JPH09321157A - スプリットゲート型トランジスタ、スプリットゲート型トランジスタの製造方法、不揮発性半導体メモリ - Google Patents

スプリットゲート型トランジスタ、スプリットゲート型トランジスタの製造方法、不揮発性半導体メモリ

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JPH09321157A
JPH09321157A JP9078326A JP7832697A JPH09321157A JP H09321157 A JPH09321157 A JP H09321157A JP 9078326 A JP9078326 A JP 9078326A JP 7832697 A JP7832697 A JP 7832697A JP H09321157 A JPH09321157 A JP H09321157A
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insulating film
floating gate
tunnel insulating
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和巳 黒岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長寿命なスプリットゲート型トランジスタを提
供する。 【解決手段】単結晶シリコン基板2上にソース領域3お
よびドレイン領域4が形成されている。ソース領域3と
ドレイン領域4に挟まれたチャネル領域5上に、シリコ
ン酸化膜から成るゲート絶縁膜6を介して、ドープドポ
リシリコン膜から成る浮遊ゲート電極7が形成されてい
る。浮遊ゲート電極7上に絶縁膜19およびシリコン酸
化膜から成るトンネル絶縁膜8を介して、ドープドポリ
シリコン膜から成る制御ゲート電極9が形成されてい
る。浮遊ゲート電極7の側壁部には、窒素原子を含有し
たドープドポリシリコン膜から成る層(窒素原子含有
層)7aが設けられている。窒素原子含有層7aは窒素
原子の回転・斜めイオン注入法によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリットゲート
型トランジスタ、スプリットゲート型トランジスタの製
造方法、不揮発性半導体メモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、強誘電性メモリ(Ferro-electric
Random Access Memory )、EPROM(Erasable and
Programmable Read Only Memory),EEPROM(El
ectrically Erasable and Programmable Read Only Mem
ory )などの不揮発性半導体メモリが注目されている。
EPROMやEEPROMでは、浮遊ゲート電極に電荷
を蓄積し、電荷の有無による閾値電圧の変化を制御ゲー
ト電極によって検出することで、データの記憶を行わせ
るようになっている。また、EEPROMには、メモリ
セルアレイ全体でデータの消去を行うか、あるいは、メ
モリセルアレイを任意のブロックに分けてその各ブロッ
ク単位でデータの消去を行うフラッシュEEPROMが
ある。
【0003】フラッシュEEPROMを構成するメモリ
セル(メモリセルトランジスタ)は、スタックトゲート
型とスプリットゲート型に大きく分類される。スタック
トゲート型メモリセルを用いたフラッシュEEPROM
は、個々のメモリセルにそれ自身を選択する機能がな
い。そのため、データ消去時に浮遊ゲート電極から電荷
を引き抜く際、電荷を過剰に抜き過ぎると、メモリセル
を非導通状態にするための所定の電圧(例えば、0V)
を制御ゲート電極に印加したときでも、チャネル領域が
導通状態になる。その結果、そのメモリセルが常に導通
状態になり、ソース領域とドレイン領域との間にセル電
流が常時流れて、記憶されたデータの読み出しが不能に
なるという問題、いわゆる過剰消去の問題が起こる。過
剰消去を防止するには、消去手順に工夫が必要で、メモ
リデバイスの周辺回路で消去手順を制御するか、または
メモリデバイスの外部回路で消去手順を制御する必要が
ある。
【0004】このようなスタックトゲート型メモリセル
における過剰消去の問題を回避するために開発されたの
が、スプリットゲート型メモリセルである。スプリット
ゲート型メモリセルを用いたフラッシュEEPROM
は、WO92/18980(G11C 13/00)に開示されて
いる。
【0005】図12は、従来のスプリットゲート型メモ
リセル1の断面図である。スプリットゲート型メモリセ
ル(スプリットゲート型トランジスタ)1は、ソース領
域3、ドレイン領域4、チャネル領域5、浮遊ゲート電
極7、制御ゲート電極9から構成されている。
【0006】P型単結晶シリコン基板2上にN型のソー
ス領域3およびドレイン領域4が形成されている。ソー
ス領域3とドレイン領域4に挟まれたチャネル領域5上
に、ゲート絶縁膜6を介して浮遊ゲート電極7が形成さ
れている。浮遊ゲート電極7上にLOCOS(Local Ox
idation on Silicon)法によって形成された絶縁膜19
およびトンネル絶縁膜8を介して制御ゲート電極9が形
成されている。絶縁膜19により、浮遊ゲート電極7の
上部の周辺部分には突起7bが形成されている。
【0007】ここで、制御ゲート電極9の一部は、各絶
縁膜6,8を介してチャネル領域5上に配置され、選択
ゲート10を構成している。その選択ゲート10とソー
ス領域3およびドレイン領域4とにより、選択トランジ
スタ11が構成される。すなわち、スプリットゲート型
メモリセル1は、各ゲート電極7,9と各領域3,4か
ら構成されるトランジスタと、選択トランジスタ11と
が直列に接続された構成となっている。
【0008】図13(a)は、スプリットゲート型メモ
リセル1を用いたフラッシュEEPROM151のメモ
リセルアレイ152の一部断面図である。メモリセルア
レイ152は、P型単結晶シリコン基板2上に形成され
た複数のメモリセル1によって構成されている。
【0009】基板2上の占有面積を小さく抑えることを
目的に、2つのメモリセル1(以下、2つを区別するた
め「1a」「1b」と表記する)は、ソース領域3を共
通にし、その共通のソース領域3に対して浮遊ゲート電
極7および制御ゲート電極9が反転した形で配置されて
いる。
【0010】図13(b)は、メモリセルアレイ152
の一部平面図である。尚、図13(a)は、図13
(b)におけるA−A線断面図である。基板2上にはフ
ィールド絶縁膜13が形成され、そのフィールド絶縁膜
13によって各メモリセル1間の素子分離が行われてい
る。図13(b)の縦方向に配置された各メモリセル1
のソース領域3は共通になっている。また、図13
(b)の縦方向に配置された各メモリセル1の制御ゲー
