JP2018196945A - フィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置 - Google Patents

フィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置 Download PDF

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【課題】加熱軟化させた加飾フィルム材の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減できると共に、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易なフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置の提供。
【解決手段】加熱軟化させた加飾フィルム材1を気圧差によって基材2の表面21に貼着させて形成するフィルム加飾部品10の製造方法。加飾フィルム材1の外周部11のみを加熱して基材2に当接した架台3に貼着させた後に、架台の下面から真空吸引しつつ加飾フィルム材の内周部12を加熱軟化させて基材2の表面に貼着させるフィルム加飾部品の製造方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、加熱軟化させた加飾フィルム材を気圧差によって基材の表面に貼着させて形成するフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置に関する。
一般に、フィルム加飾部品の製造方法として、加熱軟化させた加飾フィルム材を気圧差によって基材の表面に貼着させて形成する方法が知られている。しかし、その方法には、加熱軟化させた加飾フィルム材が自重で垂れ下がり基材の表面に当接したとき、加飾フィルム材が波打ちながら屈曲することによって、基材へ貼着後の加飾フィルム材にショックラインやエア残り等の外観不良が生じやすいという問題があった。
そのため、例えば、特許文献1には、図11に示すように、上下方向で接合、離反を可能とする上チャンバ101a及び下チャンバ101bと、各チャンバに接続された真空回路及び空気回路104と、当該回路に接続された真空タンク105、圧空タンク106と、上チャンバ101a内に装着されたヒータ107と、下チャンバ101b内に昇降可能に配設されたテーブル108と、上チャンバ101aを昇降させる上チャンバ駆動装置101cと、テーブル108を昇降させるテーブル駆動装置101dとを備えた真空成型装置100において、ヒータ107の熱で加熱軟化した加飾フィルム材103の変形量(自重での垂れ下がり量)を上チャンバ101a内の真空圧と下チャンバ101b内の真空圧との差圧により補正する方法が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、図12、図13に示すように、基材側チャンバ201に設けられた吸引置台202上に成形基材203が配置され、その成形基材203に対して所定の態様で化粧シート204がセットされるとともに、シート側チャンバ205に設けられたゴム状弾性膜206が上記化粧シート204に対向配置され、上記シート側チャンバ205と基材側チャンバ201との間に圧力差を生じさせるとともに、上記ゴム状弾性膜206をヒータ208によって加熱することにより、上記化粧シート204を上記ゴム状弾性膜206によって上記成形基材203の外表面に押し付けるとともに軟化させて接着するようにされた真空プレス積層成形装置において、上記基材側チャンバ201とシート側チャンバ205との間に上記化粧シート204の周縁部を取り外し可能に固持するクランプ手段207が設けられていることを特徴とする真空プレス積層成形装置200が開示されている。
この真空プレス積層成形装置200によれば、化粧シート204は、その周縁部がクランプ手段207により固持されて実質的にたるみのない状態で成形基材203から離間して配され(図13(a))、かかるもとでシート側チャンバ205の加圧及び/又は基材側チャンバ201の真空吸引がおこなわれて、ゴム状弾性膜206による押圧力が化粧シート204に加えられるとともに、ヒータ208によりゴム状弾性膜206を介して化粧シート204が加熱される(図13(b))。それにより、化粧シート204は、ゴム状弾性膜206とともに軟化して伸ばされつつ成形基材203に貼着させるので、加熱軟化させた化粧シート204の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を低減し得る。
