JPS5829774Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は壁掛は型の空気調和機の改良に関するもので
ある。

従来、この種の壁掛は型空気調和機としては第１図およ
び第２図に示すものがある。

同図において、１はケーシング本体で、その内部には上
下に位置して熱交換器２および送風機３が配設され、熱
交換器２に対向するケーシング本体１の前面壁には吸込
口４が形成されていると共に、送風機３と対向するケー
シング本体１の前面壁には吐出口５が形成されている。

しかし、このような従来の空気調和機は、空気吸込口が
ケーシング本体１の前面のみであり、しがも熱交換器が
送風機の吸気通路内に設置されているため、送風機の駆
動に伴う熱交換器への空気の流れが不均一となり、空気
調和能力（冷房、暖房）が低下する場合がある。

この考案は上記のような欠点を除去したもので、吸気口
をケーシング本体の上面部にも設けることにより、熱交
換器に対する空気の流れを均一にし、熱交換効率を向上
できるようにした空気調和機を提供するにある。

以下、この考案の一実施例を第３図および第４図につい
て説明する。

同図において、１ｏは壁掛は型空気調和機のケーシング
本体で、このケーシング本体１０内の吸気通路の上部側
には熱交換器１１が配設され、がっ下部側には送風機１
２が配設されていると共に、上記熱交換器１１に対向し
たケーシング本体１０の前面壁および上面壁にそれぞれ
吸気口１３．１４を設け、さらに上記送風機１２に対向
したケーシング本体１ｏの前面壁には空気吐出口１５が
形成されている。

また、上記吸気口１３および１４と熱交換器１１の間に
は、熱交換器１１に対し吸込み空気の流れを均一化する
複数個の案内板１６が設けられている。

この案内板１６は吸音効果を発揮できる部材がら構成し
ても良い。

よって上記構成のこの考案においては、送風機１２が駆
動されれば、室内空気は吸気口１３．１４より吸込まれ
、熱交換器１１を通り吐出口１５がら室内に吐出される
ことになる。

このとき、熱交換器１１に対する吸込み空気はケーシン
グ本体１ｏの前面ばかりでなく、死角となる熱交換器１
１の上部分がらも吸気口１４を通って吸込まれるため、
熱交換器１１に流入する空気の流れが均一となり、熱交
換効率を向上できる。

また、熱交換器１１の空気流入側には案内板１６が設け
られているため、熱交換器への空気の流れがさらに均一
化され熱交換効率の増大も計り得ると共に、熱交換効率
の増加に伴い必要風量（送風機の容量）を低下させるこ
とができ騒音低減の効果を奏し得る。

さらにまた、案内板１６に吸音効果をもたせることによ
り、騒音の低減も併せ発揮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来における空気調和機の外観図、第２図はそ
の縦断側面図、第３図はこの考案にかかる空気調和機の
外観図、第４図はその縦断側面図である。 １０・・・・・・ケーシング本体、１１・・・・・・熱
交換器、１２・・・・・・送風機、１３．１４・・・・
・・吸気口、１５・・・・・・吐出口、１６・・・・・
・案内板。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）熱交換器に対向したケーシング本体の前面部およ
   び上面部に吸気口をそれぞれ設け、熱交換器への流入空
   気の流れを均一化するようにしたことを特徴とする空気
   調和機。
2. （２）熱気交換器への空気の流れを均一化するために吸
   気口と熱交換器との間に案内板を設けたことを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の空気調和機。
3. （３）案内板の全部もしくは一部が吸音材より或ってい
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第２項記載
   の空気調和機。