JP6166132B2 - 車両用ドアトリム - Google Patents

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本発明は、車両用ドアトリムに関する。
従来より、運転席や助手席のドアとその周辺の見栄えを向上させる様々な工夫がなされている。例えば、特許文献1には、ドアの内装であるドアトリムに加飾パネルを設けたものが開示されている。このドアトリムは、主体をなすドアトリム本体を有し、その上半部車両後側に開口部が形成されている。この開口部に加飾パネルが裏側から組み付けられることにより、加飾パネルが車室に露出し、車室から見たドアの見栄えが向上する。
ところが、特許文献1のドアトリムは、ドアトリム本体の上端が車両前後方向全体に亘って水平に形成されている。そのため、車室の車両前方側端部に設けられたインストルメントパネルがこのドアトリム本体の上端よりも上方に盛り上がっている場合、ドアトリムの上端前端部とインストルメントパネルの車幅方向端部との境界に段差が生じ、見栄えが良くない。
そこで、特許文献2には、ドアトリム本体上端の車両前方側端部に車両前方に向かって前上がりに傾斜する徐変部が形成され、この徐変部がインストルメントパネルの車幅方向端部と略同じ高さに位置するドアトリムが開示されている。この徐変部を設けることにより、ドアトリム本体の上端車両前方側端部とインストルメントパネルの車幅方向端部とが連続して、段差が生じず、見栄えが良くなる。
ところで、この徐変部は、ドアトリムが取り付けられているドアインナーパネルの上端よりも上方に設けられているので、徐変部の裏側が車外から見えるおそれがある。そこで、徐変部は、その上端に車外側に水平に延びる上面部を有し、この上面部の車外側端から下方に縦板部が延びている。この縦板部により、徐変部の裏側から隠蔽され、車外から見た見栄えが良くなる。
特開2010−18249号公報(段落0019,0020欄、図1) 実開平5−41916号公報(段落0002〜0006欄、図9〜図13)
しかしながら、上記徐変部は、上面部及び縦板部によってアンダーカット形状となっているので徐変部の裏面にボス等を設けることができない。したがって、ドアトリム本体の成形自由度が低くなる。また、ドアトリム本体の成形自由度を高めるために別部材で上面部及び縦板部を設けると、部品点数が増加してしまう。さらに、上面部が片持ち支持されているので、上面部を上方から押圧すると凹んでしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドアトリム本体の成形自由度を高めつつ、部品点数を抑えながら徐変部の裏側を隠蔽すると共に、徐変部の上面部の変形を防止することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、徐変部の裏側を加飾パネルで隠蔽すると共に、この加飾パネルを徐変部の上面部に当接させることで該上面部の剛性を高めるものである。
具体的には、本発明は、ドアインナーパネルに取り付けられ、上半部の少なくとも前半部に開口部が形成されたドアトリム本体と、該ドアトリム本体の裏側から上記開口部に嵌め込まれ、該開口部に嵌め込まれた部分が車室に露出する加飾パネルと、を備え、上記ドアトリム本体は、車両前端側において、上端が上記ドアインナーパネルの上端よりも上方に盛り上がり、インストルメントパネルの車幅方向端部と略同じ高さに位置する徐変部を有し、該徐変部の上端に車外側に略水平に延びる上面部が形成された車両用ドアトリムを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、上記ドアトリム本体裏面の上記開口部外周縁には、上記加飾パネルを固定する固定部が複数形成され、上記加飾パネルは、上記車室に露出する露出部と、該露出部の外周縁から上記ドアトリム本体の裏側に張り出して上記各固定部に固定される被固定部と、を有し、該被固定部の上記徐変部に対応する箇所には、上端から車外側に延びる横壁部と、該横壁部から上方に立ち上がって上記上面部に当接し、上記徐変部の裏側を隠蔽する縦壁部と、が形成されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、上記被固定部の上記徐変部に対応する箇所には、車外側に延びる横壁部と、該横壁部から上方に立ち上がって上記上面部に当接し、上記徐変部の裏側を隠蔽する縦壁部と、が形成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、上記縦壁部の車外側の面は、加飾されていることを特徴とする。
