JPH06345921A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH06345921A
JPH06345921A JP14096793A JP14096793A JPH06345921A JP H06345921 A JPH06345921 A JP H06345921A JP 14096793 A JP14096793 A JP 14096793A JP 14096793 A JP14096793 A JP 14096793A JP H06345921 A JPH06345921 A JP H06345921A
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JP
Japan
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rubber
weight
mold
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olefin copolymer
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JP14096793A
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English (en)
Inventor
Keiji Okada
圭司 岡田
Akiyoshi Uchiumi
明美 内海
Yoshihide Matsuo
嘉英 松尾
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴムや樹脂を成形する際の金型の清浄にかか
る手間や時間を低減し、作業効率を改善するために有効
な金型清浄化用ゴム組成物を提供すること。 【構成】 (A)塩素含量が20〜40重量%でありそ
してム−ニ−粘度[ML 1+4(121℃)]が10〜1
90である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
および(B)金属清浄化剤を含有するゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム組成物に関する。
さらに詳しくは、ゴム成形金型等の金型清浄化用に好適
に使用されるゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムや樹脂の成形において、金型を長時
間使用し続けると金型の表面が汚れてきて、成形品の表
面が汚れたり成形品の離型性が著しく悪くなる等の現象
が生じる。ゴム成形の場合、シリコンワックス、脂肪酸
金属塩等の離型剤および加硫ゴムより析出する各種ゴム
薬品、金属化合物が金型表面に順次積層する。また熱硬
化性樹脂成形の場合、樹脂中に含まれる離型剤や低分子
成分がガス化したものが金型表面に順次積層する。これ
らの積層物が金属表面上で酸化劣化して次第に硬くしか
も平滑でない異物層を形成する。そして、この異物層に
より、成形品の肌荒れ現象による光沢不足、成形品の精
度不足が生起され、且つ均一な離型効果が得られない等
の悪影響がもたらされる。
【0003】そこで、従来から定期的にショットブラス
トや研磨等の機械的方法や洗浄樹脂や洗浄ゴムのダミー
成形による化学的・機械的方法によって金型表面の異物
層を除去することが行われている。しかし、機械的方法
では金型をいちいち取り外さなければならず、時間や手
間がかかり効率やコストの面でロスが大きく、特に複雑
な構造のものや大型金型では処理が大変であった。
【0004】一方、洗浄樹脂や洗浄ゴムを用いるダミー
成形は、樹脂やゴムを金型内で熱硬化させる際に前記異
物層と一体化させ、該一体化した成形品を金型から取り
出すことにより金型を洗浄するものである。この内、洗
浄樹脂はメラミン樹脂やユリア樹脂等のアミノ系樹脂成
形材料を用いるため、熱硬化時にホルマリンが副生し作
業環境を悪化させる欠点がある。そこで最近は、ゴム系
の金型洗浄剤が賞用されつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なゴム組成物を提供することにある。本発明の他の目的
はゴムや樹脂を成形する際の金型の清浄にかかる手間や
時間を低減し、作業効率を改善するために有効な金型清
浄化用ゴム組成物を提供することにある。本発明のさら
に他の目的および利点は以下の説明から明らかになろ
う。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(A)塩素含量が20〜40
重量%でありそしてム−ニ−粘度[ML1+4(121
℃)]が10〜190である塩素化エチレン・α−オレ
フィン共重合ゴムおよび(B)金属洗浄化剤を含有する
ことを特徴とするゴム組成物によって達成される。本発
明に使用される塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴムおよび金属清浄剤は、次のとおりである。
【0007】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ム(A) 本発明に使用される塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムは、塩素含量が20〜40重量%であり、ム−
ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が10〜190であ
る。
【0008】塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重
合体のα−オレフィンは、炭素数で3〜10のものが好
ましい。とりわけ、プロピレン、1−ブテン、4−メチ
ル−ペンテン−1、ヘキセンが好ましい。エチレンとα
−オレフィンの割合が、モル基準でエチレン/α−オレ
フィン=75/25〜95/5であることが好ましい。
【0009】エチレン・α−オレフィン共重合体は、上
記の成分の他に、他の重合可能な成分を共重合していて
もよく、特にエチレン/α−オレフィン単位の総重量1
00gに対し、5−ビニル−2−ノルボルネンを最大3
0mmol含有しているのが好ましい。エチレン・α−
オレフィン共重合体は、上記各成分をランダム重合させ
て得られたゴム状重合体である。
【0010】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムは上記により得られたエチレン・α−オレフィン共重
合体を塩素化することにより得られる。
【0011】上記共重合体の塩素化は、例えば共重合体
を粉砕して細粒化し、この細粒を水性懸濁状態にして、
約70〜90℃の温度で分子状塩素と接触させる方法、
四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロロエチレンのよ
うな塩素に対して安定な溶媒中に共重合体を溶解し、均
一な溶液状態として分子状塩素と接触させる方法、ある
いはN−クロロアセトアミド、N−クロロサクシニイミ
ド、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインの
ような塩素化合物をロ−ルやバンバリ−等で共重合体中
に均一に練り込み、塩素を遊離する温度に加熱する方法
等によって行なわれる。特に、四塩化炭素、クロロホル
ム等のハロゲン系溶媒中で、ラジカル開始剤の存在化に
塩素を吹き込む方法が好ましい。
【0012】塩素化反応後は、次のようにして処理され
る。水性懸濁状態で塩素化を行った場合、塩素化エチレ
ン・α−オレフィン共重合ゴムは、水洗を行なうことに
より分子状塩素、副生する塩化水素を除き、乾燥させ
る。溶液状態で塩素化を行った場合には、反応溶液を過
剰のメタノ−ル等の塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの貧溶媒中に投入し、沈澱物を濾過し、この溶
媒で洗浄し乾燥させる。
【0013】本発明で使用する塩素化エチレン・α−オ
レフィン共重合ゴムの塩素含量は、20〜40重量%、
好ましくは25〜35重量%である。塩素化はこの範囲
になるように行われる。またム−ニ−粘度[ML
1+4(121℃)]は、物性、作業性の見地から10〜
190、好ましくは20〜150、さらに好ましくは3
0〜120である。
【0014】金型清浄剤(B) 本発明に使用される金型清浄剤としては、例えば各種界
面活性剤、アミノアルコール類、イミダゾール類、イミ
ダゾリン類、ラクタム類、イミド(酸イミド)類等があ
る。これらの金型清浄剤は単独で使用してもよく、また
2種類以上を一緒にして使用してもよい。
【0015】界面活性剤としては、例えばアルキルスル
ホン酸金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、高
級脂肪酸等のイオニックな界面活性剤やアルキレンオキ
サイド、アルキレンオキサイドの各種誘導体、グリコー
ルエーテル等のノニオニックな界面活性剤等が挙げられ
る。
【0016】アミノアルコール類としては、例えばモノ
エタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジエタノール
アミン、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールア
ミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
【0017】イミダゾール類としては、下記一般式
(1)
【0018】
【化1】
【0019】(上記式(1)において、R1は、同一も
しくは異なり、水素または置換基を有していてもよい炭
素数11未満の炭化水素基である)で表わされるイミダ
ゾール類で、このようなイミダゾール類としては、例え
ば2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール、2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル
−2−メチルイミダゾール等が挙げられる。
【0020】イミダゾリン類としては、下記一般式
(2)
【0021】
【化2】
【0022】(上記式(2)において、R2は、同一で
も異なっていてもよく、水素であるかまたは置換基を有
していてもよい炭素数11未満の炭化水素基である)で
表わされるイミダゾリン類が好ましい。このようなイミ
ダゾール類としては、例えば2−メチルイミダゾリン、
2−メチル−4−エチルイミダゾリン、2−フェニルイ
