JP2909776B2 - 液晶化合物 - Google Patents

液晶化合物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示素子又は電気光学素
子として有用な新規な液晶化合物を提供することであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年強誘電性液晶は、従来のネマチック
型液晶に比べて応答速度が大きいことに特徴があること
から応用研究が盛んになされている。
【0003】強誘電性は、分子の配列上分類命名されて
いるカイラルスメチックC相、カイラルスメチックI
相、カイラルスメチックF相、カイラルスメチックG相
及びカイラルスメチックH相に発現し、強誘電性に基づ
く応答は数式〔1〕
【数1】τ=η/Ps・E (式中τは応答時間を、ηは液晶材料の粘度を、Psは
自発分極を、Eは電界をそれぞれ示す)として表わされ
るため、理論上1μsまで応答できる表示素子を得るこ
とが可能になる。
【0004】強誘電性液晶化合物としては、ドデシルベ
ンジリデン−p−アミノ−2−メチルブチルシンナメ−
ト(DBAMBC)に代表されるシッフ塩基系の液晶化
合物をはじめ、エステル系の液晶化合物など多くの化合
物が合成されている。
【0005】さらに実用的な表示素子材料として用いる
ために、いくつかの液晶化合物を混合し、カイラルスメ
チックC相の温度範囲を拡大する研究も盛んに行われて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
シッフ塩基系の液晶化合物は光による異性化、水分によ
る加水分解を起こし、液晶性が低減するため表示素子材
料として好ましくない。そこで配合によって実用的な表
示素子材料を得るために、カイラルスメチックC相を示
す温度範囲が広く、その上限温度の高い液晶化合物が望
まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記観点か
ら鋭意研究の結果、安定性にすぐれ、カイラルスメチッ
クC相を示す温度範囲が広く、その上限温度の高い液晶
化合物を見出し、本発明に至った。
【0008】すなわち、本発明は一般式〔3〕
【化3】 (式中R* は炭素数が4乃至13の不斉炭素原子を有す
る光学活性なアルキル基を、Rは炭素数が1乃至20の
直鎖アルキル基を、Xは基 −CH2 CH2 −又は基
−OC(=O)− を、Yは基 −CH2 CH2 − 、
基−OC(=O)− 又は基−C(=O)O− をそれ
ぞれ示す)で表わされる液晶化合物である。
【0009】一般式〔3〕で表わされる化合物の典型例
を具体的に示すと、式中のX、Yの組合せにより、次の
グル−プ(化学式〔4〕)に分けることができる。
【化4】 (式中R* 及びRは前記と同じ意義を有する)
【0010】一般式〔3〕で表わされる化合物の製造方
法は下記に詳述するが、製造原料の一つとして光学活性
アルコ−ルが使用される。光学活性アルコ−ルとして
は、産業上の汎用性という観点から安価に入手できる、
例えば1−メチルブタノ−ル、2−メチルブタノ−ル、
3−メチルペンタノ−ル、4−メチルヘキサノ−ル、1
−メチルヘプタノ−ル、5−メチルヘプタノ−ル、6−
メチルオクタノ−ル、1−メチルプロパノ−ルなどが使
用される。
【0011】本発明の化合物の製造方法の概略を示すと
次のようになる。
【化5】
【0012】
【実施例】以下に実施例を例示して、本発明を説明する
が、実施例中の%は重量%を示すものとする。
【0013】製造例1 4−アルコキシカルボニル−
3−フルオロフェニルアセチレン(B)の合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた200ccの三
つ口フラスコに、窒素気流中で4−アルコキシカルボニ
ル−3−フルオロヨ−ドベンゼン24.0mmol、2
−メチル−3−ブチン−2−オ−ル3.03g(36.
