JPH06333397A - 不揮発性半導体記憶装置の使用方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の使用方法

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JPH06333397A
JPH06333397A JP11985993A JP11985993A JPH06333397A JP H06333397 A JPH06333397 A JP H06333397A JP 11985993 A JP11985993 A JP 11985993A JP 11985993 A JP11985993 A JP 11985993A JP H06333397 A JPH06333397 A JP H06333397A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤書込みを防止しつつ、非選択セルが弱い書
込み状態となること防止する。 【構成】 ワードラインW1に-7V、ビットラインB1およ
びワードラインW2に5V、その他に0Vを印加する。非選択
セルC12については、コントロールゲート電極14に5Vが
印加されている為、電子がドレイン3に引戻されない。
また、ソースラインSに0Vを印加するので、サイドウォ
ール23は接地電位となり、チャネル領域17は非導通状態
である。したがって、セルC12のドレイン3とソース4間
は、非導通状態となり、他の非選択セルC21のソース4へ
ビットラインB1に印加している電圧が転送されることが
ない。これにより、非選択セルC12が弱い書込み状態
となることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不揮発性半導体記憶
装置の使用方法に関するものであり、特にその誤動作防
止に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、書き換え可能な不揮発性メモリと
してフラッシュ型E2PROM(以下フラッシュメモリ
という)が知られている。フラッシュメモリの構造につ
いて、図を用いて説明する。
【0003】図9にフラッシュメモリを構成するフラッ
シュメモリセルの構造を示す。フラッシュメモリセル5
0は、半導体基板2内にn+形ドレイン3及びn+形ソー
ス4が設けられる。ドレイン3とソース4間は、チャネ
ル領域16である。チャネル領域16上には、トンネル
酸化膜8が設けられる。さらに、トンネル酸化膜8上に
ポリシリコンで構成されたフローティングゲート12、
層間絶縁膜13、コントロールゲート電極14が順に設
けられる。
【0004】[書込み、消去、読み出し原理]上記のフ
ラッシュメモリセル50に対する情報の書込みおよび消
去について説明する。情報”0”を記憶する(消去状態
という)場合、コントロールゲート電極14に正の高電
圧を印加し、かつソース4、ドレイン3、および半導体
基板2に接地電位を与える。これにより、半導体基板2
の電子がF−N(Fowler-Nordheim)トンネリングにより
フローティングゲート12に流入する。
【0005】このように流入した電子により、チャネル
領域16にチャネルを形成させるためのコントロールゲ
ート14のしきい値電圧が上昇する。この状態が、フラ
ッシュフラッシュメモリセル50に情報”0”が記憶さ
れた状態である(消去状態)。
【0006】一方、フラッシュメモリセル50に情報”
1”を記憶させる(書込む)場合、フローティングゲー
ト12に流入させた電子を、ドレイン3に引き戻すた
め、コントロールゲート14に、−7[V]、ドレイン
3に5[V]を印加し、ソース4および半導体基板2に
接地電位を与える。
【0007】これによって、フローティングゲート12
に流入した電子が、F−Nトンネリングによりドレイン
3に引戻される。このように電子が引戻されることによ
り、チャネル領域16にチャネルを形成させるためのコ
ントロールゲート14のしきい値電圧が降下する。この
状態が、フラッシュメモリセル50に情報”1”を記憶
させた状態である(書込み状態)。
【0008】次に、フラッシュメモリセル50における
情報の読み出し動作を説明する。まず、コントロールゲ
ート電極14に、センス電圧Vsを印加する。センス電圧
Vsとは、書込み状態のしきい値電圧と、消去状態のしき
い値電圧の中間の電圧をいう。
【0009】フラッシュメモリセル50が消去状態であ
れば、フラッシュメモリセル50のしきい値電圧よりセ
ンス電圧Vsの方が低いので、チャネル領域16にチャネ
ルが形成されない。よって、ソース4の電位をドレイン
3の電位より高くしても、ドレイン3とソース4間に電
流が流れない。
【0010】これに対して、フラッシュメモリセル50
が書込み状態であれば、フラッシュメモリセル50のし
きい値電圧よりセンス電圧Vsの方が高いので、チャネル
領域16にチャネルが形成される。よって、ソース4の
電位をドレイン3の電位より高くすることにより、ドレ
イン3とソース4間に電流が流れる。
【0011】このように、フラッシュメモリセル50に
おいては、読み出し時には、コントロールゲート電極1
4に、書込み状態と消去状態の各々のしきい値電圧の間
の電圧であるセンス電圧Vsを印加することにより、チャ
ネル領域16にチャネルが形成されるか否かを検出し
て、書込み状態か消去状態かを判断する。
【0012】[マトリックス状に組合わせた場合の動
作]ところで、フラッシュメモリセル50を図10に示
す様に、マトリックス状に配置した場合、書込み又は消
去を希望するメモリセル(以下選択セルという)以外の
メモリセルに書込み又は消去をしてしまうおそれがあ
る。そこで、等価回路61においては、次に述べるよう
にして、確実に選択セルを選択できるようにしている。
(なお、選択セル以外を以下非選択セルという)。