ト電極9は共通になっており、その制御ゲート電極9に
よってワード線が形成されている。また、図13(b)
の横方向に配置されている各ドレイン領域4は、ビット
線コンタクト14を介してビット線(図示略)に接続さ
れている。
【0011】図14に、スプリットゲート型メモリセル
1を用いたフラッシュEEPROM151の全体構成を
示す。メモリセルアレイ152は、複数のメモリセル1
がマトリックス状に配置されて構成されている。行(ロ
ウ)方向に配列された各メモリセル1の制御ゲート電極
9により、共通のワード線WLa〜WLzが形成されて
いる。列(カラム)方向に配列された各メモリセル1の
ドレイン領域4は、共通のビット線BLa〜BLzに接
続されている。
【0012】奇数番のワード線(WLa…WLm…WL
y)に接続された各メモリセル1bと、偶数番のワード
線(WLb…WLn…WLz)に接続された各メモリセ
ル1aとはソース領域3を共通にし、その共通のソース
領域3によって各ソース線RSLa〜RSLmが形成さ
れている。例えば、ワード線WLaに接続された各メモ
リセル1bと、ワード線WLbに接続された各メモリセ
ル1aとはソース領域3を共通にし、その共通のソース
領域3によってソース線RSLaが形成されている。各
ソース線RSLa〜RSLmは共通ソース線SLに接続
されている。
【0013】各ワード線WLa〜WLzはロウデコーダ
153に接続され、各ビット線BLa〜BLzはカラム
デコーダ154に接続されている。外部から指定された
ロウアドレスおよびカラムアドレスは、アドレスピン1
55に入力される。そのロウアドレスおよびカラムアド
レスは、アドレスピン155からアドレスバッファ15
6を介してアドレスラッチ157へ転送される。アドレ
スラッチ157でラッチされた各アドレスのうち、ロウ
アドレスはロウデコーダ153へ転送され、カラムアド
レスはカラムデコーダ154へ転送される。
【0014】ロウデコーダ153は、アドレスラッチ1
57でラッチされたロウアドレスに対応した1本のワー
ド線WLa〜WLz(例えば、WLm)を選択し、その
選択したワード線WLmの電位を、図15に示す各動作
モードに対応して制御する。
【0015】カラムデコーダ154は、アドレスラッチ
157でラッチされたカラムアドレスに対応したビット
線BLa〜BLz(例えば、BLm)を選択し、その選
択したビット線BLmの電位を、図15に示す各動作モ
ードに対応して制御する。
【0016】共通ソース線SLはソース線バイアス回路
162に接続されている。ソース線バイアス回路162
は、共通ソース線SLを介して各ソース線RSLa〜R
SLmの電位を、図15に示す各動作モードに対応して
制御する。
【0017】外部から指定されたデータは、データピン
158に入力される。そのデータは、データピン158
から入力バッファ159を介してカラムデコーダ154
へ転送される。カラムデコーダ154は、前記のように
選択したビット線BLa〜BLzの電位を、そのデータ
に対応して後記するように制御する。
【0018】任意のメモリセル1から読み出されたデー
タは、ビット線BLa〜BLzからカラムデコーダ15
4を介してセンスアンプ群160へ転送される。センス
アンプ群160は、数個のセンスアンプ(図示略)から
構成されている。カラムデコーダ154は、選択したビ
ット線BLmと各センスアンプとを接続する。後記する
ように、センスアンプ群160で判別されたデータは、
出力バッファ161からデータピン158を介して外部
へ出力される。
【0019】尚、上記した各回路(153〜162)の
動作は制御コア回路163によって制御される。次に、
フラッシュEEPROM151の各動作モード(消去モ
ード、書き込みモード、読み出しモード、スタンバイモ
ード)について、図15を参照して説明する。
【0020】(a)消去モード 消去モードにおいて、全てのソース線RSLa〜RSL
mおよび全てのビット線BLa〜BLzの電位はグラン
ドレベル(=0V)に保持される。選択されたワード線
WLmには14〜15Vが供給され、それ以外のワード
線(非選択のワード線)WLa〜WLl,WLn〜WL
zの電位はグランドレベルにされる。そのため、選択さ
れたワード線WLmに接続されている各メモリセル1の
制御ゲート電極9は14〜15Vに持ち上げられる。
【0021】ところで、ソース領域3および基板2と浮
遊ゲート電極7との間の静電容量と、制御ゲート電極9
と浮遊ゲート電極7の間の静電容量とを比べると、前者
の方が圧倒的に大きい。そのため、制御ゲート電極9が
14〜15V、ソース及びドレインが0Vの場合、制御
ゲート電極9と浮遊ゲート電極7の間には高電界が生じ
る。その結果、ファウラー−ノルドハイム・トンネル電
流(Fowler-NordheimTunnel Current、以下、FNトン
ネル電流という)が流れ、図12の矢印Bに示すよう
に、浮遊ゲート電極7中の電子が制御ゲート電極9側へ
引き抜かれて、メモリセル1に記憶されたデータの消去
が行われる。このとき、浮遊ゲート電極7には突起7b
が形成されているため、浮遊ゲート電極7中の電子は突
起7bから飛び出して制御ゲート電極9側へ移動する。
従って、電子の移動が容易になり、浮遊ゲート電極7中
の電子を効率的に引き抜くことができる。
【0022】この消去動作は、選択されたワード線WL
mに接続されている全てのメモリセル1に対して行われ
る。尚、複数のワード線WLa〜WLzを同時に選択す
ることにより、その各ワード線に接続されている全ての
メモリセル1に対して消去動作を行うこともできる。こ
のように、メモリセルアレイ152を複数組のワード線
WLa〜WLz毎の任意のブロックに分けてその各ブロ
ック単位でデータの消去を行う消去動作は、ブロック消
去と呼ばれる。
【0023】(b)書き込みモード 書き込みモードにおいて、選択されたメモリセル1のド
レイン領域4に接続されているビット線BLmの電位は
グランドレベルにされ、それ以外のビット線(非選択の
ビット線)BLa〜BLl,BLn〜BLzには4Vが
供給される。選択されたメモリセル1の制御ゲート電極
9に接続されているワード線WLmには2Vが供給さ
れ、それ以外のワード線(非選択のワード線)WLa〜
WLl,WLn〜WLzの電位はグランドレベルにされ
る。全てのソース線RSLa〜RSLmには12Vが供
給される。
【0024】ところで、メモリセル1において、選択ト
ランジスタ11の閾値電圧Vthは0.5Vである。従
って、選択されたメモリセル1では、ドレイン領域4中
の電子は反転状態のチャネル領域5中へ移動する。その
ため、ソース領域3からドレイン領域4に向かってセル
電流が流れる。一方、ソース領域3に12Vが印加され
るため、ソース領域3と浮遊ゲート電極7との間の容量
を介したカップリングにより、浮遊ゲート電極7の電位
が持ち上げられる。そのため、チャネル領域5と浮遊ゲ
ート電極7の間には高電界が生じる。従って、チャネル
