JP2625146B2 - 電解コンデンサに用いる封口栓の製造方法およびその封口栓形成用シートの製造方法 - Google Patents

電解コンデンサに用いる封口栓の製造方法およびその封口栓形成用シートの製造方法

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JP2625146B2 JP8005088A JP8005088A JP2625146B2 JP 2625146 B2 JP2625146 B2 JP 2625146B2 JP 8005088 A JP8005088 A JP 8005088A JP 8005088 A JP8005088 A JP 8005088A JP 2625146 B2 JP2625146 B2 JP 2625146B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、電解コンデンサに使用する封口栓の製造方
法およびその封口栓形成用シートの製造方法に関し、特
に封口栓形成用シートを打抜いて小寸法の封口栓を得る
場合に、作業性のよい封口栓形成用シートを製造する方
法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 電解コンデンサに用いる封口栓は、コンデンサ素子を
内蔵したケースの開口部に装着されて、開口部のシール
をするものである。この封口栓は、コンデンサ内がトリ
クレンなどの有機洗浄溶剤で洗浄されることから、この
有機洗浄溶剤にさらされることになり、またコンデンサ
素子に含浸した駆動用電解液の蒸発物にもさらされてい
る。そのため、封口栓としては、電気絶縁性、耐食性、
気密性に優れた材料で構成されたものが使用され、従来
から、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、クロロプ
レンゴムなどのゴムにフッ素樹脂を接着した構造のもの
が使用されている(特開昭55−22107号公報、実開昭55
−63151号公報、特開昭55−138226号公報、特公昭62−3
6377号公報)。
このようなゴムとフッ素樹脂の2層構造になっている
封口栓の製法としては、次の方法が知られている。
(1)ゴム生地とフッ素樹脂製フィルムをあらかじめ、
封口栓の形状寸法にしておき、両者を加熱加圧成形し
て、ゴムを加硫させてフッ素樹脂に接合させる方法。
(2)ゴム生地(シート状)とフッ素樹脂製フィルムを
加熱加圧成形して、ゴムを加硫させてフッ素樹脂製フィ
ルムに接合して、2層シートを成形し、次いで、この2
層シートを封口栓の寸法に打抜き加工して成形する方
法。
しかしながら、前者(1)の方法では、封口栓が一般
に、直径1〜4mm×肉厚0.5〜4mm程度の大変小さい寸法
であるから、成形作業が困難であるという不都合を有す
る。
これに対して後者(2)の方法では、前者(1)の方
法に比較して、打ち抜き工程が増大するが、ある程度作
業性が良くなる。しかしながら、封口栓が大変小さい寸
法であることから、後者(2)の方法にあっては、大き
なシートから多数個の封口栓を打ち抜いた場合に、封口
栓のゴム製部分同士が付着し合い、後工程でこれら封口
栓を引き剥す工程が必要となり、作業が煩雑になるとい
う不都合を有する。
また、前記(1)、(2)の方法では、加熱加圧成形
時に、ゴムの加硫時に発生するガスが、ゴム生地とフッ
素樹脂フィルムとの間から良好に排出されず、この間に
空洞が生じて封口栓の物性に悪影響を与える虞があっ
た。
発明の目的 本発明は、上記従来技術が有する不都合を解消するも
のであって、封口栓製造時における封口栓同士の付着を
有効に防止し得て、ゴム生地とフッ素樹脂製フィルムと
の間に空洞を生じさせずに、絶縁特性、シール特性、耐
食性に優れた電解コンデンサ用封口栓を容易に製造する
ことのできる電解コンデンサ用封口栓の製造方法および
その封口栓を形成するためのシートの製造方法を提供す
ることを目的とする。
発明の概要 かかる目的を達成するために、本発明に係る封口栓用
シートの製造方法は、第3図に一部切欠いて示すように
フッ素樹脂製フィルム4bにゴム製シート6bを重ね合せ、
この重ね合せられたゴム製シート6bの表面6aに織布を介
在させ、これらを加熱加圧成形することにより、ゴム製
シート6bを加硫させてゴム製シート6bとフッ素樹脂製フ
ィルム4bとを接合させることを特徴としている。また、
本発明に係る電解コンデンサ用封口栓の製造方法は、上
記のようにして得られる封口栓用シートを栓形状に打ち
抜くことを特徴としている。
このような本発明に係る電解コンデンサ用封口栓ない
しは封口栓形成用シートの製造方法によれば、フッ素樹
