JP2004301560A - 粉体の連続計量供給装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】特に複雑な機構はもたずに精度の高い粉体計量を行うことができる粉体の連続計量供給装置を提供すること。
【解決手段】粉体を貯留する主ホッパ10と、主ホッパ10に粉体を供給する粉体供給手段と、主ホッパ10から粉体を送り出すロータリフィーダ14,15と、主ホッパ10の粉体を含めた重量を計測するロードセル13と、主ホッパ10の粉体を含めた重量が一定となるように粉体供給手段による主ホッパ10への粉体の供給量を調節する制御部22とを備える粉体の連続計量供給装置を採用する。
【選択図】 図1
【解決手段】粉体を貯留する主ホッパ10と、主ホッパ10に粉体を供給する粉体供給手段と、主ホッパ10から粉体を送り出すロータリフィーダ14,15と、主ホッパ10の粉体を含めた重量を計測するロードセル13と、主ホッパ10の粉体を含めた重量が一定となるように粉体供給手段による主ホッパ10への粉体の供給量を調節する制御部22とを備える粉体の連続計量供給装置を採用する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体を計量しながら連続供給する粉体の連続計量供給装置、およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、粉体は貯蔵状態の変化によって見掛け比重が変動したり、供給装置の内部に付着して供給装置を閉塞したり、粉体がフラッシュ現象を起こして供給装置から飛び出したりすることがあり、計量装置の計測精度が極めて低い。
例えば、粉体は貯蔵状態にあるとき、上部の粉体圧力に応じて排出部の粉体の見掛け比重が大きく変化することが知られている。こういった見掛け比重の変化を防止するために、粉体の挙動を一定に保つと同時に貯蔵の収容量の多少に影響されない計量排出室の定面圧を一定に自己調節する機能をもった容積重量一定割合の計量機が提案されている(下記の特許文献1)。
【0003】
また、粉体は貯蔵サイロ内で見掛け比重が変動したり、ロータリフィーダの構造に起因して供給される粉体の重量が変動したりすることがある。こういった容積計量の問題点に対処するために、粉体貯蔵設備の重量を計量し、該重量の減少量で粉体の排出量を計量する方法も提案されている(下記の特許文献2)。さらに、粉体の計量装置への付着を防止するために、空気の吹き付けや、装置の粉体接触面の加熱を行う方法もある(下記の特許文献3)。
【0004】
従来から使用されている粉体の連続計量供給装置は、オートフィーダとループコンベヤスケールとを組み合わせた設備に代表されるように、粉体を計量する際の困難性を幾つかの手段を組み合わせることによって解消して計量精度を高めている。オートフィーダとループコンベアスケールの組み合わせた設備には、オートフィーダに下記の特許文献1に記載されている粉体圧力の自己調節機構が設けられており、ループコンベアスケールにはフラッシングを防止するための構造シールが設けられている。
【0005】
また、大量の粉体供給量を計測する装置としては、ベルトコンベアに付設したコンベアスケールによって粉体を計量する方法が従来から採用されている。しかしながら、粉体供給量が小量である場合には精度が落ちたり粉塵が発生したりするため、一般にはあまり使用されない。
【0006】
【特許文献1】
特開昭49−26964号公報
【特許文献2】
特開平9−288001号公報
【特許文献3】
特開平11−51750号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
オートフィーダとループコンベアスケールとを組み合わせた粉体の連続計量供給装置においては、計量装置内部に粉体が付着することや、粉体量に比較して計量装置の重量が大きいことに起因して高い計量精度が得られないといった問題点があった。
例えば、特開昭49−26964号公報に記載される粉体圧の自己調節機構においては、機構自体の構造が複雑であること、また容積計量である限り粉体の粒度構成の変化や粉体の温度変化による見掛け比重の変化が防げないこと等から、粉体の計量精度には問題があった。
また、長期にわたる使用によって供給装置内の羽根やシール構造が磨耗してしまうこと、粉体のフラッシングにより計量誤差が生じること、設備の構造が複雑でああること、シール構造に高精度が要求されるが故に粒子径の大きい粉体が羽根やシール構造部に噛み込み、機器が稼働しなくなるといった問題点もあった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、特に複雑な機構はもたずに精度の高い粉体計量を行うことができる粉体の連続計量供給装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成の粉体の連続計量供給装置およびその制御方法を採用する。
すなわち本発明に係る請求項1記載の粉体の連続計量供給装置は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量が一定となるように前記粉体供給手段による前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を調節する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、粉体供給手段による第1の貯留容器への粉体の供給量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0011】
請求項2記載の粉体の連続計量供給装置は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量が一定となるように前記粉体送出手段による前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を調節する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、粉体送出手段による第1の貯留容器への粉体の送り出し量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0013】
