JPH06341459A - クラッチディスク - Google Patents

クラッチディスク

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Publication number
JPH06341459A
JPH06341459A JP15282893A JP15282893A JPH06341459A JP H06341459 A JPH06341459 A JP H06341459A JP 15282893 A JP15282893 A JP 15282893A JP 15282893 A JP15282893 A JP 15282893A JP H06341459 A JPH06341459 A JP H06341459A
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JP
Japan
Prior art keywords
hub
twist angle
leaf spring
clutch disc
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP15282893A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Fujimoto
努 藤本
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、省スペースで、かつなめらかな捩れ
角−トルク特性が得られるクラッチディスクを提供する
ことを目的とする。 【構成】ハブ1側に基端を固定されて径方向に配されて
いる板ばね材23と、ディスクプレート4、5側に設け
られて板ばね材23の先端と係合可能な第1凸部18と
第2凸部19とから成る係合部20とを備え、第1スプ
リング7が弾性変形を開始する第1捩れ角θ1の近傍領
域でのみ板ばね材23と第1凸部18とが係合し、第2
スプリング8が弾性変形を開始する第2捩れ角θ2の近
傍領域でのみ板ばね材23と第2凸部19とが係合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はクラッチディスクに関
するもので、特に多段特性を有して自動車等の車両に用
いるのに好適なクラッチディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多段特性を有するクラッチデイス
クとしては、例えば特公平4−56168号公報に記載
されたものがあげられる。
【0003】この種のクラッチディスクは出力軸に連結
されているハブと、ハブの外周上に回転可能に支持され
入力側回転部材に接続可能なライニングを有したディス
クプレートと、ハブとディスクプレートとの間に遊嵌さ
れハブとディスクプレートとの間に所定の第1捩れ角を
生じると弾性変形を始めるように配置された第1弾性部
材と、上記第1弾性部材よりも大きなばね定数を有して
ハブとディスクプレートとの間に第1捩れ角よりも大き
な所定の第2捩れ角を生じると弾性変形を始めるように
配置された第2弾性部材とを有して構成されており、第
1、第2弾性部材の作用により図7のような捩れ角−ト
ルク特性を有するものとなっている。
【0004】すなわち第1捩れ角θ1を越えるとディス
クプレートとハブに第1弾性部材が当接して第1弾性部
材が作用し始め、更に第2捩れ角θ2を越えるとディス
クプレートとハブに第2弾性部材が当接して第2弾性部
材が作用し始めることにより2段の特性を発揮するもの
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら上記従
来例のような構成では、第1および第2捩れ角θ1、θ
2付近で捩れ角−トルク特性が急変することから騒音や
振動が発生し易く、運転者の操作フィーリングも良好と
は言えない問題があった。
【0006】このため弾性部材の種類を増やして多段化
を更に推進する方法も考えられるが、この種の弾性部材
はハブおよびディスクプレートの周方向に向けて配置す
るものとなっているため自ずとその配設スペースには限
界があり、上記の問題点を省スペースで解決するには至
らない。
【0007】これらのことから本発明は省スペースで、
かつなめらかな捩れ角−トルク特性が得られるクラッチ
ディスクを提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記目的を達
成するために創案されたもので、出力軸に連結されてい
るハブと、上記ハブの外周上に回転可能に支持され入力
側回転部材に接続可能なライニングを有したディスクプ
レートと、上記ハブと上記ディスクプレートとの間に遊
