JPH06340106A - サーマルヘッドの駆動方法 - Google Patents

サーマルヘッドの駆動方法

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JPH06340106A
JPH06340106A JP12974493A JP12974493A JPH06340106A JP H06340106 A JPH06340106 A JP H06340106A JP 12974493 A JP12974493 A JP 12974493A JP 12974493 A JP12974493 A JP 12974493A JP H06340106 A JPH06340106 A JP H06340106A
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JP
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group
heating resistors
common electrode
printing
thermal head
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Tetsuharu Hyodo
徹治 兵頭
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドの印画画像の高画質化を図
る。 【構成】 共通電極VH1に発熱抵抗体R1〜R3,R
16〜R18,…,R1726〜R1728を接続し、
共通電極VH2に発熱抵抗体R4〜R6,R13〜R1
5,…,R1723〜R1725を接続し、共通電極V
H3に、発熱抵抗体R7〜R9,R10〜R12,…,
R1720〜R1722を接続する。共通電極VH1,
VH2,VH3に順次電力が供給され、対応する発熱抵
抗体に選択的に電流が流れ発熱し印画画像が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置や画
像記録装置などに用いられるサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のサーマルヘッドの一例の
電気的構成を示す回路図である。このサーマルヘッド
は、多数の発熱抵抗体R1〜R1728と、複数の駆動
回路9などで構成されており、図8においては、64個
の発熱抵抗体が1つの駆動回路9に接続され、さらに5
76個の発熱抵抗体および9個の駆動回路9を1つのブ
ロックとして計3つのブロックB1〜B3に区分されて
印画動作を行う。
【0003】図9は、図8に示す駆動回路9の一例を示
す回路図である。この駆動回路9は、シリアルデータか
ら成る印画信号DIを外部からのクロック信号CLKに
同期して転送することによって、所定ビット数毎にパラ
レルデータに変換して出力するシフトレジスタSR1〜
SRnと、外部からのラッチ信号LATによって、シフ
トレジスタSR1〜SRnの出力を記憶する複数のラッ
チ回路L1〜Lnと、外部からのストローブ信号STB
Iおよび印画制御信号BEOによって、各ラッチL1〜
Lnの出力を開閉する複数のゲート素子G1〜Gnと、
各ゲート素子G1〜Gnの出力によって発熱抵抗体R1
〜Rnに流れる電流を制御する複数のスイッチング素子
T1〜Tnなどから構成されている。
【0004】サーマルヘッドに形成された多数の発熱抵
抗体R1〜Rnの一端は、各スイッチング素子T1〜T
nのドレイン素子に接続されるとともに、各発熱抵抗体
R1〜Rnの他端は共通に外部電源70の出力側VHに
接続されており、各スイッチング素子T1〜Tnのソー
ス側が共通して接続された端子GND2に、外部電源7
0の接地側が接続されている。
【0005】この動作について、図10に示すタイミン
グチャートを参照しながら説明する。一走査線として形
成される1728画素分の印画信号DATAは、クロッ
ク信号CLKに同期して各駆動回路9のシフトレジスタ
SR1〜SRnに入力、転送され、各駆動回路9におい
て64画素分の印画信号DATAがそれぞれパラレルデ
ータに変換される。
【0006】次に、ラッチ信号LATが反転して、駆動
回路9のシフトレジスタSR1〜SRnの出力が、各ラ
ッチ回路L1〜Lnに記憶される。
【0007】次に、印画制御信号BEOがローレベルに
反転して、ストローブ信号STB1がローレベルに反転
すると、発熱抵抗体R1〜R576から成るブロックB
1に対応する9個の駆動回路9の各ゲート素子G1〜G
nが開いて、各ラッチ回路L1〜Lnに記憶された印画
信号DATAに基づいて各スイッチング素子T1〜Tn
が選択的に導通状態となる。すると、発熱抵抗体R1〜
R576に選択的に電流が流れて発熱し、感熱紙や熱転