の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、上記ドアインナーパネル上端の車両前端部には、コーナーピースが形成され、上記ドアトリム本体の上面部の車両前端部には、該コーナーピースを覆うコーナーピースカバー部が一体に形成され、該コーナーピースカバー部は、車内側に位置し車両前後方向に略沿う平面部と、該平面部の外周縁から車外側に延びる立壁部と、を有し、これら平面部及び立壁部によって車外側に開口する凹部が形成され、上記加飾パネルは、上記凹部内に延出する延出部をさらに有し、該延出部は、上記コーナーピースカバー部と上記コーナーピースとに固定されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、徐変部の上端には車外側に略水平に延びる上面部だけが形成され、徐変部が従来のようにアンダーカット形状となっていない。したがって、ドアトリム本体の成形自由度を従来よりも高めることができる。
また、第1の発明によれば、ドアトリム本体裏面の開口部外周縁に加飾パネルを固定する固定部が複数形成されている一方、加飾パネルは、この固定部に固定される被固定部を有し、この被固定部の徐変部対応箇所が徐変部の上面部まで張り出して、該上面部に当接している。この状態で上面部に上方から荷重がかると、この荷重は、当該上面部に下方から当接している被固定部を介してドアトリム本体の固定部に作用する。そして、ドアトリム本体はドアインナーパネルに取り付けられているため、徐変部の上面部にかかる荷重は、結果として、ドアインナーパネルに受け止められる。つまり、本発明の車両用ドアトリムは、徐変部の上面部にかかる荷重を当該上面部だけで受け止めず、この荷重をドアトリム全体に分散させるものである。したがって、当該上面部の変形を防止することができる。
さらに、第1の発明によれば、加飾パネルの一部である被固定部が徐変部の裏側を隠蔽している。したがって、部品点数を増やすことなく徐変部の車外から見た見栄えを維持することができる。
第2の発明によれば、被固定部の徐変部対応箇所に、車外側に延びる横壁部が形成され、さらに、この横壁部から上方に立ち上がって上面部に当接する縦壁部が形成されている。そうすると、徐変部の上面部は、その車内側端が徐変部に支持されると共に、その車外側端が縦壁部に支持され、両持ち支持される。したがって、上面部の支持剛性がさらに高くなり、該上面部の変形をより確実に防止することができる。
第3の発明によれば、縦壁部の車外側の面が加飾されているので、縦壁部の車外からの見栄えが向上する。
の発明によれば、加飾パネルの一部である延出部がコーナーピースカバー部の凹部に配設され、かつ当該コーナーピースカバー部に固定されるとともに、延出部がコーナーピースカバー部の凹部内においてドアインナーパネルに固定されている。よって、コーナーピースカバー部も当該延出部を介してドアインナーパネルに固定されており、コーナーピースカバー部の撓みを防止することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ドアトリムを車室側から見た斜視図である。 車両用ドアトリムの背面図である。 サイドドアに組み付けられた状態における図2のIII-III線断面相当図である。 ドアトリム本体の背面図である。 サイドドアに組み付けられた状態における図2のV-V線断面相当図である。 加飾パネルの背面図である。 サイドドアに組み付けられた状態における図2のVII-VII線断面相当図である。 サイドドアに組み付けられた状態における図2のVIII-VIII線断面相当図である。 本発明の実施形態の変形例に係る車両用ドアトリムの図5相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は車両用ドアトリム1を車室R側から見た斜視図であり、図2はドアトリム1の背面図である。