JPH06336602A - 粉粒体搬送制御方法 - Google Patents
粉粒体搬送制御方法Info
- Publication number
- JPH06336602A JPH06336602A JP5127416A JP12741693A JPH06336602A JP H06336602 A JPH06336602 A JP H06336602A JP 5127416 A JP5127416 A JP 5127416A JP 12741693 A JP12741693 A JP 12741693A JP H06336602 A JPH06336602 A JP H06336602A
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- JP
- Japan
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- tank
- pulverized coal
- injection
- pressure
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Air Transport Of Granular Materials (AREA)
- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高圧供給先に粉粒体を気体輸送する際における
上部タンクから下部タンクへの粉粒体投入時に粉粒体供
給量の変動を抑制する。 【構成】サービスタンク11からインジェクションタンク
12への微粉炭投入を停止している通常状態では、インジ
ェクションタンク12の内圧を、高炉1への微粉炭吹込量
Wに基づくタンク内圧とインジェクションタンク12の荷
重センサ18で検出した重量変化に基づく補正量とによっ
てフィードバック制御して、高炉への微粉炭吹込量を制
御し、サービスタンク11からインジェクションタンク12
への微粉炭投入時には、その直前のインジェクションタ
ンク12の内圧制御状態を保持しながら高炉1の圧力セン
サ5の内圧検出値とインジェクションタンク12の圧力セ
ンサ11の内圧検出値との差圧が一定となるように搬送気
体供給管14の搬送気体量を制御して、高炉への微粉炭吹
込量の変動を抑制する。
上部タンクから下部タンクへの粉粒体投入時に粉粒体供
給量の変動を抑制する。 【構成】サービスタンク11からインジェクションタンク
12への微粉炭投入を停止している通常状態では、インジ
ェクションタンク12の内圧を、高炉1への微粉炭吹込量
Wに基づくタンク内圧とインジェクションタンク12の荷
重センサ18で検出した重量変化に基づく補正量とによっ
てフィードバック制御して、高炉への微粉炭吹込量を制
御し、サービスタンク11からインジェクションタンク12
への微粉炭投入時には、その直前のインジェクションタ
ンク12の内圧制御状態を保持しながら高炉1の圧力セン
サ5の内圧検出値とインジェクションタンク12の圧力セ
ンサ11の内圧検出値との差圧が一定となるように搬送気
体供給管14の搬送気体量を制御して、高炉への微粉炭吹
込量の変動を抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉等の高圧供給先に
微粉炭等の粉粒体を気体輸送する粉粒体搬送制御方法の
改良に関する。
微粉炭等の粉粒体を気体輸送する粉粒体搬送制御方法の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粉粒体搬送制御方法としては、本
出願人等が先に提案した特開昭58−74426号公報
(以下、第1従来例と称す)及び特開平1−31640
5号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されている
ものがある。第1従来例には、圧力容器の底部にエアレ
ータを備え、加圧気体によって不要された粉粒体を複数
の排出ノズルを通して複数の輸送管内に送給する粉粒体
分配輸送方法において、圧力容器内の圧力を一定に保っ
た状態で各輸送管に連接したブスター配管に流れるブス
ター流量を個々に変化させることにより該容器から各輸
送管に切出す粉粒体の単位時間当たりの切出量を調整す
ることにより、高応答性をもって切出し量を高精度で調
整するようにした粉粒体切出し量調整方法が開示されて
いる。
出願人等が先に提案した特開昭58−74426号公報
(以下、第1従来例と称す)及び特開平1−31640
5号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されている
ものがある。第1従来例には、圧力容器の底部にエアレ
ータを備え、加圧気体によって不要された粉粒体を複数
の排出ノズルを通して複数の輸送管内に送給する粉粒体
分配輸送方法において、圧力容器内の圧力を一定に保っ
た状態で各輸送管に連接したブスター配管に流れるブス
ター流量を個々に変化させることにより該容器から各輸
送管に切出す粉粒体の単位時間当たりの切出量を調整す
ることにより、高応答性をもって切出し量を高精度で調
整するようにした粉粒体切出し量調整方法が開示されて
いる。
【0003】また、第2従来例には、石炭粉砕ミルによ
って粉砕された微粉炭を微粉炭バッファタンクに貯えつ
つ切出して、ブースタ流量によって輸送量を制御しなが
ら高炉羽口に吹込む微粉炭吹込み量制御方法において、
石炭ミルの負荷変動量から微粉炭の嵩比重の変化情報を
検出するとともに、この嵩比重の変化した微粉炭が前記
圧力容器に到達するまでの時間遅れを前記微粉炭バッフ
ァタンクの残量をもとに推定し、この推定した遅れ時間
をもとに前記嵩比重の変化した微粉炭の吹き込み時にお
ける前記圧力容器の内圧を制御することにより、高炉羽
口への微粉炭吹込みを高精度で且つ安定して制御するこ
とができる微粉炭吹込み量制御方法が開示されている。
って粉砕された微粉炭を微粉炭バッファタンクに貯えつ
つ切出して、ブースタ流量によって輸送量を制御しなが
ら高炉羽口に吹込む微粉炭吹込み量制御方法において、
石炭ミルの負荷変動量から微粉炭の嵩比重の変化情報を
検出するとともに、この嵩比重の変化した微粉炭が前記
圧力容器に到達するまでの時間遅れを前記微粉炭バッフ
ァタンクの残量をもとに推定し、この推定した遅れ時間
をもとに前記嵩比重の変化した微粉炭の吹き込み時にお
ける前記圧力容器の内圧を制御することにより、高炉羽
口への微粉炭吹込みを高精度で且つ安定して制御するこ
とができる微粉炭吹込み量制御方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例及び第2従来例にあっては、粉粒体を貯留する
上部タンクと、この上部タンクから粉粒体が投入される
と共に、粉粒体を輸送管に送出する下部タンクとを直列
に接続して粉粒体供給機構を構成し、輸送管に供給する
搬送気体量を下部タンクの重量変化に基づいて制御する
場合には、目標制御量に、上部タンク及び下部タンクの
圧力変化、下部タンクへの気体加圧量変化等に伴う慣性
力の影響による重量変化に対応するために、推定量を補
正項として加える必要があり、粉粒体搬送量の制御精度
が低下するという未解決の課題がある。特に、下部タン
クの粉粒体残量が少なくなって、この下部タンクに上部
タンクから粉粒体を投入する粉粒体投入時には、下部タ
ンクの重量変化は粉粒体の切出し量に比例しなくなるた
め、切出し量実績値として採用することができず、この
粉粒体投入時には、その直前の下部タンク重量変化を保
持して、これを実績値とせざるを得なくなり、例えば高
炉への微粉炭吹込み制御を考えると、高炉の炉内圧力変
動等による外乱から下部タンク、輸送管を介して微粉炭
吹込バーナに供給される微粉炭量が変化してしまうとい
う未解決の課題がある。
1従来例及び第2従来例にあっては、粉粒体を貯留する
上部タンクと、この上部タンクから粉粒体が投入される
と共に、粉粒体を輸送管に送出する下部タンクとを直列
に接続して粉粒体供給機構を構成し、輸送管に供給する
