JPH06348572A - マルチ機構ディスクシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスク上のファイル管理を索引部を用
いて行うシステムにおいて、ディスク上のファイルの入
出力時に共有される索引部の負荷を軽減することにより
システムのスループットの向上をはかる。 【構成】 ディスク上のファイル管理を索引部を用いて
行うシステムにおいて、ディスク上の各々のファイル
の、最終アクセス日時、およびディスクにおける位置，
大きさ，編成についての情報を最終アクセス日時順に分
類する電子ディスク機構よりなる索引部１と、ディスク
の各々のファイルデータを複数の磁気ディスク機構上に
持つデータ部２とを備え、ディスク上のファイルの入出
力時には、索引部１よりファイルの位置，大きさ，編成
の情報を読み出し、ファイルに対する入出力時間および
索引部に対する負荷を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置を用
いるマルチ機構ディスクシステムに関し、特に索引部を
用いて磁気ディスク上のファイル管理を行なうコンピュ
ータシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の磁気ディスクシステムは、図４に
示すように、磁気ディスク機構上にディスク上の個々の
ファイルのアロケート位置，アロケート容量およびファ
イル編成に関する索引情報３１１〜３１４，…，を管理
し保持する索引部３と、これらの情報をファイル４１１
〜４１４に格納するデータ部４とを備えている。

【０００３】そして、データ部４のファイル、例えばフ
ァイル４１１のデータを入出力する場合には、索引部３
により該当ファイルについての管理情報３１１を順次検
索して読み出し、その情報を基にファイル４１１のデー
タ部のプログラムへの割り当てを行う方法が一般的であ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁気デ
ィスクシステムでは、ディスク上のファイルに対する入
出力において、ファイルのディスク上におけるアロケー
ト位置情報を取得するために、磁気ディスク機構上に存
在する索引部に対して、ファイルの管理情報の読み出し
が行われるが、索引部はデータ部と同一の磁気ディスク
機構上に存在し、ディスク上のすべてのファイル入出力
において共有されるため、索引部および磁気ディスク機
構自身に対する負荷が集中し、ファイル入出力による時
間遅延が発生しシステム全体の処理能力が低下するとい
う欠点がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ディスク
上のファイル管理に電子ディスク機構よりなる索引部を
用いるディスクシステムであって、複数の磁気ディスク
機構よりなりファイルの実データを格納するデータ部
と、電子ディスク機構よりなり前記各ファイルに対する
ファイル管理情報を最終アクセス日時の順に格納する索
引部と、上位装置の命令により前記索引部から前記ファ
イル管理情報を最終アクセス日時順に検索する検索手段
と、検索した前記ファイル管理情報に基づいて前記ファ
イルのデータ部にプログラムを割り当てる割り当て手段
とを備えている。

【０００６】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。

【０００７】図１は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。また、図２は図１の索引部１およびデータ部２の詳
細を示す構成図であり、図３は図２のファイル管理情報
１１１のレコードイメージを示す図である。

【０００８】本発明のマルチ機構ディスクシステムは、
図１に示すように、電子ディスク機構により構成される
索引部１と、複数の磁気ディスク機構により構成される
データ部２とからなり、前記索引部１がデータ部２のフ
ァイル情報を管理する方式となっている。

【０００９】索引部１は、複数の索引データブロック１
１からなり、データ部２は複数のファイルデータディス
ク２１よりなっている。索引データブロック１１は、図
２に示すように、１つのデータディスク管理部１１２お
よび複数のファイル管理情報１１１より構成され、それ
ぞれ１つのファイルデータディスク２１内の情報を管理
している。

【００１０】各ファイル管理情報１１１は、図３に示す
ように、ファイル名５１，最終アクセス日時５２，アロ
ケート位置５３，ファイル編成５４，ファイルデータデ
ィスク媒体名５５，レコード長５６，ブロック長５７お
よび予備領域５８により構成されている。そして、各フ
ァイル管理情報１１１は、最終アクセス日時順にソート
して索引データブロック１１に格納され、さらに、デー
タディスク管理部１１２は、管理しているファイルデー
タディスクの空き領域の情報を格納している。一方、フ
ァイルデータディスク２１は、複数のファイルデータ２
１１よりなり、前記索引部１によって管理されている個
々のデータが格納されている。

【００１１】ここで、本ディスク装置に対してファイル
の確保命令が出されると、索引部１内の索引データブロ
ック１１より、データディスク管理部１１２のアロケー
ト先データディスク媒体の空領域情報を参照し、データ
領域をファイルデータディスク２１よりアロケートし、
そのアロケートした位置，ファイル名，ファイル編成お
よびアロケート容量を索引部１の索引データブロック１
１中のレコードとして追加登録する。

【００１２】また、プログラムにより本デイスク装置内
の使用頻度の高いファイルに対し、アサイン（割り当
て）命令が出されると、前記ディスク索引部１の索引デ
ータブロック１１中の最終アクセス日時順にソートされ
たファイル管理情報１１１により、該当ファイルについ
ての情報を検索し、その情報に基づいて前記プログラム
に対して該当ファイルのデータ部２のファイルデータデ
ィスク２１内のファイルデータ２１１を割り当てる。そ
して、該当ファイルのファイル管理情報１１１が索引デ
ータブロック１１中の先頭レコードとなるようにファイ
ル管理情報１１１を分類し格納する。

【００１３】次に、本ディスク装置に対しファイルの削
除命令が出されると、索引部１の索引データブロック１
１２中の最終アクセス日時順にソートされたファイル管
理情報１１１により、該当ファイルについての情報を検
索し、その情報に基づいて該当ファイルのデータ部２の
ファイルデータディスク２１内のファイルアロケート領
域を解放する。そして、解放した領域の情報をデータデ
ィスク管理部１１２の空領域情報として追加し、その解
放したファイルに対する情報を索引部１の索引データブ
ロック１１からレコード削除する。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明はディスク
装置内ファイルの入出力時には、必ずアクセスされる索
引部に対する処理待時間を短縮させるため、ディスク装
置内のファイルを用いるシステム全体の処理能力が向上
するという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。

【図２】図１の索引部１およびデータ部２の詳細を示す
構成図である。

【図３】図２のファイル管理情報１１１のレコードイメ
ージを示す図である。

【図４】従来の磁気デイスクシステムを示す構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 索引部（電子ディスク機構） １１ 索引データブロック １１１ ファイル管理情報 １１２ データディスク管理部 ２ データ部（磁気デイスク機構） ２１ ファイルデータディスク ２１１ ファイルデータ ３ 索引部（磁気ディスク機構） ３１１〜３１４ 索引情報 ４１１〜４１４ ファイル ４ データ部（磁気ディスク機構） ５１ ファイル名 ５２ 最終アクセス日時 ５３ アロケート位置 ５４ ファイル編成 ５５ ファイルデータディスク媒体名 ５６ レコード長 ５７ ブロック長 ５８ 予備領域

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気ディスク上のファイル管理に電子デ
   ィスク機構よりなる索引部を用いるディスクシステムで
   あって、 複数の磁気ディスク機構よりなりファイルの実データを
   格納するデータ部と、電子ディスク機構よりなり前記各
   ファイルに対するファイル管理情報を最終アクセス日時
   の順に格納する索引部と、上位装置の命令により前記索
   引部から前記ファイル管理情報を最終アクセス日時順に
   検索する検索手段と、検索した前記ファイル管理情報に
   基づいて前記ファイルのデータ部にプログラムを割り当
   てる割り当て手段とを備えることを特徴とするマルチ機
   構ディスクシステム。