JP4330068B2 - 合わせガラス製造用加熱・加圧バッグ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のフロントガラス等を製造するのに用いる合わせガラス製造用加熱・加圧バッグに関するものである。
自動車のフロントガラスや高層ビルの窓ガラスには、破損しても破片が飛び散らないようにするために、ガラス板とガラス板との間にポリビニルブチラールのような熱溶融性の高分子フィルムを介在させ、この高分子フィルムを加熱溶融させてガラス板同士を密着させた所謂合わせガラスが用いられている。
この合わせガラスは、2枚のガラス板の間に、ガラス同士を結合させる高分子フィルムを介在させた後、内圧を減圧させることのできる可撓性のある袋(以下「バッグ」という)に入れて一般には、100〜130℃の熱雰囲気中で10〜15分間、加熱処理するとともに、この間中、バッグ内の空気を連続して吸引し続け、2枚のガラス板の間に含まれている微量の空気を除去するとともに、バッグの内と外とに生じた圧力差で2枚のガラス板をバッグ壁で挟持して加圧することにより製作される。
この合わせガラスの製作工程は、走行するラインで連続して行われる。従って、これに用いるバッグは、加熱、吸引、加圧工程が終わると合わせガラスを取り出した後に、直ちに未接着のガラス板を入れて前記と同じ工程で反復して用いられる。
このように、合わせガラスの製作は、走行するラインで行われるので、未接着のガラス板をバッグの中に入れる作業や、接着を完了した合わせガラスを取り出す作業は、迅速になし得ることが必要であるが、バッグの内面にゴム層が露出していると、ガラスの滑りが悪く、ガラス板をバッグに入れたり、取り出したりする作業に手間取ることがしばしばおきている。これを防止するために、バッグの内側のゴム層の面にポリエステル繊維のような布を貼って、ガラスの滑りを良くしている。
しかし、2枚のガラス間からはみ出した高分子フィルムの溶融物は、バッグの内側ゴム層の面に内張りした布に付着し、この付着物があると、次の製作でガラスの表面に汚れが生じるので、この汚れを除去しなければならないが、この除去するのに長時間の細かい慎重な作業を要し、生産効率を著しく低下させていた。
また、バッグの内側ゴム層の面に内張りした布は、反復して加わる熱のため劣化が激しく、耐久性に乏しかった。
特開2001−247342号公報
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ガラスの出し入れ作業がスムースになし得て、また、高分子フィルムの溶融物がバッグの内側のゴム層面に付着することなく、しかも、耐久性のある合わせガラスを製造する加熱、加圧バッグを得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る合わせガラス製造用加熱、加圧バッグは、ポリエステル繊維布の両面に接着剤層を介して合成ゴム層を積層して形成されたゴム積層布を用いて製作されたバッグの内側ゴム層の面がふっ素系樹脂フィルムで覆われていて、前記ふっ素系樹脂フィルムと前記内側ゴム層の面とは、コロナ放電を施したフッ素系樹脂フィルムの表面処理面にシランカップリング系接着剤を塗布した上に前記内側ゴム層の組成と同じゴムを主材とするゴムコンパウンドを主成分とするゴム系接着剤を塗布してなる接着剤層を介して結合されることを特徴とする。
また、本発明に係る合わせガラス製造用加熱、加圧バッグにおいて、前記内側ゴム層は、エチレンプロピレンゴムを主材とするゴムコンパウンドからなり、前記ゴム系接着剤は、前記内側ゴム層の組成と同じエチレンプロピレンゴムを主材とするゴムコンパウンドを主成分とするゴム系接着剤であることが好ましい。
本発明は上記の構成になるので、上述の工程を終了して合わせガラスを取り出したバッグ内には、2枚のガラス間からはみ出した溶融性フィルムの溶融物は全く付着することなく、合わせガラスとともに取り出せるので、バッグ内を清掃することが不要となる。
バッグ内の内側ゴム層の面は、PTFEのフィルムで覆われているので、ガラスの出し入れの際、ガラスの滑りが良く、比較的重量の大きいガラスの出し入れが容易になし得る。
バッグの内側ゴム層の面は、PTFEのフィルムは、予めコロナ放電加工を施した処理面にシランカップリング系接着剤を塗布した上に、更に、前記内側ゴム層と相容性のあるゴム系接着剤層を設けて接着してあるので、ガラスの出し入れのときに、擦られても、また、反復する加熱によっても剥がれることがなく、ゴム積層布自体と同等の耐久性を有するものであった。
上述した発明の実施の形態では、未加硫のバッグ構成シートで袋を作成した後、加圧、加硫して製品としたが、本発明におけるバッグ構成シートは、バッグを加工する以前に、加硫処理を施してしまい、これを裁断した後に、プレス機で、バッグの底部及び両端縁を加熱、加圧しても製品とすることができるので、作業工程を選択し得て、生産効率を上昇させることができる等の利点がある。
