JP2003294181A - フレキシブルジョイント及びその組立品 - Google Patents

フレキシブルジョイント及びその組立品

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JP2003294181A
JP2003294181A JP2002098993A JP2002098993A JP2003294181A JP 2003294181 A JP2003294181 A JP 2003294181A JP 2002098993 A JP2002098993 A JP 2002098993A JP 2002098993 A JP2002098993 A JP 2002098993A JP 2003294181 A JP2003294181 A JP 2003294181A
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polytetrafluoroethylene
dense
ptfe
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JP2002098993A
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Hiroichi Kuno
博一 久野
Satoru Ebata
悟 江畠
Kenichi Hirano
謙一 平野
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Japan Gore Tex Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来においてPTFEの有する耐薬品性等を
発揮させつつ、ある程度の柔軟性を示すフレキシブルジ
ョイントが提案されているが、本発明においては、更に
柔軟性が良好で、且つ耐薬品性等に優れたフレキシブル
ジョイントを提供することを目的とする。 【解決手段】 筒状フレキシブルジョイントの側壁が、
延伸多孔質PTFEフィルム12と厚さが50μm未満
の圧潰緻密PTFE層11との積層シート18(厚さ
0.1〜6mm)で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品製造工場等
の化学工場や食品製造工場等において各種原材料や中間
品或いは生産品を移送する配管に用いられるフレキシブ
ルジョイント及びその組立品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化学工場や食品製造工場等において、仕
込み工程から反応工程,混合工程,精製工程,濾過工
程,滅菌工程,乾燥工程等の各工程間における原材料や
中間品等の移送は、配管を通して行われることが多く、
この配管の随所には筒状のフレキシブルジョイントが用
いられている。
【0003】フレキシブルジョイントは管路の振動や歪
み等を吸収する目的で設けられており、素材としては、
汎用ゴム系材料,シリコーンゴム系材料,塩化ビニル樹
脂系材料,ポリウレタン系材料,キャンバス地等の布帛
等が知られており、最近ポリテトラフルオロエチレン
(以下、PTFEと称することがある)を用いることも
検討されつつある。
【0004】フレキシブルジョイントの作製方法として
は、素材として汎用ゴム系材料,シリコーンゴム系材
料,塩化ビニル樹脂系材料,ポリウレタン系材料等を用
いる場合は、これらを一旦矩形のシート状物とし、この
シート状物を筒状に湾曲させて対向する端部分(貼り合
わせ部)を溶着することによりシームタイプのフレキシ
ブルジョイントを得るか、或いは初めから筒状に一体成
形することによりシームレスタイプのフレキシブルジョ
イントを得ている。また素材として布帛やPTFEを用
いる場合では、シームタイプのものを、縫製や接着等の
手段により製造している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでフレキシブル
ジョイントには、フレキシブル性,耐薬品性,防汚性,
強度,気密性等が良好であることが求められる他、洗浄
作業性や取り付け作業性が良く、また寿命の長いこと等
も要求されるが、汎用ゴム系材料,シリコーンゴム系材
料,塩化ビニル樹脂系材料,ポリウレタン系材料,布帛
等を用いたものでは、移送流体(以下、粉体も含む)と
の化学反応によって劣化や摩耗を生じることが懸念さ
れ、これによってフレキシブルジョイントの寿命が短く
なる上、移送流体への不純物混入のおそれもあり、適用
分野が制限される。更に布帛製のものは気密性に劣り、
漏れを生じるおそれがあり、また移送流体が織目(編
目)に付着または浸透してこれが残留し、布帛を汚染す
るという問題もある。
【0006】これに対しPTFEは耐薬品性に優れてお
り、化学的に安定であるから、配管内流体との化学反応
に起因する機械的特性の低下や流体への不純物混入のお
それが殆どないという利点を有する。
【0007】但し従来のPTFE製フレキシブルジョイ
ントは、次の様な理由によりフレキシブル性においてあ
まり満足できるものではなかった。その理由は、従来の
PTFE製フレキシブルジョイントは、PTFE粉末を
金型内で圧縮成形し、更に焼成した後(以下、焼結PT
FEと称することがある)、これを所望形状に削って形
作った焼結品を用いて製造されるものであるから、フレ
キシブル性が極めて低いというのが実情である。
【0008】そこでフレキシブル性をより発揮させる目
的で、PTFEのうち、特に延伸多孔質PTFEシート
(2軸延伸により網目構造とした多孔質のPTFEシー
ト)を用いることが考えられるが、多孔質構造であるが
故に、液密性,気密性が低く、特に加圧流体管路への適
用が制限されるという問題がある。
【0009】同様にフレキシブル性を高める目的で、薄
肉の焼結PTFEフィルムを用いることも考えられ、例
えば特開平6−278251号公報,特開2001−2
1081号公報には、上記焼結PTFEを切削して得た
薄肉焼結PTFEフィルムにガラスクロスを積層し、こ
の積層シートを筒形に巻いて貼り合わせ部を接着したフ
レキシブルジョイントが提案されている。
【0010】或いは米国特許第6,016,848号に
は、延伸多孔質PTFEフィルムに、剛性を高める目的
で、焼結PTFEを切削して得た厚さ50μm以上の焼
