JPH06345953A - 軽量強化樹脂組成物 - Google Patents

軽量強化樹脂組成物

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JPH06345953A
JPH06345953A JP13812693A JP13812693A JPH06345953A JP H06345953 A JPH06345953 A JP H06345953A JP 13812693 A JP13812693 A JP 13812693A JP 13812693 A JP13812693 A JP 13812693A JP H06345953 A JPH06345953 A JP H06345953A
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JP
Japan
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resin composition
weight
flame retardant
parts
manufactured
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Withdrawn
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JP13812693A
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English (en)
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Mitsuhiro Horio
光宏 堀尾
Kunihiko Takeda
邦彦 武田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1、(a)ポリカーボネート樹脂及び(b)
難燃剤、よりなる樹脂100重量部に対して、(c)平
均粒子径100μm以下、真比重0.35g/cm3
上で10%体積減少強度100Kg/cm2 以上の微小
中空球体5〜200重量部を配合してなる軽量強化樹脂
組成物。 2、上記1に、更に(d)高アスペクト比の無機フィラ
ー1〜50重量部を配合してなる軽量強化樹脂組成物。 【効果】 本発明の軽量強化樹脂組成物は、軽量、高剛
性でかつポリカーボネート樹脂の特徴である耐熱性を有
する材料で、事務機、家電、自動車分野の軽量化に大い
に役立つものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で高剛性のポリカ
ーボネート樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、微小中空球体を熱硬化性樹脂に充
填して軽量化、剛性の向上及び耐熱性の付与する方法は
広く行われている。例えば、エポキシ樹脂や不飽和ポリ
エステル樹脂に配合する事により、軽量化、寸法安定性
及び切削性の改良が行われている。一方、熱可塑性樹脂
に配合する場合は押出、成形の過程において微小中空球
体が大きなセン断力を受けるため大部分が破砕され、軽
量化と樹脂の強化を達成することはなかなか難しいのが
実状である。この熱可塑性樹脂と微小中空球体との組成
物としては、以下に示す様な技術が開示されている。ポ
リ塩化ビニルとの組成物(特開昭57−195761号
公報)、ポリオレフィン樹脂との組成物(特開昭60−
158239号公報、特開平1−294751号公
報)、熱可塑性樹脂との組成物(特開昭61−2368
59号公報)、液晶ポリエステルとの組成物(特開昭6
4−74258号公報)、スチレン系樹脂との組成物
(特開平4−23848、同23049号公報)が提案
されている。また、押出工程における微小中空球体の破
砕の防止を目的とした技術としては特定の押出機を用い
て、溶融状態の樹脂へ中空ガラス球を添加する方法が開
示されている(特開昭63−278967号公報)が、
発明の効果に中空ガラス材を極端に破壊させる事なく混
入できると述べられているが、実施例で実際に使用した
中空ガラス球の説明がなく、具体的な破壊率の例示もさ
れていないため効果が良く判らない。以上の様に軽量の
材料として種々の提案がなされているが、軽量の強化材
