JP2834751B2 - 梅干しと魚の細卵からなる食品とその製造方法 - Google Patents
梅干しと魚の細卵からなる食品とその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、梅干しと魚の細卵からなる食品とその製造
方法の改良に関する。
方法の改良に関する。
<従来の技術> 従来、梅の実は、梅干しに加工されることにより、極
めて長期間の保存が可能な食品として、一般に広く供さ
れている。
めて長期間の保存が可能な食品として、一般に広く供さ
れている。
他方、タラコ等の魚の細卵は、焼いたり或いは煮たり
する他、唐辛子を含む調味液中に生のタラコを浸積し
て、いわゆるカラシメンタイと呼ばれる食品に加工して
供されている。
する他、唐辛子を含む調味液中に生のタラコを浸積し
て、いわゆるカラシメンタイと呼ばれる食品に加工して
供されている。
<発明が解決しようとする課題> ところが、梅干しもカラシメンタイも古くからある食
品であり、現在の多様化した社会では、それぞれ単独の
味では世人にあきられてしまっており、より新しい味の
食品の開発が望まれている。そこで本願発明者は、すっ
ぱい刺激のある梅干しと、辛い刺激のあるカラシメンタ
イとの両刺激をミックスした新しい食品を開発せんとし
た。
品であり、現在の多様化した社会では、それぞれ単独の
味では世人にあきられてしまっており、より新しい味の
食品の開発が望まれている。そこで本願発明者は、すっ
ぱい刺激のある梅干しと、辛い刺激のあるカラシメンタ
イとの両刺激をミックスした新しい食品を開発せんとし
た。
しかかしながら、タラコ等の魚の細卵は生物であり、
長期間保存できず、せっかくの梅干しの長期保存性をい
かすことができない。そのため、例えば、生のカラシメ
ンタイをほぐして、その細卵を梅干しにまぶしただけで
は、日持ちがせず、すぐに腐ってしまう。又、たとえ、
腐る前に食べたとしても、魚卵のクサミが残り、梅干し
の味とマッチしない。さらに、単にまぶしただけでは、
梅干しは梅干しの味、カラシメンタイはカラシメンタイ
の味がするだけで、真に新しい味を創出したことにはな
らない。
長期間保存できず、せっかくの梅干しの長期保存性をい
かすことができない。そのため、例えば、生のカラシメ
ンタイをほぐして、その細卵を梅干しにまぶしただけで
は、日持ちがせず、すぐに腐ってしまう。又、たとえ、
腐る前に食べたとしても、魚卵のクサミが残り、梅干し
の味とマッチしない。さらに、単にまぶしただけでは、
梅干しは梅干しの味、カラシメンタイはカラシメンタイ
の味がするだけで、真に新しい味を創出したことにはな
らない。
<課題を解決するための手段> そこで本発明は、タラコ等の魚の細卵を梅干しにまぶ
した食品であって、蒸し、煮等により加熱し且つ調味液
中に梅干しと共に浸漬したタラコ等の魚の細卵を、浸漬
した梅干しにまぶしてなる梅干しと魚の細卵からなる食
品を提供する。
した食品であって、蒸し、煮等により加熱し且つ調味液
中に梅干しと共に浸漬したタラコ等の魚の細卵を、浸漬
した梅干しにまぶしてなる梅干しと魚の細卵からなる食
品を提供する。
本願の第2の発明は、上記の梅干しと魚の細卵からな
る食品において、上記の浸漬したタラコ等の魚の細卵を
焼いて、浸漬した梅干しにまぶしてなることを特徴とす
るものを提供する。
る食品において、上記の浸漬したタラコ等の魚の細卵を
焼いて、浸漬した梅干しにまぶしてなることを特徴とす
るものを提供する。
本願の第3の発明は、蒸し、煮等により加熱されたタ
ラコ等の魚の細卵を、調味液中に梅干しと共に浸漬し、
浸漬した細卵を引き上げ、浸漬後の梅干しにまぶすこと
を特徴とする梅干しと魚の細卵からなる食品の製造方法
を提供する。
ラコ等の魚の細卵を、調味液中に梅干しと共に浸漬し、
浸漬した細卵を引き上げ、浸漬後の梅干しにまぶすこと
を特徴とする梅干しと魚の細卵からなる食品の製造方法
を提供する。
本願第4の発明は、上記の梅干しと魚の細卵からなる
食品の製造方法において、上記の浸漬した細卵を引き上
げて焼いた後、浸漬後の梅干しにまぶすことを特徴とす
る製造方法を提供する。
食品の製造方法において、上記の浸漬した細卵を引き上
げて焼いた後、浸漬後の梅干しにまぶすことを特徴とす
る製造方法を提供する。
この食品及び製造方法をさらに詳細に説明する。
まず、第1工程として、タラコ等の魚の細卵を煮、蒸
し等により加熱し、卵のほぼ一個一個が分離した状態に
なるまでほぐす。
し等により加熱し、卵のほぼ一個一個が分離した状態に
なるまでほぐす。
この加熱により、魚卵のクサミがとれ、且つ、腐蝕を