結PTFEフィルムを積層したものが提案されている。
【0011】この様にPTFEの有する耐薬品性等を発
揮させつつ、ある程度の柔軟性を示すフレキシブルジョ
イントが提案されてはいるものの、一層良好な柔軟性を
示すフレキシブルジョイントが要望されている。
【0012】そこで本発明においては耐薬品性,防汚
性,強度,気密性等が良好で、しかも実用上問題のない
フレキシブル性を有するPTFE製フレキシブルジョイ
ント及びその組立品を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ルジョイントは、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレ
ン製フィルム(以下、延伸多孔質PTFEフィルムと称
することがある)から成る延伸多孔質ポリテトラフルオ
ロエチレンの層と、緻密ポリテトラフルオロエチレン製
フィルム(以下、緻密PTFEフィルムと称することが
ある)から成る緻密ポリテトラフルオロエチレンの層と
で構成された積層側壁を有する柔軟な筒状体であり、前
記積層側壁の厚さが0.1〜6mmで、前記緻密ポリテト
ラフルオロエチレンの層の厚さが50μm未満であるこ
とを要旨とする。
【0014】延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンの
層は、延伸多孔質PTFEフィルムの1枚または通常複
数枚から成る。延伸多孔質PTFEフィルムは、後記す
る様に、ポリテトラフルオロエチレンのシート状のペー
スト押出し物を延伸して得られるもので、柔軟な、薄い
多孔質構造体である。本発明では厚さが10〜300μ
m程度のこのフィルムの複数枚を積層一体化することに
より延伸多孔質PTFEの層とする。延伸多孔質PTF
Eの層の厚さは、フレキシブルジョイントを構成する筒
状体の側壁の厚さから決定される。即ち、本発明のフレ
キシブルジョイントは、延伸多孔質PTFEの層と緻密
ポリテトラフルオロエチレンの層が積層された積層側壁
を有する筒状体から成るが、この筒状体の側壁の厚さ
は、0.1〜6mm、好ましくは0.2〜3.0mmにする
ことが必要である。従って緻密PTFEの層の厚さも考
慮した上で、この側壁の厚さを満足する様に延伸多孔質
PTFEの層の厚さが決定される。
【0015】上記緻密ポリテトラフルオロエチレンの層
とは、多孔質とはなっていない緻密な構造のPTFEの
フィルムからなる層であり、例えば後述する様に延伸多
孔質PTFEを加圧してその空孔を潰して緻密にしたも
のや、焼結PTFEの塊を50μm未満に薄く削って得
たもの等が挙げられる。
【0016】フレキシブルジョイントの周壁材料として
上記の如き緻密PTFE層を用いることにより、配管外
への流体の滲み出しを防止できる。しかも該緻密PTF
E層は厚さが50μm未満という様に薄いから、柔軟性
が非常に良好である。尚、仮にこの様に薄い緻密PTF
E層のみでフレキシブルジョイントを構成すると、十分
な強度を確保できないという問題を生じるが、本発明で
は上記の如く柔軟でありつつそれ自身耐破損性や強靱性
等に優れた延伸多孔質PTFEフィルムを積層している
から、強度の点において劣るものではない。
【0017】上記緻密PTFE層の厚みとしては、柔軟
性をより向上させる観点から50μm未満が好ましく、
より好ましくは25μm以下である。但し強度保持の観
点から1μm以上、好ましくは5μm以上であることが
望まれる。
【0018】一方上記積層側壁の厚みとしては、0.1
mmよりも薄いと十分な強度が確保できず、他方6mmより
も厚いと強度は向上するもののフレキシブル性が犠牲と
なるから、上述の様に0.1〜6mmが良い。より好まし
くは積層側壁の厚み:0.2〜3.0mmである。
【0019】上記緻密PTFE層の数は特に制限が無
く、何層でも良い。但し上記緻密PTFEの層の数は、
これを少なくする方がフレキシブル性を良好に保つ上で
好ましい。
【0020】また上記緻密PTFE層と上記延伸多孔質
PTFE層の配置関係(外層側、中間層側、内層側など
の関係)も特定されない。
【0021】とは言え、フレキシブルジョイント製品と
して見たときの最も内層側に前記緻密ポリテトラフルオ
ロエチレンの層が配置されていることが最も好ましい。
即ちフレキシブルジョイントの積層側壁における何れか
の層として上記緻密PTFE層が配置されておれば、流
体滲出を防ぐこと自体は可能であるものの、外側層や中
間層に緻密PTFE層を配したものである場合は、管内
流体が該緻密PTFE層に至るまでに延伸多孔質PTF
E層の空孔に滲み込むことがある。こうして滲み込んだ
流体は洗浄除去することが困難である上、滲み込んだ状
態が長期間続くと、流体の成分によっては微生物の繁殖
も懸念される。本発明ではこれらの観点から緻密PTF
E層をフレキシブルジョイントの最も内側に配置したも
のを好適実施態様とする。
【0022】次に、本発明で用いる緻密ポリテトラフル
オロエチレン層としては、多孔質ポリテトラフルオロエ
チレン製のフィルムの多孔質構造を圧潰してなるもの
(以下、圧潰緻密PTFEフィルムと称することがあ
る)が好ましい。また緻密ポリテトラフルオロエチレン
の層は、前記圧潰緻密PTFEフィルム1枚でも良い
し、複数枚からなるものでも良い。緻密PTFEフィル
ムと延伸多孔質PTFEフィルムの積層体を製造するに
あたっては、後述する様にこれらのフィルムを重ねた
後、密着の為と形状安定化の為の加熱焼成を行うことが
推奨される。ところが、焼結PTFEフィルムと延伸多
孔質PTFEフィルムを積層したものの場合ではこれを
上記焼成工程に付すと、焼結PTFEフィルムに細かな
皺が無数に生じることが確認された。この原因は、焼成
により延伸多孔質PTFEフィルムが収縮するのに対
し、焼結PTFEフィルムは膨張するからであると推定
される。これに対して上記圧潰緻密PTFEフィルムと
延伸多孔質PTFEフィルムの積層体の場合では皺を生
じないことが判明した。これらのフィルムは成形時に延
伸という同一の加工歴を受けているから、収縮挙動もほ
ぼ同じ様相を呈することに基づくものと考えている。従
って上記の如く緻密PTFEフィルムとして圧潰緻密P
TFEフィルムを用いる組み合わせは、最も好ましい態
様であるとして推奨される。
【0023】加えて次に述べる理由からも、圧潰緻密P
