JPH06340823A - 反応染料組成物及びそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 - Google Patents

反応染料組成物及びそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法

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JPH06340823A
JPH06340823A JP5232504A JP23250493A JPH06340823A JP H06340823 A JPH06340823 A JP H06340823A JP 5232504 A JP5232504 A JP 5232504A JP 23250493 A JP23250493 A JP 23250493A JP H06340823 A JPH06340823 A JP H06340823A
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Takemi Tokieda
武美 時枝
Naoki Harada
尚樹 原田
Shuhei Hashizume
修平 橋爪
Koichi Ishii
幸一 石井
Nobuaki Kawamura
伸晃 川村
Hiroyuki Suzuki
弘幸 鈴木
Tetsuya Miyamoto
哲也 宮本
Shigeru Kawabata
繁 河端
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水および水性アルカリ液に対する溶解性が優
れ、繊維材料を均一に染色する反応染料を提供する。 【構成】反応染料およびポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテルエステルの塩を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水および水性アルカリ
液に対して優れた溶解性を有する反応染料組成物および
それを用いて繊維材料、特にセルロース系繊維材料また
はセルロース系繊維を含有する繊維材料を均一に染色ま
たは捺染する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セルロース系繊維などの染色
および捺染には反応染料が多用されている。また、それ
らの繊維材料を染色または捺染する方法としては、吸尽
染色法、一浴パジング法、コールドバッチアップ法また
は一相捺染法などの種々の方法が行われている。これら
の方法によって斑のない均一な染色および捺染を達成す
るためには、染料溶液、パジング液および捺染色糊の調
整にあたって、十分な溶解性を有する反応染料が選択さ
れて使用されている。すなわち、例えば、コールドバッ
チアップ染色では、パジング液の調整にあたっては、苛
性ソーダ、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、硅酸ソーダな
どのアルカリを含む水溶液1000重量部に対して、反
応染料が一般的には100重量部以上溶解し、かつ長時
間染料の析出などがなく安定な溶液であることが望まし
い。また、吸尽染色における染料溶液の調整にあたって
は、反応染料が芒硝や食塩などの無機塩および上述のア
ルカリを多量に含む水溶液に対して十分な溶解性を有し
ていることが望ましい。このようなことから、特開昭6
3−26788号公報などで溶解性の改良方法が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、市販さ
れている反応染料を用いて染色または捺染をする場合に
は、それらの反応染料の水または水性アルカリ液に対す
る溶解性がまだ不十分であり、また溶液の安定性も十分
ではないなどの問題があり、溶解性が良好であり、かつ
溶液の安定性の良好な染料を開発する技術が強く要望さ
れている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水および
水性アルカリ液に対して優れた溶解性を有し、また、染
料の析出などがない安定な染料溶液が得られ、染色また
は捺染において均一で濃い染色物または捺染物が得られ
る反応染料組成物を得る目的で鋭意検討した結果、本発
明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、反応染料およびポリ
オキシエチレン置換フェニルエーテルエステルの塩を含
有することを特徴とする反応染料組成物、およびそれを
用いてセルロース系繊維材料またはセルロース系繊維材
料を含有する繊維材料を染色または捺染する方法を提供
する。
【0006】本発明の反応染料組成物を製造するに当
り、反応染料としては公知の反応染料から選ばれる1種
または2種以上が用いられる。これらの反応染料の中、
繊維反応基として、−SO2 1 (式中、L1 は−CH
=CH2 または−CH2 CH22 を表し、L2 はアル
カリの作用で脱離する基を表わす。)で示されるビニル
スルホン型反応基、モノクロロトリアジニル、モノフル
オロトリアジニル、モノニコチニオトリアジニルおよび
ジクロロトリアジニルからなる群から選ばれるトリアジ
ン型反応基、ならびに、ジフルオロモノクロロピリミニ
ジルおよびトリクロロピリミジニルからなる群から選ば
れるピリミジン型反応基の少なくとも1種を少なくとも
1つ有する反応染料が好適に用いられる。
【0007】本発明においては下式(I)〜(VII
I)で示される反応染料が最も好適に用いられる。遊離
酸の形で下式(I)
【0008】
【化10】 (式中、[MePc]は金属フタロシアニンを表し、
p1、p2、p3、およびp4はそれぞれ1〜3、0〜2、1〜
3および0〜2の数を表わし、ここに、p1+p2+p3+p4
≦4であり、T1とT2とは相互に異なり、T1は前記のビニ
ルスルホン型反応基、トリアジン型反応基またはピリミ
ジン型反応基のいずれかを1つ有するを表し、T2はビニ
ルスルホン型またはピリミジン型反応基のいずれかを1
つ有する基を表す。)で示されるフタロシアニン反応染
料。遊離酸の形で下式(II)
【0009】
【化11】 (式中、L1 は前記の意味を有する。)で示されるモノ
アゾ反応染料。遊離酸の形で下式(III)
【0010】
【化12】
【0011】で示される色素母体を有するアントラキノ
ン反応染料、更に具体的には遊離酸の形で式(IV)
【0012】
【化13】
【0013】(式中、L1 は前記の意味を有する。)で
示されるアントラキノン反応染料。遊離酸の形で下式
(V)
【0014】
【化14】
【0015】[式中、Aは置換もしくは未置換のフェニ
レンまたはナフチレン残基、Bは直鎖状もしくは分枝状
のアルキルまたはアルケニル基、フェニル基、ナフチル
基または複素環残基を表し、これらのアルキル、アルケ
ニル、フェニル、ナフチルおよび複素環は置換基を有し
ていてもよい。Mは原子番号が27〜29の金属イオ
ン、Xは基−O−または基−COO−、Zは水溶性を付
与する基、m、nは各々0〜3の整数を表すが、その和
は1〜3とする。*は前記のビニルスルホン型反応基、
トリアジン型反応基またはピリミジン型反応基のいずれ
か1つの反応基またはその反応基を有する成分への結合
を表す。]で示されるホルマザン反応染料。遊離酸の形
で下式(VI)
【0016】
【化15】
【0017】[式中、X1 およびX2 は互いに独立に水
素原子またはハロゲン原子、A1 、A2 、A3 、A4
5 およびA6 のうち少なくとも一つは前記のビニルス
ルホン型反応基、トリアジン型反応基またはピリミジン
型反応基のいずれか1つの反応基またはその反応基を有
する成分への結合を表わし、他は互いに独立に水素原子
または低級アルキル、低級アルコキシ、スルホまたはア
ミノ基を表す。]で示されるジオキサジン反応染料。遊
離酸の形で下式(VII)及び下式(VIII)
【0018】
【化16】
【0019】
【化17】
【0020】[式中、R1 、R2 及びR3 は、互いに独
立に水素原子または置換されていてもよいアルキル基、
Dはスルホン酸基を有する有機染料の残基、Fは置換さ
れていてもよいフェニレンまたはナフチレン基、G及び
Jは互いに独立にハロゲン原子、−N(R4 )R5 、−
OR6 、−SR7 (式中、R4 、R5 、R6 及びR
7 は、互いに独立に水素、置換されていてもよいアルキ
ル、フェニル、ナフチルまたはベンジル基を表わす。)
で示される基または置換されていてもよいピリジニオ基
を表し、L1 は前記の意味を有する。]で示される反応
染料。
【0021】前記式(I)で示される反応染料は、例え
ば特公昭38−5033号公報に記載されているが、本
発明においてはこれらの反応染料に限定されるものでは
ない。式(I)中、Meで示される金属としては、特に
限定されないが、銅、鉄、ニッケル、コバルトが好適で
あり、特に、銅、ニッケルが好ましい。また、T1 およ
びT2 で表わされる基が有する反応基としては、スルフ
ァトエチルスルホン基、ビニルスルホン基、モノクロロ
トリアジン基、ジクロロトリアジン基およびジフルオロ
モノクロロピリミジン基が特に好適である。
【0022】前記式(II)で示される反応染料は公知
であり、例えば、C.I.Reactive Oran
ge 7、C.I.Reactive Orange
16などを含む。式(IV)で示される反応染料はC.
