JP3285412B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

Info

Publication number
JP3285412B2
JP3285412B2 JP11991893A JP11991893A JP3285412B2 JP 3285412 B2 JP3285412 B2 JP 3285412B2 JP 11991893 A JP11991893 A JP 11991893A JP 11991893 A JP11991893 A JP 11991893A JP 3285412 B2 JP3285412 B2 JP 3285412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
electrode
floating
voltage
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11991893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06334193A (ja
Inventor
規之 下地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP11991893A priority Critical patent/JP3285412B2/ja
Publication of JPH06334193A publication Critical patent/JPH06334193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3285412B2 publication Critical patent/JP3285412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不揮発性半導体記憶
装置に関するものであり、特にその誤動作防止に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日、書き換え可能な不揮発性メモリと
してフラッシュ型E2PROM(以下フラッシュメモリ
という)が知られている。フラッシュメモリの構造につ
いて、図を用いて説明する。
【0003】図13にフラッシュメモリを構成するフラ
ッシュメモリセル50の構造を示す。フラッシュメモリ
セル50は、半導体基板2内にn+形ドレイン3及びn+
形ソース4が設けられる。ドレイン3とソース4間は、
チャネル領域16である。チャネル領域16上には、ト
ンネル酸化膜8が設けられる。さらに、トンネル酸化膜
8上にポリシリコンで構成されたフローティングゲート
12、層間絶縁膜13、コントロールゲート電極14が
順に設けられる。
【0004】[書き込み、消去、読み出し原理]上記の
フラッシュメモリ50に対する情報の書き込みおよび消
去について説明する。情報”1”を書き込む場合、コン
トロールゲート電極14、ドレイン3に高電圧を印加
し、かつソース4、および半導体基板2に接地電位を与
える。これにより、ドレイン3近傍で発生したホットエ
レクトロンは、トンネル酸化膜8の電位障壁を飛び越え
てフローティングゲート12内に流入する。
【0005】このように流入した電子により、チャネル
領域16にチャネルを形成させるためのコントロールゲ
ート電圧のしきい値が上昇する。この状態が、フラッシ
ュフラッシュメモリ50に情報”1”が書き込まれた状
態である(以下書き込み状態という)。
【0006】一方、フラッシュメモリ50に情報”0”
を記憶させる(消去する)場合、フローティングゲート
12に流入させた電子を、ソース4に戻すため、フロー
ティングゲート12とソース4間に、情報の書き込み時
とは反対方向の高電圧を印加する。これにより、書き込
み時とは反対方向の電界が発生し、F−N(Fowler-Nor
dheim)トンネリングにより電子がソース4に引戻され
る。
【0007】このように電子が引戻されることにより、
チャネル領域16にチャネルを形成させるためのコント
ロールゲート電圧のしきい値が降下する。この状態が、
フラッシュメモリ50に情報”0”を記憶させた状態で
ある(以下非書き込み状態という)。
【0008】次に、フラッシュメモリ50における情報
の読み出し動作を説明する。まず、コントロールゲート
電極14に、センス電圧Vsを印加する。センス電圧Vsと
は、書き込み状態のしきい値電圧と、非書き込み状態の
しきい値電圧の中間の電圧をいう。
【0009】フラッシュメモリ50が書き込み状態であ
れば、フラッシュメモリ50のしきい値電圧よりセンス
電圧Vsの方が低いので、チャネル領域16にチャネルが
形成されない。よって、ドレイン3の電位をソース4の
電位より高くしても、ドレイン3とソース4間に電流が
流れない。
【0010】これに対して、フラッシュメモリ50が非
書き込み状態であれば、フラッシュメモリ50のしきい
値電圧よりセンス電圧Vsの方が高いので、チャネル領域
16にチャネルが形成される。よって、ドレイン3の電
位をソース4の電位より高くすることにより、ドレイン
3とソース4間に電流が流れる。
【0011】このように、フラッシュメモリ50におい
ては、読み出し時には、コントロールゲート電極14
に、書き込み状態と非書き込み状態の各々のしきい値電
圧の間の電圧であるセンス電圧Vsを印加することによ
り、チャネル領域16にチャネルが形成されるか否かを
検出して、書き込み状態か非書き込み状態かを判断す
る。 [マトリックス状に組合わせた場合の書き込み動作]と
ころで、フラッシュメモリ50をマトリックス状に配置
した場合に、書き込みを希望するメモリセル(以下選択
セルという)以外のメモリセルに書き込みをしてしまう
おそれがある。そこで、図14に示す等価回路61にお
いては、次に述べるようにして、確実に選択セルを選択
