JPH06344248A - ユニット式工作機械 - Google Patents

ユニット式工作機械

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JPH06344248A
JPH06344248A JP16003993A JP16003993A JPH06344248A JP H06344248 A JPH06344248 A JP H06344248A JP 16003993 A JP16003993 A JP 16003993A JP 16003993 A JP16003993 A JP 16003993A JP H06344248 A JPH06344248 A JP H06344248A
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cutting
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Masao Sonobe
政男 園部
Takuo Saito
拓雄 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業機械群により構築された作業システムを
複数配置したとしても工場内のレイアウトを容易に変更
できるようにする。 【構成】 床に移動自在に設けられかつ別の箱体2に結
合可能とされた箱体2内にワーク保持用ロボット3と、
これと共に作業を行う作業機械を配置する。付帯設備
(砂回収用コンベア22,集塵用ダクト22a等)を箱
体2に一側から他側へ横切らせて設ける。付帯設備を、
箱体2どうしを連結させた状態で各箱体2の付帯設備ど
うしが連結される構造とした。レイアウト変更時には、
作業機械および箱体毎の付帯設備が一度に移動し、付帯
設備は全ての箱体2を貫通するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械を箱体内に複
数配置したユニット式工作機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造工場では、鋳造後に製品から中子用
の砂を落としたり、湯口部を切断したりする作業が行わ
れる。これらの作業は、工場の床に設置された作業機械
を用いて行われていた。ところで、この種の鋳造工場で
は、工場内のレイアウトを変更するために前記作業機械
の設置位置を変えることがある。作業機械の設置位置を
変更するに当たっては、作業機械をそれぞれ一度床から
外し、新たな設置場所に移動させて行っていた。すなわ
ち、配置を変更する作業機械の全てをその都度移動させ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに作業機械の設置位置を変更する場合、各作業機械を
個別に移動させるのでは移動作業がきわめて煩雑になる
という問題があった。また、作業機械群によって鋳造工
程から仕上げ工程までを一貫して行うことができるよう
にシステムが構築され、このシステムが複数設けられて
いた場合には、配置替えがより一層大変であった。これ
は、鋳造物から生じる中子用の砂や切断された湯口部を
排出するコンベア等の付帯設備が各システムに通されて
おり、この付帯設備をもシステムの設置位置に対応させ
て移動させなければならないからである。
【0004】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、作業機械の移動作業を容易に行える
ようにすると共に、作業機械群によって初期工程から最
終工程までを一貫して行うシステムを構築してそれを複
数配置する場合にも容易に配置替えできるようにするこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るユニット式
工作機械は、箱体を床に対して移動自在に設け、この箱
体内にワーク保持用ロボットおよびこのロボットと共に
作業を行う作業機械を配置し、かつこの箱体の側部を別
の箱体に連結可能に構成してなり、前記作業機械の付帯
設備を箱体にその一側から他側へ横切らせて配置し、箱
体どうしを連結させた状態で各箱体の付帯設備どうしが
連結される構造としたものである。
【0006】
【作用】箱体毎に作業システムを構築でき、工場内のレ
イアウトを変更するときには、箱体を新たな設置場所へ
移動させることによって作業機械および箱体毎の付帯設
備が一度に移動する。そして、作業システム毎の付帯設
備は箱体を複数連結させることによって全ての作業シス
テムを貫通するようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図7に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係るユニット式