ミダゾリン、1−ベンジル−2−メチルイミダゾリン等
が挙げられる。
【0023】ラクタム類としては、下記一般式(3)
【0024】
【化3】
【0025】(上記式(3)において、R3は水素であ
るかまたは置換基を有していてもよい炭素数11未満の
炭化水素基であるかまたは1〜5モルのアルキレンオキ
サイド基であり、そしてAは炭素数11未満の炭化水素
基である)で表わされるラクタム類が好ましい。このよ
うなラクタム類としては、例えばプロピオラクタム、ブ
チロラクタム、バレロラクタム、カプロラクタム等の4
員環、5員環或いは6員環化合物がある。
【0026】イミド(酸イミド)類としては、下記一般
式(4)
【0027】
【化4】
【0028】(上記式(4)において、R4は水素であ
るかまたは置換基を有していてもよい炭素数11未満の
炭化水素基であるかまたは1〜5モルのアルキレンオキ
サイド基であり、Bは炭素数11未満の炭化水素基であ
る)で表わされるイミド類が好ましい。このようなイミ
ド類としては、例えばスクシンイミド、グルタルイミ
ド、フタルイミド、マレイミド等の化合物がある。
【0029】次に本発明のゴム組成物について説明す
る。 ゴム組成物 本発明のゴム組成物において、塩素化エチレン・α−オ
レフィン共重合ゴムに対する金型洗浄剤の配合割合は、
通常塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100
重量部に対し金型洗浄剤が、好ましくは1〜50重量
部、より好ましくは5〜20重量部となる割合である。
【0030】これらの金型清浄剤は単独で使用してもよ
く、また2種類以上を一緒に使用してもよい。
【0031】本発明のゴム組成物には、意図する加硫物
の用途、それに基づく性能に応じてそれ自体公知の配合
剤、例えば加硫剤、加硫助剤、ゴム用補強剤、顔料、充
填剤、軟化剤、金属活性化剤、スコ−チ防止剤、塩酸吸
収剤、老化防止剤、加工助剤等を配合することができ
る。
【0032】また本発明のゴム組成物には、その目的を
損なわない範囲で天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、
ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレン
ターポリマーゴム、シリコンゴム等の他のゴムを含有す
ることができる。
【0033】本発明のゴム組成物の加硫方法としては、
トリアジン加硫、有機過酸化物加硫が適当である。
【0034】トリアジン加硫を行なう場合、加硫剤とし
ては、下記一般式(5)
【0035】
【化5】
【0036】(式中、R5は、−NR67、−OR6また
は−SR6を表わし、ここでR6、R7は、それぞれ水素
原子、未置換もしくは置換アルキル基、または未置換も
しくは置換アリ−ル基を表わす。)で表わされるトリア
ジンジチオ−ル類が好適に使用される。
【0037】このような一般式で表わされるトリアジン
チオ−ル類として具体的には、トリアジン2,4,6−ト
リチオ−ル、2−ジブチルアミノトリアジン4,6−ジ
チオ−ル、2−フェニルアミノトリアジン4,6−ジチ
オ−ル、2−ヘキシルアミノトリアジン4,6−ジチオ
−ル、2−ジエチルアミノトリアジン4,6−ジチオ−
ル、2−ブトキシトリアジン4,6−ジチオ−ル等を挙
げることができる。
【0038】加硫剤は塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム100gに対して、好ましくは1×10-3
2.5×10-2モル、より好ましくは1.5×10-3
2×10-2モル、更に好ましくは3×10-3〜1.3×
10-2モルの割合で配合される。
【0039】加硫剤の配合量が上記範囲よりも小さい場
合には、好適なゴム弾性を有する加硫物が得られず、ま
た上記範囲よりも多量に配合すると伸びが低下し、実用
に供し難くなる傾向がある。
【0040】加硫剤としてトリアジン化合物を使用する
ときは加硫助剤が添加される。加硫助剤は加硫速度を加
工成形上実用的なものとするために添加される。加硫助
剤としては、酸解離定数(pKa)が7以上の有機塩基
であるか、あるいは有機塩基を発生しうる化合物が使用
される。
【0041】これらの加硫助剤としては、例えば1,8
−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、ラウリ
ルアミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、N−メ
チルモルフォリン、ジシクロヘキシルアミン、ジブチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバ
ミン酸ピペリジン塩、N−シクロヘキシル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド、安息香酸・ピペリジン
塩、安息香酸・ジシクロヘキシルアミン塩、ジフェニル
グアニジン、ジオルトトリルグアニジン、ジペンタメチ
レンチウラムテトラスルフィド、テトラメチルチウラム
ジスルフィド、ヨウ化テトラメチルスルフォニウム、塩
化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラブチルホスホ
ニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、ジステアリル
ジメチルアンンモニウムクロライド等のオニウム塩を挙
げることができる。
【0042】加硫助剤は、塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム100gに対して、好ましくは5×10
-4〜2×10-2モル、より好ましくは1×10-3〜1×
10 -2モル、1種単独あるいは2種以上混合して用いら
れる。
【0043】有機過酸化物加硫を行なう場合、加硫剤と
しては、例えばジクミルペルオキシド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペル
オキシ)ヘキシン−3、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ
第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、第三ジブチルヒドロペルオキシドを例示できる
が、なかでもジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペル
オキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンが好ましく使用される。
【0044】有機過酸化物の使用量は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム100gに対して、好まし
くは3×10-3〜5×10-2モル、より好ましくは1×
10 -3〜3×10-2モルの範囲である。
【0045】加硫剤として有機過酸化物を使用するとき
は、加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては硫
黄、P−キノンジオキシム等のキノンジオキシム系、エ
チレングリコ−ルジメタクリレ−ト、トリメチロ−ルプ
ロパントリメタクリレ−ト等のアクリル系、ジアリルフ
タレ−ト、トリアリルイソシアヌレ−ト等のアリル系、
その他マレイミド系、ジビニルベンゼン等が例示され
る。
【0046】このような加硫助剤は、使用する有機過酸
化物1モルに対し0.5〜2モル、好ましくは均等モル
使用する。
【0047】ゴム用補強剤としては、例えばSRF、G
PF、FEF、MAF、ISAF、SAF、FT、MT
等の各種カ−ボンブラック、微粉けい酸等が適宜用いら
れる。
【0048】充填剤としては、例えば軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレ−等が用いられ
る。
【0049】これらの補強剤および充填剤の配合量は、
所望の製品により適宜選択されるが、いずれも塩素化エ
チレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対し
て、好ましくは200重量部以下、より好ましくは15
0重量部以下用いられる。
【0050】また軟化剤としては、例えばプロセスオイ
ル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスフ
ァルト、ワセリン等の石油系物質、コ−ルタ−ル、コ−
ルタ−ルピッチ等のコ−ルタ−ル類、ヒマシ油、ナタネ
油、大豆油、ヤシ油等の脂肪油、ト−ル油、蜜ロウ、カ
ルナウバロウ、ラノリン等のロウ類、リシノ−ル酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウム、ス
テアリン酸カルシウム等の脂肪酸、またはその金属塩、
ナフテン酸またはその金属石鹸、パイン油、ロジンまた
はその誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、クマロンイン
デン樹脂、アタクチックポリプロピレン、ジオクチルフ
タレ−ト、ジオクチルアジペ−ト、ジオクチルセバケ−
ト等のエステル系可塑剤、その他マイクロクリスタリン
ワックス、サブ(ファクチス)、液状ポリブタジエン、
変性液状ポリブタジエン、液状チオコ−ル等を挙げるこ
とができる。
【0051】これらの軟化剤の配合量は、所望の製品に
より適宜選択されるが、いずれも塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好ましく
は100重量部以下、より好ましくは70重量部以下で
用いられる。
【0052】金属活性化剤としては、酸化マグネシウ
ム、高級脂肪酸亜鉛、鉛丹、リサ−ジ、酸化カルシウ
ム、ハイドロタルサイト等を使用しうる。
【0053】これらの金属活性化剤は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好
ましくは3〜15重量部、より好ましくは5〜10重量
部の範囲で用いられる。
【0054】スコ−チ防止剤としては、公知のスコ−チ
防止剤例えば、無水マレイン酸、チオイミド系化合物、
スルフェンアミド系化合物、スルフォンアミド系化合物
等を用いることができる。上記成分は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好
ましくは0.2〜5重量部、より好ましくは0.3〜3重
量部の範囲で用いられる。
