JPH0634186Y2 - ドアポケット構造 - Google Patents

ドアポケット構造

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JPH0634186Y2
JPH0634186Y2 JP1989002594U JP259489U JPH0634186Y2 JP H0634186 Y2 JPH0634186 Y2 JP H0634186Y2 JP 1989002594 U JP1989002594 U JP 1989002594U JP 259489 U JP259489 U JP 259489U JP H0634186 Y2 JPH0634186 Y2 JP H0634186Y2
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JP
Japan
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door pocket
panel
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ridge
door
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JP1989002594U
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JPH0293151U (ja
Inventor
栄蔵 工藤
Original Assignee
日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、車体ドアの車室内側に配設された内側面部材
に取り付けられるドアポケットの構造に関する。
従来の技術 従来のドアポケット構造としては、第4図に示したもの
が提案されている(実開昭57-138757号公報参照)。す
なわち車体に取り付けられるドア1には、車室内R側に
内側面部材たるドアインナパネル2が配設されており、
該ドアインナパネル2には作業穴3が形成されていると
ともに、該作業穴3を閉鎖するフィニッシャーパネル4
が取り付けられている。
前記ドアインナパネル2には、クリップ5によりドアポ
ケット8が取り付けられており、該ドアポケット8には
車室外O側に突設され、先端部がドアインナパネル2に
当接するリブ7が成形されている、これにより、前記ド
アポケット8とフィニッシャーパネル4間には、上部に
開口10を有し、かつ前記リブ7を底壁とする収納部12が
隔成されている。
考案が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の構造において、前記ドア
ポケット8はインジェクション成形法により成形されて
いることから、多大な型費を要し、その結果成形コスト
が増加してしまう不利を有する。このため第5図に示す
ように、底面部11を一体に有するドアポケット13をブロ
ー成形法にて成形することにより、型費を低減させて低
コスト化を図ろうとする提案がなされるに至っている。
しかし、ブロー成形されたドアポケット13にあっては、
その肉厚寸法lBがインジェクションで成形されたドアポ
ケット8の肉厚寸法lIより大きくなることから、必然的
に収納部12の容積が小さくなってしまう。
一方、実開昭59-78444号公報には、第6図に示すよう
に、下部周壁52aを有する凹部52を後面部材51に形成す
るとともに、周部に突縁53aを有する前面部材53をブロ
ー成形し、該前面部材53を凹部52の外部であって、後面
部材51の下部に係止した構造の収納ボックスが開示され
ている。したがって、前記公報に開示されている後面部
材51の構造を、前記ドアインナパネル2にそのまま採用
し、かつ、前面部材53をドアポケットとして用いること
により、該ドアポケットをブロー成形した場合であって
も、収納部12の容積を充分に得ることができる。
しかし、この構造にあっては、前面部材53側に設けられ
た突縁53aの先端を後面部材51側に設けられた下部周壁5
2aの先端部に連ならせてあることから、これをそのまま
自動車のドア内面に採用すると、突縁53aの突出量と、
前面部材53の肉厚寸法とを加算した突出長lαをもっ
て、前面部材53が車室内側に突出することとなり、居住
空間が減少してしまう。
また、後面部材51の構造をドアインナパネル2に採用す
ると、凹部52をプレス成形する際、該プレス成形の成形
限界から前記下部周壁52aを図示されているように、傾
斜状に成形せざるを得ない。しかも、収納部12の底壁
は、下部周壁52aと突縁53aとの2部材で構成されること
から、両部材間に不可避的な微小間隙Sが存在する。こ
のため、収納部12内に薄肉状のカード等を収納すると、
該カード等が傾斜状の下部周壁52a上を摺動し、カード
の下端部が前記微小間隙S内に侵入してしまう。その結
果、該微小間隙S内にカード等が挟持されてしまい、該
カード等を収納部12から取り出すことが困難となる。
さらに、ブロー成形された前面部材53にあっては、剛性
が低いことから、この前面部材53をドアポケットとして
用いると、車室内に着座する乗員の身体が接触した際
に、容易に撓み変形してしまい、品質感が低下するおそ
れもある。本考案は、このようにブロー成形されたドア
ポケットの欠点を解消すべくなされたものであり、該ド
アポケットの車室内側への突出量を抑制しつつ、カード
等の取り出し容易性を確保し、かつ剛性を向上させたド
アポケット構造を提供することを目的とするものであ
る。
課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本考案にあっては、車室内側
に配設された内側面部材に、その一般面よりも車室外方
向へ突出するパネル凹部を設ける一方、前記一般面に沿
った平板状の主体部と、該主体部の上下方向略中央部に
横設され上面が略水平状の凸条とを有するドアポケット
を成形し、前記凸条を前記パネル凹部内の下部に収容配
置して、その先端を前記パネル凹部の縦壁に当接させる
とともに、前記主体部を前記一般面に固着して、前記パ
ネル凹部を部分的に隠蔽し、上部開口状の収納部を隔成
してある。
作用 前記構成において、収納部はパネル凹部と、該パネル凹
部を部分的に隠蔽するドアポケットとで構成されている
ことから、収納部に充分な容積が確保される。しかも、
平板状の主体部を内側面部材の一般面に固着することに
より、前記収納部が隔成されていることから、前記一般
面から車室内側へのドアポケットの突出量は、主体部の
肉厚寸法のみであり、よって、ドアポケットをブロー成
形しても、車室内への突出量は少ないものとなる。
又、平板状の主体部には上下方向略中央部に凸条が横設
されていることから、ドアポケットをブロー成形しても
全体的な剛性を確保することができる。しかも、凸条の
先端はパネル凹部の縦壁に当接していることから、ドア
ポケットの主体部はその中央部にて凸条を介して前記縦
壁により支持され、これによっても剛性が確保される。
さらに、凸条を前記パネル凹部内の下部に収容配置し
て、その先端をパネル凹部の縦壁に当接させる構成によ
り、2部材によることなく、1部材である凸条のみによ
り収納部の底壁が構成され、よって、底壁に2部材間の
微小間隙が生ずることがない。又、収納部の底壁となる
凸条の上面が略水平状に成形されることにより、収納部
内に収納された薄肉状のカード等の下端部は摺動するこ
となく、前記上面に定位する。
実施例 以下、本考案の一実施例について図にしたがって説明す
る。すなわち、第1図に示すように、車体に取り付けら
れるドア1は、車室内R側に内側面部材たるドアインナ
パネル2が配設されており、該ドアインナパネル2に
は、その一般面16よりも車室外O方向に突出するパネル
凹部14が設けられている。該パネル凹部14は、第3図に
示すように、傾斜状に屈曲され上下方向に延在する左部
周壁17と右部周壁18、及び水平方向に延在する上部周壁
19と下部周壁20によって囲繞されている。又、パネル凹
部14の略中央部には、作業穴3が形成され、該作業穴3
はパネル凹部14の縦壁を形成するフィニッシャーパネル
4により閉鎖されている。
前記ドアインナパネル2の一般面16には、第1、2図に
示すように、前記パネル凹部14の略下半部を遮蔽するド
アポケット21が取り付けられており、これにより前記フ
ィニッシャーパネル4とドアポケット21間には、上部に
開口10を有する収納部12が隔成されている。
前記ドアポケット21は、ブロー成形法により成形された
ものであって、図1に示すように、前記ドアインナパネ
ル2の一般面16に沿った平板状の主体部21aを有し、該
主体部21aは複数のクリップ5により、一般面16の接面
した状態で固着され、又一端部にはスピーカグリル22が
設けられている。前記主体部21aの上下方向略中央部に
は、前記下部周壁20に沿って水平方向に延在する凸条23
が一体的に成形されている。該凸条23の先端は、前記フ
ィニッシャーパネル4と作業穴3の周部とに当接してお
り、又上面24は略水平状に成形され、その中程部には上
下方向に延在する間仕切部25が成形されている。
以上の構成にかかる本実施例において、前記パネル凹部
14は車室外方向に突出しており、このパネル凹部14に配
設されたフィニッシャーパネル4とドアポケット21間に
て収納部12が隔成されている。したがって、ドアポケッ
ト21をブロー成形法にて成形し、その肉厚寸法が大きく
なったとしても、収納部12に充分な容積を確保すること
ができる。しかも、平板状の主体部21aをドアインナパ
ネル2の一般面16に固着することにより、前記収納部12
が隔成されていることから、一般面16から車室内R側へ
のドアポケット21の突出量は、第1図に示すように、主
体部21aの肉厚寸法lBのみである。よって、ドアポケッ
ト21をブロー成形しても、その車室内R側への突出量を
抑制しつつ、収納部12に充分な容積を確保することがで
きる。
又、ドアポケット21の主体部21aには上下方向略中央部
に凸条23が横設され、該凸条23の中程部に上下方向に延
在する間仕切部25が設けられていることから、該凸条23
と間仕切部25とが補強リブとして作用し、これにより、
ドアポケット21の主体部21aは効果的に全体的な補強が
なされる。しかも、凸条23の先端はフィニッシャーパネ
ル4等に当接していることから、主体部21aはその中央
部にて凸条23を介してフィニッシャーパネル4等により
支持される。よって、ドアポケット21の主体部21aは、
凸条23と間仕切部25とによる補強効果と、凸条23を介し
たフィニッシャーパネル4等の支持による補強効果とに
より剛性を高められる。したがって、ドアポケット21の
主体部21aに乗員の身体が接触しても、該主体部21aが容
易に撓み変形してしまうことがなく、低コスト化を図る
べく、ブロー成形法にてドアポケット21を成形しても、
充分な品質感を得ることができる。
さらに、収納部12の底壁は、1部材である凸条23によっ
てのみ構成されている。したがって、図6に示した、2
部材により収納部12の底壁を構成した場合のように、収
納部12の底壁に微小間隙Sが存在せず、収納部12内にカ
ード等を収納した場合であっても、該カード等の下端部
が微小間隙S内に侵入することはない。又、収納部12の
底壁となる凸条23の上面24は略水平状であることから、
収納部12内に収納された薄肉状のカード等の下端部は摺
動することなく、前記上面24に定位する。したがって、
収納部12内に収納されたカード等の下端部が、摺動して