嵌され上記ハブと上記ディスクプレートとの間に所定の
第1捩れ角を生じると弾性変形を始めるように配置され
た第1弾性部材と、上記第1弾性部材よりも大きなばね
定数を有して上記ハブと上記ディスクプレートとの間に
上記第1捩れ角よりも大きな所定の第2捩れ角を生じる
と弾性変形を始めるように配置された第2弾性部材とを
有するクラッチディスクにおいて、上記ハブと上記ディ
スクプレートとの一方に基端を固定されて径方向に配さ
れている板ばね材と、上記ハブと上記ディスクプレート
との他方に設けられて上記板ばね材の先端に係合可能に
形成された係合部とを備え、上記板ばね材と上記係合部
は上記ハブと上記ディスクプレートとの間に生じる捩れ
角が上記第1捩れ角および上記第2捩れ角の少なくとも
一方の近傍の領域にある状態でのみ係合するように配設
されていることを特徴とするクラッチディスクである。
【0009】
【作用】上記発明によれば、クラッチの接合に際してハ
ブとディスクプレートとの間に捩れ角が生じて第1弾性
部材が弾性変形を開始する所定の第1捩れ角もしくは第
2弾性部材が弾性変形を開始する所定の第2捩れ角の少
なくとも一方の近傍の領域に達すると、上記ハブと上記
ディスクプレートとの一方に設けられた板ばね材が上記
ハブと上記ディスクプレートとの他方に設けられた係合
部と当接、係合して弾性変形を開始し、上記板ばね材の
ばね特性が捩れ角−トルク特性に寄与し始める。
【0010】次いで上記捩れ角が上記第1捩れ角もしく
は上記第2捩れ角に達すると上記第1弾性部材または上
記第2弾性部材が上記弾性変形を始め、その後は上記第
1弾性部材または上記第2弾性部材のばね特性と上記板
ばね材のばね特性とにより捩れ角−トルク特性が設定さ
れることになる。
【0011】更に上記捩れ角が増して上記第1捩れ角も
しくは上記第2捩れ角の近傍を過ぎると上記板ばね材と
上記係合部との係合が解除され、この領域では上記第1
弾性部材または上記第2弾性部材のばね特性により上記
捩れ角−トルク特性が設定される。
【0012】すなわち上記第1捩れ角または上記第2捩
れ角に達する直前に上記板ばね材が作用し始め上記捩れ
角に達すると上記板ばね材と上記第1弾性部材または上
記第2弾性部材との両方が作用し、その後上記捩れ角近
傍を過ぎると上記板ばね材の作用は解除されて上記第1
弾性部材または上記第2弾性部材が作用するものとな
る。
【0013】これにより、上記第1弾性部材または上記
第2弾性部材が上記弾性変形を開始する上記第1捩れ角
または上記第2捩れ角付近における上記捩れ角−トルク
特性の急変を緩和することが出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。
【実施例1】図3に示すように、ハブ1は図示しない出
力軸(トランスミッション入力軸)にキー結合されてお
り、このハブ1の外周には径方向に延出して円板状に成
形されたハブフランジ2が一体に形成されている。
【0015】ハブフランジ2の一方の側面側では図示し
ない入力軸側回転部材(フライホイール)と接合するフ
ェーシング3を外縁側に有した円板状のクラッチディス
クプレート4が、他方の側面側ではクラッチディスクプ
レート4よりも小径な円板状のリテーニングプレート5
が、それぞれハブフランジ2と所定の間隙を保ってハブ
1に装着されている。
【0016】図1〜3に示すようにクラッチディスクプ
レート4とリテーニングプレート5とは、クラッチディ
スクプレート4およびリテーニングプレート5の周方向
に所定間隔を置いて複数個設けられハブフランジ2の外
方でハブ1の軸方に沿って配置された短棒状のストッパ
ピン6によって相互に固定されており、これによりクラ
ッチディスクプレート4とリテーニングプレート5とが
一体でハブ1の軸線上でハブ1と相対回転可能な構造と
なっている。
【0017】図1、2に示すようにクラッチディスクプ
レート4およびリテーニングプレート5には第1弾性部
材をなす第1スプリング7と第2弾性部材をなす第2ス
プリング8とを介装するための角窓9、10が周方向に
設けられ、ハブフランジ2には第1スプリング7と第2
スプリング8とを介装するための角窓11、12が周方
向に設けられている。
【0018】クラッチディスクプレート4およびリテー
ニングプレート5に設けられている角窓9、10はハブ
フランジ2の外径よりも小径な中心径を持ち、角窓9、
10の周方向の長さは装着する第1スプリング7および
第2スプリング8の自然長と同等以下の長さとなってい
る。
【0019】第1スプリング7および第2スプリング8
はハブフランジ2に設けられている角窓11、12にも
周方向に各々所定の間隙をもって遊嵌されており、ハブ