【0055】塩酸吸収剤としては、周期律表第IIA族
金属の酸化物および有機酸塩が用いられ、例えばステア
リン酸マグネシウム、マグネシア、ステアリン酸カルシ
ウム、マナセアイト、ハイドロタルサイト、エポキシ化
大豆油、エポキシ系塩酸吸収剤等が例示できる。これら
の塩酸吸収剤は、塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム100重量部に対して、好ましくは10重量部以
下の量で適宜配合できる。
【0056】また本発明のゴム組成物は、老化防止剤を
使用しなくても、優れた耐熱性、耐久性を示すが、なお
老化防止剤を使用すれば、本発明のゴム組成物の耐熱
性、耐久性を一層向上させることが可能である。この場
合に使用される老化防止剤としては、例えばフェニルブ
チルアミン、N,N’ジ−2−ナフチル−p−フェニレ
ンジアミン等の芳香族第二アミン、ジブチルヒドロキシ
トルエン、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメ−ト]メタン等
のフェノ−ル系安定剤、ビス[2−メチル−4−(3−
n−アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチ
ルフェニル]スルフィド等のチオエ−テル系安定剤、ジ
ブチルジチオカルバミン酸ニッケル等のジチオカルバミ
ン酸塩系安定剤等が単独あるいは2種以上の併用で配合
される。このような老化防止剤の使用量は、塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対し
て、より好ましくは0.1〜5重量部、好ましくは0.5
〜3重量部の割合である。
【0057】次に加工助剤としては、通常のゴムの加工
に使用されるものが使用できる。例えばリシノ−ル酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、上記酸のエステル類並びに高級脂肪酸、その塩およ
びそのエステル類等を用いることができる。これらの加
工助剤は、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
100重量部に対して、好ましくは約10重量部まで、
より好ましくは約1〜5重量部用いられる。
【0058】さらに、本発明の組成物には、顔料を使用
することもできる。顔料としては公知の無機顔料(例え
ばチタンホワイト)、有機顔料(例えばナフト−ルグリ
−ンB)が使用される。これらの顔料の使用量は、最大
20重量部、好ましくは最大10重量部使用される。
【0059】本発明の塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム組成物は、例えば次のような方法で調整する
ことができる。本発明の必須成分である塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム、および金属清浄剤に加
え、補強剤、充填剤、軟化剤、顔料等の添加剤をバンバ
リ−ミキサ−の如きミキサ−類を用いて約80℃〜17
0℃の温度で約3〜10分間混練した後、加硫剤、加硫
助剤をオ−プンロ−ルの如きロ−ル類を用いて追加混合
し、ロ−ル温度約40℃〜80℃で約3〜30分間混練
して部出し、リボン状またはシ−ト状のゴム配合物を調
製する。
【0060】このようにして調製された未加硫ゴム配合
物は、例えば押出成形機、カレンダ−ロ−ル、プレス等
により所望の形状に成形され、成形と同時にまたはその
成形品を加硫槽内で、通常約150℃〜270℃で約1
〜30分間加熱する方法により加硫される。加硫槽とし
ては、スチ−ム加硫缶、熱空気加熱槽、ガラスビ−ズ流
動床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽等が単独あるい
は組み合わせて使用される。本発明の組成物には、必要
に応じ発泡剤および発泡助剤を配合することができ、発
泡加硫物とすることもできる。
【0061】発泡剤としては、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム等の無機発
泡剤;N,N’−ジメチルN,N’−ジニトロソテレフタ
ルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン等のニトロ化合物;アゾジカルボンアミド、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、
アゾジアミノベンゼン、アゾジカルボン酸バリウム等の
アゾ化合物;ベンゼンスルフォニトリルヒドラジド、ト
ルエンスルフォニルヒドラジド、p,p’−オキシビス
(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、ジフェニルスル
ホン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジド等のスルフ
ォニルヒドラジド化合物;カルシウムアジド、4,4’
−ジフェニルジスルフォニルアジド、p−トルエンスル
フォニルアジド等のアジド化合物が挙げられ、特にニト
ロ化合物、アゾ化合物およびアジド化合物が好ましく使
用される。