I.Reactive Blue 19などを含む。
【0023】前記式(V)で示される反応染料は、例え
ば、特開昭60−40166号公報などに記載されてい
るが、これらに限定されるものではない。
【0024】前記式(VI)で示される染料は、例え
ば、特開昭60−184567号公報などに記載されて
いるが、これらに限定されるものではない。式(VI)
において、X1 およびX2 で表される原子としては互い
に独立に水素原子またはフッ素、塩素、臭素、沃素のハ
ロゲン原子であるが、特に好ましくは水素原子あるいは
塩素原子である。
【0025】また、式(VI)において、A1 、A2
3 、A4 、A5 およびA6 は少なくとも一つが反応基
または反応基を有する成分への結合を表すが、残りの基
は互いに独立に水素原子、C1 〜C4 アルキル基、C1
〜C4 アルコキシ基、スルホ基または置換されていても
よいアミノ基を表し、特に好ましくは水素原子、スルホ
基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、ア
ミノ基、置換アミノ基などである。
【0026】前記式(VII)及び(VIII)におい
て、R1 、R2 及びR3 で表わされる低級アルキル基と
しては、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基が好ま
しく、置換されていてもよい基としては、ヒドロキシ、
シアノ、アルコキシ、ハロゲン、カルボキシ、カルバモ
イル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキ
シ、スルホ、スルファモイル基が好ましい。
【0027】R1 、R2 及びR3 としては互いに独立
に、例えば、水素原子、メチル、エチル、n−プロピ
ル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、
sec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキ
シプロピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ
ブチル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチ
ル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロ
キシブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シ
アノプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−
メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプ
ロピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−
メトキシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−
クロロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピ
ル、3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロ
モブチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、
3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、1,
2−ジカルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カ
ルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カ
ルバモイルブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキ
シカルボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、
2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニ
ルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メ
トキシカルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチ
ル、メチルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニル
オキシメチル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2
−エチルカルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニ
ルオキシプロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピ
ル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカ
ルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチ
ル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、スルファ
モイルメチル、2−スルファモイルエチル、3−スルフ
ァモイルプロピル及び4−スルファモイルブチル基等を
挙げることができ、とりわけ、水素原子、メチル、エチ
ル基の場合が好ましい。
【0028】Fで表わされる置換されていてもよいフェ
ニレン及びナフチレン基としては、好ましくはメチル、
エチル、メトキシ、エトキシ、塩素、臭素及びスルホの
群から選ばれる、1または2個の置換基により置換され
ていてもよいフェニレン基及びスルホにより置換されて
いてもよいナフチレン基であり、例えば、
【0029】
【化18】
【0030】[式中、星印で示した結合は、−SO2
1 に通じている結合を意味する。]などを挙げることが
できる。
【0031】Dで表わされるスルホン酸基を有する有機
染料の残基としては、特に限定されないが、モノまたは
ポリアゾ系、ホルマザン系、アントラキノン系、フタロ
シアニン系、スチルベン系、オキサジン系、ジオキサジ
ン系、トリフェニルメタン系、ニトロ系またはアゾメチ
ン系のスルホン酸基を有する染料の残基が挙げられる。
これらの中、特にモノまたはポリアゾ系、ホルマザン
系、フタロシアニン系の染料は金属錯塩であってもよ
く、そのような錯塩を形成する中心原子としてはCu、
Cr、Co、NiまたはFeなどが挙げられる。
【0032】R4 、R5 、R6 及びR7 で表わされるア
ルキル基は、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基で、
これらは例えば互いに独立に、アルコキシ、スルホ、カ
ルボキシ、ヒドロキシ、クロロ、フェニル及びスルファ
トの群から選ばれる1または2個の置換基により置換さ
れていてもよい。中でも特に好ましくは、メチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、sec−ブチル、β−ヒドロキシエチ
ル、β−スルファトエチル、β−スルホエチル、β−メ
トキシエチル及びβ−カルボキシエチル基等を挙げられ
る。
【0033】また、R4 、R5 、R6 及びR7 で表わさ
れる置換されていてもよいフェニルとしては、例えば互
いに独立に、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキ
シ、スルホ、カルボキシ、クロロ及びブロモの群から選
ばれる1または2個の置換基により置換されていてもよ
いフェニルが好ましい。中でも特に好ましくは、2−、
3−または4−スルホフェニル、2,4−または2,5
−ジスルホフェニル、2−、3−または4−カルボキシ
フェニル、フェニルなどが挙げられる。
【0034】また、R4 、R5 、R6 及びR7 で表わさ
れる置換されていてもよいナフチルとしては、例えば互
いに独立に、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ、C1
4アルキル、C1 〜C4 アルコキシ及びクロロの群か
ら選ばれる1、2または3個の置換基により置換されて
いてもよいナフチルが好ましい。中でも特に好ましく
は、2−、3−、4−、5−、6−,7−または8−ス
ルホ−2−ナフチル、1,5−、5,7−、6,8−、
4,8−、4,7−、3,8−、4,6−、3,7−ま
たは3,6−ジスルホ−2−ナフチル、4,6,8−、
2,4,7−または3,6,8−トリスルホ−1−ナフ
チル、1,5,7−、4,6,8−または3,6,8−
トリスルホ−2−ナフチルなどが挙げられる。
【0035】また、R4 、R5 、R6 及びR7で表わさ
れる置換されていてもよいベンジルとしては、例えば互
いに独立に、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキ
シ、スルホ及びクロロの群から選ばれる1または2個の
置換基により置換されていてもよいベンジルが好まし
い。中でも特に好ましくは、ベンジル、2−、3−また
は4−スルホベンジルなどが挙げられる。
【0036】G及びJで表わされるハロゲン原子として
は、塩素またはフッ素原子が好ましく、ピリジニオ基と
してはカルボキシまたはカルバモイルによって置換され
ていれもよいピリジニオ基が好ましい。
【0037】G及びJが−N(R4 )R5 である場合、
そのような基を形成するために用いることができる式H
N(R4 )R5 で示される化合物としては、例えば、ア
ンモニアあるいは1−アミノベンゼン、1−アミノ−2
−、−3−または−4−メチルベンゼン、1−アミノ−
3,4−または−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミ
ノ−2−,−3−または−4−エチルベンゼン、1−ア
ミノ−2−、−3−または−4−メトキシベンゼン、1
−アミノ−2−、−3−または−4−エトキシベンゼ
ン、1−アミノ−2−、−3−または−4−クロロベン
ゼン、3−または4−アミノフェニルメタンスルホン
酸、2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノベンゼ
ンスルホン酸、4−アミノベンゼンスルホン酸、3−メ
チルアミノベンゼンスルホン酸、3−エチルアミノベン
ゼンスルホン酸、4−メチルアミノベンゼンスルホン
酸、4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、5−アミノ
ベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン
−1,4−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−1,3
−ジスルホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−ジスル
ホン酸、4−アミノ−5−メチルベンゼン−1,2−ジ
スルホン酸、2−、3−または4−アミノ安息香酸、5
−アミノベンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−アミノ
−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2
−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、5−アミノ−2−エ
トキシベンゼンスルホン酸、N−メチルアミノベンゼ
ン、N−エチルアミノベンゼン、1−メチルアミノ−3
−または−4−メチルベンゼン、1−エチルアミノ−4
−クロルベンゼン、1−エチルアミノ−3−または−4
−メチルベンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ア
ミノ−3−メチルベンゼン、3−または4−メチルアミ
ノ安息香酸、3−または4−メチルアミノベンゼンスル
ホン酸、2−アミノナフタレン−1−スルホン酸、4−
アミノナフタレン−1−スルホン酸、5−アミノナフタ
レン−1−スルホン酸、6−アミノナフタレン−1−ス
ルホン酸、7−アミノナフタレン−1−スルホン酸、8
−アミノナフタレン−1−スルホン酸、1−アミノナフ
タレン−2−スルホン酸、5−アミノナフタレン−2−
スルホン酸、6−アミノナフタレン−2−スルホン酸、
7−アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−メチルア
ミノナフタレン−2−スルホン酸、7−エチルアミノナ
フタレン−2−スルホン酸、7−ブチルアミノナフタレ
ン−2−スルホン酸、7−イソブチルアミノナフタレン
−2−スルホン酸、8−アミノナフタレン−2−スルホ
ン酸、4−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、
5−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、6−ア
ミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、7−アミノナ
フタレン−1,3−ジスルホン酸、8−アミノナフタレ
ン−1,3−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−
1,5−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン−1,5
−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,5−ジス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−1,6−ジスルホン
酸、8−アミノナフタレン−1,6−ジスルホン酸、4
−アミノナフタレン−1,7−ジスルホン酸、3−アミ
ノナフタレン−2,6−ジスルホン酸、4−アミノナフ
タレン−2,6−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン
−2,7−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−2,
7−ジスルホン酸、6−アミノナフタレン−1,3,5
−トリスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,3,5
−トリスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,3,6
−トリスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,3,6
−トリスルホン酸、8−アミノナフタレン−1,3,6
−トリスルホン酸及び4−アミノナフタレン−1,3,
7−トリスルホン酸のような芳香族アミン、あるいはメ
チルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソ
プロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミ
ン、sec−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2−クロ
ロエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−アミ
ノエタノール、2−メチルアミノエタノール、ビス−
(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチルアミノ
エチルアミン、1−アミノ−2−プロパノール、3−メ
トキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチルアミ
ノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタ
ンスルホン酸、2−メチルアミノエタンスルホン酸、3
−アミノ−1−プロパンスルホン酸、2−スルファトエ
チルアミン酸、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、ε−ア
ミノカプロン酸、ベンジルアミン、2−、3−もしくは
4−クロロベンジルアミン、4−メチルベンジルアミ
ン、N−メチルベンジルアミン、2−、3−もしくは4
−スルホベンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、
1−フェニル−2−プロピルアミンのような脂肪族アミ
ンを挙げることができる。
【0038】中でも特に好ましい化合物としては、例え
ば、アニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリ
ン、2−、3−または4−アミノベンゼンスルホン酸、
3−または4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3−
または4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、6−アミ
ノベンゼン−1,3−または−1,4−ジスルホン酸、
2−、3−または4−アミノ安息香酸、タウリン、N−
メチルタウリン、モノもしくはジ−エタノールアミンな
どを挙げることができる。
【0039】G及びJが−OR6 であるとき、そのよう
な基を形成するために用いられるR6 OHで示される化
合物としては、上記化合物のアミノ基がヒドロキシ基で
ある化合物を挙げることができる。
【0040】また、G及びJが−SR7 であるとき、そ
のような基を形成するために用いられるR7 SHで示さ
れる化合物としては、上記化合物のアミノ基がメルカプ
ト基であるチオール化合物を挙げることができる。
【0041】前記式(VII)及び(VIII)で示さ
れる化合物は、公知の方法で製造することができる。例
えば、式(IX) [式中、D及びR1 は前記の意味を有する。]で示され
る有機染料、式(X) [式中、R2 、F及びL1 は前記の意味を有する。]で
示されるアミン、及び所望により、置換または未置換の
ピリジンを2,4,6−トリハロゲノ−1,3,5−ト
リアジンと任意の順序で順次縮合させて式(VII)で
示される反応染料を製造する。
【0042】また、例えば、式(XI) [式中、R3 、D及びL1 は前記の意味を有する。]で
示される有機染料、式(XII)、(XIII)または
(XIV) HN(R4 )R5 (XII) HOR6 (XIII) HSR7 (XIV) [式中、R4 、R5 、R6 及びR7 は前記の意味を有す
る。]で示されるいずれかの化合物、及び所望により、