料として満足のいくレベルのものは未だ得られていない
のが実状である。
【0003】一方、ポリカーボネート樹脂は耐熱性に優
れ、無機フィラーとの併用で高剛性材料として広く用い
られている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、ポリカーボネート樹脂に
特定の微小中空球体を配合(必要により高アスペクト比
の無機フィラーを併用)する事により、軽量で剛性の高
いポリカーボネート樹脂組成物が得られる事を見いだ
し、この知見に基ずき本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、 1、(a)ポリカーボネート樹脂60〜100重量部及
び(b)難燃剤0〜40重量部、よりなる樹脂100重
量部に対して、(c)平均粒子径100μm以下、真比
重0.30g/cm3 以上で10%体積減少強度100
Kg/cm2 以上の微小中空球体5〜200重量部を配
合してなる軽量強化樹脂組成物。 2、(a)ポリカーボネート樹脂60〜100重量部及
び(b)難燃剤0〜40重量部、よりなる樹脂100重
量部に対して、(c)平均粒子径100μm以下、真比
重0.30g/cm3 以上で10%体積減少強度100
Kg/cm2 以上の微小中空球体5〜200重量部、さ
らに(d)高アスペクト比の無機フィラー1〜50重量
部を配合してなる軽量強化樹脂組成物。に関するもので
ある。
【0006】以下本発明を詳述する。本発明において
(a)成分として用いられるポリカーボネート樹脂と
は、一般式(1)、
【0007】
【化1】
【0008】で表される繰り返し単位を有する重合体で
ある。ここで、Zは単なる結合を示すかあるいは炭素数
1〜8のアルキレン、炭素数2〜8のアルキリデン、炭
素数5〜15のシクロアルキレン、SO2 、SO、O、
COまたは一般式(2)、
【0009】
【化2】
【0010】で表される基を意味する。また、Xは水
素、塩素もしくは臭素原子または1〜8個の炭素原子を
有する飽和アルキル基を示し、a及びbは0〜4の整数
を示す。このポリカーボネート樹脂は、例えば溶剤法、
すなわち塩化メチレン等の溶剤中で公知の酸受容体、分
子量調節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのよう
なカーボネート前駆体との反応または二価フェノールと
ジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆体と
のエステル交換反応によって製造することができる。
【0011】ここで用いることのできる二価フェノール
としてはビスフェノール類があり、特に2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔通称ビスフェノ
ールA〕が好ましい。また、ビスフェノールAの一部ま
たは全部を他の二価フェノールで置換したものであって
もよい。ビスフェノールA以外の二価フェノールとして
は、例えばハイドロキノン、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテルのような化合物またはビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンのよ
うなハロゲン化ビスフェノール類を挙げることができ
る。これら二価フェノールは二価フェノールのホモポリ
マーまたは2種以上のコポリマーもしくはブレンド物で
あってもよい。更に、本発明で用いるポリカーボネート
樹脂は多官能性芳香族化合物を二価フェノール及び、ま
たはカーボネート前駆体と反応させた熱可塑性ランダム
分岐ポリカーボネートであってもよい。また、ポリカー
ボネートと他の樹脂とのアロイにおいても、ポリカーボ
ネートを連続相としているものであれば特に制限はな
い。
【0012】本発明の(b)成分に用いられる難燃剤は
芳香族リン酸エステル、赤燐、芳香族ハロゲン化物、メ
ラミンに代表される窒素化合物、三酸化アンチモンなど
が有効であり、その中で芳香族リン酸エステルが好まし
い。芳香族リン酸エステルとしては、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェ
ニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート等や、特