特開2002−67137号公報 特開平5−293896号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載されたフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置では、下チャンバ(基材側チャンバ)と上チャンバ(シート側チャンバ)とが、基材(成形基材)全体を上下から挟み込んで収容するチャンバ構造となっている。そのため、フィルム加飾部品が大きくなると、チャンバ自体をそれ以上に大きくせざるを得ず、気圧差に耐え得る剛性を備えた巨大なチャンバ構造とする必要があり、その結果、設備費が過大となるという問題があった。したがって、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着方法を採用することが困難であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、加熱軟化させた加飾フィルム材の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減できると共に、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易なフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置は、次のような構成を有している。
(1)加熱軟化させた加飾フィルム材を気圧差によって基材の表面に貼着させて形成するフィルム加飾部品の製造方法であって、
前記加飾フィルム材の外周部のみを加熱して前記基材に当接した架台に貼着させた後に、前記架台の下面から真空吸引しつつ前記加飾フィルム材の内周部を加熱軟化させて前記基材の表面に貼着させることを特徴とする。
本発明においては、加飾フィルム材の外周部のみを加熱して基材に当接した架台に貼着させた後に、架台の下面から真空吸引しつつ加飾フィルム材の内周部を加熱軟化させて基材の表面に貼着させるので、加飾フィルム材の内周部が加熱軟化される前に、加飾フィルム材を基材の表面に沿うように予備成形させ、その後、加飾フィルム材の内周部が加熱軟化されたとき、予備成形させた加飾フィルム材を基材の表面に沿い近接した状態から基材の表面に当接させて貼着させることができる。そのため、加飾フィルム材の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減させることができる。
また、架台の下面から真空吸引しつつ加飾フィルム材の内周部を加熱軟化させて基材の表面に貼着させる以前に、加飾フィルム材の外周部のみを加熱して基材に当接した架台に貼着させるので、予備成形させた加飾フィルム材の内周部と架台との間に形成された空間を密封させた状態で、当該空間を真空吸引させることができる。そのため、下チャンバ(基材側チャンバ)と上チャンバ(シート側チャンバ)とが、基材(成形基材)全体を上下から挟み込んで収容する従来のチャンバ構造が不要となり、真空吸引を簡素化させることができる。したがって、フィルム加飾部品のサイズが大きくなっても、基材に当接した架台と、架台の下面から真空吸引する吸引手段とを備えれば足るので、その設備費を低減でき、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易となる。
よって、本発明によれば、加熱軟化された加飾フィルム材の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減できると共に、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易なフィルム加飾部品の製造方法を提供することができる。
(2)(1)に記載されたフィルム加飾部品の製造方法において、
前記加飾フィルム材は、加飾層の裏面にホットメルト型の接着剤層を備えていることを特徴とする。
本発明においては、加飾フィルム材は、加飾層の裏面にホットメルト型の接着剤層を備えているので、加飾フィルム材の外周部のみを常温より高い温度に加熱して架台に当接させるだけで、当該外周部のホットメルト型の接着剤層が軟化して加飾フィルム材の外周部のみを架台に貼着させることができる。そのため、加飾フィルム材の内周部と架台との間に形成される空間の密封状態を、より一層簡単に保持することができる。なお、ホットメルト型の接着剤層が接着性能を発現する温度は、40〜80℃程度が好ましい。
(3)(1)又は(2)に記載されたフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置であって、
前記架台と、第1ヒータ部を有し前記加飾フィルム材の外周部を前記架台に押さえ付けて加熱するヒータ付き押さえ枠体と、前記架台の下面から真空吸引する吸引手段と、前記基材の上方に配置され前記加飾フィルム材の内周部を上方から加熱する第2ヒータ部とを備え、
前記ヒータ付き押さえ枠体が、前記加飾フィルム材の外周部を前記架台に押さえ付けた状態で前記第1ヒータ部を発熱させ、前記加飾フィルム材の外周部を前記架台に貼着させた後に、前記吸引手段を作動させて真空吸引しつつ、前記第2ヒータ部を発熱させて前記加飾フィルム材の内周部を前記基材の表面に貼着させることを特徴とする。
