JPH06347854A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH06347854A
JPH06347854A JP5136235A JP13623593A JPH06347854A JP H06347854 A JPH06347854 A JP H06347854A JP 5136235 A JP5136235 A JP 5136235A JP 13623593 A JP13623593 A JP 13623593A JP H06347854 A JPH06347854 A JP H06347854A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最小限の調整作業のみで被駆動物体の駆動量
を適正量に制御可能な駆動装置を提供する。 【構成】 被検出物体の所定の検出軸回りの回転運動に
関する物理量を検出する検出計18(19)を有し、こ
の検出計18(19)の出力に基づいて、被検出物体に
設けられた被駆動物体を所定の補正軸によって規定され
る方向に駆動するようにした駆動装置において、少なく
とも検出計18(19)の出力および上記検出軸と補正
軸とのなす角度に基づいて被駆動物体の駆動量を演算す
る演算手段110と、この演算手段110の演算結果に
基づいて被駆動物体を駆動する駆動手段120とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカメラの像ブレ
防止装置などに代表される駆動装置、詳しくは回転運動
検出計の出力に基づいて補正光学系などの被駆動物体を
駆動する駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラの手振れに起因する撮影像
のブレを光学的に防止する装置(像ブレ防止装置)が種
々提案されている。この種の像ブレ防止装置を備えたカ
メラにおいては、手振れ量を検出する検出計を設け、そ
の検出出力に基づいて像ブレ補正用の光学系(補正光学
系)を光軸と直交する方向に駆動して像ブレを防ぐよう
にしている。例えば特開平1−291165号公報に
は、図15に示すカメラのピッチ方向Dpおよびヨー方
向Dyに関する手振れ量を検出するために各一対の加速
度計を設け、その検出出力に基づいて補正光学系をカメ
ラ横方向および上下方向に駆動させるブレ防止装置が開
示されている。またこの公報には、加速度計に代えて角
加速度計を用いる例も開示されている。ここで、補正光
学系を正確に駆動させて像ブレを効率よく除去するに
は、正確な手振れ量を検出することが肝要であり、上記
公報には、加速度計特有の問題である重力加速度による
悪影響を除去する方法や、角加速度計に関してはカメラ
のピッチ方向及びヨー方向の統一的な回転位置合わせを
行う方法が開示されている。
【0003】ところで、最近では振動型角速度計の開発
が急進展しているため、将来的には上記手振れ検出用素
子として角速度計が多用されることが予想される。すな
わち角速度計は、所定の検出軸回りの回転角速度を検出
するものであるから、ピッチ方向ブレ検出用の角速度計
(以下ピッチ角速度計)およびヨー方向ブレ検出用の角
速度計(以下、ヨー角速度計)をそれぞれ1個づつ設け
ることによりカメラのピッチブレおよびヨーブレをそれ
ぞれ検出できる。ピッチブレとは、通常は図15に示す
カメラ横方向の水平軸(真ピッチ軸)TPを中心とした
鉛直方向の回転運動であり、またヨーブレとは、鉛直軸
(真ヨー軸)TYを中心とした水平方向の回転運動であ
る。両軸TP,TYはそれぞれ撮影レンズの光軸Lに垂
直で、互いも垂直の関係にある。
【0004】ここで、本明細書中では、ピッチ角速度計
およびヨー角速度計の検出軸をそれぞれ検出ピッチ軸お
よび検出ヨー軸と呼び、またピッチ角速度計の出力に基
づく補正光学系の駆動方向(本来はカメラ上下方向)を
ピッチ駆動方向、ヨー角速度計の出力に基づく補正光学
系の駆動方向(本来はカメラ横方向)をヨー駆動方向と
呼ぶ。さらに、補正光学系をピッチ駆動方向に駆動する
際の基準となる軸(ピッチ駆動方向と直交する軸)をピ
ッチ補正軸、ヨー駆動方向に駆動する際の基準となる軸
(ヨー駆動方向と直交する軸)をヨー補正軸と呼ぶ。こ
のピッチ補正軸およびヨー補正軸の方向は補正光学系駆
動部の鏡筒への取り付け姿勢、あるいは駆動部そのもの
の組立状況によって決まり、更にこのピッチ補正軸およ
びヨー補正軸の方向によって上記ピッチ駆動方向および
ヨー駆動方向が決まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
特開平2−228518号公報に開示されている角速度
計は、上記検出軸の方向を決定する振動子がワイヤ状の
支持部材によって空間に支持され、この支持部材が本体
ケースに固定される構成のため、本体ケースに対する検
出軸の方向が個々の角速度計によってまちまちである。
このため、角速度計をカメラに取付ける際、個々の角速
度計に対してその検出軸が所望の方向を向くよう正確に
姿勢調節しないと、例えばピッチ角速度計の出力にヨー
ブレ成分が含まれたり、あるいはヨー角速度計の出力に
ピッチブレ成分が含まれるおそれがあり、各角速度計の
出力をそのまま用いると補正光学系を駆動量が適正量と
ならず、正確なブレ補正ができなくなる。また、角速度
計が正確に位置調整されていたとしても、補正光学系駆
動部の鏡筒への取り付け誤差や、駆動部そのものの組立
精度の問題から、上記ピッチ補正軸およびヨー補正軸が
検出ピッチ軸および検出ヨー軸と一致しているとは限ら
ず、一致してない場合には、上述と同様に各角速度計の
出力をそのまま用いて補正光学系を駆動したときに正確
なブレ補正ができなくなる。
【0006】しかしながら、先の特開平1−29116
5号公報に開示された装置では、2つの角加速度計を一
体的な部材に固定してからピッチ方向及びヨー方向の統
一的な回転位置合わせを行うだけであり、個々の角加速
度計の姿勢調整や補正光学系駆動部の位置調整について
は記載がなく、このため上記理由により正確な手振れ検
出ができなくなるおそれがある。そこで、ピッチ角速度
計,ヨー角速度計の出力にヨーブレ成分,ピッチブレ成
分がそれぞれ含まれないようにするするとともに、検出
ヨー軸及び検出ピッチ軸をそれぞれ補正ヨー軸と補正ピ
ッチ方向に関する軸に一致させるために、例えば鏡筒固
定筒部分を基準として各角速度計の取付け精度と補正光
学系駆動部の駆動方向精度を厳密に合わせ込んでいくよ
うな作業が考えられるが、かなり面倒でコストのかかる
作業となる。また、補正ヨー方向及び補正ピッチ方向の
