JPH05173103A - 調光液晶パネルの製造方法 - Google Patents

調光液晶パネルの製造方法

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JPH05173103A
JPH05173103A JP3355968A JP35596891A JPH05173103A JP H05173103 A JPH05173103 A JP H05173103A JP 3355968 A JP3355968 A JP 3355968A JP 35596891 A JP35596891 A JP 35596891A JP H05173103 A JPH05173103 A JP H05173103A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶シートの両面に接着用シートを介して透明
プレートを重ね、内部に気泡がない透明性の良好な調光
液晶パネルの製造を目的とする。 【構成】二枚の透明電極フィルム1a,1aの間に液晶
層1bを設けた液晶シート1の両面に、接着用シート
2,2、透明プレート3,3を積層した積層体4をエア
バッグ5に入れ、ヒータ付き真空吸引加熱装置8に配置
して該真空吸引加熱装置8及びエアバッグ5内部の空気
を吸引除去して両者内部を同圧として空気の吸気通路を
閉塞することなくエアバッグ5内の空気を確実に吸引除
去し、ヒータ8aにより加熱して真空吸引加熱装置8の
吸引だけを解除してエアバッグ5の外面に大気圧を加
え、軟化溶融する接着用シート2,2を介して透明プレ
ート3,3を液晶シート1の両面に均一に押圧接着して
調光液晶パネルPを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調光機能を有する液晶
シートの両面に透明プレートを接着した調光液晶パネル
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の調光液晶パネルとして調
光ガラスが知られている。この調光ガラスの製法として
は、ガラス、ポリビニルブチラールシート、液晶シー
ト、ポリビニルブチラールシート、ガラスを積層してオ
ートクレーブにより加熱、加圧下で圧着一体化する方法
が一般に採用されていた。
【0003】しかしながら、上記方法は加熱温度が12
0〜150℃と高温で、その温度での保持時間が1〜2
時間程度と長時間であるため、透明プレートとしてプラ
スチックプレートを使用すると、高温のためにプラスチ
ックプレートが変形して反り、歪み、表面のあれ等の欠
陥を生じ、満足のいく調光液晶パネルが得られないとい
う問題があり、また、液晶シートの液晶層は樹脂マトリ
ックス中に液晶を分散した複合膜からなっているが、高
温下に長時間されされると、液晶の機能は失われないも
のの、透明導電膜やマトリックス樹脂が変色したり、熱
劣化により強度低下を来たしたりして長期的な信頼性に
劣るものとなるおそれがあった。
【0004】これらの問題に鑑みて本出願人は、この種
の調光液晶パネルの有効な製造方法を既に提案している
(特願平3−32385号)。即ち、図8に示すよう
に、二枚の透明電極フィルム(不図示)間に液晶層10
0aを設けた液晶シート100の両面に接着用シート1
01,101を介して透明プレート102,102を積
層して積層体103を構成し、該積層体103をエアバ
ッグ104に入れ、真空ポンプ105を駆動させてバッ
グ内部の空気を吸引除去し、ほぼ1気圧の圧力を積層体
103の透明プレート102,102に外側よりかけな
がら接着用シート101,101の軟化点もしくは融点
以上に加熱してこの接着用シート101,101を軟化
溶融させ、液晶シート100の両面に透明パネル10
2,102を均一に接着して調光液晶パネルを製造する
方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法では、積層体103をエアバッグ104に入れて
内部の空気を吸引除去しているが、この空気吸引除去に
伴って外気の圧力が高くなるので、エアバッグ104の
外側より透明プレート102,102に圧力がかけら
れ、そのとき、真空ポンプ105に近い吸引口付近でエ
アバッグ104が透明プレート102,102に密着し