このドアトリム1は、車両のサイドドア3に組み付けられる。図3はドアトリム1をサイドドア3に組み付けた状態における図2のIII-III線断面相当図である。上記サイドドア3は、2枚の鋼板からなるドアアウターパネル5と、同じく鋼板からなるドアインナーパネル7とによって構成されている。該両パネル5,7間には、ドアガラス9が配設され、各パネル5,7の上端には、該ドアガラス9と上記両パネル5,7との間の隙間から雨水が浸入するのを防止するゴム製のウェザストリップ11,11が取り付けられている。上記ドアインナーパネル7には、キャリアプレート(図示せず)が取り付けられ、上記ドアトリム1が当該キャリアプレートを車室R内側から覆うように上記ドアインナーパネル7に組み付けられている。上記ドアアウターパネル5及びドアインナーパネル7の各上端は、後端から車両前端部手前まで前下がりに傾斜し、ドアインナーパネル7の車両前端部にはコーナーピース(図7,8参照)が形成されている。図2には、ドアインナーパネル7の上端位置を仮想線Lで示している。
上記ドアトリム1は、図1に示すように、上記サイドドア3に取り付けられる樹脂製のドアトリム本体15を有し、その上半部分には加飾パネル17が組み付けられている。
上記ドアトリム本体15の背面を図4に示す。該ドアトリム本体15は、図1及び図4に示すように、車両前後方向に略沿う略矩形状の平板部19と、該平板部19の外周縁から車外に延びる周板部21とによって構成されている。
上記平板部19裏面の外周縁部には、上記ドアトリム本体15を上記ドアインナーパネル7に固定するためのクリップ22が取り付けられるクリップ取付座23が複数(本実施形態では7個)形成されている。これらクリップ取付座23は、上記平板部19裏面の前辺部中央部及び下端部、下辺部中央前寄り及び後寄り、並びに、後辺部上端部、中央部及び下端部にそれぞれ形成されている。
上記平板部19の下半部分のやや車両後側には、アームレスト25が形成されている。このアームレスト25は、当該平板部19から車室R側に膨出する膨出ベース27を有している。図1に示すように、この膨出ベース27上の前半部分には、スイッチパネル29が取り付けられている一方、後半部分には、指掛け凹部31が形成された肘掛けパネル33が取り付けられている。
一方、上記平板部19の上半部分には、車両前端部から後端部に亘って開口部35が形成されている。該開口部35は、車両前後方向に長い略矩形状をなし、下辺部の車両前端部が前上がりに傾斜している。上記開口部35の外周縁には、車外側に突出する補強リブ37が全周に亘って形成されている。上記加飾パネル17は、この開口部35に裏側から嵌め込まれ、上記平板部19裏面に固定されている。
また、上記平板部19裏面の上記開口部35外周りには、上記加飾パネル17を係止するための係止片39(固定部)が互いに間隔をあけて複数形成されている(本実施形態では6個形成されている)。これら係止片39は、上記開口部35外周りの前辺部中央上寄り、該上辺部中央前寄り及び後寄り、後辺部中央、並びに、下辺部中央前寄り及び後寄りにそれぞれ形成されている。
上記係止片39は、図3に示すように、車両前後方向に間隔をあけて配置され且つ上記平板部19裏面から車外側に突出する一対の側板部39aを有し、これら側板部39aが水平な水平板部39bによって橋絡されており、この水平板部39bの先端部にU字状のスリット39cを挟んで係止爪39dが形成されている。この係止爪39dは、車両前後方向から見て上方に突出する山形状をなし、上下方向に撓むことができる。なお、図3には、上記一対の側板部39aのうち車両後側の側板部39aのみ図示されている。
さらに、上記平板部19裏面の上記開口部35外周りには、上記加飾パネル17を固定するためのボス41(固定部)が互いに間隔をあけて複数形成されている(本実施形態では6個形成されている)。これらボス41は、上記開口部35外周りの上辺部前端部、中央及び後端部、並びに、下辺部前端部、中央及び後端部にそれぞれ形成されている。図5はドアトリム1をサイドドア3に取り付けた状態における図2のV-V線断面相当図である。上記ボス41は、円筒状をなし、上記平板部19裏面から車外側に突出している。該ボス41の外周面には、4個のリブ43が周方向に90度間隔で形成されている。なお、図5には、上下一対のリブ43のみ図示されている。