請求項3記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1または2記載の粉体の連続計量供給装置において、前記粉体供給手段が、前記粉体を貯留する第2の貯留容器と、該第2の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第2の重量計測手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、第2の貯留容器への粉体の供給量を、流量計ではなくロードセル等を用いた重量計を使って明らかにできるので、非常に高精度な計測が可能である。また、構造が単純で設備費が安価である。
【0015】
請求項4記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1から3のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置において、前記第1、第2の重量計測手段の計測結果に基づいて前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を算出する演算手段を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明においては、粉体の供給量を、流量計のような精度の低い計量機器ではなくロードセル等を用いた重量計を使って明らかにでき、非常に高精度な計測が可能であり、その計測結果に基づいて粉体の送り出し量を非常に正確に算出することができる。
【0017】
請求項5記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1から4のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置において、前記粉体供給手段を複数備えることを特徴とする。
【0018】
本発明においては、複数の粉体供給手段をひとつずつ切り換えながら第1の貯留容器に粉体を供給することにより、粉体を途切れることなく第1の貯留容器に供給することができる。
【0019】
請求項6記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1から5のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置において、前記第1の貯留容器の容量が1m3以上であることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、第1の貯留容器の容量が1m3以上とすることにより、粉体の圧力を均して一定化することが容易にできるので、粉体の見掛け比重の変動も起き難い。
【0021】
請求項7記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段とを備える粉体の連続計量供給装置の制御方法であって、
前記第1の貯留容器に粉体を供給するとともに、該第1の貯留容器から前記粉体を送り出しながら前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測し、該重量が一定となるように前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を調節することを特徴とする。
【0022】
本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、第1の貯留容器への粉体の供給量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0023】
請求項8記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段とを備える粉体の連続計量供給装置の制御方法であって、
前記第1の貯留容器に粉体を供給するとともに、該第1の貯留容器から前記粉体を送り出しながら前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測し、該重量が一定となるように前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を調節することを特徴とする。
【0024】
本発明においては、本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、第1の貯留容器からの粉体の送り出し量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0025】
請求項9記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、請求項7または8記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法において、前記粉体供給手段を複数とし、該複数の粉体供給手段をひとつずつ切り換えながら前記第1の貯留容器に粉体を供給することを特徴とする。
【0026】
本発明においては、複数の粉体供給手段をひとつずつ切り換えながら第1の貯留容器に粉体を供給することにより、粉体を途切れることなく第1の貯留容器に供給することができる。
【0027】
請求項10記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、請求項7から9のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法において、前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を計測し、計測された前記粉体の供給量および前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量の単位時間当たりの変化量に基づいて前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を算出することを特徴とする。
