JPH06336280A - 収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ３枚以上のフロッピーディスクを収納して持
ち運ぶことのできる収納ケースに関する。 【構成】 収納ケース１をケース本体部２と、蓋部３
と、これらケース本体部２と蓋部３との間にヒンジ部
５，６を介して介在された背面部４とで構成する。ケー
ス本体部２および蓋部３の内面にフロッピーディスク２
０１を挾着する対状のリブ１１，１２を設ける。一方の
リブ１２を第１のリブ構成片１３と、第２のリブ構成片
１４とで逆Ｌ字状に構成する。第２のリブ構成片１４の
下面に、フロッピーディスク２０１の上面を押える被収
納物押圧部１５を部分的に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ケース本体部と蓋部の
内面に、それぞれフロッピーディスク等の薄板状の被収
納物を重ね合わせた状態で収納するための収納ケースに
関し、特に、被収納物をケース本体部や蓋部の内面上に
確実に係止することができるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】複数枚のフロッピーディスクを収納して
持ち運ぶ場合などに使用する収納ケースとして、図８に
示すようなものが開発されている。

【０００３】この収納ケース１０１は、下蓋としてのケ
ース本体部１０２と、該ケース本体部１０２の一側部に
薄肉のヒンジ部１０３を介して連設された背面部１０４
と、該背面部１０４の他側部に薄肉のヒンジ部１０５を
介して連設された上蓋としての蓋部１０６とを備えてい
る。

【０００４】上記ケース本体部１０２と蓋部１０６の内
面には、被収納物としてのフロッピーディスク２０１の
両側部を挾着するための対状のリブ１０７，１０８が設
けられている。また、上記背面部１０４の内面には、被
収納物としてのフロッピーディスク２０１の表、裏面を
挾着するための対状のリブ１０９，１１０が設けられて
いる。

【０００５】また、上記ケース本体部１０２には閉止部
材１１１が設けられていると共に、蓋部１０６には閉止
部材係合部１１２が設けられている。

【０００６】上記ケース本体部１０２と蓋部１０６の内
面の対状のリブ１０７，１０８のうちの一方のリブ１０
７は、上記ヒンジ部１０３，１０５に沿って、その両端
部に設けられている。

【０００７】他方のリブ１０８は、上記フロッピーディ
スク２０１のＷ₁と略等しい間隔Ｄを持たせた状態で、
上記ケース本体部１０２と蓋部１０６の開閉端側（自由
端側）の端面に沿って設けられている。

【０００８】また、上記背面部１０４の内面の対状のリ
ブ１０９，１１０は、上記ヒンジ部１０３，１０５の内
側に、これらヒンジ部１０３，１０５に沿って平行に形
成されている。

【０００９】そして、上記対状のリブ１０７，１０８間
にフロッピーディスク２０１を挿入すると、該フロッピ
ーディスク２０１は、両側部を上記対状のリブ１０７，
１０８で挾着されて、ケース本体部１０２と蓋部１０６
の内面上に保持される。

【００１０】また、上記対状のリブ１０９，１１０間に
フロッピーディスク２０１の一端側を挿入すると、該フ
ロッピーディスク２０１は、一側部の表、裏面を上記対
状のリブ１０９，１１０で挾着されて、背面部１０４の
内面に保持されるようになっている。

【００１１】上述のようにして、ケース本体部１０２と
蓋部１０６および背面部１０４に、それぞれフロッピー
ディスク２０１を収納保持させたのち、図９に示したよ
うに、上記ケース本体部１０２と蓋部１０６を重ね合わ
せた状態にすると、上記閉止部材１１１と閉止部材係合
部１１２が係合して、所謂蓋をした状態に維持されるよ
うになっている。

【００１２】なお、上記対状のリブ１０７，１０８は、
ケース本体部１０２又は蓋部１０６の内面に、直角（垂
直）に突起を立設することにより所謂１字状に形成され
ている。

【００１３】また、上記対状のリブ１０９，１１０も、
背面部１０４の内面に、直角（垂直）に突起を立設する
ことにより形成されている。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のケ
ース１０１は、次に述べるような問題点があった。

【００１５】（１）長期間使用していると対状のリブ１
０７，１０８が外側に倒れて、これらリブ１０７，１０
８の間隔Ｄが広がり、フロッピーディスク２０１を挾着
できなくなる。

【００１６】また、対状のリブ１０７，１０８が倒れな
くても、これらリブ１０７，１０８の間隔Ｄは決まって
いるために、この間隔Ｄよりも小さな幅のフロッピーデ
ィスク２０１については上記対状のリブ１０７，１０８
で挾着，保持することはできない。