脂製フィルム4bにゴム製シート6bを重ね合せ、このゴム
製シートの表面に織布を介在させた状態で、これらを加
熱加圧成形するようにしているので、ゴムの加硫時に発
生するガスが織布を通して外部に流出され、ゴム製シー
トとフッ素樹脂製フィルムとの間に空洞がほとんど生ぜ
ず、得られる封口栓の諸特性が向上する。
また、本発明では、加熱加圧成形工程後に織布を剥離
させるようにした場合に、ゴム製シートの表面に凹凸の
粗面12が形成されることになるので、後工程で打ち抜か
れた封口栓におけるゴム面も凹凸の粗面となり、付着面
積が小さくなり、このゴム面相互が付着して、多数の封
口栓が塊状になるようなことはなくなる。したがって、
打ち抜き工程後に、封口栓相互を剥離させる作業が不要
となり、作業工程の歩留が大幅に向上する。
発明の具体的説明 以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳細に説明
する。
第1図(A)は本発明の一実施例に係る電解コンデン
サ用封口栓の断面図、第1図(B)は同図(A)に示す
B−B線に沿う正面図、第2図は同実施例に係る封口栓
を用いた電解コンデンサの概略断面図である。第3図
は、封口栓形成用シートの積層構造を一部切欠いて示す
斜視図である。
電解コンデンサに用いる封口栓を形成するための本発
明に係るシートの製造方法では、まず、フッ素樹脂製フ
ィルム4bにゴム製シートを重ね合せ、次いで、このゴム
製シートの表面に織布を介在させて、これらを加熱加圧
成形する。この加熱加圧成形により、ゴム製シートを加
硫させてフッ素樹脂製フィルムに接合させる。
フッ素樹脂製フィルム4bにゴム製シートを重ね合わせ
る際には、一対のロール間でこれらを圧着することが好
ましい。その後の作業工程が容易になるからである。し
かしながら、本発明にあっては、必ずしもロールで圧着
することなく、次工程の加熱加圧成形工程を行なうこと
も可能である。
加熱加圧成形工程は、たとえば金型内にフッ素樹脂製
フィルムとゴム製シートと織布との予備積層体を入れ、
金型を加熱させながら加圧することにより行なう。加熱
温度は、たとえば150〜200℃が好ましく、加圧力は、た
とえば2〜50kg/cm2が好ましく、加熱加圧時間は3〜15
分程度が好ましい。加熱加圧成形工程は、織布が予め巻
回固定された一対のロール間に、フッ素樹脂製フィルム
とゴム製シートとの予備積層体を通し、この積層体を加
熱加圧することにより行なうこともできる。この場合に
は、織布を後工程で剥離する必要がなくなる。
このような加熱加圧成形工程では、ゴム製シートを構
成するゴムが加硫されて、フッ素樹脂製シートに良好に
接着することになるが、このゴムの加硫時に発生するガ
ス(ゴム中に混入している空気ないし加硫によって発生
するアルコール、アセトフェノン等のガス)が、織布を
通して外部へ良好に排出される。
なお、金型内で加熱加圧成形を行なった場合には、後
工程で織布をゴム製シートから引き剥すことになる。こ
れにより、ゴム製シート表面に、織布の目に対応した多
数の凹凸が形成される。
次いで、このようにして得られた2層シートを封口栓
形状に打ち抜き加工すれば、たとえば第1図に示す封口
栓2が多数得られる。
本発明方法で用いるフッ素樹脂製フィルムは、最終的
に得られる第1,2図に示すような封口栓2におけるライ
ニング部4となるものであるため、電解液および溶剤等
の化学薬品に強く、耐炎性をも有するフィルムであるこ
とが要求される。このような要求を満足するフッ素樹脂
製フィルムの材質としては、たとえばテトラフルオロエ
チレンとエチレンとの共重合体(ETFEと略す)、テトラ
フルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重
合体(FEPと略す)、テトラフルオロエチレンとパーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFAと略
す)、クロロトリフルオロエチレンとエチレン共重合体
(ECTFEと略す)、ポリビニルフルオライド(PVFと称
す)、ポリビニリデンフルオライド(PVDFと略す)、ポ
リクロロトリフルオロエチレン(PCTFEと略す)、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFEと略す)等がある。この
フッ素樹脂製フィルムの肉厚は、0.01〜1.0mmであるこ
とが好ましい。このようなフッ素樹脂製フィルム4bのゴ
ム製シート6bとの接合面(フッ素樹脂製フィルムの接合
面)4aは、予めナトリウム−アンモニア液、もしくはナ