直角度が崩れている場合は、上記調整作業を行っても精
密なブレ補正は行えない。
【0007】本発明の目的は、最小限の調整作業のみで
被駆動物体の駆動量を適正量に制御可能な駆動装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2に対応づけて説明すると、請求項1の発明は、被
検出物体1の所定の検出軸回りの回転運動に関する物理
量を検出する検出計18(19)を有し、この検出計1
8(19)の出力に基づいて、被検出物体1に設けられ
た被駆動物体2を所定の補正軸によって規定される方向
に駆動するようにした駆動装置に適用される。そして、
少なくとも検出計18(19)の出力および上記検出軸
と補正軸とのなす角度に基づいて被駆動物体2の駆動量
を演算する演算手段110と、この演算手段110の演
算結果に基づいて被駆動物体2を駆動する駆動手段12
0とを具備し、これにより上記問題点を解決する。請求
項2の発明は、被検出物体1の第1および第2の検出軸
回りの回転運動に関する物理量をそれぞれ検出する第1
および第2の検出計18,19を有し、これらの第1お
よび第2の検出計18,19の出力に基づいて、被検出
物体1に設けられた被駆動物体2を第1の補正軸によっ
て規定される第1の方向および第2の補正軸によって規
定される第2の方向にそれぞれ駆動するようにした駆動
装置に適用される。そして、少なくとも第1および第2
の検出計18,19の出力および第1の検出軸と第1の
補正軸とのなす角度に基づいて被駆動物体2の第1の方
向に対する駆動量を演算するとともに、少なくとも第1
および第2の検出計18,19の出力および第2の検出
軸と第2の補正軸とのなす角度に基づいて被駆動物体2
の第2の方向に対する駆動量を演算する演算手段110
と、演算手段110にて演算された第1の方向に対する
駆動量に基づいて被駆動物体2を第1の方向に駆動する
とともに、第2の方向に対する駆動量に基づいて被駆動
物体2を第2の方向に駆動する駆動手段120とを具備
し、これにより上記問題点を解決する。
【0009】
【作用】
(1)請求項1の発明 演算手段110は、少なくとも検出計18(19)の出
力および上記検出軸と補正軸とのなす角度に基づいて被
駆動物体2の駆動量を演算する。駆動手段120は、上
記演算手段110の演算結果に基づいて被駆動物体2を
上記補正軸によって規定される方向に駆動する。このよ
うに本発明では、検出計18(19)の検出軸と補正軸
とのなす角度をも加味して被駆動物体2の駆動量を演算
するようにしたので、検出軸と補正軸との方向が理想的
な関係にない場合でも正確な駆動量で被駆動物体2を駆
動できる。 (2)請求項2の発明 演算手段110は、少なくとも第1および第2の検出計
18,19の出力および第1の検出軸と第1の補正軸と
のなす角度に基づいて第1の方向(第1の補正軸によっ
て規定される方向)に対する駆動量を演算するととも
に、少なくとも第1および第2の検出計18,19の出
力および第2の検出軸と第2の補正軸とのなす角度に基
づいて第2の方向(第2の補正軸によって規定される方
向)に対する駆動量を演算する。駆動手段120は、演
算された第1の駆動量に基づいて被駆動物体2を第1の
方向に駆動するとともに、第2の駆動量に基づいて被駆
動物体2を第2の方向に駆動する。このように、第1,
第2の検出計18,19の検出軸と第1,第2の補正軸
とのなす角度をも加味して被駆動物体2の駆動量を演算
するようにしたので、第1,第2の検出軸の方向と第
1,第2の補正軸の方向とが理想的な関係にない場合で
も正確な駆動量で被駆動物体2を各方向に駆動できる。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】図1〜図13により本発明をカメラの像ブレ
防止装置に適用した場合の一実施例を説明する。 《全体の構成》図1はカメラの像ブレ防止装置の全体構
成を示すブロック図である。符号100は振動型のピッ
チ角速度計18およびヨー角速度計19(図2参照)か
ら構成されるブレ検出部であり、その検出出力は演算制
御部110に入力される。130は図2に示す補正光学
系2の駆動量を検出して演算制御部110に入力するモ
ニタ部、140はカメラ状態検出部である。カメラ状態
検出部140は、例えば撮影レンズの焦点距離や撮影距
離、あるいは露出モードの選択状態などを各種スイッチ
やエンコーダで検出し、その検出情報を演算制御部11
0に入力する。また、符号150で示す記憶部には、演
算制御部110による演算に用いる各種係数値情報など
が予め記憶されており、これらの情報を適宜演算制御部
110に入力する。120は上記補正光学系2を駆動す
る補正駆動部である。
【0012】演算制御部110は、上記ブレ検出部10
0,モニタ部130,カメラ状態検出部140および記
憶部150からの入力情報に基づいて、適切なブレ補正
を行うための補正光学系2の駆動換算量を演算するとと
もに、その演算結果に基づいて補正駆動部120により
補正光学系2を適正量だけ駆動せしめる。上記駆動換算
量については後で詳述する。
【0013】《補正駆動部120の構成》図3は上記補
正駆動部120およびモニタ部130の構成を示す図で
ある。3は補正光学系2が収容されるレンズ室であり、
光軸方向に対してガタの無いように、かつ光軸と垂直な
面内で移動可能に取付けられている。このレンズ室3に
はピッチ補正駆動板4およびヨー補正駆動板5がピン3
a〜3dによってそれぞれ連結されている。ピッチ補正
駆動板4のカメラ上下方向の動きとヨー補正駆動板5の
カメラ左右方向の動きによって、レンズ室3は撮影光学
系の光軸L(図2)に対して垂直な平面内で上下左右任
意の方向に駆動され、これにより補正光学系2が像ブレ
を防止する動作を行う。
【0014】10はピッチ補正駆動板駆動用のピッチ駆
動モーター10であり、その回転がピッチギア列8を経
由してピッチ駆動ねじ6に伝達され、ねじ6の回転によ
りピッチ補正駆動板4が駆動される。また、11はヨー
駆動モーターであり、その回転がヨーギア列9を経由し
てヨー駆動ねじ7に伝達され、ねじ7の回転によってヨ
ー補正駆動板5が駆動される。ピッチ駆動モーター10
及びヨー駆動モーター11は、演算制御部110からの
駆動信号によって不図示のモータードライバ回路を介し
て駆動される。なお15,16は、カメラの筐体1(図
2)の一部を成す鏡筒部分とレンズ室3との間に介装さ
れたピッチ用ばねおよびヨー用ばねであり、これらのば
ね15,16によりレンズ室3とピッチ補正駆動板4及
びヨー補正駆動板5との離脱が防止される。
【0015】《モニタ部130の構成》図3において、