本発明においては、架台と、第1ヒータ部を有し加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて加熱するヒータ付き押さえ枠体と、架台の下面から真空吸引する吸引手段と、基材の上方に配置され加飾フィルム材の内周部を上方から加熱する第2ヒータ部とを備え、ヒータ付き押さえ枠体が、加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けた状態で第1ヒータ部を発熱させ、加飾フィルム材の外周部を架台に貼着させた後に、吸引手段を作動させて真空吸引しつつ、第2ヒータ部を発熱させて加飾フィルム材の内周部を基材の表面に貼着させるので、加飾フィルム材の内周部が加熱軟化される前に、加飾フィルム材を基材の表面に沿うように予備成形させ、予備成形させた加飾フィルム材の外周部を基材に当接した架台に封止させることができる。そのため、加飾フィルム材の内周部が加熱軟化されたとき、加飾フィルム材の内周部が基材の表面に対して近接した状態から基材の表面に当接するので、加飾フィルム材の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減させることができる。
また、加飾フィルム材の外周部と架台とを封止させた状態で、架台の下面から真空吸引しつつ、第2ヒータ部を発熱させて加飾フィルム材の内周部を基材の表面に貼着させるので、下チャンバ(基材側チャンバ)と上チャンバ(シート側チャンバ)とが、基材(成形基材)全体を上下から挟み込んで収容する従来のチャンバ構造が不要となり、真空吸引構造を簡素化させることができる。そのため、フィルム加飾部品のサイズが大きくなっても、基材に当接した架台と架台の下面から真空吸引する吸引手段とを備えれば足るので、その設備費を低減でき、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易となる。
よって、本発明によれば、加熱軟化された加飾フィルム材の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減できると共に、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易なフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置を提供することができる。
(4)(3)に記載された貼着装置において、
前記第2ヒータ部は、可撓性を有する面状発熱体からなることを特徴とする。
本発明においては、第2ヒータ部は、可撓性を有する面状発熱体からなるので、ヒータ付き押さえ枠体が、加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けることによって、基材の表面に沿うように予備成形させた加飾フィルム材の内周部に、第2ヒータ部を沿うように湾曲させた状態で、発熱させることができる。そのため、加飾フィルム材の内周部が略均一に加熱軟化され、加飾フィルム材の内周部を略均一な伸び率の下で成形し、基材の表面に貼着させることができる。したがって、加飾フィルム材の外観不良をより一層低減させることができる。
(5)(4)に記載された貼着装置において、
前記第2ヒータ部の外周縁は、前記ヒータ付き押さえ枠体の内周縁に連結されていることを特徴とする。
本発明においては、第2ヒータ部の外周縁は、ヒータ付き押さえ枠体の内周縁に連結されているので、ヒータ付き押さえ枠体が、加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けることによって、基材の表面に沿うように予備成形させた加飾フィルム材の内周部に、第2ヒータ部を密着させた状態で、発熱させることができる。そのため、加飾フィルム材の内周部をより一層均一な温度で加熱軟化させることができる。また、加飾フィルム材の内周部は、可撓性を有する面状発熱体からなる第2ヒータ部と密着した状態で加熱されるので、加飾フィルム材の内周部の局部的な伸びを抑制できる。したがって、加飾フィルム材の外観不良をより一層低減させることができる。