搬送気体量を下部タンクの重量変化に基づいて制御する
場合には、目標制御量に、上部タンク及び下部タンクの
圧力変化、下部タンクへの気体加圧量変化等に伴う慣性
力の影響による重量変化に対応するために、推定量を補
正項として加える必要があり、粉粒体搬送量の制御精度
が低下するという未解決の課題がある。特に、下部タン
クの粉粒体残量が少なくなって、この下部タンクに上部
タンクから粉粒体を投入する粉粒体投入時には、下部タ
ンクの重量変化は粉粒体の切出し量に比例しなくなるた
め、切出し量実績値として採用することができず、この
粉粒体投入時には、その直前の下部タンク重量変化を保
持して、これを実績値とせざるを得なくなり、例えば高
炉への微粉炭吹込み制御を考えると、高炉の炉内圧力変
動等による外乱から下部タンク、輸送管を介して微粉炭
吹込バーナに供給される微粉炭量が変化してしまうとい
う未解決の課題がある。
【0005】この未解決の課題を解決するために、特開
昭61−153526号公報に記載されているように、
輸送タンクから各供給先に向かう全ての輸送配管に夫々
粉体流量計を設置して、輸送配管内を搬送される粉体流
量を直接測定して、粉体の絶対質量を算出し、これに基
づいて搬送気体量を制御することが提案されているが、
この従来例によると、全ての輸送配管に粉体流量計を設
置するため、広い設置スペースが必要となるうえ設備コ
ストが嵩むと共に、粉体流量計測自体が現在でも確立さ
れたものがなく、精度面やメンテナンス面においても下
部タンクの重量を検出する荷重センサとしてのロードセ
ルと比較した場合劣るため、必ずしも粉粒体の搬送量を
高精度で制御できるとはいえないとい未解決の課題があ
る。
昭61−153526号公報に記載されているように、
輸送タンクから各供給先に向かう全ての輸送配管に夫々
粉体流量計を設置して、輸送配管内を搬送される粉体流
量を直接測定して、粉体の絶対質量を算出し、これに基
づいて搬送気体量を制御することが提案されているが、
この従来例によると、全ての輸送配管に粉体流量計を設
置するため、広い設置スペースが必要となるうえ設備コ
ストが嵩むと共に、粉体流量計測自体が現在でも確立さ
れたものがなく、精度面やメンテナンス面においても下
部タンクの重量を検出する荷重センサとしてのロードセ
ルと比較した場合劣るため、必ずしも粉粒体の搬送量を
高精度で制御できるとはいえないとい未解決の課題があ
る。
【0006】そこで、本発明は上記従来例の未解決の課
題に着目してなされたものであり、上部タンクから下部
タンクへの粉粒体投入時に高圧供給先の圧力変動があっ
たとしてもこれに対応することができる粉粒体搬送制御
方法を提供することを目的としている。
題に着目してなされたものであり、上部タンクから下部
タンクへの粉粒体投入時に高圧供給先の圧力変動があっ
たとしてもこれに対応することができる粉粒体搬送制御
方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る粉粒体搬送制御方法は、直列に接続さ
れた粉粒体を貯留する上部タンク及び下部タンクを備
え、下部タンク内の粉粒体を高圧供給先に搬送気体によ
って気体輸送するようにした粉粒体の搬送制御方法にお
いて、前記上部タンクから下部タンクへの粉粒体投入を
停止している通常時には、下部タンクの重量変化の検出
値に基づいて下部タンク内圧を制御することにより粉粒
体搬送量を制御し、上部タンクから下部タンクへの粉粒
体投入時には、当該下部タンク内圧と高圧供給先の内圧
との差圧が一定となるように搬送気体量を制御すること
により粉粒体搬送量を制御することを特徴としている。
に、本発明に係る粉粒体搬送制御方法は、直列に接続さ
れた粉粒体を貯留する上部タンク及び下部タンクを備
え、下部タンク内の粉粒体を高圧供給先に搬送気体によ
って気体輸送するようにした粉粒体の搬送制御方法にお
いて、前記上部タンクから下部タンクへの粉粒体投入を
停止している通常時には、下部タンクの重量変化の検出
値に基づいて下部タンク内圧を制御することにより粉粒
体搬送量を制御し、上部タンクから下部タンクへの粉粒
体投入時には、当該下部タンク内圧と高圧供給先の内圧
との差圧が一定となるように搬送気体量を制御すること
により粉粒体搬送量を制御することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明においては、下部タンクに上部タンクか
らの粉粒体の投入がない通常時には、この下部タンクの
重量変化の検出値に基づいて高圧供給先への目標値とな
る粉粒体搬送量を算出し、算出した粉粒体搬送量に基づ
いて下部タンク内圧をフィードバック制御することによ
り、高精度の粉粒体気体輸送を行うが、下部タンク内の
粉粒体が減少して上部タンクに貯留している粉粒体を下
部タンクに投入する状態となると、下部タンクの重量変
化が粉粒体切出し量に比例しなくなるので、下部タンク
内圧と高圧供給先の内圧との差圧が一定となるように搬
送気体量を制御することにより、高圧供給先の内圧変動
が生じたときでも粉粒体の定量供給を確保する。
らの粉粒体の投入がない通常時には、この下部タンクの
重量変化の検出値に基づいて高圧供給先への目標値とな
る粉粒体搬送量を算出し、算出した粉粒体搬送量に基づ
いて下部タンク内圧をフィードバック制御することによ
り、高精度の粉粒体気体輸送を行うが、下部タンク内の
粉粒体が減少して上部タンクに貯留している粉粒体を下
部タンクに投入する状態となると、下部タンクの重量変
化が粉粒体切出し量に比例しなくなるので、下部タンク
内圧と高圧供給先の内圧との差圧が一定となるように搬
送気体量を制御することにより、高圧供給先の内圧変動
が生じたときでも粉粒体の定量供給を確保する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明を適用し得る粉粒体搬送装置を高
炉への微粉炭吹込みシステムに適用した場合の一実施例
を示し、1は高炉であって、その下部に粉粒体としての
微粉炭を吹込む複数の羽口2が形成され、この羽口2に
ブローパイプ3が接続されていると共に、微粉炭吹込み
バーナー4が接続されている。また、高炉1には、その
内圧を検出する圧力センサ5が取付けられている。
する。図1は、本発明を適用し得る粉粒体搬送装置を高
炉への微粉炭吹込みシステムに適用した場合の一実施例
を示し、1は高炉であって、その下部に粉粒体としての
微粉炭を吹込む複数の羽口2が形成され、この羽口2に
ブローパイプ3が接続されていると共に、微粉炭吹込み
バーナー4が接続されている。また、高炉1には、その
内圧を検出する圧力センサ5が取付けられている。
【0010】そして、高炉1に微粉炭供給装置10から
微粉炭が流量制御されて供給される。この微粉炭供給装
置10は、微粉炭が供給されてこれを貯留する上部タン
クとしてのサービスタンク11と、このサービスタンク
11の下方に直列に接続され且つ下面側にエアレータを
有する微粉炭切出用の下部タンクとしてのインジェクシ
ョンタンク12と、このインジェクションタンク12か
ら切出された微粉炭を高炉1の微粉炭吹込みバーナー4
に輸送する輸送配管13と、この輸送配管13の途中に
接続された搬送用気体を供給する搬送気体供給管14
と、サービスタンク11とインジェクションタンク12
のエアレータとに加圧気体としての加圧窒素(N2 )を
供給する加圧気体供給管15とを備えている。
微粉炭が流量制御されて供給される。この微粉炭供給装
置10は、微粉炭が供給されてこれを貯留する上部タン
クとしてのサービスタンク11と、このサービスタンク
11の下方に直列に接続され且つ下面側にエアレータを
有する微粉炭切出用の下部タンクとしてのインジェクシ
ョンタンク12と、このインジェクションタンク12か
ら切出された微粉炭を高炉1の微粉炭吹込みバーナー4
に輸送する輸送配管13と、この輸送配管13の途中に
接続された搬送用気体を供給する搬送気体供給管14
と、サービスタンク11とインジェクションタンク12
のエアレータとに加圧気体としての加圧窒素(N2 )を