上記平板部19の上端は、車両後端から中央前寄りの位置に亘る部分が上記ドアインナーパネル7の上端に沿って前下がりに傾斜し、当該中央前寄りの位置から車両前端部手前に亘る部分が上記ドアインナーパネル7上端よりも上方に盛り上がるように水平に延びている。この盛り上がる部分は、前方に向かって上記ドアインナーパネル7の上端から徐々に上方に盛り上がっているので、以下、この部分を徐変部45とする。
上記車室Rの車両前端部には、図示しないインストルメントパネルが車幅方向に延びるように配設されており、上記徐変部45は、このインストルメントパネルの車幅方向端部と略同じ高さに位置している。該徐変部45の上端には、上記周板部21の一部であって車外側に略水平に延びる上面部47が形成されている。この上面部47の下側には、図4に示すように、上記加飾パネル17と係合する係合片49が形成されている。該係合片49は、車両前後方向に間隔をあけて一対形成され、この一対の係合片49が車両前後方向に3組、互いに間隔をあけて設けられている。上記各係合片49は、図5に示すように、上記平板部19裏面から上記上面部47から下方に間隔をあけて突出し、突出端上面が車外側に向かって下方に傾斜している。
また、上記平板部19上端の上記徐変部45後側には、上記ドアインナーパネル7の上端に取り付けられたウェザストリップ11が差し込まれるウェザストリップ差込部50が車両前後方向に間隔をあけて4個形成されている。このウェザストリップ差込部50は、上記係合片49と略同じ形状をなしている。図3に示すように、このウェザストリップ差込部50にウェザストリップ11が差し込まれることにより、ドアトリム1が車外側に押された際に撓むのを防止することができる。
また、上記上面部47の車両前端部には、上記ドアインナーパネル7のコーナーピースを覆うコーナーピースカバー部51が上方に突出するように一体に形成されている。該コーナーピースカバー部51は、図4に示すように、三角形状をなしていて、後辺部が鉛直に延び、かつ前辺部が前下がりに傾斜している。このコーナーピースカバー部51は、車内側に位置し車両前後方向に略沿う三角形状の平面部53を有し、その裏面中央からやや車両後側にボス54が形成されている。このボス54は、上記ボス41と略同一の構成である。そして、上記平面部53の外周縁には、上記周板部21の一部であって車外側に延びる立壁部55が形成されている。この立壁部55と上記平面部53とによって、車外側に開口する凹部57が形成されている。
一方、上記加飾パネル17は、樹脂製のパネル基材59と、その表面に接合された樹脂製の表皮61と、を有している。図6は該加飾パネル17の背面を示している。
上記パネル基材59は、上記ドアインナーパネル7の開口部35よりも大きなパネルで構成され、該開口部35に対応する箇所が車内側に突出している。この突出部分は、上記加飾パネル17が上記開口部35に嵌め込まれた状態で、車室Rに露出する露出部63を構成している。この露出部63の車両前端部には、ハンドル(図示せず)が取り付けられるハンドル取付用開口63aが形成されている。そして、図3及び図5に示すように、上記露出部63の外周縁から張出部65(被固定部)が上記ドアトリム本体15の裏側に張り出している。該張出部65は、略矩形状をなし、上記係合片39及びボス41を覆っている。上記張出部65の上記係止片39対応箇所には、矩形状の係止孔67が形成されている一方、上記ボス41対応箇所には、円形の貫通孔69が形成されている。
上記張出部65の上記徐変部45に対応する箇所には、図5に示すように、上端から横壁部71が車外側に向かって上方に若干傾斜するように延び、その先端から縦壁部73が上方に立ち上がっている。
上記横壁部71は、上記ドアインナーパネル7の上端に沿って前下がりに傾斜している。この横壁部71の車両前後方向中央の下側には、上記ドアインナーパネル7上端に取り付けられた上記ウェザストリップ11が差し込まれるウェザストリップ差込部72が形成されている。このウェザストリップ差込部72は、上記ドアトリム本体15のウェザストリップ差込部50と略同じ形状をなしている。図5に示すように、このウェザストリップ差込部72にウェザストリップ11が差し込まれることにより、ドアトリム1が車外側に押された際に撓むのを防止することができる。