置換または未置換のピリジンを2,4,6−トリハロゲ
ノ−1,3,5−トリアジンと任意の順序で順次縮合さ
せて一般式(VIII)で示される反応染料を製造する
ことができる。
【0043】本発明で用いられる反応染料において、L
2 で表されるアルカリの作用によって脱離する基として
は、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐
酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子などが例
示されるが、本発明ではこれらに限定されない。
【0044】本発明で用いられる反応染料は、遊離酸の
形でまたはその塩の形で存在し、特に、アルカリ金属塩
およびアルカリ土類金属塩、さらにはナトリウム塩、カ
リウム塩、リチウム塩が好ましい。
【0045】本発明の反応染料組成物の製造に用いられ
るポリオキシエチレン置換フェニルエーテルエステルの
塩は、それ自身陰イオン性界面活性剤として公知であ
る。ポリオキシエチレン置換フェニルエーテルエステル
の塩としては、硫酸エステル、燐酸エステルのナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム塩などが例示されるが、こ
れらの中、特に硫酸エステルのナトリウム塩が好適であ
る。
【0046】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテル
エステルの塩は特に限定されないが、遊離酸の形で式
(XX)
【0047】 Q−O(CH2 CH2 O)q −SO3 H (XX)
【0048】[式中、Qはα−メチルベンジルまたはC
1 〜C16のアルキルで置換されているフェニル基、qは
1〜20の整数を表す。]で示されるものが好ましい。
これらの中、遊離酸の形で式(XXI)
【0049】
【化19】
【0050】[式中、qは前記の意味を表す。]、また
は、遊離酸の形で式(XXII)
【0051】
【化20】
【0052】[式中、qは前記の意味を表す。]で示さ
れる硫酸エステルの塩が好適に用いられる。最も好まし
くは、式(XXII)で示される硫酸エステルの塩であ
る。
【0053】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテル
エステルの塩は、単独のものでもよく、またqが異なる
ものの混合物であってもよい。
【0054】また、ポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテルエステルの塩の含有量は特に限定されないが、反
応染料に対して0.01〜20重量%が好ましく、さら
には0.05〜5重量%が好ましい。
【0055】本発明で用いられるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテルエステルの塩の製造方法は特に限定
されないが、例えば次のようにして得ることができる。
【0056】すなわち、原料であるポリオキシエチレン
置換フェニルエーテルを10〜90℃にした後、スルフ
ァミン酸を添加する。さらに必要に応じ、窒素ガス還流
下で90〜150℃において1〜10時間熟成して、ポ
リオキシエチレン置換フェニルエーテル硫酸エステルア
ンモウニウム塩を得る。所望により、これをさらに10
〜90℃に冷却後、苛性ソーダをおよび必要に応じ水を
添加し、30〜90℃で処理し、10〜50℃に冷却
後、ポリオキシエチレン置換フェニルエーテル硫酸エス
テルナトリウム塩の水溶液を得ることができる。本発明
の反応染料組成物は、所望により、更にアルキル化され
ていてもよいナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド
縮合物または/およびε−カプロラクタムを含有するこ
とができる。
【0057】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は公知のいずれのも
のでもよく、特に限定されるものではないが、C1 〜C
4 のアルキル基を0〜3個、特にメチル基またはエチル
基を1または2個有するアルキルナフタレンスルホン酸
のホルムアルデヒド縮合物が好適に用いられる。アルキ
ル化されていてもよいナフタレンスルホン酸のホルムア
ルデヒド縮合物は単独でもよく、また、アルキル無置換
のもの、アルキル基の種類、個数の異なるもなどの混合
物でもよい。
【0058】また、アルキル化されていてもよいナフタ
レンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、アルキル
化されていてもよいナフタレンスルホン酸のスルホン化
度が50〜150%であることが好ましい。
【0059】また、アルキル化されていてもよいナフタ
レンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、その平均
縮合度が1.1〜3.0であることが好ましい。
【0060】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物の含有量は特に制限
されるものではないが、反応染料に対して100重量%
以下であることが好ましく、さらには50重量%以下で
あることが好ましい。
【0061】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、例えば、特開昭
51−52435号公報、特開昭56−173257号
公報などですでに公知である。ε−カプロラクタムの含
有量も特に制限されるものではなく、通常、反応染料に
対して30重量%以下である。本発明の反応染料組成物
においては、アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物の併用が好ましく、
特に、反応染料が前記式(III)または(IV)で示
されるアントラキノン反応染料の場合には、アルキル化
されていてもよいナフタレンスルホン酸のホルムアルデ
ヒド縮合物およびε−カプロラクタムを反応染料に対し
て、それぞれ1〜30重量%併用することが望ましい。
【0062】本発明の反応染料組成物は、反応染料およ
びポリオキシエチレン置換フェニルエーテルエステルの
塩、および所望により他の添加物を公知の方法で混合す
ることによって得ることができる。混合は特に限定され
るものではなく、染色に用いられる前に予め行ってもよ
いし、また染色時に行っても、さらには反応染料の製造
時に行っても差し支えない。
【0063】本発明の反応染料組成物は、必要に応じ、
無水芒硝や食塩などの無機塩、分散剤、粉塵飛散防止
剤、pH安定剤、ポリ燐酸塩などの硬水軟化剤、消泡
剤、水、その他公知の染色助剤などを含有することがで
きる。
【0064】本発明の反応染料組成物は、その形態にお
いて特に限定されるものではなく公知の形態でよく、粉
末状であっても顆粒状であっても、また、液体状であっ
ても差し支えない。
【0065】本発明におけるセルロース系繊維材料とし
ては、特に限定されるものではないが、木綿、リネン、
麻、ジュート、ラミー繊維、ビスコース人絹、ベンベル
グなどの天然あるいは再生セルロース繊維が例示され
る。また、セルロース系繊維を含有する繊維材料として
は、木綿/ポリエステル混紡品、木綿/ナイロン混紡
品、木綿/羊毛混紡品などが例示される。
【0066】本発明方法における染色および捺染方法と
しては、公知の方法でよいが、吸尽染色方法では、無水
芒硝や食塩などの公知の無機中性塩および、炭酸ソー
ダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、苛性カリ、第三燐酸ソ
ーダあるいは市販されている合成アルカリ剤などの公知
の酸結合剤を単独に、あるいは併用して染色する方法が
例示されるが、染色助剤としてはこれらに限定されな
い。この際に用いる無機中性塩や酸結合剤の使用量につ
いても制約はないが、少なくとも1g/L以上が好まし
く、また、200g/L以上用いてもよいが、本発明の
場合、例えば40g/L以下の少量の使用量でも十分染
色が可能である。また、これらの無機中性塩や酸結合剤
の染浴への投入は一度に行ってもよいし、また、常法に
より分割して投入してもよい。また、その他、均染剤、
緩染剤、浴中柔軟剤などの染色助剤を公知の方法で併用
してもよいが、染色助剤としては特にこれらのものに限
定されない。また、染色温度は通常30〜95℃であ
る。コールドバッチアップ染色法では、無水芒硝や食塩
などの公知の無機中性塩および、苛性ソーダや硅酸ソー
ダなどの公知の酸結合剤を用いてパジング後、密閉包装
材料中に一定温度で放置して染色する方法が例示され
る。連続染色法では、炭酸ソーダや重炭酸ソーダなどの
公知の酸結合剤を染料パジング液に混合し、公知の方法
でパジング後、乾熱または蒸熱により染色する一浴パジ
ング法および、染料パジング後、無水芒硝や食塩などの
公知の無機中性塩および、苛性ソーダや硅酸ソーダなど
の公知の酸結合剤をパジングし、公知の方法で乾熱また
は蒸熱により染色する二浴パジング法などが例示され
る。捺染法では、重炭酸ソーダなどの公知の酸結合剤を
含む捺染ペーストを印捺後、公知の方法で乾熱または蒸
熱により捺染する一相捺染法および、捺染ペーストを印
捺後、食塩などの無機中性塩および苛性ソーダや硅酸ソ
ーダなどの公知の酸結合剤を含む80℃以上の高温溶液
中に投入して捺染する二相捺染法などが例示されるが、
染色および捺染方法としてはこれらに限定されない。
【0067】本発明の反応染料組成物は、特に、水およ
び水性アルカリ液に対する溶解性が優れることによって
特徴づけられ、本発明の組成物から調製された水溶液は
安定であり、且つ、本発明の組成物を用いて均一で濃色
の染色または捺染物を得ることができる。
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、例中、部および%は重量部および重量%を意
味する。 実施例1 遊離酸の形で式(1)
【0068】
【化21】
【0069】[式中、CuPcは銅フタロシアニンを示
す。]で示される染料75部と遊離酸の形で式(2)
【0070】
【化22】
【0071】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.3部、無水
芒硝23.7部、及び、鉱油エマルジョン1部を十分混
合した。 (a)得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させた
後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソーダ
150g及び32.5部の苛性ソーダ水溶液15mLを
添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに
調整した。その直後に、この溶液をパジング液として用
いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに巻
き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室内
に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料
を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色物
は斑のない均一で濃い鮮明な青色であった。 (b)(a)項で得たパジング液を25℃にして120
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い鮮明な青色の染色物を得ることができ
た。
【0072】比較例1 実施例1において、式(2)で示されるポリオキシエチ
レン置換フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩
の代わりに無水芒硝を加え、他の組成を同一にした染料
組成物を得た。得られた染料組成物100gを熱湯で溶
解させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅
酸ソーダ150g及び32.5部の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃
で1Lに調整したところ、調整後10分で染料の結晶が
染料溶液中に析出し、これ以上の染色操作ができなかっ
た。
【0073】実施例2 遊離酸の形で式(3)
【0074】
【化23】
【0075】[式中、CuPcは前記のとおり。]で示
される染料73部と遊離酸の形で式(4)
【0076】
【化24】
【0077】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、無水
芒硝25.5部、及び、鉱油エマルジョン1部を十分混
合した。 (a)得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させた
後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソーダ
150g及び32.5部の苛性ソーダ水溶液25mLを
添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに
調整した。その直後に、この溶液をパジング液として用
いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに巻
き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室内
に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料
を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色物
は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b)(a)項で得たパジング液を25℃にして120
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で鮮明な濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0078】実施例3 遊離酸の形で式(5)
【0079】
【化25】
【0080】[式中、CuPcは前記のとおり。]で示
される染料75部、及び、遊離酸の形で式(6)
【0081】
【化26】
【0082】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、モノメチ
ルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナ
トリウム塩)4部、ジメチルナフタレンスルホン酸のホ
ルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1部、鉱油エマ
ルジョン1部、及び、無水芒硝18部を十分混合した。 (a)得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させた
後、25℃に冷却し、これに無水芒硝30g及び32.
5部の苛性ソーダ水溶液25mLを添加し、さらに直ち
に水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。その直後
に、この溶液をパジング液として用いて木綿織物を公知
の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエチレ
ンフィルムで密閉して20℃の室内に20時間放置後、
染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、その後
乾燥して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一で鮮
明な濃い青色であった。 (b)(a)項で得たパジング液を25℃にして100
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で鮮明な濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0083】実施例4 遊離酸の形で式(7)
【0084】
【化27】
【0085】[式中、CuPcは前記のとおり。]で示
される染料65部、及び、遊離酸の形で式(8)
【0086】
【化28】
【0087】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1.95部、遊
離酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.05
部、鉱油エマルジョン1部、及び、無水芒硝22部を十
分混合した。 (a)得られた染料組成物80g、アルギン酸ソーダ5
50g、熱湯350g、及び、重炭酸ソーダ20gから
なる捺染糊を得た。得られた捺染糊を通常の方法で40
番手シルケット加工綿ブロードに印捺後、100℃で5
分間スチ−ミング処理を行った。ついで水洗、湯洗、ソ
−ピング、湯洗、水洗、乾燥して仕上げた。得られた木
綿ブロードは均一で鮮明な濃い青色であった。 (b)(a)項で得た捺染糊を25℃にして3日間放置
後も、捺染糊中に染料の析出は認められず、また(a)
項と同様にシルケット加工綿ブロードに捺染を行った結
果、均一で濃い青色の染色物を得ることができた。
【0088】実施例5 綿編物100kgをウィンス染色装置にセットし、浴比
1:15、水温を85℃にした。遊離酸の形で式(9)
【0089】
【化29】
【0090】[式中、CuPcは前記のとおり。]で示
される染料70部、及び、遊離酸の形で式(10)
【0091】
【化30】
【0092】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩2部、鉱油エマ
ルジョン1部、及び、食塩27部を十分混合した。得ら
れた染料組成物6kgを公知の方法で溶解させた後、浴中
に投入し、水温を85℃に保った。その後無水芒硝90
kgを公知の方法で浴中に投入し、この温度で20分間綿
編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ30kgを浴中に
投入した。次いで、この温度で60分間綿編物を処理
し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗浄して
仕上げた。得られた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い
青色であった。
【0093】実施例6 レーヨン繊維からなる編物100kgを低浴比型液流染色
装置にセットし、浴比1:6、水温を60℃にした。遊
離酸の形で式(11)
【0094】
【化31】