13,14は、上記ピッチ駆動モーター10及びヨー駆
動モーター11の駆動量、つまり補正光学系2の駆動量
をそれぞれ検出するピッチインタラプタおよびヨーイン
タラプタ(これらがモニタ部130を構成する)であ
り、各インタラプタ13,14の出力は、不図示のモニ
ター信号発生回路を介して上記演算制御部110に入力
される。
【0016】《ブレ検出部100およびその姿勢調節装
置の構成》図2の符号17は筺体1内に配設された基板
であり、この基板17には、図4,図5の拡大図にも示
すように、上記ピッチ角速度計18およびヨー角速度計
19が固着されている。また基板17には、各角速度計
18,19の出力を取り出すための回路パターンが形成
されている。ピッチ角速度計18は、本来は撮影光学系
の光軸Lに対して垂直で、かつカメラ左右方向に延在す
る真ピッチ軸TP回りの角速度(Dp方向の角速度)を
検出するためのものであり、またヨー角速度計19は、
光軸Lに対して垂直で、かつカメラ上下方向に延在する
真ヨー軸TY回りの角速度(Dy方向の角速度)を検出
するためのものである。
【0017】基板17は、中央ビス20,ピッチ倒れ調
整ビス21,ヨー倒れ調整ビス22によってカメラ筐体
1に取り付けられ、各ビス20〜22に外挿された調節
ばね23〜25(24は不図示)により常にカメラ前方
に付勢されている。中央ビス20は基板17の略中央部
に配置され、ピッチ倒れ調整ビス21はこの中央ビス2
0から軸Lp(真ピッチ軸TPと平行な軸)方向に所定
距離だけ離れた位置に配置されている。またヨー倒れ調
整ビス22は、上記中央ビス20から軸Ly(真ヨー軸
TYと平行な軸)方向に所定距離だけ離れた位置に配置
されている。つまりピッチ倒れ調整ビス21,中央ビス
20,ヨー倒れ調整ビス22は、中央ビス20を直角の
頂点とした直角三角形を成すように配置されていること
になる。そして、ピッチ倒れ調整ビス21およびヨー倒
れ調整ビス22の操作により、後述するように各角速度
計18,19の検出軸(検出ピッチ軸,検出ヨー軸)の
光軸方向の倒れを除去するための姿勢調節動作を行う。
【0018】《姿勢調節動作を行う理由について》次
に、上記光軸方向の倒れを除去するための姿勢調節を行
う理由について説明する。一般にカメラには、上述した
ピッチブレやヨーブレに加えて、光軸Lを中心軸とする
回転方向のブレ(ロールブレ)も発生する。このため上
記角速度計の姿勢調節を行わないと、ピッチ角速度計お
よびヨー角速度計の出力にロールブレ成分が含まれ、正
確な手振れ検出ができなくなるおそれがある。
【0019】以下、上記ロールブレによる影響がどの程
度問題となるかを説明する。今、ある回転中心軸回りの
回転運動を考える。この回転運動の回転速度をR、回転
角速度を検出するための角速度計の検出軸と上記回転中
心軸の成す角度をγ(deg.)とすると、上記角速度計の
出力Vrは次の式で表せる。
【数1】Vr=A×R×cos(γ)・・・(1) (ただし、Aはゲイン定数) 角速度計の検出軸と回転中心軸とが完全に一致した場合
は、γ=0度であるからcos(γ)=1で、Vr=A
×Rとなるが、検出軸と回転中心軸とが角度を持ち、γ
1となった場合には、上記角速度計の出力はVr×co
s(γ1)となる。勿論、γ1=90度ではVr=0であ
る。
【0020】例えば図13のように、ヨー角速度計19
の検出軸が撮影光軸に垂直な平面、つまり正規の回転中
心軸Xyからγ2(90度に比べれば微小量であるが、
0度ではない角度)だけ光軸L方向に倒れたとする。こ
の状態で軸Xy回りにカメラが回転運動すると、ヨー角
速度計19の出力はVr×cos(γ2)となり、γ2が
多少大きくなってもほぼcos(γ2)=1とみなせる
ので、出力はほぼVrとみなすことができる。すなわ
ち、上記検出軸の光軸方向の倒れは、ヨーブレに対して
はさほど影響を及ぼさないことになる。
【0021】しかし、ローリング回転軸回りの回転、す
なわちロールブレに関するヨーブレ検出用角速度計の出
力は、
【数2】 Vr×cos(90°−γ2)=Vr×sin(γ2)・・・(2) となる。この量はγ2の増加と共に急速に値が大きくな
り、例えばγ=3度でVr×5.2%、γ=5度でVr
×8.7%となる。すなわち、本来は出力が出てはいけ
ないロールブレ量がヨーブレ検出用角速度計の出力に比
較的大きな比率で含まれてしまい、正確な検出結果が得
られなくなる。したがって、この種のロールブレ成分が
各角速度計18,19の出力に含まれないようにするた
めの姿勢調節動作は最低限行わなければならない。
【0022】《姿勢調節手順の説明》図6は各角速度計
18,19の出力に上記ロールブレ成分が含まれないよ
うにするための調節手順を示している。先ずステップ1
でカメラに所定のローリング運動を与える。ローリング
運動とは、先にも記したように撮影光学系の光軸Lを中
心軸とするような回転運動である。この時点では、各角
速度計18,19の検出軸が調整されていないため、上
記ローリング運動によりピッチ角速度計18及びヨー角
速度計19は、それぞれの検出軸の光軸L方向の倒れ角
度に応じた出力Vr(上記(2)式参照)を出す。
【0023】ステップ2ではピッチ角速度計18の出力
Vrを取り出し、ステップ3ではヨー角速度計19の出
力Vrを取り出す。ステップ4では、ステップ2で得ら
れたピッチ角速度計18の出力Vrから上記(2)式の
γに相当する倒れ角度を演算し、またステップ5では、
ステップ3で得られた出力からヨー角速度計19の検出
軸の倒れ角度γを算出する。
【0024】次に、各角速度計18,11の検出軸の倒
れ角度が判明したところで、各検出軸の倒れを除去する
調節動作を行う。すなわちステップ6でピッチ倒れ調整
ビス21を締め込み、若しくは緩める。このビス21の
操作により、基板17が図2(a)に示す軸Lyを中心
にカメラ前後方向に揺動し、ピッチ角速度計18の角度
が変化する。これにより検出ピッチ軸が、光軸Lと直交
する平面、すなわち真ピッチ軸TPと平行な平面(第1
の平面)と平行になる方向に変化する。そしてステップ
4で算出した検出ピッチ軸の倒れを除去するのに相当す
る量だけビス21が操作されると、検出ピッチ軸が上記
第1の平面と平行になる。なお、ピッチ倒れ調整ビス2
1の調節によって基板17が真ヨー軸TYに対して倒れ
込むことはなく、したがって検出ヨー軸と第1の平面と
の角度が変化することはない。
【0025】ここで、上記軸Lyは基板17の中心部を
通るから、上記ビス21操作時における基板17の回動
量は左右振り分けとなり、基板17の左右端部のカメラ
前後方向移動量を最小限に少なくすることができる。し