領域5中の電子は加速されてホットエレクトロンとな
り、図12の矢印Cに示すように、浮遊ゲート電極7へ
注入される。その結果、選択されたメモリセル1の浮遊
ゲート電極7には電荷が蓄積され、1ビットのデータが
書き込まれて記憶される。
【0025】この書き込み動作は、消去動作と異なり、
選択されたメモリセル1毎に行うことができる。 (c)読み出しモード 読み出しモードにおいて、選択されたメモリセル1の制
御ゲート電極9に接続されているワード線WLmには4
Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WLl,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。選択されたメモリセル1のドレイン領
域4に接続されているビット線BLmには2Vが供給さ
れ、それ以外のビット線(非選択のビット線)BLa〜
BLl,BLn〜BLzの電位はグランドレベルにされ
る。
【0026】前記したように、消去状態にあるメモリセ
ル1の浮遊ゲート電極7中からは電子が引き抜かれてい
る。また、書き込み状態にあるメモリセル1の浮遊ゲー
ト電極7中には電子が注入されている。従って、消去状
態にあるメモリセル1の浮遊ゲート電極7直下のチャネ
ル領域5はオンしており、書き込み状態にあるメモリセ
ル1の浮遊ゲート電極7直下のチャネル領域5はオフし
ている。そのため、制御ゲート電極9に4Vが印加され
たとき、ドレイン領域4からソース領域3に向かって流
れるセル電流は、消去状態のメモリセル1の方が書き込
み状態のメモリセル1よりも大きくなる。
【0027】この各メモリセル1間のセル電流の大小を
センスアンプ群160内の各センスアンプで判別するこ
とにより、メモリセル1に記憶されたデータの値を読み
出すことができる。例えば、消去状態のメモリセル1の
データの値を「1」、書き込み状態のメモリセル1のデ
ータの値を「0」として読み出しを行う。つまり、各メ
モリセル1に、消去状態のデータ値「1」と、書き込み
状態のデータ値「0」の2値を記憶させることができ
る。
【0028】(d)スタンバイモード スタンバイモードにおいて、共通ソース線SL、全ての
ワード線WLa〜WLz、全てのビット線BLa〜BL
zの電位はグランドレベルに保持されている。このスタ
ンバイモードでは、全てのメモリセル1に対していかな
る動作(消去動作、書き込み動作、読み出し動作)も行
われない。
【0029】このように構成されたスプリットゲート型
メモリセル1を用いたフラッシュEEPROM151
は、選択トランジスタ11が設けられているため、個々
のメモリセル1にそれ自身を選択する機能がある。つま
り、データ消去時にフローティングゲート電極7から電
荷を引き抜く際に電荷を過剰に抜き過ぎても、選択ゲー
ト10によってチャネル領域5を非導通状態にすること
ができる。従って、過剰消去が発生したとしても、選択
トランジスタ11によってメモリセル1の導通・非導通
を制御することができ、過剰消去が問題にならない。す
なわち、メモリセル1の内部に設けられた選択トランジ
スタ11によって、そのメモリセル自身の導通・非導通
を選択することができる。
【0030】ところで、図12および図13に示すスプ
リットゲート型メモリセル1において、ソース領域3を
ドレイン領域とし、ドレイン領域4をソース領域とした
フラッシュEEPROMが、USP−5029130
(G11C 11/40)に開示されている。
【0031】図16(a)は、その場合のスプリットゲ
ート型メモリセル21を用いたフラッシュEEPROM
171のメモリセルアレイ152の一部断面図である。
図16(b)は、その場合のメモリセルアレイ152の
一部平面図である。尚、図16(a)は、図16(b)
におけるA−A線断面図である。
【0032】図17に、スプリットゲート型メモリセル
21を用いたフラッシュEEPROM171の全体構成
を示す。図18に、フラッシュEEPROM171の各
動作モードにおける各部の電位を示す。
【0033】スプリットゲート型メモリセル21におい
て、スプリットゲート型メモリセル1と異なるのは、ソ
ース領域3およびドレイン領域4の呼び方が逆になって
いる点である。つまり、メモリセル21のソース領域3
はメモリセル1においてはドレイン領域4と呼ばれ、メ
モリセル21のドレイン領域4はメモリセル11におい
てはソース領域3と呼ばれる。
【0034】フラッシュEEPROM171において、
フラッシュEEPROM151と異なるのは、共通ソー
ス線SLが接地されている点だけである。従って、いず
れの動作モードにおいても、共通ソース線SLを介して
各ソース線RSLa〜RSLmの電位はグランドレベル
に保持される。
【0035】また、書き込みモードにおいて、選択され
たメモリセル21のドレイン領域4に接続されているビ
ット線BLmには12Vが供給され、それ以外のビット
線(非選択のビット線)BLa〜BLl,BLn〜BL
zの電位はグランドレベルにされる。
【0036】ところで、メモリセル21においても、選
択トランジスタ11の閾値電圧Vthは0.5Vであ
る。従って、選択されたメモリセル21では、ソース領
域3中の電子は反転状態のチャネル領域5中へ移動す
る。そのため、ドレイン領域4からソース領域3に向か
ってセル電流が流れる。一方、ドレイン領域4に12V
が印加されるため、ドレイン領域4と浮遊ゲート電極7
との間の容量を介したカップリングにより、浮遊ゲート
電極7の電位が持ち上げられる。そのため、チャネル領
域5と浮遊ゲート電極7の間には高電界が生じる。従っ
て、チャネル領域5中の電子は加速されてホットエレク
トロンとなり、浮遊ゲート電極7へ注入される。その結
果、選択されたメモリセル21の浮遊ゲート電極7には
電荷が蓄積され、1ビットのデータが書き込まれて記憶
される。
【0037】次に、図13に示すメモリセルアレイ15
2の製造方法を図19および図20に従い順を追って説
明する。 工程1(図19(a)参照);LOCOS法を用い、基
板2上にフィールド絶縁膜13(図示略)を形成する。
次に、基板2上におけるフィールド絶縁膜13の形成さ
れていない部分(素子領域)に、熱酸化法を用いてシリ
コン酸化膜から成るゲート絶縁膜6を形成する。続い
て、ゲート絶縁膜6上に浮遊ゲート電極7と成るドープ
ドポリシリコン膜31を形成する。そして、LPCVD
(Low Pressure Chemical Vaper Deposition)法を用
い、ドープドポリシリコン膜31の全面にシリコン窒化
膜32を形成する。次に、シリコン窒化膜32の全面に
レジストを塗布した後、通常のフォトリソグラフィー技
術を用いて、浮遊ゲート7を形成するためのエッチング
用マスク33を形成する。
【0038】工程2(図19(b)参照);エッチング
用マスク33を用いた異方性エッチングにより、シリコ
ン窒化膜32をエッチングする。そして、エッチング用