【0062】これらの発泡剤は、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好ましく
は0.3〜30重量部、より好ましくは0.5〜20重量
部の割合で配合される。一般に見掛比重約 0.03〜
0.9程度の発泡体を形成させる。
【0063】発泡剤とともに使用することのできる発泡
助剤としては、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸等
の有機酸あるいは尿素またはその誘導体等が使用され、
発泡剤の分解温度の低下、分解促進、気泡の均一化等の
働きを示す。
【0064】
【効果】本発明のゴム組成物は、前記した通り、必須成
分として特定の塩素含量とム−ニ−粘度を有する塩素化
エチレン・α−オレフィン共重合ゴムと金型清浄剤を必
須成分として含有することを特徴とする。
【0065】上記ゴム組成物の混練手段としてはバンバ
リーミキサー、ニーダーロールミキサー等を挙げること
ができる。
【0066】本発明のゴム組成物の形態は、特に限定さ
れず、シート状、ブロック状、ペレット状等清浄化すべ
き金型に応じて適宜選択することができる。
【0067】例えば圧縮成形用の金型にはシート状組成
物が好ましく、移送成形用金型にはブロック状組成物
が、射出成形用金型にはペレット状組成物が好ましい。
【0068】また、薄いシート状組成物の場合には、丸
めてブロック状としたり、ちぎってペレット状とするこ
とにより移送成形用金型や、射出成形用金型にも使用可
能である。
【0069】しかして、上記ゴム組成物を金型間に挟
み、一般的な作業条件で加熱加硫する。
【0070】この作業により、繰り返しのゴム製品成形
によって、金型表面に付着したゴム熱分解物、無期充填
剤、プロセスオイル、架橋剤等の異物層に、清浄ゴム表
面にブリードアウトした清浄成分が浸透、溶解、結合す
る等して一体化し、ゴムとともに除去される。
【0071】樹脂金型の場合も、繰り返し成形により金
型表面に付着した離型剤や低分子成分のガス化物に起因
する異物層が同様に除去される。
【0072】また、異物層と金型の間にも浸透膨潤させ
ることにより、金型表面の清浄が可能となる。
【0073】
【実施例】
実施例1 表1に示す配合剤を4.3lバンバリ−ミキサ−(神戸製
鋼社製)で5分間混練しダンプアウトした。ついでダン
プアウトした混練物を14インチオ−プンロ−ル(日本
ロ−ル社製)に巻き付けた。このときロ−ル表面温度
は、前ロ−ル60℃、後ロ−ル70℃であった。このオ
−プンロ−ル上でジクミロペルオキシドの40%希釈品
6.8重量部に、加硫助剤としてトリアリルイソシアネ
ート3.0重量部を添加し2分間混練したのち、厚さ3m
mでシ−ト出しして通常加硫(170℃−15分)用サ
ンプルを作製した。なお高温短時間加硫(200℃−3
分)用には加硫剤としてジクミルペルオキシドの40%
希釈品6.8重量部の代わりに、2,5−ジメチル2,5
−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンの40%希釈品を
6.8重量部添加した。
【0074】
【表1】
【0075】これらの測定結果を表2に示す。
【0076】実施例2 実施例1において、金型洗浄剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム7.0重量部の替わりにモノエタ
ノールアミン10.0重量部用いた以外は、実施例1と
同様に行なった。結果は表2に示す。
【0077】実施例3 実施例1において、金型洗浄剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム7.0重量部の替わりに2−フェ
ニルイミダゾール10.0重量部用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0078】実施例4 実施例1において、金型洗浄剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム7.0重量部の替わりに2−フェ
ニルイミダゾリン10.0重量部用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0079】実施例5 実施例1において、金型洗浄剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム7.0重量部の替わりにN−メチ
ルブチロラクタム5.0重量部用いた以外は、実施例1
と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0080】実施例6 実施例1において、金型洗浄剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム7.0重量部の替わりにN−メチ
ルスクシニイミド5.0重量部用いた以外は、実施例1
と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0081】実施例7 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 90/10 ML1+4(121℃) 45 塩素含量 35重量% 結果は表2に示す。