一方、上記縦壁部73は、上記徐変部45と略同一形状をなしていて、その上端が車両前後方向に水平に延びている。この上端には、車内側に略水平に突出する上側突出片75が形成され、その下方から下側突出片77が略水平に突設されている。また、上記縦壁部73の車外側の面73aは、加飾されている。加飾は、縦壁部73へのシボ付けや、別部材の表皮を貼り付ける等して行う。
さらに、上記張出部65上端の車両前端部には、上記ドアトリム本体15のコーナーピースカバー部51よりもやや小さい延出部79が一体に形成されている。
図7及び図8は、それぞれドアトリム1がサイドドア3に組み付けられた状態における図2のVII-VII線断面相当図及びVIII-VIII線断面相当図である。なお、図7及び図8では、サイドミラーMを仮想線で示している。該延出部79は、車両前後方向に略沿うように形成され、上記コーナーピースカバー部51の平面部53と対向する対向面部81と、該対向面部81の外周縁から車内側に延びる周壁部83と、を有している。該対向面部81の中央には、クリップ取付座85が突設され、このクリップ取付座85の上方には、上記コーナーピースカバー部51に形成されたボス54と対応する貫通孔87が形成されている。
上記クリップ取付座85は、車両前方に開口する取付孔85aが形成された取付板部85bを有し、この取付板部85bの外周縁がU字状の側壁部85cによって上記対向面部81に連結されている。上記取付板部85bには、車両前方からクリップ22が上記取付孔85aに組み付けられ、車外側に突出している。
以上の構成を備える上記加飾パネル17は、上記ドアトリム本体15の裏側から嵌め込まれる。このとき、上記加飾パネル17の係止孔67に上記ドアトリム本体15の係止片39が差し込まれ、上記係止爪39dが下方に撓んで該係止孔67を通過し、該係止孔67を通過した後に復帰して、該係止孔67の外周りに係止する。また、上記加飾パネル17の縦壁部73に形成された上記上側突出片75が上記ドアトリム本体15の上面部47下面に摺接すると共に、上記下側突出片77が当該上面部47下方の上記係合片49上面に摺接する。当該係合片49の先端上面は、上述のように車外側に向かって下方に傾斜しているので、上記下側突出片77はスムーズに車室R側に案内される。
そして、上記加飾パネル17の裏側から上記貫通孔69にタッピングスクリュー89が挿通され、該タッピングスクリュー89が上記ボス41に螺合する。これにより、上記加飾パネル17の張出部65が上記ドアトリム本体15裏面に固定される。このようにして上記加飾パネル17が上記ドアトリム本体15に組み付けられる。
このように組み付けられた状態で、図5に示すように、上記加飾パネル17の縦壁部73は、上記ドアトリム本体15の上面部47に当接し、さらに、上記徐変部45の裏側を隠蔽している。また、図7,8に示すように、上記加飾パネル17の延出部79は、上記ドアトリム本体15のコーナーピースカバー部51に形成された凹部57内に延出し、タッピングスクリュー89によって上記ボス54に締結固定されている。
このようにして組み立てられた上記ドアトリム1は、上記ドアトリム本体15のクリップ取付座23及び上記加飾パネル17の延出部79のクリップ取付座85にそれぞれクリップ22が取り付けられる。上記ドアインナーパネル7には、図7に示すように、上記クリップ取付座23,85に対応する箇所にクリップ取付孔7aが形成されていて、このクリップ取付孔7aに上記クリップ22を車体側から押し付けて挿入することにより、上記ドアトリム1が上記ドアインナーパネル7に組み付けられる。
このように組み付けられた状態で、上記加飾パネル17の延出部79は、図7に示すように、上記クリップ22によって上記ドアインナーパネル7のコーナーピースに固定される。
−発明の実施形態の効果−
上記実施形態によれば、徐変部45の上端には車外側に略水平に延びる上面部47だけが形成され、従来のように徐変部45がアンダーカット形状となっていない。したがって、ドアトリム本体15の成形自由度を従来よりも高めることができる。
