JPH06336228A - トレイ内のシート材自動接着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】トレイにシート材を自動で接着する。 【構成】マガジン３０に重ねられたトレイ３２、３２…
をトレイリフター１２のロッド３６を伸長して一枚ずつ
間欠的に上昇させ、上昇した最上段のトレイ３２の裏底
部を、トレイ搬送コンベア１４の吸着部４０、４０…で
吸着して搬送し、トレイ３０の底部に接着剤供給装置１
６から接着剤を供給する。スポンジシート４６の供給工
程では、マガジン４４に重ねられたスポンジシート４
６、４６をスポンジシートリフター１８のロッド５０を
伸長して一枚ずつ間欠的に上昇させ、上昇した最上段の
スポンジシート４６を、押出板５２によってスポンジシ
ート搬送コンベア２２に一枚ずつ送り出す。そして、ト
レイ３２とスポンジシート４６が圧着装置２４の上方に
位置した時に、ロッド５４を伸長してポンジシート４６
をトレイ３２の底部に押圧して接着する。そして、スポ
ンジシート４６が接着された製品トレイ３２を吸着部４
０から落下させた後、製品トレイ搬送装置２６の吸着装
置５６でストックコンベア２８に向けて搬送しストック
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はトレイ内のシート材自動
接着装置に係り、特に生鮮食品等を陳列する発泡スチロ
ール製のトレイに、生鮮食品等のクッション材としての
スポンジシートを接着するトレイ内のシート材自動接着
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】スーパーマーケット等で販売されている
トマトや刺身等の生鮮食品は、発泡スチロール製のトレ
イに透明ビニルシートでラップされて販売されており、
そのトレイのなかにはトレイの底部にスポンジシートを
接着して生鮮食品の傷みを防止しているものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スポンジシートの接着作業は、人手によって行われてい
るので、効率が悪いという欠点がある。本発明はこのよ
うな事情に鑑みてなされたもので、トレイにシート材を
自動で接着するトレイ内のシート材自動接着装置を提供
することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、重ねられたトレイの裏底部を保持してトレ
イを一枚ずつ引き離す保持部を有し、この保持部を移動
させることによりトレイを搬送するトレイ搬送手段と、
前記トレイ搬送手段で搬送中のトレイの底部に接着剤を
供給する接着剤供給手段と、重ねられたシート材を一枚
ずつ引き離すシート材引離手段と、前記シート材引離手
段で引き離されたシート材を、前記トレイ搬送手段の後
流側に向けて搬送するシート材搬送手段と、前記シート
材搬送手段で搬送されたシート材を、前記トレイ搬送手
段の後流側に搬送されたトレイの底部に押圧して接着さ
せる圧着手段と、前記トレイ搬送手段の保持部のトレイ
保持を解除して、シート材が接着された前記トレイをス
トックするトレイストック手段と、から成ることを特徴
とする。

【０００５】

【作用】本発明によれば、重ねられたトレイの裏底部を
トレイ搬送手段の保持部で保持して一枚ずつ搬送し、搬
送中のトレイの底部に接着剤供給手段から接着剤を供給
する。他方の工程では、重ねられたシート材をシート材
引離手段によって一枚ずつ引き離し、この引き離したシ
ート材を、シート材搬送手段によって前記トレイ搬送手
段の後流側に向けて搬送する。

【０００６】そして、シート材搬送手段によって搬送さ
れたシート材を、トレイ搬送手段の後流側に搬送された
トレイの底部に圧着手段によって押圧して接着する。そ
して、トレイストック手段によって前記トレイ搬送手段
の保持部のトレイ保持を解除して、シート材が接着され
たトレイをストックする。これにより、シート材をトレ
イに自動で接着することができる。

【０００７】

【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係るトレイ
内のシート材自動接着装置の好ましい実施例について説
明する。図１は、本発明に係るトレイ内のシート材自動
接着装置１０の第１実施例を示す構造図である。