マスク33を〓離する。次に、LOCOS法を用い、エ
ッチングされたシリコン窒化膜32を酸化用マスクとし
てドープドポリシリコン膜31を酸化することで、絶縁
膜19を形成する。このとき、シリコン窒化膜31の端
部に絶縁膜19の端部が侵入し、バーズビーク19aが
形成される。
【0039】工程3(図19(c)参照);シリコン窒
化膜32を除去する。次に、絶縁膜19をエッチング用
マスクとして用いた異方性エッチングにより、ドープド
ポリシリコン膜31をエッチングして浮遊ゲート電極7
を形成する。このとき、絶縁膜19の端部にはバーズビ
ーク19aが形成されているため、浮遊ゲート電極7の
上縁部はバーズビーク19aの形状に沿って尖鋭にな
り、突起7bが形成される。
【0040】工程4(図19(d)参照);熱酸化法も
しくはLPCVD法またはこれらを併用し、上記の工程
で形成されたデバイスの全面に、シリコン酸化膜から成
るトンネル絶縁膜8を形成する。すると、積層された各
絶縁膜6,8は一体化される。
【0041】工程5(図20(a)参照);上記の工程
で形成されたデバイスの全面に、制御ゲート電極9と成
るドープドポリシリコン膜34を形成する。尚、ドープ
ドポリシリコン膜31,34の形成方法には以下のもの
がある。
【0042】方法1;LPCVD法を用いてポリシリコ
ン膜を形成する際に、不純物を含んだガスを混入する。 方法2;LPCVD法を用いてノンドープのポリシリコ
ン膜を形成した後に、ポリシリコン膜上に、POCl3
などを用いて不純物拡散源層を形成し、その不純物拡散
源層からポリシリコン膜に不純物を拡散させる。
【0043】方法3;LPCVD法を用いてノンドープ
のポリシリコン膜を形成した後に、不純物イオンを注入
する。 工程6(図20(b)参照);上記の工程で形成された
デバイスの全面にレジストを塗布した後、通常のフォト
リソグラフィー技術を用いて、制御ゲート電極9を形成
するためのエッチング用マスク35を形成する。
【0044】工程7(図20(c)参照);エッチング
用マスク35を用いた異方性エッチングにより、ドープ
ドポリシリコン膜34をエッチングして制御ゲート電極
9を形成する。その後、エッチング用マスク35を剥離
する。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】図21に示すように、
工程4におけるトンネル絶縁膜8の形成初期には、自然
酸化膜や構造遷移層などに起因する不完全なシリコン酸
化膜8aが形成される。この不完全なシリコン酸化膜8
aには、完全なシリコン酸化物であるO-Si-O結合だけで
なく、O-Si-Oの形をとらないダングリングボンドが含ま
れている。
【0046】すなわち、工程3から工程4に移行する間
に、浮遊ゲート電極7の側壁部が酸素を含んだ外気に晒
されるため、浮遊ゲート電極7の側壁部の表面に自然酸
化膜が形成される。その自然酸化膜には、O-Si-Oの形を
とらないダングリングボンドが含まれている。
【0047】また、ポリシリコン膜から成る浮遊ゲート
電極7と、シリコン酸化膜から成るトンネル絶縁膜8と
の境界部分には構造遷移層が存在する。その構造遷移層
には、O-Si-Oの形をとらないダングリングボンドが存在
しやすい。
【0048】図22は、不完全なシリコン酸化膜8aが
形成されたメモリセル1の断面図である。前記したよう
に、消去モードでは、図22の矢印Bに示すように、浮
遊ゲート電極7中の電子が制御ゲート電極9側へ引き抜
かれて、メモリセル1に記憶されたデータの消去が行わ
れる。このとき、高電界で加速された電子が不完全なシ
リコン酸化膜8aを含むトンネル絶縁膜8を通過するた
め、各膜8,8aには大きなストレスがかかることにな
る。
【0049】そのため、書き込み動作および消去動作を
繰り返すと、消去動作時に各膜8,8aに加わるストレ
スによって、不完全なシリコン酸化膜8a中に電子トラ
ップが形成、蓄積される。その電子トラップは、浮遊ゲ
ート電極7から制御ゲート電極9への電子の移動を阻害
する。従って、書き込み回数および消去回数(すなわ
ち、データの書き換え回数)が増加するにつれて不完全
なシリコン酸化膜8a中の電子トラップも増加し、浮遊
ゲート電極7中の電子を十分に引き抜くことができなく
なる。
【0050】そのため、図23に示すように、読み出し
モードにおけるセル電流は、データの書き換え回数の増
加につれて、書き込み状態のメモリセル1のセル電流が
変化しないのに対し、読み出し状態のメモリセル1のセ
ル電流が低下していく。その結果、書き込み状態のメモ
リセル1のセル電流と読み出し状態のメモリセル1のセ
ル電流との差が少なくなり、前記した各メモリセル1間
のセル電流の大小の判別ができなくなる。つまり、メモ
リセル1に記憶されたデータの値を読み出すことが不可
能になり、メモリセルとしての機能を果たさなくなる。
【0051】このように、工程4において不完全なシリ
コン酸化膜8aが形成されると、メモリセル1における
データの書き換え回数を増加させるのが難しくなり、メ
モリセル1の動作寿命が短くなるという問題がある。そ
して、メモリセル1の動作寿命が短くなると、フラッシ
ュEEPROM151の動作寿命も短くなる。尚、この
問題は、メモリセル21およびフラッシュEEPROM
171においても同様に起こる。
【0052】また、図24に示すように、工程4におい
て、熱酸化法を用いてトンネル絶縁膜8を形成した場
合、浮遊ゲート電極7の下縁部にトンネル絶縁膜8の端
部が侵入し、バーズビーク(ゲートバーズビーク)8b
が形成される恐れがある。バーズビーク8bが形成され
ると、その分だけバーズビーク8bの反対側のトンネル
絶縁膜8の表面部分に肉引けが起こって間隙8cが生じ
る。
【0053】すると、工程5においてドープドポリシリ
コン膜34を形成した際に、間隙8c内にもドープドポ
リシリコン膜34が形成されるため、制御ゲート電極9
の下端部は間隙8cの形状に沿って尖鋭になり、突起9
aが形成される。
【0054】図25は、制御ゲート電極9の下端部に突
起9aが形成されたメモリセル1の断面図である。制御
ゲート電極9の下端部に突起9aが形成されると、書き
込みモードにおいて、突起9aから電子が放出され、そ
の電子が浮遊ゲート7に誤って注入されるという現象が
起こる。この現象は、一般にリバーストンネリング現象
と呼ばれる。リバーストンネリング現象が起こると、フ
ラッシュEEPROM151の書き込みモードにおい
て、非選択のメモリセル1にも誤ってデータが書き込ま
れてしまう。つまり、各メモリセル1にそれぞれ別個の
データを書き込むことが不可能になり、EEPROMと
しての機能を果たさなくなる。
【0055】このように、工程4においてバーズビーク
8bが形成されると、リバーストンネリング現象が起こ
り、フラッシュEEPROM151が機能しなくなると
いう問題がある。尚、この問題は、メモリセル21およ
びフラッシュEEPROM171においても同様に起こ