供給する加圧気体供給管15とを備えている。
【0011】サービスタンク11は、その上端側に例え
ば微粉炭粉砕ミル(図示せず)から搬送される微粉炭が
電磁開閉弁11aを介して供給されて貯留され、内部圧
力をインジェクションタンク12の内圧と同圧とした状
態で貯留された微粉炭が下部に形成された電磁開閉弁1
1bを開くことにより、フレキシブルパイプで構成され
た連通管11cを介してインジェクションタンク12に
投入される。このサービスタンク11には、その重量を
検出するロードセル等の荷重センサ16及び内圧を検出
する圧力センサ17が取付けられていると共に、タンク
内圧を大気圧に排圧する電磁開閉弁11d及び絞り11
eを有する排気管11fが接続されている。
ば微粉炭粉砕ミル(図示せず)から搬送される微粉炭が
電磁開閉弁11aを介して供給されて貯留され、内部圧
力をインジェクションタンク12の内圧と同圧とした状
態で貯留された微粉炭が下部に形成された電磁開閉弁1
1bを開くことにより、フレキシブルパイプで構成され
た連通管11cを介してインジェクションタンク12に
投入される。このサービスタンク11には、その重量を
検出するロードセル等の荷重センサ16及び内圧を検出
する圧力センサ17が取付けられていると共に、タンク
内圧を大気圧に排圧する電磁開閉弁11d及び絞り11
eを有する排気管11fが接続されている。
【0012】インジェクションタンク12は、加圧気体
供給管15から供給される加圧気体による内圧に応じて
輸送配管14への微粉炭切出量が決定されると共に、こ
の微粉炭切出量が輸送配管14の途中に接続された搬送
気体供給管14からの搬送気体量によっても変化され
る。このインジェクションタンク12にも、その重量を
検出するロードセル等の荷重センサ18が取付けられて
いると共に、内圧を検出する圧力センサ19が取付けら
れている。
供給管15から供給される加圧気体による内圧に応じて
輸送配管14への微粉炭切出量が決定されると共に、こ
の微粉炭切出量が輸送配管14の途中に接続された搬送
気体供給管14からの搬送気体量によっても変化され
る。このインジェクションタンク12にも、その重量を
検出するロードセル等の荷重センサ18が取付けられて
いると共に、内圧を検出する圧力センサ19が取付けら
れている。
【0013】搬送気体供給管14には、その途中に搬送
気体流量を検出する流量計20と搬送気体流量を制御す
る流量制御弁21とが流量計20を上流側とする関係で
配設され、後述する制御装置30によって流量制御弁2
1を制御することにより搬送気体流量が調節される。加
圧気体供給管15には、サービスタンク11及びインジ
ェクションタンク12の入側に夫々圧力制御弁23及び
24が配設されている。
気体流量を検出する流量計20と搬送気体流量を制御す
る流量制御弁21とが流量計20を上流側とする関係で
配設され、後述する制御装置30によって流量制御弁2
1を制御することにより搬送気体流量が調節される。加
圧気体供給管15には、サービスタンク11及びインジ
ェクションタンク12の入側に夫々圧力制御弁23及び
24が配設されている。
【0014】そして、サービスタンク11の電磁開閉弁
11a,11b,11d、搬送気体供給管14の流量制
御弁21及び加圧気体供給管15の圧力制御弁23,2
4が制御装置30によって制御される。この制御装置3
0は、図2に示すように、オペレータによって高炉1へ
の微粉炭吹込総量が設定される微粉炭吹込量設定器31
と、この吹込量設定器31の設定値を各羽口数で除して
各羽口毎の吹込量を算出する除算器32と、この除算器
32で算出された羽口毎の吹込量Wが設定される羽口毎
の微粉炭吹込量設定器33とで構成される各羽口毎の吹
込量設定部34と、この吹込量設定部34から出力され
る各羽口毎の吹込量Wに基づいてインジェクションタン
ク12の内圧を制御するインジェクションタンク内圧制
御部35と、同様に各羽口毎の吹込量Wに基づいて搬送
気体流量を制御する搬送気体流量制御部36と、サービ
スタンク11のインジェクションタンク12への微粉炭
投入を制御する微粉炭投入制御部37とを備えている。
11a,11b,11d、搬送気体供給管14の流量制
御弁21及び加圧気体供給管15の圧力制御弁23,2
4が制御装置30によって制御される。この制御装置3
0は、図2に示すように、オペレータによって高炉1へ
の微粉炭吹込総量が設定される微粉炭吹込量設定器31
と、この吹込量設定器31の設定値を各羽口数で除して
各羽口毎の吹込量を算出する除算器32と、この除算器
32で算出された羽口毎の吹込量Wが設定される羽口毎
の微粉炭吹込量設定器33とで構成される各羽口毎の吹
込量設定部34と、この吹込量設定部34から出力され
る各羽口毎の吹込量Wに基づいてインジェクションタン
ク12の内圧を制御するインジェクションタンク内圧制
御部35と、同様に各羽口毎の吹込量Wに基づいて搬送
気体流量を制御する搬送気体流量制御部36と、サービ
スタンク11のインジェクションタンク12への微粉炭
投入を制御する微粉炭投入制御部37とを備えている。
【0015】インジェクションタンク内圧制御部35
は、微粉炭吹込量設定器33で設定された各羽口毎の微
粉炭吹込量Wが入力され、これに基づいてインジェクシ
ョンタンク12のタンク内圧設定値SV′を出力する関
数発生器41と、インジェクションタンク12の重量を
検出する荷重センサ17の荷重検出値を補正する重量補
正器42と、この重量補正器42で補正した補正荷重検
出値を移動平均処理してノイズ成分を除去する移動平均
器43と、この移動平均器43から出力される移動平均
値を微分してインジェクションタンク重量変化量を算出
する微分器44と、この微分器44から出力されるイン
ジェクションタンク重量変化量に基づいてインジェクシ
ョンタンク12から切出される微粉炭吹込量実績値を算
出し、この実績値と微粉炭吹込量設定器31の吹込総量
WT との偏差αを算出する重量調節計45と、前述した
関数発生器41から出力されるインジェクションタンク
内圧SV′と重量調節計45から出力される偏差αとを
加算して、インジェクションタンク12の内圧設定値S
Vを算出する内圧設定値演算器46と、この内圧設定値
演算器46から出力される内圧設定値SVを後述する投
入状態検出器50からの投入状態信号がオフ状態からオ
ン状態に転換したときにホールドするホールド回路47
と、このホールド回路47のホールド値SVH が一方の
入力側に供給されると共に、他方の入力側に内圧設定値
SVがそのまま供給され、微粉炭投入制御部37からの
投入状態信号STがオフ状態であるときに内圧設定値S
Vを選択し、投入状態信号STがオン状態であるときに
ホールド値SVH を選択する選択回路48と、この選択
回路48から出力される選択値SV又はSVH が入力さ
れると共に、インジェクションタンク12に設けた圧力
センサ18の内圧検出値が入力され、これらに基づいて
加圧気体供給管15の圧力制御弁24を制御する圧力調
節計47とを備えている。ここで、関数発生器41は、
微粉炭吹込量Wが予め設定された設定値WS に達するま
での間はタンク内圧設定値SV′が一定値となり、設定
値WS を越えると微粉炭吹込量Wの増加に比例してタン
ク内圧設定値SV′が増加する折れ線関数に設定されて
いる。
は、微粉炭吹込量設定器33で設定された各羽口毎の微
粉炭吹込量Wが入力され、これに基づいてインジェクシ
ョンタンク12のタンク内圧設定値SV′を出力する関
数発生器41と、インジェクションタンク12の重量を
検出する荷重センサ17の荷重検出値を補正する重量補
正器42と、この重量補正器42で補正した補正荷重検
出値を移動平均処理してノイズ成分を除去する移動平均
器43と、この移動平均器43から出力される移動平均
値を微分してインジェクションタンク重量変化量を算出
する微分器44と、この微分器44から出力されるイン
ジェクションタンク重量変化量に基づいてインジェクシ
ョンタンク12から切出される微粉炭吹込量実績値を算
出し、この実績値と微粉炭吹込量設定器31の吹込総量
