JPH06343381A - 柱状パンの製造法及びその焼型並びに柱状パンを用いた食品 - Google Patents

柱状パンの製造法及びその焼型並びに柱状パンを用いた食品

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JPH06343381A
JPH06343381A JP5138611A JP13861193A JPH06343381A JP H06343381 A JPH06343381 A JP H06343381A JP 5138611 A JP5138611 A JP 5138611A JP 13861193 A JP13861193 A JP 13861193A JP H06343381 A JPH06343381 A JP H06343381A
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JP
Japan
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bread
pillar
columnar
baking
minutes
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JP5138611A
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English (en)
Inventor
Shuichi Shimazaki
周一 嶋崎
Nobuyoshi Tanaka
伸芳 田中
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、キメの細かい弾力性のある柱状
パンを製造すること、このパンを薄くスライスして具材
を巻き込み、巾広い用途を提供すること、前記焼型を提
供することを目的としたものである。 【構成】 通常のパン生地材料にW/O/W型乳化油脂
組成物又はその粉末製品の適量を添加し、常法によりパ
ン生地を作り、これを発酵させた後、筒状焼型に入れ、
閉蓋後所定の焼成を行う柱状パンの製造法。金属製の有
底筒体の口部に金属製の蓋体を着脱可能に嵌着掛止した
柱状パンの焼型。柱状パンを薄くスライスし、その薄片
に具材を巻き込んだ柱状パンを用いた食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、円柱状又は正5角柱
状乃至正8角柱状パンを製造し、これを薄くスライスす
ること、及びこのスライス片に具材を巻き込むことによ
り新規かつ巾広い用途のパンを提供することを目的とし
た柱状パンの製造法及びその焼型並びに柱状パンを用い
た食品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に4角柱状のパンは「食パン」とし
て知られている。また食パンの製造に際しW/O/W型
乳化油脂組成物を添加使用する技術も提案されている
(特公昭64−11259号)。更に前記4角柱状のパ
ンを薄くスライスし、これにより得たスライス片間に食
品具材を挟み込むサンドウィッチも普通に作られてい
る。
【0003】
【発明により解決すべき課題】上記従来知られている食
パンは、キメの均等性及び細かさ、弾力性、ソフトさ、
口溶けの良さおよびカールした時の割れなどにおいて不
十分であり、スポンジケーキなどには及ばない問題点が
あった。
【0004】また食パンはそのまま所定厚さにスライス
し、トーストとして食用に供するか、サンドウィッチと
する以外に、薄くスライスし、食品具材を芯としてカー
ルインを行うと割れを生じ易く、カールし難い問題点が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、パン材料に
W/O/W型乳化油脂組成物の適量を添加することによ
り、パン生地に弾力性、キメが細かく、かつ均一性、ソ
フトさを付与することにより、食感を改善するのみなら
ず、カール及び薄いスライスに耐え得るようにして前記
従来の問題点を解決した。
【0006】また円筒状又は多角筒状の焼型を採用する
ことにより、縦長のブロックパンを得たのである。この
発明で、筒状焼型に生地を入れ、縦方向に発酵・焼成し
た縦型パンを用いるのは、縦方向に伸長した生地の網目
構造に垂直にスライスする必要があるためである。
【0007】つまり、スライス片の気泡の大きさ、クラ
ストの硬さを均一にすることで、カールインしやすくヒ
ビ割れが生じにくいスライスパンが得られるのである。
【0008】従って、焼型を倒して発酵・焼成時の伸長
方向を横にした場合には、上記の様なパンは得られな
い。
【0009】即ちこの発明は、通常のパン生地材料に、
W/O/W型乳化油脂組成物又はその粉末製品の適量を
添加し、常法によりパン生地を作り、これを発酵させた
後、筒状焼型に入れて密閉した後、焼成炉に入れて焼成
することを特徴とした柱状パンの製造法であり、筒状焼
型は円筒状又は正5角筒状乃至正8角筒状とするもので
ある。さらに内壁へパンの付着を防止するテフロン加工
を施してもよい。また他の発明は金属製の有底筒体の口
部に金属製の蓋体を着脱可能に嵌着掛止したことを特徴
とする柱状パンの焼型であり、有底筒体の複数個を一体