たがって、カメラ筐体1中の基板17を囲む空間の余裕
が比較的少なくても、ピッチ倒れ調整ビス21による姿
勢調節作業が行える。また、ピッチ角速度計18および
ヨー角速度計19が上記軸Lyに対して略左右対象に配
置されているので、ピッチ倒れ調整ビス21の調節によ
る両角速度計18,19の回動量を最小限に押えること
ができるとともに、基板17の左右幅を小さくすること
ができる。したがってこの点でも基板まわりの空間を小
さくできる利点がある。
【0026】ステップ7では、ステップ5で算出したヨ
ー角速度計19の検出軸の倒れを除去するのに相当する
量だけヨー倒れ調整ビス22を締め込み、若しくは緩め
る。このビス22の操作により、基板17が軸Lpを中
心にカメラ前後方向に揺動し、ヨー角速度計19の角度
が変化する。これにより検出ヨー軸を上記第1の平面と
平行にすることができる。なお、ヨー倒れ調整ビス22
の調節によって基板17が真ピッチ軸TPに関して倒れ
込むことはなく、したがって検出ピッチ軸と第1の平面
との角度が変化することはない。
【0027】ここで、基板17は上下幅が左右幅より大
きいので、ビス操作時における基板上下端部のカメラ前
後方向移動量は上記ピッチ角速度計18の調節時よりは
若干多くなる。しかし、上記軸Lpは基板17の中心部
を通過するから、ビス操作時における基板17の回動量
は左右振り分けとなり、したがって基板17の上下端部
の移動量を最小限に減らすことができる。また、基板1
7に実装される角速度計以外の電気部品のうち比較的小
さいもの(実装高さの低いもの)を基板17の上下端部
に配置することにより、調整のための空間を多少大きく
とることができる。さらに本実施例では、比較的かさば
るピッチ角速度計18、ヨー角速度計19を基板中央部
へ寄せているので、これによっても基板17の上下左右
端部側の余裕空間を比較的大きくとることができる。
【0028】以上の図6の手順により、検出ピッチ軸及
び検出ヨー軸がそれぞれ上記第1の平面と略平行にな
る。したがって、上記(2)式におけるγがほぼゼロと
なり、カメラに加わるローリング運動成分が両角速度計
18,19の出力に含まれなくなる。
【0029】なお、上記ステップ4以降の処理もローリ
ング運動を継続的に加えながら行っても良いし、ステッ
プ2,ステップ3のみをローリング運動中に行い、一旦
静止させてからステップ4以降を行っても良い。また、
必要な精度が得られるまで、つまりローリング運動中に
各角速度計18,19の出力がほぼゼロになるまで上記
ステップを繰り返し行ってもよい。さらに、上記調整作
業が終了したら、各調整ピンやビス類を接着剤等により
固定してやれば、経時変化等に対する信頼性が向上す
る。また、各検出計18,19を基板17に取付けた時
点で検出軸の倒れ角度が許容できる範囲内に収まってい
る保証が得られる場合には、上記各ビスによる調節を省
略してカメラ筐体1の所定位置に直接基板17を固定す
るようにしてもよい。
【0030】《駆動換算量について》以上の姿勢調節に
より、検出ピッチ軸および検出ヨー軸の光軸方向の倒れ
が調整され、各角速度計18,19の出力からロールブ
レ成分を除去することが可能となったが、角速度計1
8,19の基板取付面と平行な面内(光軸Lに垂直な面
内)での回転角度調節はなされていないから、検出ピッ
チ軸及び検出ヨー軸が上記補正光学系2の補正ピッチ軸
及び補正ヨー軸とそれぞれ一致している保証はない。こ
のため、ピッチ角速度計18,ヨー角速度計19の出力
をそのまま用いて補正光学系2を駆動すると、正確なブ
レ補正ができないことがある。特に、カメラの撮影光軸
Lに対して垂直な基板17に角速度計を半田付けするよ
うな場合は、光軸Lに垂直な面内での検出軸の方向のば
らつきが抑えにくい。
【0031】ところで、上述した補正ピッチ軸および補
正ヨー軸は共にロール回転軸と垂直であり、また上記姿
勢調節により検出ピッチ軸および検出ヨー軸もロール回
転軸と垂直となっている。つまり上記両補正軸と両検出
軸との関係は2次元平面内における関係とみなせる。し
たがって、検出ピッチ軸と補正ピッチ軸とのなす角度お
よび検出ヨー軸と補正ヨー軸とのなす角度に基づいてピ
ッチ角速度計18及びヨー角速度計19の出力を補正す
ることにより、高精度のブレ防止を行うための駆動換算
量を求めることができる。
【0032】ここでいう駆動換算量とは、像ブレ防止の
ために補正光学系2を駆動する際の駆動量を角速度計の
出力レベルで示す物理量である。したがって、検出ピッ
チ軸及び検出ヨー軸が補正ピッチ軸及び補正ヨー軸とそ
れぞれ一致しており、かつ補正ヨー方向及び補正ピッチ
方向が正確に直交している理想的な状態では、ヨー角速
度計の出力そのものがヨー補正に関する駆動換算量に、
ピッチ角速度計の出力そのものがピッチ補正に関する駆
動換算量にそれぞれ相当することになる。しかし、上述
したように実際には両検出軸と両補正軸とが一致してい
るとは限らず、また補正ヨー方向と補正ピッチ方向とが
直交している保証もないから、上記駆動換算量を演算に
よって求める必要性が生ずるのである。
【0033】《駆動換算量の求め方》図7は、検出ピッ
チ軸u及び検出ヨー軸V、補正ピッチ軸PP及び補正ヨ
ー軸YPの関係をカメラの背面方向から見た図である。
なお、TYはカメラ筐体1に対する真ヨー軸、TPは真
ピッチ軸である。すなわち図7の例では、検出ピッチ軸
u,補正ピッチ軸PP,真ヨー軸TYがいずれも一致し
ておらず、また検出ヨー軸V,補正ヨー軸YP,真ヨー
軸TYも一致していない。u、V、PP、YPの正方向
のベクトルは、共に軸に関する右回りの回転を表し、ベ
クトルの大きさは単位時間当たりの回転量(=角速度)
を表すものとする。また、検出ピッチ軸Uと補正ピッチ
軸PPの成す角度をα、検出ヨー軸Vと補正ヨー軸YP
の成す角度をβ、検出ピッチ軸uと検出ヨー軸Vの成す
角度をζ、補正ピッチ軸PPと補正ヨー軸YPの成す角
度をηとする。α、β、ζ、η(いずれも単位はrad)
はそれぞれカメラ本体の構造で決まる角度であり、製造
時に決定されたこれらの関係は以後変化しない。
【0034】今、ピッチ運動とヨー運動の合成されたカ
メラブレを表すベクトルBを考えたとき、このベクトル
Bは検出ピッチ軸u及び検出ヨー軸V方向のベクトルB
u及びBVに分解される。これらのBu及びBVはピッ
チ角速度計18及びヨー角速度計19ののベクトルBに
対する検出出力に相当する。同時にベクトルBは、補正
ピッチ軸PP及び補正ヨー軸YP方向のベクトルPD及
びYDにも分解される。これらのPD及びYDが求める
べきピッチ補正及びヨー補正のための駆動換算量に相当
する。
【0035】ここで、Bu及びBVは、上記(1)式で