0mmol)、ジクロルビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム50.2mg(0.072mmol)、
トリフェニルホスフィン38.2mg(0.146mm
ol)及びトリエチルアミン50.0mlを仕込み、攪
拌溶解し、ヨウ化第1銅5mgを加えた。室温で3時間
攪拌後、徐々に加熱し、内温を90℃とした。この温度
で8時間反応させた。反応後は室温に戻し、トリエチル
アミンを減圧下で留去し、残留物にエ−テル100ml
を加えて水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過
後エ−テルを留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(200メッシュのシリカゲル80g、展
開溶媒:ベンゼン/酢酸エチル=9/1)にかけ、化合
物(A)を中間体として得た。つぎに攪拌器、温度計及
び蒸留装置を備えた200ccの三つ口フラスコに窒素
気流中で上記化合物(A)23.3mmol、無水トル
エン100ml及び水素化ナトリウム(50%ヌジョ−
ル分散剤)60mgを仕込み、室温で30分間攪拌し
た。徐々に加熱し、30分を要して内温を70℃とし
た。アセトン(副生物)の還流が始まり、トルエンと共
に留出しはじめるが、さらに加熱して留出温度がトルエ
ンの沸点となるまで反応を続けた。この間1時間を要
し、留出した溶媒は50mlであった。反応終了後、室
温に戻し、ベンゼン50mlを加えて水洗し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機溶媒を留去し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(200メ
ッシュのシリカゲル100g、展開溶媒:ヘキサン/ベ
ンゼン=1/1)にかけて4−アルコキシカルボニル−
3−フルオロフェニルアセチレン(B)を得た。その構
造はIR及び 1H−NMRスペクトルにより確認した。
結果を第1表に示す。
【表1】 表中の(注1)−(注3)はそれぞれ以下のことを示
す。 (注1)2MB:(S)−2−メチルブチル基 (注2)1MH:(R)−1−メチルヘプチル基 (注3)IRスペクトルにおいて2210−2220c
-1に炭素−炭素三重結合に基づく吸収があるが極めて
弱い。
【0014】製造例2 p−ブロモフェニル 4−ア
ルコキシベンゾエ−ト(C)の合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三
つ口フラスコにp−ブロモフェノ−ル3.93g(2
5.0mmol)と無水ピリジン10mlを仕込み、攪
拌しながら4−アルコキシベンゾイルクロリド25.0
mmolを含むテトラヒドロフラン溶液20mlを氷冷
下に加えた。室温に戻した後、加熱して還流温度で8時
間反応した。反応終了後、ベンゼンを加え、水、10%
水酸化ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、残留
物をエタノ−ルから再結晶し、p−ブロモフェニル 4
−アルコキシベンゾエ−ト(C)を92−96%の収率
で得た。結果を第2表に示す。
【表2】
【0015】製造例3 p−アルコキシフェニル 4
−ブロモベンゾエ−ト(E)の合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三
つ口フラスコにp−アルコキシフェノ−ル18.2mm
olと無水ピリジン10mlを仕込み、攪拌しながら4
−ブロモベンゾイルクロライド4.2g(19.2mm
ol)を含むテトラヒドロフラン溶液20mlを氷冷下
に加えた。室温に戻した後、加熱して還流温度で8時間
反応させた。反応終了後、ベンゼンを加え、水、10%
水酸化ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、残留
物をエタノ−ルから再結晶し、p−アルコキシフェニル
4−ブロモベンゾエ−ト(E)を80−95%の収率で
得た。結果を第3表に示す。
【表3】
【0016】製造例4 4−アルコキシカルボニル−
3−フルオロフェニルp−ブロモベンゾエ−ト(G)の
合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた200ccの三
つ口フラスコに4−アルコキシカルボニル−3−フルオ
ロフェノ−ル16.5mmol、トリエチルアミン2.
8ml(20.1mmol)及びテトラヒドロフラン7
0mlを仕込み、攪拌しながら4−ブロモベンゾイルク
ロライド3.98g(18.1mmol)を含むテトラ
ヒドロフラン溶液10mlを氷冷下に加えた。室温に戻
した後、加熱して還流温度で1時間反応させた。反応終
了後、減圧下で溶媒を留去し、残留物にエ−テルを加
え、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後エ
−テルを留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−(200メッシュのシリカゲル100g、展開
溶媒:ベンゼン/ヘキサン=1/1)にかけ、4−アル
コキシカルボニル−3−フルオロフェニル p−ブロモ
ベンゾエ−ト(G)を得た。その構造はIR及び 1H−
NMRスペクトルにより確認した。結果を第4表に示
す。
【表4】 表中の(注1)及び(注2)はそれぞれ以下のことを示
す。 (注1)2MB:(S)−2−メチルブチル基 (注2)1MH:(R)−1−メチルヘプチル基
【0017】製造例5 4−アルコキシフェニルアセ
チレン(I)の合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた500ccの三
つ口フラスコに窒素気流中で4−アルコキシブロモベン
ゼン0.234mol、2−メチル−3−ブチン−2−
オ−ル29.57g(0.352mol)、トリフェニ
ルホスフィン1.00g(3.81mmol)、ジクロ
ルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.52