TFEフィルムを用いることが好ましい。即ち緻密PT
FEフィルムと延伸多孔質PTFEフィルムの積層シー
トを、例えば内面同士を拝み合わせるようにして両者を
貼り合わせる場合を例にとると(例えば図6(a)参
照)、貼り合わせ面に緻密PTFE層が配置された積層
シート(最も内層側に緻密PTFE層を配置したもの)
では、この緻密PTFE同士の接合性が問題となる。そ
して緻密PTFE層として焼結PTFEフィルムを用い
た場合は両者間の接合性が乏しいので、濡れ性を良くす
る目的で、例えば金属ナトリウムをテトラヒドロフラン
に溶解させたエッチング液を用いてPTFEフィルム表
面を処理する(表面のフッ素原子を水酸基等に置き換え
る)といった煩雑な前処理を行う必要がある。これに対
し、上記圧潰緻密PTFEフィルムの場合は、前記の様
なエッチング液による前処理を行わずとも、後述の様な
超音波溶着や、六フッ化プロピレン共重合体製フィルム
(以下、FEPフィルムと称することがある)またはパ
ーフルオロアルコキシエチレン共重合体製フィルム(以
下、PFAフィルムと称することがある)を介した熱溶
着によって良好に接合することができる。
【0024】また焼結PTFEフィルムを作製する方法
としては、円柱状或いは円筒状の焼結PTFEの塊から
その周表面を桂剥きの要領で削ぐ様にして薄膜を得ると
いう方法(スカイブド製法)が主流であり、このスカイ
ブド製法では厚さ50μm未満の薄膜を得ることは非常
に困難である。これに対し上記の圧潰緻密PTFEの場
合は、例えば厚さ50μm,空孔率80%といった薄膜
の延伸多孔質PTFEフィルムを1〜3枚重ねてこれを
圧潰するといった製法により、例えば厚さ10〜30μ
mといった極めて薄膜の緻密PTFEフィルムでも容易
に得ることができる。
【0025】次に本発明においては、前記延伸多孔質ポ
リテトラフルオロエチレンの層が前記延伸多孔質ポリテ
トラフルオロエチレン製フィルムを2枚以上積層したも
のであり、このフィルム同士の接合面が焼成密着された
ものであることが好ましく、また前記緻密ポリテトラフ
ルオロエチレンの層が前記緻密ポリテトラフルオロエチ
レン製フィルムを2枚以上積層したものであり、このフ
ィルム同士の接合面が焼成密着されたものであることが
好ましい。
【0026】つまり延伸多孔質PTFEフィルムや緻密
PTFEフィルムとして未焼成或いは半焼成のものを用
い、これらを重ねた後加熱して焼成密着することが望ま
しく、各層間に接着剤等を用いなくても簡単に密着一体
化したものが得られ、フィルム間の剥離の懸念がない。
【0027】また本発明における前記積層側壁が、前記
延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンの層と前記緻密
ポリテトラフルオロエチレンの層との焼成密着体である
ことが好ましい。上記と同様に各層に未焼成或いは半焼
成のものを用い、これらを積層した後加熱焼成すれば、
密着一体化したものが得られる。
【0028】本発明における前記フレキシブルジョイン
トの構造の形成については、前記延伸多孔質ポリテトラ
フルオロエチレンの層と前記緻密ポリテトラフルオロエ
チレンの層とで構成された積層シートの対向する端部分
を貼り合わせた筒状体であり、該貼り合わせ部が、六フ
ッ化プロピレン共重合体製フィルムまたはパーフルオロ
アルコキシエチレン共重合体製フィルムを介して熱溶着
されたものとすることができる。
【0029】筒状のフレキシブルジョイントを形成する
方法としては、緻密PTFEフィルムと延伸多孔質P
TFEフィルムを積層したシート状物を、その対向する
端部分を接合することにより筒状に形成する方法、1
層分の緻密PTFEの層を適当な位置に1箇所以上介挿
させつつ延伸多孔質PTFEフィルムを複数回、マンド
レルに巻物状に巻回し、その後このマンドレルを抜き取
ることによって筒状に形成する方法等が挙げられる。そ
して上記の場合においては上述の如くシート状物を接
合する必要があるが、PTFEは融点以上に加熱しても
溶融しないから、PTFE自身による熱溶着は困難であ
り、接着剤を用いて接合する方法を採用することが考え
られ、この接着剤としては、配管内の移送流体に対して
化学変化を起こさないものを選定する必要がある。この
点において上記FEPや上記PFAは耐薬品性に優れ、
PTFEと殆ど同じ化学的特性,機械的特性,熱的特
性,電気的特性を有しながらも、融点以上の温度に加熱
すると溶融するという特性を有する。従って上記の如く
このFEPやPFAを接着剤として用いることにより、
PTFEを接着させることができ、しかもその接着箇所
においても優れた耐薬品性や耐熱性等を示す。
【0030】また本発明においては、前記フレキシブル
ジョイントの構造形成として、前記延伸多孔質ポリテト
ラフルオロエチレンの層と前記緻密ポリテトラフルオロ
エチレンの層とで構成された積層シートの対向する端部
分を貼り合わせた筒状体とし、該貼り合わせ部が超音波
溶着されたものとすることができる。
【0031】上述の様に接着剤を用いずにPTFE同士
を接合させることは困難である。しかし発明者らの研究
によれば、PTFEのうちでも延伸多孔質PTFEや圧
潰緻密PTFEを用いたときは、超音波溶着により強固
にこれらを接合できることを実験により確認することが
できた。そして超音波溶着によれば、PTFEに比べて
耐薬品性にやや劣る上記FEPや上記PFAを用いず
に、フレキシブルジョイントの全素材をPTFEで構成
することが可能となる。この様にして得られた100%
PTFE製のフレキシブルジョイントは、接合箇所にお
いても耐薬品性,耐熱性等に非常に優れたものとなる。
【0032】尚焼結PTFEのときは超音波溶着法で接
合しても、接合強度に劣ることを確認している。従って
上記緻密PTFEフィルムとして焼結PTFEフィルム
を用い、フレキシブルジョイントの最内壁にこの焼結P
TFEフィルムを配置した場合には、接合面に上記焼結
PTFEが位置することになるから、超音波溶着では接
合強度の大きいものが得られないこととなる。しかし緻
密PTFEフィルムとして圧潰緻密PTFEを用いたも
のであれば、上述の様に接着剤なしで超音波溶着により
接合することができるから、この圧潰緻密PTFEを最
内壁に配置し、しかも100%PTFE製のフレキシブ
ルジョイントとすることが可能である。
【0033】尚、上記FEP,上記PFAを接着剤とし