説明したように軸方向のcosに比例する信号出力であ
るのに対し、PD及びYDは平行四辺形を構成するベク
トルとなる。このベクトルは、通常はPDとYDとが互
いに垂直関係にあるので長方形あるいは正方形を構成す
るベクトルと言い換えても問題ない。そして、Bu及び
BVから以下の式によって上記PD及びYDを求めるこ
とができる。
【数3】
【0036】なお、図から明らかなように、ζ=η+α
−β、であるから、角度の変数は3種類にまとめること
ができる。また、上記数式に用いられているα、β、
ζ、ηの値を検討すると、条件によっては以下の簡略な
演算手法を用いることができる。まず、α、βに関して
考えると、本来は0(rad)となるように各軸方向が設定
されるものであるから、α、βはいずれも0(rad)近く
の角度である。三角関数のコサインの値は角度が0(ra
d)近辺で多少振れても変化が極めて小さいから、cos
(αまたはβ)=1と仮定することができる。また、近
似的にsin(αまたはβ)=αまたはβとすることが
できる。同様にζはπ/2(rad)近くの角度であり、サ
インの値は角度がπ/2(rad)近辺で多少振れても変化
が極めて小さいので、sinζ=1と仮定してもよい。
さらに高次の項については、cosζ×sin(βまた
はα)=0、tan(βまたはα)×sin(βまたは
α)=0と置き換えてもよく、また、ηはほぼπ/2(r
ad)であるから、sinη=1と仮定でき、cotη=
cosηと置き換えることができる。以上の簡略化によ
り下記の式が得られる。
【数4】YD’=BV−{Bu×(β+cosη)} PD’=Bu+{BV×(α−cosη)}
【0037】あるいはη=π/2(rad)+η’と代入し
たとき、η’を用いてsin関数に変更し下記の式が得
られる。なお、ηはほぼπ/2(rad)なので、η’は0
(rad)近くの角度となり、したがって、sinη’=
η’で置き換え可能である。すなわち、
【数5】 YD’=BV−{Bu×(β−η’)} ・・・(5) PD’=Bu+{BV×(α+η’)} ・・・(6) となる。
【0038】また、ηは補正ピッチ軸PPと補正ヨー軸
YPのなす角度であるから、補正光学系2の補正駆動部
分の機械的な直角度精度によって決まってくる。通常機
械的な角度精度は先に説明した検出軸の問題となる倒れ
角度に比べればかなり高精度(角度誤差の小さい)のも
のであり、η’はα、βに比べかなり小さい角度であ
る。よって、η=π/2(rad)、η’=0(rad)、と仮定
することも条件によっては可能である。この関係から以
下に示す更に簡略化した式が得られる。
【数6】YD”= BV−(Bu×β) ・・・(7) PD”= Bu+(BV×α) ・・・(8)
【0039】《角度係数α,β,ζ,ηの求め方》以上
により駆動換算量YD,PDを求めるための演算式が確
立されたが、これらの式を用いて駆動換算量を求めるに
は上記各角度係数α,β,ζ,ηが必要となる。これら
の値は、それぞれ本カメラの構造で決まってしまう角度
であるから、カメラの製造段階でこれらの値を求め、予
め上記記憶部150に記憶させておけば良い。以下、実
際に上記角度係数を求めるための手順例を説明する。 (I)各補正軸が真ヨー軸および真ピッチ軸と一致して
いる場合:まず簡略化のため、補正ヨー軸YPと補正ピ
ッチ軸PPが真ヨー軸TY、真ピッチ軸TPと一致して
いる場合を考える。先に述べたように、補正ピッチ軸P
Pと補正ヨー軸YPは、補正光学系2の補正駆動部分の
機械的構造によって決まるので、大抵の場合は上記一致
条件が成立する。この場合は、上記(7)式および
(8)式を用いることができるので、求める係数はαと
βのみでよい。
【0040】図8は上記一致条件成立時における係数の
獲得手順を示している。まずステップ11でカメラに所
定量のヨー運動、つまり真ヨー軸(=補正ヨー軸)回り
の方向の回転運動を与える。ステップ12では、上記ヨ
ー運動に対する出力レベルを確認(若しくは調整)する
ためにヨー角速度計19の出力YAを検出する。この段
階ではまだ補正ヨー軸と検出ヨー軸との角度βの関係が
明らかではないが、上記(1)式及び先のβの角度条件
(0(rad)近傍)から、この段階でヨー角速度計19出
力レベルの確認を行っても構わない。なお、予め検出軸
に関する所定の回転運動に関しての出力レベルの大きさ
が角速度計単体で調節されているか若しくは保証されて
いて、YAの値が明かな場合は、このステップを省略し
ても構わない。ステップ13では、ピッチ角速度計18
の出力PEを検出する。ステップ11でのヨー運動は、
真ヨー軸回りの回転運動であるから、このPEは、検出
ピッチ軸uの真ピッチ軸TPからの傾き量に比例してい
る。
【0041】次にステップ14では、カメラに所定量の
ピッチ運動、つまり真ピッチ軸(=補正ピッチ軸)回り
の方向の回転運動を与える。なお、その運動量はステッ
プ11で与えた運動量と同一とする。ステップ15で
は、上記ピッチ運動に対しての出力レベルを確認(若し
くは調整)するためにピッチ角速度計18の出力PAを
検出する。次にステップ16でヨー角速度計19の出力
YE(検出ヨー軸Vの真ヨー軸TYからの傾き量に比例
する)を検出する。
【0042】ステップ17では、検出ピッチ軸Uと補正
ピッチ軸PPの成す角度αに関する係数(以下、単に係
数αと呼ぶ)を算出する。すなわち、ステップ13で検
出した出力PE、及びステップ15で検出した出力PA
を用いて、
【数7】α=−(PE/PA) ・・・(9) によりαを求める。ステップ18では、係数αをカメラ
内の記憶部150に記憶させる。
【0043】次にステップ19では、検出ヨー軸Vと補
正ヨー軸YPの成す角度βを、
【数8】β=YE/YA ・・・(10) により求める。ステップ20では、ステップ18同様に
上記係数βをカメラ内の記憶部150に記憶させる。
【0044】以上の図8の手順により、駆動換算量を算
出するための係数α,βがカメラ内に記憶される。した
がって、実際の撮影時に演算制御部110により上記
(7)式および(8)式を用いて正確な駆動換算量を演
算することが可能となる。その演算方法については後で
詳述する。
【0045】なお、カメラ内の記憶部150に記憶させ
る各係数の形式は上述のものに限定されるわけではな
い。例えば、上記PE、PA、YE、YAの値を直接カ
メラ内に記憶させ、(9)式および(10)式に相当す
る演算を演算制御部110に行わせて係数α,βを発生
させる様にしても良い。勿論、α,βに対応するアナロ
グ演算回路の抵抗値の設定による係数に相当する電圧の
発生等でも構わない。