写フィルムを加熱して、ブロックB1に対応する一走査
線の1/3の部分の印画動作を行う。
【0008】以下同様に、ストローブ信号STB2がロ
ーレベルに反転すると、発熱抵抗体R577〜R115
2に選択的に電流が流れて発熱し、ブロックB2に対応
する一走査線の1/3の部分の印画動作を行い、さらに
ストローブ信号STB3がローレベルに反転すると、発
熱抵抗体R1153〜R1728に選択的に電流が流れ
て発熱し、ブロックB3に対応する一走査線の1/3の
部分の印画動作を行う。このようにして、一走査線分の
印画が行われて感熱紙や熱転写フィルムをステップ搬送
しながら上述の動作を繰返すことによって一連の画像が
記録される。
【0009】図11は、従来のサーマルヘッドの他の例
の電気的構成を示す回路図である。このサーマルヘッド
は、多数の発熱抵抗体R1〜R1728と、図9に示す
ような複数の駆動回路9と、両者の間に介挿する逆流防
止用のダイオードD1〜D1728などで構成されてお
り、発熱抵抗体R1〜R3,R10〜R12,…,R1
720〜R1722の一端は共通電極VH1に接続さ
れ、発熱抵抗体R4〜R6,R13〜R15,…,R1
723〜R1725の一端は共通電極VH2に接続さ
れ、発熱抵抗体R7〜R9,R16〜R18,…,R1
726〜R1728の一端は共通電極VH3に接続され
る。一方、発熱抵抗体R1,R4,R7の他端はダイオ
ードD1,D4,D7を介して、駆動回路9のスイッチ
ング素子T1に接続され、発熱抵抗体R2,R5,R8
の他端はダイオードD2,D5,D8を介して駆動回路
9のスイッチング素子T2に接続され、発熱抵抗体R
3,R6,R9の他端はダイオードD3,D6,D9を
介して、駆動回路9のスイッチング素子T3に接続され
る。以下同様に、駆動回路9のスイッチング素子1個に
ついて各共通電極VH1,VH2,VH3にそれぞれ接
続された3本の発熱抵抗体を駆動するように結線されて
いる。
【0010】この動作について説明すると、まず各駆動
回路9に、発熱抵抗体R1〜R3から成るブロックB
1、発熱抵抗体R10〜R12から成るブロックB4、
以下同様に、ブロックB3n−2(ただし、nは1以上
の自然数。以下同じ)に対応する印画信号が入力、転送
されて、各駆動回路9の各スイッチング素子T1〜Tn
が選択的に導通するとともに、共通電極VH1に所定時
間電力を供給すると、ブロックB3n−2の各発熱抵抗
体が選択的に導通して発熱し、印画動作を行う。
【0011】次に、各駆動回路9に、発熱抵抗体R4〜
R6から成るブロックB2、発熱抵抗体R13〜R15
から成るブロックB5、以下同様に、ブロックB3n−
1に対応する印画信号が入力、転送されて、各駆動回路
9の各スイッチング素子T1〜Tnが選択的に導通する
とともに、共通電極VH2に所定時間電力を供給する
と、ブロックB3n−1の各発熱抵抗体が選択的に通電
して発熱し、印画動作を行う。
【0012】次に、各駆動回路9に、発熱抵抗体R7〜
R9から成るブロックB3、発熱抵抗体R16〜R18
から成るブロックB6、以下同様に、ブロックB3nに
対応する印画信号が入力、転送されて、各駆動回路9の
各スイッチング素子T1〜Tnが選択的に導通するとと
もに、共通電極VH3に所定時間電力を供給すると、ブ
ロックB3nの各発熱抵抗体が選択的に通電し発熱し、
印画動作を行う。こうして、1つのスイッチング素子の
出力について3つの共通電極VH1,VH2,VH3を
時分割して電力供給を行うことによって、駆動回路9の
スイッチング素子等の数を1/3に低減しつつ、発熱抵
抗体R1〜R1728を3分割駆動することができる。
以上のように印画動作をして得られた印画画像の例を図
12に示す。この場合の印画データは、すべて印字状態
のときのデータである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すサーマルヘッドでは、各発熱抵抗体R1〜R172
8の個数と同数のシフトレジスタSR1〜SRn、ラッ
チ回路L1〜Ln、スイッチング素子T1〜Tn等を備
える必要があるため、多数の駆動回路9をサーマルヘッ
ドに搭載しなければならず、サーマルヘッドの製造コス
ト上昇を招くという課題がある。
【0014】一方、図11に示すサーマルヘッドでは、
各発熱抵抗体R1〜R1728の個数の1/3のシフト
レジスタSR1〜SRn、ラッチ回路L1〜Ln、スイ
ッチング素子T1〜Tn等で足りるため、駆動回路9の
搭載個数を低減化することができる。しかし、共通に接
続された発熱抵抗体に流れる電流の回り込みを防ぐため
の電流制限用のダイオードD1〜D1728を新たに搭
載しなければならず、部品点数の増加を招くという課題
がある。さらに、ダイオードD1〜D1728と各駆動
