JP2515546B2 - 光学活性安息香酸化合物 - Google Patents

光学活性安息香酸化合物

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JP2515546B2
JP2515546B2 JP62130292A JP13029287A JP2515546B2 JP 2515546 B2 JP2515546 B2 JP 2515546B2 JP 62130292 A JP62130292 A JP 62130292A JP 13029287 A JP13029287 A JP 13029287A JP 2515546 B2 JP2515546 B2 JP 2515546B2
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俊博 柴田
正樹 木村
則夫 黒沢
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特定の光学活性安息香酸化合物に関し、詳し
くは、不斉炭素原子及び塩素原子を含む特定のアルコキ
シ基を有する安息香酸化合物に関する。
不斉炭素を有するアルコキシ安息香酸誘導体は液晶化
学物質用中間体として近年特に注目を集めており、これ
らの化合物は、特に強誘電性スメクチック液晶化学物質
用中間体として知られている。
これらの液晶化合物における不斉炭素を有するアルコ
キシ基としては、6−メチルオクトキシ、2−メチルブ
トキシ等が知られているが、これらの化合物は使用可能
温度範囲が適切でなかったり、あるいは配向安定性が劣
ったりする問題を有しており、実用的なものではなかっ
た。
このため、化合物の基本骨格を含め、現在強誘電性液
晶化合物についての検討が行われている。
本発明者等は、不斉炭素原子を有するアルコキシ安息
香酸化合物について鋭意検討を重ねた結果、次の一般式
(I)で表される化合物が優れた光学活性を有している
ことを見出した。
また、一般式(I)で表される化合物は反応性に富む
カルボキシル基を核置換基として有しているので、強誘
電性液晶化合物の中間体として期待されるものである。
(式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜3のアルキ
ル基を示し、*は不斉炭素を示す。) 以下、上記要旨をもってなる本発明について更に詳細
に説明する。
上記一般式(I)で表される化合物は、例えば、対応
する4−メチル−6−クロロアルカノールをスルホン酸
エステルとし、次いで4−ヒドロキシ安息香酸と反応さ
せる等の周知のエーテル化反応により容易に製造するこ
とができる。
次に、本発明を実施例によって説明する。
実施例 1 (R)−4−(6′−クロロ−4′−メチルヘキシロキ
シ)安息香酸の製造 (1)(R)−4−(6′−クロロ−4′−メチルヘキ
シロキシ)安息香酸メチルエステルの製造 55%水素化ナトリウム0.6g及びジメチルホルムアミド
20mlをとり、氷冷下に、4−ヒドロキシ安息香酸メチル
エステル1.8gとジメチルホルムアミド6mlの溶液を滴下
し、滴下終了後1時間攪拌した。ここに〔α〕=−3.
76゜(27℃、C=1、クロロホルム溶液)の(R)−6
−クロロ−4−メチルヘキサノールのp−トルエンスル
ホン酸エステル4.0gとジメチルホルムアミド6mlの溶液
を滴下し、80℃で1.5時間攪拌した。
冷却後、反応液を氷水300ml中に注ぎ、ジエチルエー
テルで抽出した。乾燥後脱溶媒し、残留物をジエチルエ
ーテル/ヘキサン(1/9)を展開溶媒としてシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、(R)−4−
(6′−クロロ−4′−メチルヘキシロキシ)安息香酸
メチルエステル2.6gを得た。
(2)(R)−4−(6′−クロロ−4′−メチルヘキ
シロキシ)安息香酸の製造 (1)で得られた(R)−4−(6′−クロロ−4′
−メチルヘキシロキシ)安息香酸メチルエステル2.0g、
水酸化カリウム(純度85%)0.5g、エタノール20ml及び
蒸留水2mlをとり、還流下に1時間攪拌した。ここに蒸
留水100ml及び濃塩酸1.5mlを加え酸性とした。析出した
白色沈澱を濾過し、蒸留水200mlで洗った後乾燥した。
n−ヘキサンから再結晶して、(R)−4−(6′−ク
ロロ−4′−メチルヘキシロキシ)安息香酸1.6gを得
た。
この化合物は、109〜111℃で結晶からカイラルネマチ
ック相となり、116℃で等方性液体となった。
赤外分光分析の結果は次の通りであり、目的物である
ことを確認した。
2950cm-1(s)、2850cm-1(m)、2650cm-1(m)、 2550cm-1(m)、1670cm-1(vs)、1600cm-1(s)、 1510cm-1(m)、1420cm-1(s)、1290cm-1(s)、 1250cm-1(vs)、1170cm-1(s)、720cm-1(m) また,得られた生成物の旋光度を次に示す。
〔α〕=+5.00゜(25℃、C=1、CHCl3溶液) 実施例2 (R)−4−(6′−クロロ−4′−メチルオクトキ
シ)安息香酸の製造 6−クロロ−4−メチルヘキサノールのp−トルエン
スルホン酸エステルに代えて、〔α〕=+0.75゜(28
℃、C=1、CHCl3溶液)の(R)−6−クロロ−4−
メチルオクタノールールから合成したp−トルエンスル
ホン酸エステルを用いる他は実施例1と同様の操作によ
り、標記の(R)−4−(6′−クロロ−4′−メチル
オクトキシ)安息香酸を得た。
この化合物は、74〜78℃で結晶からカイラルネマチッ
ク相となり、91℃で等方性液体となった。
赤外分光分析の結果は次の通りであり、目的物である
ことを確認した。
3070cm-1(w)、2940cm-1(m)、2870cm-1(w)、 2650cm-1(w)、2550cm-1(w)、1675cm-1(vs)、 1605cm-1(s)、1580cm-1(w)、1515cm-1(w)、 1460cm-1(w)、1430cm-1(m)、1385cm-1(w)、 1325cm-1(w)、1300cm-1(m)、1250cm-1(vs)、 1170cm-1(m)、1115cm-1(w)、1035cm-1(w)、 950cm-1(w)、850cm-1(w)、775cm-1(w)、 650cm-1(w) また,得られた生成物の旋光度を次に示す。
〔α〕=+8.07゜(25℃、C=1、CHCl3溶液) 実施例3 (R)−4−(6′−クロロ−4′−メチルノニロキ
シ)安息香酸の製造 6−クロロ−4−メチルヘキサノールのp−トルエン
スルホン酸エステルに代え、〔α〕=+8.07゜(25
℃、C=1、CHCl3溶液)の(R)−6−クロロ−4−
メチルノナノールから合成したp−トルエンスルホン酸
エステルを用いる他は実施例1と同様にして、標記の
(R)−4−(6′−クロロ−4′−メチルノニロキ
シ)安息香酸を得た。
この化合物は、以下のような相転移を示した。
赤外分光分析の結果は次の通りであり、目的物である
ことを確認した。
2950cm-1(s)、2870cm-1(m)、2650cm-1(m)、 2550cm-1(m)、1670cm-1(s)、1600cm-1(s)、 1510cm-1(m)、1420cm-1(s)、1300cm-1(s)、 1250cm-1(s)、1170cm-1(s) また,得られた生成物の旋光度を次に示す。
〔α〕=+3.37゜(23℃、C=1、CHCl3溶液)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I)で表される光学活性安息
    香酸化合物。 (式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜3のアルキ
    ル基を示し、*は不斉炭素を示す。)
JP62130292A 1987-05-27 1987-05-27 光学活性安息香酸化合物 Expired - Lifetime JP2515546B2 (ja)

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JPS63295530A JPS63295530A (ja) 1988-12-01
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