工作機械の平面断面図、図2は図1における箱体のII−
II線断面図、図3は図1におけるIII−III線断面図、図
4は図1におけるIV−IV線断面図である。
【0008】図5は図1におけるA矢視図、図6はロボ
ットのロボットハンド部を拡大して示す図で、同図はワ
ークチャック部側を弾性支持している状態を示す。図7
はロボットのロボットハンド部を拡大して示す図で、同
図はワークチャック部側を剛直に支持している状態を示
す。
【0009】本実施例では、鋳造物(以下、単にワーク
という)を把持するロボットと、このロボットと協働し
て作業を行う各種作業機械(砂落とし装置,湯口切断装
置および荒ばり取り装置)とを同一の箱体に収容した例
を示す。
【0010】図1〜図7において、1は本発明に係るユ
ニット式工作機械としての砂落とし切断キャビネットで
ある。この砂落とし切断キャビネット1は、エンジンの
インテークマニホールドを鋳型から取り出した後の加工
を行うもので、箱体2内にワーク把持用ロボット3と、
砂落とし装置4と、湯口切断装置5と、荒ばり取り装置
6とを配置して構成されている。そして、この砂落とし
切断キャビネット1は箱体2の互いに対向する2側部に
別の箱体2を連結させて一列に複数並設されている。各
砂落とし切断キャビネット1は、箱体2および内部装置
が同一とされ、しかも、各内部装置が同一位置に配置さ
れると共に同一方向に向けて配置されている。
【0011】各砂落とし切断キャビネット1の箱体2
は、それぞれ平板状に形成された床板7,側板8および
天井板9によって略立方体状に形成され、床板7から下
方へ向けて突設された脚10によって工場床面11に載
置固定されている。すなわち、この箱体2は、床板7と
工場床面11との間に空間Sが設けられている。そし
て、この箱体2の工場床面11に対する固定構造は、脚
10の下端を工場床面11に固定するボルト(図示せ
ず)等の固定部材を外すことによって、箱体2が工場床
面11に対して移動可能となるような構造になってい
る。
【0012】また、この箱体の4つの側板8,8‥のう
ち別の箱体2が連結される二つの側板8,8には不図示
の着脱自在の結合部材が設けられ、この結合部材を介し
て2つの箱体2どうしが一体的に連結される構造になっ
ている。4つの側板8,8‥のうち別の箱体2が連結さ
れていない方の二つの側板8,8にはワーク搬入口12
とワーク搬出口13が設けられている。これらの開口は
符号14で示す自動扉によって開閉されるように構成さ
れている。さらに、ワーク搬出口13が形成された側板
8には、箱体2内の作業機械等を点検するための点検扉
15が設けられている。なお、16は点検者が点検扉1
5を開けるために昇る階段である。
【0013】前記ワーク保持用ロボット3は垂直多関節
ロボットで、このロボット3は、前記箱体2の床板7上
に固定された基台17と、この基台17上に鉛直方向軸
線回りに回動自在かつ水平方向へ移動自在に連結された
ロボット本体18とから構成されており、このロボット
本体18の先端にワークWを把持するロボットハンド1
9が取付けられている。そして、このロボット3は後述
する自動ハンド交換装置20が図1および図2中に一点
鎖線Bで示す範囲内で動きうるように構成されている。
なお、ワークWとしては、この実施例では鋳造されたエ
ンジンのインテークマニホールドである。
【0014】前記ロボットハンド19は図6および図7
に示すように、ロボット本体18の先端の自動ハンド交
換装置20に着脱自在に取付けられ、この自動ハンド交
換装置20に取付けられるハンド基部19aと、このハ
ンド基部19aにゴム等の弾性体19bを介して連結さ
れたワーク把持部19cとから構成されている。すなわ
ち、このロボットハンド19は、自動ハンド交換装置2
0からハンド基部19aを外すことによって、ワークW
の種類に応じて交換することができる。
【0015】また、ハンド基部19aには、ハンド基部
19aとワーク把持部19cとを選択的に剛直に結合す
るためのロック機構21が取付けられている。このロッ
ク機構21は、ハンド基部19aに固着されたロックピ
ン移動用制御モータ21aによってロックピン21bを
ワーク把持部19cのピン孔21cに嵌入させたり引き
抜いたりする構造になっている。すなわち、図6に示す
ようにロックピン21bがピン孔21cから引き抜かれ
ている状態では、ハンド基部19aにワーク把持部19
cが弾性体19bを介して連結されていわゆるフローテ
ィング支持されることになる。また、図7に示すように
ロックピン21bをピン孔21cに嵌入させた状態で
は、ハンド基部19aにワーク把持部19cが剛直に支
持されることになり、両者がロックされた状態になる。
【0016】なお、上述したようにワーク把持部19c
をハンド基部19aにロックさせるに当たっては、図7