て吸気通路を閉塞する虞があり、エアバッグ104内の
空気が除去されずに内部に残留する場合があった。その
ため、加熱によって軟化溶融させた接着用シート10
1,101によって液晶シート100の両面に透明プレ
ート102,102が接着されて製造された調光液晶パ
ネルPの内部に残留空気が気泡となって形成され、外観
が悪化し、歩止まりが低下するといった問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の調光液晶パネルの製造方法は、二枚の透明
電極フィルムの間に液晶層を設けた液晶シートの両面に
接着用シートを介して透明プレートを積層し、この積層
体をエアバッグ内に配置して該エアバッグを真空吸引加
熱装置内に設置し、該真空吸引加熱装置内及び前記エア
バッグ内部の空気を吸引除去し、接着用シートの軟化点
もしくは融点以上に加熱しながら真空吸引加熱装置の吸
引だけを解除する工程を含むことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のように液晶シートの両面に接着用シー
トを介して透明プレートを積層した積層体をエアバッグ
に入れて、さらにこのエアバッグを真空吸引加熱装置内
に配置し、この真空吸引加熱装置内の空気を吸引除去し
ながらエアバッグ内部の空気を同時又は、先に装置内の
空気を吸引除去すると、エアバッグの内外面がほぼ等し
く減圧されるため、エアバッグが外圧によって押さえつ
けられて吸気通路が閉塞されることなく確実にエアバッ
グ内の空気が吸引除去される。そして、この均一な圧力
状態で接着用シートの軟化点もしくは融点以上に加熱し
て接着用シートを軟化、溶融させながら真空吸引加熱装
置の吸引だけを解除すると、大気圧がエアバックの外面
に加わり、そのまま液晶シートの両面の透明プレートが
押さえ付けられ、液晶パネル内に外観不良を起こす気泡
を含むことなく確実に接着された調光液晶パネルが得ら
れる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0009】図1は本発明製造方法の一実施例の説明
図、図2は同実施例に用いる液晶シートの斜視図、図3
は同液晶シートのA−A線拡大断面図、図4は同実施例
で得られる調光液晶パネルの平面図、図5は同パネルの
B−B線拡大断面図である。
【0010】本発明実施例では、最初の組立工程で図1
(イ)に示すように液晶シート1の上下両面に接着用シ
ート2,2を介して透明プレート3,3を積層し、積層
体4を組立てる。そして、この積層体4を図1(ロ)に
示すようにエアバッグ5の内部に組み込んでから、図1
(ハ)に示すように、真空ポンプ7aに接続されるヒー
タ8a付きの真空吸引加熱装置8内に配置すると共に、
上記エアバッグ5を外部の真空ポンプ7bに接続して真
空ポンプ7a、7bを駆動する。両真空ポンプ7a、7
bを駆動させると、真空吸引加熱装置8内及びエアバッ
グ5内部が何れも減圧され、エアバッグ5の外面に余分
な外圧が加わらなくなる。このように真空ポンプ7a,
7bを同時に駆動させると、エアバッグ5の外面に圧力
が加わってエアバッグ5内の空気の吸引除去の際の吸気
通路を閉塞する虞がなくなり、エアバッグ5内の空気が
内部に残留することなく確実に真空ポンプ7aによって
吸引除去されるようになる。
【0011】そして、真空吸引加熱装置8内及びエアバ
ッグ5内の空気を吸引除去すると共に、真空吸引加熱装
置8のヒータ8aを駆動して真空吸引加熱装置8内を接
着用シート2,2の軟化点もしくは融点以上に加熱して
接着用シート2,2を軟化、溶融させ、図1(ニ)に示
すように真空ポンプ7aの駆動だけを停止して真空吸引
加熱装置8内に空気を送り込んで減圧状態を解除する。
更に、必要であれば加圧機7cより空気を圧入すること
ができる。これにより、エアバッグ5の外面に大気圧が
加わるので透明プレート3,3が均一に押さえつけら
れ、液晶シート1の両面に透明プレート3,3が接着さ
れて調光液晶パネルPが製造される。このとき、透明プ
レート3,3は既にエアバッグ5内で液晶シート1を挟
んだ接着用シート2,2の両側に密着されているため、
この透明プレートがガラス等であっても割れる心配は殆
どない。
【0012】上記の液晶シート1は、例えば、図2及び