防止し得る。尚、各細卵に充分に火を通すために、加熱
を行う前に、適当な大きさに卵群をほぐしておいてもよ
い。
防止し得る。尚、各細卵に充分に火を通すために、加熱
を行う前に、適当な大きさに卵群をほぐしておいてもよ
い。
次に第2工程として、第1工程で得られた細卵を梅干
しと共に調味液中に浸積する。
しと共に調味液中に浸積する。
調味液は、水、好ましくは昆布や鰹等の出し汁に、各
種調味料を加えたもので、カラシメンタイの味にする場
合には、唐辛子を調味料として加える。又、出し汁とし
て第1工程の煮汁を用いてもよい。梅干しは、通常の梅
干しでもよいが、塩抜きをした低塩の梅干しを用いても
よい。
種調味料を加えたもので、カラシメンタイの味にする場
合には、唐辛子を調味料として加える。又、出し汁とし
て第1工程の煮汁を用いてもよい。梅干しは、通常の梅
干しでもよいが、塩抜きをした低塩の梅干しを用いても
よい。
この浸積は1週間以上(望ましくは約10日間)行うこ
とが好ましい。この浸積により、細卵から出し汁やうま
みが液中に出て、梅干しに、そのうまみが移り、逆に、
梅干しの味も、細卵に移る。このように、両者の味の向
上の点からも長期間浸積することが好ましいが、第1工
程において、細卵は加熱されているため、長期の浸積に
も耐えることができる。又、卵の一個一個を分離した細
卵としているため、上記浸積の効果をより高めることが
できる。
とが好ましい。この浸積により、細卵から出し汁やうま
みが液中に出て、梅干しに、そのうまみが移り、逆に、
梅干しの味も、細卵に移る。このように、両者の味の向
上の点からも長期間浸積することが好ましいが、第1工
程において、細卵は加熱されているため、長期の浸積に
も耐えることができる。又、卵の一個一個を分離した細
卵としているため、上記浸積の効果をより高めることが
できる。
最後に第3工程として、浸積した梅干しと細卵を引き
上げ、細卵を梅干しにまぶす。このとき、まぶす前に、
細卵を焼くことにより香ばしさを出すことができると共
に、余分な水分を取ることができる。
上げ、細卵を梅干しにまぶす。このとき、まぶす前に、
細卵を焼くことにより香ばしさを出すことができると共
に、余分な水分を取ることができる。
以上により、タラコ等の魚の細卵を梅干しにまぶした
食品であって、蒸し、煮等により加熱し且つ調味液中に
梅干しと共に浸積したタラコ等の魚の細卵を、必要に応
じて焼いて、浸積した梅干しにまぶしてなる梅干しと魚
の細卵からなる食品が完成する。細卵は、タラコの他鯛
の子等、他の魚の卵に変更し得る。調味液は、梅干しの
塩分を考慮して、無塩或いは比較的少量の塩分を含むも
のを用いることが好ましい。
食品であって、蒸し、煮等により加熱し且つ調味液中に
梅干しと共に浸積したタラコ等の魚の細卵を、必要に応
じて焼いて、浸積した梅干しにまぶしてなる梅干しと魚
の細卵からなる食品が完成する。細卵は、タラコの他鯛
の子等、他の魚の卵に変更し得る。調味液は、梅干しの
塩分を考慮して、無塩或いは比較的少量の塩分を含むも
のを用いることが好ましい。
<実施例> タラコ(10kg)を適宜量の湯で煮た後、卵の一個一個
を分離した状態にほぐす。このタラコの細卵を塩抜きし
た梅干し(30kg)と共に調味液(20)中に10日間浸積
する。調味液中の調味料としては、料理用酒(5)、
梅酢(5)、ブドウ糖液(4)、唐辛子(140g)、
濃縮天然調味料(50g)等を配合したものを用いる。そ
して、細卵を浸積から引き上げ、火で焼いた後、梅干し
にまぶす。
を分離した状態にほぐす。このタラコの細卵を塩抜きし
た梅干し(30kg)と共に調味液(20)中に10日間浸積
する。調味液中の調味料としては、料理用酒(5)、
梅酢(5)、ブドウ糖液(4)、唐辛子(140g)、
濃縮天然調味料(50g)等を配合したものを用いる。そ
して、細卵を浸積から引き上げ、火で焼いた後、梅干し
にまぶす。
以上により得られた梅干しと魚の細卵からなる食品
は、冷蔵庫内で一箇月以上の保存が可能である。
は、冷蔵庫内で一箇月以上の保存が可能である。
<発明の効果> 以上本発明は、梅干しのすっぱい味と魚の細卵の味、
特に、辛い刺激のあるカラシメンタイの味をミックスし
た新しい食品を提供し得たものである。特に、タラコ等
の魚の細卵を、調味液中に梅干しと共に浸積するため、
細卵から出汁やうまみが液中に出て、梅干しに、そのう
まみが移り、逆に、梅干しの味も細卵に移るため、両者
の味をミックスした真に新しい味を創出し得た。しか
も、この浸積は味の向上の点からも長期間浸積すること
が好ましいが、加熱された細卵を浸積するため、長期の
浸積にも腐敗の心配なく充分に耐えることができる。