に示したように、ワークWがロボットハンド19の下方
に位置すようにし、ワークWの重量による弾性体19b
の撓みを少なくしてロックピン21bとピン孔21cと
のずれを減らし、ロックピン21bがピン孔21cに確
実に嵌入するようにする。
【0017】前記砂落とし装置4は、鋳造物であるワー
クWから砂を落とすもので、図1および図3に示すよう
に、箱体2の側板8(図1において右側に位置する側板
8)に装着された打撃装置4aと、この打撃装置4aの
下方に位置する砂捕集用ホッパ4bとから構成されてい
る。前記打撃装置4aは、エアシリンダ内に圧縮空気を
送ることによりハンマを往復動させる構造になってい
る。すなわち、図3に示すようにロボット3によってワ
ークWをこの打撃装置4aに押し付けることによって、
ワークWに振動が加えられてワークWの砂を振り落とす
ことができる。また、前記ホッパ4bは、上方から落下
する砂を砂排出口4cから床板7の下方へ排出する構造
になっている。なお、このホッパ4bの下方であって床
板7と工場床面11との間の空間Sには、本発明に係る
付帯設備の一部を構成する砂回収用コンベア22と、集
塵用ダクト22aとが配置されている。
【0018】前記砂回収用コンベア22は、図3におい
て左側から右側へ砂を搬送する構造になっており、箱体
2の左端から右端へ横切ると共に右上がりに傾斜して配
置されている。また、搬送方向下流側端部となる右側端
部が隣接する箱体2の床下空間Sに臨んでいる。すなわ
ち、箱体2毎に設けられたコンベア22が右隣の箱体2
のコンベア22に砂を送り、一列に配置された箱体2,
2‥‥の最も右側に位置する箱体2のコンベア22から
砂が排出されることになる。
【0019】前記集塵用ダクト22aも箱体2をその左
端から右端へ横切って配置され、床板7を貫通して上方
へ延びる枝管22bを介して前記ホッパ4bの内方に連
通されている。そして、このダクト22aの両端は箱体
2の側端と同一位置に連結具22cが設けられてその部
分で開口している。すなわち、図3に示すように箱体2
どうしを連結させて各箱体2の連結具22cどうしを結
合させることによって、箱体2毎のダクト22aが互い
に連通されることになる。また、このダクト22aは、
箱体2を複数連結させた状態においてその一端部に不図
示の真空式集塵装置が接続される。すなわち、ホッパ4
bに砂が落下するときに生じる砂煙は、前記枝管22b
からダクト22aを介して集塵装置に吸引されることに
なる。なお、これらのコンベア22とダクト22aは箱
体2の床板7に不図示のブラケットを介して支持固定さ
れている。また、前記枝管22bの開口端部とコンベア
22とは平面視においてコンベア22の長手方向に沿っ
て延びる同一直線上に位置しているため、コンベア22
とダクト22aとは平面視においてコンベア22の長手
方向と直交する方向に互いにずれて配置されている。
【0020】前記湯口切断装置5は、ワークWの湯口を
切断するもので、前記砂落とし装置4に隣接して配置さ
れた湯口切断機23と、この湯口切断機23によって湯
口を切断したときに生じる切粉や凝固した押湯を補集す
るホッパ24とから構成されている。前記湯口切断機2
3は、円盤状カッター23aを鉛直方向軸線回りに回転
させる構造になっている。この湯口切断機23は、図4
に示したように、ロボット3によってワークWを円盤状
カッター23aに対して上方から移動させることによっ
て、ワークWの湯口を切断することになる。このように
すると、切断された湯口が斜め下方へ飛散するから、回
収が容易である。
【0021】前記ホッパ24は、補集部24aの上方が
すのこ部材24bによって覆われている。補集部24a
は上方から落下する切粉を最下部の切粉排出口24cか
ら床板7の下方へ排出し、床板7と工場床面11との間
の空間Sに位置する切粉回収用コンベア25に導く構造
になっている。この切粉回収用コンベア25は砂回収用
コンベア22と同様に構成されている。また、この切粉
回収用コンベア25に隣接する位置には、図4に示すよ
うに集塵ダクト25aが配置されている。この集塵ダク
ト25aも前記集塵ダクト22aと同様に構成され、枝
管25bを介して補集部24a内に連通されると共に、
箱体2の側端部に位置する連結具25cを介して隣接す
る箱体2の集塵ダクト25aに連通されている。そし
て、この集塵ダクト25aにも不図示の集塵装置が連通
されている。また、前記枝管25bの開口端部とコンベ
ア25とは平面視においてコンベア25の長手方向に沿
って延びる同一直線上に位置しているため、コンベア2
5と集塵ダクト25aとは平面視においてコンベア25
の長手方向と直交する方向に互いにずれて配置されてい
る。
【0022】前記すのこ部材24bは、図1において下
側へ向かうにしたがって次第に低くなるように傾斜さ
れ、最も低くなる部分は、前記砂回収用コンベア22や