本発明によれば、加熱軟化された加飾フィルム材の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減できると共に、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易なフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第1実施例)の模式的斜視図である。 図1に示す加飾フィルム材の断面図である。 図1に示す貼着装置を用いたフィルム加飾部品の製造方法の工程断面図である。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。 図3に示すフィルム加飾部品の製造方法の変形例を示す工程断面図である。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。 本実施形態に係る製造方法を表すフローチャート図である。 本発明の実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第2実施例)の模式的斜視図である。 図6に示す貼着装置を用いたフィルム加飾部品の製造方法の工程断面図である。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。 図7に示すフィルム加飾部品の製造方法の変形例を示す工程断面図である。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。 本製造方法によって形成したフィルム加飾部品の事例を示す斜視図である。 図9に示すA−A断面図である。 特許文献1に記載されたフィルム加飾部品の製造方法の工程断面図である。 特許文献2に記載されたフィルム加飾部品の製造方法に使用する真空プレス積層成形装置の断面図である。 図12に示す真空プレス積層成形装置の工程断面図である。(a)は、化粧シートの周縁部がクランプ手段により固持されて実質的にたるみのない状態で成形基材から離間して配置されている状態の断面図を示し、(b)は、ヒータによりゴム状弾性膜を介して化粧シートが加熱され、成形基材に貼着されている状態の断面図を示す。
次に、本発明に係る実施形態であるフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第1実施例)について説明した上で、当該貼着装置を用いたフィルム加飾部品の製造方法について説明する。次に、本実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第2実施例)について、第1実施例との相違点を中心に説明する。
<第1実施例>
まず、本フィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第1実施例)について説明した上で、当該貼着装置を用いたフィルム加飾部品の製造方法について、図1〜図5を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第1実施例)の模式的斜視図を示す。図2に、図1に示す加飾フィルム材の断面図を示す。図3に、図1に示す貼着装置を用いたフィルム加飾部品の製造方法の工程断面図を示す。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。図4に、図3に示すフィルム加飾部品の製造方法の変形例を示す工程断面図を示す。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。図5に、本実施形態に係る製造方法を表すフローチャート図を示す。
図1〜図4に示すように、本フィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第1実施例)20、20Bは、架台3、3Bと、第1ヒータ部41を有し加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3Bに押さえ付けて加熱するヒータ付き押さえ枠体4と、架台3、3Bの下面31、31Bから真空吸引する吸引手段5と、基材2の上方に配置され加飾フィルム材1の内周部12を上方から加熱する第2ヒータ部6とを備えている。そして、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3Bに押さえ付けた状態で第1ヒータ部41を発熱させ、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3Bに貼着させた後に、吸引手段5を作動させて真空吸引しつつ、第2ヒータ部6を発熱させて加飾フィルム材1の内周部12を基材2の表面に貼着させることを特徴とする。
また、ヒータ付き押さえ枠体4は、加飾フィルム材1の外周部11を所定の幅で全周に亘って架台3、3Bに当接させるように、額縁状に形成されている。ヒータ付き押さえ枠体4には、電熱線からなる第1ヒータ部41が内蔵されている。ヒータ付き押さえ枠体4は、図示しない加圧シリンダに連結され、矢印Fの方向に移動することによって、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3Bに押圧することができる。
なお、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3Bに押さえ付けることによって、加飾フィルム材1の内周部12が基材2、2Bの表面に沿うように予備成形されるが、その際、加飾フィルム材1の内周部12に大きなシワや折り目が生じないように、ヒータ付き押さえ枠体4の押さえ付け量を調整するため、架台3、3Bの当接面にスペーサ台を設けてもよい。