開昭55−118957号公報記載の高分子量芳香族リ
ン酸エステル類および特願平4−239135号記載の
ビスフェノール−A−ポリホスフェートなどがあげら
れ、これらの中では高沸点の物が特に好ましい。これら
の使用量は0〜40重量%の範囲が好ましい。40重量
%を超えて使用すると耐熱性、物性および成形加工性等
を損うため好ましくない。
【0013】本発明の(c)成分に用いられる微小中空
球体は、一般的にはシラスバルーン、ガラスバルーン、
カーボンバルーン等として知られている。これらの中で
強度と経済性の点でガラスバルーンが最も優れている。
ガラスバルーンとしては、住友3M(株)の商品“スコ
ッチライト”グラスバブルスや旭硝子(株)のセルスタ
ー及び富士デヴィソン化学(株)ガラスマイクロバルー
ン等が知られている。これらのガラスバルーンは種々の
性状のものがあるが、本発明においては平均粒子径10
0μm以下、真比重0.30g/cm3 以上で10%体
積減少強度100Kg/cm2 以上の物が好ましい。そ
の理由は平均粒子径や真比重は破壊強度と密接な関係が
あるためであり、この規定を外れたものを射出成形して
も強度が不十分で安定した物性が得られないため好まし
くない。またこれらガラスバルーンはアミノシラン系、
グリシドシラン系、アクリルシラン系等のカップリング
剤で処理されていても差し支えなく、むしろ密着性の改
良として好ましい。本発明における微小中空球体は樹脂
100重量部に5〜200重量部の配合が好ましい。5
重量部未満では軽量、補強効果が不十分であり、200
重量部を超えると分散相の容積が増大するため流動性が
大幅に低下するため好ましくない。
【0014】本発明の(d)成分に用いられる高アスペ
クト比の無機フィラーは、一般的にはガラス繊維やカー
ボン繊維に代表される繊維状フィラー、チタン酸カリや
酸化亜鉛に代表される各種ウィスカー類、マイカ、タル
ク、ガラスフレークに代表される板状フィラーである。
これらの無機フィラーもアミノシラン系、グリシドシラ
ン系、アクリルシラン系等のカップリング剤で処理され
ている方が好ましい。本発明における高アスペクト比の
無機フィラーは樹脂成分を100重量部とした場合1〜
50重量部の配合が好ましい。1重量部未満では補強効
果が不十分であり、50重量部を超えると軽量効果が減
少し、なおかつ流動性が低下するため好ましくない。
【0015】本発明の組成物には他の添加剤、例えば、
可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、離型剤および
補強剤等を添加することができる。本発明を構成する各
成分を混合する方法はいかなる方法でもよいが、例え
ば、押出機、加熱ロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー等を使用することが出来る。
【0016】また、一般的に樹脂とガラス繊維などのブ
レンド工程で行われている様に、溶融状態の樹脂へ、配
合する方法は微小中空球体の破砕を最小限に抑えると言
う点で好ましい方法である。
【0017】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
以下、%及び部は各々重量%及び重量部を表す。実施例
及び比較例で使用した樹脂成分は以下のとうりである。 (a)ポリカーボネート樹脂 商品名:パンライトL−1225 帝人化成(株)製 (b)難燃剤 b−1:CR733S 大八化学工業(株)製 b−2:CR741 大八化学工業(株)製 b−3:CR741C 大八化学工業(株)製 (c)微小中空球体 c−1:真比重0.35、平均粒子径40〜50μm、
10%体積減少強度120Kg/cm2 の微小中空ガラ
ス球体 c−2:真比重0.40、平均粒子径40〜50μm、
10%体積減少強度200Kg/cm2 でアミノシラン
で表面処理された微小中空ガラス球体 c−3:真比重0.45、平均粒子径40〜50μm、
10%体積減少強度250Kg/cm2 の微小中空ガラ
ス球体 c−4:真比重0.60、平均粒子径30μm、10%
体積減少強度700Kg/cm2 の微小中空ガラス球体 c−5:真比重0.30、平均粒子径40〜50μm、
10%体積減少強度40Kg/cm2 の微小中空ガラス
球体 (d)高アスペクト比の無機フィラー d−1:繊維径13μm、長さ3mmでアミノシラン処
