されるよう構成している。
本考案によれば、スリップ機構部を有するスピンドルア
ッセンブリーが4部品という少ない部品点数で構成でき
且つ組立ラインでのスリップトルクの調整を不要にする
とともに、スピンドルアッセンブリーを単独でギヤカバ
内に組立てできるようにしたので、安価で組立性の良い
装置を提供することができる。
ッセンブリーが4部品という少ない部品点数で構成でき
且つ組立ラインでのスリップトルクの調整を不要にする
とともに、スピンドルアッセンブリーを単独でギヤカバ
内に組立てできるようにしたので、安価で組立性の良い
装置を提供することができる。
第1図は本考案の一実施例を示すスリップクラッチ機構
は電気ドリルの一実施例を示す側面断面図、第2図は同
スピンドルアッセンブリーを示す側面断面図、第3図は
第1図のA−A線断面図、第4図は従来のスリップクラ
ッチ機構を示す側面断面図である。 1はギヤカバ、2はドリルチャック、3はスピンドル、
3aは回転軸係止部、3bはスピンドルクラッチ爪部、3cは
ギヤ摺動部、3dは段付軸受部、3eはネジ部、4はギヤ、
4aはギヤクラッチ爪部、5は圧縮バネ、6はスリーブ、
7は軸受、8はナット、8aは係止部である。
は電気ドリルの一実施例を示す側面断面図、第2図は同
スピンドルアッセンブリーを示す側面断面図、第3図は
第1図のA−A線断面図、第4図は従来のスリップクラ
ッチ機構を示す側面断面図である。 1はギヤカバ、2はドリルチャック、3はスピンドル、
3aは回転軸係止部、3bはスピンドルクラッチ爪部、3cは
ギヤ摺動部、3dは段付軸受部、3eはネジ部、4はギヤ、
4aはギヤクラッチ爪部、5は圧縮バネ、6はスリーブ、
7は軸受、8はナット、8aは係止部である。
Claims (1)
- 【請求項1】モータの回転をギヤを介してスピンドルに
伝達し、該スピンドルの先端に工具を取り付けて穴あけ
を行う電気ドリルにおいて、前記スピンドル(3)に一
体に形成されたスピンドルクラッチ爪部(3b)と係合す
るギヤクラッチ爪部(4a)を一面に有するギヤ(4)を
前記スピンドル(3)に相対的に回転可能な状態で配置
し、前記ギヤ(4)の他面と前記スピンドル(3)に対
して軸方向一体に配置されたスリーブ(6)との間に圧
縮バネ(5)を配置し、前記スピンドル(3)の先端側
に設けたネジ部(3e)に螺着するナット(8)と前記ス
リーブ(6)とによりギヤカバ(1)内に配置する軸受
(7)を挟持し、更に前記スピンドル(3)には前記ナ
ット(8)等の取り外しの際に前記スピンドルの回転を
係止するための回転係止部を設けることを特徴とするス
リップクラッチ機構付電気ドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988101317U JPH0634887Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | スリップクラッチ機構付電気ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988101317U JPH0634887Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | スリップクラッチ機構付電気ドリル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0223916U JPH0223916U (ja) | 1990-02-16 |
JPH0634887Y2 true JPH0634887Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31330198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988101317U Expired - Lifetime JPH0634887Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | スリップクラッチ機構付電気ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634887Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5755020U (ja) * | 1980-09-18 | 1982-03-31 |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP1988101317U patent/JPH0634887Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0223916U (ja) | 1990-02-16 |
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