また、架台3、3Bは、基材2、2Bの大きさに応じて、以下のように使い分けることができる。基材2が大きい場合は、平板状の架台3の内周縁32が基材2の外周縁21と気密状に当接するように形成されているとよい(図3を参照)。基材2Bが小さい場合は、平板状の架台3Bの上面33Bが基材2Bの下面22Bと当接するように形成されているとよい(図4を参照)。なお、基材2、2Bは、樹脂製でも鋼板製でもよい。
また、吸引手段5は、架台3の下面31に接続され、基材2の外周縁21の近傍に配置されている。吸引手段5には、図示しない真空吸引ポンプが接続されている。第2ヒータ部6は、可撓性を有する面状発熱体からなることが好ましい。例えば、伸縮可能なゴム系部材の弾性体に繊維状の発熱体(例えば、セラミックス繊維又は炭素繊維など)を絡ませて形成した面状発熱体などが該当する。ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3Bに押さえ付けることによって、基材2、2Bの表面に沿うように予備成形させた加飾フィルム材1に、第2ヒータ部6を沿わせるように矢印Pの方向へ湾曲させた状態で、発熱させることが好ましい。
ここで、図2に示すように、加飾フィルム材1は、意匠部である加飾層1aの裏面にホットメルト型の接着剤層1bを備えている。加飾層1aの上面には、透明なトップ層1cが形成されている。ホットメルト型の接着剤層1bは、熱可塑性のベース樹脂と粘着付与剤とワックス等からなり、常温より高い温度に加熱することによって接着性能を発現する。ホットメルト型の接着剤層1bが接着性能を発現する温度は、40〜80℃程度が好ましい。
次に、上記貼着装置20、20Bを用いたフィルム加飾部品の製造方法について、図3、図4、図5を用いて説明する。本方法は、加熱軟化させた加飾フィルム材1を気圧差によって基材2、2Bの表面に貼着させて形成するフィルム加飾部品の製造方法であって、加飾フィルム材1の外周部11のみを加熱して基材2、2Bに当接した架台3、3Bに貼着させた後に、架台3、3Bの下面31、31Bから真空吸引しつつ加飾フィルム材1の内周部12を加熱軟化させて基材2、2Bの表面に貼着させることを特徴とする。具体的には、以下のステップに従って行う。
まず、基材2、2Bを架台3、3Bにセットする(ステップ:S1)。基材2の外周縁21と架台3の内周縁32とは、隙間が生じないように気密状に当接させる(図3を参照)。また、基材2、2Bは、加飾フィルム材1を貼着させる領域が架台3、3Bより上方に突出するように配置させる(図3、図4を参照)。
次に、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3Bに押さえ付けて、加飾フィルム材1を常温のまま基材2、2Bの表面に沿うように予備成形させる(ステップ:S2)。加飾フィルム材1の内周部12は、基材2、2Bの凸部に当接しながら凸湾曲状に成形され、基材2、2Bの表面より離間した状態に保持される。
次に、第1ヒータ部41を発熱させ、加飾フィルム材1の外周部11と架台3、3Bとを貼着させる(ステップ:S3)。第1ヒータ部41が常温より高い温度(40〜80℃程度)になるよう発熱することによって、加飾フィルム材1の外周部11におけるホットメルト型の接着剤層1bが接着性能を発現し、加飾フィルム材1の外周部11と架台3、3Bとが貼着される。これによって、加飾フィルム材1の内周部12と架台3、3Bとの空間が密封状態に保持される。
次に、第1ヒータ部41の発熱を停止し、第2ヒータ部6を発熱させる以前に、吸引手段5を作動させ、加飾フィルム材1の内周部12と架台3、3Bとの間に形成された空間を徐々に減圧する(ステップ:S4)。これによって、加飾フィルム材1の内周部12をより一層基材2、2Bの表面に沿うように予備成形させる。なお、吸引手段5の作動タイミングを、第2ヒータ部6の発熱タイミングより先行させることによって、加飾フィルム材1の予備成形時に垂れ下がりを回避することができる。したがって、予備成形時の垂れ下がりが生じないようであれば、吸引手段5の作動タイミングを、第2ヒータ部6の発熱タイミングに一致させてもよい。
次に、吸引手段5を継続して作動させ、加飾フィルム材1の内周部12と架台3、3Bとの間に形成された空間を更に徐々に減圧しながら、第2ヒータ部6を発熱させ、加飾フィルム材1の内周部12を加熱軟化させる(ステップ:S5)。第2ヒータ部6は、予備成形させた加飾フィルム材1の内周部12に沿うように湾曲させた状態で、発熱させることが好ましい。第2ヒータ部6を発熱させる温度は、加飾フィルム材1の伸び等を考慮して設定する。また、第2ヒータ部6を発熱させるときには、第1ヒータ部41の発熱を停止する。
