JPH0633592Y2 - キャビネット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は例えばディスクプレーヤなどのキャビネットに
関する。

「従来の技術」 従来、メインシャーシと門形シャーシにより四角枠を形
成してフロントパネルを取付ける技術があった。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、メインシャーシに門形シャーシをビス
止め固定する構造であったから、組立作業性の向上並び
に部品点数の低減などを容易に図り得ない等の問題があ
った。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、メインシャーシ前部上側に門形シャ
ーシを立設させ、各シャーシにフロントパネルを固定す
ると共に、前記シャーシの上面及び側面をトップカバー
で覆い、後面側からビス止め固定するトップカバー前端
をフロントパネル後面に当接させる一方、上下動及び後
方移動及び前方傾倒を阻止する係止片の係合によりメイ
ンシャーシに門形シャーシを固設させたことを特徴とす
るものである。

「作用」 従って、前記係止片を一体形成しておくことにより、メ
インシャーシと門形シャーシを簡単な操作で固定し得、
トップカバーとフロントパネルの当接により門形シャー
シを強固に立設維持し得、従来のようなビス止めを不要
にして組立作業の簡略化並びに部品数の削減などを容易
に行い得、従来に比べて取扱い操作性の向上並びにコス
ト低減などを容易に図り得るものである。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第１
図は要部の説明図、第２図はディスクプレーヤの全体
図、第３図は側面図であり、コンパクトディスクを内装
したマガジン（１）を装着するディスク出入口（２）
と、ディスクの再生及び選曲などを行う操作部（３）
と、時間及び選曲番号などを表示する表示部（４）と
を、フロントパネル（５）に配設する。

また、コンパクトディスクを再生するためのデッキ及び
電気回路などを装着する鈑金製メインシャーシ（６）を
備え、門形シャーシ（７）両端部をメインシャーシ
（６）両側に連結させ、各シャーシ（６）（７）により
形成する四角枠にフロントパネル（５）を取付け、ビス
（８）止め固定する。

また、メインシャーシ（６）後面にリヤーパネル（９）
を固設させると共に、前記シャーシ（６）（７）の上面
及び側面を覆うトップカバー（10）を備え、後面側から
リヤーパネル（９）にビス（11）止め固定するトップカ
バー（10）前端をフロントパネル（５）に当接させるも
ので、フロントパネル（５）とリヤーパネル（９）の間
隔に比べ、トップカバー（10）の前後長を若干長く形成
し、ビス（11）止めによりトップカバー（10）がフロン
トパネル（５）に圧接するように構成している。

さらに、第１図、第５図乃至第７図に示す如く、メイン
シャーシ（６）上端縁の後向きフック（12）に係止させ
て上下動を阻止する係止片（13）と、メインシャーシ
（６）側面の切り起し片（14）前端に係止させて後方移
動を阻止する係止片（15）と、メインシャーシ（６）前
部上側の受台（16）に上方から当接させて前方傾倒を阻
止する係止片（17）とを、門形シャーシ（７）両端部に
夫々対称構造で設ける。そして、第１図の状態で門形シ
ャーシ（７）を下降させてメインシャーシ（６）上端縁
に係止片（13）を当接させ、次いで門形シャーシ（７）
を前方に摺動させ、係止片（13）をフック（12）に係入
させ、また切り起し片（14）に係止片（15）を係合さ
せ、受台（16）上面に係止片（17）を当接させ、第５図
の如く、メインシャーシ（６）前部上側に門形シャーシ
（７）を立設固定させるもので、第４図のようにフロン
トパネル（５）を各シャーシ（６）（７）前面側に取付
け、フロントパネル（５）を門形シャーシ（７）上面に
ビス（８）止め固定すると共に、リヤーパネル（９）に
ビス（11）止め固定するトップカバー（10）前端をフロ
ントパネル（５）に当接させ、トップカバー（10）によ
って門形シャーシ（７）上部の後方移動を阻止するよう
に構成している。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、メインシャー
シ（６）前部上側に門形シャーシ（７）を立設させ、各
シャーシ（６）（７）にフロントパネル（５）を固定す
ると共に、前記シャーシ（６）（７）の上面及び側面を
トップカバー（10）で覆い、後面側からビス（11）止め
固定するトップカバー（10）前端をフロントパネル
（５）後面に当接させる一方、上下動及び後方移動及び
前方傾倒を阻止する係止片（13）（15）（17）の係合に
よりメインシャーシ（６）に門形シャーシ（７）を固設
させたもので、前記係止片（13）（15）（17）を一体形
成しておくことにより、メインシャーシ（６）と門形シ
ャーシ（７）を簡単な操作で固定でき、トップカバー
（10）とフロントパネル（５）の当接により門形シャー
シ（７）を強固に立設維持でき、従来のようなビス止め
を不要にして組立作業の簡略化並びに部品数の削減など
を容易に行うことができ、従来に比べて取扱い操作性の
向上並びにコスト低減などを容易に図ることができる等
の実用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部の説明図、第２図
はディスクプレーヤの全体図、第３図は側面図、第４図
は分解図、第５図は部分側面図、第６図は同平面図、第
７図は同正面図である。 （５）…フロントパネル （６）…メインシャーシ （７）…門形シャーシ （10）…トップカバー （11）…ビス （13）（15）（17）…係止片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】メインシャーシ前部上側に門形シャーシを
   立設させ、各シャーシにフロントパネルを固定すると共
   に、前記シャーシの上面及び側面をトップカバーで覆
   い、後面側からビス止め固定するトップカバー前端をフ
   ロントパネル後面に当接させる一方、上下動及び後方移
   動及び前方傾倒を阻止する係止片の係合によりメインシ
   ャーシに門形シャーシを固設させたことを特徴とするキ
   ャビネット。