1とクラッチディスクプレート4との相対回転によって
ハブ1とクラッチディスクプレート4との間に捩れ角が
生じると第1スプリング7および第2スプリング8が角
窓11中、角窓12中を移動する。
【0020】この角窓11、12と第1、第2スプリン
グ7、8との周方向の間隙の大きさは上記捩れ角の大き
さが所定の第1捩れ角θ1に達したときには第1スプリ
ング7が角窓9の端縁と角窓11の端縁とに当接して弾
性変形を開始し、第2捩れ角θ2に達したときには第2
スプリング8が角窓10の端縁と角窓12の端縁とに当
接して弾性変形を開始する大きさとなっている。
【0021】なお、第2捩れ角θ2は第1捩れ角θ1よ
り大きく設定されており、このため中立時における第2
スプリング8端部と角窓12の端縁との間隙は第1スプ
リング7端部と角窓11の端縁との間隙より大きく設定
されている。
【0022】またハブフランジ2の外周の一部には切り
欠き部29がストッパピン6の配置箇所に対応して複数
個設けられており、周方向に所定の間隙を有してストッ
パピン6を収容している。
【0023】クラッチディスクプレート4とハブ1との
相対回転にともない上記捩れ角が生じると切り欠き部2
9中をストッパピン6が移動するが、上記間隙の大きさ
はクラッチディスクプレート4とハブ1との上記捩れ角
が上記第2捩れ角θ2より大きな所定の第3捩れ角に達
するとストッパピン6と切り欠き部29とが当接する大
きさとなっている。
【0024】さらに図3に示すようにハブフランジ2の
基部の両側面にはフリクションワッシャ13がハブ1に
挿通されて配されており、ハブフランジ2のクラッチデ
ィスクプレート4の配されている側ではフリクションワ
ッシャ13とリテーニングプレート5との間に断面がL
字形に成形されている円環状のカラー14がハブ1に挿
通されて配され、ハブフランジ2のリテーニングプレー
ト5側ではフリクションワッシャ13とリテーニングプ
レート5との間に皿ばね15が挿通されて配されてい
る。
【0025】一方でリテーニングプレート5のハブフラ
ンジ2とは面していない側面には、円環状突起16が軸
方向に突出して設けられており、円環状突起16の内周
側には一対の嵌合突起部17および係合部20がリテー
ニングプレート5と一体で突出して成形されている。
【0026】係合部20は所定間隔を置いて設けられた
第1凸部18と第2凸部19とにより構成されており、
一対の第1凸部18を挟んで一対の第2凸部19が配置
されている。
【0027】キー21によってハブ1の外周に固定され
ている円形の固定部材22の外周には、基端がT字型の
板ばね材23、24の基端部を嵌合させるためにT字型
の嵌合部25、26が形成されており、この嵌合部2
6、25は嵌合突起部17および係合部20と対向する
位置に配されている。
【0028】嵌合部26に基端を嵌合されている板ばね
材24の先端は嵌合突起部17間に狭持されており、嵌
合部25に基端を嵌合されている板ばね材23の先端は
係合部20と係合可能で、第1凸部18間に周方向に所
定の間隔を有して遊嵌されている。
【0029】この板ばね材23の先端部と係合部20と
の周方向の間隔の大きさは、クラッチディスクプレート
4とハブ1との間に生じている捩れ角が第1捩れ角θ1
の近傍領域にある状態では板ばね材23の先端部と第1
凸部18とが係合し、クラッチディスクプレート4とハ
ブ1との間に生じている捩れ角が第2捩れ角θ2の近傍
領域にある状態では板ばね材23の先端部と第2凸部1
9とが係合するよう設定されている。
【0030】また係合部20は、第1または第2捩れ角
近傍領域を越える捩れ角が発生した場合には板ばね材2
3の弾性変形により板ばね材23先端が第1凸部18、
第2凸部19を乗り越え両者の係合が解除されるように
その突出高さを設定されている。
【0031】図3に示すようにこれらの板ばね材23を
支持する固定部材22は、スペーサ27を介してナット
28によりハブ1に締結されている。
【0032】次に上記クラッチディスクの作動を説明す
る。
【0033】クラッチ接続に際して、入力側回転部材と
フェーシング3とが接合するとクラッチディスクプレー
ト4とハブ1との間に捩れ角を生じる。
【0034】捩れ角の大きさが第1捩れ角θ1の近傍領
域に達すると板ばね材23と第1凸部18とが当接し、
板ばね材23は弾性変形を開始する。
【0035】さらに捩れ角が増して捩れ角が第1捩れ角
θ1に達するとハブフランジ2に設けられた角窓11中
を移動していた第1スプリング7がハブフランジ2との
角窓11の端縁と当接して弾性変形をはじめる。
【0036】よりいっそう捩れ角が増して捩れ角が第1
捩れ角θ1の近傍領域を脱すると、板ばね材23と第1
凸部18との係合は解除され、板ばね材23は第2凸部
19側へと移動する。
【0037】なおもクラッチディスクプレート4とハブ
1との間に捩れ角が増加し、捩れ角が第2捩れ角θ2の
近傍に達すると板ばね材23は第2凸部19と係合して
弾性変形を開始し、捩れ角が第2捩れ角θ2に達すると
第2スプリング8がハブフランジ2の角窓12の端縁と
当接して弾性変形を始める。
【0038】捩れ角がなおも増して第2捩れ角θ2の近
傍領域を脱すると板ばね材23と第2凸部19との係合
が解除され、更に捩れ角が増大して第3捩れ角に達する
とハブフランジ2の外周に設けられている切り欠き部2
9とストッパピン6とが係合し、クラッチディスクプレ
ート4とハブ1とが一体回転を開始する。
【0039】本実施例では第1捩れ角θ1の近傍領域に
達した図6中の点cで板ばね材23と係合部20の第1
凸部18とが係合して弾性変形を始め、第1捩れ角θ1
の近傍を脱した図6中の点dで板ばね材23と第1凸部
18との係合が解除され、第2捩れ角θ2の近傍領域に
達した図6中の点eで板ばね材23と係合部20の第2
凸部19とが係合し、弾性変形を始め、第2捩れ角θ2
の近傍領域を脱した図6中の点fで板ばね材23と第2
凸部19との係合が解除される。
【0040】これら一連の作動により、従来例として図
7に示したような第1捩れ角θ1および第2捩れ角θ2
とを境にした捩れ角−トルク特性の急変を抑制すること
が可能で、図6に示したような滑らかな捩れ角−トルク
特性が得られる。
【0041】更に第1スプリング7および第2スプリン
グ8とハブフランジ2との係合時に発生する衝撃、振
動、異音を低減することも可能である。
【0042】
【実施例2】図4は実施例2を示すもので、実施例1を
示した図2中のハブフランジ2の外周に設けられている
切り欠き部29付近に対応する図である。
【0043】本実施例2では実施例1で配した嵌合突起
部17、係合部20、板ばね材23、板ばね材24に換
えて以下に述べる構成を採っている。
【0044】クラッチディスクプレート4、リテーニン
グプレート5とを相互に連結するストッパピン6を囲む
板ばね材30を回転軸中心に向けて突出させて配設し、
さらに板ばね材30の周囲にストッパピン6と平行に配
されている複数の固定ピン31を配して板ばね材30を
固定している。
【0045】またハブフランジ2の切り欠き部29の外
周面に、板ばね材30の先端と係合可能な第1凸部3
2、第2凸部33を周方向に所定の間隔を置いて配置し
て係合部としている。
【0046】この板ばね材30の先端部と第1凸部3
2、第2凸部33との周方向の間隔の大きさは、クラッ
チディスクプレート4とハブ1との間に生じている捩れ
角が第1捩れ角θ1の近傍領域にある状態では板ばね材
30の先端部と第1凸部32とが係合可能で、クラッチ
ディスクプレート4とハブ1との間に生じている捩れ角
が第2捩れ角θ2の近傍領域にある状態では板ばね材3
0の先端部と第2凸部33とが係合可能なように設置さ
れている。
【0047】そして本実施例2によれば、上記実施例1
と同様の作動、特性が得られるほか、構造を簡素化でき
る利点もある。
【0048】
【実施例3】図5は実施例3を示すもので、実施例2を
示した図4中のハブフランジ2の外周に設けられている
切り欠き部29付近に対応する図である。
【0049】本実施例3では実施例2で配した板ばね材
30、固定ピン31、第1凸部32、第2凸部33に加
えて以下に述べる構成を追加している。
【0050】ハブフランジ2の切り欠き部29には、切
り欠き部29に対応する形状に形成された板ばね材34
が第1凸部32および第2凸部33と所定の間隔を存し
た状態で配置されており、ねじ35によってその中央部
をハブフランジ2に固定されている。
【0051】なお、本実施例では第1凸部32に対応し
て板ばね材34に形成される第1係合部36および第2
凸部33に対応して板ばね材34に形成される第2係合
部37が本発明の係合部を成すものとなっている。
【0052】そして板ばね材30の先端部と係合する第
1係合部36および第2係合部37との周方向の間隔の
大きさは、クラッチディスクプレート4とハブ1との間
に生じている捩れ角が第1捩れ角θ1の近傍領域にある
状態では板ばね材30の先端部と第1係合部36とが係
合し、捩れ角が第2捩れ角θ2の近傍領域にある状態で
は板ばね材30の先端部と第2係合部37とが係合可能
するように設定されている。
【0053】そして本実施例3によれば、上記実施例
1、2と同様の作動が得られるほか、板ばね材30と板
ばね材34とを使用して捩れ角−トルク特性を改善する
ものであるため、各板ばね材30、34の組み合わせに
より設定できる特性の範囲を拡大できる利点がある。
【0054】なお、本発明は上記各実施例に何ら限定さ
れるものではなく、第1捩れ角又は第2捩れ角の一方の
近傍領域でのみ板ばね材を作用させるようにしても良
く、このほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
形実施が可能であることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば第1弾性
部材または第2弾性部材が弾性変形を開始する際に生じ
る捩れ角−トルク特性の急変を緩和できるので、振動や
騒音の発生が低減できると同時に操作フィーリングも向
上できる利点がある。
【0056】また、ディスクプレートの径方向に配置さ
れる板ばね材を使用するため、装置が大型化する等の不
都合を招くこともない。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示した斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の要部断面を拡大した正面図である。
【図4】実施例2の要部を拡大した図である。
【図5】実施例3の要部を拡大した図である。
【図6】実施例1のクラッチディスクにおける捩れ角−
トルク特性を示したグラフである。
【図7】従来例のクラッチディスクにおける捩れ角−ト
ルク特性を示したグラフである。
【符号の説明】
1 ハブ 2 ハブフランジ 3 フェーシング 4 クラッチディクプレート 5 リテーニングプレート 6 ストッパピン 7 第1スプリング 8 第2スプリング 9 角窓 10 角窓 11 角窓 12 角窓 13 フリクションワッシャ 14 カラー 15 皿ばね 16 円環状突起 17 嵌合突起部 18 第1凸部 19 第2凸部 20 係合部 21 キー 22 固定部材 23 板ばね材 24 板ばね材 25 嵌合部 26 嵌合部 27 スペーサ 28 ナット 29 切り欠き部 30 板ばね材 31 固定ピン 32 第1凸部 33 第2凸部 34 板ばね材 35 ねじ 36 第1係合部 37 第2係合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力軸に連結されているハブと、上記ハブ
    の外周上に回転可能に支持され入力側回転部材に接続可
    能なライニングを有したディスクプレートと、上記ハブ
    と上記ディスクプレートとの間に遊嵌され上記ハブと上
    記ディスクプレートとの間に所定の第1捩れ角を生じる
    と弾性変形を始めるように配置された第1弾性部材と、
    上記第1弾性部材よりも大きなばね定数を有して上記ハ
    ブと上記ディスクプレートとの間に上記第1捩れ角より
    も大きな所定の第2捩れ角を生じると弾性変形を始める
    ように配置された第2弾性部材とを有するクラッチディ
    スクにおいて、 上記ハブと上記ディスクプレートとの一方に基端を固定
    されて径方向に配されている板ばね材と、上記ハブと上
    記ディスクプレートとの他方に設けられて上記板ばね材
    の先端に係合可能に形成された係合部とを備え、上記板
    ばね材と上記係合部は上記ハブと上記ディスクプレート
    との間に生じる捩れ角が上記第1捩れ角および上記第2
    捩れ角の少なくとも一方の近傍の領域にある状態でのみ
    係合するように配設されていることを特徴とするクラッ
    チディスク。
JP15282893A 1993-05-31 1993-05-31 クラッチディスク Pending JPH06341459A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021028520A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 アイシン精機株式会社 ダンパ装置

Cited By (2)

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JP2021028520A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 アイシン精機株式会社 ダンパ装置
US11802607B2 (en) 2019-08-09 2023-10-31 Aisin Corporation Damper device

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Effective date: 19990518