図1に示すように、織密度が経22本/インチ、緯22本/インチ、繊度が、経、緯ともに500デニールで、厚みが0,25mmのポリエステル平織布を基布1として、該基布1の表裏両面に接着剤2を塗布して、合成ゴム、即ち、エチレンプロピレンゴム(EPDM)を主材とするゴムコンパウンドをカレンダーロールで展着して未加硫の外側ゴム層3と未加硫の内側ゴム層4とに積層した。
一方、図1に示すように、厚みが0.1mmの4ふっ化エチレン樹脂(PTFE)フィルム5のコロナ放電を施した表面処理面6にシランカップリング剤系接着剤7を塗布し、その上に更に、前記内側ゴム層4の組成と同じエチレンプロピレンゴムを主材とするゴムパウンドを主成分とするゴム系接着剤8を塗布したものを作成し、前記ゴム系接着剤8の塗布面を前記未加硫の内側ゴム層4の面に重ね合わせて押圧して前記未加硫の内側ゴム層4が、PTFEフィルム5で覆われ、一方、外側ゴム層3が表出した未加硫のバッグ構成シート9を作成した。
前記長尺のバッグ構成シート9で、図2に示す本発明の合わせガラス用加熱・加圧バッグを製作するには、先ず、未加硫のバッグ構成シート9を所定の寸法と形状に裁断して、2枚の裁断布9a,9bを作成し、これらの裁断布9a,9bを、図3に示すように、それぞれの裁断布9a,9bのPTFEフィルム5同士を対面させて重ね合わせ、図2に示す一方に開口部10を有し、三方が底部11と深さ方向端縁12,12を有してなる未加硫処理のバッグ13を作成した。
前記バッグの底部11及びバッグの深さ方向の両縁部12,12は、図3、図4に示すように、重ね合わせた2枚の裁断布9a、9bの各未加硫の前記外側ゴム層3,3に跨ぐ結合ゴム帯14を前記結合ゴム層14と前記未加硫の外側ゴム層3,3のそれぞれの間に粘着性中間ゴム層15を介して加圧して未加硫のバッグ13を作成し、これを約120℃の熱雰囲気中で約30kpaの蒸気圧を約3時間加えて加熱処理済のバッグ13を得た。
尚、図2及び図3中の符号16,16は、バッグ13の開口部を保形するための保形用ゴム板であり、図4に示すように、接着剤17,17を介してそれぞれの裁断布9a,9bの各前記外側ゴム層3,3に接着してある。
上述したPTFEフィルムの替わりに、4ふっ化エチレン、エチレン共重合体樹脂(ETFE)のフィルムを用いることもできるし、また、シアンカップリング剤系接着剤として、ケムロック607(ロード・フィー・イースト・インコーポレーテッド社製の商品名)を用いてもよい。
上述のように、製作した本発明の合わせガラス製造用加熱、加圧バッグ内にポリビニルブチラールのフィルムを介在させた2枚のガラス板を入れて、バッグの開口部10の近くに設けてある保形用ゴム板16,16を合わせてバッグを閉じ、熱雰囲気中を走行する台座(図示せず)の上に設置して、前記台座に設けてある懸垂バーを屈曲軸として、この懸垂バーに平行するように、前記2枚の保形用ゴム板16,16の底部11寄りを垂れ懸けると、バッグは、前記懸垂バーに接触する部分を屈曲軸としてピンカーブ状に折れ曲がり、ノズル18から連続吸引すると、バッグ内は負圧状態に維持され、2枚のガラス板は、両側からバッグで押圧されつつ加熱されて前記ポリビニルブチラールのフィルムは溶融して約150℃の熱雰囲気中で約10分間で2枚のガラスを密着させることができる。
バッグ構成シートの緯方向断面図である。 本発明による合わせガラス製造用加熱・加圧バッグの正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。
符号の説明
1 基布
2 接着剤
3 未加硫の外側ゴム層
4 未加硫の内側ゴム層
5 ふっ素系樹脂フィルム
6 コロナ放電を施した表面処理面
7 シランカップリング系接着剤
8 ゴム系接着剤
9 バッグ構成シート
10 開口部
11 底部
12 深さ方向端縁
13 袋
14 結合ゴム帯
15 粘着性中間ゴム層
16 保形用ゴム板
17 接着剤
18 ノズル

Claims (2)

  1. ポリエステル繊維布の両面に接着剤層を介して合成ゴム層を積層して形成されたゴム積層布を用いて製作されたバッグの内側ゴム層の面がふっ素系樹脂フィルムで覆われていて、前記ふっ素系樹脂フィルムと前記内側ゴム層の面とは、コロナ放電を施したフッ素系樹脂フィルムの表面処理面にシランカップリング系接着剤を塗布した上に前記内側ゴム層の組成と同じゴムを主材とするゴムコンパウンドを主成分とするゴム系接着剤を塗布してなる接着剤層を介して結合されることを特徴とする合わせガラス製造用加熱・加圧バッグ。
  2. 前記内側ゴム層は、エチレンプロピレンゴムを主材とするゴムコンパウンドからなり、前記ゴム系接着剤は、前記内側ゴム層の組成と同じエチレンプロピレンゴムを主材とするゴムコンパウンドを主成分とするゴム系接着剤である請求項1に記載の合わせガラス製造用加熱・加圧バッグ。
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