【0013】なお、等価回路61においては、同一列に
配置されたメモリセルのコントロールゲート電極14は
各ワードラインで接続されている。例えば、セルC11
とセルC21はワードラインW1で接続されており、セ
ルC12とセルC22はワードラインW2で接続されて
いる。
【0014】また、同一行に配置されたメモリセルのド
レイン3は各ビットラインで接続されている。例えば、
セルC11とセルC12はビットラインB1で接続され
ており、セルC21とC22はビットラインB2で接続
されている。
【0015】また、セルC11、C12、C21および
C22のソース4はソースラインSで接続されている。
【0016】まず、消去について説明する。消去はワー
ドライン単位で行なわれる。選択セルをセルC11、C
21とする場合、ワードラインW1、W2に正の高電圧
を印加し、ソースラインS、ビットラインB1,B2に
接地電位を与える。これにより、すべてのセル(C11
〜C22)について、半導体基板2の電子がF−Nトン
ネリングによりフローティングゲート12に流入し、消
去状態となる。
【0017】このように、一括消去した後、以下の様に
セル毎に情報を書込む。選択セルをセルC11とする場
合、ワードラインW1に−7[V]、ビットラインB1
に5[V]を印加し、その他に接地電位を与える。セル
C11についてみると、フローティングゲート12の電
子がF−Nトンネリングによりドレイン3に引戻され、
書込み状態となる。
【0018】非選択セルC12については、セルC11
と同じくドレイン3に5[V]が印加されているが、コ
ントロールゲート電極に0[V]が印加されている為、
フローティングゲート12の電子がF−Nトンネリング
によりドレイン3に引戻されるほどの電圧(以下引戻し
電圧という)にはならない。したがって、誤って書込み
状態となることはない。
【0019】また、他の非選択セルC21については、
セルC11と同じくコントロールゲート電極に−7
[V]が印加されているが、ドレイン3には0[V]が
印加されている為、これも引戻し電圧にはならない。し
たがって、誤って書込み状態となることはない。
【0020】また、他の非選択セルC22については、
ドレイン3、コントロールゲート電極とも0[V]が印
加されている為、引戻し電圧にはならない。したがっ
て、誤って書込み状態となることはない。
【0021】このように、フラッシュメモリ1において
は、上記のような使用方法によって、選択トランジスタ
を設けることなく、情報の書込みと消去を行なうことが
できる。したがって、集積度の点で従来のE2PROM
と比べてセル面積を縮小化することができる。また、情
報の書込みと消去動作において、F−Nトンネリングを
用いているので、トンネル酸化膜8が劣化することな
く、かつ、消費電力を小さくすることができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなフラッシュメモリの使用方法においては、書込み
(電子をフローティングゲート12から引抜く)の際
に、選択セルのドレイン3が接続されているのと同じビ
ットラインに接続された非選択セルについて、弱い書込
み状態となるという問題がある。この問題について、図
10を用いて説明する。
【0023】セルC11を選択セルとする場合、非選択
セルC12については、ドレイン3とコントロールゲー
ト電極間で5[V]の電位差がある。したがって、フロ
ーティングゲート12の電子が全て、F−Nトンネリン
グによりドレイン3に引戻される電圧(引戻し電圧)に
はならないが、長期に渡って、セルC11に書込み・消
去を繰り返すと、セルC12のフローティングゲート1
2の電子が徐々に、ドレイン3に引戻され、やがて書込
み状態となってしまうことがある。
【0024】このような問題を解決する為に、ワードラ
インW2にビットラインB1と同程度の正の電圧を印加
することも考えられる。しかし、この場合は、非選択セ
ルであるセルC21が誤って書込み状態となるおそれが
ある。すなわち、セルC12が書込み状態である(しき
い値電圧が低い)場合、セルC12のコントロールゲー
ト電極に5[V]を印加すると、セルC12のチャネル
領域16は導通状態となる。これにより、ビットライン
B1に印加している5[V]がセルC12のソース4に
転送される。セルC11〜C22の各ソース4はソース
ラインSで接続されているので、結局セルC21のソー
ス4に5[V]が与えられることとなる。
【0025】これにより、セルC21においては、ソー
ス4に5[V]、コントロールゲート電極に−7[V]
が印加されることとなり、フローティングゲート12の
電子がF−Nトンネリングによりソース4に引戻され
る。すなわち、セルC21は誤って書込み状態となる。
【0026】また、ビットラインB1に印加している5
[V]を保持する為、消費電力が多くなる。
【0027】この発明は上記のような問題点を解決し、
消費電力が小さく、かつ信頼性を向上させた半導体記憶
装置の使用方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1の不揮発性半導
体記憶装置の使用方法においては、特定の単一メモリセ
ルの前記浮遊型電極から電子を引抜く場合には、電子を
引抜きたくない単一メモリセルが接続されている第2領
域ラインを基準電位として、電子を引抜きたい単一メモ
リセルが接続されている制御電極ラインを、負電位と
し、電子を引抜きたい単一メモリセルが接続されている
第2領域ラインを、正電位とし、電子を引抜きたくない
単一メモリセルが接続されている制御電極ラインを、正
電位とし、前記第1領域ラインに、前記スイッチング手
段を開状態とする電圧を印加する。
【0029】請求項2の不揮発性半導体記憶装置の使用
方法においては、 F)情報を書込む場合には、 f1)書込み予定ではない単一メモリセルが接続されてい