【０００８】前記トレイ内のシート材自動接着装置１０
は、トレイリフター１２、トレイ搬送コンベア１４、接
着剤供給装置１６、スポンジシートリフター１８、スポ
ンジシート引離装置２０、スポンジシート搬送コンベア
２２、圧着装置２４、、製品トレイ搬送装置２６、及び
ストックコンベア２８から構成される。前記トレイリフ
ター１２は、前記トレイ搬送コンベア１４の上流側に設
置され、そのマガジン３０には発泡スチロール製のトレ
イ３２、３２…が裏底部を上方に向けて重ねられてい
る。このトレイ３２、３２…は、シリンダ３４のロッド
３６の間欠伸長動作によって上方に押し上げられてトレ
イ搬送コンベア１４に向けて送り出されている。

【０００９】前記トレイ搬送コンベア１４は、図中矢印
方向に周回する無端状ベルト３８に、トレイ保持手段と
してのトレイ吸着部４０、４０…が所定の間隔で取り付
けられて構成されている。これらのトレイ吸着部４０、
４０…は、トレイ搬送コンベア１４の上流側に位置した
時に図示しない吸引装置によって吸引駆動されてトレイ
搬送コンベア１４に向けて送り出された前記トレイ３２
の裏底部を吸着してトレイ３２を一枚ずつ引き離すこと
ができ、また、トレイ搬送コンベア１４の後流側に位置
した時に吸引駆動が停止するように制御されている。

【００１０】前記接着剤供給装置１６は、トレイ搬送コ
ンベア１４の中流部に設置されている。この接着剤供給
装置１６は、トレイ搬送コンベア１４によって間欠的に
搬送されているトレイ３２が接着剤供給装置１６の上方
に位置した時に、ノズル部４２が上昇して、このノズル
部４２からトレイ３２の底部に接着剤を供給するように
制御されている。

【００１１】前記スポンジシートリフター１８は、前記
スポンジシート搬送コンベア２２の上流側に設置され、
そのマガジン４４にはスポンジシート４６、４６…が重
ねられており、このスポンジシート４６、４６…は、シ
リンダ４８のロッド５０の間欠伸長動作によって上方に
押し上げられてスポンジシート引離装置２０に向けて送
り出されている。

【００１２】前記スポンジシート引離装置２０は押出板
５２を有し、この押出板５２は図中矢印で示すように左
右方向に往復駆動され、前記マガジン４４の上部に押し
上げられたスポンジシート４６を前記スポンジシート搬
送コンベア２２に向けて一枚ずつ送り出すことができ
る。前記スポンジシート搬送コンベア２２は、前記トレ
イ搬送コンベア１４の下方に設置されており、スポンジ
シート４６、４６…を所定の間隔で間欠的にトレイ搬送
コンベア１４の後流側に向けて搬送することができる。

【００１３】前記圧着装置２４は、トレイ搬送コンベア
１４の後流側で、且つスポンジシート搬送コンベア２２
の後流側に設置されている。また、圧着装置２４は、そ
の上部に伸縮自在のロッド５４を有し、このロッド５４
は、圧着装置の上方にトレイ３２とスポンジシート４６
が位置した時に伸長し、ポンジシート４６をトレイ３２
の底部に押圧することができる。

【００１４】前記製品トレイ搬送装置２６は、トレイ搬
送コンベア１４の後流側に設置され、トレイ搬送コンベ
ア１４の吸着部４０から落下した製品トレイ（スポンジ
シートが接着されたトレイ）３２を吸着する吸着装置５
６を有している。この吸着装置５６は、レール５８に沿
って往復移動可能となっており、前記製品トレイ３２を
前記ストックコンベア２８に向けて搬送することができ
る。

【００１５】前記ストックコンベア２８は、前記トレイ
搬送コンベア１４の後流側下方に設置され、製品トレイ
搬送装置２６で搬送されたトレイ３２を重ねてストック
するマガジン６０を有している。次に、前記の如く構成
されたトレイ内のシート材自動接着装置１０の作用につ
いて説明する。

【００１６】トレイ３２の供給工程では、先ず、マガジ
ン３０に重ねられたトレイ３２、３２…をトレイリフタ
ー１２のロッド３６を伸長して一枚ずつ間欠的に上昇さ
せる。そして、順次上昇した最上段のトレイ３２の裏底
部を、トレイ搬送コンベア１４の吸着部４０、４０…で
吸着して搬送し、搬送中のトレイ３２の底部に接着剤供
給装置１６から接着剤を供給する。即ち、トレイ搬送コ
ンベア１４によって搬送されたトレイ３２が接着剤供給
装置１６の上方に位置した時に、ノズル部４２が上昇し
て、ノズル部４２からトレイ３２の底部に接着剤を塗布
する。