WT との偏差αを算出する重量調節計45と、前述した
関数発生器41から出力されるインジェクションタンク
内圧SV′と重量調節計45から出力される偏差αとを
加算して、インジェクションタンク12の内圧設定値S
Vを算出する内圧設定値演算器46と、この内圧設定値
演算器46から出力される内圧設定値SVを後述する投
入状態検出器50からの投入状態信号がオフ状態からオ
ン状態に転換したときにホールドするホールド回路47
と、このホールド回路47のホールド値SVH が一方の
入力側に供給されると共に、他方の入力側に内圧設定値
SVがそのまま供給され、微粉炭投入制御部37からの
投入状態信号STがオフ状態であるときに内圧設定値S
Vを選択し、投入状態信号STがオン状態であるときに
ホールド値SVH を選択する選択回路48と、この選択
回路48から出力される選択値SV又はSVH が入力さ
れると共に、インジェクションタンク12に設けた圧力
センサ18の内圧検出値が入力され、これらに基づいて
加圧気体供給管15の圧力制御弁24を制御する圧力調
節計47とを備えている。ここで、関数発生器41は、
微粉炭吹込量Wが予め設定された設定値WS に達するま
での間はタンク内圧設定値SV′が一定値となり、設定
値WS を越えると微粉炭吹込量Wの増加に比例してタン
ク内圧設定値SV′が増加する折れ線関数に設定されて
いる。
【0016】搬送気体制御部36は、微粉炭吹込量設定
器33で設定された各羽口毎の微粉炭吹込量Wが入力さ
れ、これのみに基づいて搬送気体量設定値QFUを演算す
る通常時搬送気体量演算器51と、各羽口毎の微粉炭吹
込量W、圧力センサ5からの高炉内圧検出値PC 及び圧
力センサ19からのインジェクションタンク12のタン
ク内圧検出値PB が入力され、高炉内圧検出値PC とタ
ンク内圧検出値PB との差圧ΔPを一定とする搬送気体
量設定値QFFを演算する投入時搬送気体演算器52と、
通常時搬送気体演算器51及び投入時搬送気体演算器5
2で算出された搬送気体量QFU及びQFFが入力され、微
粉炭投入制御部37の投入状態信号STがオフ状態であ
るときに搬送気体量QFUを選択し、投入状態信号STが
オン状態であるときに搬送気体量QFFを選択する選択回
路53と、この選択回路53で選択された搬送気体量Q
FU又はQFFが入力されると共に、搬送気体供給管14に
設けた流量計20の流量検出値が入力され、これらに基
づいて搬送気体供給管14の流量制御弁21を制御する
流量調節計54とを備えている。
器33で設定された各羽口毎の微粉炭吹込量Wが入力さ
れ、これのみに基づいて搬送気体量設定値QFUを演算す
る通常時搬送気体量演算器51と、各羽口毎の微粉炭吹
込量W、圧力センサ5からの高炉内圧検出値PC 及び圧
力センサ19からのインジェクションタンク12のタン
ク内圧検出値PB が入力され、高炉内圧検出値PC とタ
ンク内圧検出値PB との差圧ΔPを一定とする搬送気体
量設定値QFFを演算する投入時搬送気体演算器52と、
通常時搬送気体演算器51及び投入時搬送気体演算器5
2で算出された搬送気体量QFU及びQFFが入力され、微
粉炭投入制御部37の投入状態信号STがオフ状態であ
るときに搬送気体量QFUを選択し、投入状態信号STが
オン状態であるときに搬送気体量QFFを選択する選択回
路53と、この選択回路53で選択された搬送気体量Q
FU又はQFFが入力されると共に、搬送気体供給管14に
設けた流量計20の流量検出値が入力され、これらに基
づいて搬送気体供給管14の流量制御弁21を制御する
流量調節計54とを備えている。
【0017】微粉炭投入制御部37は、サービスタンク
11の荷重センサ16の重量検出値、サービスタンク1
1の圧力センサ17の内圧検出値、インジェクションタ
ンク12の荷重センサ18の重量検出値及びインジェク
ションタンク12の圧力センサ19の内圧検出値が入力
されたマイクロコンピュータ60と、このマイクロコン
ピュータ60の出力側に接続された、サービスタンク1
1の電磁開閉弁11a,11b及び11dを開閉駆動す
る駆動回路61,62及び63と、サービスタンク11
に対する加圧気体供給管15の圧力制御弁23を駆動す
る圧力センサ17の内圧検出値PA が入力された圧力調
節計64とで構成され、マイクロコンピュータ60で各
入力に基づいて所定の演算処理を行ってサービスタンク
11への微粉炭の投入及びサービスタンク11からイン
ジェクションタンク12への微粉炭の投入を制御する。
11の荷重センサ16の重量検出値、サービスタンク1
1の圧力センサ17の内圧検出値、インジェクションタ
ンク12の荷重センサ18の重量検出値及びインジェク
ションタンク12の圧力センサ19の内圧検出値が入力
されたマイクロコンピュータ60と、このマイクロコン
ピュータ60の出力側に接続された、サービスタンク1
1の電磁開閉弁11a,11b及び11dを開閉駆動す
る駆動回路61,62及び63と、サービスタンク11
に対する加圧気体供給管15の圧力制御弁23を駆動す
る圧力センサ17の内圧検出値PA が入力された圧力調
節計64とで構成され、マイクロコンピュータ60で各
入力に基づいて所定の演算処理を行ってサービスタンク
11への微粉炭の投入及びサービスタンク11からイン
ジェクションタンク12への微粉炭の投入を制御する。
【0018】ここで、マイクロコンピュータ60の処理
手順の一例を図3を伴って説明する。先ず、ステップS
1で、インジェクションタンク12の荷重センサ18の
重量検出値LL を読込み、次いでステップS2に移行し
て重量検出値LL が予め設定した第1の設定値S1以下
となったか否かを判定し、LL >S1であるときには、
ステップS1に戻り、LL ≦S1であるときにはステッ
プS3に移行する。
手順の一例を図3を伴って説明する。先ず、ステップS
1で、インジェクションタンク12の荷重センサ18の
重量検出値LL を読込み、次いでステップS2に移行し
て重量検出値LL が予め設定した第1の設定値S1以下
となったか否かを判定し、LL >S1であるときには、
ステップS1に戻り、LL ≦S1であるときにはステッ
プS3に移行する。
【0019】このステップS3では、サービスタンク1
1及びインジェクションタンク12の圧力センサ17及
び19の内圧検出値PA 及びPB を読込み、次いでステ
ップS4に移行して両内圧検出値PA 及びPB が等しい
か否かを判定し、PA ≠PBであるときには、ステップ
S5に移行して、内圧検出値PA を圧力設定値として圧
力調節計63に送出してからステップS3に戻り、PA
=PB であるときには、ステップS6に移行する。
1及びインジェクションタンク12の圧力センサ17及
び19の内圧検出値PA 及びPB を読込み、次いでステ
ップS4に移行して両内圧検出値PA 及びPB が等しい
か否かを判定し、PA ≠PBであるときには、ステップ
S5に移行して、内圧検出値PA を圧力設定値として圧
力調節計63に送出してからステップS3に戻り、PA
=PB であるときには、ステップS6に移行する。
【0020】このステップS6では、インジェクション
タンク12の荷重センサ18の重量検出値LL を読込
み、次いでステップS7に移行して重量検出値LL が予
め設定した前記第1の設定値S1より小さい第2の設定
値S2以下となったか否かを判定し、LL >S2である
ときには前記ステップS4に戻り、LL ≦S2であると
きにはステップS8に移行する。
タンク12の荷重センサ18の重量検出値LL を読込
み、次いでステップS7に移行して重量検出値LL が予
め設定した前記第1の設定値S1より小さい第2の設定
値S2以下となったか否かを判定し、LL >S2である
ときには前記ステップS4に戻り、LL ≦S2であると
きにはステップS8に移行する。
【0021】このステップS8では、サービスタンク1
1の下部開閉弁11bに対する開操作信号をオン状態と
し、次いでステップS9に移行してサービスタンク11
からインジェクションタンク12への微粉炭の投入中で