て用いつつ超音波溶着を行えば、より一層優れた接着強
度を示すことになるから、接合強度を重視する場合には
この接合方法により行うことができる。
【0034】加えて本発明において、前記フレキシブル
ジョイントの構造形成としては、前記延伸多孔質ポリテ
トラフルオロエチレンの層と前記緻密ポリテトラフルオ
ロエチレンの層とで構成された積層シートの対向する端
部分を貼り合わせる筒状体について、該筒状体の両端開
口部が前記貼り合わせ部を除いて折り返し構造として、
前記両端開口部の肉厚が前記貼り合わせ部及び折り返し
部に亘って全周方向にほぼ均一となったものであること
が好ましい。この構造体は筒の軸方向に接合部(貼り合
わせ部)を有するフレキシブルジョイントと表現できる
が、この構造体において前記接合部以外の箇所が折り返
されて、前記筒開口部の全周の厚さがほぼ均一となった
ものであることが好ましい態様である。
【0035】フレキシブルジョイントを配管に装着する
場合においては(例えば図4参照)、フレキシブルジョ
イントの筒開口部周囲をバンドで止めるという手法が一
般的に行われる。このとき筒開口部分の周囲の厚さが一
様でないと、上記バンドの押圧力が均一にかからず、押
圧力の弱い箇所から漏れを生じるおそれがある。殊に筒
の軸方向に貼り合わせ部(重ね合わせ部)を有するフレ
キシブルジョイントにおいては、この貼り合わせ部が厚
くなるから、筒開口部分の周囲の厚さに段差を生じる場
合がある。しかし上述の様に上記貼り合わせ部を除いて
折り返し、厚さをほぼ均一にすれば、上記漏れを防ぐこ
とができる。
【0036】また本発明においては、前記フレキシブル
ジョイントが、前記緻密ポリテトラフルオロエチレンの
層を1層以上、前記延伸多孔質ポリテトラフルオロエチ
レン製フィルムを複数回巻物状に巻回した筒状体であっ
ても良い。
【0037】前述の様に平らな積層シートの端部を貼り
合わせて筒状としたものの他、上記の如くマンドレルに
連続して複数回巻回して筒状としたものであっても良
く、この場合は貼り合わせ箇所が存在しないから、貼り
合わせ部分の剥離の心配がなく、また筒の開口部の周囲
の厚さに段差が殆ど生じない。
【0038】更に巻回した筒状物は加熱焼成することが
好ましく、前述の様に加熱により緻密PTFEフィルム
や延伸多孔質PTFEフィルム同士、及び緻密PTFE
層と延伸多孔質PTFE層とが強固に密着して一体とな
るからである。
【0039】加えて本発明においては、前記延伸多孔質
ポリテトラフルオロエチレンの層が、カーボン粒子を含
有するものであることが好ましい。
【0040】PTFE等のフッ素樹脂は静電気を帯びや
すく、移送する流体の種類や工場設備の条件等によって
は静電気による不具合が懸念される場合がある。この点
において上記の如くカーボン粒子を含有させたものにお
いては、導電性が良好となるから、静電気の発生がかな
り抑えられる。
【0041】この静電気防止効果を良好に発揮させる為
には延伸多孔質PTFEの層に上記カーボン粒子が3質
量%以上含有されていることが好ましく、一方カーボン
粒子含有量が多すぎるとPTFEの延伸多孔質化が困難
になる為、80質量%以下であることが好ましい。
【0042】尚、カーボン粒子を含有させた延伸多孔質
PTFE層を採用する場合においては、カーボン粒子を
含有しない緻密PTFE層を最も内層側へ配置する様に
する。カーボン粒子を含有させた延伸多孔質PTFE層
を最も内層側へ配置した場合は、含有するカーボン粒子
が、脱落したり或いは移送流体と反応する懸念がある
が、上記の様に緻密PTFE層を最も内層側へ配置する
ことにより、移送流体へのカーボン粒子のコンタミネー
ションを防止することができるからである。
【0043】本発明に係るフレキシブルジョイント組立
品は、前記フレキシブルジョイントの開口端に、フラン
ジが取り付けられたものであることを要旨とし、また前
記フランジにおける接合相手方対向面に延伸多孔質ポリ
テトラフルオロエチレン製ガスケットを装着したもので
あることが好ましい。
【0044】フレキシブルジョイントを取り付ける際の
接合相手に応じて、上記の様なフレキシブルジョイント
組立品を用いると良い。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフレキシブル
ジョイント及びその組立品に関して、例を示す図面を参
照しつつ具体的に説明するが、本発明はもとより図示例
に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る
範囲で適当に変更を加えて実施することも可能である。
【0046】<実施形態1>図1は本発明の実施形態1
に係るフレキシブルジョイント10の側壁を構成する積
層シート18の断面図であり、図2の(a)はこのフレ
キシブルジョイント10の全体を表す斜視図、(b)は
(a)にA−A線で示す箇所の拡大断面図である。
【0047】上記積層シート18は、15枚の延伸多孔
質PTFEフィルム12と1層の圧潰緻密PTFE層1
1(厚さ20μm)を積層し、これを加熱焼成して密着
一体化した厚さ0.5mmのものである(図1)。上記フ
レキシブルジョイント10は、圧潰緻密PTFE層11
側を内側として上記積層シート18を円筒形に曲げ、端
部分13を重ね合わせてこの重ね合わせ面にFEPフィ
ルム14を介在させて熱溶着し、円筒状としたものであ
る(図2)。
【0048】ここで延伸多孔質PTFEフィルム12と
は、PTFEのファインパウダーを成形助剤と混合する
ことにより得られるペースト状の成形体から、成形助剤
を除去した後、高温高速度で延伸し、更に必要に応じて
焼成することにより得られるものであり、一軸延伸の場
合では、ノード(折り畳み結晶)が延伸方向に直角に細
い島状となっていて、このノード間を繋ぐ様に簾状にフ
ィブリル(折り畳み結晶が延伸により解けて引き出され
た直鎖状の分子束)が延伸方向に配向している。そして
フィブリル間、またはフィブリルとノードとで画される
空間が空孔となった繊維質構造となっている。また二軸
延伸の場合には、フィブリルが放射状に広がり、フィブ
リルを繋ぐノードが島状に点在して、フィブリルとノー
ドとで画された空間が多数存在する蜘蛛の巣状の繊維質
構造となっている。この様な延伸多孔質PTFEフィル
ムは特公昭51−18991号公報等により公知であ
る。
【0049】また圧潰緻密PTFE層11は、上記の様