【００１７】一方、スポンジシート４６の供給工程で
は、前記トレイ３２の供給工程に同期して、先ず、マガ
ジン４４に重ねられたスポンジシート４６、４６をスポ
ンジシートリフター１８のロッド５０を伸長して一枚ず
つ間欠的に上昇させる。そして、順次上昇した最上段の
スポンジシート４６を、押出板５２によってスポンジシ
ート搬送コンベア２２に一枚ずつ引き離して送り出す。

【００１８】そして、トレイ搬送コンベア１４によって
搬送されたトレイ３２とスポンジシート搬送コンベア２
２によって搬送されてきたスポンジシート４６が、圧着
装置２４の上方に位置した時に、ロッド５４が伸長して
ポンジシート４６をトレイ３２の底部に押圧して接着す
る。そして、スポンジシート４６が接着された製品トレ
イ３２を吸着部４０からトレイ搬送コンベア１４のベル
ト３８上に落下させ、この落下した製品トレイ３２を、
製品トレイ搬送装置２６の吸着装置５６で吸着する。そ
して、吸着装置５６をレール５８に沿って移動させるこ
とにより、前記製品トレイ３２をストックコンベア２８
に向けて搬送し、ストックコンベア２８のマガジン６０
に落下させてストックする。

【００１９】このように、第１実施例によれば、スポン
ジシート４６の接着を自動化したので、人手によって接
着作業を行うよりも、効率良く接着作業を行うことがで
きる。図２は、本発明に係るトレイ内のシート材自動接
着装置７０の第２実施例を示す構造図である。

【００２０】前記トレイ内のシート材自動接着装置７０
は、基台７１上にトレイリフター７２、接着剤供給装置
７４、スポンジシートリフター７６、スポンジシート引
離装置７８、圧着装置８０、及びストックリフター８２
が並設されると共に、これらの各装置の上方にトレイ搬
送装置８４のレール８６が延設されて構成されている。

【００２１】前記トレイリフター７２のマガジン８８に
はトレイ３２、３２…が裏底部を上方に向けて重ねられ
ている。このトレイ３２、３２…は、シリンダ９０のロ
ッド９２の間欠伸長動作によって上方に押し上げられる
ことにより、トレイ搬送装置８４に向けて送り出され
る。前記トレイ搬送装置８４には、移動部９４がレール
８６に沿って図中矢印方向に往復移動可能に設けられ
る。この移動部９４にはシリンダ９６が設けられると共
に、シリンダ９６のロッド９８にはトレイ吸着部１００
が固定されている。前記トレイ吸着部１００は、トレイ
搬送装置８４に向けて送り出された前記トレイ３２の裏
底部を吸着してトレイ３２を一枚ずつ引き離すことがで
き、また、ストックリフター８２の上方に位置した時に
吸引動作が停止するように制御されている。

【００２２】前記接着剤供給装置７４は、トレイ搬送装
置８４によって搬送されてきたトレイ３２が接着剤供給
装置７４の上方に位置した時に、ノズル部１０２が上昇
して、このノズル部１０２からトレイ３２の底部に接着
剤を供給するように制御されている。前記スポンジシー
トリフター７６のマガジン１０４にはスポンジシート４
６、４６…が重ねられており、このスポンジシート４
６、４６…は、シリンダ１０６のロッド１０８の間欠伸
長動作によって上方に押し上げられてスポンジシート引
離装置７８に向けて送り出されている。

【００２３】前記スポンジシート引離装置７８は押出板
１１０を有し、この押出板１１０は図中矢印で示すよう
に左右方向に往復駆動され、前記マガジン１０４の上部
に押し上げられたスポンジシート４６を前記圧着装置８
０に向けて一枚ずつ送り出すことができる。前記圧着装
置８０は伸縮自在のロッド１１２を有し、このロッド１
１２は、ロッド１１２の上方にトレイ３２とスポンジシ
ート４６が位置した時に伸長し、ポンジシート４６をト
レイ３２の底部に押圧することができる。