【００１７】（２）リース本体部１０２、背面部１０
４、蓋部１０６に、それぞれフロッピーディスク２０１
…２０１を収容して蓋をした場合に、図９に示したよう
に、ケース本体部１０２と蓋部１０６の間に空間１１３
ができるために背面部１０４に収容されているフロッピ
ーディスク２０１は、ケース部１０２に収容されている
フロッピーディスク２０１と蓋部１０６に収容されてい
るフロッピーディスク２０１の間で左右方向にスライド
して、持ち運び時における振動や異音等の発生の原因に
なる。

【００１８】また、フロッピーディスク２０１がスライ
ドしたときの衝撃で、上記閉止部材１１１と閉止部材係
合部１１２の係合が外れて、所謂蓋が開いた状態にな
り、フロッピーディスクが飛び出してしまうことがあ
る。

【００１９】本発明は、対状のリブの倒れを防止し、長
期間使用しても確実にフロッピーディスクをケース本体
部又は蓋部の内面に保持することができるようにすると
共に、ケース本体部と蓋部に収容したフロッピーディス
クの間で、背面部に収容したフロッピーディスクが不必
要にスライド移動することのない収納ケースを提供する
ことを目的として為されたものである。

【００２０】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、ケー
ス本体部と、該ケース本体部を開閉する蓋部と、上記ケ
ース本体部と蓋部との間に薄肉のヒンジ部を介して介在
されていて、ケース本体部に対して蓋部を開閉可能に結
合している背面部と、上記ケース本体部と蓋部の内面
に、それぞれ対向させた状態で設けられていて、上記ケ
ース本体部および蓋部の内面上に被収納物を挟んだ状態
で支持する対状のリブとを備えた収納ケースにおいて、
上記対状のリブのいずれか一方のリブを、上記ケース本
体部又は蓋部の内面に直角に立設された第１のリブ構成
片と、該第１のリブ構成片の上端に連設されていて、上
記他方のリブに向かって伸びる第２のリブ構成片とによ
って逆Ｌ字状に形成すると共に、上記第２のリブ構成片
の下面に、被収納物の上面に接触して、該被収納物を押
える被収納物押圧部を部分的に設けた。

【００２１】請求項２の発明は、請求項１の収納ケース
において、逆Ｌ字状のリブをケース本体部及び／又は蓋
部の開閉端側（自由端側）の側部に設けた。

【００２２】

【作用】請求項１の発明の収納ケースにあっては、ケー
ス本体部又は蓋部の内面に設けた対状のリブの間にフロ
ッピーディスク等の被収納物を挿入すると、被収納物は
両側部を、上記対状のリブで挟まれ、かつ一方のリブの
上端に設けた第２のリブ構成片の下面の被収納物押圧部
で上記被収納部の一側部の上面を押える。

【００２３】請求項２の発明の収納ケースにあっては、
背面部のリブ間に一側部を挾着されたフロッピーディス
ク等の被収納部の他側部側に、上記一方のリブの第２の
リブ構成片が位置して、該第２のリブ構成片により、背
面部に取付けられたフロッピーディスク等の被収納物の
スライドを規制する。

【００２４】

【実施例】次に、本発明を図１〜図７を参照して説明す
る。

【００２５】図１〜図６は第１実施例を示す。

【００２６】図１において、１はプラスチックで一体的
に形成された収納ケースである。

【００２７】上記収納ケース１は、下蓋としてのケース
本体部２と、該ケース本体部２を開閉する上蓋としての
蓋部３と、上記ケース本体部２と蓋部３との間に介在さ
れた背面部４とを有している。

【００２８】上記背面部４の両側は薄肉の第１，第２の
ヒンジ部５，６を介して、それぞれケース本体部２又は
蓋部３に結合されている。

【００２９】上記背面部４の内面には、上記ヒンジ部
５，６に沿わせた状態で対状の第１，第２のリブ７，８
が設けられていて、これらリブ７，８間に被収納物とし
てのフロッピーディスク２０１の一側部２０１ｂを挿入
するようになっている。

【００３０】また、上記ケース本体部２と蓋部３の内面
には、フロッピーディスク２０１の一側面２０１ａと他
側面２０１ｂを挾着して保持する対状の第１，第２のリ
ブ１１，１２が設けられている。

【００３１】上記一方（第１）のリブ１１は、上記第
１，第２のヒンジ部５，６の近傍の両端部に、上記第
１，第２のヒンジ部５，６と平行に設けられている。

【００３２】他方（第２）のリブ１２は、上記ケース本
体部２又は蓋部３の開閉端側（自由端側）の側壁２ａ，
３ａの近傍に、該側壁２ａ，３ａと平行に設けられてい
る。

【００３３】上記他方のリブ１２は、ケース本体部２又
は蓋部３の上面に直角（垂直）に立設された第１のリブ
構成片１３と、該第１のリブ構成片１３の上端に、上記
一方のリブ１１に向けて直角（水平）に連設された第２
のリブ構成片１４とで構成されている。

【００３４】上記第２のリブ構成片１４の下面には、フ
ロッピーディスク２０１の上面に接触して、該フロッピ
ーディスク２０１の上面を被収納物押圧部１５が部分的
に構成されている。

【００３５】上記第１のリブ構成片１３および第２のリ
ブ構成片１４の長さＬ₁は、図１に示したようにフロッ
ピーディスク２０１の長さＬ₂と同じか、或は、これよ
りもやや小さ目に形成されている（Ｌ₁≦Ｌ₂）。

【００３６】また、上記第２のリブ構成片１４の高さＨ
は、図１および図５に示したように、フロッピーディス
ク２０１の肉厚Ｔの略１．５倍に形成されている。

【００３７】上記第２のリブ構成片１４の幅Ｗ₂は、図
５に示したように、上記背面板４から上記第１のリブ構
成片１３までの幅Ｗ₃から、フロッピーディスク２０１
の幅Ｗ₁を差し引いた値と同じか、これよりもやや小さ
な値に形成されている（Ｗ₂≦Ｗ₃−Ｗ₁）。

【００３８】また、上記第２のリブ構成片１４の下面の
被収納物押圧部１５は、図１に示したように、第２のリ
ブ構成片１４の長さＬ₁を４等分した位置（Ｌ₁／４位
置）に幅Ｗ₄に形成されている。

【００３９】上記被収納物押圧部１５の下面は、図３に
示したように、第２のリブ構成片１４の下方にフロッピ
ーディスク２０１の一側部を挿入しやすくするために、
傾斜面（アール面）１６になっている。

【００４０】そして、上記傾斜面１６を利用して、フロ
ッピーディスク２０１の一側部を、第２のリブ構成片１
４の下方に円滑に挿入すると、挿入したフロッピーディ
スク２０１の一側部の上面を上記傾斜面１６に連続する
フロッピーディスク押圧面１７で、ケース本体部２又は
蓋部３の内面上に押付けるようになっている。

【００４１】また、上記第２のリブ構成片１４の被収納
物押圧部１５以外の部分（非押え部）の下面は、図４に
示したように傾斜面１８になっていて、上記被収納物押
圧部１５の傾斜面１６と共働して、フロッピーディスク
２０１の一側部を第２のリブ構成片１４の下方に円滑に
挿入することができるようになっている。

【００４２】なお、図１において、２１はケース本体部
２の開閉端側の側部の中央部に設けられた閉止部材、２
２は蓋部３の開閉端側の側部の中央部に上記閉止部材２
１と対向させて設けられた閉止部材係合部である。ケー
ス本体部２と蓋部３を重ね合わせると、上記閉止部材２
０が閉止部材係合部２１に係合してケース本体部２と蓋
部３は閉じられた状態に維持されるようになっている。
２３…２３はリブ１２の倒れを防止するための補強リブ
である。

【００４３】第１実施例の収納ケース１は上述のような
構成であって、フロッピーディスク２０１を上記対状の
リブ１１，１２間への挿入、組付けは次の手順で行われ
る。

【００４４】先ず、図６の（Ａ）に示したように、フロ
ッピーディスク２０１の一側部を一方のリブ１１に載
せ、他側部を他方のリブ１２の開口部に臨ませて、該開
口部に向けてフロッピーディスク２０１をスライドさせ
る。

【００４５】フロッピーディスク２０１を矢印方向にス
ライドさせると、図６の（Ｂ）に示したように上記フロ
ッピーディスク２０１の一側部が上記第２のリブ構成片
１４の被収納物押圧部１５に設けた傾斜面１６に接触す
る。

【００４６】更に、フロッピーディスク２０１を矢印方
向にスライドさせると、図６の（Ｃ）に示したように上
記第２のリブ構成片１４を上方に持ち上げて、フロッピ
ーディスク２０１の一側部が上記第２のリブ構成片１４
の下方に侵入し、上記被収納物押圧部１５のフロッピー
ディスク押圧面１７でフロッピーディスク２０１の一側
部をケース本体部２又は蓋部３の内面に押付ける。

【００４７】更にフロッピーディスク２０１を矢印方向
にスライドさせると、図６の（Ｄ）に示したように、フ
ロッピーディスク２０１の一側部は一方のリブ１２の第
１のリブ構成片１３に当接すると共に、フロッピーディ
スク２０１の他側部は、他方のリブ１１の内側面に沿っ
て降下し、フロッピーディスク２０１はリブ１１，１２
の間に挾着された状態になると共に、フロッピーディス
ク２０１の一側部の上面は、リブ１２の第２のリブ構成
片１４の下面に設けた被収納物押圧部１５で押圧された
状態になるのである。