【0028】
本発明においては、粉体の供給量を、流量計のような精度の低い計量機器ではなくロードセル等を用いた重量計を使って明らかにでき、非常に高精度な計測が可能であり、その計測結果に基づいて粉体の送り出し量を非常に正確に算出することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施形態を図1および図2に示して説明する。
本発明の粉体の連続計量供給装置の構造を図1に示す。同図において符号1は粉体原料を貯蔵するサイロ、2はサイロ1から粉体を送り出すロータリフィーダ、3はサイロ1から送り出された粉体を搬送するスクリューコンベア、4はスクリューコンベア3を伝って搬送されてきた粉体を一時的に貯留する中継ホッパ(第2の貯留容器)、5a,5bはスクリューコンベア3から中継ホッパ4への供給路に設けられて粉体の供給を断続する開閉弁、6は同供給路に設けられたフレキシブル継ぎ手である。
【0030】
また、符号7は中継ホッパ4の粉体を重量を計測するロードセル(第2の重量計測手段)、8は中継ホッパ4に巻き上がった粉塵を排除するための除塵ダクト、9は中継ホッパ4から粉体を送り出すロータリフィーダ、10は中継ホッパ4から送り出された粉体を一時的に貯留する主ホッパ(第1の貯留容器)、11a,11bは中継ホッパ4から主ホッパ10への供給路に設けられて粉体の供給を断続する開閉弁、12は同供給路に設けられたフレキシブル継ぎ手である。
【0031】
さらに、符号13は主ホッパ10の重量を計測するロードセル(第1の重量計測手段)、14,15は主ホッパ10から粉体を送り出すロータリフィーダ(粉体送出手段)、16は主ホッパ10から送り出された粉体を図示しない搬送先に導く粉体搬送管、17は粉体搬送管16に搬送先に向けて空気を送り込むルーツブロア、18は主ホッパ10からの排出路と粉体搬送管16との接点に設けられて粉体搬送管16に送り込まれた空気の流れを利用して粉体を呼び込むエゼクタ、19は主ホッパ10からの排出路に設けられたフレキシブル継ぎ手である。
【0032】
スクリューコンベア3から主ホッパ10に粉体を供給する経路は2系統設けられており、各中継ホッパ4へは各系統の開閉弁5a,5bの開閉状態を切り換えることによって交互に粉体が供給されるようになっている。また、主ホッパ10へは各系統の開閉弁11a,11bの開閉状態を切り換えることによっていずれかの中継ホッパ4から粉体が供給されるようになっている。
【0033】
主ホッパ10の容量は1m3以上に設定されている。また、主ホッパ10の下流においてロータリフィーダ14,15を2段階に配置したのは、後段のロータリフィーダ15をシール機構として機能させ、粉体搬送管16から吹き込む空気流によって主ホッパ10の排出路側に粉体が吸い込まれるのを防止するためである。
【0034】
上記構造の粉体の連続計量供給装置の基本的な作動の仕方を説明する。
サイロ1に貯蔵された粉体は、ロータリフィーダ2によってサイロ1からスクリューコンベア3に送り出される。スクリューコンベア3を伝って搬送されてきた粉体は、途中で二手に分かれる供給路を通じ、主ホッパ10に粉体を供給する2系統に並行して供給される。各系統では、中継ホッパ4に供給された粉体がロータリフィーダ9によって主ホッパ10に粉体が供給される。このとき、中継ホッパ4から主ホッパ10に向けて粉体を送り出している一方の系統の開閉弁5a(または5b)が閉じられ、中継ホッパ4から主ホッパ10に向けて粉体を送り出した後の他方の系統の開閉弁5b(または5a)が開かれ、この系統の中継ホッパ4にスクリューコンベア3から粉体が供給される。他方の系統の中継ホッパ4内の粉体量が既定の上限値に達すると開閉弁5bが閉じられ、続いて一方の系統の中継ホッパ4内の粉体量が既定の下限値に達すると開閉弁5aが開かれる。開閉弁5a,5bの開閉状態が交互に切り換えられることにより、粉体は主ホッパ10に向けて絶えることなく連続して供給される。
【0035】
主ホッパ10に供給された粉体は、ロータリフィーダ14,15によって主ホッパ10から送り出され、粉体搬送管16に送り込まれた空気の流れを利用してエゼクタ18に呼び込まれる。エゼクタ18に呼び込まれた粉体は、粉体搬送管16を流れる空気に随伴して搬送先に送られる。
【0036】
上記構造の粉体の連続計量供給装置には、ロードセル7、およびロードセル13の各重量計測手段の計測結果に基づいて主ホッパ10からの粉体の送り出し量を算出する演算部(演算手段)21が設けられている。また、上記構造の粉体の連続計量供給装置には、主ホッパ10の粉体を含めた重量が一定となるようにロータリフィーダ9を制御して主ホッパ10への粉体の供給量を調節する制御部(制御手段)22が設けられている。これら演算部21および制御部22はいずれも連続計量供給装置の各機器に接続されたパソコン20のひとつの機能として設けられている。
【0037】
図2に示すように、演算部21は、中継ホッパ4が所定量の粉体で満たされた状態から主ホッパ10に向けて粉体を送り出していく過程で、粉体を含めた中継ホッパ4の重量の単位時間当たりの変化量Δ1を、ロードセル7の信号化された検出結果に基づいて逐次算出する(ステップS101)。続いて(もしくは同時に)、主ホッパ10が中継ホッパ4から粉体を供給されかつ粉体搬送管16に向けて粉体を送り出していく過程で、粉体を含めた主ホッパ10の重量の単位時間当たりの変化量Δ2を、ロードセル13の信号化された検出結果に基づいて逐次算出する(ステップS102)。次に、Δ1とΔ2との和を求めて主ホッパ10からの粉体の送り出し量を決定する(ステップS103)。算出された送り出し量は、逐次パソコン20のモニタに表示するとともにメモリに記憶する(ステップS104)。続いて、処理を終了する指令があるか否かを判別し(ステップS105)、処理を終了しないのであればステップS101に戻って上記の処理を繰り返す。
