JPH06342873A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06342873A JP13214793A JP13214793A JPH06342873A JP H06342873 A JPH06342873 A JP H06342873A JP 13214793 A JP13214793 A JP 13214793A JP 13214793 A JP13214793 A JP 13214793A JP H06342873 A JPH06342873 A JP H06342873A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】半導体素子101を樹脂で封止した半導体装置
において、半導体素子の裏面が樹脂中より露出するよう
に樹脂及び半導体素子の一部を切削除去し、露出した半
導体素子の裏面に放熱板106をペースト107で接着
する。さらに半導体装置101をプリント基板112に
実装する場合は、半導体装置101の底面をプリント基
板112上のダイパッド113にペースト107bによ
り接着する。 【効果】半導体素子で生じた熱を効率よく放熱板を通し
て放熱出来る為、半導体素子の信頼性を高めることが出
来る。また、半導体装置の機能に不要な樹脂等を切削除
去する事により半導体装置の薄型化、軽量化に寄与する
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路チップ用パッケ
ージングの分野に関し、特に高放熱性及び薄型の半導体
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置に高放熱性を付与する
場合以下の方法が知られている。図5及び図6は、従来
用いられてきた高放熱性を付与した半導体装置を示した
断面図である。図において、201は半導体素子、20
8は半導体素子201上に形成した突起電極、202は
基板、210は基板202上に形成した配線パターン、
209は基板202を保持する枠、203は樹脂、20
4は外部導出リード、205はワイヤー、206は高熱
伝導性部材、207はペーストである。
【0003】図5の半導体装置は、基板202上に半導
体素子201を搭載し、外部導出リード204にワイヤ
ー205を使って接続した後樹脂203で封止し、樹脂
203上に放熱器となる高熱伝導性部材206をペース
ト207で接着し製作する。
【0004】図6は、基板202の裏面に高熱伝導性部
材206をペースト207で接着し、これを樹脂203
を用いて封止した構造となっている。
【0005】図5に示した従来用いられてきた半導体装
置では、半導体素子201で生じた熱を高熱伝導性部材
206を使って大気中に放散する事を目的とし、図6に
示した従来例では、同じく半導体素子201で生じた熱
を高熱伝導性部材206を使って半導体装置全体に均一
に分散させて半導体装置全体から放熱させる事を目的と
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
で示した方法では以下の問題点を有する。
【0007】すなわち、図5に示した様な構造では、半
導体素子201で生じた熱は、熱伝導度の極めて低い樹
脂203を介して高熱伝導性部材206に伝導されるた
め、単位時間に排出される熱量は樹脂203によって律
速される。たとえば、高熱伝導性部材206を大きくし
大気との接触面積を大きくしても、単位時間に排出され
る熱量におおきな変化は生じない。このため数ワットの
発熱量を必要とする半導体装置では、大型の高熱伝導性
部材206を必要とし、半導体装置のサイズが大型化
し、重量が増大する事となる。
【0008】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたもので、従来もちいられてきた工程に簡易な工程
を付加することにより、放熱性を飛躍的に増大させ、小
型で軽量の半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
の製造方法は、基板上に複数の半導体素子をフェイスダ
ウンの状態で接続する工程と、前記基板に外部導出リー
ドを接続する工程と、前記基板と前記半導体素子と前記
外部導出リードの少なくとも一部とを樹脂により封止す
る工程と、前記樹脂の一部と前記半導体素子の一部とを
除去する工程とからなることを特徴とする。
【0010】あるいは、基板上に複数の半導体素子をフ
ェイスダウンの状態で接続する工程と、前記基板に外部
導出リードを接続する工程と、前記基板と前記半導体素
子と前記外部導出リードの少なくとも一部とを樹脂によ
り封止する工程と、前記樹脂の一部と前記半導体素子の
一部とを除去する工程と、前記半導体素子の前記樹脂よ
り露出した部位に高熱伝導性部材を接着する工程とから
なることを特徴とする。
【0011】あるいは、基板上に複数の半導体素子をフ
ェイスダウンの状態で接続する工程と、前記半導体素子
の裏面に高熱伝導性部材を接着する工程と、前記基板に
外部導出リードを接続する工程と、前記基板と前記半導
体素子と前記高熱伝導性部材と前記外部導出リードの少
なくとも一部とを樹脂により封止する工程と、前記樹脂
の一部と前記高熱伝導性部材の一部とを除去する工程と
からなることを特徴とする。
【0012】
【実施例】
(実施例1)本発明の詳細を図1,図2および図3を用
いて説明する。図1,図2および図3は、本発明による
一実施例を示す断面図である。図1および図2におい
て、101a,101bおよび101は半導体素子、1
08は半導体素子101上に形成した突起電極、102
は基板、110は基板102上に形成した配線パター
ン、103は樹脂、104は外部導出リード、105は
ワイヤー、106は放熱板として機能する高熱伝導性部
材、107a,107bおよび107はペースト、11
1は基板102を保持する枠、112はプリント基板、
113はダイパッド、114は半田である。
【0013】まず、図1において、半導体素子101の
能動面上に半田による突起電極108を形成する。また
基板102上に突起電極108と対応する配線パターン
110をCu箔により形成し、半田との接合性を良好に
しなおかつ湿度による腐食から保護するため、Cu上に
NiおよびAuによるメッキを施す。
【0014】このようにして形成した基板102と半導
体素子101を位置合わせし、半導体素子101に半田
が溶融する185℃程度の熱を加え、突起電極108と
配線パターン110を溶融接合する。これを必要数繰り
返し、図1および図2に示したように基板102上に半
