JPH0634193U

JPH0634193U - 床下換気扇

Info

Publication number: JPH0634193U
Application number: JP2180292U
Authority: JP
Inventors: 康則菅野
Original assignee: 株式会社電商
Priority date: 1992-03-10
Filing date: 1992-03-10
Publication date: 1994-05-06

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は主に布基礎の通風口にセットする床
下換気扇に関するものであり、美感を整え易い横長箱型
のスマートなケーシングのままで、空気の流れを筒状フ
ァンの軸線を中心点とする水平軸に揃え、使い勝手を向
上させることを目的とする。【構成】クロスフローファンにおいて、ケーシングの
底面壁と上面壁の内側に縮流用の堤防を設置し、排気口
に至るまでの経路を形成する風洞壁と前記堤防の壁とを
連続壁とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は主に布基礎の通風口にセットする床下換気扇に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来布基礎の通風口にセットするクロスフローファンは、筒状ファンを横長箱型のケーシング内部に横設し、吸気口は前記ケーシングの上部出隅付近に穿設し、この上部出隅と対角線上にある下部出隅に排気口を穿設している。筒状ファンをケーシングの前面垂直壁寄りに横設し、前面垂直壁の内側中央に狭小隙間部を形設させ、又、背面垂直壁の内側中央に堤防の役目を果たす桟木を突設させて、この桟木と筒状ファンとの間に狭小隙間部を形設させている。これによると吸気口から取り込まれる空気は、前面垂直壁の内側中央の狭小隙間部を通って、背面垂直壁の内側中央に堤防の役目を果たす桟木の下方に位置する排気口から強制排気されることとなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記クロスファンは、コンクリートの躯体に形設された開口部にセットされる都合上、ケーシングの上面に関係する吸気口の一部がコンクリートの躯体によって塞がれることになり、吸気と排気の能力低下を起こしていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は上記の欠点を除去するため、クロスフローファンにおいて、ケーシング内部に横設する筒状ファンの軸線に直交する縦断面面内に該ファンの軸線を中心点とする水平軸及び垂直軸を表した時、その水平軸と交差するケーシングの壁に吸気口と排気口を配設し、前記垂直軸と交差するケーシング内壁に縮流用の堤防を配設し、排気口までの風洞を形成する内部風洞壁面と前記堤防の壁面とを連続壁としたことを特徴とする床下換気扇を提供しようとするものである。

【０００５】

【実施例】

本考案の一実施例を図１にもとづいて説明すると、断面形状が四角形のケーシング（１）を設け、底面壁（２）の内側の正面壁（３）寄りに断面形状が略二等辺三角形である高さの低い堤防（４）を設置する。上面壁（５）の内側に上げ裏面（６）を有する堤防（７）を垂設する。該堤防（７）は、筒状ファン（８）の中心軸線の位置に比べて若干背面壁（９）寄りに垂設する。又、ケーシング（１）内部には、背面壁（９）に穿設する排気口（１０）に空気の流れをガイドさせる風洞壁（１１）を設置し、該風洞壁（１１）と前記堤防（４）（７）の壁とを連続壁とし、正面壁（３）に多数のスリット型吸気口（１２）を穿設したことを床下換気扇である。

【０００６】従来、ケーシングの上部出隅に配設した吸気口から、この上部出隅と対角線上にある下部出隅に配設する排気口に向けて、あたかもケーシングをクロスさせるように風の流れを通していたが、本考案のように、ケーシング（１）を構成する底面壁（２）と上面壁（５）の内壁に縮流用の堤防（４）（７）を配設することで、空気の流れをケーシング（１）の水平軸に一致させることができる。尚、水平軸に一致するという作用は、従来製品であるクロスフローファンを４５°傾斜させて、該ケーシングの４つの出隅を、筒状ファンの軸線を中心点とする水平軸及び垂直軸の線上に配置させれると、自ずからその吸気口と排気口は水平軸に揃うという事実に則った帰納からも説明できる。本考案による二つの縮流用の堤防（４）（７）は、従来製品の狭小隙間部に該当し、本考案の内部の風洞壁（１１）は、従来製品にもある空気の流れを排気口に向けて調整する内部風洞壁面に相当し、本考案の構成は換気扇として技術的に成立しており、又、改善が加えられている。

【０００７】

【考案の効果】

これにより、壁体の開口に填め込んでセットしても、壁体で仕切られた両方の室に吸気口か排気口の何れかが全開状態でセットされることになり、吸気と排気の能力低下を起こすことがない。従来製品はこの能力低下をカバーするため、特別な空気溜めボックスを本体に添装していたがその必要もなくなる。横長箱型のスマートなケーシングの形状のまま、壁体の開口に能力低下を招くことなくセットできるので、使用場所は布基礎の通風口だけに限らず、室内の壁等に美感を損ねることなく使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図。

【符号の説明】１ケーシング２底面壁３正面壁４堤防５上面壁６上げ裏面７堤防８筒状ファン９背面壁１０排気口１１風洞壁１２スリット型吸気口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】クロスフローファンにおいて、ケーシン
グ内部に横設する筒状ファンの軸線に直交する縦断面面
内に該ファンの軸線を中心点とする水平軸及び垂直軸を
表した時、その水平軸と交差するケーシングの壁に吸気
口と排気口を配設し、前記垂直軸と交差するケーシング
内壁に縮流用の堤防を配設し、排気口までの風洞を形成
する内部風洞壁面と前記堤防の壁面とを連続壁としたこ
とを特徴とする床下換気扇。