理されたガラス繊維 d−2:繊維径7μm、長さ6mmでアミノシラン処理
されたカーボン繊維 d−3:繊維径0.2〜0.5μm、長さ10〜20μ
mでアミノシラン処理されたチタン酸カリウイスカー d−4:平均フレーク径90μmでアミノシランで表面
処理されたガラスフレーク d−5:平均フレーク径90μmでアミノシランで表面
処理されたマイカ物性評価条件及び方法は以下のとうり
である。
【0018】(1)熱変形温度 ASTM D648に基づき、荷重18.6Kg/cm
2 で測定。 (2)アイゾット衝撃強さ ASTM D256に基づき、1/4インチ試験片を用
い、温度23℃、ノッチ有り条件で測定。
【0019】(3)曲げ弾性率 ASTM D790に基づき、温度23℃にて測定。 (4)密度 電子比重計 ED−120T(ミラージュ貿易(株)発
売元)を用いて、測定した。(軽量化の程度を密度で表
す) (5)微小中空球体破砕率 添加した微小中空球体の重量に対して、破砕された微小
中空球体の重量の割合を示した(重量%)もので、密度
と微小中空球体及び高アスペクト比無機フィラーとの含
有量より求めた。
【0020】
【実施例1】ポリカーボネート(商品名:パンライトL
−1225、帝人化成(株)製)をZSK−25二軸押
出機〔W&P(株)社製〕を用いメインフィーダーより
8Kg/Hrでフィードし、同時にサイドフィーダーよ
り、微小中空ガラス球体(真比重0.35、平均粒子径
40〜50μm、10%体積減少強度120Kg/cm
2 )の微小中空ガラス球体)を2Kg/Hrでフィード
し、310℃の温度で溶融混練して樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を乾燥後、射出成形機(IS−80
C(東芝機械(株)製)を用いて、シリンダー温度30
0℃、金型温度90℃で成形試験片を作製した。この試
験片を用いて物性を評価した。該組成物の組成とこの結
果および以下に示す実施例、比較例の組成と結果を合わ
せて表1に示した。
【0021】
【実施例2】実施例1における微小中空ガラス球体を真
比重0.40、平均粒子径40〜50μm、10%体積
減少強度200Kg/cm2 の微小中空ガラス球体に変
更する以外は実施例1を繰返して樹脂組成物を得た。
【0022】
【実施例3】実施例1における微小中空ガラス球体を真
比重0.45、平均粒子径40〜50μm、10%体積
減少強度250Kg/cm2 の微小中空ガラス球体に変
更する以外は実施例1を繰返して樹脂組成物を得た。
【0023】
【実施例4】実施例1における微小中空ガラス球体を真
比重0.60、平均粒子径40〜50μm、10%体積
減少強度700Kg/cm2 の微小中空ガラス球体に変
更する以外は実施例1を繰返して樹脂組成物を得た。
【0024】
【実施例5】実施例4におけるメインフィーダーよりフ
ィードする樹脂を7Kg/Hrでフィードし、サイドフ
ィーダーよりフィードする微小中空ガラス球体を3Kg
/Hrに変更する以外は実施例4を繰返して樹脂組成物
を得た。
【0025】
【比較例1】実施例1における微小中空ガラス球体を真
比重0.30、平均粒子径40〜50μm、10%体積
減少強度40Kg/cm2 の微小中空ガラス球体に変更
する以外は実施例1を繰返して樹脂組成物を得た。
【0026】
【比較例2】実施例1において用いたポリカーボネート
(商品名:パンライトL−1225、帝人化成(株)
製)を射出成形機IS−80C(東芝機械(株)製)を
用いて、シリンダー温度300℃、金型温度80℃で成
形試験片を作製した。
【0027】
【実施例6】ポリカーボネート(商品名:パンライトL
−1225、帝人化成(株)製)をZSK−25二軸押
出機〔W&P(株)社製〕を用いメインフィーダーより
7.2Kg/Hrおよび難燃剤(商品名:CR733
S、大八化学工業(株)製)を0.8Kg/Hrでフィ
ードし溶融混練した所へ、サイドフィーダーより微小中
空ガラス球体(真比重0.45、平均粒子径40〜50
μm、10%体積減少強度250Kg/cm2 )の微小
中空ガラス球体)を2Kg/Hrでフィードし、300
℃の温度で溶融混練して樹脂組成物を得た。得られた樹
脂組成物を射出成形機IS−80C(東芝機械(株)
製)を用いて、シリンダー温度280℃、金型温度80