特に、辛い刺激のあるカラシメンタイの味をミックスし
た新しい食品を提供し得たものである。特に、タラコ等
の魚の細卵を、調味液中に梅干しと共に浸積するため、
細卵から出汁やうまみが液中に出て、梅干しに、そのう
まみが移り、逆に、梅干しの味も細卵に移るため、両者
の味をミックスした真に新しい味を創出し得た。しか
も、この浸積は味の向上の点からも長期間浸積すること
が好ましいが、加熱された細卵を浸積するため、長期の
浸積にも腐敗の心配なく充分に耐えることができる。
また本発明は、上記の新規な食品を製造し得る方法を
提供し得たものである。
提供し得たものである。
以上、本発明は、新しい味を有すると共に、比較的長
期の保存のきく梅干しと魚の細卵からなる食品及びその
製造方法を提供し得たものである。
期の保存のきく梅干しと魚の細卵からなる食品及びその
製造方法を提供し得たものである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23B 7/10 A23L 1/212 A23L 1/218 A23L 1/328
Claims (4)
- 【請求項1】タラコ等の魚の細卵を梅干しにまぶした食
品であって、蒸し、煮等により加熱し且つ調味液中に梅
干しと共に浸漬したタラコ等の魚の細卵を、浸漬した梅
干しにまぶしてなる梅干しと魚の細卵からなる食品。 - 【請求項2】上記の浸漬したタラコ等の魚の細卵を焼い
て、浸漬した梅干しにまぶしてなることを特徴とする請
求項1記載の梅干しと魚の細卵からなる食品。 - 【請求項3】蒸し、煮等により加熱されたタラコ等の魚
の細卵を、調味液中に梅干しと共に浸漬し、浸漬した細
卵を引き上げ、浸漬後の梅干しにまぶすことを特徴とす
る梅干しと魚の細卵からなる食品の製造方法。 - 【請求項4】上記の浸漬した細卵を引き上げて焼いた
後、浸漬後の梅干しにまぶすことを特徴とする請求項3
記載の梅干しと魚の細卵からなる食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32746688A JP2834751B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 梅干しと魚の細卵からなる食品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32746688A JP2834751B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 梅干しと魚の細卵からなる食品とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02171139A JPH02171139A (ja) | 1990-07-02 |
JP2834751B2 true JP2834751B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=18199477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32746688A Expired - Fee Related JP2834751B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 梅干しと魚の細卵からなる食品とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2834751B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5410862B2 (ja) * | 2009-06-08 | 2014-02-05 | 智春 平川 | 乾燥ウニの製造方法 |
JP5781784B2 (ja) * | 2011-02-14 | 2015-09-24 | 有限会社岩谷水産 | 魚肉の調味食品とその製造方法 |
CN108967934A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-11 | 天津市滨海新区三利水产商贸有限公司 | 一种即食鱼籽的加工方法 |
-
1988
- 1988-12-23 JP JP32746688A patent/JP2834751B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH02171139A (ja) | 1990-07-02 |
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