【００２４】前記ストックリフター８２は、スポンジシ
ート４６が接着された製品トレイ３２をストックするマ
ガジン１１４を有している。このマガジン８８には、シ
リンダ１１６が設けられ、このシリンダ１１６のロッド
部１１８の間欠伸縮動作によって前記トレイ搬送装置８
４から落下したトレイ３２、３２…をマガジン１１４に
重ねてストックすることができる。

【００２５】次に、前記の如く構成されたトレイ内のシ
ート材自動接着装置７０の作用について説明する。先
ず、マガジン８８に重ねられたトレイ３２、３２…をト
レイリフター７２のロッド９２を伸長して一枚ずつ間欠
的に上昇させる。そして、順次上昇した最上段のトレイ
３２の裏底部を、トレイ搬送装置８４の吸着部１００で
吸着して図中右方向に搬送し、トレイ３２が接着剤供給
装置７４の上方に位置した時に搬送を停止する。そし
て、接着剤供給装置７６のノズル部１０２を上昇して、
ノズル部１０２からトレイ３２の底部に接着剤を塗布す
る。そして、搬送を再開してトレイ３２を図中右方向に
搬送する。

【００２６】一方、スポンジシート４６の供給工程で
は、先ず、マガジン１０４に重ねられたスポンジシート
４６、４６をスポンジシートリフター７６のロッド１０
８を伸長して一枚ずつ間欠的に上昇させる。そして、順
次上昇した最上段のスポンジシート４６を、押出板１１
０によって圧着装置８０の上部に送り出す。そして、圧
着装置８０の上方に前記トレイ３２が位置した時に、ロ
ッド５４が伸長してポンジシート４６をトレイ３２の底
部に押圧して接着する。

【００２７】そして、前記吸着部１００をストックリフ
ター８２の上方に移動し、スポンジシート４６が接着さ
れた製品トレイ３２を吸着部１００からストックリフタ
ー８２のマガジン１１４に落下させてストックする。こ
のように、第２実施例によれば、第１実施例と同様にス
ポンジシート４６の接着を自動化したので、人手によっ
て接着作業を行うよりも、効率良く接着作業を行うこと
ができる。

【００２８】また、本実施例では、トレイ３２を逆さに
向けて搬送するようにしたので、トレイ３２内にゴミが
付着するのを防止できる。尚、本実施例では、トレイ３
２を吸着手段によって保持するようにしたが、これに限
られるものではなく、他の方式によってトレイ３２を保
持しても良い。また、本実施例では、トレイ３２を発泡
スチロール製とし、シート材をスポンジシート４６とし
たが、これに限られるものではない。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るトレイ
内のシート材自動接着装置によれば、シート材をトレイ
に自動で接着することができるので、シート材の接着作
業を効率良く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るトレイ内のシート材自動接着装置
の第１実施例を示す構造図

【図２】本発明に係るトレイ内のシート材自動接着装置
の第２実施例を示す構造図

【符号の説明】

１０、７０…トレイ内のシート材自動接着装置 １２、７２…トレイリフター １４…トレイ搬送コンベア １６、７４…接着剤供給装置 １８、７６…スポンジシートリフター ２０、７８…スポンジシート引離装置 ２２…スポンジシート搬送コンベア ２４、８０…圧着装置 ２８…ストックコンベア ３２…トレイ ４６…スポンジシート ５２、１１０…押出板 ８４…トレイ搬送装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】重ねられたトレイの裏底部を保持してトレ
   イを一枚ずつ引き離す保持部を有し、この保持部を移動
   させることによりトレイを搬送するトレイ搬送手段と、 前記トレイ搬送手段で搬送中のトレイの底部に接着剤を
   供給する接着剤供給手段と、 重ねられたシート材を一枚ずつ引き離すシート材引離手
   段と、 前記シート材引離手段で引き離されたシート材を、前記
   トレイ搬送手段の後流側に向けて搬送するシート材搬送
   手段と、 前記シート材搬送手段で搬送されたシート材を、前記ト
   レイ搬送手段の後流側に搬送されたトレイの底部に押圧
   して接着させる圧着手段と、 前記トレイ搬送手段の保持部のトレイ保持を解除して、
   シート材が接着された前記トレイをストックするトレイ
   ストック手段と、 から成ることを特徴とするトレイ内のシート材自動接着
   装置。