できるようにしている。(なお、選択セル以外を以下非
選択セルという)。
【0012】ワードラインW1に18[V]、ビットラ
インB1に10[V]を印加し、ビットラインB2をオ
ープンにし、ワードラインW1および半導体基板2を接
地電位とする。選択セルC11について見てみると、コ
ントロールゲート電極14に18[V]が印加される。
これにより、半導体基板2、フローティングゲート12
およびコントロールゲート電極14間のカップリング比
に応じた電圧(この場合約12V)が、フローティング
ゲート12に印加される。ここで、ドレイン3に10
[V]が印加され、ソース4および半導体基板2に接地
電位を与えられているので、ドレイン3近傍でホットエ
レクトロンが発生し、書き込み状態となる。
【0013】非選択セルC21、C22についてはドレ
イン3がオープンであるので、ホットエレクトロンが発
生せず、書き込み状態となることはない。他の非選択セ
ルC12については、コントロールゲート電極14が接
地電位なので、書き込み状態となることはない。このよ
うにして、選択セルのみ書き込むことができる。
【0014】このように、フラッシュメモリセル50に
おいては、マトリックス状に配置するする場合でも、選
択トランジスタを設けることなく、選択セルのみ書込む
ことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなフラッシュメモリにおいては、次のような問題が
あった。書き込みの際には、ホットエレクトロン注入法
を用いているので、トンネル酸化膜8が劣化する。この
ため、素子としての信頼性が低下するおそれがあった。
また、ホットエレクトロン注入法では、ソース・ドレイ
ン間を流れた電子のうちごくわずか(1%位)しか、フ
ローティングゲート12内に流入しないので、注入効率
が悪い。このため消費電力が多くなる。
【0016】また、ホットエレクトロン注入法では、非
選択セルがディスターブ状態となり、非選択セルが誤消
去されるおそれがある。ディスターブ状態について、図
14を参照しつつ説明する。
【0017】非選択セルC12については、フローティ
ングゲート12に0[V]、ドレイン3に10[V]が
印加される。これにより、フローティングゲート12の
電子について、ドレイン3に引戻されるおそれがある。
また、セルC21については、フローティングゲート1
2に約12[V]、ソース4に0[V]が印加される。
これにより、フローティングゲート12の電子につい
て、ソース4に引戻されるおそれがある。このように、
非選択セルについて誤消去のおそれがある。
【0018】上記問題を解決する為、消去だけでなく、
書込みもF−Nトンネリングにより行なうことも考えら
れる。しかし、フラッシュメモリ50においては書込み
をF−Nトンネリングにより行なおうとすると、以下に
述べるように、選択セルに書込むことができない。
【0019】一般に、F−Nトンネリングによりに書込
みを行なう場合、選択セルのフローティングゲート12
に12V程度、半導体基板2に0Vを印加することによ
り行なう。
【0020】例えば、図14において、セルC11に書
込む場合、ビットラインB1に0V、ワードラインW1
には書き込み電圧18Vを、ソースラインSおよび半導
体基板2には0Vを印加する。
【0021】選択セルC11について見てみると、ワー
ドラインW1に18Vが印加されているので、セルC1
1のチャネル領域16はオン状態となる。ここで、ビッ
トラインB1、ソースラインSに0Vが印加されている
ので、選択セルC11のチャネル領域16には0Vが転
送される。したがって、F−Nトンネリングにより電子
がフローティングゲート12に注入され、書き込み状態
となる。
【0022】これに対して、非選択セルについては、ワ
ードラインW1に書込み電圧を印加しないようにすれば
よい。例えば、ワードラインW2に0Vを印加する。こ
れにより、セルC12については、フローティングゲー
ト12と半導体基板2間に印加される電圧は、F−Nト
ンネリングがおこる程の電圧にならないので、誤まって
書込まれることはない。
【0023】ところで、他の非選択セルC21について
は、ドレイン3に書込み禁止電圧を印加することにより
誤書込みを防止する。例えば、ビットラインB2に書き
込み禁止電圧10Vを印加する。
【0024】セルC21について見てみると、ワードラ
インW1に18Vが印加されているので、セルC21の
チャネル領域16はオン状態となる。ここで、ビットラ
インB2に書き込み禁止電圧10Vが印加されているの
で、チャネル領域16に10Vが転送される。したがっ
て、F−Nトンネリングがおこる程の電圧にならない
為、非選択セルC21について書き込み状態となること
はない。
【0025】ところが、等価回路61においては、各セ
ルのソースがソースラインSで接続されている。したが
って、ビットラインB2に印加している書き込み禁止電
圧10VがセルC21のソースに転送され、ソースライ
ンSを通じてセルC11のソースに転送される。ここ
で、セルC11については、チャネル領域16が導通状
態となっているので、結局、書き込み禁止電圧10Vが
選択セルのチャネル領域16に転送されることになる。
すなわち、選択セルC11について、書込むことができ
なくなる。
【0026】この発明は、上記のような問題点を解決
し、F−Nトンネリングによる書込みが可能で、これに
より消費電力が小さくかつ信頼性を向上させた不揮発性
半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の不揮発性半導
体記憶装置においては、A)以下を備えた半導体素子を
マトリックス状に配置し、a1)第1領域、a2)前記第1領
域と離れた位置に形成された第2領域、a3)前記第2領
域と隣接して前記第1領域との間に形成された電路形成
可能領域、a4)前記電路形成可能領域の上方に設けられ