な延伸多孔質PTFEフィルムを1枚または複数枚重ね
合わせた後、この延伸多孔質PTFEの空孔を圧潰する
ことにより緻密な構造としたものである。この圧潰緻密
PTFEフィルムは延伸多孔質PTFEの繊維配向を維
持しつつ空孔が圧潰されているだけであるから、焼結P
TFEフィルムよりも強度的に優れている。
【0050】上記の如く本実施形態1のフレキシブルジ
ョイント10は、複数枚の延伸多孔質PTFEフィルム
12を積層しつつ最内層に圧潰緻密PTFE層11を配
置したものであるから、この圧潰緻密PTFE層11に
よってフレキシブルジョイント10に対する流体の滲み
込みが防止され、また流体が外に透過漏れすることが防
がれる。尚厳密には、筒状形成の為に重ね合わせた端部
分13の断面において延伸多孔質PTFEフィルム12
が流体に接することとなり、ここから透過漏れを生じる
ことが考えられるが、この延伸多孔質PTFE層の厚み
は薄く(例えば0.5mm程度)問題となるほどの浸透漏
れは生じないものと考えられる。
【0051】加えて上記圧潰緻密PTFE層11は厚み
が非常に薄いから、柔軟性が良好であり、また上記延伸
多孔質PTFEフィルム12を積層することによって十
分な強度が確保されている。尚延伸多孔質PTFEフィ
ルム12自身も柔軟であるから、フレキシブルジョイン
ト10全体としての柔軟性も良好である。
【0052】加えて端部分13(貼り合わせ部17)の
接合に、耐薬品性,防食性に優れたFEPフィルム14
を用いているから、このFEPフィルム14部分に移送
流体が接しても接合箇所が劣化して剥がれるというおそ
れが殆どない。
【0053】<実施形態2>図3の(a)は本発明の実
施形態2に係るフレキシブルジョイント30を示す斜視
図であり、(b)は筒開口部26の軸方向の断面を表す
図であって、(a)に示すB−B線断面に相当する。
(c)は筒開口部26の貼り合わせ部17付近における
周方向の断面の一部を表す図であって、(a)に示すC
−C線断面に相当する。
【0054】本実施形態2のフレキシブルジョイント3
0は、上記実施形態1のフレキシブルジョイント10の
筒開口部26を貼り合わせ部(重ね合わせ部)17を除
いて折り返し、この折り返しによる重なり面に粘着テー
プ15を介在させて接着したものである。
【0055】この様に実施形態2においては、貼り合わ
せ部17を除いた筒開口部26(折返し部分36)を折
り返しているから、図3(c)から分かる様に筒開口部
周囲の厚みがほぼ均一となり、従ってフレキシブルジョ
イント30の筒開口部26周囲をバンドで止める場合
に、フレキシブルジョイント30に加わるバンドの押圧
力を全周に亘ってほぼ均一とすることができ、よって押
圧力不均一を原因とする漏れを防止できる(図4:フレ
キシブルジョイント30の筒開口部26周囲をバンド2
5で止めて他の配管24と接続した様子を表す斜視
図)。
【0056】尚粘着テープ15の使用箇所は図3(c)
から分かる様に配管内の流体に直接触れない箇所である
から、粘着テープ15についての耐薬品性等については
考慮しなくて良い。
【0057】<実施形態3>図5の(a)は本発明の実
施形態3に係るフレキシブルジョイント20を示す斜視
図であり、(b)は(a)に示すD−D線で示す断面に
相当する図で、(c)は(a)に示すE−E線で示す断
面に相当する図である。また図6は該フレキシブルジョ
イント20における貼り合わせ部27の接合方法を説明
する為の断面図である。
【0058】上記実施形態1と同様の積層シート18を
用い、図6(a)に示す様にこの積層シート18の端部
分13を合掌する様にして重ね合わせ、FEPフィルム
34を介在させて熱溶着し(貼り合わせ部27)、次い
でこの貼り合わせ部27を一方に寝かせ、その寝かせた
箇所に粘着テープ15を介在させて接着し、筒内側に生
じた窪み部分をロッド状の一軸延伸多孔質ポリテトラフ
ルオロエチレン(一軸延伸多孔質PTFE)29により
埋めて、内壁面を平らにする(図6(b))。該一軸延
伸多孔質PTFE29は長さ方向に一軸延伸したもので
あり、延伸した方向の変形が小さく(強度が高く)、延
伸方向と直交する方向(延伸していない方向)に変形し
易いから、隙間に埋める際の作業性が良い。
【0059】なお積層シート18における筒開口部16
となる部分について、予め、貼り合わせ部27(貼り合
わせ部27を寝かせて接着した箇所を含む)以外の箇所
(折返し部46)を外側に2回折り返し、この折り返し
による重なり面に粘着テープ15を介在させて接合して
おく(図5)。
【0060】本実施形態3においても、貼り合わせ部2
7を除いた筒開口部16(折返し部46)を折り返して
いるから、筒開口部16周囲の厚みがほぼ均一となり、
筒開口部16をバンドで止める場合に、フレキシブルジ
ョイント20に加わるバンドの押圧力を全周に亘ってほ
ぼ均一とすることができ、よって押圧力不均一を原因と
する漏れを防止できる。
【0061】また筒内面については、一軸延伸多孔質P
TFE29によって窪みを埋めているから、内周面に隙
間がなくなり、この部分からの移送流体の漏れを防ぐこ
とができる。
【0062】<実施形態4>図7は本発明の実施形態4
に係るフレキシブルジョイント50の斜視図である。上
記実施形態1においては、積層シート18の端部分13
の接合をFEPフィルム14による熱溶着にて行った
が、本実施形態4においては、FEPフィルムを用いず
に超音波溶着により接合を行ったものである(超音波溶
着部51)。
【0063】超音波溶着によっても積層シート18は良
好に接合され、接合箇所から剥がれることがない。しか
もこの実施形態4のフレキシブルジョイント50は移送
流体に接する箇所が全てPTFEにより構成されている
から、非常に耐薬品性に優れている。尚超音波溶着によ
れば延伸多孔質PTFEフィルムが押し潰されることと
なり、延伸多孔質PTFE層の断面部分からの滲み出し
を防ぐことができる。また実施形態1〜3の様に筒開口
部周囲の厚みを調整する必要がない。一方この溶着部分
の剛性が上がることになるが、超音波溶着箇所はフレキ
シブルジョイント50の軸方向に細長く存在し、且つ厚
みの薄いものであるから、フレキシブルジョイント50
全体のフレキシブル性を損なうものではない。
【0064】<実施形態5>図8は(a)は本発明の実
施形態5に係るフレキシブルジョイント40を示す斜視