℃で成形試験片を作製した。この試験片を用いて物性を
評価した。この結果および以下に示す実施例の結果を合
わせて表1に示した。
【0028】
【実施例7】実施例6における難燃剤を(商品名:CR
741、大八化学工業(株)製)に変更する以外は実施
例6を繰返して樹脂組成物を得た。
【0029】
【実施例8】実施例6における難燃剤を(商品名:CR
741C、大八化学工業(株)製)に変更する以外は実
施例6を繰返して樹脂組成物を得た。
【0030】
【実施例9】ポリカーボネート(商品名:パンライトL
−1225、帝人化成(株)製)をZSK−25二軸押
出機〔W&P(株)社製〕を用いメインフィーダーより
6.4Kg/Hrおよび難燃剤(商品名:CR733
S、大八化学工業(株)製)を1.6Kg/Hrでフィ
ードし溶融混練した所へ、サイドフィーダーより微小中
空ガラス球体(真比重0.45、平均粒子径40〜50
μm、10%体積減少強度250Kg/cm2 )の微小
中空ガラス球体)を2Kg/Hrでフィードし、280
℃の温度で溶融混練して樹脂組成物を得た。得られた樹
脂組成物を射出成形機IS−80C(東芝機械(株)
製)を用いて、シリンダー温度260℃、金型温度80
℃で成形試験片を作製した。この試験片を用いて物性を
評価した。この結果および以下に示す実施例の結果を合
わせて表1に示した。
【0031】
【実施例10】実施例9における難燃剤を(商品名:C
R741、大八化学工業(株)製)に変更する以外は実
施例9を繰返して樹脂組成物を得た。
【0032】
【実施例11】実施例9における難燃剤を(商品名:C
R741C、大八化学工業(株)製)に変更する以外は
実施例9を繰返して樹脂組成物を得た。
【0033】
【実施例12】ポリカーボネート(商品名:パンライト
L−1225、帝人化成(株)製)をZSK−25二軸
押出機〔W&P(株)社製〕を用いメインフィーダーよ
り7Kg/Hrでフィードし、同時に、微小中空ガラス
球体(真比重0.35、平均粒子径40〜50μm、1
0%体積減少強度120Kg/cm2 の微小中空ガラス
球体)と高アスペクト比の無機フィラー(繊維径13μ
m、長さ3mmでアミノシラン処理されたガラス繊維)
を各々2Kg/Hrと1Kg/Hrでサイドフィーダー
よりフィードし、310℃の温度で溶融混練して樹脂組
成物を得た。得られた樹脂組成物を射出成形機IS−8
0C(東芝機械(株)製)を用いて、シリンダー温度3
00℃、金型温度90℃で成形試験片を作製した。この
試験片を用いて物性を評価した。該組成物の組成とこの
結果および以下に示す実施例、比較例の組成と結果を合
わせて表2に示した。
【0034】
【実施例13】実施例12における微小中空ガラス球体
を真比重0.40、平均粒子径40〜50μm、10%
体積減少強度200Kg/cm2 の微小中空ガラス球体
に変更する以外は実施例12を繰返して樹脂組成物を得
た。
【0035】
【実施例14】実施例12におけるポリカーボネートの
フィードを6Kg/Hr、高アスペクト比の無機フィラ
ーを2Kg/Hrに各々変更する以外は実施例12を繰
返して樹脂組成物を得た。
【0036】
【実施例15】実施例12における微小中空ガラス球体
を真比重0.45、平均粒子径40〜50μm、10%
体積減少強度250Kg/cm2 の微小中空ガラス球体
に変更する以外は実施例12を繰返して樹脂組成物を得
た。
【0037】
【実施例16】実施例12における微小中空ガラス球体
を真比重0.60、平均粒子径40〜50μm、10%
体積減少強度700Kg/cm2 の微小中空ガラス球体
に変更する以外は実施例12を繰返して樹脂組成物を得
た。
【0038】
【実施例17】実施例16におけるポリカーボネートの
フィードを6Kg/Hr、微小中空ガラス球体を3Kg
/Hrに各々変更する以外は実施例16を繰返して樹脂
組成物を得た。
【0039】
【比較例3】実施例12における微小中空ガラス球体を
真比重0.30、平均粒子径40〜50μm、10%体
積減少強度40Kg/cm2 の微小中空ガラス球体に変
更する以外は実施例12を繰返して樹脂組成物を得た。
【0040】
【比較例4】ポリカーボネート(商品名:パンライトL
−1225、帝人化成(株)製)をZSK−25二軸押
出機〔W&P(株)社製〕を用いメインフィーダーより
9Kg/Hrでフィードし、同時に、高アスペクト比の
