JPH0634688B2 - 味付茹卵の製造方法 - Google Patents
味付茹卵の製造方法Info
- Publication number
- JPH0634688B2 JPH0634688B2 JP61181652A JP18165286A JPH0634688B2 JP H0634688 B2 JPH0634688 B2 JP H0634688B2 JP 61181652 A JP61181652 A JP 61181652A JP 18165286 A JP18165286 A JP 18165286A JP H0634688 B2 JPH0634688 B2 JP H0634688B2
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- JP
- Japan
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- egg
- boiled
- temperature
- boiled egg
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、味付茹卵の製造方法、更に詳細には卵殻を備
えたままで味付茹卵を製造する方法に関する。
えたままで味付茹卵を製造する方法に関する。
従来、斯かる味付茹卵の製造方法としては、例えば次の
如き方法が提案されている。
如き方法が提案されている。
冷やした茹卵を長時間(6時間)調味液に浸漬する方
法。
法。
酸溶液中に生卵を浸漬し、気孔を広げることにより調
味液が浸透し易い状態にした卵を調味液に2時間浸漬し
た後茹処理する方法。
味液が浸透し易い状態にした卵を調味液に2時間浸漬し
た後茹処理する方法。
生卵の卵殻に孔を開け、調味液を注入、拡散させた後
処理する方法。
処理する方法。
茹卵を調味液中に6時間浸漬加圧する方法。
調味液に常温減圧下(30〜300mmHg)1時間浸漬した
後、同調味液中で高温高圧下(105〜120℃、1.5
〜2.0気圧)茹処理する方法。
後、同調味液中で高温高圧下(105〜120℃、1.5
〜2.0気圧)茹処理する方法。
然しながら、斯かる従来法に於て、及びの方法は6
時間以上と云う長時間の加工時間を要する欠点があり、
及びの方法は酸浸漬処理や開孔工程と云う手間のか
かる工程を必要とすると共に、当該工程に於ける破卵損
失が大きいと云う欠点があり、またの方法は減圧と加
圧の両工程を必要とし、工程が繁雑となる欠点があり、
何れも未だ充分満足できるものではなかつた。
時間以上と云う長時間の加工時間を要する欠点があり、
及びの方法は酸浸漬処理や開孔工程と云う手間のか
かる工程を必要とすると共に、当該工程に於ける破卵損
失が大きいと云う欠点があり、またの方法は減圧と加
圧の両工程を必要とし、工程が繁雑となる欠点があり、
何れも未だ充分満足できるものではなかつた。
そこで、本発明者は斯かる従来の欠点を解消すべく種々
研究を重ねた結果、生卵を高温高圧条件下茹処理した後
直ちに調味液に浸漬すれば、極めて短時間に味付茹卵が
得られることを見い出し、本発明を完成した。
研究を重ねた結果、生卵を高温高圧条件下茹処理した後
直ちに調味液に浸漬すれば、極めて短時間に味付茹卵が
得られることを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は生卵を高温高圧条件下茹処理して得
られた茹卵を該茹卵の品温より少なくとも40℃低い液
温の調味液に常圧下浸漬することを特徴とする味付茹卵
の製造方法である。
られた茹卵を該茹卵の品温より少なくとも40℃低い液
温の調味液に常圧下浸漬することを特徴とする味付茹卵
の製造方法である。
ここに茹処理条件としては、温度110〜130℃、圧力0.5
〜1.5kg/cm2、特に温度115〜120℃、圧力1.0〜1.2kg
/cm2が好ましく、また茹処理時間としては、少なくと
も4〜6分間程度行なえば充分である。尚、本発明に於
て圧力表示は全てゲージ圧を意味する。茹処理条件がこ
れより緩やかな場合には、茹処理に長時間を要し好まし
くなく、また、これより厳しい場合には茹処理中に破卵
が生じ易く好ましくない。
〜1.5kg/cm2、特に温度115〜120℃、圧力1.0〜1.2kg
/cm2が好ましく、また茹処理時間としては、少なくと
も4〜6分間程度行なえば充分である。尚、本発明に於
て圧力表示は全てゲージ圧を意味する。茹処理条件がこ
れより緩やかな場合には、茹処理に長時間を要し好まし
くなく、また、これより厳しい場合には茹処理中に破卵
が生じ易く好ましくない。
本発明に於ては斯かる茹処理により得られた茹卵を通常
は直ちに、換言すれば熱いうちに常温の調味液に常圧下
浸漬する。
は直ちに、換言すれば熱いうちに常温の調味液に常圧下
浸漬する。
ここに調味液の温度は、茹卵との温度差が40℃以上と
なる温度、すなわち茹卵の温度を100℃として、調味液
の温度を60℃以下好ましくは30℃以下とするのが調
味液の浸透に良い結果を与える。
なる温度、すなわち茹卵の温度を100℃として、調味液
の温度を60℃以下好ましくは30℃以下とするのが調
味液の浸透に良い結果を与える。
また、ここに浸漬時間としては、少なくとも50〜70
分間程度行なえば充分である。
分間程度行なえば充分である。
尚、調味液の組成分としては目的や好みに応じ適宜選定
使用されるが、例えば塩、醤油、味噌等の呈味物質;ビ
タミン類、アミノ酸類等の栄養成分;ガーリツク、桂
皮、紅茶、緑茶、ウーロン茶、くん液、香料等の嗜好物
質が挙げられる。
使用されるが、例えば塩、醤油、味噌等の呈味物質;ビ
タミン類、アミノ酸類等の栄養成分;ガーリツク、桂
皮、紅茶、緑茶、ウーロン茶、くん液、香料等の嗜好物
質が挙げられる。
本発明に於ては以上により味付茹卵を得ることができる
が、調味液から取り出した卵を更に温度110〜130℃、圧
力0.5〜1.5kg/cm2の高温高圧下に1〜2分間放置処理
すれば、乾燥・殺菌せられると共に、より均一に調味液
が浸透した優れた味付茹卵を製造することができる。
が、調味液から取り出した卵を更に温度110〜130℃、圧
力0.5〜1.5kg/cm2の高温高圧下に1〜2分間放置処理
すれば、乾燥・殺菌せられると共に、より均一に調味液
が浸透した優れた味付茹卵を製造することができる。
尚、前記茹処理に際し、玉ネギの外皮を入れ、これと共
にボイルすればムラなく着色された、しかも落色しない
褐色卵殻の茹卵を得ることができる。
にボイルすればムラなく着色された、しかも落色しない
褐色卵殻の茹卵を得ることができる。
また、得られた茹卵の卵殻表面をラツクグレーズ(日本
シエラツク工業株式会社製)等でコーテイングすれば長
期保存を可能ならしめることができる。
シエラツク工業株式会社製)等でコーテイングすれば長
期保存を可能ならしめることができる。
以上の如く、本発明によれば調味液が極めて円滑に卵殻
より内部の卵白及び卵黄に浸透移行するので、従来に比
し極めて短時間に、かつ破卵もなく効率的に味付茹卵を
製造することができる。
より内部の卵白及び卵黄に浸透移行するので、従来に比
し極めて短時間に、かつ破卵もなく効率的に味付茹卵を
製造することができる。
以下実施例、応用例並びに比較例及び試験例を挙げて本
発明を更に説明する。
発明を更に説明する。
実施例1 生卵120個を水に浸漬後、110℃、1.2kg/cm2の条件で5
分間高温高圧処理後、湯中より卵を取り出し、直ちに水
30、食塩10kg、グルタミン酸ソーダ900g、イノ
シン酸100g、にんにく粉末150g、くん液300mから
なる室温の調味液に、1時間浸漬した。
分間高温高圧処理後、湯中より卵を取り出し、直ちに水
30、食塩10kg、グルタミン酸ソーダ900g、イノ
シン酸100g、にんにく粉末150g、くん液300mから
なる室温の調味液に、1時間浸漬した。
調味液から取り出した茹卵は内部まで良く調味液が浸透
し、風味があり、美味なものであつた。
し、風味があり、美味なものであつた。
実施例2 調味液を飽和食塩水に代えた以外は実施例1と同様にし
て味付茹卵を得た。このものは塩味の付いた美味なもの
であつた。
て味付茹卵を得た。このものは塩味の付いた美味なもの
であつた。
応用例 実施例1で得られた味付茹卵を更に110℃、1.2kg/cm2
の高温高圧条件下に1分間放置し、乾燥・殺菌処理し
た。
の高温高圧条件下に1分間放置し、乾燥・殺菌処理し
た。
得られた味付茹卵は内部までより均一に調味液が浸透
し、美味なものであつた。
し、美味なものであつた。
比較例1〜4 下記第1表に示す条件下生卵を茹処理した後、直ちに同
表に示す条件下調味液(飽和食塩水)に浸漬して味付茹
卵を得た。
表に示す条件下調味液(飽和食塩水)に浸漬して味付茹
卵を得た。
比較例1〜4並びに実施例2で得られた味付茹卵の卵白
及び卵黄のNaCl含量(%)を下記定量法により測定した結
果は第1図の通りであつた。
及び卵黄のNaCl含量(%)を下記定量法により測定した結
果は第1図の通りであつた。
NaCl定量法 試料10gを精秤し、300mの共栓三角フラスコに入
れ、蒸留水(40〜50℃)100mをメスシリンダーでは
かり当該三角フラスコに入れ約50℃の湯浴中で30分
間振とうする。振とう後試料を遠沈(3,000回転、約5
分間)して、上澄液をNo.5Aの紙で過し、採取す
る。得られた上澄液に蒸留水1m及び10%乳酸1滴
並びに0.5%ジフエニル・カルバゾン2滴を加え、0.02
N−硝酸第二水銀でわずかに藤紫色を呈するまで滴定
し、次式に従いNaCl量(%)を求めた。
れ、蒸留水(40〜50℃)100mをメスシリンダーでは
かり当該三角フラスコに入れ約50℃の湯浴中で30分
間振とうする。振とう後試料を遠沈(3,000回転、約5
分間)して、上澄液をNo.5Aの紙で過し、採取す
る。得られた上澄液に蒸留水1m及び10%乳酸1滴
並びに0.5%ジフエニル・カルバゾン2滴を加え、0.02
N−硝酸第二水銀でわずかに藤紫色を呈するまで滴定
し、次式に従いNaCl量(%)を求めた。
注)係数は次の通り 試料0.2mの場合100 〃1m 〃 20 〃2m 〃 10 試験例 調味液の温度条件を下記第2表に示した以外は実施例2
と同様にして味付茹卵を得、得られた各茹卵の卵白及び
卵黄のNaCl含量(%)を前記NaCl定量法に従い測定した結
果は同第2表の通りであつた。
と同様にして味付茹卵を得、得られた各茹卵の卵白及び
卵黄のNaCl含量(%)を前記NaCl定量法に従い測定した結
果は同第2表の通りであつた。
第1図は比較例1〜4及び実施例2で得た味付茹卵の卵
白及び卵黄中のNaCl含量(%)を示すグラフである。
白及び卵黄中のNaCl含量(%)を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】生卵を高温高圧条件下に茹処理して得られ
た茹卵を該茹卵の品温より少なくとも40℃低い液温の
調味液に常圧下浸漬することを特徴とする味付茹卵の製
造方法。 - 【請求項2】茹処理を、温度110〜130℃、圧力0.
5〜1.5kg/cm2の条件下に少なくとも4〜6分間程度
行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の味
付茹卵の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61181652A JPH0634688B2 (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 | 味付茹卵の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61181652A JPH0634688B2 (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 | 味付茹卵の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6339561A JPS6339561A (ja) | 1988-02-20 |
JPH0634688B2 true JPH0634688B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=16104488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61181652A Expired - Fee Related JPH0634688B2 (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 | 味付茹卵の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634688B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012053761A3 (ko) * | 2010-10-21 | 2012-07-26 | 에코호유 주식회사 | 조미된 반숙계란 제조방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5995935B2 (ja) * | 2014-10-09 | 2016-09-21 | 三州食品株式会社 | 殻付茹で卵 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61128864A (ja) * | 1984-11-29 | 1986-06-16 | Noosan Keiran Kk | ゆで卵の調味方法 |
-
1986
- 1986-08-01 JP JP61181652A patent/JPH0634688B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61128864A (ja) * | 1984-11-29 | 1986-06-16 | Noosan Keiran Kk | ゆで卵の調味方法 |
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WO2012053761A3 (ko) * | 2010-10-21 | 2012-07-26 | 에코호유 주식회사 | 조미된 반숙계란 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6339561A (ja) | 1988-02-20 |
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