【００４８】上述のようにして、リブ１１，１２間にフ
ロッピーディスク２０１を挿入して、ケース本体部２お
よび蓋部３に、それぞれフロッピーディスク２０１を取
付ける。

【００４９】また、背面部４のリブ７，８間にもフロッ
ピーディスク２０１の一側部を挿入してフロッピーディ
スク２０１を取付ける。

【００５０】このようにして、ケース本体部２、蓋部
３、背面部４に、それぞれフロッピーディスク２０１を
取付けたのち、ケース本体部２と蓋部３を重ね合わせて
所謂蓋をした状態にすると、図５に示したように、上記
背面部４に取付けたフロッピーディスク２０１の一側部
に、上記ケース本体部２および蓋部３に設けた第２のリ
ブ構成体１４，１４が互に重なり合った状態で位置し
て、上記背面部４に取付けられているフロッピーディス
ク２０１の位置決めを行うのである。

【００５１】なお、図７は本発明の第２実施例を示す。
この実施例においては、リブ１２を３分割し、それぞれ
のリブ１２を第１のリブ構成片１３と、第２のリブ構成
片１４で逆Ｌ字状に形成すると共に、上記第１のリブ構
成片１４の下面の中央部に単一の押え部１５を設けた場
合を示している。

【００５２】この実施例はリブ１２を分割したので、フ
ロッピーディスク２０１の挿入がより容易になり、また
リブ１２のばね性を向上させることができるという効果
がある。

【００５３】他の構成部分は第１実施例の場合と同様で
あるので、同一部分については同一符号を付して重複す
る説明を省略する。

【００５４】

【発明の効果】本発明の収納ケースには次に述べるよう
な効果がある。

【００５５】（１）請求項１の収納ケースは、第２のリ
ブ構成片の下面に設けた被収納物押圧部で、フロッピー
ディスク等の被収納物の一側部の上面を押えて、該被収
納物を対状のリブ間に確実に保持することができる。

【００５６】また、対状のリブ間に被収納物を挾着して
保持する場合には、被収納物の大きさが少しでも小さく
なると、対状のリブ間に被収納物を挾着することができ
なくなるが、請求項１の収納ケースは、被収納物の上面
を第２のリブ構成片で押えて保持するので被収納物が多
少、小さいものであっも確実に保持することができる。

【００５７】また、リブの倒れを抑制することができ
る。

【００５８】（２）請求項２の収納ケースは、背面部に
収納された被収納物の一側部に、第２のリブ構成片が位
置して、該第２のリブ構成片で、上記被収納物の位置決
めを行うことができる。

【００５９】従って、背面部に収納した被収納物がケー
ス本体部と蓋部に収納した被収納物の間でスライドし
て、持ち運び時に異音を発生したり、或はスライドの際
の振動や衝撃で閉止部材によるロックが外れて、被収納
物が収納ケース内から飛び出してしまうというようなこ
とを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の斜視図。

【図２】第１実施例の展開図。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図。

【図４】図２のＢ−Ｂ線断面図。

【図５】使用状態の断面図。

【図６】（Ａ）フロッピーディスクの収納工程図。 （Ｂ）フロッピーディスクの収納工程図。 （Ｃ）フロッピーディスクの収納工程図。 （Ｄ）フロッピーディスクの収納工程図。

【図７】第２実施例の斜視図。

【図８】従来例の斜視図。

【図９】従来例の問題点を示す断面図。

【符号の説明】

１…収納ケース ２…ケース本体部 ３…蓋部 ５，６…ヒンジ部 １１，１２…対状のリブ １３…第１のリブ構成片 １４…第２のリブ構成片 １５…被収納物押圧部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース本体部と、該ケース本体部を開閉
   する蓋部と、上記ケース本体部と蓋部との間に薄肉のヒ
   ンジ部を介して介在されていて、ケース本体部に対して
   蓋部を開閉可能に結合している背面部と、上記ケース本
   体部と蓋部の内面にそれぞれ対向させた状態で設けられ
   ていて、上記ケース本体部および蓋部の内面上に被収納
   物を挟んで支持する対状のリブとを備え、 上記対状のリブのいずれか一方のリブは、上記ケース本
   体部又は蓋部の内面に立設された第１のリブ構成片と、
   該第１のリブ構成片の上端に連設されていて、上記他方
   のリブに向かって伸びる第２のリブ構成片とによって逆
   Ｌ字状に形成されていると共に、上記第２のリブ構成片
   の下面には、被収納物の上面に接触して、該被収納物を
   押える被収納物押圧部が部分的に設けられていることを
   特徴とする収納ケース。
2. 【請求項２】 請求項１の収納ケースにおいて、上記逆
   Ｌ字状のリブは、ケース本体部及び／又は蓋部の開閉端
   側の側部に設けられている収納ケース。