た浮遊型電極、a5)前記浮遊型電極に間接的に電圧を印
加することにより前記浮遊型電極に電子を注入または前
記浮遊型電極から電子を引抜く制御電極、B)前記各半
導体素子は、前記電路形成可能領域と前記第1領域との
間に、第1領域用の電極に所定の電圧を印加することに
より、開閉状態が変化するスイッチング手段が直列接続
されており、前記浮遊型電極に対する電子の注入および
引抜きをいずれもF−N電流を用いて行う不揮発性半導
体記憶装置であって、C)前記マトリックス配置された
選択半導体素子の浮遊型電極に電子を注入する際に、こ
の選択半導体素子の制御電極と並列接続されている非選
択半導体素子の浮遊型電極への誤注入を防止するための
書き込み防止電圧を前記第2領域に印加する不揮発性半
導体記憶装置において、D)前記書き込み防止電圧印加
時に、この書き込み防止電圧による前記非選択半導体素
子からの誤引き抜きを防止するために、少なくとも前記
浮遊型電極の下部付近においては、前記第2領域の不純
物濃度を前記第1領域より薄くしたことを特徴とする。
【0028】請求項2の不揮発性半導体記憶装置におい
ては、第1領域、前記第1領域と離れた位置に形成され
た第2領域、前記第2領域と隣接して前記第1領域との
間に形成された電路形成可能領域、前記電路形成可能領
域の上方に設けられた浮遊型電極、前記浮遊型電極に間
接的に電圧を印加することにより、前記浮遊型電極に電
子を注入又は前記浮遊型電極から電子を引抜く制御電
極、前記電路形成可能領域と前記第1領域との間に直列
に設けられ、第1領域用の電極に所定の電圧を印加する
ことにより、開閉状態が変化するスイッチング手段であ
って、 1)半導体基板領域、 2)絶縁膜、 3)前記浮遊型電極及び制御電極の側壁に絶縁状態で構成
されており、前記第1領域用の電極と電気的に接続され
た導電性側壁、から構成されたスイッチング手段、を備
えた半導体素子を含む不揮発性半導体記憶装置であっ
て、少なくとも前記浮遊型電極の下部付近においては、
前記第2領域の不純物濃度は前記第1領域より薄いこと
を特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1の不揮発性半導体記憶装置において
は、前記各半導体素子は、前記電路形成可能領域と前記
第1領域との間に、第1領域用の電極に所定の電圧を印
加することにより、開閉状態が変化するスイッチング手
段が直列接続されており、前記浮遊型電極に対する電子
の注入および引抜きをいずれもF−N電流を用いて行
う。このように、第1領域用の電極に所定の電圧を印加
することによって、前記スイッチング手段は、前記電路
形成可能領域と前記第1領域間を非導通状態とする。し
たがって、F−N電流を用いて電子の注入・引抜きを行
なった場合でも、非選択セルの第1領域に、書込み禁止
電圧が印加されることを防止することができる。
【0030】さらに、前記書き込み防止電圧印加時に、
この書き込み防止電圧による前記非選択半導体素子から
の誤引き抜きを防止するために、少なくとも前記浮遊型
電極の下部付近においては、前記第2領域の不純物濃度
を前記第1領域より薄くしている。したがって、前記第
2領域側の浮遊型電極と第2領域間は、最大空乏層幅が
厚い空乏層が形成される。これにより、書き込み時に、
浮遊型電極と第2領域間の電界が弱まり、浮遊型電極か
ら第2領域へ電子引抜かれることを防止できる。
【0031】請求項2の不揮発性半導体記憶装置におい
ては、前記スイッチング手段の導電性側壁は、前記浮遊
型電極及び制御電極の側壁に絶縁状態で構成されてお
り、前記第1領域用の電極と電気的に接続されている。
【0032】したがって、セル面積をそれほど大きくす
ることなく、スイッチング手段を設けることができる。
【0033】
【実施例】[不揮発性メモリ11の構造]本発明の一実
施例を図面に基づいて説明する。まず、図3に本発明の
一実施例による不揮発性メモリの不揮発性メモリ11を
示す。
【0034】図に示すように、不揮発性メモリ11の各
セルにおいては、p形半導体基板2内に、第2領域であ
るn+形ドレイン3及び第1領域であるn+形ソース4が
設けられる。ドレイン3とソース4間の基板表面には、
電路形成可能領域であるチャネル領域16が形成され
る。
【0035】チャネル領域16の上方には、トンネル絶
縁膜であるトンネル酸化膜8が設けられ、さらにトンネ
ル酸化膜8の上方には浮遊型電極であるフローティング
ゲート12が設けられている。
【0036】フローティングゲート12の上方には、層
間絶縁膜である三層絶縁膜13を介して、制御電極であ
るコントロールゲート電極14が設けられている。
【0037】チャネル領域16とソース4間にはチャネ
ル領域17が形成されている。チャネル領域17は、シ
リコン酸化膜18を介して、第1領域電極であるソース
電極24で覆われている。ソース電極24は、ソース4
と接続されている。
【0038】なお、シリコン酸化膜18はフローティン
グゲート12およびコントロールゲート電極14を覆っ
ている。また、ドレイン3とフローティングゲート12
は図に示すように、一部がオーバーラップした状態とな
っている。
【0039】なお、本実施例においては、チャネル領域
17、シリコン酸化膜18およびソース電極24の一部
でスイッチング手段を構成している。
【0040】図2に、不揮発性メモリセル1をマトリッ
クス状に配置した不揮発性メモリの平面図を示す。図に
示すように、同一列に配置されたメモリセルのコントロ
ールゲート電極14は電気的に接続されて、制御ライン
であるワードラインW1〜W4を形成している。また、
同一行に配置されたメモリセルのドレイン3は第2領域
ラインであるビットラインB1〜B2を形成している。
同一列に配置されたメモリセルのソース電極24は電気
的に接続されて、第1領域ラインであるソースラインS
1〜S2を形成している。
【0041】[不揮発性メモリセル1の動作]つぎに、
