JPH06345691A - ヨウ素化ベンゼン誘導体の製造法 - Google Patents

ヨウ素化ベンゼン誘導体の製造法

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JPH06345691A
JPH06345691A JP16411793A JP16411793A JPH06345691A JP H06345691 A JPH06345691 A JP H06345691A JP 16411793 A JP16411793 A JP 16411793A JP 16411793 A JP16411793 A JP 16411793A JP H06345691 A JPH06345691 A JP H06345691A
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JP
Japan
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group
benzene derivative
difluoro
derivative
acid
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Application number
JP16411793A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
Masahiro Sato
正洋 佐藤
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の液晶化合物の中間体として有用なヨウ
素化ベンゼン誘導体を、高収率で、安価な原料から簡便
に得る。 【構成】 2,3−ジフルオロ−4−アセトキシ−アニ
リンを亜硝酸ナトリウムでジアゾ化した後、ヨウ化カリ
ウムを作用させ、2,3−ジフルオロ−4−ヨード−ア
セトキシベンゼンを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヨウ素化ベンゼン誘導
体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般式(2)で示されるヨウ素化
ベンゼン誘導体の製造法としては、例えば下記化3に示
すように、2,3−ジフルオロフェノールを直接ヨウ素
化した後、エステル化する方法(特開平4−36085
3号公報記載)などが知られている。
【0003】
【化3】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の製造法で
は、収率が十分に高くないうえ、直接ヨウ素化の際に溶
媒として大量のメタノールを使用しなければならず、ま
た原料の2,3−ジフルオロフェノールが高価である等
の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を解決し、従来の方法に比べて簡便かつ高収
率にヨウ素化ベンゼン誘導体を得ることを目的に鋭意検
討を行った結果、本発明に到達した。すなわち本発明
は、下記一般式(1)
【0006】
【化4】
【0007】〔式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基
またはアリール基を表す〕で示されるアニリン誘導体を
ジアゾ化した後、ヨウ素化することを特徴とする下記一
般式(2)
【0008】
【化5】
【0009】〔式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基
またはアリール基を表す〕で示されるヨウ素化ベンゼン
誘導体の製造法である。
【0010】一般式(1)および(2)において、Rを
示す炭素数1〜18のアルキル基としては、直鎖アルキ
ル基(メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチ
ル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル
基、n−オクチル基、n−ノニル基およびn−デシル基
等)および分岐アルキル基(イソプロピル基、イソブチ
ル基およびt−ブチル基等)等が挙げられ、アリール基
としては、フェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブ
ロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−クロロフ
ェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル
基、2,5−ジクロロフェニル基、2−フルオロフェニ
ル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル
基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、2,
4−ジメチルフェニル基、2−アニシル基、3−アニシ
ル基、4−アニシル基、2,4−ジメトキシフェニル基
等が挙げられる。これらのうち、入手の容易さ、価格等
を考慮に入れると、好ましいものは、メチル基、t−ブ
チル基およびフェニル基である。
【0011】一般式(2)で示される化合物は、一般式
(1)で示される化合物を酸の存在下、亜硝酸ナトリウ
ム等の無機亜硝酸塩あるいはt−ブチルチオ硝酸エステ
ル等の有機亜硝酸エステルを用いてジアゾ化した後、ヨ
ウ素化剤を作用させることにより得ることができる。
【0012】用いられる酸としては、塩酸、硝酸、硫
酸、酢酸、ホウフッ化水素酸等が挙げられる。これらの
うち、好ましいものは塩酸、硫酸およびホウフッ化水素
酸である。酸の使用量は一般式(1)の化合物1モルに
対して1モル以上あれば特に限定されないが、好ましく
は1.5〜50モルである。ヨウ素化剤としては、ヨウ
化カリウム、ヨウ化水素酸、ヨウ素、ヨウ化ナトリウム
およびヨウ化トリメチルケイ素等が挙げられる。これら
のうち、好ましいものは、ヨウ化カリウムおよびヨウ素
である。ヨウ素化剤の使用量も酸の使用量と同様、一般
式(1)の化合物1モルに対して1モル以上あれば特に
限定されないが、好ましくは1.2〜10モルである。