る。
【0056】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、以下の目的を有するものである。 (1)長寿命なスプリットゲート型トランジスタおよび
その製造方法を提供する。
【0057】(2)リバーストンネリング現象を防止す
ることが可能なスプリットゲート型トランジスタおよび
その製造方法を提供する。 (3)長寿命なスプリットゲート型トランジスタをメモ
リセルとして用いた不揮発性半導体メモリを提供する。
【0058】(4)リバーストンネリング現象を防止す
ることが可能なスプリットゲート型トランジスタをメモ
リセルとして用いた不揮発性半導体メモリを提供する。
【0059】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、浮遊ゲート電極(7)の一部が窒素原子を含有した
ことをその要旨とする。
【0060】請求項2に記載の発明は、少なくとも浮遊
ゲート電極(7)におけるデータの消去時に電子が飛び
出す部分が窒素原子を含有したことをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、少なくとも浮遊ゲート電極
(7)の側壁部に、窒素原子を含有した層(7a)が設
けられたことをその要旨とする。
【0061】請求項4に記載の発明は、少なくとも浮遊
ゲート電極(7)の制御ゲート電極(9)に覆われた側
壁部に、窒素原子を含有した層(7a)が設けられたこ
とをその要旨とする。
【0062】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載のスプリットゲート型トランジスタ
において、浮遊ゲート電極(7)と制御ゲート電極
(9)との間に設けられたトンネル絶縁膜(8)を備
え、浮遊ゲート電極はポリシリコン膜、アモルファスシ
リコン膜、単結晶シリコン膜から成るグループから選択
された一つの導電膜から形成され、トンネル絶縁膜は酸
化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのうち少な
くとも一つを主成分とする絶縁膜から形成されたことを
その要旨とする。
【0063】請求項6に記載の発明は、半導体基板
(2)上に浮遊ゲート電極(7)を形成する工程と、浮
遊ゲート電極の側壁部を窒化して窒素原子を含有した層
(7a)を形成する工程とを備えたことをその要旨とす
る。
【0064】請求項7に記載の発明は、半導体基板
(2)上にポリシリコン膜(31)、アモルファスシリ
コン膜、単結晶シリコン膜から成るグループから選択さ
れた一つの導電膜を形成する工程と、その導電膜(3
1)をパターニングして浮遊ゲート電極(7)を形成す
る工程と、浮遊ゲート電極の側壁部を窒化して窒素原子
を含有した層(7a)を形成する工程と、熱酸化法、熱
窒化法、熱酸窒化法、CVD法のうち少なくとも一つの
方法を用い、上記の工程で形成されたデバイス上に、酸
化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのうち少な
くとも一つを主成分とするトンネル絶縁膜(8)を形成
する工程とを備えたことをその要旨とする。
【0065】請求項8に記載の発明は、請求項6または
請求項7に記載のスプリットゲート型トランジスタの製
造方法において、浮遊ゲート電極(7)を窒化する際
に、窒素イオンの注入法、窒素プラズマに晒す方法、窒
化雰囲気中で熱処理を行う方法からなるグループから選
択されたいずれか一つの方法を用いることをその要旨と
する。
【0066】請求項9に記載の発明は、請求項6または
請求項7に記載のスプリットゲート型トランジスタの製
造方法において、浮遊ゲート電極(7)を窒化する際
に、窒素イオンの回転斜めイオン注入法を用いることを
その要旨とする。
【0067】請求項10に記載の発明は、浮遊ゲート電
極(7)と制御ゲート電極(9)との間に形成されたト
ンネル絶縁膜(8)の所望の部分が窒素原子を含有して
いることをその要旨とする。
【0068】請求項11に記載の発明は、浮遊ゲート電
極(7)と制御ゲート電極(9)との間に形成されたト
ンネル絶縁膜(8)が窒素原子を含有し、そのトンネル
絶縁膜中の窒素原子の分布状態がブロードであるか、ま
たは、トンネル絶縁膜中における制御ゲート電極に近い
部分まで窒素原子を含有していることをその要旨とす
る。
【0069】請求項12に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載のスプリットゲート型トランジス
タにおいて、トンネル絶縁膜(8)は酸化シリコン、酸
窒化シリコン、窒化シリコンのうち少なくとも一つを主
成分とする膜から成ることをその要旨とする。
【0070】請求項13に記載の発明は、半導体基板
(2)上に浮遊ゲート電極(7)を形成する工程と、上
記の工程で形成されたデバイス上にトンネル絶縁膜
(8)を形成する工程と、トンネル絶縁膜を窒化する工
程とを備えたことをその要旨とする。
【0071】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載のスプリットゲート型トランジスタの製造方法にお
いて、トンネル絶縁膜(8)を窒化する際に、窒素イオ
ンの注入法、窒素プラズマに晒す方法、窒化雰囲気中で
熱処理を行う方法からなるグループから選択されたいず
れか一つの方法を用いることをその要旨とする。
【0072】請求項15に記載の発明は、少なくとも浮
遊ゲート電極(7)におけるデータの消去時に電子が飛
び出す部分が窒素原子を含有し、浮遊ゲート電極と制御
ゲート電極(9)との間に形成されたトンネル絶縁膜
(8)が窒素原子を含有し、そのトンネル絶縁膜中の窒
素原子の分布状態がブロードであるか、または、トンネ
ル絶縁膜中における制御ゲート電極に近い部分まで窒素
原子を含有していることをその要旨とする。
【0073】請求項16に記載の発明は、少なくとも浮
遊ゲート電極(7)の制御ゲート電極(9)に覆われた
側壁部に、窒素原子を含有した層(7a)が設けられ、
浮遊ゲート電極と制御ゲート電極(9)との間に形成さ
れたトンネル絶縁膜(8)が窒素原子を含有し、そのト
ンネル絶縁膜中の窒素原子の分布状態がブロードである
か、または、トンネル絶縁膜中における制御ゲート電極
に近い部分まで窒素原子を含有していることをその要旨
とする。
【0074】請求項17に記載の発明は、半導体基板
(2)上に浮遊ゲート電極(7)を形成する工程と、浮
遊ゲート電極の側壁部を窒化して窒素原子を含有した層
(7a)を形成する工程と、上記の工程で形成されたデ
バイス上にトンネル絶縁膜(8)を形成する工程と、ト
ンネル絶縁膜を窒化する工程とを備えたことをその要旨
とする。
【0075】請求項18に記載の発明は、請求項1〜
5,10〜12,15,16のいずれか1項に記載のス
プリットゲート型トランジスタをメモリセルとして用い