回路9との間の結線が多数交錯するため、サーマルヘッ
ドの基板に多層配線部13を形成しなければならず、こ
のことが製造工程数の増加や製造歩留りの低下、回路の
大型化を招くという課題がある。特に、サーマルヘッド
は多数の発熱抵抗体を駆動するため大面積の素子になら
ざるを得ず、多層配線部の大面積化は製造歩留りを極端
に低下させている。また、図11に示すサーマルヘッド
を用いて印画を行った場合、図12に示されるような印
画画像が得られるけれども、各ラインにおいてたとえば
部分Bのように印画ドットがすべてつながっておらず、
このためスジムラを発生し、高品質の印画画像を得るこ
とができないという課題がある。
【0015】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ために、サーマルヘッドの結線が複雑にならず、駆動回
路の個数の低減化および製造歩留りの向上を図ることが
でき、かつ高品質の印画画像を得ることができるサーマ
ルヘッドの駆動方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の発熱抵
抗体と、各発熱抵抗体を予め定められた数毎に、順次グ
ループ接続するn(nは3以上の自然数)個の共通電極
と、シリアルデータから成る印画信号をパラレルデータ
に変換するシフトレジスタ、ならびに前記シフトレジス
タの出力および外部からの制御信号に基づいて各発熱抵
抗体に流れる電流を制御する複数のスイッチング素子を
有する駆動回路とを備え、最端部のグループから数えて
m番目(mは任意の自然数)のグループの発熱抵抗体が
1番目の共通電極にグループ接続され、(m+1)番目
のグループの発熱抵抗体が2番目の共通電極にグループ
接続され、順次(m+n−1)番目のグループの発熱抵
抗体がn番目の共通電極にグループ接続され、かつ(m
+n)番目のグループの発熱抵抗体がn番目の共通電極
にグループ接続され、(m+n+1)番目のグループの
発熱抵抗体が(n−1)番目の共通電極にグループ接続
され、順次(m+2n−1)番目のグループの発熱抵抗
体が、1番目の共通電極にグループ接続されることを含
むサーマルヘッドの駆動方法であって、前記共通電極に
接続された各発熱素子に対応する印画信号をシフトレジ
スタに順次転送し、前記1番目の共通電極からn番目の
共通電極まで順次電力を供給するタイミングに同期し
て、対応する各発熱抵抗体のスイッチング素子を選択的
に駆動して分割印字制御するサーマルヘッドの駆動方法
である。
【0017】
【作用】本発明に従えば、各発熱抵抗体が各グループ毎
に、連続的に隣接する各共通電極に順次接続され、共通
電極にそれぞれ接続された発熱素子に対応する印画信号
をシフトレジスタに順次転送し、各共通電極を通電する
タイミングに同期して、対応する発熱抵抗体のスイッチ
ング素子を駆動して分割印字制御する。したがって、印
画ドットが連続的につながっている印字画像となり、高
品質の印字画像を得ることができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるサーマルヘ
ッドの電気的構成を示す回路図である。このサーマルヘ
ッドは、多数の発熱抵抗体R1〜R1728と複数の駆
動回路3などで構成されており、図5においては192
個の発熱抵抗体の個別電極21が1つの駆動回路3に接
続されるとともに、発熱抵抗体R1〜R3,R16〜R
18,…,R1711〜R1713,R1726〜R1
728の一端は共通電極VH1に接続され、発熱抵抗体
R4〜R6,R13〜R15,…,R1714〜R17
16,R1723〜R1725の一端は共通電極VH2
に接続され、発熱抵抗体R7〜R9,R10〜R13,
…,R1717〜R1719,R1720〜R1722
の一端は共通電極VH3に接続される。また、各駆動回
路3に印画信号DATA、ストローブ信号STB、印画
制御信号BEO、ラッチ信号LAT、クロック信号CL
Kなどの外部制御信号が入力される。
【0019】図2は、フリップチップである駆動回路3
の電極パッドの配置を示す底面図である。192個の発
熱抵抗体の個別電極21と接続される電極パッド列4a
は、図示するように3行3列の電極パッドを繰返し周期
とする3行64列の電極パッドP1〜P192で構成さ
れる。また、駆動回路3の接地用の電極パッド列4bが
底面中央部に配設され、駆動回路3の信号用の電極パッ
ド列4cが底面下部に配設される。
【0020】図3は、各発熱抵抗体と駆動回路3の電極
パッドとの結線パターンを示す図5中A付近の部分拡大
図である。電極パッドP1〜P3は発熱抵抗体R1〜R
3に、電極パッドP4〜P6は発熱抵抗体R4〜R6
に、電極パッドP7〜P9は発熱抵抗体R7〜R9にそ
れぞれ接続され、以下同様に、3つの電極パッド毎に配