図5〜図7を用いて不揮発性メモリセル1の使用方法に
ついて説明する。図5に、不揮発性メモリセル1をマト
リックス状に配置した不揮発性メモリの等価回路51を
示す。図6は、セルC13を選択セルとする場合に、書
き込み時、消去時および読み出し時に印加する電圧の一
例を示す。
【0042】まず、消去について説明する。消去は、全
てのメモリセルを一括消去する。半導体基板2に18
[V]を印加し、全てのワードラインW1〜W4に0
[V]を印加し、全てのビットラインB1〜B2を開状
態(フローティング状態)とする。これにより、フロー
ティングゲート12の電子が、F−Nトンネリングによ
り半導体基板2に流入し、消去状態となる。
【0043】このように一括消去した後、セル毎に情報
を書き込む。選択セルをセルC13とする場合、図6に
示すように、ワードラインW3に18[V]、ビットラ
インB1に5[V]、ビットラインB2に書込み禁止電
圧として10[V]を印加し、その他に0[V]を印加
する。
【0044】図5に戻って、セルC13についてみる
と、フローティングゲート12には、半導体基板2、フ
ローティングゲート12およびコントロールゲート電極
14間のカップリング比に応じた電圧(この場合約12
V)が印加される。すなわち、半導体基板2とフローテ
ィングゲート12間に書き込み電圧が印加され、F−N
トンネリングにより、半導体基板2の電子がフローティ
ングゲート12に注入され、書き込み状態となる。
【0045】非選択セルC11、C12、C14、C2
1、C22、C24については、コントロールゲート電
極14に0[V]、半導体基板2に0[V]が印加され
ているので、F−Nトンネリングは生じない。すなわ
ち、誤って書き込み状態となることはない。
【0046】非選択セルC23については、コントロー
ルゲート電極14に18[V]、ビットラインB2に書
込み禁止電圧として10[V]が印加されている。これ
により、チャネル領域16は導通状態となり、ビットラ
インB2に印加されている電圧が、チャネル領域16に
転送される。したがって、半導体基板2とフローティン
グゲート12間には、約2[V]しか印加されず、F−
Nトンネリングは生じない。すなわち、誤って書き込み
状態となることはない。
【0047】なお、本実施例においては、ソースライン
S1、S2に0[V]を印加しており、各メモリセルの
サイドウォール23はソース4と電気的に接続されてい
る。したがって、全てのメモリセルC11〜C24のサ
イドウォール23に0[V]が印加され、これらのセル
のチャネル領域17が非導通状態となる。すなわち、チ
ャネル領域17、シリコン酸化膜18およびサイドウォ
ール23をスイッチング手段と見ると、このスイッチン
グ手段は開状態となる。これにより、セルC23につい
ては、チャネル領域17が非導通状態であるので、ドレ
イン3とソース4間が導通状態とならない。すなわち、
非選択セルであるセルC23に誤って書込まれないよう
にする為に、ビットラインB2に印加している書込み禁
止電圧(この場合、10[V])が、ソースラインS2
を通じて、選択セルC13のソース4に転送されること
はない。
【0048】つぎに、読み出しについて説明する。セル
C13を選択セルとする場合は、図6に示すように、ワ
ードラインW3にセンス電圧としてVs(5[V])
を、ソースラインS2に読み出し電圧としてVr(5
[V])を印加し、ビットラインB2をオープンにし、
ビットラインB1に1[V]を印加するとともにセンス
アンプを接続する。また、他のラインに0[V]を印加
する。
【0049】選択セルC13についてみると、ワードラ
インW3にセンス電圧Vsが印加されているので、セル
C13が書き込み状態であれば、そのチャネル領域16
は導通状態となる。一方、ソースラインS2に読み出し
電圧Vr(5[V])が印加されているので、チャネル
領域17も導通状態となる。したがって、セルC13の
ドレイン3、ソース4間に電流が流れ、これをビットラ
インB1に接続したセンスアンプで読み取ることができ
る。
【0050】これに対して、セルC13が消去状態であ
れば、そのチャネル領域16はオフ状態となる。したが
って、チャネル領域17の状態にかかわらず、ドレイン
3とソース4間には電流が流れない。
【0051】非選択セルC11、C12、C14、C2
1、C22、C24については、ワードラインW2にセ
ンス電圧が印加されていない為、チャネル領域16は非
導通状態である。したがって、ソースおよびドレイン間
には電流が流れない。
【0052】また、他の非選択セルC23については、
ビットラインB2がオープン状態であるので、誤って情
報が読み出されることはない。このようにして、選択セ
ルの情報のみ読み出すことができる。
【0053】このように、不揮発性メモリセル1におい
ては、書き込み時に、チャネル領域17、シリコン酸化
膜18およびサイドウォール23を一種のスイッチング
手段として用いることができる。したがって、非選択セ
ルC23に誤まって書き込まれないようにするため、ビ
ットラインB2を書込み禁止電圧を印加しても、選択セ
ルC13のチャネル領域16に、この書込み禁止電圧が
転送されることがない。これにより、F−Nトンネリン
グ方式で、選択セルに情報を書込むことができるので、
信頼性の高い不揮発性メモリを得ることができる。
【0054】また、F−Nトンネリング方式で、選択セ
ルに情報を書込むことができるので、非選択セルについ
て、ディスターブ状態となることを防止することができ
る。すなわち、上記実施例においては、セルC14につ
いては、フローティングゲート12に0[V]、ドレイ
ン3に0[V]が印加される。したがって、フローティ
ングゲート12の電子がドレイン3に引戻されるおそれ
はない。
【0055】また、セルC23については、フローティ
ングゲート12に約12[V]、ソース4に0[V]が
印加されるが、チャネル領域17が非導通状態であるの