図3に示すように上下二枚の透明電極フィルム1a,1
aの間に液晶層1bを形成したもので、上側の透明電極
フィルム1aには左方へ突出する突出部1cを、また下
側の透明電極フィルム1aには右方へ突出する突出部1
cをそれぞれ延設してある。この液晶シート1の右側縁
は、下側の透明電極フィルム1aの透明電極面1dを帯
状に露出させ、この露出部分に帯状の集電極1eを形成
してある。同様に液晶シート1の左側縁は、上側の透明
電極フィルム1aの透明電極面1dを帯状に露出させ、
この露出部分に帯状の集電極1eを形成してある。そし
て、双方の突出部1c,1cには、集電極1e,1eと
透明電極面1dに接続する引出電極1f,1fを突出部
両面に跨るように形成し、この引出電極1f,1fに給
電線の端部を接続できるように構成してある。かかる引
出電極1f,1fは、必ずしも突出部1c,1cの両面
に跨るように形成する必要はなく、例えば右側の引出電
極1fを突出部1cの上面(透明電極面)のみに形成
し、左側の引出電極1fを突出部1cの下面(透明電極
面)のみに形成してもよいが、本実施例の液晶シート1
のように突出部1cの両面に跨って引出電極1fを形成
してあると、給電線を上下いずれの方からも接続できる
ので、結線作業を容易に行えるという利点がある。な
お、液晶シートは突出部1c,1cを除く周囲部をテー
プなどで封止してもよい。
【0013】前記集電極1eは透明電極面1dの電圧降
下を抑えるもので、透明電極面1dの露出端縁に導電性
ペーストを塗布するか、銅やアルミニウムや鉄などの金
属箔テープを貼り付けることにより形成してある。そし
て、前記の引出電極1fは、この集電極1eに銅やアル
ミニウムや鉄などの金属箔テープの一端を重ね、突出部
1cの上下両面に跨るように導電性接着剤で貼りつけて
形成してある。尚、突出部1cの形状は方形に限定され
るものではなく、半円形や半楕円形など好みの形状とす
ることができることは云うまでもない。
【0014】このように透明電極フィルム1aに突出部
1cを延設してその表面に引出電極1fを形成した液晶
シート1は、引出電極1fが突出部1cによって一体的
に支持、補強されるため、図1(イ)の組立工程や図1
(ロ)のエアバッグへの組込工程において作業中に引出
電極1fが引っ掛かったり、図1(ニ)の真空加熱工程
において外圧が引出電極1fに作用しても、引出電極1
fが容易に破損する心配はない。
【0015】液晶シート1の上下両面に接着用シート
2,2を介して積層する透明プレート3,3は、例えば
ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ア
クリル系樹脂などの透明な合成樹脂板や、該樹脂板の表
面に耐候性改良フィルム、紫外線カットフィルム、熱線
カットフィルムなどを貼合わせた複合樹脂板や、ガラス
板等からなるもので、図4に示すように、透明プレート
3の周縁部が液晶シート1の周囲(突出した引出電極1
f,1f部分を除く)から少しはみ出す大きさのものが
使用される。このようにすると上下の透明プレート3,
3の周縁部同士を接着剤で強固に接着できる利点があ
る。透明プレート3の厚みは任意であり、用途や実用強
度等を考慮して適当な厚みを有するものを使用すればよ
い。尚、透明プレート3としてポリカーボネートやアク
リル系樹脂等の吸湿性の合成樹脂を用いる場合は、図1
(ニ)の真空加熱工程で該樹脂板の表面が発泡しないよ
うに、該樹脂板をあらかじめ乾燥させておくことが望ま
しいが、本願の方法によれば、乾燥を省略したり、或は
乾燥時間を短くすることができる。。
【0016】液晶シート1と透明プレート3との間に挟
みこむ接着用シート2,2は、透明プレート3の材質等
を考慮して接着性の良好なものを選択すればよく、例え
ば、アクリル系、EVA系、ウレタン系、エポキシ系、
ポリビニルブチラール系等の樹脂シートが好適に使用さ
れる。
【0017】以上のような液晶シート1、接着用シート
2,2、透明プレート3,3を図1(イ)のように積層
して組み立てた積層体4は、透明プレート等の位置ずれ
を防止するために積層体4の周縁部を紙製粘着テープ
(図示せず)等で4箇所ほど仮固定し、図1(ロ)に示
すようにエアバッグ5に組み込む。
