JPH06344526A - 易剥離性フィルム - Google Patents
易剥離性フィルムInfo
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- JPH06344526A JPH06344526A JP5139684A JP13968493A JPH06344526A JP H06344526 A JPH06344526 A JP H06344526A JP 5139684 A JP5139684 A JP 5139684A JP 13968493 A JP13968493 A JP 13968493A JP H06344526 A JPH06344526 A JP H06344526A
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Abstract
物の有するフレーバー成分を保持し、かつ、開封時に便
利であってヒートシール後に該部分を剥離することによ
り開口できる易剥離性フィルムを提供する。 【構成】被着材に対して融着状態にて接着をなす引張破
断強度 100〜350kg/cm2,破断伸度30〜100 %フィルム層
間強度0.5 〜2.0kg/15mm,厚み15μm以下の易凝集破壊
性を有するに変性されたヒートシール性ポリエステル系
プラスチック層を第1層1に,該第1層1の隣接層には
この第1層1と融着状態にて接着をなす易凝集破壊性を
有さないホリエステル系プラスチック層を第2層2に共
押出積層させる。
Description
体において食品等の内容物の有するフレーバー成分を保
持し、かつ、開封時に便利であってヒートシール後に該
部分を剥離することにより開口できる易開封性包装体に
有用な易剥離性フィルムに関する。
いて、その対象となる被着材の一つであるポリエステル
容器が前記食品等容器に広く利用されている。
充填してからヒートシール法にて蓋材と容器とを密封す
る場合、蓋材のシーラントとして容器と同種のプラスチ
ックを配せば、融着状態にてヒートシールされるために
強固なヒートシル性は得られるが、内容物を取り出す際
には、シール力が強過ぎるために刃物等にて開口部を切
り開かねばならないといった不便さが存在する。
は、ブレンド等の技術により変性させることにより、ヒ
ートシール力を人間の手の力にて剥離できる程度にコン
トロールされたシーラントを、蓋材に複合した構成も技
術開示されているが、このものは、容器と蓋材間の界面
剥離により開封されている構造であるために、容器のシ
ール部に内容物等が付着する、いわゆる、夾雑物シール
の場合にヒートシール性を大きく阻害する欠点を有す
る。
ヒートシール性を阻害することがなく、かつ、易剥離性
を有する易開封性包装体に極めて有用なポリエステル系
の易剥離性フィルムを得ることを目的としている。
ための本発明の手段は、被着材に対して融着状態にて接
着をなす引張破断強度 100〜350kg/cm2,破断伸度30〜10
0 %フィルム層間強度0.5 〜2.0kg/15mm,厚み15μm以
下の易凝集破壊性を有するに変性されたヒートシール性
ポリエステル系プラスチック層を第1層に該第1層の隣
接層には、この第1層と融着状態にて接着をなす易凝集
破壊性を有さないホリエステル系プラスチック層を第2
層に共押出積層されている易剥離性フィルムを実施態様
とするものである。
作用を奏する。
エステル系プラスチック層を第1層に15μm以下の薄膜
厚に配し、該第1層の隣接層には、この第1層と融着状
態にて接着をなす易凝集破壊性を有さないポリエステル
系プラスチック層を第2層に2層共押出フィルムである
易剥離性フィルムを成形し、これを、容器における蓋材
の内面、または、蓋材における容器の内面、または、袋
として積層されることにより、この2層共押出フィルム
を被着材、または、該フィルム同志を融着状態にて接着
させると、開封時該共押出フィルムの第1層においてヒ
ートシール端部から凝集破壊が生じ、更に、ヒートシー
ル巾方向へ、該第1層の凝集破壊が伝幡して、他方のヒ
ートシール端部の切断により易剥離が達成される。
実施の一例を図面に基づいて説明する。
Aの構成が図示されているもので、第1層1と第2層2
とにより構成されている。
融着状態にて接着をなす引張破断強度 100〜350kg /cm
2,破断伸度30〜100 %,フィルム層間強度0.5 〜2.0kg/
15mm,厚み15μm以下の易凝集破壊性を有するように変
性された物性範囲を有するポリエステル系プラスチック
層である。
として、該第1層1と融着状態にて接着をなす易凝集破
壊性を有さないポリエステル系プラスチック層からなっ
ていて、これら第1層1と第2層2とは、共押出積層さ
れることで易剥離性フィルムAが形成されている。
ましくは5〜10μmである。
て明らかな如く、凝集破壊される層は、隣接層とのフィ
ルム層間強度差(凝集剥離強度差)があればある程、ま
た、厚み比が大きければ大きい程、凝集剥離し易いとい
う知見を得て本発明を完成するに至った。
ルにて明らかな如く、ヒートシールバー7の端部に位置
する第1層1の切断6により、剥離が開始される機構の
ために、該層1が厚過ぎると抗張力が当然強くなり、結
果的に剥離開始力が強くなり過ぎることとか均一な切断
が得られにくくなることにより、不均一な切断が生じ易
く商品価値を失う。
が不均一に生じ易く、この部分が剥離後に著しく外観不
良を生じる。
やすいシール圧力のアンバランスの内、圧力が強く生じ
た場合に、第2層2と第1層1が融合することにより、
この部分において凝集破壊強度が大きくなり過ぎ、結果
的に過度な剥離力を必要としたり、剥離部に不均一な凝
集剥離のための荒れた表面状態になり易い。
は、該第1層1の破断伸度であり、該物性の適性範囲は
30〜100 %である。
断性(凝集破壊性)が悪くなり、また、下限以下の場合
は脆性が大きくなるために、衝撃強度等の物性を大幅に
低下させる。
第1層1の厚み部分から面方向へ凝集破壊されて行くこ
とより、該層1のフィルム層間強度を前記した範囲に強
度設計しないと所期の易剥離性を得る事ができない。
と、ヒートシール強度も弱過ぎる結果となって包装保護
強度に不安が生じる。
度はヒートシール強度も強過ぎて易剥離性が得られない
結果となる。
るポリエステル系プラスチックを得るために、本発明者
等は鋭意研究の結果、良好なヒートシール性を有する破
断伸度が0に近い非晶性線状飽和ポリエステルに、耐熱
性,耐衝撃性および易凝集破壊性を与えることを目的と
する性能に良好に適合できる他のプラスチックおよび添
加剤をブレンドすることにより目的を達成できることを
見出した。
えば、熱流動性の極端に異なる線状に飽和ポリエステル
同志のブレンドによる方法、その他、ポリエステルに比