あることを表す投入状態信号STをオン状態とし、次い
でステップS10に移行して、サービスタンク11に対
する圧力を制御する圧力調節計64に対する設定値を零
として圧力制御を停止する。
1の下部開閉弁11bに対する開操作信号をオン状態と
し、次いでステップS9に移行してサービスタンク11
からインジェクションタンク12への微粉炭の投入中で
あることを表す投入状態信号STをオン状態とし、次い
でステップS10に移行して、サービスタンク11に対
する圧力を制御する圧力調節計64に対する設定値を零
として圧力制御を停止する。
【0022】次いで、ステップS11に移行して、サー
ビスタンク11の荷重センサ16の重量検出値LU を読
込み、次いでステップS12に移行して、サービスタン
ク11の重量検出値LU が予め設定した下限重量設定値
S3以下となったか否かを判定し、LU >S3であると
きには前記ステップS11に戻り、LU ≦S3であると
きにはステップS13に移行する。
ビスタンク11の荷重センサ16の重量検出値LU を読
込み、次いでステップS12に移行して、サービスタン
ク11の重量検出値LU が予め設定した下限重量設定値
S3以下となったか否かを判定し、LU >S3であると
きには前記ステップS11に戻り、LU ≦S3であると
きにはステップS13に移行する。
【0023】このステップS13では、サービスタンク
11の下部開閉弁11bに対する開操作信号をオフ状態
とし、次いでステップS14に移行して下部開閉弁11
bが閉状態となるに要する所定時間待機した後ステップ
S15に移行して、サービスタンク11の排気管11f
の電磁開閉弁11dに対してこれを開状態とする開操作
信号をオン状態とし、次いでステップS16に移行し
て、サービスタンク11の圧力センサ17の内圧検出値
PA を読込んでこの内圧検出値PA が大気圧に低下する
まで待機してからステップS17に移行する。
11の下部開閉弁11bに対する開操作信号をオフ状態
とし、次いでステップS14に移行して下部開閉弁11
bが閉状態となるに要する所定時間待機した後ステップ
S15に移行して、サービスタンク11の排気管11f
の電磁開閉弁11dに対してこれを開状態とする開操作
信号をオン状態とし、次いでステップS16に移行し
て、サービスタンク11の圧力センサ17の内圧検出値
PA を読込んでこの内圧検出値PA が大気圧に低下する
まで待機してからステップS17に移行する。
【0024】このステップS17では、サービスタンク
11の排圧用開閉弁11dに対してこれを開状態とする
開操作信号をオフ状態とすると共に、上部電磁開閉弁1
1aに対してこれを開状態とする開操作信号をオン状態
とし、次いでステップS18に移行して、微粉炭粉砕機
(図示せず)を起動して、この粉砕機で粉砕された微粉
炭を気体輸送しバグフィルタ及び上部電磁開閉弁11a
を介してサービスタンク11内に投入する。
11の排圧用開閉弁11dに対してこれを開状態とする
開操作信号をオフ状態とすると共に、上部電磁開閉弁1
1aに対してこれを開状態とする開操作信号をオン状態
とし、次いでステップS18に移行して、微粉炭粉砕機
(図示せず)を起動して、この粉砕機で粉砕された微粉
炭を気体輸送しバグフィルタ及び上部電磁開閉弁11a
を介してサービスタンク11内に投入する。
【0025】次いで、ステップS19に移行して、サー
ビスタンク11の荷重センサ16の重量検出値LU を読
込み、次いでステップS20に移行して、重量検出値L
U が上限値LUMAXに達したか否かを判定し、LU <L
UMAXであるときには、ステップS19に戻り、LU ≧L
UMAXであるときにはステップS21に移行して微粉炭粉
砕機を停止させ、次いでステップS22に移行して、所
定時間待機してからステップS23に移行する。
ビスタンク11の荷重センサ16の重量検出値LU を読
込み、次いでステップS20に移行して、重量検出値L
U が上限値LUMAXに達したか否かを判定し、LU <L
UMAXであるときには、ステップS19に戻り、LU ≧L
UMAXであるときにはステップS21に移行して微粉炭粉
砕機を停止させ、次いでステップS22に移行して、所
定時間待機してからステップS23に移行する。
【0026】このステップS23では、サービスタンク
11の上部電磁開閉弁11aに対する開操作信号をオフ
状態とし、次いでステップS24に移行して所定時間待
機した後ステップS25に移行して投入状態信号STを
オフ状態としてから前述したステップS1に戻り、上記
と同様の処理を繰り返す。次に、上記実施例の動作を図
4に示すタイムチャートを参照して説明する。
11の上部電磁開閉弁11aに対する開操作信号をオフ
状態とし、次いでステップS24に移行して所定時間待
機した後ステップS25に移行して投入状態信号STを
オフ状態としてから前述したステップS1に戻り、上記
と同様の処理を繰り返す。次に、上記実施例の動作を図
4に示すタイムチャートを参照して説明する。
【0027】今、時点t0 でサービスタンク11の各電
磁開閉弁11a,11b及び11dが全て閉じていてサ
ービスタンク11からインジェクションタンク12への
微粉炭投入が停止されており、微粉炭投入制御部37の
投入状態信号STがオフ状態となっていると共に、サー
ビスタンク11内に所定量の微粉炭が貯留されているも
のとし、且つインジェクションタンク12から所定量の
微粉炭が切出されて、輸送配管13に供給される搬送気
体によって高炉羽口2に搬送されているものとする。
磁開閉弁11a,11b及び11dが全て閉じていてサ
ービスタンク11からインジェクションタンク12への
微粉炭投入が停止されており、微粉炭投入制御部37の
投入状態信号STがオフ状態となっていると共に、サー
ビスタンク11内に所定量の微粉炭が貯留されているも
のとし、且つインジェクションタンク12から所定量の
微粉炭が切出されて、輸送配管13に供給される搬送気
体によって高炉羽口2に搬送されているものとする。
【0028】この状態では、インジェクションタンク1
2に対する加圧気体供給管15の圧力制御弁24が制御
装置30のインジェクションタンク内圧制御部35によ
って吹込量設定部34で設定された各羽口毎の微粉炭吹
込量Wに基づいて制御される。すなわち、インジェクシ
ョンタンク内圧制御部35の関数発生器41で吹込量W
に応じたインジェクションタンク内圧PB が目標値とし
て設定され、これにインジェクションタンク12の荷重
センサ18からの重量検出値LL を微分した実績切出量
と吹込量設定値との偏差に基づくフィードバック補正値
αが加算されて、高炉1のブローバイプ3の送風圧に対
して微粉炭吹込量の関数となる例えば2〜3kg/cm2程度
高い内圧設定値SVが選択回路48で選択されて圧力調
節計49に入力されることにより、この圧力調節計49
で、内圧設定値SVとインジェクションタンク12の圧
力センサ19の内圧検出値PB とに基づいてインジェク
ションタンク12に対する加圧気体供給管15に介装さ
れた圧力制御弁24を制御する。
2に対する加圧気体供給管15の圧力制御弁24が制御
装置30のインジェクションタンク内圧制御部35によ
って吹込量設定部34で設定された各羽口毎の微粉炭吹
込量Wに基づいて制御される。すなわち、インジェクシ
ョンタンク内圧制御部35の関数発生器41で吹込量W
に応じたインジェクションタンク内圧PB が目標値とし
て設定され、これにインジェクションタンク12の荷重
センサ18からの重量検出値LL を微分した実績切出量
と吹込量設定値との偏差に基づくフィードバック補正値
αが加算されて、高炉1のブローバイプ3の送風圧に対
して微粉炭吹込量の関数となる例えば2〜3kg/cm2程度
高い内圧設定値SVが選択回路48で選択されて圧力調
節計49に入力されることにより、この圧力調節計49
で、内圧設定値SVとインジェクションタンク12の圧
力センサ19の内圧検出値PB とに基づいてインジェク
ションタンク12に対する加圧気体供給管15に介装さ