【0018】このエアバッグ5は、例えば、ゴム引き布
のように柔らかい気密性材料を用いて製作したもので、
一端が積層体4を挿入する挿入口として開口し、他端が
閉塞したものである。そして、この閉塞他端に多数の小
孔を穿孔した吸気パイプ5aを気密的に挿通し、真空ポ
ンプ7bでエアバッグ5内部の空気を該パイプ5aを通
じて吸引除去する構成としてある。吸気パイプ5aは一
定のパイプ径を有するものよりも、大径部と小径部を交
互に連ねたもの、或はパイプの外側にリング等を取付け
外面に凹凸を設けた異径パイプの方が好ましく、このよ
うな異径パイプを用いると、真空加熱の際にエアバッグ
5に適度の隙間が生じ、この隙間を吸気通路として効率
良く空気を吸引除去できるという利点がある。なお、エ
アバッグとしては、例えば、積層体4の出し入れ作業を
容易にするために、図6のエアバッグ51のように気密
的に閉鎖できる構造としたものや、図7のエアバッグ5
2のように上下に開く二枚重ね構造として三方を気密的
に締め付けて吸引するものなど、種々の構造のエアバッ
グを使用できる。
【0019】また、エアバッグ5の内部には、図1
(ロ)に示すように合成樹脂フィルム5bを内装し、該
合成樹脂フィルム5bの内側に積層体4を挿入するのが
望ましい。この合成樹脂フィルム5bは、真空加熱によ
ってエアバッグ5の内面が積層体4の透明プレート3,
3と直接接触しないようにして透明プレート3,3の表
面に汚れやエアバッグ5の内面が転写するのを防止する
こと、真空加熱の際に軟化溶融した接着用シート2,2
のはみ出し部分によって透明プレート3,3とエアバッ
グ5が接着するのを防止しエアバッグ5を繰り返し使用
できるようにすること等を目的としたものである。かか
る合成樹脂フィルム5bは、真空加熱時の熱で軟化溶融
しない程度の耐熱性を備えたものであればよく、例え
ば、100μm程度の厚さを有するポリエチレンテレフ
タレートフィルム等が好適に使用される。
【0020】上記要領で積層体4のエアバッグ5への組
込作業が完了すると、図1(ハ)に示すように、エアバ
ッグ5の一端開口部を締具5eで気密的に閉塞し、ヒー
タ8a付きの真空吸引加熱装置8内に配置する。該真空
吸引加熱装置8は、例えば、金属製筐体に高周波コイル
等の所望の設定温度に昇降温できる構成としたヒータ8
aを組み込んだものであって、外部の真空ポンプ7aに
接続され、該真空ポンプ7aによって装置内の空気を吸
引除去できると共に、真空吸引加熱装置8の温度制御が
行えるようになっている。このような真空吸引加熱装置
8に積層体4を組み込んだエアバッグ5を配置し、該エ
アバッグ5の吸気パイプ5aを真空吸引加熱装置8の外
部に設置される真空ポンプ7bに接続し、真空ポンプ7
a,7bを駆動する。これにより、真空吸引加熱装置8
内及びエアバッグ5内の空気が何れも吸引除去されてエ
アバッグ5の内外が減圧されて均一となり、エアバッグ
内部の積層体4の吸気通路が外圧によって閉塞されるこ
となく空気の吸気通路が確保されて外部に吸引除去され
るようになる。
【0021】そして、空気の吸引除去を続行しながらヒ
ータ8aを動作させ、真空吸引加熱装置8内部を接着用
シート2,2の軟化点もしくは融点より高く、透明プレ
ート3,3が軟化し歪みが残らない範囲以下の加熱温度
にまで徐徐に上げ、所定の加熱温度で一定時間維持す
る。このときの加熱温度は接着用シートと透明プレート
の種類によって温度範囲が異なるが、約100〜110
℃前後に設定される場合が多い。
【0022】そして、所定の加熱温度で一定時間維持し
ている間に、真空ポンプ7aの動作を停止して図1
(ハ)に示すように真空吸引加熱装置8内に空気を送り
込んでエアバッグ5の周囲を大気圧とする。これによ
り、エアバッグ5の周囲が大気圧となり、液晶シート1
の両面に軟化溶融する接着用シート2,2を透明プレー
ト3,3によってあたかもプレスするように均一に押さ
えつけるようになり、透明プレート3,3が液晶シート
1の両面に確実に接着されるようになる。
【0023】その後、ヒータ8aを停止して真空吸引加
熱装置8内を冷却して真空ポンプ7aの動作を停止し、
エアバッグ5内に空気を送り込んでから積層体4を取り
出すと、図5に示すように調光液晶パネルPは、液晶シ
ートの透明電極フィルム1a,1aと上下の透明プレー