【0038】
制御部22は、主ホッパ10が中継ホッパ4から粉体を供給されかつ粉体搬送管16に向けて粉体を送り出していく過程で、粉体を含めた主ホッパ10の重量の単位時間当たりの変化量Δ2を、ロードセル13の信号化された検出結果に基づいて逐次算出する。次に、Δ2の値に応じてロータリフィーダ9の稼働量を決定する。これにより、主ホッパ10の粉体を含めた重量は一定に保たれる。
【0039】
上記構造の粉体の連続計量供給装置によれば、主ホッパ10の粉体を含めた重量が常に一定に保たれるので、主ホッパ10下部での粉体圧力の変動が生じ難いため、主ホッパ10から送り出される粉体の見掛け比重が大きく変化することがない。
【0040】
また、中継ホッパ4から主ホッパ10への単位時間当たりの供給量、および主ホッパ10からの単位時間当たりの送り出し量(ともに重量)が、各ホッパの粉体を含めた重量を計測することによって検出される。つまり、いずれの場合もホッパ自体の重量はキャンセルされてしまい、移動状態にない粉体の重量の増減のみを計測するので、見掛け比重の変化や粉体の付着、粉体のフラッシュ現象等に全く影響されることなく正確に計量を行うことができる。
【0041】
スクリューコンベア3から主ホッパ10に粉体を供給する経路が2系統設けられており、これらを交互に切り換えることによって主ホッパ10に連続的に粉体を供給することができる。
【0042】
主ホッパ10の容量を1m3以上に設定したことにより、粉体圧力を均して一定化することが容易にできるので、粉体の見掛け比重の変動も起き難い。
【0043】
なお、本実施形態においては主ホッパ10の粉体を含めた重量を一定に保つようにロータリフィーダ9を制御して主ホッパ10への粉体の供給量を調節したが、これにかえて、主ホッパ10の粉体を含めた重量を一定に保つようにロータリフィーダ14,15を制御して主ホッパ10からの粉体の送り出し量を調節するようにしても同様の効果が得られる。
【0044】
本発明の粉体の連続計量供給装置は、図1に示す構造に限定されるものではない。例えば、中継ホッパ4から主ホッパ10に供給される粉体の供給量を計測する手段として中継ホッパ4の重量計量を採用しているが、中継ホッパ4の下流側に計量器を設けてもよい。また、重量計測手段には、ロードセル以外にも各種の計測手段を採用してよい。さらに、主ホッパ10からの排出路と粉体搬送管16との接点にはエゼクタ18を設けているが、これを省略し単純にT字形に配管を接合した構造としてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動状態にない粉体の重量の増減のみを計測するようにしたことにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。これにより、粉体の、見掛け比重の変化や粉体の付着、粉体のフラッシュ現象等に全く影響されることなく正確に計量を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であって、粉体の連続計量供給装置の構造を示す概略図である。
【図2】演算部による処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 サイロ
2 ロータリフィーダ
3 スクリューコンベア
4 中継ホッパ(第2の貯留容器)
5a,5b 開閉弁
6 フレキシブル継ぎ手
7 ロードセル(第2の重量計測手段)
8 除塵ダクト
9 ロータリフィーダ
10 主ホッパ(第1の貯留容器)
11a,11b 開閉弁
12 フレキシブル継ぎ手
13 ロードセル(第1の重量計測手段)
14,15 ロータリフィーダ(粉体送出手段)
16 粉体搬送管
17 ルーツブロア
18 エゼクタ
19 フレキシブル継ぎ手
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体を計量しながら連続供給する粉体の連続計量供給装置、およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、粉体は貯蔵状態の変化によって見掛け比重が変動したり、供給装置の内部に付着して供給装置を閉塞したり、粉体がフラッシュ現象を起こして供給装置から飛び出したりすることがあり、計量装置の計測精度が極めて低い。
例えば、粉体は貯蔵状態にあるとき、上部の粉体圧力に応じて排出部の粉体の見掛け比重が大きく変化することが知られている。こういった見掛け比重の変化を防止するために、粉体の挙動を一定に保つと同時に貯蔵の収容量の多少に影響されない計量排出室の定面圧を一定に自己調節する機能をもった容積重量一定割合の計量機が提案されている(下記の特許文献1)。
【0003】
また、粉体は貯蔵サイロ内で見掛け比重が変動したり、ロータリフィーダの構造に起因して供給される粉体の重量が変動したりすることがある。こういった容積計量の問題点に対処するために、粉体貯蔵設備の重量を計量し、該重量の減少量で粉体の排出量を計量する方法も提案されている(下記の特許文献2)。さらに、粉体の計量装置への付着を防止するために、空気の吹き付けや、装置の粉体接触面の加熱を行う方法もある(下記の特許文献3)。
【0004】
従来から使用されている粉体の連続計量供給装置は、オートフィーダとループコンベヤスケールとを組み合わせた設備に代表されるように、粉体を計量する際の困難性を幾つかの手段を組み合わせることによって解消して計量精度を高めている。オートフィーダとループコンベアスケールの組み合わせた設備には、オートフィーダに下記の特許文献1に記載されている粉体圧力の自己調節機構が設けられており、ループコンベアスケールにはフラッシングを防止するための構造シールが設けられている。
【0005】
また、大量の粉体供給量を計測する装置としては、ベルトコンベアに付設したコンベアスケールによって粉体を計量する方法が従来から採用されている。しかしながら、粉体供給量が小量である場合には精度が落ちたり粉塵が発生したりするため、一般にはあまり使用されない。