g(0.730mmol)及びトリエチルアミン200
mlを仕込み、攪拌溶解し、ヨウ化第1銅60mgを加
えた。室温で3時間攪拌後、徐々に加熱し、30分を要
して内温を90℃とした。この温度で20時間反応させ
た。反応後は室温に戻し、トリエチルアミンを減圧下で
留去し、残留物にエ−テル300mlを加えて水洗し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後エ−テルを留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(2
00メッシュのシリカゲル400g、展開溶媒:ベンゼ
ン)にかけ、化合物(H)を中間体として得た。つぎに
攪拌器、温度計及び蒸留装置を備えた500ccの三つ
口フラスコに窒素気流中で上記化合物(H)58.4m
mol、無水トルエン120ml及び水素化ナトリウム
(50%ヌジョ−ル分散剤)310mgを仕込み、室温
で30分間攪拌した。徐々に加熱し、30分を要して内
温を70℃とした。アセトン(副生物)の還流が始ま
り、トルエンと共に留出しはじめるが、さらに加熱して
留出温度がトルエンの沸点となるまで反応を続けた。こ
の間2時間を要し、留出した溶媒は60mlであった。
反応終了後、室温に戻し、ベンゼン100mlを加えて
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機
溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−(200メッシュのシリカゲル150g、展開溶
媒:ヘキサン)にかけて4−アルコキシフェニルアセチ
レン(I)を得た。その構造はIR及び 1H−NMRス
ペクトルにより確認した。結果を第5表に示す。
【表5】
【0018】実施例1 1−(4−アルコキシカルボ
ニル−3−フルオロフェニル)−2−〔4−(4−アル
コキシベンゾイルオキシ)フェニル〕エタン(3a)の
合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三
つ口フラスコに製造例1で得た4−アルコキシカルボニ
ル−3−フルオロフェニルアセチレン(B)1.71m
mol、製造例2で得たp−ブロモフェニル 4−アル
コキシベンゾエ−ト(C)1.89mmol、ジクロル
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム5.4m
g、トリフェニルホスフィン9.7mg及びトリエチル
アミン10.0mlを仕込み、攪拌溶解後、ヨウ化第1
銅5mgを加えた。室温で3時間攪拌後、徐々に加熱
し、内温を90℃とした。この温度で8時間反応させ
た。反応後は室温に戻し、トリエチルアミンを減圧下で
留去し、残留物にエ−テル50mlを加えて水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後エ−テルを留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(2
00メッシュのシリカゲル50g、展開溶媒:ベンゼン
/ヘキサン=7/3)にかけ、化合物(D)を中間体と
して得た。つぎに水素ガスを封入したゴム風船を備えた
反応容器に上記化合物(D)0.852mmol、5%
パラジウム−炭素50mg及びテトラヒドロフラン5.
0mlを仕込み、水素ガスで置換後、室温で攪拌し、反
応させた。反応終了後、濾過し、溶媒を減圧下で留去
し、残留物をヘキサンから再結晶し、1−(4−アルコ
キシカルボニル−3−フルオロフェニル)−2−〔4−
(4−アルコキシベンゾイルオキシ)フェニル〕エタン
(3a)を得た。各化合物の構造はIR及び 1H−NM
Rスペクトルにより確認した。 例〔化合物No.21〕 IR:νmax KBr disk(cm-1)2924,1730,1706,1604, 1512,1286 1H−NMR:δTMS CDCl 3 (ppm) 8.1 (2H,d) 7.8 (1H,d) 7.3−6.8 (8H,m) 4.3−3.9 (4H,m) 3.0 (4H,s) 2.1−0.7 (28H,m) 以上実施例1で得た各化合物の相転移温度と共に結果を
第6表に示す。
【表6】 (注)表中の記号は次のことを示す。 2MB:(S)−2−メチルブチル基 1MH:(R)−1−メチルヘプチル基 C:結晶相 Sc* :カイラルスメクチックC相 SA :スメクチックA相 S1 :素性未決定のスメクチック相 I:等方性液体
【0019】実施例2 1−(4−アルコキシカルボ
ニル−3−フルオロフェニル)−2−〔4−(4−アル
コキシフェニルオキシカルボニル)フェニル〕エタン
(3b)の合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三
つ口フラスコに製造例1で得た4−アルコキシカルボニ
ル−3−フルオロフェニルアセチレン(B)2.01m
mol、製造例3で得たp−アルコキシフェニル 4−
ブロモベンゾエ−ト(E)2.10mmol、ジクロル
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム9.7m
g、トリフェニルホスフィン15.1mg及びトリエチ
ルアミン10.0mlを仕込み、攪拌溶解後、ヨウ化第
1銅5mgを加えた。室温で3時間攪拌後、徐々に加熱
し、内温を90℃とした。この温度で8時間反応させ
た。反応後は室温に戻し、トリエチルアミンを減圧下で
留去し、残留物にエ−テル50mlを加えて水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後エ−テルを留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(2
00メッシュのシリカゲル50g、展開溶媒:ベンゼン
/ヘキサン=7/3)にかけ、化合物(F)を中間体と
して得た。つぎに水素ガスを封入したゴム風船を備えた
反応容器に上記化合物(F)0.852mmol、5%
パラジウム−炭素50mg及びテトラヒドロフラン5.