で、フローティングゲート12の電子がソース4に引戻
されるおそれはない。このようにして、非選択セルにつ
いて、ディスターブ状態となることを防止し、誤消去を
防止することができる。
【0056】一方、読み出し時には、ソース4に読み出
し電圧を印加することよりに、チャネル形成領域17を
導通状態とすることができる。なお、この読み出し電圧
は書き込み状態の有無を調べる検出電圧として利用され
ることとなる。
【0057】なお、本実施例においては、チャネル領域
16とソース4との間の半導体基板領域、一種のオフセ
ット領域であるチャネル領域17を設けて、一種のスイ
ッチング手段として用いている。したがって、セル面積
をほとんど増加させることなく、スイッチング手段を設
けることができる。
【0058】すなわち、セル面積を縮小しつつ、消費電
力も小さく、かつ信頼性を向上させた半導体記憶装置の
使用方法を提供することができる。
【0059】[他の不揮発性メモリセルについて]以上
のようにして、上記実施例においてはF−Nトンネリン
グ方式で、選択セルに情報を書込むことができるので、
信頼性の高い不揮発性メモリを得ることができる。しか
しながら、セルC24が書込み状態の場合、誤消去され
る可能性もある。この問題について、図5を参照しつつ
説明する。
【0060】書込み時に、図6に示すような電圧を印加
すると、セルC24については、フローティングゲート
12に0[V]、ドレイン3に10[V]が印加され
る。したがって、フローティングゲート12に電子が注
入されていると、フローティングゲート12はマイナス
の電位を有することとなり、以下のような強い電界が発
生する。
【0061】まず、この状態における等価回路を図4に
示す。図4において、容量C1は、コントロールゲート
電極14とフローティングゲート12間の容量、容量C
2は、フローティングゲート12とソース4間の容量、
容量C3はフローティングゲート12とPウェル2間の
容量、容量C4は、フローティングゲート12とドレイ
ン3間の容量である。また、フローティングゲート12
の電位をVf、ドレイン3の電位をVd、コントロールゲー
ト電極14の電位をVC、ソース4の電位をVS、半導体基
板2の電位をVWとする。
【0062】Vd=VS=VW=0であるので、電位Vfは、 Vf=γ・Vd・・・(1) で表わされる。
【0063】ここで、分圧比γは、 γ=C2/(C1+C2+C3+C4)・・・(2) で表わされるので、通常の場合、分圧比γは約0.1〜
0.2となる。
【0064】ここで、トンネル酸化膜8の膜厚をToxと
すると、フローティングゲート12とドレイン3間のト
ンネル酸化膜8にかかる電界Eは、以下の式で表わされ
る。 E=(Vd−Vf)/Tox・・・(3) (1)(3)式より、電界Eは、 E={(1−γ)・Vd }/Tox・・・・・・・(3) で表わされる。
【0065】ここで、γ=0.1、Vd=10V、Tox=
10nmである場合、フローティングゲート12とドレイ
ン3間のトンネル酸化膜8に9MV /cmの電界が発生
することになる。一般に、電界が5MV/cm以上になる
とF−Nトンネリングが発生する。したがって、フロー
ティングゲート12の電子がドレイン3に引き戻られ、
誤消去される。
【0066】ここで、分圧比γは、フローティングゲー
ト12とドレイン3間のオーバラップ面積が小さいほ
ど、小さくなる。すなわち、このオーバラップ面積が小
さいほど、発生する電界が強くなり、誤消去されるおそ
れが発生する。
【0067】そこで、図1に示す不揮発性メモリにおい
ては、ドレイン3の不純物濃度をソース4より低くする
ようにしている。これにより、以下のようにして誤消去
を防止することができる。
【0068】図7を用いて、原理を説明する。図7A
は、ドレイン3の不純物濃度をソース4より低くした不
揮発性メモリセル31を示す図である。印加されている
電圧は、不揮発性メモリセル31をマトリックス状に配
置し、セルC13を書込み対象セルとした場合のセルC
24を示す。図7Bは、ドレイン3とフローティングゲ
ート12のオーバラップ部分の拡大図である。
【0069】図7Bに示すように、セルC24のフロー
ティングゲート12に0Vが印加され、ドレイン3に1
0Vが印加されているので、フローティングゲート12
との界面の空乏層23は最大空乏層幅まで拡大する。
【0070】一般に、最大空乏層幅は不純物濃度の逆数
の平方根に比例する。ここで、ドレイン3はN-領域で
あるので、ドレイン3とトンネル酸化膜8の間に、幅の
厚い空乏層が形成される。すなわち、実質的にはドレイ
ン3上のトンネル酸化膜の膜厚が厚くなったのと、等し
くなる。
【0071】これにより、フローティングゲート12と
ドレイン3間のトンネル酸化膜8に発生する電界が低く
なり、F−Nトンネリングの発生を防止する。したがっ
て、フローティングゲート12の電子がドレイン3に引
き戻されず、誤消去されることがない。このようにドレ
イン3の不純物濃度を、前記書込み禁止電圧が印加され
ても、F−Nトンネリング電流とならない程度とするこ
とにより、誤消去を防止できる。
【0072】図8に他の不揮発性メモリセル32を示
す。全体的としては、不揮発性メモリセル32は不揮発
性メモリセル31とほぼ同様の構造をしている。但し、
不揮発性メモリセル32においては、フローティングゲ
ート12下部のドレイン領域に低濃度領域3aを有して
おり、他のドレイン領域については、高濃度領域となっ
ている点で、両者は異なる。
【0073】このような構成により、ドレイン抵抗が増
大させることなく、フローティングゲート12下部のド
レイン領域に厚い空乏層を形成することができる。
【0074】図9に、他の不揮発性メモリセル35を示
す。全体的としては、不揮発性メモリセル35は不揮発
性メモリセル32とほぼ同様の構造をしている。但し、
不揮発性メモリセル35においては、チャネル領域17