【0006】
【特許文献1】
特開昭49−26964号公報
【特許文献2】
特開平9−288001号公報
【特許文献3】
特開平11−51750号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
オートフィーダとループコンベアスケールとを組み合わせた粉体の連続計量供給装置においては、計量装置内部に粉体が付着することや、粉体量に比較して計量装置の重量が大きいことに起因して高い計量精度が得られないといった問題点があった。
例えば、特開昭49−26964号公報に記載される粉体圧の自己調節機構においては、機構自体の構造が複雑であること、また容積計量である限り粉体の粒度構成の変化や粉体の温度変化による見掛け比重の変化が防げないこと等から、粉体の計量精度には問題があった。
また、長期にわたる使用によって供給装置内の羽根やシール構造が磨耗してしまうこと、粉体のフラッシングにより計量誤差が生じること、設備の構造が複雑でああること、シール構造に高精度が要求されるが故に粒子径の大きい粉体が羽根やシール構造部に噛み込み、機器が稼働しなくなるといった問題点もあった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、特に複雑な機構はもたずに精度の高い粉体計量を行うことができる粉体の連続計量供給装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成の粉体の連続計量供給装置およびその制御方法を採用する。
すなわち本発明に係る請求項1記載の粉体の連続計量供給装置は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量が一定となるように前記粉体供給手段による前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を調節する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、粉体供給手段による第1の貯留容器への粉体の供給量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0011】
請求項2記載の粉体の連続計量供給装置は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量が一定となるように前記粉体送出手段による前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を調節する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、粉体送出手段による第1の貯留容器への粉体の送り出し量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0013】
請求項3記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1または2記載の粉体の連続計量供給装置において、前記粉体供給手段が、前記粉体を貯留する第2の貯留容器と、該第2の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第2の重量計測手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、第2の貯留容器への粉体の供給量を、流量計ではなくロードセル等を用いた重量計を使って明らかにできるので、非常に高精度な計測が可能である。また、構造が単純で設備費が安価である。
【0015】
請求項4記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1から3のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置において、前記第1、第2の重量計測手段の計測結果に基づいて前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を算出する演算手段を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明においては、粉体の供給量を、流量計のような精度の低い計量機器ではなくロードセル等を用いた重量計を使って明らかにでき、非常に高精度な計測が可能であり、その計測結果に基づいて粉体の送り出し量を非常に正確に算出することができる。
【0017】
請求項5記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1から4のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置において、前記粉体供給手段を複数備えることを特徴とする。
【0018】
本発明においては、複数の粉体供給手段をひとつずつ切り換えながら第1の貯留容器に粉体を供給することにより、粉体を途切れることなく第1の貯留容器に供給することができる。
【0019】
請求項6記載の粉体の連続計量供給装置は、請求項1から5のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置において、前記第1の貯留容器の容量が1m3以上であることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、第1の貯留容器の容量が1m3以上とすることにより、粉体の圧力を均して一定化することが容易にできるので、粉体の見掛け比重の変動も起き難い。
【0021】
請求項7記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段とを備える粉体の連続計量供給装置の制御方法であって、