る第2領域ラインを基準電位として、 f2)書込み予定の単一メモリセルについては、以下のよ
うにして、第2領域と浮遊型電極間に書込み電圧を印加
し、 f2-1)当該単一メモリセルが接続されている制御電極ラ
インを、前記基準電位に対して負電位とするとともに、 f2-2)当該単一メモリセルが接続されている第2領域ラ
インを、前記基準電位に対して正電位とする、 f3)書込み予定の単一メモリセルが接続されているのと
同じ制御電極ラインに接続されている書込み予定外の単
一メモリセルについては、当該書込み予定外の単一メモ
リセルが接続されている第2領域ラインを第1の書込み
防止電位とすることにより、当該書込み予定外の単一メ
モリセルに前記書込み電圧が印加されないようにし、 f4)書込み予定の単一メモリセルが接続されているのと
同じ第2領域ラインに接続されている書込み予定外の単
一メモリセルについては、当該書込み予定外の単一メモ
リセルが接続されている制御電極ラインを第2の書込み
防止電位とすることにより、当該書込み予定外の単一メ
モリセルに前記書込み電圧が印加されないようにし、 f5)前記第1領域ラインに、前記スイッチング手段を開
状態とする電圧を印加し、 G)情報を消去する場合には、 g1)半導体基板を基準電位として、 g2)消去予定の単一メモリセルが接続されている制御電
極ラインを正電位とし、当該単一メモリセルが接続され
ている第2領域ラインを第1消去電位とすることによ
り、当該単一メモリセルの半導体基板と浮遊型電極間に
消去電圧を印加し、 g3)消去予定でない単一メモリセルについては、以下の
ようにして、前記消去電圧を印加しないようにし、 g3ー1)消去予定の単一メモリセルが接続されているのと
同じ制御電極ラインに接続されている消去予定外の単一
メモリセルについては、当該消去予定外の単一メモリセ
ルが接続されている第2領域ラインを第1の消去防止電
位とすることにより、当該消去予定外の単一メモリセル
に前記消去電圧が印加されないようにし、 g3-2)消去予定の単一メモリセルが接続されているのと
同じ第2領域ラインに接続されている消去予定外の単一
メモリセルについては、当該消去予定外の単一メモリセ
ルが接続されている制御電極ラインを第2の消去防止電
位とすることにより、当該消去予定外の単一メモリセル
に前記消去電圧が印加されないようにし、 g4)前記第1領域ラインに、前記スイッチング手段を開
状態とする電圧を印加する。
【0030】
【作用】請求項1の不揮発性半導体記憶装置の使用方法
においては、前記第1領域ラインに、前記スイッチング
手段を開状態とする電圧を印加しているので、引抜き予
定の単一メモリセルが接続されているのと同じ制御電極
ラインに接続されている引抜き予定外の単一メモリセル
については、第1領域側が開状態となる。したがって、
引抜き予定の単一メモリセルが接続されているのと同じ
第2領域ラインに接続されている引抜き予定外の単一メ
モリセルを弱い書込み状態としない為に、当該引抜き予
定外の単一メモリセルの制御電極を前記正電位として
も、当該引抜き予定外の単一メモリセルの第2領域の正
電位が、前記第1領域ラインを通じて、引抜き予定の単
一メモリセルが接続されているのと同じ制御電極ライン
に接続されている引抜き予定外の単一メモリセルの第1
領域に転送されることがない。請求項2の不揮発性半導
体記憶装置の使用方法においては、書込み時には、前記
第1領域ラインに、前記スイッチング手段を開状態とす
る電圧を印加しているので、書込み予定の単一メモリセ
ルが接続されているのと同じ制御電極ラインに接続され
ている書込み予定外の単一メモリセルについて、第1領
域側が開状態となる。
【0031】したがって、書込み予定の単一メモリセル
が接続されているのと同じ第2領域ラインに接続されて
いる書込み予定外の単一メモリセルを弱い書込み状態と
しない為に、当該書込み予定外の単一メモリセルの制御
電極を前記正電位としても、当該書込み予定外の単一メ
モリセルの第2領域の正電位が、前記第1領域ラインを
通じて、書込み予定の単一メモリセルが接続されている
のと同じ制御電極ラインに接続されている書込み予定外
の単一メモリセルの第1領域に転送されることがない。
【0032】また、消去時には、前記第1領域ライン
に、前記スイッチング手段を開状態とする電圧を印加し
ているので、消去予定の単一メモリセルが接続されてい
るのと同じ制御電極ラインに接続されている消去予定外
の単一メモリセルについて、第1領域側が開状態とな
る。
【0033】したがって、消去予定の単一メモリセルが
接続されているのと同じ制御電極ラインに接続されてい
る消去予定外の単一メモリセルの第2領域ラインの電位
が、前記第1領域ラインを通じて、消去予定の単一メモ
リセルの第1領域に転送されることを防止することがで
きる。
【0034】すなわち、消去予定の単一メモリセルの電
路形成可能領域に、消去予定の単一メモリセルが接続さ
れているのと同じ制御電極ラインに接続されている消去
予定外の単一メモリセルの第2領域ラインの電位が、転
送されることを防止することができる。これにより、消
去予定の単一メモリセルのみ、前記消去電圧を印加する
ことができる。
【0035】
【実施例】
[フラッシュメモリセル1の構造]本発明の一実施例を
図面に基づいて説明する。まず、図2に本発明の一実施
例によるフラッシュメモリのフラッシュメモリセル1を
示す。
【0036】図1に示すように、フラッシュメモリセル
1においては、p形半導体基板2内に、第2領域である
+形ドレイン3及び第1領域であるn+形ソース4が設
けられる。ドレイン3とソース4間の基板表面には、チ
ャネル領域16、17が形成される。なお、本実施例に
おいては、チャネル領域16およびチャネル領域17で
電路形成可能領域を構成している。
【0037】チャネル領域16の上方には、トンネル絶