の上方を、シリコン酸化膜18を介して、ソース電極2
4で直接覆うのではなく、チャネル領域17の上方に導
電性の材質のサイドウォール23を形成した後、このサ
イドウォール23とソース電極24とを電気的に接続し
てするように形成される点で、両者は異なる。本実施例
においては、サイドウォール23で導電性側壁を構成し
ている。なお、サイドウォール23は、フローティング
ゲート12およびコントロールゲート電極14と絶縁状
態で構成されている。
【0075】本実施例においては、フローティングゲー
ト12の側壁に、導電性のサイドウォール23を設け
て、一種のスイッチング手段として用いている。したが
って、セル面積をほとんど増加させることなく、スイッ
チング手段を設けることができる。
【0076】なお、不揮発性メモリ35においては、ド
レイン3に低濃度層3aを設けるようにしたが、不揮発
性メモリセル31に示すように、ドレイン3全体を低濃
度領域としてもよい。
【0077】不揮発性メモリセル35においては、サイ
ドウォール23を導電体で構成したが、絶縁体、例えば
シリコン酸化膜等で構成してもよい。この場合でも、書
込み・消去時については、チャネル領域17、シリコン
酸化膜18およびサイドウォール23を一種のスイッチ
ング手段として用いることができる。すなわち、書込み
時には、チャネル領域17がオフセット領域となる。一
方、読み出し時には、ソース4に読み出し電圧を印加す
ることにより、ソース4と半導体基板2との間の空乏層
が拡大し、フローティングゲート12の下部の空乏層と
つながり、ソース4とドレイン3間に電流を流すことが
できる。
【0078】また、サイドウォール23を絶縁体で構成
する際、比誘電率の高い物質、例えばTa25、PZ
T、SrTiO3等で構成し、ソース電極24がサイド
ウォール23の上方を覆うようにしてもよい。これによ
り、サイドウォール23を絶縁体で構成した際、比較的
低い電圧であっても、チャネル領域17を導通状態とす
ることができるとともに、チャネル領域17のgm(相
互コンダクタンス)を高くすることができ、そのためさ
らに高速に読み出しが可能になるとともに、安定な読み
出し動作を得ることもできる。
【0079】なぜなら、ソース電極24に読み出し電圧
を印加することにより、発生する電界の強度は、印加す
る電圧値およびサイドウォール23の比誘電率に比例
し、ソース電極24と半導体基板2間の距離に反比例す
る。したがって、サイドウォール23に比誘電率の高い
物質を用いることにより、発生する電界を強くすること
ができるからである。
【0080】なお、本実施例においては、ソースライン
は各列ごとに設けているが、全てのメモリセルのソース
を接続するようにしてもよい。
【0081】[不揮発性メモリ1の製造方法]つぎに、
図10〜図12を用いて、図1に示す不揮発性メモリ1
の製造方法を説明する。まず、図10Aに示すように、
LOCOS法によりフィールド酸化層101を形成し、
素子分離を行う。
【0082】つぎに、図10Bに示すように、全面に1
0nmのトンネル酸化膜8(SiO2)を希釈酸化によ
り形成する。この状態で、図10Cに示すように、化学
気相成長(CVD)法を用いて150nmのポリシリコ
ン層42を形成したのち、燐ドープを行なう。
【0083】つぎに、図10Dに示すように、ポリシリ
コン層42の上に20nmの層間絶縁膜43を形成した
後、CVD法を用いて300nmの電極層44を形成す
る。なお、本実施例においては、層間絶縁膜43を、シ
リコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜から構
成し、最下層のシリコン酸化膜は希釈酸化により形成
し、シリコン窒化膜は減圧CVD法により形成し、最上
層のシリコン酸化膜はウエット酸化により形成した。
【0084】また、電極層44は、150nmのポリシ
リコン層の上に、150nmのタングステンシリコン層
で形成することにより、構成した。
【0085】この状態から、フォトレジストを用いたエ
ッチングを行ない、図11Aに示す様に、トンネル酸化
膜8の上にフローティングゲート12、三層絶縁膜1
3、コントロールゲート電極14からなる積層15が形
成される。
【0086】積層15の表面に30nmのシリコン酸化
膜を18を形成した後、ソース形成予定領域以外をフォ
トレジスト33で覆う。フォトレジスト33をマスクと
して、不純物をイオン注入し、アニールによりn+層であ
るソース4を形成する(図11B)。
【0087】つぎに、CVD法を用いて、基板上にポリ
シリコン層を形成し、フォトレジストを用いたエッチン
グを行ない、図11Cに示すように、ソース電極24を
形成する。
【0088】つぎに、図12Aに示すように、積層1
5、およびソース電極24をマスクとして、不純物をイ
オン注入し、アニールによりn-層であるドレイン3を形
成する。
【0089】この状態で、層間絶縁膜27(BPSG
(Boro-Phospho-Silicate Glass))を形成した後、ア
ルミニウムシリコンにて、ビットライン29を形成する
(図1参照)。
【0090】なお、ドレイン3全体を低濃度領域とする
のではなく、フローティングゲート12下部付近のみを
低濃度領域とする場合には、図12Aの状態から、つぎ
の様に行なえばよい。
【0091】全面に形成したシリコン酸化膜を、LDD
構造のトランジスタを製造する場合と同様にして、異方
性エッチングを用いて、サイドウォール33を形成する
(図12B)。つぎに、図12Cに示すように、積層1
5、ソース電極24、およびサイドウォール33をマス
クとして、不純物をイオン注入し、アニールにより一部
にn-層を有するn+型ドレイン3を形成する。
【0092】なお、図12Cにおいては、n+領域周辺を
n-領域で囲うような形状としているが、不純物をイオン
注入する際の条件を調整することにより、図8に示すよ
うな形状にすることができる。