前記第1の貯留容器に粉体を供給するとともに、該第1の貯留容器から前記粉体を送り出しながら前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測し、該重量が一定となるように前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を調節することを特徴とする。
【0022】
本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、第1の貯留容器への粉体の供給量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0023】
請求項8記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段とを備える粉体の連続計量供給装置の制御方法であって、
前記第1の貯留容器に粉体を供給するとともに、該第1の貯留容器から前記粉体を送り出しながら前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測し、該重量が一定となるように前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を調節することを特徴とする。
【0024】
本発明においては、本発明においては、第1の貯留容器の粉体を含めた重量が一定となるように、第1の貯留容器からの粉体の送り出し量を調節することにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。
【0025】
請求項9記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、請求項7または8記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法において、前記粉体供給手段を複数とし、該複数の粉体供給手段をひとつずつ切り換えながら前記第1の貯留容器に粉体を供給することを特徴とする。
【0026】
本発明においては、複数の粉体供給手段をひとつずつ切り換えながら第1の貯留容器に粉体を供給することにより、粉体を途切れることなく第1の貯留容器に供給することができる。
【0027】
請求項10記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法は、請求項7から9のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法において、前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を計測し、計測された前記粉体の供給量および前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量の単位時間当たりの変化量に基づいて前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を算出することを特徴とする。
【0028】
本発明においては、粉体の供給量を、流量計のような精度の低い計量機器ではなくロードセル等を用いた重量計を使って明らかにでき、非常に高精度な計測が可能であり、その計測結果に基づいて粉体の送り出し量を非常に正確に算出することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施形態を図1および図2に示して説明する。
本発明の粉体の連続計量供給装置の構造を図1に示す。同図において符号1は粉体原料を貯蔵するサイロ、2はサイロ1から粉体を送り出すロータリフィーダ、3はサイロ1から送り出された粉体を搬送するスクリューコンベア、4はスクリューコンベア3を伝って搬送されてきた粉体を一時的に貯留する中継ホッパ(第2の貯留容器)、5a,5bはスクリューコンベア3から中継ホッパ4への供給路に設けられて粉体の供給を断続する開閉弁、6は同供給路に設けられたフレキシブル継ぎ手である。
【0030】
また、符号7は中継ホッパ4の粉体を重量を計測するロードセル(第2の重量計測手段)、8は中継ホッパ4に巻き上がった粉塵を排除するための除塵ダクト、9は中継ホッパ4から粉体を送り出すロータリフィーダ、10は中継ホッパ4から送り出された粉体を一時的に貯留する主ホッパ(第1の貯留容器)、11a,11bは中継ホッパ4から主ホッパ10への供給路に設けられて粉体の供給を断続する開閉弁、12は同供給路に設けられたフレキシブル継ぎ手である。
【0031】
さらに、符号13は主ホッパ10の重量を計測するロードセル(第1の重量計測手段)、14,15は主ホッパ10から粉体を送り出すロータリフィーダ(粉体送出手段)、16は主ホッパ10から送り出された粉体を図示しない搬送先に導く粉体搬送管、17は粉体搬送管16に搬送先に向けて空気を送り込むルーツブロア、18は主ホッパ10からの排出路と粉体搬送管16との接点に設けられて粉体搬送管16に送り込まれた空気の流れを利用して粉体を呼び込むエゼクタ、19は主ホッパ10からの排出路に設けられたフレキシブル継ぎ手である。
【0032】
スクリューコンベア3から主ホッパ10に粉体を供給する経路は2系統設けられており、各中継ホッパ4へは各系統の開閉弁5a,5bの開閉状態を切り換えることによって交互に粉体が供給されるようになっている。また、主ホッパ10へは各系統の開閉弁11a,11bの開閉状態を切り換えることによっていずれかの中継ホッパ4から粉体が供給されるようになっている。
【0033】
主ホッパ10の容量は1m3以上に設定されている。また、主ホッパ10の下流においてロータリフィーダ14,15を2段階に配置したのは、後段のロータリフィーダ15をシール機構として機能させ、粉体搬送管16から吹き込む空気流によって主ホッパ10の排出路側に粉体が吸い込まれるのを防止するためである。
【0034】
上記構造の粉体の連続計量供給装置の基本的な作動の仕方を説明する。