図であり、(b)はその断面図である。このフレキシブ
ルジョイント40は貼り合わせ部のないタイプ(以下、
シームレスタイプと称することがある)である。
【0065】該フレキシブルジョイント40の製造方法
は、金属板(例えば厚さ0.1mm)を約3周巻いて筒状
としたものをマンドレルとして用い、このマンドレルに
上記圧潰緻密PTFE層11(厚さ20μm)を1回巻
き付け、続いて上記延伸多孔質PTFEフィルム12を
15回巻回し、次いでこの巻付体を350〜370℃
(例えば365℃)で40〜50分間(例えば45分
間)焼結する(以下、これを巻付焼結体と称することが
ある)。その後上記マンドレルを絞って小さくし、最内
層のPTFEフィルムとの間に隙間を形成して、マンド
レルから上記巻付焼結体を剥がし、上記マンドレルを抜
き取る。この様にして、最内層に圧潰緻密PTFE層1
1が配置され、その外側に延伸多孔質PTFEフィルム
12が複数枚配置された厚さ0.5mmの側壁を有する筒
状体から成るフレキシブルジョイント40(貼り合わせ
部のないもの)が得られる。
【0066】このフレキシブルジョイント40も柔軟性
が良好で、移送流体の滲み出しが防止され、且つ耐薬品
性等が良好である。またこのシームレスタイプのフレキ
シブルジョイント40においては、接合箇所がないため
開口部の厚みの調整の問題もなく、且つ開口部からの滲
み出しもない。
【0067】<実施形態6>図9は本発明の実施形態6
に係るフレキシブルジョイント組立品60を示す断面図
である。該組立品60は、上記実施形態3と同様のフレ
キシブルジョイント20を用い、このフレキシブルジョ
イント20の両開口端にフランジ28がホースバンド2
5によって取り付けられ、更にこのフランジ28と接続
相手の配管31との間に延伸多孔質PTFE製ガスケッ
ト32を装着したものである。
【0068】接続相手の配管31がフランジ付きのもの
である場合は、上記の如くフランジ付きのフレキシブル
ジョイント組立品60を用い、フランジ同士をボルトで
締め付けて装着すると良い。またこの接続の際、延伸多
孔質PTFE製ガスケット32を介在させる様にすれ
ば、フランジ間の僅かな隙間を埋めて良好なシール性を
発揮する。尚接続相手の配管が、フランジを有しないス
トレートなものの場合は、例えば図4に示す様にホース
バンド25によってフレキシブルジョイントを接続する
と良い。
【0069】なお上記実施形態では、圧潰緻密PTFE
層11を最も内側に配置したものを示したが、本発明は
これに限るものではなく、圧潰緻密PTFE層を中間層
や外側に配置しても良い。また積層枚数としてもいずれ
の枚数としても良く、例えば圧潰緻密PTFE層を2層
以上配置したものであっても良い。更にこの複数の圧潰
緻密PTFE層を連続して積層しても、延伸多孔質PT
FEフィルムを挟んで積層しても良い。
【0070】
【実施例】[延伸多孔質PTFEフィルムの製造]乳化
重合により得られたポリテトラフルオロエチレンの粉末
(ファインパウダー)100重量部に、ソルベントナフ
サ22重量部を混合してペースト樹脂を得、このペース
ト樹脂をフィルム状にし、このフィルム状ペースト成形
体をソルベントナフサの沸点以上に加熱してソルベント
ナフサを蒸発除去し、その後ポリテトラフルオロエチレ
ンの融点以下の温度で毎秒10%以上の速度で二軸延伸
して、厚さ50μm、空孔率80%の延伸多孔質PTF
Eフィルムを作製した。
【0071】[圧潰緻密PTFEの製造]上記延伸多孔
質PTFEフィルムを2枚重ね合わせた後、カレンダー
ロールで加熱しつつ加圧することにより(例えば2.4
kN/cm、70℃)空孔を圧潰し、厚さ20μmの圧潰緻
密PTFE層を得た。
【0072】[積層シートの作製]直径1000mm、長さ15
00mmのステンレス鋼製の中空マンドレル91に、上記圧
潰緻密PTFE層93を1回巻き付け、カット端を両面
粘着テープ95で固定した。次にこの上に上記延伸多孔
質PTFEフィルム92を15回巻回した後、フィルム
のカット端を両面粘着テープ95で上記と同位置に固定
した。その後、この円筒状積層体をオーブンに入れて3
65℃で60分間焼成した。焼成後、上記オーブンから
円筒状積層体を取り出して室温まで冷却し、上記両面粘
着テープで固定した箇所を切り開いて厚さ0.5mmの積
層シートNo.1を得た。
【0073】[フレキシブルジョイントの作製]上記積
層シートNo.1を、図11(積層シートの裁断形状を説
明する為の図)に示す様な接合代Bと折畳代A,Cを有
する形状に裁断した。折畳代Aを2回折返し、厚さ14
0μmのポリエステル基材入り粘着テープ(商品名「ハ
イボン13-570」;日立化成ポリマー社製)を用いて接着
した。また接合代Bを合掌する様に重ね合わせ、この重
ね合わせた間に厚さ50μmのFEPフィルムを介挿
し、300℃,0.5MPaで30秒間、熱圧着した(図
6(a)参照)。次いで合掌接合部Bを折畳代Cに寝か
せる様に折り返し、上記粘着テープで固定した。その
後、内側の窪みを一方軸延伸多孔質ポリテトラフルオロ
エチレン(商品名「ゴアテックスジョイントシーラン
ト」;ジャパンゴアテックス社製)で埋め(図6(b)
参照)、内径225mmの円筒状フレキシブルジョイント
を得た(試料No.1)(図5参照)。
【0074】〔検討1:配管との接続箇所における水漏
れの検討〕図12は水漏れ実験を説明する為の断面図で
ある。上記の様にして作製したフレキシブルジョイント
90(試料No.1、内径225mm)を外径220mmのス
テンレス鋼製配管96に装着してバンド25で止め、接
続配管を作製した。上記ステンレス鋼製配管96の一方
には蓋89が溶接されており、図12に示す様に鉛直に
配置してこの管の中に水を500mmの高さまで入れた。
尚フレキシブルジョイント90は蓋89から50mmの位
置から100mmの位置までである。これを15分間放置
後に観察したところ、水漏れは認められなかった。
【0075】比較として、上記の様にして得られた積層
シートNo.1を、上記折畳代Aを形成せずに裁断し、そ
れ以外は上記と同様に、接合代BにFEPフィルム(厚
さ50μm)を介挿して300℃,0.5MPaで30秒
間、熱圧着し、折畳代Cを折り返して粘着テープで接続
した後、内側の窪みをジョイントシーラントで埋め、内
径225mmのフレキシブルジョイントを得た(試料No.