【0046】(II)両補正軸が真ヨー軸,真ピッチ軸と
不一致の場合:以上では、補正ヨー軸YPおよび補正ピ
ッチ軸PPが真ヨー軸および真ピッチ軸とそれぞれ一致
している場合について説明したが、これらが不一致の場
合の対応策を以下に述べる。なお、不一致となる原因と
しては、補正光学系2の補正駆動部分のカメラ筐体1へ
の取付寸法不良などが考えられる。
【0047】(II−1)補正ヨー軸YPと補正ピッチ軸
PPが直角の場合:先ず、補正ヨー軸YPと補正ピッチ
軸PPの直角関係が成り立っている場合について図9を
用いて説明する。図9の手順は、基本的には図8で説明
したステップ11からステップ20と同様であり、上記
(7)式および(8)式を用いることができるので、求
める係数はαとβのみでよい。しかし、α及びβの算出
方法が図8と異なっている。すなわち、補正ヨー軸Y
P,補正ピッチ軸PPが真ヨー軸TY,真ピッチ軸TP
と不一致の場合には、ステップ21及びステップ24で
行う所定のヨー運動及びピッチ運動が正確に補正ヨー軸
及び補正ピッチ軸回りの回転運動とならないから、図7
に示した真ヨー軸TYから補正ヨー軸YPへの角度δ(r
ad)(δyと記してあるが、真ピッチ軸TPから補正ピ
ッチ軸PPへの角度δpも同じなのでδで代表する)を
用いて、図8で求めたα及びβを次の演算式により更に
補正する。
【数9】α=−(PE/PA)+δ β= (YE/YA)+δ これは、図9のステップ17’及びステップ19’で行
う処理である。
【0048】上記δは、例えば補正光学系2の補正駆動
部分の取付部の寸法、若しくはカメラ筐体1側の取り付
け部分の寸法誤差に起因するようなものであれば、部品
等の機械的寸法を測っておくことで、予め明らかにして
おくができる。また、δが不明な場合には、例えば補正
光学系2をヨー補正駆動板5によって模擬的に駆動する
模擬ヨー補正駆動を行わせれば良い。すなわち、補正光
学系2の駆動方向に垂直な方向が補正ヨー軸方向となる
ので、この方向を検出することにより上記δを求めるこ
とができる。なお模擬ヨー補正駆動の方向を特定するに
は、例えば補正光学系2に光束を入射させその結像点の
移動方向をポジションセンサー等の光電変換素子で検出
してやれば良い。なお、上記方法では、α、β、及びδ
を足し合わせて用いることになるが、いずれも0(rad)
に近い角度であるから線形性は確保される。
【0049】(II−2)補正ヨー軸YPと補正ピッチ軸
PPが直角でない場合:次に、補正ヨー軸YP,補正ピ
ッチ軸PPが真ヨー軸TY,真ピッチ軸TPと不一致で
あり、かつ補正ヨー軸YPと補正ピッチ軸PPの直角関
係が成り立たない場合を図10により説明する。この場
合はη’=0(rad)が成立しないから(7)式および
(8)式を用いることができず、(5)式および(6)
式を用いて駆動換算量を演算することになる。したがっ
て、求めるべき係数は、上記α,βの他にη’が必要と
なる。
【0050】図10において、先ず、ステップ101で
補正ヨー軸方向の確認を行う。この方法はいくつか考え
られるが、例えば先に説明した角度δと同様に真ヨー軸
TYから補正ヨー軸YPへの角度δy、あるいは真ピッ
チ軸TPから補正ピッチ軸PPへの角度δpが予め明ら
かな場合には、δyをそのまま用いてやれば良いのでこ
のステップは省略して良い。またδyが不明な場合に
は、補正光学系2をヨー補正駆動板5によって模擬的に
駆動する模擬ヨー補正駆動を行えば良い。補正光学系2
のヨー補正駆動方向に垂直な方向が補正ヨー軸方向とな
るから、この方向を検出することにより上記δyを求め
ることができる。ステップ102では同様に補正ピッチ
方向の確認を行う。この場合も真ピッチ軸TPから補正
ピッチ軸PPへの角度δpが予め明らかな場合はこのス
テップを省略することができる。
【0051】ステップ103以降は、図8や図9で説明
したステップ11からステップ20までと同様なので説
明は省略する。次に、図8のステップ17及びステップ
19に相当するステップ109及び111では、
【数10】 α=−(PE/PA)+δp ・・・(11) β= (YE/YA)+δy ・・・(12) によりα,βを求め、ステップ110,112でα,β
をカメラの記憶部150に記憶させる。ステップ113
では、
【数11】η’=δy−δp ・・・(13) によりη’を求め、この値をステップ114でカメラの
記憶部150に記憶させる。
【0052】以上の手順により補正ヨー軸YPと補正ピ
ッチ軸PPの直角関係が成り立たない場合においても、
ピッチ角速度計18及びヨー角速度計19の出力から適
正な駆動換算量を求めることができる。なお、(5)
式,(6)式および(11)式〜(13)式をまとめる
と、
【数12】 YD’=BV−[Bu×{(YE/YA)+δp}] PD’=Bu+[BV×{−(PE/PA)+δy}] となるので、この式に用いる係数のYE/YA(YE,
YA別々でも良い),δp,PE/PA(PE,PA別
々でも良い),δyを記憶部150に記憶させ、演演算
時にこれらの係数を演算制御部110に取り込むように
しても良い。また、この方法でも、α,β,δp,δ
y,η’をそれぞれ足し合わせて用いることになるが、
いずれも0(rad)に近い角度であるから線形性は確保さ
れる。
【0053】(II−3)検出軸u,Vと補正軸YP,P
Pとのなす角度が大きい場合:上述したα,βまたは
η’が0(rad)近傍とは言えない場合は、上記(5)式
および(6)式が成立しないから、(3)式および
(4)式を用いて駆動換算量を演算することになる。こ
の場合に必要な係数は、α,β,η,ζであるが、上述
したようにζはζ=η+α−βで算出できるので、ζは
必要なときにカメラ内の演算制御部110で演算し、係
数として発生させれば良い。したがって、求めるべき係
数はα,β,ηとなる。以下、この場合について図11
を用いて説明する。
【0054】図11において、ステップ201,ステッ
プ202は図10のステップ101,ステップ102と
同様であり、真ヨー軸TYと補正ヨー軸YPとのなす角
度δy、及び真ピッチ軸TPと補正ピッチ軸PPとのな
す角度δpを特定する。ステップ203では、図7に示
した検出ピッチ軸uと真ピッチ軸TPとのなす角度δp
b(rad)の特定を行う。すなわち、上述したようにαが
0(rad)近傍と言えない場合には、先の図8で説明した
(9)式が成立しないから、αを得るために上記δp,
δpbを求める。δpbの特定方法としては、例えばカ
メラ筐体1にヨー軸回りの方向の回転運動を与えながら
ピッチ角速度計18の出力PEを検出し、出力PEが0
になるまでカメラに加える回転運動の回転軸方向を変更