【0093】このように、不揮発性メモリセル35にお
いては、サイドウォール23は、全面に形成したポリシ
リコン層を異方性エッチングすることにより形成され
る。したがって、サイドウォール23の幅D(図9参
照)は、形成するポリシリコン層の膜厚によって決めら
れる。このポリシリコン層はCVD法によって形成する
ので、その厚みについては、精密に制御することが出来
る。したがって、サイドウォール23の幅Dを精密に制
御でき、セル面積の縮小化を図ることができる。
【0094】これに対して、不揮発性メモリセル32
(図8参照)においては、サイドウォール23を形成す
る工程が不要であり、ソース4を形成する際、チャネル
領域17をマスクで覆うだけでよいので、より簡易に不
揮発性メモリを製造することができる。
【0095】
【発明の効果】請求項1の不揮発性半導体記憶装置にお
いては、前記各半導体素子は、前記電路形成可能領域と
前記第1領域との間に、第1領域用の電極に所定の電圧
を印加することにより、開閉状態が変化するスイッチン
グ手段が直列接続されており、前記浮遊型電極に対する
電子の注入および引抜きをいずれもF−N電流を用いて
行う。したがって、F−N電流を用いて電子の注入・引
抜きを行なった場合でも、非選択セルの第1領域に、書
込み禁止電圧が印加されることを防止することができ
る。
【0096】さらに、前記書き込み防止電圧印加時に、
この書き込み防止電圧による前記非選択半導体素子から
の誤引き抜きを防止するために、少なくとも前記浮遊型
電極の下部付近においては、前記第2領域の不純物濃度
を前記第1領域より薄くしている。したがって、前記第
2領域側の浮遊型電極と第2領域間は、最大空乏層幅が
厚い空乏層が形成される。これにより、書き込み時に、
浮遊型電極と第2領域間の電界が弱まり、浮遊型電極か
ら第2領域へ電子引抜かれることを防止できる。
【0097】すなわち、消費電力も小さく、かつ信頼性
を向上させた不揮発性半導体記憶装置を提供することが
できる。
【0098】請求項2の不揮発性半導体記憶装置におい
ては、前記スイッチング手段の導電性側壁は、前記浮遊
型電極及び制御電極の側壁に絶縁状態で構成されてお
り、前記第1領域用の電極と電気的に接続されている。
【0099】したがって、セル面積をそれほど大きくす
ることなく、スイッチング手段を設けることができる。
【0100】これにより、集積度を向上させた不揮発性
半導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不揮発性メモリ11の要部断面図である。
【図2】不揮発性メモリ11を示す平面図である。
【図3】不揮発性メモリ1の要部断面図である。
【図4】セルC24のドレイン3、ソース4、フローテ
ィングゲート12、コントロールゲート電極14間の静
電容量と印加される電圧を示す原理図である。
【図5】不揮発性メモリ1をマトリックス状に配置した
等価回路51を示す図である。
【図6】セルC13を選択セルとした場合に、書込み、
読み出し、消去時に印加する電圧の一例を示す図であ
る。
【図7】不揮発性メモリセル31を示す図である。
【図8】他の実施例である不揮発性メモリセル32の要
部断面図である。
【図9】他の実施例である不揮発性メモリセル35の要
部断面図である。
【図10】不揮発性メモリ1の製造工程を示す図であ
る。
【図11】不揮発性メモリ1の製造工程を示す図であ
る。
【図12】不揮発性メモリ1の製造工程を示す図であ
る。
【図13】従来の不揮発性メモリセル50の要部断面図
である。
【図14】従来の不揮発性メモリセル50をマトリック
ス状に配置した等価回路61を示す図である。
【符号の説明】
3・・・ドレイン 3a・・低濃度領域 4・・・ソース 8・・・トンネル酸化膜 12・・・フローティングゲート 13・・・三層絶縁膜 14・・・コントロールゲート電極 16・・・チャネル領域 17・・・チャネル領域 18・・・シリコン酸化膜 23・・・サイドウォール 24・・・ソース電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)以下を備えた半導体素子をマトリック
    ス状に配置し、 a1)第1領域、 a2)前記第1領域と離れた位置に形成された第2領域、 a3)前記第2領域と隣接して前記第1領域との間に形成
    された電路形成可能領域、 a4)前記電路形成可能領域の上方に設けられた浮遊型電
    極、 a5)前記浮遊型電極に間接的に電圧を印加することによ
    り前記浮遊型電極に電子を注入または前記浮遊型電極か
    ら電子を引抜く制御電極、 B)前記各半導体素子は、前記電路形成可能領域と前記
    第1領域との間に、第1領域用の電極に所定の電圧を印
    加することにより、開閉状態が変化するスイッチング手
    段が直列接続されており、前記浮遊型電極に対する電子
    の注入および引抜きをいずれもF−N電流を用いて行う
    不揮発性半導体記憶装置であって、 C)前記マトリックス配置された選択半導体素子の浮遊
    型電極に電子を注入する際に、この選択半導体素子の制
    御電極と並列接続されている非選択半導体素子の浮遊型
    電極への誤注入を防止するための書き込み防止電圧を前
    記第2領域に印加する不揮発性半導体記憶装置におい
    て、 D)前記書き込み防止電圧印加時に、この書き込み防止
    電圧による前記非選択半導体素子からの誤引き抜きを防
    止するために、少なくとも前記浮遊型電極の下部付近に
    おいては、前記第2領域の不純物濃度を前記第1領域よ
    り薄くしたこと、 を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】第1領域、 前記第1領域と離れた位置に形成された第2領域、 前記第2領域と隣接して前記第1領域との間に形成され