【0082】実施例8 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 85/15 ML1+4(121℃) 120 塩素含量 23重量% 結果は表2に示す。
【0083】比較例1 実施例1において、金型洗浄剤を用いなかった以外は、
実施例1と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0084】比較例2 実施例7において、金型洗浄剤を用いなかった以外は、
実施例7と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0085】比較例3 実施例8において、金型洗浄剤を用いなかった以外は、
実施例8と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0086】比較例4 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの代わりにEPDM(三井EPT3045)を
用いまたマグネシアの替わりに亜鉛華を用いた以外は、
実施例1と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0087】比較例5 実施例7において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの代わりにEPDM(三井EPT3045)を
用いまたマグネシアの替わりに亜鉛華を用いた以外は、
実施例7と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0088】比較例6 実施例8において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの代わりにEPDM(三井EPT3045)を
用いまた、マグネシアの替わりに亜鉛華を用いた以外
は、実施例8と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0089】比較例7 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの代わりにSBR(SBR1502)を用いま
たマグネシアの替わりに亜鉛華を用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0090】比較例8 実施例7において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの代わりにSBR(SBR1502)を用いま
たマグネシアの替わりに亜鉛華を用いた以外は、実施例
7と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0091】比較例9 実施例8において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの代わりにSBR(SBR1502)を用いま
たマグネシアの替わりに亜鉛華を用いた以外は、実施例
8と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0092】試験方法 上記の各実施例および比較例に示すゴムシートを、下記
テスト用金型を用いて成形し、金型清浄の程度を観察し
た。 (1)テスト金型 エチレンプロピレンターポリマーゴムの成形を繰り返し
行った金型で、離型剤、ゴム薬品、亜鉛化合物、ゴム分
解物からなる異物層(汚れ)の付着したもの。 通常加硫 170℃ − 15分加硫 高温短時間加硫 200℃ − 3分加硫 (2)成形方法および観察結果 清浄用ゴムシート(未加硫)を、テスト用金型に挟み、
前記条件で加硫する。加硫後直ちに金方を開いて成形さ
れた清浄用ゴムを取り出し、金型表面の清浄性を調べ
た。結果を表2に示す。
【0093】尚、表2の符号の意味は以下のとおりであ
る。 金型清浄効果 ○ : 完全に金属素地が露出 △ : 一部に金属化合物や離型剤等の残渣が残ってい
る × : 清浄前と変化無し(清浄効果無し)
【0094】
【表2】
【0095】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)塩素含量が20〜40重量%であ
    りそしてム−ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が10
    〜190である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
    ゴム および(B)金属清浄化剤を含有することを特徴
    とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】 塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
    ゴムの塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体が
    エチレン対炭素数3〜10のα−オレフィンのモル比が
    75/25〜95/5であるエチレンと該α−オレフィ
    ンとの共重合体である請求項1に記載のゴム組成物。
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