れた圧力制御弁24を制御する。
【0029】このように、圧力制御弁24を制御してイ
ンジェクションタンク12の内圧P B を制御することに
より、搬送気体供給管14からの搬送気体量が一定で、
輸送配管13及び搬送気体供給供給管14の合流点での
内圧PD が一定であるとしたときに、インジェクション
タンク内圧PB と合流点内圧PD との差圧ΔP(=P B
−PD )と微粉炭吹込量との関係は、図6に示すよう
に、差圧ΔPが増加するにつれて吹込量が放物線状に増
加し、インジェクションタンク内圧PB を増加すること
により、吹込量を増加させることができる。
ンジェクションタンク12の内圧P B を制御することに
より、搬送気体供給管14からの搬送気体量が一定で、
輸送配管13及び搬送気体供給供給管14の合流点での
内圧PD が一定であるとしたときに、インジェクション
タンク内圧PB と合流点内圧PD との差圧ΔP(=P B
−PD )と微粉炭吹込量との関係は、図6に示すよう
に、差圧ΔPが増加するにつれて吹込量が放物線状に増
加し、インジェクションタンク内圧PB を増加すること
により、吹込量を増加させることができる。
【0030】これと同時に、輸送配管13に接続された
搬送気体供給管14の搬送気体量が制御装置30の搬送
気体制御部36で制御される。このとき、サービスタン
ク11からインジェクションタンク12への微粉炭投入
が停止されており、投入状態信号STがオフ状態である
ので、搬送気体制御部36の選択回路53で搬送気体演
算器51で算出される吹込量設定部34で設定された各
羽口毎の吹込量Wにのみ基づく搬送気体量QF が選択さ
れ、これが流量調節計54に供給されるので、この流量
調節計54で搬送気体量QF と搬送気体供給管14の流
量計20の流量検出値とに基づいて流量制御弁21を制
御し、これによって輸送配管13と搬送気体供給管14
との合流点における内圧を調整することにより、インジ
ェクションタンク12の内圧PB と輸送配管13の搬送
気体供給管14との合流点における内圧PD との差圧Δ
Pに応じた微粉炭切出量を設定することができ、インジ
ェクションタンク内圧PB が一定であるとすると、搬送
気体量QF を増加することにより、合流点圧力を大きく
して差圧ΔPを減少させて吹込量を減少させることがで
きる。そして、この搬送気体によってインジェクション
タンク12から切出された微粉炭が輸送配管13を通じ
て高炉1の各羽口2に搬送されて、高炉1内に吹込まれ
る。
搬送気体供給管14の搬送気体量が制御装置30の搬送
気体制御部36で制御される。このとき、サービスタン
ク11からインジェクションタンク12への微粉炭投入
が停止されており、投入状態信号STがオフ状態である
ので、搬送気体制御部36の選択回路53で搬送気体演
算器51で算出される吹込量設定部34で設定された各
羽口毎の吹込量Wにのみ基づく搬送気体量QF が選択さ
れ、これが流量調節計54に供給されるので、この流量
調節計54で搬送気体量QF と搬送気体供給管14の流
量計20の流量検出値とに基づいて流量制御弁21を制
御し、これによって輸送配管13と搬送気体供給管14
との合流点における内圧を調整することにより、インジ
ェクションタンク12の内圧PB と輸送配管13の搬送
気体供給管14との合流点における内圧PD との差圧Δ
Pに応じた微粉炭切出量を設定することができ、インジ
ェクションタンク内圧PB が一定であるとすると、搬送
気体量QF を増加することにより、合流点圧力を大きく
して差圧ΔPを減少させて吹込量を減少させることがで
きる。そして、この搬送気体によってインジェクション
タンク12から切出された微粉炭が輸送配管13を通じ
て高炉1の各羽口2に搬送されて、高炉1内に吹込まれ
る。
【0031】このように、インジェクションタンク12
からの微粉炭切出しを継続することにより、インジェク
ションタンク12の重量検出値LL が図4(b)に示す
ように減少して、時点t1 でインジェクションタンク1
2の重量検出値LL が設定重量S1に達すると、図3の
処理におけるステップS3〜S5の処理によって、サー
ビスタンク11の内圧PA をインジェクションタンク1
2の内圧PB と等しくなるまで昇圧してこの昇圧状態を
保持する。
からの微粉炭切出しを継続することにより、インジェク
ションタンク12の重量検出値LL が図4(b)に示す
ように減少して、時点t1 でインジェクションタンク1
2の重量検出値LL が設定重量S1に達すると、図3の
処理におけるステップS3〜S5の処理によって、サー
ビスタンク11の内圧PA をインジェクションタンク1
2の内圧PB と等しくなるまで昇圧してこの昇圧状態を
保持する。
【0032】その後、時点t2 で、インジェクションタ
ンク12の重量検出値LL が下限重量設定値S2に達す
ると、図3のステップS8の処理によってサービスタン
ク11の下部開閉弁11bが開状態に制御されて、これ
によりサービスタンク11からインジェクションタンク
12への微粉炭の投入が開始されると共に、投入状態信
号STがオフ状態からオン状態に反転される。
ンク12の重量検出値LL が下限重量設定値S2に達す
ると、図3のステップS8の処理によってサービスタン
ク11の下部開閉弁11bが開状態に制御されて、これ
によりサービスタンク11からインジェクションタンク
12への微粉炭の投入が開始されると共に、投入状態信
号STがオフ状態からオン状態に反転される。
【0033】この投入状態信号STのオン状態によっ
て、制御装置30の下部内圧制御部35のホールド回路
47で図4(c)に示すように、投入開始直前のインジ
ェクションタンク内圧設定値SVが保持され、これと同
時に選択回路48でホールド回路47が選択されること
により、圧力調節計49の設定値が投入開始直前の値に
保持され、インジェクションタンク12の重量変化に基
づくインジェクションタンク12の内圧制御を中断す
る。
て、制御装置30の下部内圧制御部35のホールド回路
47で図4(c)に示すように、投入開始直前のインジ
ェクションタンク内圧設定値SVが保持され、これと同
時に選択回路48でホールド回路47が選択されること
により、圧力調節計49の設定値が投入開始直前の値に
保持され、インジェクションタンク12の重量変化に基
づくインジェクションタンク12の内圧制御を中断す
る。
【0034】一方、搬送気体制御部36では、投入状態
信号STがオン状態となることにより、選択回路53で
搬送気体演算器52が選択され、この搬送気体演算器5
2で演算される、吹込量W、インジェクションタンク1
2の内圧PB 及び高炉1の内圧PC に基づいて、インジ
ェクションタンク12の内圧PB 及び高炉1の内圧P C
の差圧を一定とする搬送気体量QF が算出され、この搬
送気体量QF が流量調節計54に設定値として供給され
ることにより、搬送気体供給管14に介装された流量制
御弁21が制御されて、輸送配管13で搬送される微粉
炭量が制御される。
信号STがオン状態となることにより、選択回路53で
搬送気体演算器52が選択され、この搬送気体演算器5
2で演算される、吹込量W、インジェクションタンク1
2の内圧PB 及び高炉1の内圧PC に基づいて、インジ
ェクションタンク12の内圧PB 及び高炉1の内圧P C
の差圧を一定とする搬送気体量QF が算出され、この搬
送気体量QF が流量調節計54に設定値として供給され
ることにより、搬送気体供給管14に介装された流量制
御弁21が制御されて、輸送配管13で搬送される微粉
炭量が制御される。
【0035】このように、インジェクションタンク12
への微粉炭投入が開始されることにより、サービスタン
ク11の重量検出値LU が図4(a)に示すように時間
の経過と共に減少し、且つインジェクションタンク12
の重量検出値LL は図4(b)に示すように増加する。
また、サービスタンク11からインジェクションタンク
12への微粉炭投入を開始した時点t2 でインジェクシ
ョンタンク12の内圧PB が図5の特性曲線L1で示す