【0095】[式中、CuPcは前記のとおり。]で示
される染料40部、及び、遊離酸の形で式(2)で示さ
れるポリオキシエチレン置換フェニルエーテル硫酸エス
テルのナトリウム塩0.2部、モノメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)5
部、無水芒硝13.8部、及び、鉱油エマルジョン1部
を十分混合した。得られた染料組成物3kgを公知の方法
で溶解させた後、浴中に投入し、水温を60℃に保っ
た。さらに、予め溶解した遊離酸の形で式(12)
【0096】
【化32】
【0097】で示される染料2Kgを染浴に投入し、その
後食塩40kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温
度で30分間編物を処理し、公知の方法で第三燐酸ソー
ダ3kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60分間
編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法
で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一で
鮮明な緑色であった。
【0098】実施例7 チーズ状の綿糸100kgをチーズ染色装置にセットし、
浴比1:10、水温を70℃にした。遊離酸の形で式
(13)
【0099】
【化33】
【0100】[式中、CuPcは前記のとおり。]で示
される染料25部、遊離酸の形で式(14)
【0101】
【化34】
【0102】[式中、CuPcは前記のとおり。]で示
される染料45部、遊離酸の形で式(2)で示されるポ
リオキシエチレン置換フェニルエーテル硫酸エステルの
ナトリウム塩0.5部、ジメチルナフタレンスルホン酸
のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)10部、及
び、無水芒硝19.5部を十分混合した。得られた染料
組成物3kgを公知の方法で溶解した後、浴中に投入し、
水温を70℃に保った。その後無水芒硝50kgを公知の
方法で浴中に投入した後、この温度で30分間糸を処理
し公知の方法で炭酸ソーダ2.5kg及び苛性ソーダ1kg
を浴中に投入した。次いで、この温度で60分間糸を処
理し、染色を終了した。得られた染色糸は常法で洗浄し
て仕上げた。得られた染色糸はチ−ズの内外層での濃度
差のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0103】実施例8 綿繊維50部、ポリエステル繊維50部からなる混交編
物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比1:
10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5とし
た。予め水に十分分散させた式(15)
【0104】
【化35】
【0105】で示される分散染料1.0kg、及び、分散
剤スミポンTF(住友化学社製)2kgを浴中に投入し、
その後40分で130℃迄昇温し、この温度で40分間
ポリエステル側を染色した。次いで染液を排水し、その
後給水し、浴比1:10、水温を60℃にした。遊離酸
の形で式(1)で示される染料40部、及び、遊離酸の
形で式(3)で示される染料40部、遊離酸の形で式
(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエー
テル硫酸エステルのナトリウム塩0.2部、無水芒硝1
9.8部からなる染料組成物2.4kgを公知の方法で溶
解した後、浴中に投入し、水温を60℃に保った。その
後無水芒硝40kgを公知の方法で浴中に投入した後、こ
の温度で20分間編物を処理し、公知の方法で炭酸ソー
ダ30kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60分
間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常
法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。
【0106】実施例9 実施例1で得られた染料組成物80gを熱水で溶解さ
せ、さらに25℃に冷却した。この染料溶液にアルギン
酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ1
0g、及び、重炭酸ソーダ20gを添加し、更に水を加
えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジング
液として用いて木綿織物をパジングした。パジングした
木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で
5分間スチーミングし染料を固着させた。得られた染色
物は均一で鮮明な濃い青色であった。
【0107】実施例10 綿編物100kgを液流染色装置にセットし、浴比1:1
5、水温を60℃にした。実施例1で得た染料組成物
0.6kg、予め溶解させた遊離酸の形で式(16)
【0108】
【化36】
【0109】で示される染料0.5kg、及び、予め溶解
させた遊離酸の形で式(17)
【0110】
【化37】
【0111】で示される染料0.2kgを公知の方法で浴
中に投入した。さらに無水芒硝75kgを公知の方法で
2回に分けて浴中に投入した後、この温度で20分間編
物を処理し、炭酸ソ−ダ30kgを公知の方法で3回に分
けて浴中に投入した。次いで、この温度で60分間編物
を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗
浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一な灰色
であった。
【0112】実施例11 チーズ状の綿糸50kgをチーズ染色装置にセットし、浴
比1:10、水温を50℃にした。実施例1で得た染料
組成物0.5kg、及び Sumifix Yellow 2GL special
(住友化学社製品)0.5kgを公知の方法で溶解した
後、浴中に投入し、水温を60℃に保った。その後無水
芒硝25kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度
で30分間糸を処理し公知の方法で第三燐酸ソーダ5kg
を浴中に投入した。次いで、この温度で60分間糸を処
理し、染色を終了した。得られた染色糸は常法で洗浄し
て仕上げた。得られた染色糸はチ−ズの内外層での濃度
差のない均一で鮮明な緑色であった。
【0113】実施例12 遊離酸の形で式(1)で示される染料100部及び遊離
酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、
無水芒硝25部、ε−カプロラクタム10部を十分混合
した。 (a)得られた染料混合物を用いて実施例1(a)と同
じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。 (b) また、実施例1(b)と同じ操作によりパジング
液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認められ
ず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を得
ることができた。
【0114】実施例13 遊離酸の形で式(3)で示される染料100部及び遊離
酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、
無水芒硝25部、ε−カプロラクタム20部を十分混合
した。(a)得られた染料混合物を用いて実施例1
(a)と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑
のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b)また、実施例1(b)と同じ操作によりパジング
液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認められ
ず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を得
ることができた。
【0115】実施例14 遊離酸の形で式(1)で示される染料100部及び遊離
酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、モノ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)5部、ε−カプロラクタム5部、無水
芒硝20部を十分混合した。 (a)得られた染料混合物を用いて実施例1(a)と同
じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。 (b)また、実施例1(b)と同じ操作によりパジング
液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認められ
ず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を得
ることができた。
【0116】実施例15 遊離酸の形で式(3)で示される染料100部及び遊離
酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、ジメ
チルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)25部、ε−カプロラクタム5部、無
水芒硝20部を十分混合した。 (a)得られた染料混合物を用いて実施例1(a)と同
じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。 (b)また、実施例1(b)と同じ操作によりパジング
液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認められ
ず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を得
ることができた。
【0117】実施例16 遊離酸の形で式(1)で示される染料100部及び遊離
酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、モノ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)35部、無水芒硝25部を十分混合し
た。 (a)得られた染料混合物を用いて実施例1(a)と同
じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。 (b)また、実施例1(b)と同じ操作によりパジング
液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認められ
ず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を得
ることができた。
【0118】実施例17−22 実施例1において、式(1)で示される染料の代わりに
表1に示した染料を用いて染料混合物を得た。なお、式
中、CuおよびNiは、それぞれ金属が銅およびニッケルで
あることを示す。 (a)得られた染料混合物を用いて実施例1(a)と同
じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。 (b)また、実施例1(b)と同じ操作によりパジング
液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認められ
ず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を得
ることができた。
【0119】
【表1】
【0120】実施例23−28 実施例1において、式(2)で示されるポリオキシエチ
レン置換フェニルエーテル硫酸塩の代わりに表2に示し
た化合物を用いて染料混合物を得た。 (a)得られた染料混合物を用いて実施例1(a)と同
じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。 (b)また、実施例1(b)と同じ操作によりパジング
液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認められ
ず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を得
ることができた。
【0121】
【表2】
【0122】実施例29 遊離酸の形で式(1)で示される染料80部と遊離酸の
形で式(18)
【0123】
【化38】
【0124】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル燐酸エステルのナトリウム塩5部を十分混合
した。 (a)得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させた
後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの珪酸ソーダ
150gおよび32.5部の苛性ソーダ水溶液15ml
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1l
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い鮮明な青色であった。 (b)(a)項で得たパジング液を25℃にして60分
間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、ま
た(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った結
果、均一で濃い鮮明な青色の染色物を得ることができ
た。
【0125】実施例30 遊離酸の形で式(1)で示される染料80部と式(1
9)
【0126】
【化39】
【0127】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのアンモニウム塩5部を十分混
合した。 (a)得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させた
後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの珪酸ソーダ
150gおよび32.5部の苛性ソーダ水溶液15ml
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1l
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い鮮明な青色であった。 (b)(a)項で得たパジング液を25℃にして60分
間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、ま
た(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った結
果、均一で濃い鮮明な青色の染色物を得ることができ
た。
【0128】実施例31 遊離酸の形で式(20)
【0129】
【化40】
【0130】で示される染料73部と遊離酸の形で前記
式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、無水芒硝25
部及び鉱油エマルジョン1部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い橙色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い橙色の染色物を得ることができ
た。
【0131】比較例2 遊離酸の形で式(20)で示される染料73部と無水芒
硝26部、及び、鉱油エマルジョン1部を十分混合し
た。得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させた
後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソーダ
150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mLを
添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに
調整したところ、調整直後に染料の結晶が染料溶液中に
析出し、これ以上の染色操作ができなかった。
【0132】実施例32 遊離酸の形で式(21)
【0133】
【化41】
【0134】で示される染料65部、及び、遊離酸の形
で前記式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フェ
ニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、モ
ノメチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合
物(ナトリウム塩)15部、及び、無水芒硝19.5部
を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液25mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い橙色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い橙色の染色物を得ることができ
た。
【0135】比較例3 遊離酸の形で式(21)で示される染料65部、モノメ
チルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)15部、及び、無水芒硝20部とを十
分混合した。得られた染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15
mLを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で
1Lに調整したところ、調整10分後に染料の結晶が染
料溶液中に析出し、これ以上の染色操作ができなかっ
た。
【0136】実施例33 遊離酸の形で式(20)で示される染料70部、及び、
遊離酸の形で式(21)で示される染料20部、遊離酸
の形で前記式(6)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩3部、モ
ノメチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合
物(ナトリウム塩)2.5部、ジメチルナフタレンスル
ホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)2.
5部、及び、無水芒硝2部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに無水芒硝30g及び3
2.5%の苛性ソーダ水溶液25mLを添加し、さらに
直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。その
直後に、この溶液をパジング液として用いて木綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置
後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、そ
の後乾燥して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一
で濃い橙色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして10
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い橙色の染色物を得ることができ
た。
【0137】実施例34 遊離酸の形で式(20)で示される染料75部、遊離酸
の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェ
ニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.1部、遊
離酸の形で式(4)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.1
部、アセチルγ酸10部、モノメチルナフタレンスルホ
ン酸50部とジメチルナフタレンスルホン酸50部との
ホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)10部、鉱油
エマルジョン1部、及び、ε−カプロラクタム3.8部
を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ200gを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を2
5℃で1Lに調整した。その直後に、この溶液をパジン
グ液として用いて木綿織物を公知の方法によりパジング
し、直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して
20℃の室内に15時間放置後、染色物を常法で洗浄し
て未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得
られた染色物は斑のない均一で濃い橙色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い橙色の染色物を得ることができ
た。
【0138】実施例35 綿編物100kgをウィンス染色装置にセットし、浴比
1:15、水温を50℃にした。遊離酸の形で式(2
0)で示される染料60部、遊離酸の形で式(22)
【0139】
【化42】
【0140】で示される染料10部、遊離酸の形で式
(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエー
テル硫酸エステルのナトリウム塩3.5部、及び、ε−
カプロラクタム5部、食塩25部を十分混合した。得ら
れた染料組成物6kgを公知の方法で溶解させた後、浴
中に投入し、水温を50℃に保った。その後無水芒硝9
0kgを公知の方法で浴中に投入し、この温度で20分
間綿編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ30kgを
浴中に投入した。次いで、この温度で60分間綿編物を
処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗浄
して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一で濃い橙
色であった。
【0141】実施例36 レーヨン繊維からなる編物100kgを低浴比型液流染
色装置にセットし、浴比1:6、水温を55℃にした。
遊離酸の形で式(23)
【0142】
【化43】
【0143】で示される染料25部、遊離酸の形で式
(21)で示される染料55部、遊離酸の形で式(4)
で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエーテル硫
酸エステルのナトリウム塩0.2部、モノメチルナフタ
レンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム
塩)5部、及び、ε−カプロラクタム14.8部を十分
混合した。得られた染料組成物5kgを公知の方法で溶
解させた後、浴中に投入し、水温を50℃に保った。そ
の後食塩40kgを公知の方法で浴中に投入した後、こ
の温度で30分間編物を処理し、公知の方法で第三燐酸
ソーダ3kgを浴中に投入した。次いで、この温度で6
0分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物
は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない
均一で濃い橙色であった。
【0144】実施例37 チーズ状の綿糸100kgをチーズ染色装置にセット
し、浴比1:10、水温を60℃にした。遊離酸の形で
式(20)で示される染料70部、遊離酸の形で式(2
4)
【0145】
【化44】
【0146】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩2.5部、及
び、無水芒硝27.5部を十分混合した。得られた染料
組成物3kgを公知の方法で溶解した後、浴中に投入
し、水温を60℃に保った。その後無水芒硝50kgを
公知の方法で浴中に投入した後、この温度で30分間糸
を処理し公知の方法で炭酸ソーダ2.5kg及び苛性ソ
ーダ1kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60
分間糸を処理し、染色を終了した。得られた染色糸は常
法で洗浄して仕上げた。得られた染色糸はチ−ズの内外
層での濃度差のない均一で濃い橙色であった。
【0147】実施例38 綿繊維50部、ポリエステル繊維50部からなる混交編
物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比
1:10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5
とした。予め水に十分分散させた式(25)
【0148】
【化45】
【0149】で示される分散染料1.0kg、及び、分
散剤スミポンTF(住友化学社製)2kgを浴中に投入
し、その後40分で130℃迄昇温し、この温度で40
分間ポリエステル側を染色した。次いで染液を排水し、
その後給水し、浴比1:10、水温を50℃にした。遊
離酸の形で式(20)で示される染料80部、遊離酸の
形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩2部、及び、無
水芒硝18部からなる染料組成物2.4kgを公知の方
法で溶解した後、浴中に投入し、水温を50℃に保っ
た。その後無水芒硝40kgを公知の方法で浴中に投入
した後、この温度で20分間編物を処理し、公知の方法
で炭酸ソーダ30kgを浴中に投入した。次いで、この
温度で60分間編物を処理し、染色を終了した。得られ
た染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は
斑のない均一で濃い橙色であった。
【0150】実施例39 実施例31で得られた染料組成物80gを熱水で溶解さ
せ、さらに25℃に冷却した。この染料溶液にアルギン
酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ1
0g、及び、重炭酸ソーダ20gを添加し、更に水を加
えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジング
液として用いて木綿織物をパジングした。パジングした
木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で
5分間スチーミングし染料を固着させた。得られた染色
物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は均一で
濃い橙色であった。
【0151】実施例40 実施例31で得られた染料組成物80g、尿素50g、
アルギン酸ソ−ダ550g、熱湯300g、及び、重炭
酸ソ−ダ20gからなる捺染糊を得た。得られた捺染糊
を通常の方法で40番手シルケット加工綿ブロードに印
捺後、100℃で5分間スチ−ミング処理を行った。つ
いで水洗、湯洗、ソ−ピング、湯洗、水洗、乾燥して仕
上げた。得られた木綿ブロードは均一で濃い橙色であっ
た。
【0152】実施例41 綿編物100kgを液流染色装置にセットし、浴比1:
15、水温を55℃にした。実施例31で得た染料組成
物0.6kg、予め溶解させた遊離酸の形で前記式(1
6)で示される染料0.5kg、及び、予め溶解させた
遊離酸の形で式(26)
【0153】
【化46】
【0154】で示される染料1kgを公知の方法で浴中
に投入した。さらに無水芒硝75kgを公知の方法で2
回に分けて浴中に投入した後、この温度で20分間編物
を処理し、炭酸ソ−ダ30kgを公知の方法で3回に分
けて浴中に投入した。次いで、この温度で60分間編物
を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗
浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一な茶色
であった。
【0155】実施例42 チーズ状の綿糸50kgをチーズ染色装置にセットし、
浴比1:10、水温を50℃にした。実施例32で得た
染料組成物0.3kg、Sumifix Yellow GR special
(住友化学社製品)0.5kg、及び、 Sumifix Brill
iant Blue R special (住友化学社製品)0.4kgを
公知の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を50℃
に保った。その後無水芒硝25kgを公知の方法で浴中
に投入した後、この温度で30分間糸を処理し公知の方
法で第三燐酸ソーダ5kgを浴中に投入した。次いで、
この温度で60分間糸を処理し、染色を終了した。得ら
れた染色糸は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色糸
はチ−ズの内外層での濃度差のない均一な灰色であっ
た。
【0156】実施例43 遊離酸の形で式(20)で示される染料100部及び遊
離酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5
部、無水芒硝25部、ε−カプロラクタム10部を十分
混合した。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例31(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い橙色であった。 (b) また、実施例31(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い橙色の染色物を得るこ
とができた。
【0157】実施例44 遊離酸の形で式(21)で示される染料100部及び遊
離酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5
部、無水芒硝25部、ε−カプロラクタム20部を十分
混合した。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例31(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い橙色であった。 (b) また、実施例31(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い橙色の染色物を得るこ
とができた。
【0158】実施例45 遊離酸の形で式(20)で示される染料100部及び遊
離酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、モ
ノメチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合
物(ナトリウム塩)5部、ε−カプロラクタム5部、無
水芒硝20部を十分混合した。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例31(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い橙色であった。 (b) また、実施例31(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い橙色の染色物を得るこ
とができた。
【0159】実施例46 遊離酸の形で式(21)で示される染料100部及び遊
離酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、ジ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)25部、ε−カプロラクタム5部、無
水芒硝20部を十分混合した。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例31(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い橙色であった。 (b) また、実施例31(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い橙色の染色物を得るこ
とができた。
【0160】実施例47 遊離酸の形で式(20)で示される染料100部及び遊
離酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部、モ
ノメチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合
物(ナトリウム塩)35部、無水芒硝25部を十分混合
した。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例31(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い橙色であった。 (b) また、実施例31(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い橙色の染色物を得るこ
とができた。
【0161】実施例48−53 実施例31において、式(2)で示されるポリオキシエ
チレン置換フェニルエーテルエステルの塩の代わりに表
3に示した化合物を用いて染料混合物を得た。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例31(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い橙色であった。 (b) また、実施例31(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い橙色の染色物を得るこ
とができた。
【0162】
【表3】
【0163】実施例54 遊離酸の形で式(20)で示される染料80部と遊離酸
の形で前記式(18)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル燐酸エステルのナトリウム塩4部を
十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い橙色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い橙色の染色物を得ることができた。
【0164】実施例55 遊離酸の形で式(20)で示される染料80部と前記式
(19)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルアンモニウム塩4部を十分混合し
た。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い橙色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い橙色の染色物を得ることができた。
【0165】実施例56 遊離酸の形で式(27)
【0166】
【化47】
【0167】で示される染料82.8部と遊離酸の形で
前記式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.2部、モノ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)12部、及び、ε−カプロラクタム5
部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で鮮明な濃い青色の染色物を得ることが
できた。
【0168】実施例57遊離酸の形で式(27)で示さ
れる染料60部と遊離酸の形で式(28)
【0169】
【化48】
【0170】で示される染料13部と遊離酸の形で前記
式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、モノメチ
ルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナ
トリウム塩)15部、ε−カプロラクタム7部、及び、
無水芒硝4.5部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液25mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で鮮明な濃い青色の染色物を得ることが
できた。
【0171】実施例58 遊離酸の形で式(27)で示される染料70部、及び、
遊離酸の形で式(29)
【0172】
【化49】
【0173】で示される染料5部、遊離酸の形で前記式
(6)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエー
テル硫酸エステルのナトリウム塩2部、モノメチルナフ
タレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウ
ム塩)6部、ジメチルナフタレンスルホン酸のホルムア
ルデヒド縮合物(ナトリウム塩)6部、ε−カプロラク
タム8部、鉱油エマルジョン1部、及び、無水芒硝2部
を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに無水芒硝30g及び3
2.5%の苛性ソーダ水溶液25mLを添加し、さらに
直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。その
直後に、この溶液をパジング液として用いて木綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置
後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、そ
の後乾燥して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして10
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で鮮明な濃い青色の染色物を得ることが
できた。
【0174】実施例59 遊離酸の形で式(27)で示される染料75部及び遊離
酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.05
部、遊離酸の形で式(4)で示されるポリオキシエチレ
ン置換フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩
0.05部、モノメチルナフタレンスルホン酸50部と
ジメチルナフタレンスルホン酸50部とのホルムアルデ
ヒド縮合物(ナトリウム塩)15部、ε−カプロラクタ
ム8部、鉱油エマルジョン1部、及び、無水芒硝0.9
部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ200gを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を2
5℃で1Lに調整した。その直後に、この溶液をパジン
グ液として用いて木綿織物を公知の方法によりパジング
し、直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して
20℃の室内に15時間放置後、染色物を常法で洗浄し
て未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得
られた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であっ
た。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で鮮明な濃い青色の染色物を得ることが
できた。
【0175】実施例60 綿編物100kgをウィンス染色装置にセットし、浴比
1:15、水温を50℃にした。遊離酸の形で式(2
7)で示される染料70部、遊離酸の形で式(2)で示
されるポリオキシエチレン置換フェニルエーテル硫酸エ
ステルのナトリウム塩0.05部、モノエチルナフタレ
ンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム
塩)11.95部、ε−カプロラクタムの染料3部、及
び、食塩5部を十分混合した。得られた染料組成物6k
gを公知の方法で溶解させた後、浴中に投入し、水温を
50℃に保った。その後無水芒硝75kgを公知の方法
で浴中に投入し、この温度で20分間綿編物を処理し、
公知の方法で炭酸ソーダ30kgを浴中に投入した。次
いで、この温度で60分間綿編物を処理し、染色を終了
した。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得ら
れた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0176】実施例61 レーヨン繊維からなる編物100kgを低浴比型液流染
色装置にセットし、浴比1:6、水温を65℃にした。
遊離酸の形で式(27)で示される染料50部、遊離酸
の形で式(28)で示される染料25部、遊離酸の形で
式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.2部、モノメチ
ルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナ
トリウム塩)14.8部、及び、ε−カプロラクタム1
0部を十分混合した。得られた染料組成物5kgを公知
の方法で溶解させた後、浴中に投入し、水温を65℃に
保った。その後食塩40kgを公知の方法で浴中に投入
した後、この温度で30分間編物を処理し、公知の方法
で第三燐酸ソーダ3kgを浴中に投入した。次いで、こ
の温度で60分間編物を処理し、染色を終了した。得ら
れた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物
は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0177】実施例62 チーズ状の綿糸100kgをチーズ染色装置にセット
し、浴比1:10、水温を55℃にした。遊離酸の形で
式(27)で示される染料70部、遊離酸の形で前記式
(24)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、ジメチル
ナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナト
リウム塩)10部、ε−カプロラクタム3部、及び、無
水芒硝5部を十分混合した。得られた染料組成物3kg
を公知の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を55
℃に保った。その後無水芒硝50kgを公知の方法で浴
中に投入した後、この温度で30分間糸を処理し公知の
方法で炭酸ソーダ2.5kg及び苛性ソーダ1kgを浴
中に投入した。次いで、この温度で60分間糸を処理
し、染色を終了した。得られた染色糸は常法で洗浄して
仕上げた。得られた染色糸はチ−ズの内外層での濃度差
のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0178】実施例63 綿繊維50部、ポリエステル繊維50部からなる混交編
物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比
1:10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5
とした。予め水に十分分散させた式(30)
【0179】
【化50】
【0180】で示される分散染料2.0kg、及び、分
散剤スミポンTF(住友化学社製)2kgを浴中に投入
し、その後40分で130℃迄昇温し、この温度で40
分間ポリエステル側を染色した。次いで染液を排水し、
その後給水し、浴比1:10、水温を50℃にした。遊
離酸の形で式(27)で示される染料80部、遊離酸の
形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.2部、モノ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)11.8部、ε−カプロラクタム3
部、及び、無水芒硝5部からなる染料組成物2.4kg
を公知の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を50
℃に保った。その後無水芒硝40kgを公知の方法で浴
中に投入した後、この温度で20分間編物を処理し、公
知の方法で炭酸ソーダ30kgを浴中に投入した。次い
で、この温度で60分間編物を処理し、染色を終了し
た。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0181】実施例64 実施例56で得られた染料組成物80gを熱水で溶解さ
せ、さらに25℃に冷却した。この染料溶液にアルギン
酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ1
0g、及び、重炭酸ソーダ20gを添加し、更に水を加
えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジング
液として用いて木綿織物をパジングした。パジングした
木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で
5分間スチーミングし染料を固着させた。得られた染色
物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は均一で
鮮明な濃い青色であった。
【0182】実施例65 実施例56で得られた染料組成物80g、尿素50g、
アルギン酸ソ−ダ550g、熱湯300g、及び、重炭
酸ソ−ダ20gからなる捺染糊を得た。得られた捺染糊
を通常の方法で40番手シルケット加工綿ブロードに印
捺後、100℃で5分間スチ−ミング処理を行った。つ
いで水洗、湯洗、ソ−ピング、湯洗、水洗、乾燥して仕
上げた。得られた木綿ブロードは均一で鮮明な濃い青色
であった。
【0183】実施例66 綿編物100kgを液流染色装置にセットし、浴比1:
15、水温を55℃にした。実施例56で得た染料組成
物0.6kg、予め溶解させた遊離酸の形で前記式(1
7)で示される染料1.5kg、及び、予め溶解させた
遊離酸の形で前記式(16)で示される染料1kgを公
知の方法で浴中に投入した。さらに無水芒硝75kgを
公知の方法で2回に分けて浴中に投入した後、この温度
で20分間編物を処理し、炭酸ソ−ダ30kgを公知の
方法で3回に分けて浴中に投入した。次いで、この温度
で60分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染
色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑の
ない均一な茶色であった。
【0184】実施例67 チーズ状の綿糸50kgをチーズ染色装置にセットし、
浴比1:10、水温を50℃にした。実施例57で得た
染料組成物0.5kg、Sumifix Yellow 2GL special
(住友化学社製品)1kg、及び、Sumifix Brilliant
Orange 3R special (住友化学社製品)0.2kgを公
知の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を50℃に
保った。その後無水芒硝25kgを公知の方法で浴中に
投入した後、この温度で30分間糸を処理し公知の方法
で第三燐酸ソーダ5kgを浴中に投入した。次いで、こ
の温度で60分間糸を処理し、染色を終了した。得られ
た染色糸は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色糸は
チ−ズの内外層での濃度差のない均一で灰色であった。
【0185】実施例68−73 実施例56において、式(27)で示される染料の代わ
りに表4および5に示した染料を用いて染料混合物を得
た。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例56(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) また、実施例56(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を
得ることができた。
【0186】
【表4】
【0187】
【表5】
【0188】実施例74−79 実施例56において、式(2)で示されるポリオキシエ
チレン置換フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム
塩の代わりに表6に示した化合物を用いて染料混合物を
得た。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例56(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) また、実施例56(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で鮮明な濃い青色の染色物を
得ることができた。
【0189】
【表6】
【0190】実施例80 遊離酸の形で式(27)で示される染料86部と遊離酸
の形で前記式(18)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル燐酸エステルのナトリウム塩4部及
びモノメチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド
縮合物(ナトリウム塩)8部、ε−カプロラクタム3部
を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができた。
【0191】実施例81 遊離酸の形で式(1)で示される染料80部と前記式
(19)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのアンモニウム塩4部及びモノメチ
ルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナ
トリウム塩)10部、ε−カプロラクタム5部を十分混
合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができた。
【0192】実施例82 遊離酸の形で式(31)
【0193】
【化51】
【0194】で示される染料79部と遊離酸の形で前記
式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部および無水芒硝
20部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ナト
リウム150gおよび32.5%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃
で1Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液
として用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、
直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20
℃の室内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未
固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0195】実施例83 遊離酸の形で式(32)
【0196】
【化52】
【0197】で示される染料70部、および、遊離酸の
形で式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩2部、モノメチ
ルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナ
トリウム塩)15部および無水芒硝13部を十分混合し
た。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ナト
リウム150gおよび32.5%の苛性ソーダ水溶液2
5mLを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃
で1Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液
として用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、
直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20
℃の室内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未
固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0198】実施例84 遊離酸の形で式(33)
【0199】
【化53】
【0200】で示される染料50部、および、遊離酸の
形で前記式(24)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩5部、ジ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)20部および無水芒硝25部を十分混
合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに無水芒硝30gおよび3
2.5%の苛性ソーダ水溶液25mLを添加し、さらに
直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。その
直後に、この溶液をパジング液として用いて木綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置
後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、そ
の後乾燥して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一
で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0201】実施例85 綿繊維50部、ポリエステル繊維50部からなる混交編
物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比1:
10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5とし
た。予め水に十分分散させた前記式(30)で示される
分散染料1kg、および、分散剤スミポンTF(住友化学
社製)2kgを浴中に投入し、その後40分で130℃迄
昇温し、この温度で40分間ポリエステル側を染色し
た。次いで染液を排水し、その後給水し、浴比1:1
0、水温を60℃にした。遊離酸の形で式(34)
【0202】
【化54】
【0203】で示される染料80部、遊離酸の形で前記
式(6)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテルエステル硫酸塩2部、モノおよびジエチルナフタ
レンスルホン酸のホルマリン縮合物10部、および、無
水芒硝8部からなる染料組成物1.5kgを公知の方法で
溶解した後、浴中に投入し、水温を60℃に保った。そ
の後無水芒硝40kgを公知の方法で浴中に投入した後、
この温度で20分間編物を処理し、公知の方法で炭酸ソ
ーダ30kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60
分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は
常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均
一で濃い青色であった。
【0204】実施例86 綿編物100kgを液流染色装置にセットし、浴比1:1
5、水温を60℃にした。実施例82で得た染料組成物
0.6kg、予め溶解させた遊離酸の形で前記式(17)
で示される染料0.5kg、および、予め溶解させた遊離
酸の形で前記式(16)で示される染料1kgを公知の方
法で浴中に投入した。さらに無水芒硝75kgを公知の
方法で2回に分けて浴中に投入した後、この温度で20
分間編物を処理し、炭酸ソ−ダ30kgを公知の方法で3
回に分けて浴中に投入した。次いで、この温度で60分
間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常
法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一
な茶色であった。
【0205】実施例87 チーズ状の綿糸50kgをチーズ染色装置にセットし、浴
比1:10、水温を50℃にした。実施例83で得た染
料組成物1kg、Sumifix Yellow GR special (住友化学
社製品)1.5kg、Sumifix Brilliant Blue R special
(住友化学社製品)0.5kg、および、 Sumifix Br. R
ed BB special 1kgを公知の方法で溶解した後、浴中に
投入し、水温を50℃に保った。その後無水芒硝25kg
を公知の方法で浴中に投入した後、この温度で30分間
糸を処理し公知の方法で第三燐酸ソーダ5kgを浴中に投
入した。次いで、この温度で60分間糸を処理し、染色
を終了した。得られた染色糸は常法で洗浄して仕上げ
た。得られた染色糸はチ−ズの内外層での濃度差のない
均一な茶色であった。
【0206】実施例88 実施例82で得られた染料組成物80gを熱水で溶解さ
せ、さらに25℃に冷却した。この染料溶液に5%のア
ルギン酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソ
ーダ10g、および、重炭酸ソーダ20gを添加し、更
に水を加えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液を
パジング液として用いて木綿織物をパジングした。パジ
ングした木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで1
00℃で5分間スチーミングし染料を固着させた。得ら
れた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物
は均一で濃い青色であった。
【0207】実施例89 実施例82で得られた染料組成物80g、尿素50g、
5%のン酸ソ−ダ550g、熱湯300g、および、重
炭酸ソ−ダ20gからなる捺染糊を得た。得られた捺染
糊を通常の方法で40番手シルケット加工綿ブロードに
印捺後、100℃で5分間スチ−ミング処理を行った。
ついで水洗、湯洗、ソ−ピング、湯洗、水洗、乾燥して
仕上げた。得られた木綿ブロードは均一で濃い青色であ
った。
【0208】実施例90−95 実施例82において、式(2)で示されるポリオキシエ
チレン置換フェニルエーテルエステルの塩の代わりに表
7に示した化合物を用いて染料混合物を得た。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例82(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い青色であった。 (b) また、実施例82(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い青色の染色物を得るこ
とができた。
【0209】
【表7】
【0210】実施例96 遊離酸の形で式(31)で示される染料80部と遊離酸
の形で前記式(18)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル燐酸エステルのナトリウム塩4部お
よびモノエチルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合
物16部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150gおよび32.5部の苛性ソーダ水溶液15m
Lを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1
Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液とし
て用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ち
に巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の
室内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着
染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染
色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができた。
【0211】実施例97 遊離酸の形で式(31)で示される染料80部と遊離酸
の形で前記式(19)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩4部お
よびジメチルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物
16部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150gおよび32.5部の苛性ソーダ水溶液15m
Lを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1
Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液とし
て用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ち
に巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の
室内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着
染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染
色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができた。
【0212】実施例98 遊離酸の形で式(35)
【0213】
【化55】
【0214】で示される染料79部と遊離酸の形で前記
式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部および無水芒硝
20部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ナト
リウム150gおよび32.5%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃
で1Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液
として用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、
直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20
℃の室内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未
固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0215】実施例99 遊離酸の形で式(36)
【0216】
【化56】
【0217】で示される染料70部、および、遊離酸の
形で前記式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩2部、モノ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)15部および無水芒硝13部を十分混
合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ナト
リウム150gおよび32.5%の苛性ソーダ水溶液2
5mLを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃
で1Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液
として用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、
直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20
℃の室内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未
固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0218】 実施例100 遊離酸の形で式(37)
【0219】
【化57】
【0220】で示される染料50部、および、遊離酸の
形で前記式(24)で示されるポリオキシエチレン置換
フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩5部、ジ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)20部および無水芒硝25部を十分混
合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに無水芒硝30gおよび3
2.5%の苛性ソーダ水溶液25mLを添加し、さらに
直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。その
直後に、この溶液をパジング液として用いて木綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置
後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、そ
の後乾燥して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一
で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0221】実施例101 綿繊維50部、ポリエステル繊維50部からなる混交編
物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比1:
10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5とし
た。予め水に十分分散させた前記式(30)で示される
分散染料1kg、および、分散剤スミポンTF(住友化学
社製)2kgを浴中に投入し、その後40分で130℃迄
昇温し、この温度で40分間ポリエステル側を染色し
た。次いで染液を排水し、その後給水し、浴比1:1
0、水温を60℃にした。遊離酸の形で式(38)
【0222】
【化58】
【0223】で示される染料80部、遊離酸の形で前記
式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩2部、モノおよびジ
エチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
10部、および、無水芒硝8部からなる染料組成物0.
7kgを公知の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を
60℃に保った。その後無水芒硝40kgを公知の方法で
浴中に投入した後、この温度で20分間編物を処理し、
公知の方法で炭酸ソーダ30kgを浴中に投入した。次い
で、この温度で60分間編物を処理し、染色を終了し
た。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で濃い青色であった。
【0224】実施例102 綿編物100kgを液流染色装置にセットし、浴比1:1
5、水温を60℃にした。遊離酸の形で式(39)
【0225】
【化59】
【0226】で示される染料99部および遊離酸の形で
式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩1部からなる染料組
成物0.6kg、予め溶解させた遊離酸の形で前記式(1
7)で示される染料0.5kg、および、予め溶解させた
遊離酸の形で前記式(16)で示される染料1kgを公知
の方法で浴中に投入した。さらに無水芒硝75kgを公
知の方法で2回に分けて浴中に投入した後、この温度で
20分間編物を処理し、炭酸ソ−ダ30kgを公知の方法
で3回に分けて浴中に投入した。次いで、この温度で6
0分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物
は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない
均一な茶色であった。
【0227】実施例103 チーズ状の綿糸50kgをチーズ染色装置にセットし、浴
比1:10、水温を50℃にした。遊離酸の形で式(4
0)
【0228】
【化60】
【0229】で示される染料97部および遊離酸の形で
式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩3部からなる染料組
成物0.5kg、Kayacion Goleden Yellow E-SNR (日本
化薬社製品)1.1kg、および、Procion Red H-E3B
(ICI社製品)0.3kgを公知の方法で溶解した後、
浴中に投入し、水温を80℃に保った。その後無水芒硝
25kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度で3
0分間糸を処理し公知の方法で炭酸ソーダ10kgを浴中
に投入した。次いで、この温度で60分間糸を処理し、
染色を終了した。得られた染色糸は常法で洗浄して仕上
げた。得られた染色糸はチ−ズの内外層での濃度差のな
い均一な茶色であった。
【0230】実施例104 遊離酸の形で式(41)
【0231】
【化61】
【0232】で示される染料99.5部および遊離酸の
形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部からな
る染料組成物80gを熱水で溶解させ、さらに25℃に
冷却した。この染料溶液にアルギン酸ソーダ1g、メタ
ニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10g、および、重炭
酸ソーダ20gを添加し、更に水を加えて全量を25℃
で1Lとした直後にこの液をパジング液として用いて木
綿織物をパジングした。パジングした木綿織物を120
℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミン
グし染料を固着させた。得られた染色物は常法で洗浄し
て仕上げた。得られた染色物は均一で濃い青色であっ
た。
【0233】実施例105 遊離酸の形で式(42)
【0234】
【化62】
【0235】で示される染料95部および遊離酸の形で
式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩5部からなる染料組
成物80g、尿素50g、5%のアルギン酸ソ−ダ55
0g、熱湯300g、および、重炭酸ソ−ダ20gから
なる捺染糊を得た。得られた捺染糊を通常の方法で40
番手シルケット加工綿ブロードに印捺後、100℃で5
分間スチ−ミング処理を行った。ついで水洗、湯洗、ソ
−ピング、湯洗、水洗、乾燥して仕上げた。得られた木
綿ブロードは均一で濃い青色であった。
【0236】実施例106−111 実施例98において、式(2)で示されるポリオキシエ
チレン置換フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム
塩の代わりに表8に示した化合物を用いて染料混合物を
得た。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例98(a)
と同じ操作により染色した。得られた染色物は斑のない
均一で濃い青色であった。 (b) また、実施例98(b)と同じ操作によりパジ
ング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認めら
れず、(a)と同様に均一で濃い青色の染色物を得るこ
とができた。
【0237】
【表8】
【0238】実施例112 遊離酸の形で式(35)で示される染料80部と遊離酸
の形で前記式(18)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル燐酸エステルのナトリウム塩4部お
よびモノエチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒ
ド縮合物16部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150gおよび32.5部の苛性ソーダ水溶液15m
Lを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1
Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液とし
て用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ち
に巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の
室内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着
染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染
色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができた。
【0239】実施例113 遊離酸の形で式(35)で示される染料80部と遊離酸
の形で前記式(19)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩4部お
よびジメチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド
縮合物16部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150gおよび32.5部の苛性ソーダ水溶液15m
Lを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1
Lに調整した。その直後に、この溶液をパジング液とし
て用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ち
に巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の
室内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着
染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染
色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができた。
【0240】 実施例114 遊離酸の形で式(43)
【0241】
【化63】
【0242】で示される染料82.8部と遊離酸の形で
式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.2部、モノメチ
ルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナ
トリウム塩)12部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い青味の赤色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青味の赤色の染色物を得ることが
できた。
【0243】実施例115 遊離酸の形で式(44)
【0244】
【化64】
【0245】で示される染料73部と遊離酸の形で式
(4)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエー
テル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、モノメチル
ナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナト
リウム塩)15部、ε−カプロラクタム7部、及び、無
水芒硝4.5部を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液25mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で鮮明な濃い緋赤色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で鮮明な濃い緋赤色の染色物を得ること
ができた。
【0246】実施例116 遊離酸の形で式(45)
【0247】
【化65】
【0248】で示される染料60部、及び、遊離酸の形
で式(46)
【0249】
【化66】
【0250】で示される染料15部、遊離酸の形で前記
(6)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエー
テル硫酸エステルのナトリウム塩2部、モノメチルナフ
タレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウ
ム塩)6部、ジメチルナフタレンスルホン酸のホルムア
ルデヒド縮合物(ナトリウム塩)6部、ε−カプロラク
タム8部、鉱油エマルジョン1部、及び、無水芒硝2部
を十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに無水芒硝30g及び3
2.5%の苛性ソーダ水溶液25mLを添加し、さらに
直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。その
直後に、この溶液をパジング液として用いて木綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置
後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、そ
の後乾燥して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一
で鮮明な濃い緑味の黄色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして10
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で鮮明な濃い緑味の黄色の染色物を得る
ことができた。
【0251】実施例117 遊離酸の形で式(47)
【0252】
【化67】
【0253】で示される染料80部、及び、遊離酸の形
で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニル
エーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.05部、遊離
酸の形で式(4)で示されるポリオキシエチレン置換フ
ェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.05
部、モノメチルナフタレンスルホン酸50部とジメチル
ナフタレンスルホン酸50部とのホルムアルデヒド縮合
物(ナトリウム塩)10部、ε−カプロラクタム8部、
鉱油エマルジョン1部、及び、無水芒硝0.9部を十分
混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ200gを添加し、さらに直ちに水を加えて全量を2
5℃で1Lに調整した。その直後に、この溶液をパジン
グ液として用いて木綿織物を公知の方法によりパジング
し、直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して
20℃の室内に15時間放置後、染色物を常法で洗浄し
て未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得
られた染色物は斑のない均一で濃い青色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い青色の染色物を得ることができ
た。
【0254】実施例118 綿編物100kgをウィンス染色装置にセットし、浴比
1:15、水温を50℃にした。遊離酸の形で式(4
8)
【0255】
【化68】
【0256】で示される染料70部、及び、遊離酸の形
で式(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニル
エーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.05部、モノ
エチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)11.95部、ε−カプロラクタムの
染料3部、及び、食塩15部を十分混合した。得られた
染料組成物6kgを公知の方法で溶解させた後、浴中に
投入し、水温を60℃に保った。その後無水芒硝75k
gを公知の方法で浴中に投入し、この温度で20分間綿
編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ30kgを浴中
に投入した。次いで、この温度で60分間綿編物を処理
し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗浄して
仕上げた。得られた染色物は斑のない均一で濃い紺色で
あった。
【0257】実施例119 レーヨン繊維からなる編物100kgを低浴比型液流染
色装置にセットし、浴比1:6、水温を70℃にした。
遊離酸の形で式(49)
【0258】
【化69】
【0259】で示される染料50部、及び、遊離酸の形
で式(50)
【0260】
【化70】
【0261】で示される染料25部、遊離酸の形で式
(51)
【0262】
【化71】
【0263】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.2部、モノ
メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物
(ナトリウム塩)14.8部、及び、ε−カプロラクタ
ム10部を十分混合した。得られた染料組成物5kgを
公知の方法で溶解させた後、浴中に投入し、水温を70
℃に保った。その後食塩40kgを公知の方法で浴中に
投入した後、この温度で30分間編物を処理し、公知の
方法で第三燐酸ソーダ3kgを浴中に投入した。次い
で、この温度で60分間編物を処理し、染色を終了し
た。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青味の赤色であっ
た。
【0264】実施例120 チーズ状の綿糸100kgをチーズ染色装置にセット
し、浴比1:10、水温を55℃にした。遊離酸の形で
式(52)
【0265】
【化72】
【0266】で示される染料70部、遊離酸の形で式
(53)
【0267】
【化73】
【0268】で示されるポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩0.5部、ε−
カプロラクタム3部、及び、無水芒硝16.5部を十分
混合した。得られた染料組成物3kgを公知の方法で溶
解した後、浴中に投入し、水温を55℃に保った。その
後無水芒硝50kgを公知の方法で浴中に投入した後、こ
の温度で30分間糸を処理し公知の方法で炭酸ソーダ
2.5kg及び苛性ソーダ1kgを浴中に投入した。次
いで、この温度で60分間糸を処理し、染色を終了し
た。得られた染色糸は常法で洗浄して仕上げた。得られ
た染色糸はチ−ズの内外層での濃度差のない均一で鮮明
な濃い青味の赤色であった。
【0269】実施例121 綿繊維50部、ポリエステル繊維50部からなる混交編
物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比
1:10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5
とした。予め水に十分分散させた式(54)
【0270】
【化74】
【0271】で示される分散染料1.0kg、及び、分
散剤スミポンTF(住友化学社製)2kgを浴中に投入
し、その後40分で130℃迄昇温し、この温度で40
分間ポリエステル側を染色した。次いで染液を排水し、
その後給水し、浴比1:10、水温を60℃にした。遊
離酸の形で式(55)
【0272】
【化75】
【0273】で示される染料80部、遊離酸の形で式
(2)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエー
テル硫酸エステルのナトリウム塩0.2部、モノメチル
ナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナト
リウム塩)11.8部、ε−カプロラクタム3部、及
び、無水芒硝5部からなる染料組成物2.4kgを公知
の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を65℃に保
った。その後無水芒硝40kgを公知の方法で浴中に投
入した後、この温度で20分間編物を処理し、公知の方
法で炭酸ソーダ30kgを浴中に投入した。次いで、こ
の温度で60分間編物を処理し、染色を終了した。得ら
れた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物
は斑のない均一で鮮明な濃い青味の赤色であった。
【0274】実施例122 実施例114で得られた染料組成物80gを熱水で溶解
させ、さらに25℃に冷却した。この染料溶液にアルギ
ン酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ
10g、及び、重炭酸ソーダ20gを添加し、更に水を
加えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジン
グ液として用いて木綿織物をパジングした。パジングし
た木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃
で5分間スチーミングし染料を固着させた。得られた染
色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は均一
で鮮明な濃い青味の赤色であった。
【0275】実施例123 実施例114で得られた染料組成物80g、尿素50
g、アルギン酸ソ−ダ550g、熱湯300g、及び、
重炭酸ソ−ダ20gからなる捺染糊を得た。得られた捺
染糊を通常の方法で40番手シルケット加工綿ブロード
に印捺後、100℃で5分間スチ−ミング処理を行っ
た。ついで水洗、湯洗、ソ−ピング、湯洗、水洗、乾燥
して仕上げた。得られた木綿ブロードは均一で鮮明な濃
い青味の赤色であった。
【0276】実施例124 綿編物100kgを液流染色装置にセットし、浴比1:
15、水温を65℃にした。実施例114で得た染料組
成物0.6kg、予め溶解させた遊離酸の形で前記式
(17)で示される染料1.5kg、及び、予め溶解さ
せた遊離酸の形で前記式(16)で示される染料1kg
を公知の方法で浴中に投入した。さらに無水芒硝75k
gを公知の方法で2回に分けて浴中に投入した後、この
温度で20分間編物を処理し、炭酸ソ−ダ20kgを公
知の方法で3回に分けて浴中に投入した。次いで、この
温度で60分間編物を処理し、染色を終了した。得られ
た染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は
斑のない均一なモスグリーン色であった。
【0277】実施例125 チーズ状の綿糸50kgをチーズ染色装置にセットし、
浴比1:10、水温を65℃にした。実施例116で得
た染料組成物0.5kg、及び Sumifix SupraTurquois
e Blue BGF (住友化学社製品)0.5kgを公知の方
法で溶解した後、浴中に投入し、水温を60℃に保っ
た。その後無水芒硝25kgを公知の方法で浴中に投入
した後、この温度で30分間糸を処理し公知の方法で第
三燐酸ソーダ5kgを浴中に投入した。次いで、この温
度で60分間糸を処理し、染色を終了した。得られた染
色糸は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色糸はチ−
ズの内外層での濃度差のない均一で鮮明な緑色であっ
た。
【0278】実施例126−131 実施例114において、式(43)で示される染料の代
わりに表9及び10にた染料を用いて染料混合物を得
た。 (a) 得られた染料混合物を用いて実施例114
(a)と同じ操作により染色した。得られた染色物は表
9及び10に示した色相の均一な染色物であった。 (b) また、実施例114(b)と同じ操作によりパ
ジング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認め
られず、(a)と同様に表1及び2に示した色相の染色
物を得ることができた。
【0279】
【表9】
【0280】
【表10】
【0281】実施例132−137 実施例114において、式(2)で示されるポリオキシ
エチレン置換フェニルエーテル硫酸エステルの塩の代わ
りに表11および12に示した化合物を用いて染料混合
物を得た。(a) 得られた染料混合物を用いて実施例
114(a)と同じ操作により染色した。得られた染色
物は斑のない均一で濃い青味の赤色であった。 (b) また、実施例114(b)と同じ操作によりパ
ジング液を放置したが、染料溶液中に染料の析出が認め
られず、(a)と同様に均一で濃い青味の赤色の染色物
を得ることができた。
【0282】
【表11】
【0283】
【表12】
【0284】実施例138 遊離酸の形で式(43)で示される染料80部と遊離酸
の形で前記式(18)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル燐酸エステルのナトリウム塩4部を
十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い青味の赤色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青味の赤色の染色物を得ることができ
た。
【0285】実施例139 遊離酸の形で式(43)で示される染料80部と前記式
(19)で示されるポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテル硫酸エステルアンモニウム塩4部を十分混合し
た。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は斑のない均一で濃い青味の赤色であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして60
分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められず、
また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行った
結果、均一で濃い青味の赤色の染色物を得ることができ
た。
【0286】実施例140−145 遊離酸の形で表13及び14に示した各染料の80部と
遊離酸の形で式(2)で示されるポリオキシエチレン置
換フェニルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩4部を
十分混合した。 (a) 得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソー
ダ150g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mL
を添加し、さらに直ちに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この溶液をパジング液として
用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ちに
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室
内に20時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染
料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色
物は表5及び6に示した色相を有する、斑のない均一で
濃い染色物であった。 (b) (a)項で得たパジング液を25℃にして12
0分間放置後も、染料溶液中に染料の析出は認められ
ず、また(a)項と同様に木綿織物のパジング染色を行
った結果、均一で濃い染色物を得ることができた。
【0287】
【表13】
【0288】
【表14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−263578 (32)優先日 平4(1992)10月1日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−81813 (32)優先日 平5(1993)4月8日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−81814 (32)優先日 平5(1993)4月8日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 石井 幸一 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 (72)発明者 川村 伸晃 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 弘幸 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 (72)発明者 宮本 哲也 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 (72)発明者 河端 繁 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応染料およびポリオキシエチレン置換フ
    ェニルエーテルエステルの塩を含有することを特徴とす
    る反応染料組成物。
  2. 【請求項2】反応染料が繊維反応基として、−SO2
    1 (式中、L1 は−CH=CH2 または−CH2 CH2
    2 を表し、L2 はアルカリの作用で脱離する基を表わ
    す。)で示されるビニルスルホン型反応基、モノクロロ
    トリアジニル、モノフルオロトリアジニル、モノニコチ
    ニオトリアジニルおよびジクロロトリアジニルからなる
    群から選ばれるトリアジン型反応基、ならびに、ジフル
    オロモノクロロピリミニジルおよびトリクロロピリミジ
    ニルからなる群から選ばれるピリミジン型反応基の少な
    くとも1種を少なくとも1つ有する反応染料の少なくと
    も1種である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】反応染料が遊離酸の形で下式(I) 【化1】 (式中、[MePc]は金属フタロシアニンを表し、
    p1、p2、p3、およびp4はそれぞれ1〜3、0〜2、1〜
    3および0〜2の数を表わし、ここに、p1+p2+p3+p4
    ≦4であり、T1とT2とは相互に異なり、T1はビニルスル
    ホン型反応基、トリアジン型反応基またはピリミジン型
    反応基のいずれかを1つ有する基を表し、T2はビニルス
    ルホン型またはピリミジン型反応基のいずれかを1つ有
    する基を表す。)で示されるフタロシアニン反応染料で
    ある請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】反応染料が遊離酸の形で下式(II) 【化2】 (式中、L1 は−CH=CH2 または−CH2 CH2
    2 を表し、L2 はアルカリの作用で脱離する基を表
    す。)で示されるモノアゾ反応染料である請求項1また
    は2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】反応染料が、遊離酸の形で下式(IV) 【化3】 (式中、L1 は−CH=CH2 または−CH2 CH2
    2 を表し、L2 はアルカリの作用で脱離する基を表
    す。)で示されるアントラキノン反応染料である請求項
    1または2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】反応染料が遊離酸の形で下式(V) 【化4】 [式中、Aは置換もしくは未置換のフェニレンまたはナ
    フチレン残基、Bは直鎖状もしくは分枝状のアルキルま
    たはアルケニル基、フェニル基、ナフチル基または複素
    環残基を表し、これらのアルキル、アルケニル、フェニ
    ル、ナフチルおよび複素環は置換基を有していてもよ
    い。Meは原子番号が27〜29の金属イオン、Xは基
    −O−または基−COO−、Zは水溶性を付与する基、
    m、nは各々0〜3の整数を表すが、その和は1〜3と
    する。*はビニルスルホン型反応基、トリアジン型反応
    基またはピリミジン型反応基のいずれか1つの反応基ま
    たはその反応基を有する成分への結合を表す。]で示さ
    れるホルマザン反応染料である請求項1または2に記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】反応染料が遊離酸の形で下式(VI) 【化5】 [式中、X1 およびX2 は互いに独立に水素原子または
    ハロゲン原子、A1 、A2 、A3 、A4 、A5 およびA
    6 のうち少なくとも一つはビニルスルホン型反応基、ト
    リアジン型反応基またはピリミジン型反応基のいずれか
    1つの反応基またはその反応基を有する成分への結合を
    表わし、他は互いに独立に水素原子または低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、スルホまたはアミノ基を表す。]
    で示されるジオキサジン反応染料である請求項1または
    2に記載の組成物。
  8. 【請求項8】反応染料が遊離酸の形で下式(VII)ま
    たは 下式(VIII) 【化6】 【化7】 [式中、R1 、R2 及びR3 は、互いに独立に水素原子
    または置換されていてもよいアルキル基、Dはスルホン
    酸基を有する有機染料の残基、Fは置換されていてもよ
    いフェニレンまたはナフチレン基、G及びJは互いに独
    立にハロゲン原子、−N(R4 )R5 、−OR6 、−S
    7 (式中、R4 、R5 、R7 及びR8 は、互いに独立
    に水素、置換されていてもよいアルキル、フェニル、ナ
    フチルまたはベンジル基を表わす。)で示される基また
    は置換されていてもよいピリジニオ基を表し、L1 は前
    記の意味を有する。]で示される反応染料である請求項
    1または2に記載の組成物。
  9. 【請求項9】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテル
    エステルの塩が、硫酸エステルまたは燐酸エステルのナ
    トリウム、カリウムまたはアンモニウム塩の少なくとも
    1種である請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテ
    ルエステルの塩が遊離酸の形で下式(XX) Q−O(CH2 CH2 O)q −SO3 H (XX) [式中、Qはα−メチルベンジルまたはC1 〜C16のア
    ルキルで置換されているフェニル基、qは1〜20の整
    数を表す。]で示される硫酸エステルの塩の少なくとも
    1種である請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテ
    ルエステルの塩が遊離酸の形で下式(XXI) 【化8】 (式中、qは1〜20の整数を表す。)で示される硫酸
    エステルの塩の少なくとも1種である請求項1〜8のい
    ずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテ
    ルエステルの塩が遊離酸の形で下式(XXII) 【化9】 (式中、qは1〜20の整数を表す。)で示される硫酸
    エステルの塩の少なくとも1種である請求項1〜8のい
    ずれかに記載の組成物。
  13. 【請求項13】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテ
    ルエステルの塩の量が反応染料に対して0.01〜20
    重量%である請求項1〜12のいずれかに記載の組成
    物。
  14. 【請求項14】反応染料組成物が更にアルキル化されて
    いてもよいナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮
    合物または/およびε−カプロラクタムを含有する請求
    項1〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. 【請求項15】該縮合物が50〜150%のスルホン化
    度を有するアルキル化されていてもよいナフタレンスル
    ホン酸のホルムアルデヒド縮合物である請求項14に記
    載の組成物。
  16. 【請求項16】該縮合物が1.1〜3.0の平均縮合度
    を有する請求項14に記載の組成物。
  17. 【請求項17】該縮合物の量が反応染料に対して100
    重量%以下である請求項14に記載の組成物。
  18. 【請求項18】ε−カプロラクタムの量が反応染料に対
    して30重量%以下である請求項14に記載の組成物。
  19. 【請求項19】反応染料組成物が、更にアルキル化され
    ていてもよいナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド
    縮合物およびε−カプロラクタムを含有する請求項5に
    記載の組成物。
  20. 【請求項20】請求項1〜19のいずれかに記載の組成
    物を用いることを特徴とする繊維材料の染色または捺染
    方法。
  21. 【請求項21】反応染料にポリオキシエチレン置換フェ
    ニルエーテルエステルの塩を混合することを特徴とする
    反応染料の水および水性アルカリ液に対する溶解性を向
    上する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112251046A (zh) * 2020-09-27 2021-01-22 苏州澳缘盛新材料科技有限公司 一种活性染料藏青及其应用

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CN112251046A (zh) * 2020-09-27 2021-01-22 苏州澳缘盛新材料科技有限公司 一种活性染料藏青及其应用
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