線パターンが引出されている。
【0021】図4は、駆動回路3の一例の電気的構成を
示す回路図である。この駆動回路3は、シリアルデータ
から成る印画信号DIを外部からのクロック信号CLK
に同期して転送することによって、所定ビット数毎にパ
ラレルデータに変換して出力するシフトレジスタSR1
〜SRnと、外部からのラッチ信号LATによってシフ
トレジスタSR1〜SRnの出力を記憶する複数のラッ
チ回路L1〜Lnと、外部からのストローブ信号STB
および印画制御信号BEOによって、各ラッチ回路L1
〜Lnの出力を開閉する複数のゲート素子G1〜Gn
と、各ゲート素子G1〜Gnの出力によって各発熱抵抗
体2に流れる電流を制御する複数のスイッチング素子T
1〜Tnと、各スイッチング素子T1〜Tnの出力が3
本に分岐してそれぞれ直列接続される電流制限用のダイ
オードD1〜D192などから構成される。たとえば、
第1の駆動回路3の各ダイオードD1〜D192の他端
は、図2および図3に示す電極パッドP1〜P192を
介して発熱抵抗体R1〜R192に結線されている。
【0022】次に、図4の駆動回路3が搭載されたサー
マルヘッドの動作について、図5および図6のタイミン
グチャートを参照しながら説明する。まず、一走査線と
して形成される1728画素分の印画信号DATAのう
ち、図6で示されるように第1〜第3,第16〜第1
8,…,第(9n−8)〜第(9n−6),第(9n+
7)〜第(9n+9)(n=3,5,7,9.…191
とする。以下同様)画素の印画信号DATAが、クロッ
ク信号CLK1に同期してシフトレジスタSR1〜SR
nに入力、転送され、各駆動回路3において計64画素
分の印画信号DATAがパラレルデータに変換される。
次に、ラッチ信号LATが反転して、シフトレジスタS
R1〜SRnの出力が各ラッチ回路L1〜Lnに記憶さ
れる。
【0023】次に、印画制御信号BEOがローレベルに
反転して、ストローブ信号STBがローレベルに反転す
るとともに、共通電極VH1に電力を供給すると、各ラ
ッチ回路L1〜Lnに記憶された印画信号DATAに基
づいて各スイッチング素子T1〜Tnが選択的に導通状
態となり、発熱抵抗体R1〜R3,R16〜R18,
…,R(9n−8)〜R(9n−6),R(9n+7)
〜R(9n+9)に選択的に電流が流れて発熱し、感熱
紙や熱転写フィルムなどの記録媒体を加熱して一走査線
の1/3の部分の印画動作を行う。
【0024】次に、ストローブ信号STBがハイレベル
に反転した後、第4〜第6,第13〜第15,…,第
(9n−5)〜第(9n−3),第(9n+4)〜第
(9n+6)の印画信号DATAが、クロック信号CL
K2に同期してシフトレジスタSR1〜SRnに入力、
転送され、各駆動回路3において計64画素分の印画信
号DATAがパラレルデータに変換される。次に、ラッ
チ信号LATが反転して、シフトレジスタSR1〜SR
nの出力が各ラッチ回路L1〜Lnに記憶される。
【0025】次に、ストローブ信号STBがローレベル
に反転するとともに、共通電極VH2に電力を供給する
と、前述と同様に、各ラッチ回路L1〜Lnに記憶され
た印画信号DATAに基づいて、各スイッチング素子T
1〜Tnが選択的に導通状態となり、発熱抵抗体R4〜
R6,R13〜R15,…,R(9n−5)〜R(9n
−3),R(9n+4)〜R(9n+6)に選択的に電
流が流れて発熱し、記録媒体を加熱して一走査線の1/
3の部分の印画動作を行う。
【0026】次に、ストローブ信号STBがハイレベル
に反転した後、第7〜第9,第9〜第12,…,第(9
n−2)〜第9n,第(9n+1)〜第(9n+3)画
素の印画信号DATAが、クロック信号CLKに同期し
てシフトレジスタSR1〜SRnに入力、転送され、各
駆動回路3において計64画素分の印画信号DATAが
パラレルデータに変換される。次に、ラッチ信号LAT
が反転して、シフトレジスタSR1〜SRnの出力が各
ラッチ回路L1〜Lnに記憶される。
【0027】次に、ストローブ信号STBがローレベル
に反転するとともに、共通電極VH3に電力を供給する
と、前述と同様に、各ラッチ回路L1〜Lnに記憶され
た印画信号DATAに基づいて、各スイッチング素子T
1〜Tnが選択的に導通状態となり、発熱抵抗体R7〜
R9,R10〜R12,…,R(9n−2)〜R9n,
R(9n+1)〜R(9n+3)に選択的に電流が流れ
て発熱し、記録媒体を加熱して一走査線の1/3の部分
の印画動作を行う。そして、ストローブ信号STBがハ
イレベルに反転して、印画制御信号BEOがハイレベル
に反転する。このようにして、一走査線の印画が行わ
れ、記録媒体をステップ搬送しながら上述の動作を繰返
すことによって一連の画像が記録される。