導体素子101を複数個搭載した構造を得る。この後、
基板102は接着剤等で枠111上に固定し、基板10
2上の配線パターン110と外部導出リード104とを
ワイヤー105を用いて電気的に接続する。これに外部
導出リード104の一方の端が露出するように樹脂10
3を用いてトランスファーモールド方法等により封止
し、図1に示した様な構造を得る。
【0015】さらに、a〜a’およびb〜b’で示した
線上を切断、あるいは研削により除去し、図2に示した
様な樹脂103より半導体素子101の裏面が露出する
構造を得る。このように露出した半導体素子101の裏
面にAgペースト等の熱伝導性に優れたペースト107
により、AlあるいはAlN等の材料で作られた放熱板
として機能する高熱伝導性部材106を接着し、図2に
示す構造を得る。
【0016】このようにして製造された半導体装置は、
半導体素子101の裏面に放熱板として機能する高熱伝
導性部材106がペースト107により直接接着されて
いるため、半導体素子101で発生した熱が効率よく高
熱伝導性部材106を通して放出され、半導体素子10
1の昇温を防ぐことが出来、その結果半導体素子101
の熱暴走等の後動作や故障を防ぐことが出来る。
【0017】図3は、図2に示した半導体装置をプリン
ト基板に実装した例を示した断面図である。プリント基
板112上に半田114を使って図2に示した半導体装
置を実装し、半導体装置の底面をプリント基板112上
のダイパッド113にペースト107bにより接着して
いる。このようにプリント基板上に半導体装置を実装す
ることにより半導体装置で発生した熱はプリント基板に
効率よく伝達される。
【0018】(実施例2)図4は、本発明によるヒート
スラグを内蔵した半導体装置を基板に実装した一実施例
を示した断面図である。図4において、106aは放熱
板として機能する高熱伝導性部材、106bはヒートス
ラグとして機能する高熱伝導性部材、その他の記号は実
施例1で示した記号をそのまま用いている。
【0019】図4おいて、実施例1に示した方法と同様
に樹脂103で封止した半導体装置の上面及び下面を半
導体素子101およびヒートスラグとして機能する高熱
伝導性部材106bが樹脂103より露出するように研
削あるいは切削除去し半導体素子101の裏面には放熱
板となる高熱伝導性部材106aをペースト107aで
接着し、ヒートスラグである高熱伝導性部材106bの
裏面はプリント基板112上のダイパッド113にペー
スト107bを用いて接着し図4の構造を得る。
【0020】このようにして製造した半導体装置は、半
導体素子101で生じた熱が直接、放熱板として機能す
る高熱伝導性部材106aを通して大気中に放散し、ま
た一方でヒートスラグとして機能する高熱伝導性部材1
06bを通してプリント基板112に効率よく伝達され
るため、半導体装置が過剰に加熱することを防ぐことが
出来る。
【0021】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば樹脂で
封止された半導体素子の裏面および高熱伝導性部材の裏
面が樹脂より露出するように研削あるいは切削し、露出
した半導体素子および高熱伝導性部材の裏面に放熱板と
なる高熱伝導性部材またはプリント基板をペーストで接
着することにより半導体装置の熱を効率よく放散するこ
とが出来、半導体装置の信頼性を著しく高めることが出
来る。また、半導体装置の機能に不要な樹脂等を切削除
去する事により半導体装置の薄型化、軽量化に寄与する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による半導体装置の製造工程を示した
断面図。
【図2】 本発明による半導体装置を示した断面図。
【図3】 本発明による半導体装置をプリント基板に実
装した一例を示した断面図。
【図4】 本発明による半導体装置をプリント基板に実
装した一例を示した断面図。
【図5】 従来例を示した断面図。
【図6】 従来例を示した断面図。
【符号の説明】
101,101a 101b 半導体素子 102 基板 103 樹脂 104 外部導出リード 105 ワイヤー 106,106a,106b 高熱伝導性部材 107,107a,107b ペースト 108 突起電極 110 配線パターン 111 枠 112 プリント基板 113 ダイパッド 114 半田 201 半導体素子 202 基板 203 樹脂 204 外部導出リード 205 ワイヤー 206 高熱伝導性部材 207 ペースト 208 突起電極 209 枠 210 配線パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の半導体素子をフェイスダ
    ウンの状態で接続する工程と、前記基板に外部導出リー
    ドを接続する工程と、前記基板と前記半導体素子と前記
    外部導出リードの少なくとも一部とを樹脂により封止す
    る工程と、前記樹脂の一部と前記半導体素子の一部とを
    除去する工程とからなることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に複数の半導体素子をフェイスダ
    ウンの状態で接続する工程と、前記基板に外部導出リー
    ドを接続する工程と、前記基板と前記半導体素子と前記
    外部導出リードの少なくとも一部とを樹脂により封止す
    る工程と、前記樹脂の一部と前記半導体素子の一部とを
    除去する工程と、前記半導体素子の前記樹脂より露出し
    た部位に高熱伝導性部材を接着する工程からなることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に複数の半導体素子をフェイスダ
    ウンの状態で接続する工程と、前記半導体素子の裏面に
    高熱伝導性部材を接着する工程と、前記基板に外部導出
    リードを接続する工程と、前記基板と前記半導体素子と
    前記高熱伝導性部材と前記外部導出リードの少なくとも
    一部とを樹脂により封止する工程と、前記樹脂の一部と
    前記高熱伝導性部材の一部とを除去する工程とからなる
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013222905A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Sharp Corp 半導体装置および電子機器

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