ように増加することになるが、この内圧PB の増加によ
って、インジェクションタンク12の微粉炭切出量が増
加することになるが、このとき搬送気体制御部36の搬
送気体量演算器52で演算される搬送気体量QF が図5
の特性曲線L2で示すようにインジェクションタンク1
2の内圧PB の増加に対応して増加し、これに応じてイ
ンジェクションタンク12の内圧PB と輸送配管13の
合流点内圧PD との差圧が小さくなることにより、イン
ジェクションタンク12からの微粉炭切出量が抑制され
ることになり、インジェクションタンク12の重量変化
による内圧制御を中断している状態でも高炉1の微粉炭
定量供給状態を確保することができ、高炉1の炉頂ガス
H2 の圧力変動を図5の特性曲線L3で示すように、従
来における±0.5%変動から±0.1%変動にまで低
下させることができる。なお、図5における特性曲線L
4はインジェクションタンク12の重量変化を表してい
る。
への微粉炭投入が開始されることにより、サービスタン
ク11の重量検出値LU が図4(a)に示すように時間
の経過と共に減少し、且つインジェクションタンク12
の重量検出値LL は図4(b)に示すように増加する。
また、サービスタンク11からインジェクションタンク
12への微粉炭投入を開始した時点t2 でインジェクシ
ョンタンク12の内圧PB が図5の特性曲線L1で示す
ように増加することになるが、この内圧PB の増加によ
って、インジェクションタンク12の微粉炭切出量が増
加することになるが、このとき搬送気体制御部36の搬
送気体量演算器52で演算される搬送気体量QF が図5
の特性曲線L2で示すようにインジェクションタンク1
2の内圧PB の増加に対応して増加し、これに応じてイ
ンジェクションタンク12の内圧PB と輸送配管13の
合流点内圧PD との差圧が小さくなることにより、イン
ジェクションタンク12からの微粉炭切出量が抑制され
ることになり、インジェクションタンク12の重量変化
による内圧制御を中断している状態でも高炉1の微粉炭
定量供給状態を確保することができ、高炉1の炉頂ガス
H2 の圧力変動を図5の特性曲線L3で示すように、従
来における±0.5%変動から±0.1%変動にまで低
下させることができる。なお、図5における特性曲線L
4はインジェクションタンク12の重量変化を表してい
る。
【0036】同様に、微粉炭投入状態で、高炉1の内圧
PC が何らかの原因で変動した場合にも、その内圧PC
とインジェクションタンク12の内圧PB との差圧を一
定とするように、搬送気体量QF が制御されるので、高
炉内圧変動にかかわらず微粉炭の定量吹込を確保するこ
とができる。このインジェクションタンク12への微粉
炭投入状態を継続することにより、サービスタンク11
の重量検出値LU が減少して設定値S3に達する時点t
3 となると、サービスタンク11の下部電磁開閉弁11
bが閉状態に制御され、この開閉弁11bが完全に閉状
態となった後に、電磁開閉弁11dが開状態に制御さ
れ、サービスタンク11の内圧PA が徐々に降圧され、
排気された加圧気体(N 2 )は排気管11fを通じて回
収装置で回収される。
PC が何らかの原因で変動した場合にも、その内圧PC
とインジェクションタンク12の内圧PB との差圧を一
定とするように、搬送気体量QF が制御されるので、高
炉内圧変動にかかわらず微粉炭の定量吹込を確保するこ
とができる。このインジェクションタンク12への微粉
炭投入状態を継続することにより、サービスタンク11
の重量検出値LU が減少して設定値S3に達する時点t
3 となると、サービスタンク11の下部電磁開閉弁11
bが閉状態に制御され、この開閉弁11bが完全に閉状
態となった後に、電磁開閉弁11dが開状態に制御さ
れ、サービスタンク11の内圧PA が徐々に降圧され、
排気された加圧気体(N 2 )は排気管11fを通じて回
収装置で回収される。
【0037】そして、サービスタンク11の内圧PA が
大気圧となる時点t4 で、排圧用電磁開閉弁11dが閉
状態に制御され、これと同時に上部電磁開閉弁11aが
開状態に制御されると共に、微粉炭粉砕機が起動され
て、サービスタンク11への微粉炭の供給が開始され、
これによってサービスタンク11の重量検出値LU が図
4(a)に示すように急増し、この重量検出値LU が上
限設定値LMAX に達した時点t5 で微粉炭粉砕機の駆動
が停止されると共に、上部開閉弁11aが閉状態に制御
されて微粉炭投入処理が終了する。
大気圧となる時点t4 で、排圧用電磁開閉弁11dが閉
状態に制御され、これと同時に上部電磁開閉弁11aが
開状態に制御されると共に、微粉炭粉砕機が起動され
て、サービスタンク11への微粉炭の供給が開始され、
これによってサービスタンク11の重量検出値LU が図
4(a)に示すように急増し、この重量検出値LU が上
限設定値LMAX に達した時点t5 で微粉炭粉砕機の駆動
が停止されると共に、上部開閉弁11aが閉状態に制御
されて微粉炭投入処理が終了する。
【0038】その後、所定時間経過した時点t6 で投入
状態信号STがオフ状態に復帰し、これによって、イン
ジェクションタンク内圧制御部35の選択回路48で内
圧設定値演算器46から出力される内圧設定値SVを選
択することにより、図4(c)に示すように、ホールド
回路47の内圧保持値による内圧制御状態を解除して、
インジェクションタンク12の重量変化に基づいて吹込
量を制御する通常状態に復帰すると共に、搬送気体制御
部36の選択回路で搬送気体量演算部51の搬送気体量
QF を選択して、吹込量Wのみに基づいて搬送気体量を
制御する通常状態に復帰する。
状態信号STがオフ状態に復帰し、これによって、イン
ジェクションタンク内圧制御部35の選択回路48で内
圧設定値演算器46から出力される内圧設定値SVを選
択することにより、図4(c)に示すように、ホールド
回路47の内圧保持値による内圧制御状態を解除して、
インジェクションタンク12の重量変化に基づいて吹込
量を制御する通常状態に復帰すると共に、搬送気体制御
部36の選択回路で搬送気体量演算部51の搬送気体量
QF を選択して、吹込量Wのみに基づいて搬送気体量を
制御する通常状態に復帰する。
【0039】なお、上記実施例においては、制御装置3
0を構成する微粉炭投入制御部37のみをマイクロコン
ピュータで構成する場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、吹込量設定部34、インジェク
ションタンク内圧制御部35及び搬送気体制御部36を
マイクロコンピュータ、プログラマブルコントローラ等
で構成するようにしてもよい。
0を構成する微粉炭投入制御部37のみをマイクロコン
ピュータで構成する場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、吹込量設定部34、インジェク
ションタンク内圧制御部35及び搬送気体制御部36を
マイクロコンピュータ、プログラマブルコントローラ等
で構成するようにしてもよい。
【0040】また、上記実施例においては、微粉炭供給
装置10を上下に直列に接続した2つのサービスタンク
11及びインジェクションタンク12で構成する場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、3
つ以上のタンクを直列に接続するようにしてもよい。さ
らに、上記実施例においては、高炉への微粉炭気体輸送
装置に本発明を適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、他の高圧供給先に粉粒体を
気体輸送する場合にも本発明を適用することができる。
装置10を上下に直列に接続した2つのサービスタンク
11及びインジェクションタンク12で構成する場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、3
つ以上のタンクを直列に接続するようにしてもよい。さ