縁膜であるトンネル酸化膜8が設けられ、さらにトンネ
ル酸化膜8の上方には浮遊型電極であるフローティング
ゲート12が設けられている。
【0038】フローティングゲート12の上方には、層
間絶縁膜である三層絶縁膜13を介して、制御電極であ
るコントロールゲート電極14が設けられている。
【0039】チャネル領域17の上方には、シリコン酸
化膜18が設けられる。シリコン酸化膜18の上方には
チャネル電極であるサイドウォール23が設けられてい
る。本実施例においては、サイドウォール23を図に示
すように、フローティングゲート12およびコントロー
ルゲート電極14と絶縁状態で、側壁型で構成した。な
お、材質としてはポリシリコンを用いた。
【0040】なお、シリコン酸化膜18はフローティン
グゲート12およびコントロールゲート電極14を覆っ
ている。また、ドレイン3とフローティングゲート12
は図に示すように、一部がオーバーラップした状態とな
っている。
【0041】ソース電極24は、ソース4と接続されて
いるとともに、サイドウォール23とも接続されてい
る。本実施例においては、ソース4とサイドウォール2
3で第1領域電極を構成している。
【0042】なお、本実施例においては、チャネル領域
17、シリコン酸化膜18およびサイドウォール23で
スイッチング手段を構成している。
【0043】[フラッシュメモリセル1の動作]つぎ
に、図1、図3を用いてフラッシュメモリセル1の使用
方法について説明する。図1は、フラッシュメモリセル
1をマトリックス状に配置したフラッシュメモリの等価
回路51を示す。図3は、セルC11を選択セルとする
場合に、書込み時、消去時および読み出し時に印加する
電圧の一例を示す。
【0044】まず、消去について説明する。消去はワー
ドライン単位で行なわれる。選択セルをセルC11、C
21とする場合、制御電極ラインであるワードラインW
1に18[V]を印加し、その他のラインには接地電位
を与える。これにより、図5に示すように、半導体基板
2およびドレイン3の電子が、F−Nトンネリングによ
りフローティングゲート12に流入し、消去状態とな
る。
【0045】一方、非選択セルC12、C22について
は、コントロールゲート電極14(図2参照)に0
[V]が印加されるので、消去状態とはならない。な
お、ワードラインW2に正の高電圧(18[V]を印加
すれば、全てのメモリセルを一括消去することもでき
る。
【0046】セル毎に情報を書込む場合は、まず一括消
去してから行なう。図1に戻って、選択セルをセルC1
1とする場合、ワードラインW1に−7[V]、第2領
域ラインであるビットラインB1およびワードラインW
2に5[V]を印加し、その他に接地電位を与える。こ
れにより、ビットラインB2を基準電位とすると、ワー
ドラインW1は負電位、ビットラインB1は正電位とな
る。セルC11についてみると、図4に示すように、ド
レイン3とフローティングゲート12間に書込み電圧が
印加され、F−Nトンネリングにより、フローティング
ゲート12の電子がドレイン3に引戻され、書込み状態
となる。
【0047】非選択セルC12については、コントロー
ルゲート電極14に5[V]が印加されているので、ビ
ットラインB2を基準電位とするとコントロールゲート
電極14は第2の書込み防止電位となっている。したが
って、ドレイン3には5[V]が印加されていても、前
記書込み電圧が印加されず、F−Nトンネリングは生じ
ない。これにより、フローティングゲート12の電子が
ドレイン3に引戻されることはない。すなわち、誤って
書込み状態となることはない。
【0048】また、本実施例においては、第1領域ライ
ンであるソースラインSを接地電位としているので、全
てのセル(C11〜C22)のソース電極24と接続さ
れたサイドウォール23は接地電位となる。これにより
チャネル領域17は非導通状態となる。すなわち、チャ
ネル領域17、シリコン酸化膜18およびサイドウォー
ル23をスイッチング手段と見ると、このスイッチング
手段は開状態となる。これにより、セルC12のドレイ
ン3とソース4間が導通状態とならず、セルC12のビ
ットラインB1に印加している電圧(この場合、5
[V])が、ソースラインSを通じて、非選択セルC2
1のソース4に転送されることがない。
【0049】したがって、非選択セルC21について
は、セルC11と同じくコントロールゲート電極14に
−7[V]が印加されているが、ドレイン3およびソー
ス4には0[V]が印加される。これにより、ビットラ
インB2を基準電位とすると、ドレイン3は第1の書込
み防止電位となり、ドレイン3とフローティングゲート
12間に書込み電圧が印加されず、誤って書込み状態と
なることはない。
【0050】また、他の非選択セルC22については、
ドレイン3、コントロールゲート電極にともに0[V]
が印加されている為、ドレイン3とフローティングゲー
ト12間に書込み電圧が印加されない。したがって、誤
って書込み状態となることはない。
【0051】なお、本実施例においては、ドレイン3と
フローティングゲート12間で、トンネル酸化膜8にか
かる電界が以下に示すように減少する。この電界の減少
について図4Bを用いて、説明する。
【0052】図4Bは、図4A(書込み開始状態)の等
価回路を示す。図4Aにおいてコントロールゲート電極
14、フローティングゲート12、ドレイン3、ソース
4および基板2との間に静電容量が生ずる。この場合、
コントロールゲート電極14とフローティングゲート1
2間の容量を容量C1、フローティングゲート12と半
導体基板2間の容量を容量C2、フローティングゲート
12とドレイン3間の容量を容量C3とし、フローティ
ングゲート12の電位をVf、ドレイン3の電位をV
d、半導体基板の電位をVw、コントロールゲート電極
14の電位をVcとすると、Vd,Vc,Vf,Vwと
容量C1,C2,C3とは以下の関係にある。