サイロ1に貯蔵された粉体は、ロータリフィーダ2によってサイロ1からスクリューコンベア3に送り出される。スクリューコンベア3を伝って搬送されてきた粉体は、途中で二手に分かれる供給路を通じ、主ホッパ10に粉体を供給する2系統に並行して供給される。各系統では、中継ホッパ4に供給された粉体がロータリフィーダ9によって主ホッパ10に粉体が供給される。このとき、中継ホッパ4から主ホッパ10に向けて粉体を送り出している一方の系統の開閉弁5a(または5b)が閉じられ、中継ホッパ4から主ホッパ10に向けて粉体を送り出した後の他方の系統の開閉弁5b(または5a)が開かれ、この系統の中継ホッパ4にスクリューコンベア3から粉体が供給される。他方の系統の中継ホッパ4内の粉体量が既定の上限値に達すると開閉弁5bが閉じられ、続いて一方の系統の中継ホッパ4内の粉体量が既定の下限値に達すると開閉弁5aが開かれる。開閉弁5a,5bの開閉状態が交互に切り換えられることにより、粉体は主ホッパ10に向けて絶えることなく連続して供給される。
【0035】
主ホッパ10に供給された粉体は、ロータリフィーダ14,15によって主ホッパ10から送り出され、粉体搬送管16に送り込まれた空気の流れを利用してエゼクタ18に呼び込まれる。エゼクタ18に呼び込まれた粉体は、粉体搬送管16を流れる空気に随伴して搬送先に送られる。
【0036】
上記構造の粉体の連続計量供給装置には、ロードセル7、およびロードセル13の各重量計測手段の計測結果に基づいて主ホッパ10からの粉体の送り出し量を算出する演算部(演算手段)21が設けられている。また、上記構造の粉体の連続計量供給装置には、主ホッパ10の粉体を含めた重量が一定となるようにロータリフィーダ9を制御して主ホッパ10への粉体の供給量を調節する制御部(制御手段)22が設けられている。これら演算部21および制御部22はいずれも連続計量供給装置の各機器に接続されたパソコン20のひとつの機能として設けられている。
【0037】
図2に示すように、演算部21は、中継ホッパ4が所定量の粉体で満たされた状態から主ホッパ10に向けて粉体を送り出していく過程で、粉体を含めた中継ホッパ4の重量の単位時間当たりの変化量Δ1を、ロードセル7の信号化された検出結果に基づいて逐次算出する(ステップS101)。続いて(もしくは同時に)、主ホッパ10が中継ホッパ4から粉体を供給されかつ粉体搬送管16に向けて粉体を送り出していく過程で、粉体を含めた主ホッパ10の重量の単位時間当たりの変化量Δ2を、ロードセル13の信号化された検出結果に基づいて逐次算出する(ステップS102)。次に、Δ1とΔ2との和を求めて主ホッパ10からの粉体の送り出し量を決定する(ステップS103)。算出された送り出し量は、逐次パソコン20のモニタに表示するとともにメモリに記憶する(ステップS104)。続いて、処理を終了する指令があるか否かを判別し(ステップS105)、処理を終了しないのであればステップS101に戻って上記の処理を繰り返す。
【0038】
制御部22は、主ホッパ10が中継ホッパ4から粉体を供給されかつ粉体搬送管16に向けて粉体を送り出していく過程で、粉体を含めた主ホッパ10の重量の単位時間当たりの変化量Δ2を、ロードセル13の信号化された検出結果に基づいて逐次算出する。次に、Δ2の値に応じてロータリフィーダ9の稼働量を決定する。これにより、主ホッパ10の粉体を含めた重量は一定に保たれる。
【0039】
上記構造の粉体の連続計量供給装置によれば、主ホッパ10の粉体を含めた重量が常に一定に保たれるので、主ホッパ10下部での粉体圧力の変動が生じ難いため、主ホッパ10から送り出される粉体の見掛け比重が大きく変化することがない。
【0040】
また、中継ホッパ4から主ホッパ10への単位時間当たりの供給量、および主ホッパ10からの単位時間当たりの送り出し量(ともに重量)が、各ホッパの粉体を含めた重量を計測することによって検出される。つまり、いずれの場合もホッパ自体の重量はキャンセルされてしまい、移動状態にない粉体の重量の増減のみを計測するので、見掛け比重の変化や粉体の付着、粉体のフラッシュ現象等に全く影響されることなく正確に計量を行うことができる。
【0041】
スクリューコンベア3から主ホッパ10に粉体を供給する経路が2系統設けられており、これらを交互に切り換えることによって主ホッパ10に連続的に粉体を供給することができる。
【0042】
主ホッパ10の容量を1m3以上に設定したことにより、粉体圧力を均して一定化することが容易にできるので、粉体の見掛け比重の変動も起き難い。
【0043】
なお、本実施形態においては主ホッパ10の粉体を含めた重量を一定に保つようにロータリフィーダ9を制御して主ホッパ10への粉体の供給量を調節したが、これにかえて、主ホッパ10の粉体を含めた重量を一定に保つようにロータリフィーダ14,15を制御して主ホッパ10からの粉体の送り出し量を調節するようにしても同様の効果が得られる。
【0044】
本発明の粉体の連続計量供給装置は、図1に示す構造に限定されるものではない。例えば、中継ホッパ4から主ホッパ10に供給される粉体の供給量を計測する手段として中継ホッパ4の重量計量を採用しているが、中継ホッパ4の下流側に計量器を設けてもよい。また、重量計測手段には、ロードセル以外にも各種の計測手段を採用してよい。さらに、主ホッパ10からの排出路と粉体搬送管16との接点にはエゼクタ18を設けているが、これを省略し単純にT字形に配管を接合した構造としてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動状態にない粉体の重量の増減のみを計測するようにしたことにより、第1の貯留容器内の粉体の貯蔵量が一定になり、該第1の貯留容器から送り出される粉体の圧力が一定になるので、予期せずフラッシングが発生したり、継続して発生していたフラッシングが突然止んだりすることがなく、第1の貯留容器からの粉体の送り出しが一定の状態でなされる。これにより、粉体の、見掛け比重の変化や粉体の付着、粉体のフラッシュ現象等に全く影響されることなく正確に計量を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であって、粉体の連続計量供給装置の構造を示す概略図である。