ることをその要旨とする。
【0076】請求項19に記載の発明は、請求項6〜
9,13,14,17のいずれか1項に記載のスプリッ
トゲート型トランジスタの製造方法によって製造された
スプリットゲート型トランジスタをメモリセルとして用
いることをその要旨とする。
【0077】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態を図面に従って説明する。尚、本実施形態において、
図12,図13,図19,図20に示した従来の形態と
同じ構成部材については符号を等しくしてその詳細な説
明を省略する。
【0078】図1は、本実施形態のスプリットゲート型
メモリセル41の一部断面図である。図2(a)は、ス
プリットゲート型メモリセル41を用いたフラッシュE
EPROM151のメモリセルアレイ152の一部断面
図である。図2(b)は、メモリセルアレイ152の一
部平面図である。尚、図2(a)は、図2(b)におけ
るA−A線断面図である。
【0079】図1および図2において、図12および図
13と異なるのは以下の点だけである。 (1)基板2上に複数のスプリットゲート型メモリセル
(スプリットゲート型トランジスタ)41が配置されて
いる。各メモリセル41は、ソース領域3、ドレイン領
域4、チャネル領域5、浮遊ゲート電極7、制御ゲート
電極9から構成されている。
【0080】基板2上の占有面積を小さく抑えることを
目的に、2つのメモリセル41(以下、2つを区別する
ため「41a」「41b」と表記する)は、ソース領域
3を共通にし、その共通のソース領域3に対して浮遊ゲ
ート電極7および制御ゲート電極9が反転した形で配置
されている。
【0081】(2)浮遊ゲート電極7の側壁部に、窒素
原子を1〜10%程度の濃度で含有したドープドポリシリ
コン膜から成る層(以下、窒素原子含有層という)7a
が設けられている。浮遊ゲート電極7の形状は直方体で
あり、その4つの側壁部全てに窒素原子含有層7aが設
けられている。
【0082】尚、本実施形態のスプリットゲート型メモ
リセル41を用いたフラッシュEEPROM51の全体
構成は、図14に示した従来の形態と同じである。ま
た、本実施形態のフラッシュEEPROM51の各動作
モードにおける各部の電位は、図15に示した従来の形
態と同じである。
【0083】次に、本実施形態の製造方法を図3〜図5
に従い順を追って説明する。 工程1(図3(a)参照)、工程2(図3(b)参
照);従来の形態の工程1、工程2と同じである。
【0084】工程3(図3(c)参照);シリコン窒化
膜32を除去する。次に、絶縁膜19をエッチング用マ
スクとして用いた異方性エッチングにより、ドープドポ
リシリコン膜31をエッチングして浮遊ゲート電極7を
形成する。このとき、絶縁膜19の端部にはバーズビー
ク19aが形成されているため、浮遊ゲート電極7の上
縁部はバーズビーク19aの形状に沿って尖鋭になり、
突起7bが形成される。以上の工程は、従来の形態の工
程3と同じである。
【0085】続いて、浮遊ゲート電極7の側壁部に窒素
イオンを注入することで、窒素原子含有層7aを形成す
る。このとき、直方体を成す浮遊ゲート電極7の4つの
側壁部に均等に窒素イオンを注入するためには、基板2
が形成されたシリコンウェハ(図示略)全体を回転させ
ながら、基板2の表面に立つ法線から概ね60°程度の角
度で窒素イオンを注入することが望ましい。このよう
に、シリコンウェハ全体を回転させながら、シリコンウ
ェハに対して所定の角度でイオン注入を行う方法は、一
般に回転斜めイオン注入法と呼ばれる。ここで、窒素イ
オンの注入条件は、注入エネルギー:10keV 程度、ドー
ズ量:1×1015〜5×1016atoms/cm2程度である。
尚、注入エネルギー:10keV における窒素イオンのポリ
シリコン膜中の注入飛程(RP;Projection Range)は
0.02μm程度であり、注入された窒素イオンは、浮遊ゲ
ート電極7の側壁部のごく表面近傍だけに導入されるた
め、窒素原子含有層7aの膜厚もごく薄いものとなる。
【0086】工程4(図3(d)参照);熱酸化法もし
くはLPCVD法またはこれらを併用し、上記の工程で
形成されたデバイスの全面に、シリコン酸化膜から成る
トンネル絶縁膜8を形成する。すると、積層された各絶
縁膜6,8は一体化される。
【0087】このとき、浮遊ゲート電極7の側壁部に窒
素原子含有層7aが設けられているため、トンネル絶縁
膜8の形成初期において、自然酸化膜や構造遷移層など
に起因する不完全なシリコン酸化膜が形成されることは
ない。
【0088】すなわち、窒素原子含有層7aが設けられ
ているため、工程3から工程4に移行する間に、浮遊ゲ
ート電極7の側壁部が酸素を含んだ外気に晒されても、
浮遊ゲート電極7の側壁部の表面に、O-Si-Oの形をとら
ないダングリングボンドを含む自然酸化膜の形成が抑制
される。
【0089】また、前記したように、ポリシリコン膜か
ら成る浮遊ゲート電極7と、シリコン酸化膜から成るト
ンネル絶縁膜8との境界部分には構造遷移層が存在す
る。その構造遷移層には、O-Si-Oの形をとらないダング
リングボンドが発生しやすい。しかし、そのダングリン
グボンドの未結合手は、窒素原子含有層7aに含まれる
3価の窒素原子によってターミネートされる。その結
果、構造遷移層のダングリングボンドの発生を抑制する
ことができる。
【0090】加えて、窒素原子含有層7aが設けられて
いるため、熱酸化法を用いてトンネル絶縁膜8を形成し
た場合でも、浮遊ゲート電極7の下縁部にトンネル絶縁
膜8の端部が侵入してバーズビーク(ゲートバーズビー
ク)が抑制される。
【0091】工程5(図4(a)参照)〜工程7(図4
(c)参照);従来の形態の工程5〜工程7と同じであ
る。 工程8(図5(a)参照);上記の工程で形成されたデ
バイスの全面にレジストを塗布した後、通常のフォトリ
ソグラフィー技術を用いて、ソース領域3を形成するた
めのイオン注入用マスク42を形成する。次に、通常の
イオン注入法を用い、リンイオン(P+)を注入してソ
ース領域3を形成する。その後、イオン注入用マスク4
2を剥離する。
【0092】このとき、イオン注入用マスク42は、少
なくとも基板2上のドレイン領域4と成る部分を覆うよ
うに形成すると共に、浮遊ゲート電極7上をはみ出さな
いように形成する。その結果、ソース領域3の位置は、
浮遊ゲート電極7の端部によって規定される。
【0093】工程9(図5(b)参照);上記の工程で
形成されたデバイスの全面にレジストを塗布した後、通
常のフォトリソグラフィー技術を用いて、ドレイン領域
4を形成するためのイオン注入用マスク43を形成す
る。次に、通常のイオン注入法を用い、ヒ素イオン(A
+)を注入してドレイン領域4を形成する。
【0094】このとき、イオン注入用マスク43は、少
なくともソース領域3を覆うように形成する。 工程10(図5(c)参照);イオン注入用マスク43
を剥離すると、本実施形態のスプリットゲート型メモリ
セル41(41a,41b)が完成する。
【0095】このように本実施形態によれば、以下の作
用および効果を得ることができる。 〔1〕浮遊ゲート電極7の側壁部に窒素原子含有層7a
が設けられている。そのため、工程4におけるトンネル
絶縁膜8の形成初期にも、従来の形態の図21に示すよ
うな不完全なシリコン酸化膜が形成されることはない。
【0096】〔2〕上記〔1〕より、メモリセル41に
対して、書き込み動作および消去動作を繰り返しても、
消去動作時にトンネル絶縁膜8に加わるストレスによっ
て、トンネル絶縁膜8中に電子トラップが形成されるこ
とはない。従って、データの書き換え回数が増加して
も、消去モードにおいて、浮遊ゲート電極7中の電子を
十分に引き抜くことができる。
【0097】そのため、データの書き換え回数が増加し
ても、読み出しモードにおいて、読み出し状態のメモリ
セル41のセル電流が低下することはない。従って、書
き込み状態のメモリセル41のセル電流と読み出し状態
のメモリセル41のセル電流との差が少なくなることは
なく、前記した各メモリセル41間のセル電流の大小の
判別を容易に行うことができる。
【0098】〔3〕上記〔2〕より、メモリセル41に
おけるデータの書き換え回数を増加させることが可能に
なり、メモリセル41の動作寿命を長くすることができ
る。その結果、フラッシュEEPROM51の動作寿命
を長くすることもできる。
【0099】〔4〕窒素原子含有層7aが設けられてい
るため、浮遊ゲート電極7の下縁部にトンネル絶縁膜8
の端部が侵入してバーズビーク(ゲートバーズビーク)
が形成されることはない。そのため、工程4におけるに
おけるトンネル絶縁膜8の形成時に、従来の形態の図2
4に示すようなトンネル絶縁膜8の間隙8cが生じるこ
とはない。そして、工程5におけるドープドポリシリコ
ン膜34の形成時に、従来の形態の図25に示すような
制御ゲート電極9の下端部の突起9aが形成されること
はない。
【0100】〔5〕上記〔4〕より、書き込みモードに
おいて、制御ゲート電極9から電子が放出され、その電
子が浮遊ゲート7に誤って注入されるという現象(リバ
ーストンネリング現象)が起こることはない。従って、
フラッシュEEPROM51の書き込みモードにおい
て、非選択のメモリセル41にも誤ってデータが書き込
まれることはなく、各メモリセル41にそれぞれ別個の
データを書き込むことができる。
【0101】〔6〕回転斜めイオン注入法を用いて窒素
原子含有層7aを形成している。従って、窒素原子含有
層7aを高い制御性で容易に形成することができる。 〔7〕工程3において、窒素原子含有層7aを形成する
際の窒素イオンの注入条件について、ドーズ量の範囲は
1×1015〜5×1016atoms/cm2程度が適当であり、
この範囲より多くなると窒化シリコンが形成されてトン
ネル絶縁膜8の形成が阻害される傾向があり、この範囲
より少なくなると前記効果が小さくなるという傾向があ
る。
【0102】(第2実施形態)以下、本発明を具体化し
た第2実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形
態において、図12,図13,図19,図20に示した
従来の形態と同じ構成部材については符号を等しくして
その詳細な説明を省略する。
【0103】図6(a)は、本実施形態のスプリットゲ
ート型メモリセル61を用いたフラッシュEEPROM
71のメモリセルアレイ152の一部断面図である。図
6(b)は、メモリセルアレイ152の一部平面図であ
る。尚、図6(a)は、図6(b)におけるA−A線断
面図である。
【0104】図6において、図12および図13と異な
るのは以下の点だけである。 (1)基板2上に複数のスプリットゲート型メモリセル
(スプリットゲート型トランジスタ)61が配置されて
いる。各メモリセル41は、ソース領域3、ドレイン領
域4、チャネル領域5、浮遊ゲート電極7、制御ゲート
電極9から構成されている。
【0105】基板2上の占有面積を小さく抑えることを
目的に、2つのメモリセル61(以下、2つを区別する
ため「61a」「61b」と表記する)は、ソース領域
3を共通にし、その共通のソース領域3に対して浮遊ゲ
ート電極7および制御ゲート電極9が反転した形で配置
されている。
【0106】(2)トンネル絶縁膜8が窒素原子を含有
している。図7〜図9に、トンネル絶縁膜8に含有され
る窒素原子の分布および濃度を示す。図7に、トンネル
絶縁膜8中において、浮遊ゲート電極7に近い部分に窒
素濃度のピークがある場合を示す。
【0107】図8に、トンネル絶縁膜8中において、制
御ゲート電極9に近い部分に窒素濃度のピークがある場
合を示す。図9に、トンネル絶縁膜8中において、浮遊
ゲート電極7に近い部分と制御ゲート電極9に近い部分
の両方に窒素濃度のピークがある場合を示す。
【0108】尚、図7〜図8において、(a)〜(c)
には窒素濃度のピークレベルが大きい場合、(g)〜
(i)には窒素濃度のピークレベルが小さい場合、
(d)〜(f)には窒素濃度のピークレベルが(a)〜
(c)と(g)〜(i)との中間の場合を示す。また、
(a)(d)(g)には窒素分布がナローな場合、
(c)(f)(i)には窒素分布がブロードな場合、
(b)(e)(h)には窒素分布が(a)(d)(g)
と(c)(f)(i)との中間の場合を示す。
【0109】前記したように、浮遊ゲート電極7とトン
ネル絶縁膜8との境界部分には構造遷移層が存在し、そ
の構造遷移層にはO-Si-Oの形をとらないダングリングボ
ンドが発生しやすい。しかし、その構造遷移層に対応す
るトンネル絶縁膜8に窒素原子を含有させることによ
り、そのダングリングボンドの未結合手を3価の窒素原
子によってターミネートすることが可能になり、ダング
リングボンドをなくすことができる。
【0110】従って、図7または図9に示すように、ト
ンネル絶縁膜8中において浮遊ゲート電極7に近い部分
に窒素濃度のピークがあれば、構造遷移層のダングリン
グボンドをなくすことができる。
【0111】但し、その場合の窒素濃度には最適値があ
り、それよりも濃度が高くなるとトンネル絶縁膜8中の
応力が増大するという問題が起こり、最適値よりも濃度
が低くなるとダングリングボンドの未結合手を完全には
ターミネートできなくなるという問題が起こる。
【0112】ところで、図8または図9に示すように、
トンネル絶縁膜8中において制御ゲート電極9に近い部
分に窒素分布のピークがある場合は、消去動作時に発生
する電子トラップを抑制することができる。また。窒素
分布がブロードな場合には、界面近傍以外に発生する電
子トラップについても抑制することができる。
【0113】従って、トンネル絶縁膜8中の窒素原子の
分布状態がブロードであるか、または、トンネル絶縁膜
8中における制御ゲート電極9に近い部分まで窒素原子
が含有していることが望ましい。