ト3,3が接着層2aを介して均一な接着強度で接着さ
れ、液晶シートの周囲からはみ出す透明プレート3,3
の周縁部はその隙間に充填された接着剤2bによって気
密状態で強固に接着されたものとなる。
【0024】このようにして製造される調光液晶パネル
Pは、図1(ハ)に示す工程でエアバッグ5と真空吸引
加熱装置8内とが同じように減圧されて積層体4内に空
気が残留することなく確実に除去されるので、液晶シー
ト1の両面に外観上問題となる気泡を含むことなく透明
プレート3,3を接着して透明性のよいパネルが製造で
き、従って、歩止りも向上する。また、この調光液晶パ
ネルPは透明プレート3,3を液晶シート1に圧着状態
で接合したものとなるので耐剥離強度が高く封止性に優
れた商品価値の高いものとなり、外部へ突出する引出電
極1fに給電線を接続して種々の調光用途に使用するこ
とができるようになる。
【0025】尚、以上の実施例では、エアバッグ5に一
つの積層体4を組み込んで真空加熱しているが、複数の
積層体4の間に例えばツヤ板を挟んでエアバッグ5の内
部に組み込んで真空吸引加熱装置8に配置し、一回の作
業で複数の調光液晶パネルを製造することもできる。ま
た、積層する液晶シート1や透明プレート3の形状も実
施例に限定されるものではなく、液晶シート1の同一辺
の両端から同一方向に突出して引出電極を形成するな
ど、設計変更は適宜可能である。また、真空吸引加熱装
置を一段だけ配置したものを例示しているけれども、複
数段重ねた状態の装置とて設計してもよい。更に、一段
の真空吸引加熱装置であっても数個のエアバッグ5を積
めるような内部構造としてもよい。
【0026】また、本発明の製造方法によれば、透明プ
レートとしてプラスチックの特徴を生かした緩やかな曲
面や弯曲を形成したものを液晶シートの両面に設けるこ
とによりガラスでは困難な形状のものでも容易に製造で
きる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の製造方法によれば、真空吸引加熱装置内でエアバッグ
の内外面がほぼ等しく減圧され、エアバッグ内に余分な
外圧が加わらず空気の吸気通路を閉塞することなく空気
が確実に吸引除去されるようになり、接着用シートの軟
化点もしくは融点以上に加熱しながら真空吸引加熱装置
の吸引だけを解除することにより溶融軟化した接着用シ
ートを挟んで液晶シートの両面に透明プレートが均一に
押さえ付けられ、内部に気泡を含まない透明性の良好な
外観のよい調光液晶パネルを歩止りよく製造できるとい
った効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一実施例の説明図で、
(イ)は積層体の組立工程を、(ロ)はエアバッグへの
組込工程を、(ハ)は真空吸引加熱装置への配置工程
を、(ニ)は真空加熱工程を示す。
【図2】同実施例に用いる液晶シートの斜視図である。
【図3】同液晶シートのA−A線に沿った概略拡大断面
図である。
【図4】同実施例で得られる調光液晶パネルの概略平面
図である。
【図5】同調光液晶パネルのB−B線に沿った概略拡大
断面図である。
【図6】本発明に用いるエアバッグ例を示す概略斜視図
である。
【図7】本発明に用いるエアバッグの他例を示す概略斜
視図である。
【図8】従来の調光液晶パネルの製造例を説明する説明
図。
【符号の説明】
1 液晶シート 1a 透明電極フィルム 1b 液晶層 2 接着用シート 3 透明プレート 4 積層体 5 エアバッグ 8 真空吸引加熱装置 8a ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二枚の透明電極フィルムの間に液晶層を設
    けた液晶シートの両面に接着用シートを介して透明プレ
    ートを積層し、この積層体をエアバッグ内に配置して該
    エアバッグを真空吸引加熱装置内に設置し、該真空吸引
    加熱装置内及び前記エアバッグ内部の空気を吸引除去
    し、接着用シートの軟化点もしくは融点以上に加熱しな
    がら真空吸引加熱装置の吸引だけを解除する工程を含む
    ことを特徴とする調光液晶パネルの製造方法。
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