していく手順が考えられる。ピッチ角速度計18の出力
PEが0となった時点での回転軸方向と垂直な方向が検
出ピッチ軸uの方向である。この方向と真ピッチ軸TP
とのなす角度を検出してδpbとする。なお、ピッチ角
速度計18単体の軸方向精度、基板17やカメラ筐体1
への取り付け精度、あるいは構造的特性により、角度δ
pb(rad)が予め明かであるときには、ステップ203
を省略しても良い。
【0055】次にステップ204では、検出ヨー軸Vか
ら真ヨー軸TYへの角度δybの特定を行う。特定方法
はステップ203と同様である。ステップ205では、
検出ピッチ軸uと補正ピッチ軸PPとのなす角度αを、
【数13】α=δpb+δp によって求める。ステップ206では、上記αをカメラ
内の記憶部150に記憶させる。
【0056】ステップ207では、検出ヨー軸Vと補正
ヨー軸YPの成す角度をβを、
【数14】β=δyb+δy によって求める。ステップ208では、上記βをカメラ
内の記憶部150に記憶させる。
【0057】ステップ209ではηを、
【数15】η=δy−δp+(π/2) によって求める。ステップ210では、上記ηをカメラ
内の記憶部150に記憶させる。
【0058】《実際の像ブレ補正制御の手順について》
図12はカメラの演算制御部110による像ブレ補正制
御の手順を説明するフローチャートである。露光開始に
伴ってこのプログラムが起動され、先ずステップ301
でピッチ角速度計18及びヨー角速度計19の出力信号
を入力する。ステップ302では、記憶部150に記憶
された各係数を読み出し、ステップ303ではカメラ状
態検出部140によって検出された情報を入力する。
【0059】ステップ304では、各角速度計18,1
9の出力信号と、各係数の値を上述した数式に代入して
ピッチ補正及びヨー補正駆動量の算出基礎となる駆動換
算量を算出する。すなわち、例えば各検出軸u,Vと各
補正軸PP,YPとのなす角度が共に0(rad)近傍であ
り、かつ補正ヨー軸YPと補正ピッチ軸PPとが直角の
場合には、角速度計18,19の出力値と、係数α,β
を上記(7)式および(8)式に代入して駆動換算量Y
D”,PD”を求める。また補正ヨー軸YPと補正ピッ
チ軸PPとが直角でない場合には、角速度計18,19
の出力値と、係数α,β,η’を(5)式および(6)
式に代入して駆動換算量YD’,PD’を求める。さら
に、各検出軸u,Vと各補正軸PP,YPとのなす角度
が共に0(rad)近傍でない場合には、係数α,β,η,
ζを(3)式および(4)式に代入して駆動換算量Y
D,PDを求める。
【0060】次に、ステップ305でモニター部130
から補正光学系2の駆動量、すなわち現在の補正光学系
の位置に関する信号を入力する。ステップ306では、
ステップ304で算出した各方向の駆動換算量と、上記
カメラ状態に関する情報(例えば、撮影レンズの焦点距
離や撮影距離など)と、モニター信号情報とに基づい
て、補正光学系2のピッチ補正駆動量及びヨー補正駆動
量を算出する。ここで、撮影レンズの焦点距離や撮影距
離を加味したのは、これらの距離情報に応じて補正光学
系の適正移動量が微妙に異なってくるからである。
【0061】ステップ307では、ステップ306で求
めた各補正駆動量に基づいた駆動信号を補駆動部120
へ出力する。この駆動信号に応じて補正駆動部120を
構成するピッチ駆動モータ10,ヨー駆動モータ11が
駆動され、ピッチ補正板4およびヨー補正板5を介して
補正光学系2が適正量だけ駆動され、その結果、像ブレ
が防止される。ステップ308では、露光が終了したか
否かを判定し、終了していなければステップ301に戻
って上述の処理を繰返し、終了していれば処理を終了さ
せる。
【0062】以上の実施例の構成において、カメラが被
検出物体を、角速度計18,19が第1,第2の検出計
を、補正光学系が被駆動物体を、演算制御部110が演
算手段を、補正駆動部120が駆動手段をそれぞれ構成
する。また、検出ピッチ軸および検出ヨー軸が第1,第
2の検出軸に、補正ピッチ軸および補正ヨー軸が第1,
第2の補正軸にそれぞれ相当する。
【0063】なお、記憶部150に記憶される係数の種
類はα,β,δ,δp,δy,δpb,δyb,η’,
ηあるいはPE,PA,YE,YAだけではなく、先に
説明したζ等、各検出軸及び補正軸の方向関係によって
決まってくる性質の係数であれば、どのような決め方の
係数であっても構わない。また図14に示すように、補
正光学系の形態が既に公知の可変頂角プリズム51のよ
うなものでも構わない。可変頂角プリズムでは上向き下
向き可動部分の回転軸方向Ap及び右向き左向き可動部
分の回転軸方向Ayが、それぞれ補正ピッチ軸方向及び
補正ヨー軸方向に相当する。
【0064】さらに、撮像素子を上下左右に移動させ撮
像素子に投影される像ブレを補正する装置が知られてい
るが、この種の装置にも本発明を適用できる。この場合
には、撮像素子の上下方向駆動部がピッチ駆動部に相当
し、左右方向駆動部がヨー駆動部に相当する。さらにま
た、補正軸と直交する方向に補正光学系を駆動する例を
示したが、補正軸によって規定される方向であれば直交
方向に限定されない。また角速度計を用いた場合につい
て説明したが、例えば角加速度計を用いてもよい。さら
に、所定の検出軸回り回転運動を検出し、これに応じて
被駆動物体を駆動するものであれば、カメラのブレ防止
装置以外の駆動装置にも本発明を適用できる。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、少なくとも検
出計の出力および検出軸と補正軸とのなす角度に基づい
て被駆動物体の駆動量を演算し、その演算結果に基づい
て被駆動物体を駆動するようにしたので、検出軸と補正
軸との方向が理想的な関係にない場合でも正確な駆動量
で被駆動物体を駆動できる。したがって、検出計を厳密
に位置調整する必要がなくなり、工数低減およびコスト
ダウンが図れる。請求項2の発明によれば、少なくとも
第1,第2検出計の出力および検出軸と補正軸とのなす
角度に基づいて被駆動物体の駆動量を演算し、その演算
結果に基づいて被駆動物体を駆動するようにしたので、
両検出軸と両補正軸との方向が理想的な関係にない場合
でも正確な駆動量で被駆動物体をそれぞれの方向に駆動
できる。特に本発明をカメラの像ブレ防止装置に適用し
た場合には、検出計(角速度計)が検出する運動量の方
向と補正光学系の駆動方向とがずれている場合でも、上
記演算によって適正な補正光学系の駆動量を求めること
が可能となる。したがって、各検出計を厳密に位置合わ
せする必要がなくなり、上述と同様の効果が得られる。