次に、加飾フィルム材1の内周部12と架台3、3Bとの間に形成された空間の減圧度を上げつつ、加飾フィルム材1の加熱軟化を継続し、加飾フィルム材1の内周部12を基材側面まで密着させた後、加熱・減圧を終了し完了する(ステップ:S6)。第2ヒータ部6を湾曲させることによって、加飾フィルム材1の内周部12の局部的な垂れ下がりを防止できる。なお、基材2、2Bの表面に加飾フィルム材1の内周部12を貼着させた後、加飾フィルム材1の不要部をカットする。
<第2実施例>
次に、本実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第2実施例)について、図6〜図8を用いて、第1実施例との相違点を中心に説明する。図6に、本発明の実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(第2実施例)の模式的斜視図を示す。図7に、図6に示す貼着装置を用いたフィルム加飾部品の製造方法の工程断面図を示す。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。図8に、図7に示すフィルム加飾部品の製造方法の変形例を示す工程断面図を示す。(a)は、ヒータ付き押さえ枠が加飾フィルム材の外周部を架台に押さえ付けて、加熱する工程の断面図を示し、(b)は、減圧しながら加飾フィルム材を加熱軟化させて、基材に貼着させる工程の断面図を示す。
図6〜図8に示すように、本フィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置20C、20D(第2実施例)は、架台3C、3Dと、第1ヒータ部41を有し加飾フィルム材1の外周部11を架台3C、3Dに押さえ付けて加熱するヒータ付き押さえ枠体4と、架台3C、3Dの下面31C、31Dから真空吸引する吸引手段5と、基材2C、2Dの上方に配置され加飾フィルム材1の内周部12を上方から加熱する第2ヒータ部6C、6Dとを備えている。
そして、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3C、3Dに押さえ付けた状態で第1ヒータ部41を発熱させ、加飾フィルム材1の外周部11を架台3C、3Dに貼着させた後に、吸引手段5を作動させて真空吸引しつつ、第2ヒータ部6C、6Dを発熱させて加飾フィルム材1の内周部12を基材2C、2Dの表面に貼着させることを特徴とする。また、第2ヒータ部6C、6Dは、可撓性を有する面状発熱体からなることが好ましい。以上の構成は、第1実施例と共通する。しかし、第2ヒータ部6C、6Dの外周縁は、ヒータ付き押さえ枠体4の内周縁に連結されている点が、第1実施例と相違する。ここでは、上記相違点を中心に説明する。
すなわち、第2ヒータ部6C、6Dの外周縁は、ヒータ付き押さえ枠体4の内周縁に連結されているので、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3C、3Dに押さえ付けたとき、同時に、可撓性を有する面状発熱体からなる第2ヒータ部6C、6Dが加飾フィルム材1の内周部12を押さえ付けることになる。そのため、第2ヒータ部6は、基材2、2Bの表面に沿うように予備成形させた加飾フィルム材1の内周部12に密着する。第2ヒータ部6C、6Dが加飾フィルム材1の内周部12に密着することによって、予備成形させた加飾フィルム材1にシワや折れ目が生じるのを抑制させる。
また、第2ヒータ部6C、6Dは、予備成形させた加飾フィルム材1の内周部12に密着した状態で発熱することによって、加飾フィルム材1の内周部12をより一層均一な温度で加熱軟化させ、加飾フィルム材1の内周部12の局部的な伸びを抑制させる。さらに、第2ヒータ部6C、6Dが伸縮性を備えることによって、加飾フィルム材1の内周部12を基材2C、2Dの表面に密着させる吸引手段5の吸引力を、補完することができる。これによって、吸引手段5に接続する真空吸引ポンプを小型化させることもできる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るフィルム加飾部品の製造方法によれば、加飾フィルム材1の外周部11のみを加熱して基材2、2B、2C、2Dに当接した架台3、3B、3C、3Dに貼着させた後に、架台3、3B、3C、3Dの下面から真空吸引しつつ加飾フィルム材1の内周部12を加熱軟化させて基材2、2B、2C、2Dの表面に貼着させるので、加飾フィルム材1の内周部12が加熱軟化される前に、加飾フィルム材1を基材2、2B、2C、2Dの表面に沿うように予備成形させ、その後、加飾フィルム材1の内周部12が加熱軟化されたとき、加飾フィルム材1を基材2、2B、2C、2Dの表面に沿い近接した状態から基材2、2B、2C、2Dの表面に当接させて貼着させることができる。そのため、加飾フィルム材1の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減させることができる。
また、架台3、3B、3C、3Dの下面から真空吸引しつつ加飾フィルム材1の内周部12を加熱軟化させて基材2、2B、2C、2Dの表面に貼着させる以前に、加飾フィルム材1の外周部11のみを加熱して基材2、2B、2C、2Dに当接した架台3、3B、3C、3Dに貼着させるので、予備成形させた加飾フィルム材1の内周部12と架台3、3B、3C、3Dとの間に形成された空間を密封させた状態で、真空吸引させることができる。そのため、下チャンバ(基材側チャンバ)と上チャンバ(シート側チャンバ)とが、基材(成形基材)全体を上下から挟み込んで収容する従来のチャンバ構造が不要となり、真空吸引を簡素化させることができる。したがって、フィルム加飾部品10、10B、10C、10Dのサイズが大きくなっても、基材2、2B、2C、2Dに当接した架台3、3B、3C、3Dと、架台3、3B、3C、3Dの下面から真空吸引する吸引手段5とを備えれば足るので、その設備費を低減でき、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易となる。
よって、本実施形態によれば、加熱軟化された加飾フィルム材1の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減できると共に、大物部品への加飾フィルム材1の気圧差による貼着が容易なフィルム加飾部品の製造方法を提供することができる。
また、本実施形態によれば、加飾フィルム材1は、加飾層1aの裏面にホットメルト型の接着剤層1bを備えているので、加飾フィルム材1の外周部11のみを常温より高い温度に加熱して架台3、3B、3C、3Dに当接させるだけで、当該外周部11のホットメルト型の接着剤層1bが軟化して加飾フィルム材1の外周部11のみを架台3、3B、3C、3Dに貼着することができる。そのため、加飾フィルム材1の内周部12と架台3、3B、3C、3Dとの間に形成される空間の密封状態を、より一層簡単に保持することができる。なお、ホットメルト型の接着剤層1bが接着性能を発現する温度は、40〜80℃程度が好ましい。
また、本フィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置(他の実施形態)によれば、架台3、3B、3C、3Dと、第1ヒータ部41を有し加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3B、3C、3Dに押さえ付けて加熱するヒータ付き押さえ枠体4と、架台3、3B、3C、3Dの下面から真空吸引する吸引手段5と、基材2、2B、2C、2Dの上方に配置され加飾フィルム材1の内周部12を上方から加熱する第2ヒータ部6、6C、6Dとを備え、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3B、3C、3Dに押さえ付けた状態で第1ヒータ部41を発熱させ、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3B、3C、3Dに貼着させた後に、吸引手段5を作動させて真空吸引しつつ、第2ヒータ部6、6C、6Dを発熱させて加飾フィルム材1の内周部12を基材2、2B、2C、2Dの表面に貼着させるので、加飾フィルム材1の内周部12が加熱軟化される前に、加飾フィルム材1を基材2、2B、2C、2Dの表面に沿うように予備成形させ、予備成形させた加飾フィルム材1の外周部11を基材2、2B、2C、2Dに当接した架台3、3B、3C、3Dに封止させることができる。そのため、加飾フィルム材1の内周部12が加熱軟化されたとき、加飾フィルム材1の内周部12が基材2、2B、2C、2Dの表面に対して近接した状態から基材2、2B、2C、2Dの表面に当接するので、加飾フィルム材1の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減させることができる。
また、加飾フィルム材1の外周部11と架台3、3B、3C、3Dとを封止させた状態で、架台3、3B、3C、3Dの下面から真空吸引しつつ、加飾フィルム材1の内周部12を加熱軟化させて基材2、2B、2C、2Dの表面に貼着させるので、下チャンバ(基材側チャンバ)と上チャンバ(シート側チャンバ)とが、基材(成形基材)全体を上下から挟み込んで収容する従来のチャンバ構造が不要となり、真空吸引構造を簡素化させることができる。そのため、フィルム加飾部品10、10B、10C、10Dのサイズが大きくなっても、基材2、2B、2C、2Dに当接した架台3、3B、3C、3Dと架台3、3B、3C、3Dの下面から真空吸引する吸引手段5とを備えれば足るので、その設備費を低減でき、大物部品への加飾フィルム材の気圧差による貼着が容易となる。
よって、本他の実施形態によれば、加熱軟化された加飾フィルム材1の自重による垂れ下がりに伴う外観不良を簡単に低減できると共に、大物部品への加飾フィルム材1の気圧差による貼着が容易なフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置20、20B、20C、20Dを提供することができる。