無機フィラー(繊維径13μm、長さ3mmでアミノシ
ラン処理されたガラス繊維)を1Kg/Hrでサイドフ
ィーダーよりフィードし、310℃の温度で溶融混練し
て樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を射出成形機
IS−80C(東芝機械(株)製)を用いて、シリンダ
ー温度300℃、金型温度90℃で成形試験片を作製し
た。この試験片を用いて物性を評価した。
【0041】
【実施例18】実施例12における高アスペクト比の無
機フィラーを繊維径7μm、長さ6mmでアミノシラン
処理されたカーボン繊維に変更する以外は実施例12を
繰返して樹脂組成物を得た。
【0042】
【実施例19】実施例12における高アスペクト比の無
機フィラーを繊維径0.2〜0.5μm、長さ10〜2
0μmでアミノシラン処理されたチタン酸カリウイスカ
ーに変更する以外は実施例12を繰返して樹脂組成物を
得た。
【0043】
【実施例20】実施例12における高アスペクト比の無
機フィラーを平均フレーク径90μmでアミノシランで
表面処理されたガラスフレークに変更する以外は実施例
12を繰返して樹脂組成物を得た。
【0044】
【実施例21】実施例12における高アスペクト比の無
機フィラーを平均フレーク径90μmでアミノシランで
表面処理されたマイカに変更する以外は実施例12を繰
返して樹脂組成物を得た。
【0045】
【実施例22】ポリカーボネート(商品名:パンライト
L−1225、帝人化成(株)製)をZSK−25二軸
押出機〔W&P(株)社製〕を用いメインフィーダーよ
り6.3Kg/Hrおよび難燃剤(商品名:CR733
S、大八化学工業(株)製)を0.7Kg/Hrでフィ
ードし溶融混練した所へ、サイドフィーダーより微小中
空ガラス球体(真比重0.40、平均粒子径40〜50
μm、10%体積減少強度200Kg/cm2 )の微小
中空ガラス球体)と高アスペクト比の無機フィラー(繊
維径13μm、長さ3mmでアミノシラン処理されたガ
ラス繊維)を各々2Kg/Hrと1Kg/Hrでサイド
フィーダーよりフィードし、280℃の温度で溶融混練
して樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を射出成形
機IS−80C(東芝機械(株)製)を用いて、シリン
ダー温度280℃、金型温度80℃で成形試験片を作製
した。この試験片を用いて物性を評価した。この結果お
よび以下に示す実施例の結果を合わせて表2に示した。
【0046】
【実施例23】実施例22における難燃剤を(商品名:
CR741、大八化学工業(株)製)に変更する以外は
実施例22を繰返して樹脂組成物を得た。
【0047】
【実施例24】実施例22における難燃剤を(商品名:
CR741C、大八化学工業(株)製)に変更する以外
は実施例22を繰返して樹脂組成物を得た。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明の軽量強化樹脂組成物は、軽量、
高剛性でかつポリカーボネート樹脂の特徴である耐熱性
に優れた材料で、事務機、家電、自動車分野の軽量化に
大いに役立つものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 7/28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリカーボネート樹脂60〜10
    0重量部及び(b)難燃剤0〜40重量部、よりなる樹
    脂100重量部に対して、(c)平均粒子径100μm
    以下、真比重0.30g/cm3 以上で10%体積減少
    強度100Kg/cm2 以上の微小中空球体5〜200
    重量部を配合してなる軽量強化樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (d)高アスペクト比の無機フィラー1
    〜50重量部を、さらに配合してなる請求項第一項記載
    の軽量強化樹脂組成物。
JP13812693A 1993-06-10 1993-06-10 軽量強化樹脂組成物 Withdrawn JPH06345953A (ja)

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