らに、上記実施例においては、高炉への微粉炭気体輸送
装置に本発明を適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、他の高圧供給先に粉粒体を
気体輸送する場合にも本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る粉粒
体搬送制御方法は、上部タンクから下部タンクへの粉粒
体投入を停止している通常時には、下部タンクの重量変
化の検出値に基づいて下部タンク内圧を制御することに
より粉粒体搬送量を制御し、上部タンクから下部タンク
への粉粒体投入時には、当該下部タンク内圧と高圧供給
先の内圧との差圧が一定となるように搬送気体量を制御
することにより粉粒体搬送量を制御するようにしたの
で、下部タンク内の粉粒体量が少なくなって、上部タン
クから粉粒体を補給する場合に、下部タンク重量変化と
粉粒体搬送量とが比例しない場合でも、下部タンク及び
高圧搬送先の少なくとも何れか一方に圧力変動が生じた
ときに、両者の差圧を一定に維持するように搬送気体量
を制御して、粉粒体搬送量の変動を抑制することがで
き、高圧供給先への粉粒体の気体搬送を高精度で行うこ
とができるという効果が得られる。
体搬送制御方法は、上部タンクから下部タンクへの粉粒
体投入を停止している通常時には、下部タンクの重量変
化の検出値に基づいて下部タンク内圧を制御することに
より粉粒体搬送量を制御し、上部タンクから下部タンク
への粉粒体投入時には、当該下部タンク内圧と高圧供給
先の内圧との差圧が一定となるように搬送気体量を制御
することにより粉粒体搬送量を制御するようにしたの
で、下部タンク内の粉粒体量が少なくなって、上部タン
クから粉粒体を補給する場合に、下部タンク重量変化と
粉粒体搬送量とが比例しない場合でも、下部タンク及び
高圧搬送先の少なくとも何れか一方に圧力変動が生じた
ときに、両者の差圧を一定に維持するように搬送気体量
を制御して、粉粒体搬送量の変動を抑制することがで
き、高圧供給先への粉粒体の気体搬送を高精度で行うこ
とができるという効果が得られる。
【図1】本発明を適用し得る高炉への微粉炭気体輸送装
置を示す概略構成図である。
置を示す概略構成図である。
【図2】図1の各部を制御する制御装置の一例を示す系
統図である。
統図である。
【図3】制御装置における微粉炭投入制御部の処理手順
の一例を示すフローチャートである。
の一例を示すフローチャートである。
【図4】微粉炭搬送方法の説明に供するタイムチャート
である。
である。
【図5】微粉炭投入状態における下部タンク内圧、搬送
気体量、炉頂ガス圧、下部タンク重量変化を示すタイム
チャートである。
気体量、炉頂ガス圧、下部タンク重量変化を示すタイム
チャートである。
【図6】微粉炭吹込量とインジェクションタンク内圧及
び合流点圧力の差圧との関係を示す特性線図である。
び合流点圧力の差圧との関係を示す特性線図である。
1 高炉 2 羽口 4 微粉炭吹込バーナー 5 圧力センサ 10 微粉炭供給装置 11 上部タンク 11a,11b,11d 電磁開閉弁 12 下部タンク 13 輸送配管 14 搬送気体供給管 15 加圧気体供給管 16,18 荷重センサ 17,19 圧力センサ 21 流量制御弁 23,24 圧力制御弁 30 制御装置 34 吹込量設定部 35 下部タンク内圧制御部 36 搬送気体制御部 37 微粉炭投入制御部
Claims (1)
- 【請求項1】 直列に接続された粉粒体を貯留する上部
タンク及び下部タンクを備え、下部タンク内の粉粒体を
高圧供給先に搬送気体によって気体輸送するようにした
粉粒体の搬送制御方法において、前記上部タンクから下
部タンクへの粉粒体投入を停止している通常時には、下
部タンクの重量変化の検出値に基づいて下部タンク内圧
を制御することにより粉粒体搬送量を制御し、上部タン
クから下部タンクへの粉粒体投入時には、当該下部タン
ク内圧と高圧供給先の内圧との差圧が一定となるように
搬送気体量を制御することにより粉粒体搬送量を制御す
ることを特徴とする粉粒体搬送制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12741693A JP3292257B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 粉粒体搬送制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12741693A JP3292257B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 粉粒体搬送制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336602A true JPH06336602A (ja) | 1994-12-06 |
JP3292257B2 JP3292257B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=14959428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12741693A Expired - Fee Related JP3292257B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 粉粒体搬送制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3292257B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100432159B1 (ko) * | 2000-06-29 | 2004-05-20 | 주식회사 포스코 | 미분탄 취입설비 분배기 압력제어 장치 |
JP2008038175A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 粉体吹込み方法 |
KR100834055B1 (ko) * | 2007-06-08 | 2008-06-02 | 한국서부발전 주식회사 | 500메가와트급 보일러 연소제어계통 노 내압 안정화 방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06115690A (ja) * | 1991-07-16 | 1994-04-26 | Daiyamondo Eng Kk | 微粉炭排出量制御装置 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP12741693A patent/JP3292257B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06115690A (ja) * | 1991-07-16 | 1994-04-26 | Daiyamondo Eng Kk | 微粉炭排出量制御装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100432159B1 (ko) * | 2000-06-29 | 2004-05-20 | 주식회사 포스코 | 미분탄 취입설비 분배기 압력제어 장치 |
JP2008038175A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 粉体吹込み方法 |
KR100834055B1 (ko) * | 2007-06-08 | 2008-06-02 | 한국서부발전 주식회사 | 500메가와트급 보일러 연소제어계통 노 내압 안정화 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3292257B2 (ja) | 2002-06-17 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |