JPH06345498A - 加熱減圧袋及びそれを用いたあわせ材の製造方法 - Google Patents

加熱減圧袋及びそれを用いたあわせ材の製造方法

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JPH06345498A
JPH06345498A JP5165952A JP16595293A JPH06345498A JP H06345498 A JPH06345498 A JP H06345498A JP 5165952 A JP5165952 A JP 5165952A JP 16595293 A JP16595293 A JP 16595293A JP H06345498 A JPH06345498 A JP H06345498A
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bag
heat
cloth
heating
sheet
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JP5165952A
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Inventor
Shigeru Hirata
茂 平田
Yoshiyuki Sato
由幸 佐藤
Koji Seko
公二 瀬古
Shigeyuki Kanamaru
茂幸 金丸
Takashi Takeda
隆 武田
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AOYAMA RUBBER KK
Unitika Ltd
Toyo Tire Corp
AGC Inc
Original Assignee
AOYAMA RUBBER KK
Asahi Glass Co Ltd
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Unitika Ltd
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/10807Making laminated safety glass or glazing; Apparatus therefor
    • B32B17/10816Making laminated safety glass or glazing; Apparatus therefor by pressing
    • B32B17/10825Isostatic pressing, i.e. using non rigid pressure-exerting members against rigid parts

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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧袋内で減圧しながら加熱してあわせ材を
つくる方法において、減圧袋を、発熱性の積層布で構成
することにより減圧、熱伝導及び作業効率等を高める。 【構成】 織物の経又は緯のいずれかの方向に電極とな
る金属線が織り込まれ、前記金属線が織り込まれない方
向に発熱糸が織り込まれた合成繊維布を基布として成る
発熱性積層布で構成される減圧袋中に、合成樹脂製のフ
ィルム又は接着剤を介在させた複数の部材を入れ前記減
圧袋に通電して、前記減圧袋を発熱させるとともに内部
を負圧にして、前記フィルムを軟化させ又は前記接着剤
を固化することにより、前記部材を一体とすることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車やビルの窓ガラス、
高級なガラス調度品又は合板のような2個の部材の間に
熱溶融性のフィルム又は接着剤を介在させてこれを加熱
しながら減圧して一体とするあわせ材の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】2枚のガラスの中間に合成樹脂のフィル
ムを介在させて一体化した所謂あわせガラスは、2枚の
ガラスの間に、熱可塑性のプラスチックフィルムを介在
させたものを、ゴム引布のような比較的耐熱性があり、
且つ可撓性と気密性のある材料でつくった加熱減圧袋
(以下単に「袋」と云う)に入れ、これを密封した状態
で熱雰囲気中に入れ、更に前記袋内を減圧しつつ加熱
し、2枚のガラスの間の空気を除去して圧着し、2枚の
ガラスを接着させてつくられる。
【0003】前記の製造は、循環する流れ作業で行われ
るが、ガラス又は合板のような部材を内蔵させた袋を、
熱雰囲気中で減圧しながら加熱するのは、煩雑な作業と
高額な装置等を要し、また熱効率も甚だ悪い。
【0004】これを解消するため、袋の内壁に面状の発
熱体をとりつけ、この発熱体に通電して発熱させ加熱処
理してあわせガラスをつくる技術も、例えば、実公昭5
3−22604号公報によって知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の袋は、ゴム引布
のようなシ−トで作成した袋の内面に、これとは別に作
成した可撓性のある面発熱体を接着などの手段でとりつ
けたものであるため、袋の内壁には肉厚部がある。この
ような袋を袋内を吸引しながら加熱すると反復繰り返し
て使用する中に、前記肉厚部に持続性のある折り皺が生
じ、この皺が、袋内の空気を吸引するときバリヤ−とな
って減圧効果を妨げて、空気の溜部が生じ、袋内を均一
に所定値まで減圧するのができないことがあった。本発
明は、前記した従来の欠陥、即ち袋内を減圧するのに妨
げとなる皺が袋内壁に生じないようにした袋及びそれを
用いてのあわせ材の製造方法を提供することを第一の課
題とする。
【0006】また、従来の発熱性袋は、前に記載したよ
うに、袋の内側の構成材に、面発熱体をとりつけたもの
であるため、面発熱体の周縁部には、袋の構成材の表面
より高くなった段差が生じるのが免れなく、この段差
が、ガラスのような部材を入れる時にひっかかり、短時
間の中に出し入れしなければならない作業に大きい支障
となった。本発明の第二の課題は、前記したガラスのよ
うな部材の出し入れに妨げとなる段差なるものを袋内か
ら無くした袋及びそれを用いてのあわせ材の製造方法を
提供するものである。
【0007】更に従来の発熱性袋は、発熱体が袋の内部
にあるため、これに通電するのに、電極へ通じる導線を
袋内から袋壁を通して袋外に出さなければならず、これ
がまた部材の出し入れの妨げとなり、反復使用する中
に、故障を起こすことがしばしばあった。また、袋に設
けた導線取入口が、往々にして空気漏れを起こし易かっ
た。本発明の第三の課題は、発熱体へ通電する電極を袋
の外側に設けた袋及びそれを用いてのあわせ材の製造方
法を提供するものである。尚前記した第一乃至第三の課
題は、便宜上順位をつけて説明したもので、これらは優
先順位を意味するものでない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、前記
第一乃至第三の課題を解決するため、先ず袋の構成材の
一部を発熱性の材料を用いて発熱体とした。即ち、本発
明における袋は、織物の経方向又は緯方向のいずれか
に、電極となる金属線を織り込み、前記金属線を織り込
まない他方向に発熱糸をそれぞれ織り込んだ発熱布を基
布とし、この基布の表裏両面に、ゴム又は合成樹脂の被
覆層を形成してなる本発明に所謂発熱性積層布を、袋の
発熱部の構成材として袋自体を発熱体とし、あわせ材に
接触する袋内の構成壁を可及的に平坦で且つ全体として
肉薄のものとした。
【0009】また本発明は、袋の内側には、貼り合わせ
によって生じる段差をなくし、部材を袋に出し入れする
際、部材がひっかかること等の障害となるものをなくし
た。
【0010】更に本発明は、袋自体を発熱体とするとと
もに、袋の外側で端子を接続するだけで通電発熱できる
ものとし、配線が作業の支障となるのを防止した。
【0011】次に本発明を袋の構成材と構成について説
明し、更にこの袋を用いてのあわせ材の製造方法につい
て詳述する。本発明の発熱布は、主材として、ポリエス
テル又はナイロンのような合成繊維糸を用い、この主材
糸とともに、織物の経方向又は緯方向のいずれかの方向
の所定の位置に、電極となる銅、ニッケル、アルミニュ
ウム又はステンレス等の金属線を織り込み、前記金属線
を織り込まない他方向には、前記主材糸とともに所定の
密度でカ−ボン繊維のような発熱糸を織り込み、前記金
属線と前記発熱糸とが電気的に接続するように織成した
ものである。
【0012】本発明の発熱性積層布は、前記の発熱布の
表裏両面に、表層材と同じ材料を溶剤に溶解した溶液を
接着剤として下引きし、この上にゴム又は合成樹脂の表
層材を、カレンダ−リングや押し出しラミネ−ト法等で
圧延展着したもので、前記発熱布に織り込まれている金
属線、発熱糸や主材糸を、前記表層材によって被覆して
なるものである。
【0013】次に本発明において用いる袋について述べ
ると、前記積層布は、製造するガラス等の部材の大きさ
に応じて所定の寸法で裁断して袋に加工されるが、各裁
断布は、電極となる金属線を含み、また発熱糸は、均等
した発熱面積をもつように密度分布していることが必要
である。このためには、電極となる金属線は、織布の経
方向又は緯方向のいずれかに幾条かに織り込み、一方発
熱糸は、前記金属線を織り込まない他方向に織成したも
のとして、各裁断布は金属線と発熱糸とが電気的に接続
した状態で得られるようにする。
【0014】本発明における袋は、袋全体を発熱体とす
る必要はなく、発熱部は、内部に入れられる部材が当接
する部分よりやや大きい程度のものでよい。本発明にお
ける袋では、発熱部の他に、減圧させるとき、袋の対面
する壁材同志が密着して密栓としての効果を出すよう
に、後述する面シ−ル部を設けてあり、また同じく後述
する垂下部が設けてある。これら面シ−ル部と垂下部
は、前記発熱部に接続して設けた非発熱部に形成する。
【0015】前記非発熱部は、ゴム又は合成樹脂を、通
常のナイロン又はビニロンの如き繊維織布の両面に積層
した非発熱性積層布でよい。前記非発熱性積層布の未加
硫布を裁断して2枚の裁断布をつくり、これらの耳部の
一部を切断し、同様に耳部の一部を切断した前記発熱部
構成シ−トの両端面に、それぞれ突き合わせて出合部を
外側から覆うように補強布を前記発熱部構成シ−トと同
非発熱性積層布の裁断布に跨って接着させる。
【0016】前記袋を作るにあたって、金属線を経方向
に織り込んだ基布を用いた場合で、前記発熱部構成シ−
トの要尺が前記発熱性構成布の原反幅では不足する場合
は、裁断布を結合して要尺を満たすが、これをするに
は、先ず各裁断布の経方向の端部の耳部の一部を切り落
とした後、端面同志を突き合わせて、出合部を外側から
覆うように補強布を両裁断布に跨って接着させる。
【0017】上述したように、発熱部構成シ−トと非発
熱部構成シ−トとを接続した袋構成シ−トには、袋の内
側になる面の貼代を除く全域に内布を裏打ちするように
貼りつけ、裁断布と裁断布の接続部を袋の内側からも補
強している。前記内布は、前記袋構成シ−トの表層材と
同じ組成物の溶液をコ−ティング材として塗布したもの
で、またこの内布を袋構成シ−トに貼りつける接着剤も
前記コ−ティング材と同じものである。
【0018】前述したように、発熱部構成シ−トの要尺
が不足して裁断布を接続した場合は、隣接する2枚のそ
れぞれの電極を別の導線をもって電気的に接続する。導
線の接続は、各裁断布の袋の外側になる電極部に所定の
寸法の穴を穿ち、電極部の表層を被覆している表層材を
除去して電極を露出させ、これらに導線の両端をそれぞ
れ熔接等の手段で接続させ、袋を構成する全裁断布が電
気的にも接続された状態になる。
【0019】各裁断布が電極的にも接続された発熱部構
成シ−トには、電源からの導線を接続する端子受を2箇
所に設けるが、これらは接続された裁断布つまり発熱部
構成シ−トの回路的に最遠距離にある2個所の電極を、
前記と同じく露出させ、これらに熔接等の手段でとりつ
ける。
【0020】上述したようにして得られた未熱処理の袋
構成シ−トを電極に平行する方向の中央を折り線として
二つ折りし、前記折り線に直角方向の両端は、対面する
シ−トの面同志の所定巾を貼代として前記と同じ接着剤
を用いて貼り合わせ、また接着部の外側には、断面V字
形の補強テ−プを同様に貼りつけ、底部の発熱部とそれ
に接続した非発熱部とからなり、一端が開口し両側端が
接着された袋主体部をつくる。
【0021】前記袋主体部の非発熱部には、発熱部との
境界から袋の口部にかけての間に、加熱減圧するとき
に、固定したバ−に袋の口部を垂れ下げるだけで袋の発