凸条23とフィニッシャーパネル4間の間隙に侵入するこ
ともなく、カード等の端部が前記各間隙に挟持されて取
り出しが困難となる不都合を解消することができる。
なお、実施例において内側面部材としてのドアインナパ
ネル2にパネル凹部14を形成したものを示したが、フィ
ニッシャーパネル4を内面部材とし、これにパネル凹部
を形成する構造であってもよい。
考案の効果 以上説明したように本考案は、車室内側に配設された内
側面部材に、その一般面よりも車室外方向へ突出するパ
ネル凹部を設ける一方、ドアポケットに形成された平板
状の主体部を前記一般面に固着して、上部開口状の収納
部を隔成するようにした。よって、パネル凹部の存在に
より収納部の容積が充分に得られるとともに、一般面か
ら車室内側へのドアポケットの突出量を、主体部の肉厚
寸法のみにすることができる。したがって、肉厚寸法が
大きくなるブロー成形法にてドアポケットを成形して
も、その車室内側への突出量を抑制して居住空間の減少
を回避しつつ、収納部に充分な容積を確保することがで
きる。
又、凸条を前記パネル凹部内の下部に収容配置して、そ
の先端をパネル凹部の縦壁に当接させたことから、2部
材によることなく、1部材である凸条のみにより収納部
の底壁を構成することができる。よって、底壁に2部材
間の微小間隙が生ずることがなく、収納部に収納された
カード等の下端部が微小間隙内に侵入することもない。
しかも、収納部の底壁となる凸条の上面を略水平状とし
たことから、収納部内に収納されたカード等の下端部は
摺動することなく、前記上面に定位する。したがって、
収納部内に収納されたカード等の下端部が、摺動して凸
条と縦壁間の間隙に侵入することもなく、カード等の端
部が挟持されて取り出しが困難となる不都合を解消する
ことができる。
さらに、前記凸条を主体部の上下方向略中央部に横設
し、その先端をパネル凹部の縦壁に当接させるようにし
た。よって、ドアポケットの主体部は、前記中央部に設
けられた凸条による効果的かつ全体的な補強と、凸条を
介した縦壁の支持による補強とにより剛性を高められ
る。したがって、低コストではあるが、成形品の剛性が
低いブロー成形法にてドアポケットを成形しても、撓み
変形に起因する品質感の低下を解消することができ、品
質感を維持しつつコストの低減を図ることが可能とな
る。
加えて前記実施例にあっては、ブロー成形されたドアポ
ケットに、前記凸条のみならず、上下方向に延在する間
仕切部をも設けるようにしたことから、ドアポケットの
剛性をより高めることができ、品質感の向上を図ること
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す第2図I−I線断面
図、第2図は同実施例の正面図、第3図は同実施例の分
解斜視図、第4図は従来のインジェクション成形された
ドアポケットの断面図、第5、6図はブロー成形された
従来例を示す断面図である。 2……ドアインナパネル(内側面部材)、4……フィニ
ッシャーパネル(縦壁)、8,13,21……ドアポケット、1
0……開口、12……収納部、14……パネル凹部、16……
一般面、21a……主体部、23……凸条、24……上面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内側に配設された内側面部材に、その
    一般面よりも車室外方向へ突出するパネル凹部を設ける
    一方、前記一般面に沿った平板状の主体部と、該主体部
    の上下方向略中央部に横設され上面が略水平状の凸条と
    を有するドアポケットを成形し、前記凸条を前記パネル
    凹部内の下部に収容配置して、その先端を前記パネル凹
    部の縦壁に当接させるとともに、前記主体部を前記一般
    面に固着して、前記パネル凹部を部分的に隠蔽し、上部
    開口状の収納部を隔成したことを特徴とするドアポケッ
    ト構造。
JP1989002594U 1989-01-11 1989-01-11 ドアポケット構造 Expired - Lifetime JPH0634186Y2 (ja)

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JP1989002594U JPH0634186Y2 (ja) 1989-01-11 1989-01-11 ドアポケット構造

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JPH0293151U JPH0293151U (ja) 1990-07-24
JPH0634186Y2 true JPH0634186Y2 (ja) 1994-09-07

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Families Citing this family (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4682486B2 (ja) * 2001-09-07 2011-05-11 三菱自動車エンジニアリング株式会社 車室内ポケット
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CN111212759B (zh) 2017-10-24 2023-06-06 本田技研工业株式会社 物品的保持构造

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JPS5978444U (ja) * 1982-11-18 1984-05-28 キヨ−ラク株式会社 収納ボツクス

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