【図2】演算部による処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 サイロ
2 ロータリフィーダ
3 スクリューコンベア
4 中継ホッパ(第2の貯留容器)
5a,5b 開閉弁
6 フレキシブル継ぎ手
7 ロードセル(第2の重量計測手段)
8 除塵ダクト
9 ロータリフィーダ
10 主ホッパ(第1の貯留容器)
11a,11b 開閉弁
12 フレキシブル継ぎ手
13 ロードセル(第1の重量計測手段)
14,15 ロータリフィーダ(粉体送出手段)
16 粉体搬送管
17 ルーツブロア
18 エゼクタ
19 フレキシブル継ぎ手
Claims (10)
- 粉体を貯留する第1の貯留容器と、
該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、
前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、
前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段と、
前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量が一定となるように前記粉体供給手段による前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を調節する制御手段とを備えることを特徴とする粉体の連続計量供給装置。 - 粉体を貯留する第1の貯留容器と、
該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、
前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、
前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段と、
前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量が一定となるように前記粉体送出手段による前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を調節する制御手段とを備えることを特徴とする粉体の連続計量供給装置。 - 前記粉体供給手段が、前記粉体を貯留する第2の貯留容器と、該第2の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第2の重量計測手段とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の粉体の連続計量供給装置。
- 前記第1、第2の重量計測手段の計測結果に基づいて前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を算出する演算手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置。
- 前記粉体供給手段を複数備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置。
- 前記第1の貯留容器の容量が1m3以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置。
- 粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段とを備える粉体の連続計量供給装置の制御方法であって、
前記第1の貯留容器に粉体を供給するとともに、
該第1の貯留容器から前記粉体を送り出しながら前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測し、
該重量が一定となるように前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を調節する
ことを特徴とする粉体の連続計量供給装置の制御方法。 - 粉体を貯留する第1の貯留容器と、該第1の貯留容器に前記粉体を供給する粉体供給手段と、前記第1の貯留容器から前記粉体を送り出す粉体送出手段と、前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測する第1の重量計測手段とを備える粉体の連続計量供給装置の制御方法であって、
前記第1の貯留容器に粉体を供給するとともに、
該第1の貯留容器から前記粉体を送り出しながら前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量を計測し、
該重量が一定となるように前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を調節する
ことを特徴とする粉体の連続計量供給装置の制御方法。 - 前記粉体供給手段を複数とし、該複数の粉体供給手段をひとつずつ切り換えながら前記第1の貯留容器に粉体を供給することを特徴とする請求項7または8記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法。
- 前記第1の貯留容器への前記粉体の供給量を計測し、計測された前記粉体の供給量および前記第1の貯留容器の前記粉体を含めた重量の単位時間当たりの変化量に基づいて前記第1の貯留容器からの前記粉体の送り出し量を算出することを特徴とする請求項7から9のいずれか記載の粉体の連続計量供給装置の制御方法。
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JP2003092303A JP2004301560A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 粉体の連続計量供給装置およびその制御方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060727 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060822 |