較的相溶性を有するポリブチレンテレフタレート,ポリ
カーボネート等のブレンド、更に、無機充填物であるタ
ルクをブレンドする方法等によって内部構造的には、い
わゆる、海島状の均一分散を作成することにより得られ
るものである。
る特徴の一つであるフレーバ、および、味覚に対する保
持性を維持するためには、できるだけポリエステル成分
を多くする必要があり、一般に80重量%以上のポリエス
テル成分がブレンドされていることが望ましい。
成の共押フィルムを、Tダイキャスティングによって50
μm厚のフィルムを作成する。
厚とウレタン系接着剤にて、ドライラミネーションにて
複合した試料のシーラント面同志を、 180℃×2.0kg/cm
2 ×1.0 秒のヒートシール条件にてヒートシールを行な
い、この試料を15m/m のシール巾により剥離速度300mm/
分,剥離角度90°の条件にて、テンシロン型引張試験機
にて剥離試験を行ない、該ヒートシール部がフィルムの
厚み層間で凝集剥離する抵抗値をフィルム層間強度とし
て示した。
スティング法により製造され、フィードブロックタイプ
のT−ダイキャスティング法が好ましいが他の方法によ
っても構わない。
ーション,押出サンドラミネーション,サーマルラミネ
ーション等巾広い方法により複合できる。
器のシール層や蓋材のシール層等に巾広く利用できるも
のである。
ルムAを、包装体である容器3の容体4に被着される蓋
材5に採用されるものであって、ヒートシールバー7に
より容体4のフランジ部8においてヒートシールされ
る。
ィルムAは、包装体である容器3の容体4にも採用する
ことができるものであって、この容体4の開口部を覆う
蓋材5を被着して、ヒートシールバー7により容体4の
フランジ部8においてヒートシールされる。
トシールすることにより、食品等の内容物の有するフレ
ーバー成分を十分に保持することができると共に、開封
時にあっては、このヒートシール部を容易に人の手で剥
離することにより開口できる特有な効果を奏するもので
ある。
す断面図である。
とのヒートシール状態を示す断面図である。
とのヒートシール状態を示す断面図である。
て示す一部の断面図である。
フィルムAは、包装体である容器3の容体4にも採用す
ることができるものであって、この容体4の開口部を覆
う蓋材5を被覆して、ヒートシールバー7により容体4
のフランジ部8においてヒートシールされる。更に、こ
の易剥離性フィルムAは、図5に示すように、容体4と
蓋材5の両部材に設けることもできるもので、その構成
形態は、図2および図3のものと同様である。
た例のヒートシール状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 被着材に対して融着状態にて接着をなす
引張破断強度 100〜350 kg/cm2, 破断伸度30〜100 %,
フィルム層間強度0.5 〜 2.0 kg/15mm,厚み15μm以下
の易凝集破壊性を有するヒートシール性ポリエステル系
プラスチック層を第1層に、該第1層の隣接層にはこの
第1層と融着状態にて接着をなす易凝集破壊性を有さな
いポリエステル系プラスチック層を第2層に共押出積層
されていることを特徴とする易剥離性フィルム
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13968493A JP3706153B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 食品包装用易剥離性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13968493A JP3706153B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 食品包装用易剥離性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344526A true JPH06344526A (ja) | 1994-12-20 |
JP3706153B2 JP3706153B2 (ja) | 2005-10-12 |
Family
ID=15251025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13968493A Expired - Lifetime JP3706153B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 食品包装用易剥離性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3706153B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005335818A (ja) * | 2005-08-26 | 2005-12-08 | Toppan Printing Co Ltd | 蓋材 |
JP2006035646A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 多層フィルム及びその製造方法 |
JPWO2020196226A1 (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP13968493A patent/JP3706153B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035646A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 多層フィルム及びその製造方法 |
JP4710271B2 (ja) * | 2004-07-27 | 2011-06-29 | 東洋製罐株式会社 | 容器蓋材 |
JP2005335818A (ja) * | 2005-08-26 | 2005-12-08 | Toppan Printing Co Ltd | 蓋材 |
JPWO2020196226A1 (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | ||
WO2020196226A1 (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 東洋製罐株式会社 | 耐熱性包装袋及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3706153B2 (ja) | 2005-10-12 |
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