的に並列設置したものである。更に他の発明は柱状パン
をスライスし、その薄片に具材を巻き込むことを特徴と
した柱状パンを用いた食品である。
【0010】前記におけるW/O/W型乳化油脂組成物
は、各種のものが使用可能であるが、好適なものとして
出願人の開発に係るパン、菓子などへの添加剤がある
(特公昭64−11259号)。
【0011】前記出願人の開発に係るW/O/W型乳化
油脂組成物は、乳化剤としてグリセリン不飽和脂肪酸エ
ステル及び/又は親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
を使用して乳化されたものである。
【0012】また前記W/O/W型乳化油脂組成物の製
造法の一例としては、水又は水相に油相を添加混合し、
O/W型エマルジョンを形成させ、撹拌することによっ
て転相させて得られたW/O型エマルジョンを、添加剤
を含む水相に添加して乳化させたものがある。
【0013】前記グリセリン不飽和脂肪酸エステルとし
ては、モノエルシン、ジエルシン、モノリノレイン、ジ
リノレインの一種又は二種以上の混合物が例示される。
【0014】また親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
としては、テトラグリセリンモノステアレート、ヘキサ
グリセリントリステアレート、デカグリセリンデカオレ
ート等が例示される。
【0015】前記における油脂と水相の量は、油脂:水
が4:1〜1:4程度がよいとされている。
【0016】この発明におけるW/O/W型乳化油脂組
成物の添加量は、主材となる小麦粉量に対し、5%〜1
5%、好ましくは10%前後使用する。
【0017】
【実施例1】バルーンブレッドを中種法により製造する
実施例について説明する。尚以下W/O/W型乳化油脂
組成物をスリーメリット(商品名、明治乳業株式会社)
という。
【0018】 材料配合 重量部 (中種) 小麦粉 70 イースト 3 イーストフード 0.1 スリーメリット 10 水 35 (本捏) 小麦粉 30 砂糖 6 食塩 2 脱脂粉乳 1 油脂 5 モルトエキス 0.3 水 24
【0019】上記において、先づミキサー内に中種の材
料を全部入れて、低速2分、中速3分かけて温度24℃
でこね上げた後、温度27℃、湿度75%で4時間発酵
させる。
【0020】前記中種と、油脂以外の本捏材料をミキサ
ー内に入れ、低速2分、中速3分、高速1分かけて、こ
ね上げた後停止し、油脂を入れ、更に低速2分、中速3
分、高速5分かけて、27℃でこねあげる。ついでフロ
アタイムを30分とった後780g 宛分割し、生地1を
得た後、ベンチタイムを25分とる。前記生地1を直径
20cm、高さ20cmの円筒焼型2に入れ、温度38℃、
湿度85%で50分間ホイロをとり、蓋体3を被冠した
後、210℃で35分間焼成すれば、この発明の円筒状
食パン4が出来上る。
【0021】この円筒状食パン4を厚さ3mmにスライス
してスライス片5を作り、スライス片5で食材6を巻き
込めば、この発明の食品7ができる。
【0022】前記円筒状パン4は3mm〜10mmにスライ
スして使用するが、スライス片5が何れの厚さであって
も、食材6を巻き込む時に割れを生じるおそれはない。
【0023】また内相はキメが細かく、柔軟性、弾力性
があり、口溶けも良好であった。
【0024】
【実施例2】ホールホイートブレッドを中種法により製
造する実施例について説明する。
【0025】 材料配合 重量部 (中種) 小麦粉 60 イースト 2 イーストフード 0.1 スリーメリット 10 水 34 (本捏) 小麦粉(全粒粉) 40 砂糖 4 食塩 2 脱脂粉乳 4 油脂 4 水 32
【0026】上記において、先づミキサー内に中種の材
料を全部入れて、低速2分、中速3分かけて温度24℃
でこね上げた後、温度27℃、湿度75%で4時間発酵
させ中種を作る。
【0027】前記中種と、油脂以外の本捏材料をミキサ
ー内に入れ、低速2分、中速3分、高速1分かけてこね
あげた後ミキサーを停止し、油脂を入れ、更に低速2
分、中速3分、高速5分かけて、27℃でこねあげる。
ついでフロアタイムを30分とった後、780g 宛分割
し、生地1とする。この生地1にベンチタイムを25分
とる。
【0028】前記生地1を実施例1と同一の円筒焼型2
に入れ(図2(a))、温度38℃、湿度85%で50
分間ホイロをとり、蓋体3を被冠した後、210℃で3
5分間焼成すれば、この発明の円筒状のホールホイート
・ブレッドができ上る。
【0029】
【実施例3】サンドウィッチ食パンを中種法により製造
する実施例について説明する。
【0030】 材料配合 重量部 (中種) 小麦粉 70 イースト 2.5 イーストフード 0.1 水 40 (本捏) 小麦粉 30 砂糖 7 グルコース 4 食塩 2 スリーメリット 10 油脂 3 イースト(追種) 1 レシチン 0.4 水 25
【0031】上記において、先づミキサー内に中種の材
料を全部入れて、低速2分、中速3分かけて温度24℃
でこね上げた後、温度27℃、湿度75%で4時間発酵
させて中種を得る。
【0032】前記中種と、油脂以外の本捏材料をミキサ
ー内に入れ、低速2分、中速3分、高速1分かけて、こ
ね上げた後停止し、油脂を入れ、更に低速2分、中速3
分、高速5分かけて、27℃でこねあげる。ついでフロ
アタイムを30分とった後870g 宛分割し、生地1を
得て、更にベンチタイムを25分とる。前記生地1を直
径20cm、高さ20cmの円筒焼型2に入れ、温度38
℃、湿度85%で50分間ホイロをとり、前記焼型2に
蓋体3を被冠した後、210℃で35分間焼成すれば、
この発明の円筒状食パン4が出来上る。
【0033】この円筒状食パン4を厚さ3mmにスライス
してスライス片5を作り、スライス片5で食材6を巻き
込めば、この発明の食品7ができる。
【0034】前記円筒状食パン4は3mm〜10mmにスラ
イスして使用するが、スライス片が何れの厚さであって
も、食材を巻き込むときに割れを生じるおそれはない。
【0035】また内相はキメが細かく、柔軟性、弾力性
があり、口溶けも良好であった。
【0036】
【実施例4】菓子パン(加糖25%)を中種法により製
造する実施例について説明する。
【0037】 材料配合 重量部 (中種) 小麦粉 70 イースト 3.5 イーストフード 0.1 スリーメリット 10 水 30 (本捏) 小麦粉 30 砂糖 20 グルコース 5 食塩 1 油脂 5 脱脂粉乳 2 卵 10 水 12
【0038】上記の中種材料を全部ミキサーに入れ、低
速2分、中速3分かけて温度24℃でこね上げた後、温
度27℃、湿度75%で4時間発酵させ中種を作る。
【0039】前記中種と、油脂以外の本捏材料をミキサ
ー内に入れ、低速2分、中速3分、高速1分かけてこね
あげた後、ミキサーを停止し、油脂を入れる。ついで低
速2分、中速3分、高速5分かけて、27℃でこねあげ
る。ここでフロアタイム30分とった後、800g 宛分
割し、生地1とする。この生地にベンチタイムを25分
とる。
【0040】前記生地1を焼型8の円筒状部9、9に入
れ(図2(c))、温度38℃、湿度85%で30分間
ホイロをとり、蓋板10を被冠した後、190℃で25
分間焼成すれば円筒状菓子パンができる。これを適宜の
厚さにスライスして食する。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、円柱状又は多角柱状
の食パン、菓子パンを容易に製造することができるの
で、これを適宜スライスして新しいタイプのパン食品を
提供し得る効果がある。またパンの内相はキメ細かく、
弾力性に富み、口どけがよいので、外形のみならず風味
も良好な食品を提供し得る効果がある。この発明の焼型
によれば、円柱状パン又は多角柱状パンを製造し得る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) この発明の実施例の円柱状パンの斜視
図。 (b) 同じくスライス片の斜視図。
【図2】(a) 同じく実施例の円筒状焼型の斜視図。 (b) 同じく他の実施例の多角状焼型の斜視図。 (c) 同じく他の実施例の並列載置の焼型の一部を切
断した正面図。
【図3】(a) 同じく実施食品の巻込み前の平面図。 (b) 同じく実施食品の斜視図。
【符号の説明】
1 生地 2 円筒焼型 3 蓋体 4 円筒状食パン 5 スライス片 6 食材 7 食品 8 焼型 9 円筒状部 10 蓋板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常のパン生地材料に、W/O/W型乳
    化油脂組成物又はその粉末製品の適量を添加し、常法に
    よりパン生地を作り、これを発酵させた後、筒状焼型に
    入れ閉蓋した後、焼成することを特徴とした柱状パンの
    製造法。
  2. 【請求項2】 筒状焼型は円筒状又は正5角筒状乃至正
    8角筒状とすることを特徴とした請求項1記載の柱状パ
    ンの製造法。
  3. 【請求項3】 金属製の有底筒体の口部に金属製の蓋体
    を着脱可能に嵌着掛止したことを特徴とする柱状パンの
    焼型。
  4. 【請求項4】 有底筒体の複数個を一体的に並列設置し
    たことを特徴とする請求項3記載の柱状パンの焼型。
  5. 【請求項5】 柱状パンを薄くスライスし、その薄片に
    具材を巻き込むことを特徴とした柱状パンを用いた食
    品。
JP5138611A 1993-06-10 1993-06-10 柱状パンの製造法及びその焼型並びに柱状パンを用いた食品 Pending JPH06343381A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296974A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Oyatu Company Ltd パンを素材とした食品の製造方法、パンを素材とした食品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296974A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Oyatu Company Ltd パンを素材とした食品の製造方法、パンを素材とした食品

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