0mlを仕込み、水素ガスで置換後、室温で攪拌し、反
応させた。反応終了後、濾過し、溶媒を減圧下で留去
し、残留物をヘキサンから再結晶し、1−(4−アルコ
キシカルボニル−3−フルオロフェニル)−2−〔4−
(4−アルコキシフェニルオキシカルボニル)フェニ
ル〕エタン(3b)を得た。各化合物の構造はIR及び
1H−NMRスペクトルにより確認した。 例〔化合物No.25〕 IR:νmax KBr disk(cm-1)2920,1718,1622,1610, 1504,1276 1H−NMR:δTMS CDCl 3 (ppm) 8.2−7.7 (3H,m) 7.4−6.8 (8H,m) 4.3−3.8 (4H,m) 3.0 (4H,s) 2.1−0.5(28H,m) 以上実施例2で得た各化合物の相転移温度と共に結果を
第7表に示す。
【表7】 (注)表中の記号2MB、1MH、C、Sc* 、SA
1 及びIは第6表と同じ意義を示す。
【0020】実施例3 1−〔4−(4−アルコキシ
カルボニル−3−フルオロフェニル)オキシカルボニル
フェニル〕−2−(4−アルコキシフェニル)エタン
(3c)の合成 攪拌器、温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三
つ口フラスコに製造例4で得た4−アルコキシカルボニ
ル−3−フルオロフェニル p−ブロモベンゾエ−ト
(G)2.00mmol、製造例5で得た4−アルコキ
シフェニルアセチレン(I)2.09mmol、ジクロ
ルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム7.6m
g、トリフェニルホスフィン15.1mg及びトリエチ
ルアミン10.0mlを仕込み、攪拌溶解後、ヨウ化第
1銅5mgを加えた。室温で3時間攪拌後、徐々に加熱
し、内温を90℃とした。この温度で8時間反応させ
た。反応後は室温に戻し、トリエチルアミンを減圧下で
留去し、残留物にエ−テル50mlを加えて水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後エ−テルを留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(2
00メッシュのシリカゲル50g、展開溶媒:ベンゼン
/ヘキサン=4/1)にかけ、化合物(J)を中間体と
して得た。つぎに水素ガスを封入したゴム風船を備えた
反応容器に上記化合物(J)0.852mmol、5%
パラジウム−炭素50mg及びテトラヒドロフラン5.
0mlを仕込み、水素ガスで置換後、室温で攪拌し、反
応させた。反応終了後、濾過し、溶媒を減圧下で留去
し、残留物をヘキサンから再結晶し、1−〔4−(4−
アルコキシカルボニル−3−フルオロフェニル)オキシ
カルボニルフェニル〕−2−(4−アルコキシフェニ
ル)エタン(3c)を得た。各化合物の構造はIR及び
1H−NMRスペクトルにより確認した。各化合物の構
造はIR及び 1H−NMRスペクトルにより確認した。 例〔化合物No.29〕 IR:νmax KBr disk(cm-1)2924,1736,1708,1612, 1514,1250 1H−NMR:δTMS CDCl 3 (ppm) 8.2−7.8 (3H,m) 7.4−6.6 (8H,m) 4.2 (2H,d) 3.9 (2H,t) 2.9 (4H,s) 2.2−0.6(28H,m) 以上実施例3で得た各化合物の相転移温度と共に結果を
第8表に示す。
【表8】 (注)表中の記号2MB、1MH、C、Sc* 、SA
1 及びIは第6表と同じ意義を示す。
【0021】
【効果】本発明の化合物は次の作用及び特徴を示す新規
な液晶化合物である。まず水分を含有する雰囲気下にお
いても容易に分解されるような基をもたず、光によって
も異性化するような基を含まないので、湿気、光に対し
て非常に安定である。さらに本発明の化合物はスメクチ
ックC相を示す温度範囲が広く、またその上限温度が高
いので、他の液晶化合物と混合することによって実用的
な液晶性組成物をつくることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 69/94 C07C 69/773 C09K 19/20 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI/L(QUESTEL)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式〔1〕 【化1】 (式中R* は炭素数が4乃至13の不斉炭素原子を有す
    る光学活性なアルキル基を、Rは炭素数が1乃至20の
    直鎖アルキル基を、Xは基 −CH2 CH2 −又は基
    −OC(=O)− を、Yは基 −CH2 CH2 − 、
    基−OC(=O)− 又は基−C(=O)O− をそれ
    ぞれ示す)で表わされる液晶化合物。
  2. 【請求項2】 化学式〔1〕において、R* が化学式
    〔2〕 【化2】 (式中lは1乃至5の整数を、mは0乃至5の整数を、
    *は不斉炭素原子をそれぞれ示す)で表わされる光学活
    性なアルキル基である特許請求の範囲第1項記載の液晶
    化合物。
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