2)。尚この試料No.2のフレキシブルジョイントは両
開口部が折り返されていないものである。
【0076】該試料No.2のフレキシブルジョイントを
上記と同様に、ステンレス鋼製配管96に装着してバン
ド25で止め、図12に示す様に中に水を500mmの高
さまで入れたところ、水漏れが認められた。この理由
は、フレキシブルジョイントの開口部分における接合代
B+折畳代Cの箇所で段差を有する為に、バンド25の
押圧荷重が均一にかからなかったからであると考えられ
る。
【0077】また比較として、内側の窪みを一軸延伸多
孔質ポリテトラフルオロエチレンで埋めなかった以外は
上記試料No.1と同様にして得たフレキシブルジョイン
ト(試料No.3)について、同じくステンレス鋼製配管
96を装着して図12の様に水を入れたところ、内側の
窪みから僅かな水漏れが認められた。従って窪みをジョ
イントシーラントで埋めておく方が良い。
【0078】更に比較として、FEPフィルムを用いず
に接合代Bの部分を縫製により接合し、これ以外は上記
試料No.1と同様にしてフレキシブルジョイントを得
(試料No.4)、これについて上記と同じくステンレス
鋼製配管96を装着して図12の様に水を入れたとこ
ろ、縫い孔から水漏れが認められた。
【0079】〔検討2:接合強度の検討〕 ・FEPを介して熱溶着した場合の剥離強度 上記の様にして得られた積層シートNo.1(厚さ0.5m
m)94を、圧潰緻密PTFEフィルムを内側にして2
枚重ね、この積層シート94間における端部分に0.0
5mmのFEPフィルム98を挟み、表面温度280℃の
プレス板97を用いてプレス圧2MPaで10秒間、熱圧
着した(図13:FEPフィルムを介して熱溶着する方
法を説明する為の図)。この熱圧着した試料を幅14.
5mmの短冊状に切断し、図14(剥離強度測定方法を説
明する為の図)に示すように上記2枚の積層シート94
を180°に開ける様にして接合箇所の剥離強度を測定
した。尚剥離速度は200mm/分である。
【0080】上記短冊状の接合試料5枚について測定し
た結果、16N/14.5mm,23N/14.5mm,18N/14.5mm,
18N/14.5mm,19N/14.5mmであり、いずれも良好な剥
離強度を示した。
【0081】・超音波溶着した場合の剥離強度 上記の様にして得られた積層シートNo.1(厚さ0.5m
m)94の緻密PTFE層同士が貼り合わされる様に2
枚重ね、図15(超音波溶着の方法を説明する為の図)
に示すように、圧着幅3mmの超音波ホーン99(超音波
発振装置:商品名Sonopet 2100B 出力2kW 精電舎電
子工業社製)により、プレス圧9MPa,プレス時間1.
5秒(このうち超音波発振時間1.0秒,冷却(未発
振)時間0.5秒)でプレスした。この超音波溶着した
試料を幅14.5mmの短冊状に切断し、図16(剥離強
度測定方法を説明する為の図)に示すように上記2枚の
積層シート94を180°に開ける様にして接合箇所の
剥離強度を測定した。尚剥離速度は200mm/分であ
る。図中、88は超音波溶着による接合箇所である。
【0082】上記短冊状の接合試料5枚について測定し
た結果、20N/14.5mm,17N/14.5mm,17N/14.5mm,
23N/14.5mm,16N/14.5mmであり、いずれも良好な剥
離強度を示した。
【0083】また接合面のフィルムの種類を異ならせて
超音波溶着した場合の剥離強度について実験を行った。
【0084】厚さ0.5mmの延伸多孔質PTFEシート
(商品名「ゴアテックスハイパーシート」;ジャパンゴ
アテックス社製)の間に、2枚重ねた圧潰緻密PTFE
フィルム(厚さ50μm)を挟んだ場合(実験材No.
1)、2枚重ねた焼結PTFEフィルム(厚さ50μ
m)を挟んだ場合(実験材No.2)、及びこれら緻密P
TFEを挟まずに直接延伸多孔質PTFEシート同士を
重ねた場合(実験材No.3)について、上記と同じ超音
波発振装置を用いてプレス時間1.5秒(このうち超音
波発振時間1.0秒,冷却(未発振)時間0.5秒)で
超音波溶着した。但しプレスに関しては圧力コントロー
ルではなくクリアランスコントロールで行った。即ち超
音波溶着後のフィルム厚みが0.3mmになるまでとし
た。
【0085】この超音波溶着した試料について、上記と
同様に180°に開ける様にし(図16)、剥離強度を
測定した。尚剥離速度は200mm/分である。この結果
を表1に示す。
【0086】
【表1】
【0087】表1から分かる様に、延伸多孔質PTFE
フィルム同士の接合面や、圧潰緻密PTFEフィルムと
延伸多孔質PTFEフィルムの接合面、圧潰緻密PTF
Eフィルム同士の接合面は強力に接合されおり、容易に
剥離しない。また超音波溶着する場合において、緻密P
TFEのうちでも圧潰緻密PTFEは焼結PTFEに比
べて接着性に優れることが分かる。尚例えば延伸多孔質
PTFE/圧潰緻密PTFE接合面の剥離強度に比べ
て、延伸多孔質PTFE/延伸多孔質PTFE接合面の
剥離強度の方が弱い結果となっているが、実験材No.3
は緻密PTFEを挟んでおらず、その分薄くなっている
から超音波溶着時のプレス圧が低く、このことが原因で
あると考えられる。
【0088】
【発明の効果】本発明に係るフレキシブルジョイント
は、耐薬品性,防汚性,強度,気密性等が良好で、しか
もフレキシブル性にも優れる。加えて上記緻密PTFE
層として圧潰緻密PTFEフィルムを用いたものにおい
ては、延伸多孔質PTFE層との積層体を焼結した場合
にも皺を生じず、また上記圧潰緻密PTFE層が接合面
にくる様に積層配置されたものであっても、超音波溶着
や接着剤等によって良好に接合することができる。
【0089】また本発明に係るフレキシブルジョイント
組立品は上述の如く耐薬品性,防汚性,強度,気密性等
が良好でフレキシブル性にも優れる上、接続相手の配管
がフランジを有するものであっても良好に接続すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るフレキシブルジョイ
ントの側壁を構成する積層シートの断面図。
【図2】(a)はこのフレキシブルジョイントの全体を
表す斜視図、(b)は(a)にA−A線で示す箇所の拡
大断面図。
【図3】(a)は本発明の実施形態2に係るフレキシブ
ルジョイントを示す斜視図、(b)は(a)に示すB−
B線断面図、(c)は(a)に示すC−C線断面図。
【図4】フレキシブルジョイントの開口部周囲をバンド
で止めて他の配管と接続した様子を表す斜視図。
【図5】(a)は本発明の実施形態3に係るフレキシブ
ルジョイントを示す斜視図であり、(b)は(a)に示
すD−D線断面図、(c)は(a)に示すE−E線断面
図。
【図6】実施形態3のフレキシブルジョイントにおける
貼り合わせ部の接合方法を説明する為の断面図。
【図7】本発明の実施形態4に係るフレキシブルジョイ
ントを示す斜視図。
【図8】(a)は本発明の実施形態5に係るフレキシブ
ルジョイントを示す斜視図、(b)はその断面図。
【図9】本発明の実施形態6に係るフレキシブルジョイ
ント組立品を示す断面図。
【図10】巻回方法を説明する為の斜視図。
【図11】積層シートの裁断形状を説明する為の図。
【図12】水漏れ実験を説明する為の断面図。
【図13】FEPフィルムを介して熱溶着する方法を説
明する為の図。
【図14】剥離強度測定方法を説明する為の図。
【図15】超音波溶着の方法を説明する為の図。
【図16】剥離強度測定方法を説明する為の図。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,90 フレキシブルジ
ョイント 11 圧潰緻密PTFE層 12 延伸多孔質PTFEフィルム 13 端部分 14 FEPフィルム 15 粘着テープ 16,26 筒開口部 17,27 貼り合わせ部 18,94 積層シート 24,31 配管 25 バンド 29 一軸延伸多孔質PTFE 36,46 折返し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 謙一 東京都世田谷区赤堤1丁目42番5号 ジャ パンゴアテックス株式会社内 Fターム(参考) 3H104 JA07 JB01 JC01 JD09 LB28 LB37 4F100 AK17B AK17E AK18A AK18C AK18D AK18E BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10C BA10D BA10E BA14 DA02 DA11 DB07 DJ06A DJ06C DJ06D DJ06E EC03 EC032 EJ17 EJ172 EJ37A EJ37C EJ37D EJ37E EJ42 EJ422 EJ48 EJ482 GB23 GB66 JB02 JB07 JK01 JK17 JL06 JL11 YY00B

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン
    製フィルムから成る延伸多孔質ポリテトラフルオロエチ
    レンの層と、緻密ポリテトラフルオロエチレン製フィル
    ムから成る緻密ポリテトラフルオロエチレンの層とで構
    成された積層側壁を有する柔軟な筒状体であり、 前記積層側壁の厚さが0.1〜6mmで、 前記緻密ポリテトラフルオロエチレンの層の厚さが50
    μm未満であることを特徴とするフレキシブルジョイン
    ト。
  2. 【請求項2】 前記延伸多孔質ポリテトラフルオロエチ
    レンの層が前記延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン
    製フィルムを2枚以上積層したものであり、このフィル
    ム同士の接合面が焼成密着されたものである請求項1に
    記載のフレキシブルジョイント。
  3. 【請求項3】 前記緻密ポリテトラフルオロエチレンの
    層が前記緻密ポリテトラフルオロエチレン製フィルムを
    2枚以上積層したものであり、このフィルム同士の接合
    面が焼成密着されたものである請求項1または2に記載
    のフレキシブルジョイント。
  4. 【請求項4】 前記緻密ポリテトラフルオロエチレン製
    フィルムは、多孔質ポリテトラフルオロエチレン製フィ
    ルムの多孔質構造を圧潰してなるものである請求項1〜
    3のいずれかに記載のフレキシブルジョイント。
  5. 【請求項5】 前記積層側壁は、前記延伸多孔質ポリテ
    トラフルオロエチレンの層と前記緻密ポリテトラフルオ
    ロエチレンの層との焼成密着体である請求項1〜4のい
    ずれかに記載のフレキシブルジョイント。
  6. 【請求項6】 前記フレキシブルジョイントの最も内層
    側に前記緻密ポリテトラフルオロエチレンの層が配置さ
    れている請求項1〜5のいずれかに記載のフレキシブル
    ジョイント。
  7. 【請求項7】 前記フレキシブルジョイントが、前記延
    伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンの層と前記緻密ポ
    リテトラフルオロエチレンの層とで構成された積層シー
    トの対向する端部分を貼り合わせた筒状体であり、該貼
    り合わせ部が、超音波溶着されている請求項1〜6のい
    ずれかに記載のフレキシブルジョイント。
  8. 【請求項8】 前記フレキシブルジョイントが、前記延
    伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンの層と前記緻密ポ
    リテトラフルオロエチレンの層とで構成された積層シー
    トの対向する端部分を貼り合わせた筒状体であり、該貼
    り合わせ部が、六フッ化プロピレン共重合体製フィルム
    またはパーフルオロアルコキシエチレン共重合体製フィ
    ルムを介して熱溶着されている請求項1〜7のいずれか
    に記載のフレキシブルジョイント。
  9. 【請求項9】 前記フレキシブルジョイントが、前記延
    伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンの層と前記緻密ポ
    リテトラフルオロエチレンの層とで構成された積層シー
    トの対向する端部分を貼り合わせる筒状体について、該
    筒状体の両端開口部が前記貼り合わせ部を除いて折り返
    し構造を有しており、前記両端開口部の肉厚が前記貼り
    合わせ部及び折り返し部に亘って全周方向にほぼ均一と
    なっている請求項1〜8のいずれかに記載のフレキシブ
    ルジョイント。
  10. 【請求項10】 前記フレキシブルジョイントが、前記
    緻密ポリテトラフルオロエチレンの層を1層以上、前記
    延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン製フィルムを複
    数回巻物状に巻回した筒状体である請求項1〜6のいず
    れかに記載のフレキシブルジョイント。
  11. 【請求項11】 前記延伸多孔質ポリテトラフルオロエ
    チレンの層が、カーボン粒子を含有するものである請求
    項1〜10のいずれかに記載のフレキシブルジョイン
    ト。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のフ
    レキシブルジョイントの開口端に、フランジが取り付け
    られたものであることを特徴とするフレキシブルジョイ
    ント組立品。
  13. 【請求項13】 前記フランジにおける接合相手方対向
    面に延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン製ガスケッ
    トを装着したものである請求項12の記載のフレキシブ
    ルジョイント組立品。
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