【0028】以上のように印画動作をして、得られた印
画画像の例を図7に示す。この場合の印画データは、す
べて印字状態のときのデータである。したがって、図7
で示されるように、各ライン内において印画ドットがす
べて連続的につながっており、スジムラの発生がなくな
り、高画質の印画画像を得ることができる。
【0029】また、駆動回路3内に電流制御用ダイオー
ドを内蔵しているために新たなダイオード素子の実装の
必要がなく、フリップチップを用いたことによって、同
一スイッチングトランジスタによって駆動するビットを
IC内で結線し、各発熱抵抗体からの個別配線を駆動回
路のバンプ間で配線することと合間って、多層配線を行
わず1層配線によって共通接続した発熱抵抗体の分別を
行うことができる。さらに、前記共通接続された出力パ
ッドをシフトレジスタの配列方向に対してほぼ直交して
配列したことによって、駆動回路3は、シフトレジス
タ、ラッチ、ゲート回路、スイッチングトランジスタを
有する部分においては何ら拡大する必要がなく小型のも
のとすることができる。したがって、サーマルヘッドの
基板に多層配線部を形成する必要がなくなるとともに、
駆動回路の個数を減らすことができるため、サーマルヘ
ッドの製造コストの低減化、および製造歩留りの向上を
図ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、印
画ドットがすべてつながった連続した印画画像を得るこ
とができ、スジムラの発生などを防止することができ、
サーマルヘッドの印画画像の高画質化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動方法を用いて駆動されるサーマル
ヘッドの電気的構成を示す回路図である。
【図2】フリップチップである駆動回路3の電極パッド
の配置を示す底面図である。
【図3】各発熱抵抗体と駆動回路3の電極パッドとの結
線パターンを示す図1中のA付近の部分拡大図である。
【図4】駆動回路3の一例の電気的構成を示す回路図で
ある。
【図5】図4の駆動回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図6】図4の駆動回路のクロック信号CLKの動作を
示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の駆動方法を用いて駆動されるサーマル
ヘッドから得られる印画画像の例である。
【図8】従来のサーマルヘッドの一例の電気的構成を示
す回路図である。
【図9】図8の駆動回路9の一例を示す回路図である。
【図10】図9の駆動回路9の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図11】従来のサーマルヘッドの他の例の電気的構成
を示す回路図である。
【図12】図11のサーマルヘッドから得られる印画画
像の例である。
【符号の説明】
3 駆動回路 4a,4b,4c 電極パッド列

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱抵抗体と、 各発熱抵抗体を予め定められた数毎に、順次グループ接
    続するn(nは3以上の自然数)個の共通電極と、 シリアルデータから成る印画信号をパラレルデータに変
    換するシフトレジスタ、ならびに前記シフトレジスタの
    出力および外部からの制御信号に基づいて各発熱抵抗体
    に流れる電流を制御する複数のスイッチング素子を有す
    る駆動回路とを備え、 最端部のグループから数えてm番目(mは任意の自然
    数)のグループの発熱抵抗体が1番目の共通電極にグル
    ープ接続され、(m+1)番目のグループの発熱抵抗体
    が2番目の共通電極にグループ接続され、順次(m+n
    −1)番目のグループの発熱抵抗体がn番目の共通電極
    にグループ接続され、かつ(m+n)番目のグループの
    発熱抵抗体がn番目の共通電極にグループ接続され、
    (m+n+1)番目のグループの発熱抵抗体が(n−
    1)番目の共通電極にグループ接続され、順次(m+2
    n−1)番目のグループの発熱抵抗体が、1番目の共通
    電極にグループ接続されることを含むサーマルヘッドの
    駆動方法であって、 前記共通電極に接続された各発熱素子に対応する印画信
    号をシフトレジスタに順次転送し、前記1番目の共通電
    極からn番目の共通電極まで順次電力を供給するタイミ
    ングに同期して、対応する各発熱抵抗体のスイッチング
    素子を選択的に駆動して分割印字制御するサーマルヘッ
    ドの駆動方法。
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