【0053】 (Vc-Vf)・C1=(Vf−Vw)・C2+(Vf-Vd)・C3 ・・・(1) (1)式より、電位Vfは、 Vf=(Vc・C1+Vw・C2+Vd・C3)/(C1+C2+C3) ・・・(2) で表わされる。
【0054】ここで、C1/(C1+C2+C3)=α,C2/(C1
+C2+C3)=β,C3/(C1+C2+C3)=γとすると、電位V
fは、 Vf=α・Vc+β・Vw+γ・Vd ・・・(3) で表わされる。
【0055】ところで、フローティングゲート12に
は、注入された電子の分だけマイナスの電荷が存在する
ので、マイナスの電位である「−Ve」が存在する。
【0056】したがって、容量C3の電界Eは、トンネ
ル酸化膜8の膜厚をToxとすると、以下の式で表わされ
る。
【0057】E={Vd-VF-(-Ve)}/Tox =(Vd-VF+Ve)/Tox ・・・(4) (3)(4)式より、電界Eは、 E={Vd- (α・Vc+β・Vw+γ・Vd)+Ve}/Tox・・・(5) で表わされる。
【0058】非選択セルC12について、コントロール
ゲート電極14に0[V]を印加した場合における容量
C3の電界をE0とし、5[V]を印加する場合におけ
る容量C3の電界をE5とした場合、電界E0、E5は以
下の様になる。
【0059】電界E0については、Vc=0,Vw=0であ
るので、(5)式より、 E0={(1−γ)・Vd+Ve}/Tox・・・・・・・(6) となる。
【0060】電界E5については、Vc=5,Vw=0であ
るので、(5)式より、 E5={(1−γ)・Vd−5α+Ve}/Tox・・・(7) となる。
【0061】(6)、(7)式より、非選択セルC12
についての、ドレイン3とフローティングゲート12間
における電界Eは「−5α/Tox」分だけ弱くなる。こ
れにより、非選択セルC12が弱い書込み状態となるこ
とを防止することができる。このように、本実施例にお
いては、非選択セルC12については、フローティング
ゲート12とドレイン3に同電圧を印加している。した
がって、フローティングゲート12から電子を引抜こう
とする力は、電子それ自体が持っている電荷から発生す
る電界のみとなる。これにより、書込みの際、非選択セ
ルに対してストレスがかからないようなフラッシュメモ
リセルおよび電圧印加方法を提供することができる。
【0062】なお、本実施例においては、第1の書込み
防止電位と第2の書込み防止電位を同電位としている
が、これに限られることなく、前記書込み電圧が印加さ
れないような電位であれば、どのような電位でもよい。
【0063】つぎに、読み出しについて説明する。セル
C11を選択セルとする場合は、ワードラインW1にセ
ンス電圧としてVs(5[V])を、ソースラインSに
読み出し電圧としてVr(5[V])を印加し、ビット
ラインB2をオープンにし、ビットラインB1に0Vを
印加するとともにセンスアンプを接続する。また、他の
ラインに接地電位を与える。
【0064】ワードラインW1にセンス電圧Vsが印加
されているので、セルC11が書込み状態であれば、選
択セルC11のチャネル領域16はオン状態となる。一
方、ソースラインSに読み出し電圧Vr(5[V])が
印加されているので、選択セルC11のチャネル領域1
7は導通状態となる。
【0065】すなわち、チャネル領域16、17とも導
通状態となる。したがって、セルC11のドレイン3、
ソース4間に電流が流れ、これをビットラインB1に接
続したセンスアンプで読み取ることができる。
【0066】これに対して、セルC11が消去状態であ
れば、選択セルC11のチャネル領域16はオフ状態と
なる。したがって、選択セルC11のチャネル領域17
の状態にかかわらず、ドレイン3とソース4間には電流
が流れない。
【0067】非選択セルC12,C22については、ワ
ードラインW2にセンス電圧が印加されていない為、チ
ャネル領域16は非導通状態である。したがって、ソー
スおよびドレイン間には電流が流れない。
【0068】また、他の非選択セルC21については、
ビットラインB2がオープン状態であるので、誤って情
報が読み出されることはない。このようにして、選択セ
ルの情報のみ読み出すことができる。
【0069】このように、フラッシュメモリセル1にお
いては、書込み時に、チャネル領域17、シリコン酸化
膜18およびサイドウォール23を一種のスイッチング
手段として用いることができる。したがって、非選択セ
ルC12を弱い書込み状態になることを防止するため、
ワードラインW2を正電位、ビットラインB1を正電位
としても、他の非選択セルC21が誤って書込み状態と
なることを防止できる。これにより、信頼性の高いフラ
ッシュメモリを得ることができる。
【0070】また、読み出し時には、ソース4に読み出
し電圧を印加することよりに、チャネル形成領域17を
導通状態とすることができる。なお、この読み出し電圧
は書込み状態の有無を調べる検出電圧として利用される
こととなる。
【0071】このように、本実施例においては、フロー
ティングゲート12の側壁に、導電性のサイドウォール
23を設けて、一種のスイッチング手段として用いてい
る。したがって、セル面積をほとんど増加させることな
く、スイッチング手段を設けることができる。
【0072】すなわち、セル面積を縮小しつつ、消費電
力も小さく、かつ信頼性を向上させた半導体記憶装置の
使用方法を提供することができる。
【0073】[他のフラッシュメモリセルについて]本
発明に用いる他のフラッシュメモリセルについて説明す
る。上記実施例においては、サイドウォール23を導電
体で構成したが、絶縁体、例えばシリコン酸化膜等で構
成してもよい。この場合でも、書込み・消去時について
は、チャネル領域17、シリコン酸化膜18およびサイ
ドウォール23を一種のスイッチング手段として用いる
ことができる。なお、読み出し時には、ソース4に読み