また、上記実施形態によれば、ドアトリム本体15裏面の開口部35外周縁に加飾パネル17を固定する係止片39及びボス41が複数形成されている一方、加飾パネル17は、このボス41に固定される張出部65を有し、この張出部65の徐変部45対応箇所には上端から車外側に横壁部71が延び、この横壁部71から縦壁部73が上方に立ち上がって上面部47に当接している。この状態で上面部47に上方から荷重がかると、この荷重は、上面部47に下方から当接している縦壁部73を介してその下方の係止片39及びボス41に作用する。そして、ドアトリム本体15はドアインナーパネル7に取り付けられているため、徐変部45の上面部47にかかる荷重は、結果として、ドアインナーパネル7に受け止められる。つまり、ドアトリム1は、徐変部45の上面部47だけで荷重を受け止めず、この荷重をドアトリム1全体に分散させるものである。したがって、当該上面部47の変形を防止することができる。
さらに、上記実施形態によれば、徐変部45の上面部47の車内側端がドアトリム本体15の平板部19によって支持されていると共に、その車外側端が縦壁部73によって支持され、両持ち支持されている。したがって、したがって、上面部47の支持剛性がさらに高くなり、該上面部47の変形をより確実に防止することができる。
さらに、上記実施形態によれば、加飾パネル17の一部である縦壁部73が徐変部45の裏側を隠蔽している。したがって、部品点数を増やすことなく徐変部45の車外から見た見栄えを維持することができる。
また、上記実施形態によれば、加飾パネル17の一部である延出部79がコーナーピースカバー部51の凹部57内に配設され、かつ当該コーナーピースカバー部51に固定されるとともに、延出部79がコーナーピースカバー部51の凹部57内においてドアインナーパネル7に固定されている。よって、コーナーピースカバー部51も当該延出部79を介してドアインナーパネル7に固定されており、コーナーピースカバー部51の撓みを防止することができる。
さらに、従来は、ドアトリム本体15のコーナーピースカバー部51は、サイドドア3のドアインナーパネル7に直接固定されていて、コーナーピースカバー部51の平面部53裏面にクリップ取付座等の固定手段が設けられていた。そうすると、コーナーピースカバー部51の凹部57内がアンダーカット形状となり、ドアトリム本体15成形用の成形型が複雑となっていた。これに対し、本実施形態のコーナーピースカバー部51は、その凹部57内に配設された加飾パネル17の延出部79を介してドアインナーパネル7に固定されているので、凹部57内に固定手段を設ける必要がなく、ドアトリム本体15の成形自由度がさらに高くなると共に、ドアトリム本体15成形用の成形型を簡素化することが可能となる。
また、コーナーピースカバー部51の凹部57内に成形型のスライド型をスライドさせるためのスペースを設ける必要がないため、凹部57を従来よりも小さくすることが可能となる。その結果、コーナーピースカバー部51がコンパクトとなり、斜め前方の視界が広くなる。
また、上記実施形態によれば、縦壁部73の車外側の面73aが加飾されているので、縦壁部73の車外からの見栄えが向上する。
(本発明の実施形態の変形例)
図9は本実施形態の変形例に係る車両用ドアトリム1の図5相当図である。本変形例に係るドアトリム1は、上記ドアトリム本体15の徐変部45の形状及び上記加飾パネル17の張出部65の該徐変部45対応箇所の形状が上記実施形態のドアトリム1と異なる。その他の構成は、上記実施形態の車両用ドアトリム1の構成と略同一なので、説明を省略する。
上記徐変部45の上面部43下方には、上記下側突出片77が形成されていない。
また、上記張出部65の上記徐変部45対応箇所は、上方に上記上面部47まで延びて上端が該上面部47と当接している。そして、この上端から横壁部71が略水平に車外側に上記ドアガラス9の手前まで延びている。この横壁部71先端から縦壁部73が下方に延びて、上記徐変部45の裏側を隠蔽している。この縦壁部73の下端は、上記ドアインナーパネル7上端に取り付けられたウェザストリップ11に差し込まれている。