トリウム−ナフタリン−ヒドロフラン等の混合液で粗面
化処理してあることが、後工程におけるゴム製シートと
の接合を良好にすためには必要である。
本発明方法で用いるゴム製シートは、最終的に得られ
る第1,2図に示すような封口栓2における栓本体6とな
るものであるため、コンデンサ素子7が収容された容器
8の開口部10を密封できる程度の柔軟性が要求される。
このような要求を満足するゴム製シートとしては、たと
えばエチレンプロピレンゴムの他に、ブチルゴムクロロ
プレンゴムないしはその他のゴム材などをシート状に加
工したものが用いられる。
ゴム製シートの表面に介在される織布は、最終的に得
られる第1,2図に示すような封口栓における栓本体6表
面に微小な凹凸部12を有する粗面を形成すると共に、加
熱加圧工程時に発生するガスを外部へ都合良く逃すため
のものであり、ある程度の耐熱性と適度な凹凸表面とを
有することが要求される。このような要求を満足する織
布の材質としては、たとえばレーヨン、キュプラ、アセ
テート、ビニロン、ナイロン、ビニリデン、塩化ビニ
ル、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ガラス等があり、その織方としては、たとえば
平織、あや織、朱子織、目抜平織、からみ織、模しや
織、杉あや織ないしはゴムの表面に凹凸が転写されるそ
の他の織方がある。なお、本発明で用いる織布は、網状
物をも含む広い概念である。
発明の効果 以上説明してきたように、本発明に係るコンデンサ用
封口栓ないしは封口栓形成用シートの製造方法によれ
ば、フッ素樹脂製フィルムにゴム製シートを重ね合せ、
このゴム製シートの表面に織布を介在させた状態で、こ
れらを加熱加圧成形するようにしているので、ゴムの加
硫時に発生するガスが織布を通して外部に流出され、ゴ
ム製シートとフッ素樹脂製フィルムとの間に空洞がほと
んど生ぜず、得られる封口栓の諸特性が向上する。
また、本発明では、加熱加圧成形工程後に織布を剥離
させるようにした場合、および前述のように織布が巻回
固定された一対のロール間にフッ素樹脂製フィルムとゴ
ム製シートとの予備積層体を通し、この積層体を加熱加
圧成形した場合に、ゴム製シートの表面に凹凸の粗面が
形成されることになるので、後工程で打ち抜かれた封口
栓におけるゴム面も凹凸の粗面となり、付着面積が小さ
くなり、このゴム面相互が付着して、多数の封口栓が塊
状になるようなことはなくなる。したがって、打ち抜き
工程後に、封口栓相互を剥離させる作業が不要となり、
作業工程の歩留が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の一実施例に係る電解コンデンサ
用封口栓の断面図、第1図(B)は同図(A)に示すB
−B線に沿う正面図、第2図は同実施例に係る封口栓を
用いた電解コンデンサの概略断面図である。第3図は、
封口栓形成用シートの積層構造を一部切欠いて示す斜視
図である。 2……封口栓、2a……封口栓形成用シート 4……ライニング部 4a……フッ素樹脂製フィルムの接合面 4b……フッ素樹脂製フィルム 6……栓本体 6a……ゴム製シートの表面、粗面化処理部 6b……ゴム製シート 7……コンデンサ素子 12……微小な凹凸、凹凸の粗面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素樹脂製フィルムにゴム製シートを重
    ね合せ、この重ね合せられたゴム製シートの表面に織布
    を介在させ、これらを加熱加圧成形することにより、ゴ
    ム製シートを加硫させてゴム製シートとフッ素樹脂製フ
    ィルムとを接合させることを特徴とする電解コンデンサ
    に用いる封口栓を形成するためのシートの製造方法。
  2. 【請求項2】前記フッ素樹脂製フィルムのゴム製シート
    との接合面が、粗面化処理されていることを特徴とする
    請求項第1項に記載のシートの製造方法。
  3. 【請求項3】前記ゴム製シートを加硫させてフッ素樹脂
    製フィルムに接合させた後に、ゴム製シートから前記織
    布を剥離させて、ゴム製シートの表面に凹凸の粗面を形
    成することを特徴とする請求項第1項または第2項に記
    載のシートの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項第3項に記載の封口栓を形成するた
    めのシートを打ち抜くことにより封口栓を形成すること
    を特徴とする電解コンデンサに用いる封口栓の製造方
    法。
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