出し電圧を印加することにより、ソース4と半導体基板
2との間の空乏層が拡大し、フローティングゲート12
の下部の空乏層とつながり、ソース4とドレイン3間に
電流を流すことができる。
【0074】また、サイドウォール23を絶縁体で構成
する際、比誘電率の高い物質、例えばTa25、PZ
T、SrTiO3等で構成し、ソース電極24がチャネ
ル領域17の上方を覆うようにしてもよい。これによ
り、サイドウォール23を絶縁体で構成した際、比較的
低い電圧であっても、チャネル領域17をオン状態とす
ることができるとともに、チャネル領域17のgm(相
互コンダクタンス)を高くすることができ、そのためさ
らに高速に読み出しが可能になるとともに、安定な読み
出し動作を得ることもできる。
【0075】なぜなら、ソース電極24に読み出し電圧
を印加することにより、発生する電界の強度は、印加す
る電圧値およびサイドウォール23の比誘電率に比例
し、ソース電極24と半導体基板2間の距離に反比例す
る。したがって、サイドウォール23に比誘電率の高い
物質を用いることにより、発生する電界を強くすること
ができるからである。
【0076】他のフラッシュメモリセル81を図6に示
す。全体的としては、フラッシュメモリセル81はフラ
ッシュメモリセル1とほぼ同様の構造をしている。但
し、フラッシュメモリセル1においては、チャネル電極
としての導電性サイドウォールがソース電極24と別々
に形成されるのでなく、ソース電極24とチャネル電極
が同時に形成される点で、両者は異なる。
【0077】すなわち、フラッシュメモリセル1におい
ては、サイドウォール23は全面に形成したポリシリコ
ン層を、LDD構造のトランジスタを製造する場合と同
様にして、異方性エッチングにより形成される。したが
って、サイドウォール23の幅D(図2参照)は、形成
するポリシリコン層の膜厚によって決められる。このポ
リシリコン層はCVD法によって形成するので、その厚
みについては、精密に制御することが出来る。したがっ
て、サイドウォール23の幅Dを精密に制御でき、セル
面積の縮小化を図ることができるという利点がある。
【0078】これに対して、フラッシュメモリセル81
においては、サイドウォールを形成する工程が不要とな
り、ソース4及びドレイン3を形成する際、チャネル領
域17をマスクで覆うだけでよいので、より簡易にフラ
ッシュメモリを製造することができる。
【0079】[他の応用例]上記実施例においては、消
去の際、ワードラインごとに一括消去するようにしてい
たが、各セルごとに消去状態とすることもできる。例え
ば、セルC11を消去状態とする場合、ワードラインW
1に18[V]、ワードラインW2に9[V]、ビット
ラインB2に9[V]を印加し、その他のラインには接
地電位を与える。これにより、選択セルであるセルC1
1については、半導体基板2を基準電位として、ワード
ラインW1は正電位、ビットラインB1は第1消去電位
(この場合は0[V]となる。したがって、セルC11
については、半導体基板2とフローティングゲート12
間およびドレイン3とフローティングゲート12間に消
去電圧が印加される。これにより、上記実施例と同様
に、半導体基板2およびドレイン3の電子がF−Nトン
ネリングによりフローティングゲート12に流入し消去
状態となる。
【0080】これに対して、非選択セルC12について
は、ドレイン3に0[V]、コントロールゲート電極に
9[V]が印加されることになる。すなわち、半導体基
板2を基準電位として、ワードラインW2は第2の消去
防止電位となる。したがって、セルC12については、
前記消去電圧が印加されないので、F−Nトンネリング
が発生せず、消去状態とならない。
【0081】また、非選択セルC21については、ドレ
イン3に9[V]、コントロールゲート電極に18
[V]が印加されることになる。すなわち、半導体基板
2を基準電位として、ビットラインB2は第1の消去防
止電位となる。したがって、セルC21については、前
記消去電圧が印加されないので、F−Nトンネリングが
発生せず、消去状態とならない。
【0082】また、非選択セルC22については、ドレ
イン3に9[V]、コントロールゲート電極に9[V]
が印加されることになる。すなわち、半導体基板2を基
準電位として、ビットラインB2は第1の消去防止電位
となり、ワードラインW2は第2の消去防止電位とな
る。したがって、セルC21については、前記消去電圧
が印加されないので、F−Nトンネリングが発生せず、
消去状態とならない。
【0083】なお、この消去方法においては、ソースラ
インSは接地電位とされているので、セルC11〜セル
C22のチャネル領域17は非導通状態である。したが
って、セルC21についてチャネル領域16が導通状態
となっても、ビットラインB2に印加された9[V]
が、ソースラインSを通じて、セルC11のソース4に
転送されることがない。
【0084】なお、セルC11については、制御電極ラ
インに18[V]を印加しているので、チャネル領域1
6が導通状態となっているが、前述の様にビットライン
B2に印加された9[V]が、セルC11のソース4に
転送されることがないので、セルC11を確実に消去状
態とすることができる。
【0085】また、この場合、ビットラインB2を第1
の消去防止電位とし、ワードラインW2を第2の消去防
止電位とすることにより、セルC22のトンネル酸化膜
8にかかる電界を下げることができる。特に、第1の消
去防止電位と第2の消去防止電位を同電位とすることに
より、セルC22のトンネル酸化膜8にかかる電界は、
電子それ自体が持っている電荷から発生する電界のみと
なる。
【0086】このようにして、各セルごとに書込み・消
去を行なうことができる。なお、この消去方法において
は、ワードラインW2に9[V]を印加しているが、ワ
ードラインW2に0[V]を印加しても、各セルごとに
消去をすることができる。
【0087】このように、本発明にかかる方法によっ
て、各セル毎に書込み・消去を行なうこともできるの
で、図7、図8に示すようなE2PROMを提供するこ
とができる。
【0088】図7に示す選択バイト101を消去状態と
する為には、図7に示すような電圧を印加すればよい。
これにより、バイト毎に消去状態とすることができる。
また、図8に示す選択バイト101を書込み状態とする
為には、図8に示すような電圧を印加すればよい。これ
により、バイト毎に書込み状態とすることができる。な
お、上記実施例においては、半導体基板2とフローティ
ングゲート12間、ドレイン3とフローティングゲート
12間双方に、消去電圧を印加するようにしているが、
半導体基板2とフローティングゲート12間のみに消去
電圧を印加するようにしてもよい。この場合、半導体基
板2からのみ電子をフローティングゲート12に流入さ
せることになる。例えば、ドレイン3を開状態とすれ
ば、半導体基板2からのみ電子をフローティングゲート
12に流入させることができる。なお、この場合は、セ
ル毎でなく、ワードラインごとに一括消去することにな
る。
【0089】
【発明の効果】請求項1の不揮発性半導体記憶装置の使
用方法においては、前記第1領域ラインに、前記スイッ
チング手段を開状態とする電圧を印加している。したが
って、引抜き予定の単一メモリセルが接続されているの
と同じ第2領域ラインに接続されている引抜き予定外の
単一メモリセルの制御電極を前記正電位としても、当該
引抜き予定外の単一メモリセルの第2領域の正電位が、
前記第1領域ラインを通じて、引抜き予定の単一メモリ
セルが接続されているのと同じ制御電極ラインに接続さ
れている引抜き予定外の単一メモリセルの前記第1領域
に転送されることがない。
【0090】これにより、引抜き予定の単一メモリセル
が接続されているのと同じ第2領域ラインに接続されて
いる引抜き予定外の単一メモリセルを弱い書込み状態と
なるのを防止しつつ、当該引抜き予定の単一メモリセル
のみ、電子を引抜くことができる。すなわち、消費電力
も小さく、かつ信頼性を向上させた半導体記憶装置の使
用方法を提供することができる。
【0091】請求項2の不揮発性半導体記憶装置の使用
方法においては、書込み時には、前記第1領域ライン
に、前記スイッチング手段を開状態とする電圧を印加し
ているので、書込み予定の単一メモリセルが接続されて
いるのと同じ第2領域ラインに接続されている書込み予
定外の単一メモリセルの制御電極を前記正電位として
も、当該書込み予定外の単一メモリセルの第2領域の正
電位が、前記第1領域ラインを通じて、書込み予定の単
一メモリセルが接続されているのと同じ制御電極ライン
に接続されている書込み予定外の単一メモリセルの前記
第1領域に転送されることがない。
【0092】これにより、書込み予定の単一メモリセル
が接続されているのと同じ第2領域ラインに接続されて
いる書込み予定外の単一メモリセルを弱い書込み状態と
なるのを防止しつつ、当該書込み予定の単一メモリセル
のみ、書込むことができる。また、消去時には、前記第
1領域ラインに、前記スイッチング手段を開状態とする
電圧を印加しているので、したがって、消去予定の単一
メモリセルが接続されているのと同じ制御電極ラインに
接続されている消去予定外の単一メモリセルの第2領域
ラインの電位が、前記第1領域ラインを通じて、消去予
定の単一メモリセルの第1領域に転送されることを防止
することができる。これにより、消去予定の単一メモリ
セルのみ、消去状態とすることができる。
【0093】このように各セル毎に情報の書込み・消去
を確実に行なうことができ、消費電力も小さく、かつ信
頼性を向上させた半導体記憶装置の使用方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラッシュメモリ1をマトリックス状に配置し
た等価回路51を示す図である。
【図2】フラッシュメモリ1の要部断面図である。
【図3】フラッシュメモリ1が動作する際に印加する電
圧の一例を示す図である。
【図4】書込みを開始したフラッシュメモリ1の状態を
示す原理図である。
【図5】消去を開始したフラッシュメモリ1の状態を示
す原理図である。
【図6】他の実施例であるフラッシュメモリ81の要部
断面図である。
【図7】フラッシュメモリ1をマトリックス状に配置し
た状態及びバイト毎に消去する場合に印加する電圧の一
例を示す図である。
【図8】フラッシュメモリ1をマトリックス状に配置し
た状態及びバイト毎に書込む場合に印加する電圧の一例
を示す図である。
【図9】従来のフラッシュメモリセルを示す要部断面図
である。
【図10】従来のフラッシュメモリの等価回路61を示
す図である。
【符号の説明】
3・・・ドレイン 4・・・ソース 8・・・トンネル酸化膜 12・・・フローティングゲート 13・・・三層絶縁膜 14・・・コントロールゲート電極 16・・・チャネル領域 17・・・チャネル領域 18・・・シリコン酸化膜 23・・・サイドウォール 24・・・ソース電極 B1,B2・・・ビットライン W1,W2・・・ワードライン S・・・・・・ソースライン
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792 H01L 29/78 371

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)a1)〜a6)を備えた単一メモリセルをマ
    トリックス状に配置し、 a1)半導体基板の第1領域、 a2)前記第1領域と離れた位置に形成された第2領域、 a3)前記第2領域と隣接して前記第1領域との間に形成
    された電路形成可能領域、 a4)前記電路形成可能領域の上方に設けられた浮遊型電
    極、 a5)前記浮遊型電極に間接的に電圧を印加することによ
    り、前記浮遊型電極に電子を注入又は前記浮遊型電極か
    ら電子を引抜く制御電極、 a6)前記電路形成可能領域と前記第1領域との間に直列
    に設けられ、第1領域用の電極に所定の電圧を印加する
    ことにより、開閉状態が変化するスイッチング手段、 B)同一行に配置された単一メモリセルの第2領域を接
    続する第2領域ラインを各行ごとに設け、 C)同一列に配置された単一メモリセルの制御電極を接
    続する制御電極ラインを各列ごとに設け、 D)全ての単一メモリセルの第1領域を接続する第1領
    域ラインを設け、 E)特定の単一メモリセルの前記浮遊型電極から電子を
    引抜く場合には、 e1)電子を引抜きたくない単一メモリセルが接続されて
    いる第2領域ラインを基準電位として、 e2)電子を引抜きたい単一メモリセルが接続されている
    制御電極ラインを、負電位とし、 e3)電子を引抜きたい単一メモリセルが接続されている
    第2領域ラインを、正電位とし、 e4)電子を引抜きたくない単一メモリセルが接続されて
    いる制御電極ラインを、正電位とし、 e5)前記第1領域ラインに、前記スイッチング手段を開
    状態とする電圧を印加すること、 を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の使用方法。
  2. 【請求項2】A)a1)〜a6)を備えた単一メモリセルをマ
    トリックス状に配置し、 a1)半導体基板の第1領域、 a2)前記第1領域と離れた位置に形成された第2領域、 a3)前記第2領域と隣接して前記第1領域との間に形成
    された電路形成可能領域、 a4)前記電路形成可能領域の上方に設けられた浮遊型電
    極、 a5)前記浮遊型電極に間接的に電圧を印加することによ
    り、前記浮遊型電極に電子を注入又は前記浮遊型電極か
    ら電子を引抜く制御電極、 a6)前記電路形成可能領域と前記第1領域との間に直列
    に設けられ、第1領域用の電極に所定の電圧を印加する
    ことにより、開閉状態が変化するスイッチング手段、 B)同一行に配置された単一メモリセルの第2領域を接
    続する第2領域ラインを各行ごとに設け、 C)同一列に配置された単一メモリセルの制御電極を接
    続する制御電極ラインを各列ごとに設け、 D)全ての単一メモリセルの第1領域を接続する第1領
    域ラインを設け、 E)特定の単一メモリセルの前記浮遊型電極から前記第
    2領域に電子を引抜くことにより情報を書込み、特定の
    単一メモリセルの前記浮遊型電極に電子を注入すること
    により情報を消去する不揮発性半導体記憶装置の使用方
    法であって、 F)情報を書込む場合には、 f1)書込み予定ではない単一メモリセルが接続されてい
    る第2領域ラインを基準電位として、 f2)書込み予定の単一メモリセルについては、以下のよ
    うにして、第2領域と浮遊型電極間に書込み電圧を印加
    し、 f2-1)当該単一メモリセルが接続されている制御電極ラ
    インを、前記基準電位に対して負電位とするとともに、 f2-2)当該単一メモリセルが接続されている第2領域ラ
    インを、前記基準電位に対して正電位とする、 f3)書込み予定の単一メモリセルが接続されているのと
    同じ制御電極ラインに接続されている書込み予定外の単
    一メモリセルについては、当該書込み予定外の単一メモ
    リセルが接続されている第2領域ラインを第1の書込み
    防止電位とすることにより、当該書込み予定外の単一メ
    モリセルに前記書込み電圧が印加されないようにし、 f4)書込み予定の単一メモリセルが接続されているのと
    同じ第2領域ラインに接続されている書込み予定外の単
    一メモリセルについては、当該書込み予定外の単一メモ
    リセルが接続されている制御電極ラインを第2の書込み
    防止電位とすることにより、当該書込み予定外の単一メ
    モリセルに前記書込み電圧が印加されないようにし、 f5)前記第1領域ラインに、前記スイッチング手段を開
    状態とする電圧を印加し、 G)情報を消去する場合には、 g1)半導体基板を基準電位として、 g2)消去予定の単一メモリセルが接続されている制御電
    極ラインを正電位とし、当該単一メモリセルが接続され
    ている第2領域ラインを第1消去電位とすることによ
    り、当該単一メモリセルの半導体基板と浮遊型電極間に
    消去電圧を印加し、 g3)消去予定でない単一メモリセルについては、以下の
    ようにして、前記消去電圧を印加しないようにし、 g3ー1)消去予定の単一メモリセルが接続されているのと
    同じ制御電極ラインに接続されている消去予定外の単一
    メモリセルについては、当該消去予定外の単一メモリセ
    ルが接続されている第2領域ラインを第1の消去防止電
    位とすることにより、当該消去予定外の単一メモリセル
    に前記消去電圧が印加されないようにし、 g3-2)消去予定の単一メモリセルが接続されているのと
    同じ第2領域ラインに接続されている消去予定外の単一
    メモリセルについては、当該消去予定外の単一メモリセ
    ルが接続されている制御電極ラインを第2の消去防止電
    位とすることにより、当該消去予定外の単一メモリセル
    に前記消去電圧が印加されないようにし、 g4)前記第1領域ラインに、前記スイッチング手段を開
    状態とする電圧を印加すること、 を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の使用方法。
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