熱部を略直立した状態に維持してバランスをとるに足る
垂下部を設け、袋の口部周縁には、比較的肉厚のゴムの
ような可撓性のある保形用材を貼りつけて口部の保形と
併せてバ−に垂れ掛けたときの錘の役も果たさせてい
る。
【0022】前記垂下部には、発熱部との境界から袋の
口部にかけての間に前記した面シ−ル部を設ける。面シ
−ル部は、袋の口が閉じられ減圧されたとき、袋内の対
面する壁材同志に要尺の不均一が生じないようにし、更
に袋の外側から比較的肉厚のゴムのような可撓性のある
保形用材を貼りつけ、袋の内側の壁が常時平坦面を呈す
るようにしてある。
【0023】前記袋の主体部の底部の所定の位置には、
ガラスのような比較的重い部材を入れたときの接地時の
衝撃を吸収するためと擦れ損防止のための緩衝補強材が
貼りつけてある。
【0024】前記袋主体部の底部の一端には、内部空気
を吸引するためのバルブが取り付けてあり、内部のバル
ブの端には、短時間で減圧効果を高めるための空気の流
路となる例えばロ−プのような表面に凹凸をもつ空気案
内材(図示せず)が底部を這うように入れてある。
【0025】上述したように構成された袋主体部は、熱
気室中で加圧加硫するか又は前記未熱処理の袋構成シ−
トを加熱加硫処理した後に、接着剤を用いて貼り合せて
本発明における袋が完成する。
【0026】
【作用】本発明における袋は、叙上の構成であるため、
あわせ加工する部材を、両者間に例えば熱溶融性のフィ
ルムや接着剤を介して袋の発熱部中に入れた後、袋の面
シ−ル部の両面を合わせ、非発熱部を固定されているバ
−に、袋の口部が前記バ−から下方に垂れるように掛
け、バルブに吸引装置を、また、袋の外側に設けてある
端子受に電源からの端子を、それぞれ継ぐと、袋内は減
圧され、発熱部を構成する発熱性構成シ−トは、ガラス
に密着し、合成樹脂製のフィルム又は接着剤とともに存
在するガラス間の小さい空気又は発生ガスの泡を吸引除
去し、発熱部からの熱は、前記合成樹脂製フィルムを軟
化させ又は接着剤を反応させて部材を一体のものとす
る。この作業の終了後、前記袋には直ちに別のあわせ材
の予備体が入れられ、同じ工程が繰り返される。
【0027】
【実施例1】実施例1について図1乃至図4に基づいて
説明する。本実施例においては、図1に平面図として示
す基布1を用いた。基布1は、主材であるポリエステル
又はナイロン糸を経糸2及び緯糸3として構成される
が、基布1の経方向の両端の耳部6,6の内側には、銅
の線材でなる2条の電極4,4が織り込み設けられてお
り、発熱糸5は所定の密度で、緯方向に、主材であるポ
リエステル糸の緯糸3とともに織り込まれている。尚こ
の電極4,4の数と発熱糸5の密度は、必要に応じ設計
が可能なものである。
【0028】次に図2に示すように、前記基布1の両面
に、クロロプレンとその他の充填剤及び加硫剤等とを混
練した組成物を、トルオ−ルに溶解してつくったゴム糊
を、下引糊として塗布し乾燥させた後表層材8となる前
記組成物を圧延展着し、厚み0.8mm、幅約1200
mmの本発明に所謂発熱性積層布9の未加硫布を得た。
尚図中7は銅の線材である。
【0029】次に、前記発熱性積層布9を、緯方向に裁
断し、経長約2000mmの3枚の裁断布をつくり、次
いで、これらの裁断布の各耳部6,6の一部を切り落と
し、裁断布1枚の一方の電極4が他の一枚の電極4と、
他方の電極4が更に他の一枚の電極4と平行するよう
に、前記耳部6,6の切断面を突き合わせ、出合部の一
面に、図4に示すように約100mm幅の接合テ−プ1
0を、接着剤で貼り、幅約3600mm、長さ約200
0mmの広幅で、電極4,4をもつ発熱部構成シ−ト1
1をつくった。
【0030】次に、420dナイロン平織布の両面に、
前記表層材と同じクロロプレンゴムを、同じ方法で圧延
展着して得た0.8mmの未加硫積層布を、長さ約20
00mm、幅約500mmの2枚の裁断布にし、次い
で、耳部の一部を切り落とし、切断面を前記発熱部構成
シ−ト11の電極と平行する方向の両端に突き合わせ、
出合部の一面に約100mm幅の接合テ−プ10を接着
剤で貼り、非発熱部構成シ−ト14とした。
【0031】前記発熱部構成シ−ト11の袋の内側とな
る面には、前記したと同じ組成のクロロプレンゴムの溶