特に請求項4の発明によれば、第1の補正軸と第2の補
正軸とのなす角度をも加味して第1,第2の方向に対す
る駆動量をそれぞれ演算するようにしたので、第1の補
正軸と第2の補正軸とのなす角度が理想的な角度でない
場合でも正確な駆動量を求めることができる。例えばカ
メラの補正ピッチ軸および補正ヨー軸とが正確に直交し
ていなくても適正な補正光学系の駆動量を求めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカメラの像ブレ防止装
置を示すブロック図。
【図2】上記像ブレ防止装置を備えたカメラの斜視図。
【図3】像ブレ防止装置を構成する補正駆動部およびモ
ニタ部の詳細を示す図。
【図4】ブレ検出部の構成を示す正面図。
【図5】図4の左側面図。
【図6】角速度計の出力にロールブレ成分が含まれない
ようにするための姿勢調節手順を示す図。
【図7】補正光学系の駆動換算量を求める際の座標系を
示す図。
【図8】駆動換算量を求めるための各種係数を求める手
順を示す図。
【図9】図8と同様の図。
【図10】図8と同様の図。
【図11】図8と同様の図。
【図12】カメラによる像ブレ防止手順を示すフローチ
ャート。
【図13】光軸回りのブレに対する問題点を説明する
図。
【図14】補正光学系の変形例を示す図。
【図15】カメラブレの方向を説明する図。
【符号の説明】
1 カメラ筐体 2 補正光学系 4 ピッチ補正駆動板 5 ヨー補正駆動板 6 ピッチ駆動ねじ 7 ヨー駆動ねじ 10 ピッチ駆動モータ 11 ヨー駆動モータ 17 基板 18 ピッチ角速度計 19 ヨー角速度計 100 ブレ検出部 110 演算制御部 120 補正駆動部 130 モニタ部 140 カメラ状態検出部 150 記憶部 L 光軸 PP 補正ピッチ軸 TP 真ピッチ軸 TY 真ヨー軸 u 検出ピッチ軸 V 検出ヨー軸 YP 補正ヨー軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出物体の所定の検出軸回りの回転運
    動に関する物理量を検出する検出計を有し、この検出計
    の出力に基づいて、前記被検出物体に設けられた被駆動
    物体を所定の補正軸によって規定される方向に駆動する
    ようにした駆動装置において、 少なくとも前記検出計の出力および前記検出軸と前記補
    正軸とのなす角度に基づいて前記被駆動物体の駆動量を
    演算する演算手段と、 この演算手段の演算結果に基づいて前記被駆動物体を駆
    動する駆動手段とを具備することを特徴とする駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 被検出物体の第1および第2の検出軸回
    りの回転運動に関する物理量をそれぞれ検出する第1お
    よび第2の検出計を有し、これらの第1および第2の検
    出計の出力に基づいて、前記被検出物体に設けられた被
    駆動物体を第1の補正軸によって規定される第1の方向
    および第2の補正軸によって規定される第2の方向にそ
    れぞれ駆動するようにした駆動装置において、 少なくとも前記第1および第2の検出計の出力および前
    記第1の検出軸と前記第1の補正軸とのなす角度に基づ
    いて前記被駆動物体の第1の方向に対する駆動量を演算
    するとともに、少なくとも前記第1および第2の検出計
    の出力および前記第2の検出軸と前記第2の補正軸との
    なす角度に基づいて前記被駆動物体の第2の方向に対す
    る駆動量を演算する演算手段と、 前記演算手段にて演算された第1の方向に対する駆動量
    に基づいて前記被駆動物体を前記第1の方向に駆動する
    とともに、第2の方向に対する駆動量に基づいて前記被
    駆動物体を前記第2の方向に駆動する駆動手段とを具備
    することを特徴とする駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出軸と前記第1の補正軸と
    のなす角度に関する第1の係数、および前記第2の検出
    軸と前記第2の補正軸とのなす角度に関する第2の係数
    が予め記憶された記憶手段を備え、前記演算手段は、前
    記記憶手段に記憶された第1の係数を用いて前記第1の
    方向に対する駆動量を演算するとともに、第2の係数を
    用いて前記第2の方向に対する駆動量を演算することを
    特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、前記第1の補正軸と第
    2の補正軸とのなす角度をも加味して前記第1の方向に
    対する駆動量および第2の方向に対する駆動量をそれぞ
    れ演算することを特徴とする請求項2に記載の駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の検出軸と前記第1の補正軸と
    のなす角度に関する第1の係数、前記第2の検出軸と前
    記第2の補正軸とのなす角度に関する第2の係数、およ
    び前記第1の補正軸と第2の補正軸とのなす角度に関す
    る第3の係数が予め記憶された記憶手段を備え、前記演
    算手段は、前記記憶手段に記憶された第1の係数および
    第3の係数を用いて前記第1の方向に対する駆動量を演
    算するとともに、第2の係数および第3の係数を用いて
    前記第2の方向に対する駆動量を演算することを特徴と
    する請求項4に記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の方向は前記第1の補正軸と直
    交する方向であり、第2の方向は、前記第2の補正軸と
    直交する方向であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の検出計は、前記第
    1および第2の検出軸回りの回転角速度を検出する角速
    度計であることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに
    記載の検出計の姿勢調節装置。
  8. 【請求項8】 前記被検出物体はカメラであり、被駆動
    物体は、カメラの撮影光学系の一部を構成し像ブレを防
    止するために前記第1および第2の補正軸と直交する方
    向にそれぞれ駆動される補正光学系であることを特徴と
    する請求項7に記載の駆動装置。
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