【0013】反応溶媒としては、無機亜硝酸塩を用いた
場合は通常水が使用されるが、有機亜硝酸エステルを用
いた場合、またはアミン塩あるいはジアゾニウム塩が水
に難溶の場合は、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トル
エン、クロロホルム等の有機溶媒を用いてもよい。溶媒
の使用量は特に限定されないが、好ましくは一般式
(1)の化合物1重量部に対して10〜200重量部で
ある。
【0014】また、必要に応じて相間移動触媒、18−
クラウン−6等のクラウン化合物、酢酸カリウム等の
塩、ジエチルアミン、ピロリジン等のアミン類を添加し
てもよい。
【0015】反応温度は通常−5℃〜40℃、特に好ま
しくは−5〜5℃でヨウ素化剤を加えた後、徐々に室温
付近まで昇温する条件である。反応時間は特に限定され
ず、ジアゾニウム塩が消失した時点を反応の終点とする
ことができる。反応終了後、通常の分離手段、例えばろ
取、抽出、洗浄、濃縮等により反応混合物から一般式
(2)で示されるヨウ素化ベンゼン誘導体を単離するこ
とができ、必要により、再結晶、カラムクロマトグラフ
ィー等で精製することができる。
【0016】また一般式(1)で示される化合物は、
2,3−ジフルオロ−4−ニトロ−フェノールをエステ
ル化した後、還元することにより得ることができる。
2,3−ジフルオロ−4−ニトロ−フェノールは、下記
化6に示すルートによって合成される、合成抗菌剤原料
である2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−フェノールの
副成物として得られるものであり、極めて安価な原料で
ある。
【0017】
【化6】
【0018】本発明の方法で製造されたヨウ素化ベンゼ
ン誘導体は、種々の液晶化合物の中間体として有用であ
り、かつ、医薬、農薬等の中間体としても利用すること
ができる。例えば本発明の方法で製造されたヨウ素化ベ
ンゼン誘導体、またはこれを加水分解して得られる2,
3−ジフルオロ−4−ヨード−フェノールを中間体とし
て、下記化7、化8のような液晶化合物を得ることがで
きる。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれに限定されない。 実施例1 2,3−ジフルオロ−4−ヨード−アセトキシベンゼン
の製造 2,3−ジフルオロ−4−アセトキシ−アニリン20.
0g(107mmol)を、水1000ml、濃塩酸7
8g(749mmol)に懸濁させ、2℃以下に冷却し
た。これに3℃以下で亜硝酸ナトリウム水溶液8.9g
/30ml(128mmol)を加え、3℃以下で30
分間攪拌した。さらにヨウ化カリウム水溶液89g/2
00ml(535mmol)を加え、室温で3時間攪拌
した。亜硫酸水素ナトリウムを加え、過剰のヨウ素を還
元した後、エーテル抽出した。エーテル相を水洗し、溶
媒を留去した。得られた固体をヘキサンから再結晶する
ことにより2,3−ジフルオロ−4−ヨード−アセトキ
シベンゼン25.6g(86mmol)を得た(収率=
80.2%)。上記化合物の構造は、NMR(核磁気共
鳴スペクトル分析)、MS(質量分析)、IR(赤外吸
収スペクトル分析)および元素分析により確認した。 元素分析値: 理論値(%) 実測値(%) C:32.24 C:32.07 H: 1.69 H: 1.55 F:12.75 F:12.80
【0022】実施例2 2,3−ジフルオロ−4−ヨード−ピバロイルオキシベ
ンゼンの製造 実施例1において、2,3−ジフルオロ−4−アセトキ
シ−アニリンに代えて、2,3−ジフルオロ−4−ピバ
ロイルオキシ−アニリンを用いた以外は実施例1と同様
の操作を行うことにより、2,3-ジフルオロ-4-ヨー
ド-ピバロイルオキシベンゼン29.5g(87mmo
l)を得た(収率=81.1%)。上記化合物の構造
は、NMR(核磁気共鳴スペクトル分析)、MS(質量
分析)、IR(赤外吸収スペクトル分析)および元素分
析により確認した。 元素分析値: 理論値(%) 実測値(%) C:38.85 C:38.63 H: 3.26 H: 3.11 F:11.17 F:11.41
【0023】実施例3 2,3−ジフルオロ−4−ヨード−ベンゾイルオキシベ
ンゼンの製造 実施例1において、2,3−ジフルオロ−4−アセトキ
シ−アニリンに代えて、2,3−ジフルオロ−4−ベン
ゾイルオキシ−アニリンを用いた以外は実施例1と同様
の操作を行うことにより、2,3-ジフルオロ-4-ヨー
ド-ベンゾイルオキシベンゼン32.7g(91mmo
l)を得た(収率=84.9%)。上記化合物の構造
は、NMR(核磁気共鳴スペクトル分析)、MS(質量
分析)、IR(赤外吸収スペクトル分析)および元素分
析により確認した。 元素分析値: 理論値(%) 実測値(%) C:43.36 C:43.55 H: 1.96 H: 2.02 F:10.55 F:10.32
【0024】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の方法に比
べて簡便で高収率に、しかも安価な原料からヨウ素化ベ
ンゼン誘導体を得ることができる。こうして製造された
ヨウ素化ベンゼン誘導体は、種々の液晶化合物の中間体
として有用であり、かつ医薬、農薬等の中間体としても
利用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 〔式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基またはアリー
    ル基を表す〕で示されるアニリン誘導体をジアゾ化した
    後、ヨウ素化することを特徴とする下記一般式(2) 【化2】 〔式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基またはアリー
    ル基を表す〕で示されるヨウ素化ベンゼン誘導体の製造
    法。
JP16411793A 1993-06-08 1993-06-08 ヨウ素化ベンゼン誘導体の製造法 Pending JPH06345691A (ja)

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