液をコ−ティングしたビニロン織布の裏打布17を全面
に貼りつけ、また袋の深さ方向の両端12は対面する構
成材の面と面とを接着させ、接着部の外側に、断面V字
形の補強テ−プ13を貼りつけた。
【0032】発熱部構成シ−ト11の中間の裁断布の両
電極4,4は隣接する裁断布の電極4にそれぞれ導線1
8で接続した。また、前記裁断布の両端の電極4には、
前記発熱部構成シ−ト11の積層材と接合テ−プ10に
穴を穿って端子受19をとりつけた。
【0033】袋の口部には、5mm厚のゴムシ−ト15
を口部の保形のために貼りつけ、また、袋の底の外側の
要部には、緩衝補強材16として、前記非発熱部構成シ
−ト14と同じ材料を貼りつけ、袋の内側を連通する吸
引バルブ21を接着してとりつけた。
【0034】このように作成した袋主体部を140℃の
熱雰囲気中で3kgf/cm2 の圧力をかけ、50分間
熱処理して本実施例の袋を得た。尚、図中20は把手を
示す。
【0035】次に上記袋の中に、中間にポリブチラ−ル
の0.08mmのフィルムを介在させて重ね、それぞれ
が長さ約1500mm、幅800mm、厚さ約1,5m
mの2枚のガラスを入れ、口部を閉じ、200V、70
0Wの電流を端子受19から流すとともにバルブから吸
引して袋内を600mmHgに減圧し、袋内温度を80
℃にして10分間加熱減圧した。
【0036】上記の処理の終了後、袋を開口し、ガラス
を取り出して調べたところ、前記フィルムは均一に溶融
し、ガラスは一体化した。また、ガラスの表面には、袋
の内壁が処理中、接触しているにも拘らず、袋との接触
跡を全く生じなかった。更に、袋の底部に設けてある緩
衝補強材16の内側に接触していたガラスの部分も、他
の部分と同様にフィルムは完全に均一に軟化しガラスは
一体化した。このことは、袋の構成材に、前記したよう
な緩衝補強材を設けることを余儀なくされている部分で
も、発熱体がガラスの各部を均等に加熱加圧しているこ
とを証するものであった。
【0037】
【実施例2】長さ約2000mm、幅500mm、厚さ
約90mmの5枚の合板を、各合板間に酢酸ビニル系の
接着剤を塗布して、実施例における袋内に入れ、袋内を
600mmHgに減圧するとともに、通電して袋内温度
を40℃に保ち、15分間加熱加圧処理して、厚み約4
5mmの合板をつくった。これを小型船のトランサムに
加工し、30H.P.の船外機をつけ、延100時間の
走航試験をした後、20℃の温水に200時間浸漬した
ところ、剥離等の損傷は全く発生しなかった。
【0038】
【発明の効果】本発明における袋は、袋自体を発熱体と
し、袋内を減圧することにより、表面が平滑で、比較的
薄く可撓性のある発熱部構成シ−トが、袋内のあわせ材
の予備体形状に沿ってそれを押圧するため、あわせ部材
への熱伝導が非常に早く行われるばかりでなく、均一な
平坦面の発熱部構成シ−トはあわせ材の各部を可及的に
均等に加圧する。また、本発明における袋は、内へあわ
せ材の予備体を挿入したり圧着されたあわせ材を出した
りするのに、袋内に出張りや配線がないので、不安定な
状態のままのあわせ材を短時間に正確且つ安全に出し入
れすることができる。更に、本発明における袋は、それ
自体が加熱と加圧の両機能をもち、且つ人手で容易に移
動できるので、固定したプレス装置を不要とする。従っ
て製品は、廉価なものになるし、場所を移動して作業を
行うこともできる。更にまた、本発明の袋では、発熱部
の内面全域にわたって、ゴムのような組成物をコ−ティ
ングした裏打布を貼りつけることにより、あわせ材の出
し入れが抵抗なくできるし、あわせ材に直接触れて、そ
れを加熱加圧しても、あわせ材に裏打布の模様等を残す
ことが防止できる。上述した本発明における袋は、あわ
せ材として車の窓ガラスのような透明材の他には、例え
ば実施例で示した合板の接着加工にも使用できるし、ま
た現場に本装置を持ち込んで加工することもできる特徴
を有する。以上述べたように、本発明は、それを行うに
用いる加圧減圧袋にも優れた効果を有し、またそれを用
いてのあわせ材の製造方法にも、熱効率が良い、均一な
製品が得られる、作業が安全且つ迅速に行える、現場に
持ち込んで加工ができる等あわせ材の製造方法として優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いる加圧減圧袋の発熱性積層
布を構成する基布の平面図である。
【図2】本発明において用いる加圧減圧袋の発熱部を構
成する発熱性積層布の一部切断断面図である。
【図3】本発明において用いる加圧減圧袋の一部切断正
面図である。
【図4】本発明において用いる加圧減圧袋の切断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基布 2 経糸 3 緯糸 4 電極 5 発熱糸 6 耳部 7 線材 8 積層材 9 発熱性積層布 10 接合テ−プ 11 発熱部構成シ−ト 12 袋の深さ方向の両端部 13 補強テ−プ 14 非発熱部構成シ−ト 15 ゴムシ−ト 16 緩衝補強材 17 裏打布 18 導線 19 端子受 20 把手 21 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 茂 横浜市鶴見区仲通1丁目56番地の1 青山 ゴム株式会社内 (72)発明者 佐藤 由幸 福島県福島市宮代字堂前28番地 東洋ゴム 工業株式会社福島工場内 (72)発明者 瀬古 公二 大阪市中央区久太郎町四丁目1番3号 ユ ニチカ株式会社大阪本社内 (72)発明者 金丸 茂幸 神奈川県川崎市川崎区田町2丁目4番1号 旭硝子株式会社京浜工場内 (72)発明者 武田 隆 神奈川県川崎市川崎区田町2丁目4番1号 旭硝子株式会社京浜工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の部材とその間に合成樹脂製のフ
    ィルム及び接着剤の少なくとも一方を介在したあわせ材
    の予備体を受け入れて圧着する加熱減圧袋であって、前
    記袋は、織物の経方向または緯方向のいずれか一方に電
    極となる金属線が織り込まれ、もう一方の方向に発熱糸
    が織り込まれていて、前記金属線と発熱糸とが電気的に
    接続するように織成された発熱布を基布として、該基布
    の表裏両面にゴム又は合成樹脂の被覆層が形成されてな
    る発熱性積層布が、袋状に接着加工されてなり、かつ減
    圧排気口が備えられていることを特徴とする加熱減圧
    袋。
  2. 【請求項2】 織物の経方向又は緯方向のいずれかに、
    電極となる金属線を織り込み、前記金属線を織り込まな
    い他の方向に発熱糸を織り込んだ発熱布を基布とし、該
    基布の表裏両面にゴム又は合成樹脂の被覆層を形成して
    なる発熱性積層布を接着加工して構成した加熱減圧袋中
    に、複数枚の部材とその間に合成樹脂製のフィルム及び
    接着剤の少なくとも一方を介在したあわせ材の予備体を
    入れ、前記加熱減圧袋に通電して発熱させるとともに、
    前記袋内を減圧して、前記あわせ材の予備体を一体とす
    ることを特徴とするあわせ材の製造方法。
JP5165952A 1993-06-14 1993-06-14 加熱減圧袋及びそれを用いたあわせ材の製造方法 Pending JPH06345498A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5111784A (en) * 1990-02-01 1992-05-12 Hitachi, Ltd. Apparatus for reducing vibrations of the body of a vehicle
US8287683B2 (en) 2008-12-24 2012-10-16 Asahi Glass Company, Limited Bag member for compression prebonding, holding tool for producing laminated glass, and device of producing laminated glass and method of producing the same
JP2021505513A (ja) * 2017-12-07 2021-02-18 サン−ゴバン グラス フランス 加熱可能な真空リング

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