切粉回収用コンベア25と同等に構成された押湯回収用
コンベア26の上方に位置づけられている。この押湯回
収用コンベア26も床板7と工場床面11との間の空間
Sに設置されている。なお、本発明に係る付帯設備とし
ては、上述した砂回収用コンベア22、切粉回収用コン
ベア25、押湯回収用コンベア26、集塵用ダクト22
a,25aから構成される。
【0023】すなわち、この湯口切断装置5によれば、
ワークWの湯口を円盤状カッター23aで切断したとき
に生じる比較的小径な切粉は、すのこ部材24bに形成
された隙間を通ってその下方に位置する補集部24aに
落下し、この補集部24aから切粉排出口24cを介し
て切粉回収用コンベア25に排出される。また、湯口を
切断することによって生じる微細な切粉は、ホッパ24
から前記枝管25bおよびダクト25aを介して集塵装
置に吸引されることになる。さらに、ワークWから切断
された湯口はすのこ部材24b上を転がるようにして図
1において下側へ転がるようにして移動し、最も低くな
る端部から押湯回収用コンベア26に落下して排出され
る。
【0024】前記荒ばり取り装置6は、ワークWのパー
ティングラインに生じたばりを大まかに除去するもの
で、図1および図4に示すように、前記砂落とし装置4
および湯口切断装置5と同側であって箱体2内の上側隅
部に設置されている。この荒ばり取り装置6は、エアシ
リンダ内に圧縮空気を送ることによりハンマを往復動さ
せる打撃装置によって構成されている。すなわち、ロボ
ット3によってワークWをこの荒ばり取り装置6に押し
付けることによって、前記ばりを略取り除くことができ
る。また、取り除かれたばりは、前記ホッパ24のすの
こ部材24b上を転がって前記押湯回収用コンベア26
に落下してこのコンベア26によって排出される。
【0025】図1において符号27で示すものは、ロボ
ット3のロボットハンド19を置くためのハンド仮置台
である。このハンド仮置台27はワーク搬入口12の近
傍に3個設置され、ワーク搬出口13の近傍に2個設置
されている。また、28は箱体2内に配設された各種電
子装置の電源となる電気接続ボックスである。この電気
接続ボックス28は箱体2における他の箱体2が連結さ
れる両側部に配置され、箱体2どうしを互いに連結させ
る際にお互いのカプラ(図示せず)を連結させることに
よって各箱体2の電気接続ボックス28が電気的、機械
的に接続される構造になっている。
【0026】次に、上述したように構成された砂落とし
切断キャビネット1の動作を説明する。前工程で鋳造さ
れたワークWは、ロボット3によって箱体2内に搬入さ
れる。このときは、図1中に二点鎖線Cで示すようにロ
ボットハンド19をワーク搬入口12から箱体外へ突出
させ、ワーク搬入口12の近傍に運ばれたワークWを把
持させて行う。なお、ここでワークWをロボット3が把
持した後は、砂落とし切断キャビネット1での全作業が
終了するまでロボット3はワークWを把持し続ける。
【0027】ワークWが箱体2内に搬入した後は、先
ず、図3に示すようにロボット3によってワークWを砂
落とし装置4に押し付ける。このときには、ロボット3
のロボットハンド19を図6に示すフローティング支持
状態にして作業が行われる。すなわち、打撃装置4aに
よる振動がロボット3側に伝わらないようにする。砂落
とし装置4で砂を振り落とした後、ロボット3が図4中
に実線で示すようにワークWを湯口切断装置5に移動さ
せる。湯口を切断するときには、ロボットハンド19を
図7に示すにロック状態にして行う。このようにする
と、ワークWを剛直に支持できるために切断位置がずれ
るようなことがなく、押湯切断作業を正確に行うことが
できる。
【0028】そして、この湯口切断装置5によって湯口
を切断した後、図4中に二点鎖線Dで示すようにロボッ
ト3がワークWを荒ばり取り装置6に移動させる。な
お、このばり取り作業を行うときも、ロボットハンド1
9をフローティング支持状態にして振動がロボット3側
へ伝わらないようにする。
【0029】荒ばり取り装置6での作業が終了した後
は、ロボット3は図1中に実線あるいは二点鎖線Eで示
すように、ロボットハンド19をワーク搬出口13から
箱体外に突出させてワークWを次工程のキャビネット
(図示せず)に搬出する。なお、次工程のキャビネット
としては、ワークWの仕上げを行う仕上げキャビネット
である。
【0030】したがって、箱体2毎に作業システムを構
築でき、工場内のレイアウトを変更するときには、箱体
2を新たな設置場所へ移動させることによって、ロボッ
ト3、砂落とし装置4、湯口切断装置5、荒ばり取り装
置6および付帯設備(砂回収用コンベア22、切粉回収
用コンベア25、押湯回収用コンベア26、集塵用ダク
ト22a,25a)等の複数の作業機械が一度に移動す
ることになる。そして、各作業システム毎の付帯設備は