このように、徐変部45の上面部47の下面の略全域が横壁部71によって支持されているので、上面部47の支持剛性が向上し、該上面部47の変形を防止することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、上記加飾パネル17が車両前後方向に長い略矩形状をなしているが、これに限定されず、例えば、上下方向に長い略矩形状をなしていてもよい。この場合、上記開口部35は上記ドアトリム本体15の上半部分の車両前端部だけに形成され、上記露出部63は、この開口部35に嵌め込まれている。
また、上記実施形態では、上記コーナーピースカバー部51が上記ドアインナーパネル7のコーナーピースの形状に合わせて三角形状をなしているが、これに限定されず、例えば矩形状をなしていてもよい。
以上説明したように、本発明に係る車両用ドアトリムは、ドアトリム本体の成形性を高めつつ、部品点数を抑えながら徐変部の裏側を隠蔽すると共に、徐変部の上面部の変形を防止する用途に適用することができる。
1 車両用ドアトリム
7 ドアインナーパネル
13 コーナーピース
15 ドアトリム本体
17 加飾パネル
35 開口部
39 係止片(固定部)
41 ボス(固定部)
45 徐変部
47 上面部
51 コーナーピースカバー部
53 平面部
55 立壁部
57 凹部
63 露出部
65 張出部(被固定部)
71 横壁部
73 縦壁部
73a 縦壁部の車外側の面
75 延出部
R 車室

Claims (4)

  1. ドアインナーパネル(7)に取り付けられ、上半部の少なくとも前半部に開口部(35)が形成されたドアトリム本体(15)と、
    該ドアトリム本体(15)の裏側から上記開口部(35)に嵌め込まれ、該開口部(35)に嵌め込まれた部分が車室(R)に露出する加飾パネル(17)と、を備え、
    上記ドアトリム本体(15)は、車両前端側において、上端が上記ドアインナーパネル(7)の上端よりも上方に盛り上がり、インストルメントパネルの車幅方向端部と略同じ高さに位置する徐変部(45)を有し、該徐変部(45)の上端に車外側に略水平に延びる上面部(47)が形成された車両用ドアトリムであって、
    上記ドアトリム本体(15)裏面の上記開口部(35)外周縁には、上記加飾パネル(17)を固定する固定部(39,41)が複数形成され、
    上記加飾パネル(17)は、上記車室(R)に露出する露出部(63)と、該露出部(63)の外周縁から上記ドアトリム本体(15)の裏側に張り出して上記各固定部(39,41)に固定される被固定部(65)と、を有し、該被固定部(65)の上記徐変部(45)に対応する箇所は、上記上面部(47)まで張り出して該上面部(47)に当接すると共に、上記徐変部(45)の裏側を隠蔽することを特徴とする車両用ドアトリム。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアトリムにおいて、
    上記被固定部(65)の上記徐変部(45)に対応する箇所には、車外側に延びる横壁部(71)と、該横壁部(71)から上方に立ち上がって上記上面部(47)に当接し、上記徐変部(45)の裏側を隠蔽する縦壁部(73)と、が形成されていることを特徴とする車両用ドアトリム。
  3. 請求項に記載の車両用ドアトリムにおいて、
    上記縦壁部(73)の車外側の面(73a)は、加飾されていることを特徴とする車両用ドアトリム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ドアトリムにおいて、
    上記ドアインナーパネル(7)上端の車両前端部には、コーナーピースが形成され、
    上記ドアトリム本体(15)の上面部(47)の車両前端部には、該コーナーピースを覆うコーナーピースカバー部(51)が一体に形成され、
    該コーナーピースカバー部(51)は、車内側に位置し車両前後方向に略沿う平面部(53)と、該平面部(53)の外周縁から車外側に延びる立壁部(55)と、を有し、これら平面部(53)及び立壁部(55)によって車外側に開口する凹部(57)が形成され、
    上記加飾パネル(17)は、上記凹部(57)内に延出する延出部(79)をさらに有し、該延出部(79)は、上記コーナーピースカバー部(51)と上記コーナーピースとに固定されていることを特徴とする車両用ドアトリム。
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