    た電路形成可能領域、 前記電路形成可能領域の上方に設けられた浮遊型電極、 前記浮遊型電極に間接的に電圧を印加することにより、
    前記浮遊型電極に電子 を注入又は前記浮遊型電極から電
    子を引抜く制御電極、 前記電路形成可能領域と前記第1領域との間に直列に設
    けられ、第1領域用の電極に所定の電圧を印加すること
    により、開閉状態が変化するスイッチング手段であっ
    て、少なくとも 1)半導体基板領域、 2)絶縁膜、 3)前記浮遊型電極及び制御電極の側壁に絶縁状態で構成
    されており、前記第1領域用の電極と電気的に接続され
    た導電性側壁、 から構成されたスイッチング手段、 を備えた半導体素子を含む不揮発性半導体記憶装置であ
    って、 少なくとも前記浮遊型電極の下部付近においては、前記
    第2領域の不純物濃度は前記第1領域より薄いこと、 を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
JP11991893A 1993-05-21 1993-05-21 不揮発性半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP3285412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11991893A JP3285412B2 (ja) 1993-05-21 1993-05-21 不揮発性半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11991893A JP3285412B2 (ja) 1993-05-21 1993-05-21 不揮発性半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06334193A JPH06334193A (ja) 1994-12-02
JP3285412B2 true JP3285412B2 (ja) 2002-05-27

Family

ID=14773406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11991893A Expired - Fee Related JP3285412B2 (ja) 1993-05-21 1993-05-21 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3285412B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06334193A (ja) 1994-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020149060A1 (en) Nonvolatile memory cell, operating method of the same and nonvolatile memory array
JPH05211338A (ja) 不揮発性半導体装置
JPS637031B2 (ja)
KR20020092114A (ko) 드레인 턴온 현상과 과잉 소거 현상을 제거한 sonos셀, 이를 포함하는 불휘발성 메모리 장치 및 그 제조방법
JP3060680B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US5500816A (en) Non-volatile semiconductor memory device and manufacturing method thereof
KR100364040B1 (ko) 반도체 기억 장치 및 그 제조 방법
JPH0997849A (ja) 半導体装置
JPS6341240B2 (ja)
US6818509B2 (en) Methods of fabricating electrically erasable programmable read-only memory (EEPROM) devices including multilayer sense and select transistor gates
JP3630491B2 (ja) 半導体装置
KR0165855B1 (ko) 전기적 변경가능한 비휘발성 기억 셀의 측벽 접촉 형성 방법 및 장치
JP2001284473A (ja) 不揮発性半導体メモリ
JPH11238814A (ja) 半導体記憶装置およびその制御方法
JP3107442B2 (ja) 不揮発性メモリ、その使用方法及びその製造方法
JPH0794613A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3285412B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
KR920010317B1 (ko) 불휘발성 반도체기억장치 및 그 제조방법
JP3120923B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の使用方法
US6642571B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory
JP3144599B2 (ja) 半導体装置、その製造方法、および使用方法
JPS6367783A (ja) 半導体記憶装置
JP2000031436A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JPH0878544A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3090738B2 (ja) 不揮発性半導体記憶素子

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees