JPS5843708Y2

JPS5843708Y2 - 放熱器

Info

Publication number: JPS5843708Y2
Application number: JP16976178U
Authority: JP
Inventors: 弘三口; 治美青野; 知正万代
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1978-12-07
Filing date: 1978-12-07
Publication date: 1983-10-03
Also published as: JPS5585610U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は放熱器に関するもので、その目的とするところ
は熱交換効率の向上、および機器のコンパクト化にある
。

放熱ファン内に複数の熱交換パイプを設けた従来のプレ
ート形放熱器は熱交換効率を高めようとするあまり大型
化しているのが実状である。

そこで本考案はこのプレート形放熱器の前面と背面に間
隙を形成するとともに、この間隙に仕切体を設けて初期
の目的を達成しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

図において、１は放熱器本体で、この本体１には室内空
気流入口２と温風吹出口３と、運転スイッチ４と風量調
節スイッチ５と操作トビラ６等が設けられている。

また、室内空気流入口２の背面には第２図、第３図に示
すごとくフィルター７と、モータ８と、このモータ８に
より駆動されるシロッコファン９と、ファンカバー１０
と、ターミナル端子１１等が設けられている。

さらに、温風吹出口３の背面下方にはプレート形放熱器
１２が設けられているが、これは第２図。

第４図に示すように２．５ｍｍ〜３．０ｍｍピッチで
設けられた放熱ファン１３内に温水パイプ１４を２列６
段に千鳥状に配列して構成したものである。

また、このプレート形放熱器１２の前面と背面にはそれ
ぞれこの放熱器１２と間隙１５．１６を設けて板体１７
，１８を配設している。

そして、この板体１７゜１８間が空気通路となっており
、この空気通路は空気通路１８′を介して上記ファンカ
バー１０の空気吐出路１０ａに連結されている。

一方、操作トビラ６の背面には第２図のごとく温水人口
１９と流量調節弁２０と開閉コック２１と温水出口２２
と空気抜きコック２３が設けられている。

上記構成において、温水は外部ボイラ（図示せず）で作
られ、これが温水人口１９から流量調節弁２０、温水パ
イプ１４へと流れその後開閉コック２１゜温水出口２２
から上記ボイラに戻るようになっている。

一方、室内空気はシロッコファン９の回転により室内空
気流入口２．フィルター７、ファンカバー１０、空気吐
出路１０ａ、空気通路１８′を介して第４図のごとくプ
レート形放熱器１２内に流入する。

ここで、本実施例ではこのプレート形放熱器１２と板体
１７，１８との間に形成した間隙１５上方と間隙１６下
方とに例えば発泡ネオプレン製の仕切体２４．２５を設
けた。

このため、上記空気通路１８′からの空気は第４図のご
とくプレート形放熱器１２ばかりでなく、間隙１５．１
６にも流れることとなる。

ここで、間隙１５．１６を形成したことによりこのプレ
ート形放熱器１２部分の通気抵抗が小さくなるのでここ
をより多くの空気を通過させることができるので、その
熱交換効率が高くなる。

また、間隙１５．１６に仕切体２４．２５を設けないと
上記本量の空気はプレート形放熱器１２を通らずに通気
抵抗の小さい間隙１５．１６ばかりを通過してしまい、
この場合にはかえって熱交換効率が低くなってしまう。

しかし、本実施例では仕切体２４．２５を設けたので空
気はプレート形放熱器１２の下部から上部にかけてむら
なく通過することとなり、この結果この点からもその熱
交換効率がきわめて高くなるのである。

そして、このように熱交換効率が高くなるのでプレート
形放熱器１２を薄くしても十分なる暖房能力が得られ、
これにより本体１をコンパクト化することができる。

なお、本実施例では仕切体２４．２５を発泡ネオプレン
等の耐熱性でしかも弾力性を有するもので形成している
ので間隙１５．１６をこの仕切体２４．２５で確実に仕
切ることができる。

また、本、実施例ではプレート形放熱器１２の下方から
空気を送ったが上方から下方に送り、下方から本体１外
に温風を吹出すようにしても良い。

本考案はプレート形放熱器の前面と背面にそれぞれこの
プレート形放熱器と間隙を設けて板体を設け、一方の間
隙の上部、他方の間隙の下部に間隙を仕切る仕切体を設
けたもので゛あるので、上記間隙によってプレート形放
熱器部の通気抵抗が下がり、多くの通風が得られるよう
になり、しかもこの風は、前面と背面の間隙の上、下部
に仕切体を設けたことにより必ずプレート形放熱器を通
過し、この結果その熱交換効率は高く、コンパクト化も
図れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例にかかる放熱器の斜視図、第
２図は量器の一部を切欠いた正面図、第３図は第２図Ａ
−Ａ’線切断断面図、第４図は第２図Ｂ−Ｂ’線切断断
面図である。１・・・・・・本体、１２・・・・・・プレート形放熱
器、１３・・・・・・放熱フィン、１４・・・・・・熱
交換パイプ、１５．１６・・・・・・間隙、２４．２５
・・・・・・仕切体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）放熱ファン内に熱交換パイプを設けてプレート形
放熱器を形成するとともに、このプレート形放熱器の前
面と背面にそれぞれこのプレート形放熱器と間隙を設け
て板体を配設し、上記プレート形放熱器の前面と背面の
間隙のうち一方の上部と他方の下部に間隙を仕切る仕切
体を配設するとともに、上記プレート形放熱器の下方、
または上方からこのプレート形放熱器を通過するように
空気を供給する構成とした放熱器。
（２）仕切体は弾性体で形成した実用新案登録請求の範
囲第１項に記載の放熱器。