また、本他の実施形態によれば、第2ヒータ部6、6C、6Dは、可撓性を有する面状発熱体からなるので、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3B、3C、3Dに押さえ付けることによって、基材2、2B、2C、2Dの表面に沿うように予備成形させた加飾フィルム材1の内周部12に、第2ヒータ部6、6C、6Dを沿うように湾曲させた状態で、発熱させることができる。そのため、加飾フィルム材1の内周部12が略均一に加熱軟化され、加飾フィルム材1の内周部12を略均一な伸び率の下で成形し、基材2、2B、2C、2Dの表面に貼着させることができる。したがって、加飾フィルム材1の外観不良をより一層低減させることができる。
また、本他の実施形態によれば、第2ヒータ部6C、6Dの外周縁は、ヒータ付き押さえ枠体4の内周縁に連結されているので、ヒータ付き押さえ枠体4が、加飾フィルム材1の外周部11を架台3C、3Dに押さえ付けることによって、基材2C、2Dの表面に沿うように予備成形させた加飾フィルム材1の内周部12に、第2ヒータ部6C、6Dを密着させた状態で、発熱させることができる。そのため、加飾フィルム材1の内周部12をより一層均一な温度で加熱軟化させることができる。また、加飾フィルム材1の内周部12は、可撓性を有する面状発熱体からなる第2ヒータ部6C、6Dと密着した状態で加熱されるので、加飾フィルム材1の内周部12の局部的な伸びを抑制できる。したがって、加飾フィルム材1の外観不良をより一層低減させることができる。
なお、本実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することが可能なことは言うまでもない。例えば、本実施形態では、加飾フィルム材1の外周部11を架台3、3B、3C、3Dに押さえ付けて加熱するヒータ付き押さえ枠体4には、第1ヒータ部41を有しているが、ヒータ付き押さえ枠体4全体を発熱可能に形成してもよい。
また、本実施形態では、フィルム加飾部品10が、基材2の表面に加飾フィルム材1を貼着して形成した部品であるが、図9、図10に示すように、例えば、車両のルーフパネル(基材2)の表面に加飾フィルム材1を貼着させた部品でもよい。
本発明は、加熱軟化させた加飾フィルム材を気圧差によって基材の表面に貼着させて形成するフィルム加飾部品の製造方法及びその貼着装置として利用できる。
1 加飾フィルム材
1a 加飾層
1b 接着剤層
2、2B、2C、2D 基材
3、3B、3C、3D 架台
4 ヒータ付き押さえ枠体
5 吸引手段
6、6C、6D 第2ヒータ部
10、10B フィルム加飾部品
10C、10D フィルム加飾部品
11 外周部
12 内周部
20、20B 貼着装置
20C、20D 貼着装置
41 第1ヒータ部

Claims (5)

  1. 加熱軟化させた加飾フィルム材を気圧差によって基材の表面に貼着させて形成するフィルム加飾部品の製造方法であって、
    前記加飾フィルム材の外周部のみを加熱して前記基材に当接した架台に貼着させた後に、前記架台の下面から真空吸引しつつ前記加飾フィルム材の内周部を加熱軟化させて前記基材の表面に貼着させることを特徴とするフィルム加飾部品の製造方法。
  2. 請求項1に記載されたフィルム加飾部品の製造方法において、
    前記加飾フィルム材は、加飾層の裏面にホットメルト型の接着剤層を備えていることを特徴とするフィルム加飾部品の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたフィルム加飾部品の製造方法に使用する貼着装置であって、
    前記架台と、第1ヒータ部を有し前記加飾フィルム材の外周部を前記架台に押さえ付けて加熱するヒータ付き押さえ枠体と、前記架台の下面から真空吸引する吸引手段と、前記基材の上方に配置され前記加飾フィルム材の内周部を上方から加熱する第2ヒータ部とを備え、
    前記ヒータ付き押さえ枠体が、前記加飾フィルム材の外周部を前記架台に押さえ付けた状態で前記第1ヒータ部を発熱させ、前記加飾フィルム材の外周部を前記架台に貼着させた後に、前記吸引手段を作動させて真空吸引しつつ、前記第2ヒータ部を発熱させて前記加飾フィルム材の内周部を前記基材の表面に貼着させることを特徴とする貼着装置。
  4. 請求項3に記載された貼着装置において、
    前記第2ヒータ部は、可撓性を有する面状発熱体からなることを特徴とする貼着装置。
  5. 請求項4に記載された貼着装置において、
    前記第2ヒータ部の外周縁は、前記ヒータ付き押さえ枠体の内周縁に連結されていることを特徴とする貼着装置。
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