箱体2を複数連結させることによって全ての作業システ
ムを貫通するようになる。
【0031】また、本実施例で示したように複数並設さ
れる砂落とし切断キャビネット1の内部装置の配置を同
一にすると、この内部装置を制御するプログラムを全て
の砂落とし切断キャビネット1で共通して使用すること
ができる。すなわち、個々の砂落とし切断キャビネット
1でのティーチングが不要になり、制御を容易に行うこ
とができる。
【0032】なお、上述した砂落とし切断キャビネット
1を仕上げキャビネットと組合わせるには、図8に示し
たように構成する。図8は一列に並設された砂落とし切
断キャビネットに仕上げキャビネットを結合させたレイ
アウト例を示す平面図である。これらの図において前記
図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等部材
については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0033】図8に図において、31は仕上げキャビネ
ットで、この仕上げキャビネット31も前記砂落とし切
断キャビネット1と同様に箱体2内に作業機械を複数配
置して構成されており、工場床面11に対して移動自在
になっている。そして、この仕上げキャビネット31
は、砂落とし切断キャビネット1におけるワーク搬出口
13が形成された側板8に、この仕上げキャビネット3
1の側板を対接させるようにして砂落とし切断キャビネ
ット1に連結されている。本実施例では、二つの砂落と
し切断キャビネット1に対して仕上げキャビネット31
を一つ連結させた例を示している。なお、両キャビネッ
ト1,31の側板どうしが連結される部分には、不図示
の着脱自在の結合部材が設けられ、両キャビネット1,
31が一体的に連結される構造になっている。
【0034】この仕上げキャビネット31に設けられる
作業機械は、砂落とし切断キャビネット1から送られた
ワークWを保持する6台のワーク台32〜37と、これ
らのワーク台32〜37に保持されたワークWの仕上げ
加工を行う仕上ロボット38とである。前記ワーク台3
2〜37は、両砂落とし切断キャビネット1のロボット
3によってこのワーク台32〜37上にワークWが載置
されたときにチャッキングを行い、後述する仕上ロボッ
ト36による仕上げ作業が終了するまでチャッキング状
態を維持する構造になっている。なお、6台のワーク台
32〜37のうち図において左側の3台のワーク台32
〜34は左側の砂落とし切断キャビネット1から送られ
たワークWを保持し、右側の3台のワーク台35〜37
は右側の砂落とし切断キャビネット1から送られたワー
クWを保持する。
【0035】前記仕上ロボット38は、先端にワーク仕
上げ用の工具が装着されており、前記ワーク台32〜3
7にチャックされたワークWを、ばりを完全に除去して
仕上げるように構成されている。この仕上ロボット38
は、先端の工具が図8中に一点鎖線Fで示す範囲内で移
動させることができる構造になっている。
【0036】図8において符号39で示すものはワーク
Wを搬送するための鋳造物用コンベアである。このコン
ベア39は一列に並べられた砂落とし切断キャビネット
1に沿わせて配置されており、砂落とし切断キャビネッ
ト1の並設方向一端側に配置される不図示の鋳造機から
ワークWを各箱体2のワーク搬入口12に搬送すると共
に、仕上げキャビネット31によって仕上げられて砂落
とし切断キャビネット1のワーク搬入口12から搬出さ
れたワークW(製品)を不図示の最終工程へ搬送する構
造になっている。
【0037】40は通路用キャビネットで、このキャビ
ネット40は砂落とし切断キャビネット1の箱体2と同
じ構造の箱体2を用いて形成され、箱体2内に作業機械
を配置せずに作業者が容易に通り抜けることができる構
造になっている。そして、一列に並べられた砂落とし切
断キャビネット1,1‥‥の途中に介在されている。な
お、この通路用キャビネット40の箱体2の下方には、
付帯設備(砂回収用コンベア22、切粉回収用コンベア
25、押湯回収用コンベア26、集塵用ダクト22a,
25a)が砂落とし切断キャビネット1と同様に配置さ
れている。このため、通路用キャビネット40をキャビ
ネット列の途中に配置させたとしても、全ての砂落とし
切断キャビネット1,1‥‥を横切るように配置された
付帯設備が途中で途切れることがない。
【0038】41は作業者がこの通路用キャビネット4
0から前記鋳造物用コンベア39の上方を横断してする
キャビネット列の一方へ移動するための階段である。こ
のように通路用キャビネット40をキャビネット列の途
中に配置すると、工場内がキャビネット列によって仕切
られがちになっても作業者が容易に反対側へ移動するこ
とができる。
【0039】したがって、図8に示すように仕上げキャ
ビネット31を隣接させる構成にしても、砂落とし切断
キャビネット1どうしの連結部と、砂落とし切断キャビ
ネット1と仕上げキャビネット31との連結部をとを外
した後に各箱体2を移動させることによって、全ての作
業機械を一度に移動させることができる。
【0040】また、前記各実施例では砂落とし切断キャ
ビネット1を水平方向へ並べた例を示したが、図9に示
すように上下に重ねることもできる。図9は箱体を上下
に重ねた他の実施例を示す断面図で、同図において前記
図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等部材
については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0041】図9において工場床面11上に載置された
砂落とし切断キャビネット1は天井板9の上面に別の砂
落とし切断キャビネット1が載置固定されている。そし
て、これら上下2段の砂落とし切断キャビネット1,1
からなるキャビネット組立体は、複数形成されて水平方
向に一列に並べられる。なお、各砂落とし切断キャビネ
ット1に設けられる付帯設備は、この実施例では箱体2
の床板7上に配置されている。このように構成すると、
砂落とし切断キャビネット1を工場内により多く配置で
きるようになると共に、上方へ延ばすことができる分だ
け配置位置の自由度を高めることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るユニッ
ト式工作機械は、箱体を床に対して移動自在に設け、こ
の箱体内にワーク保持用ロボットおよびこのロボットと
共に作業を行う作業機械を配置し、かつこの箱体の側部
を別の箱体に連結可能に構成してなり、前記作業機械の
付帯設備を箱体にその一側から他側へ横切らせて配置
し、箱体どうしを連結させた状態で各箱体の付帯設備ど
うしが連結される構造としたため、箱体毎に作業システ
ムを構築でき、工場内のレイアウトを変更するときに
は、箱体を新たな設置場所へ移動させることによって作
業機械および箱体毎の付帯設備が一度に移動する。そし
て、作業システム毎の付帯設備は箱体を複数連結させる
ことによって全ての作業システムを貫通するようにな
る。
【0043】したがって、作業機械の移動作業を容易に
行えるようになると共に、作業機械群によって初期工程
から最終工程までを一貫して行うシステムを構築してそ
れを複数配置する場合にも容易に配置替えできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニット式工作機械の平面断面図
である。
【図2】図1における箱体のII−II線断面図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図1におけるA矢視図である。
【図6】ロボットのロボットハンド部を拡大して示す図
で、同図はワークチャック部側を弾性支持している状態
を示す。
【図7】ロボットのロボットハンド部を拡大して示す図
で、同図はワークチャック部側を剛直に支持している状
態を示す。
【図8】一列に並設された砂落とし切断キャビネットに
仕上げキャビネットを結合させたレイアウト例を示す平
面図である。
【図9】箱体を上下に重ねた他の実施例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 砂落とし切断キャビネット 2 箱体 3 ロボット 4 砂落とし装置 5 湯口切断装置 6 荒ばり取り装置 7 床板 8 側板 9 天井板 22 砂回収用コンベア 22a 集塵用ダクト 25 切粉回収用コンベア 25a 集塵用ダクト 26 押湯回収用コンベア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面、側面および天井面を有する箱体を
    床に対して移動自在に設け、この箱体内にワークを保持
    するワーク保持用ロボットおよびこのロボットと協働し
    て作業を行う作業機械を配置し、かつこの箱体の側部を
    別の箱体に連結可能に構成してなり、前記作業機械の付
    帯設備を箱体にその一側から他側へ横切らせて配置し、
    箱体どうしを連結させた状態で各箱体の付帯設備どうし
    が連結される構造としたことを特徴とするユニット式工
    作機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011114820A1 (ja) * 2010-03-19 2011-09-22 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品の製造装置
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