【0114】尚、本実施形態のスプリットゲート型メモ
リセル61を用いたフラッシュEEPROM71の全体
構成は、図14に示した従来の形態と同じである。ま
た、本実施形態のフラッシュEEPROM71の各動作
モードにおける各部の電位は、図15に示した従来の形
態と同じである。
【0115】次に、本実施形態の製造方法を説明する。
本実施形態の製造方法において、従来の形態および第1
実施形態と異なるのは以下の点だけである。すなわち、
従来の形態の工程4が終了した後に、窒化雰囲気(NH
3など)中で熱処理を行うことにより、トンネル絶縁膜
8に窒素原子を含有させる。このとき、トンネル絶縁膜
8の膜厚および熱処理条件を調節することにより、図7
〜図9に示すように、トンネル絶縁膜8に含有される窒
素原子の分布および濃度を調整することができる。
【0116】その後、第1実施形態の工程5〜工程10
を経て、本実施形態のスプリットゲート型メモリセル6
1が完成する。このように本実施形態によれば、トンネ
ル絶縁膜8が窒素原子を含有しているため、第1実施形
態の〔1〕〜〔3〕と同様の作用および効果を得ること
ができる。また、トンネル絶縁膜8に窒素原子を含有さ
せる方法として、窒化雰囲気中での熱処理を用いるた
め、トンネル絶縁膜8に含有される窒素原子の分布およ
び濃度を容易に所望の状態にすることができる。
【0117】尚、上記各実施形態は以下のように変更し
てもよく、その場合でも同様の作用および効果を得るこ
とができる。 (1)第1実施形態において、浮遊ゲート電極7の4つ
の側壁部の全てに窒素原子含有層7aを設けるのではな
く、消去モードにおいて電子が飛び出す部分だけに窒素
原子含有層7aを設ける。この場合には、窒素原子含有
層7aの形成にあたって、回転斜めイオン注入法を用い
る必要はなく、通常の斜めイオン注入法を用いて浮遊ゲ
ート電極7の必要な箇所のみに窒素イオンを注入すれば
よい。
【0118】(2)第1実施形態において、窒素原子含
有層7aを形成するに際して、イオン注入法ではなく、
以下の方法を用いる。 (a)浮遊ゲート電極7の側壁部を窒素プラズマに晒
す。
【0119】(b)浮遊ゲート電極7の形成後に、窒化
雰囲気(NH3など)中で熱処理を行う。 (3)第2実施形態において、トンネル絶縁膜8に窒素
原子を含有させるに際して、窒化雰囲気中で熱処理を行
うのではなく、以下の方法を用いる。
【0120】(a)トンネル絶縁膜8を窒素プラズマに
晒す。 (b)トンネル絶縁膜8に窒素イオンを注入する。 (c)制御ゲート電極9と成るドープドポリシリコン膜
34中に窒素原子を含有させ、そのドープドポリシリコ
ン膜34中の窒素をトンネル絶縁膜8中に拡散させる。
【0121】(4)絶縁膜19を省く。 (5)各絶縁膜6,8を、酸化シリコン、酸窒化シリコ
ン、窒化シリコンのうち少なくとも一つを主成分とする
他の絶縁膜に置き代る。その絶縁膜の形成には、熱酸化
法、熱窒化法、熱酸窒化法、CVD法のうち少なくとも
一つの方法を用いればよい。また、これらの異なる絶縁
膜を複数積層した構造に置き代える。
【0122】(6)各ゲート電極7,9の材質をそれぞ
れ、ドープドポリシリコン以外の導電性材料(アモルフ
ァスシリコン、単結晶シリコン、高融点金属を含む各種
金属、シリサイドなど)に置き代える。
【0123】(7)P型単結晶シリコン基板2をP型ウ
ェルに置き代える。 (8)ソース領域3を形成するために注入する不純物イ
オンを、リンイオン以外のN型不純物イオン(ヒ素、ア
ンチモンなど)に置き代える。また、ドレイン領域4を
形成するために注入する不純物イオンを、ヒ素イオン以
外のN型不純物イオン(リン、アンチモンなど)に置き
代える。
【0124】(9)P型単結晶シリコン基板2をN型単
結晶シリコン基板またはN型ウェルに置き代え、ソース
領域3およびドレイン領域4を形成するために注入する
不純物イオンとしてP型不純物イオン(ホウ素、インジ
ウムなど)を用いる。
【0125】(10)第1実施形態において、スプリッ
トゲート型メモリセル41のソース領域3をドレイン領
域とし、ドレイン領域4をソース領域とする。図10
に、その場合のメモリセルアレイ152の一部断面図を
示す。この場合のフラッシュEEPROM81の全体構
成は、図17に示した従来の形態と同じである。また、
これの場合のフラッシュEEPROM81の各動作モー
ドにおける各部の電位は、図18に示した従来の形態と
同じである。
【0126】(11)第2実施形態において、スプリッ
トゲート型メモリセル61のソース領域3をドレイン領
域とし、ドレイン領域4をソース領域とする。図11
に、その場合のメモリセルアレイ152の一部断面図を
示す。この場合のフラッシュEEPROM91の全体構
成は、図17に示した従来の形態と同じである。また、
これの場合のフラッシュEEPROM91の各動作モー
ドにおける各部の電位は、図18に示した従来の形態と
同じである。
【0127】(12)第1実施形態と第2実施形態とを
併用する。以上、各実施形態について説明したが、各実
施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果と共に記載する。
【0128】(イ)請求項1〜5,10〜12,15,
16のいずれか1項に記載のスプリットゲート型トラン
ジスタにおいて、浮遊ゲート電極(7)上にLOCOS
法によって形成された絶縁膜(19)が形成され、浮遊
ゲート電極の上部のカドに突起(7b)が形成されたス
プリットゲート型トランジスタ。
【0129】(ロ)請求項6〜9,13,14,17の
いずれか1項に記載のスプリットゲート型トランジスタ
の製造方法において、LOCOS法を用い、浮遊ゲート
電極(7)上に絶縁膜(19)を形成し、その絶縁膜の
端部に形成されたバーズビーク(19a)により、浮遊
ゲート電極の上部のカドに突起(7a)を形成する工程
を備えたスプリットゲート型トランジスタの製造方法。
【0130】上記(イ)(ロ)のようにすれば、浮遊ゲ
ート電極に突起が形成されるため、浮遊ゲート電極に蓄
積された電子を制御ゲート電極へ引き抜く際に電子の移
動が容易になり、効率的に引き抜くことができる。
【0131】(ハ)請求項8または請求項14に記載の
スプリットゲート型トランジスタの製造方法において、
前記窒化雰囲気は、N2Oガス、NOガス、NH3ガスか
ら成るグループから選択された少なくとも一つのガスを
含むスプリットゲート型トランジスタの製造方法。
【0132】このようにすれば、確実な窒化処理を簡単
かつ容易に行うことができる。
【0133】
【発明の効果】請求項1〜5,10〜12,15,16
のいずれか1項に記載の発明によれば、長寿命なスプリ
ットゲート型トランジスタを提供することができる。
【0134】請求項3または請求項4に記載の発明によ
れば、リバーストンネリング現象を防止することが可能
なスプリットゲート型トランジスタを提供することがで
きる。
【0135】請求項6〜9,13,14,17のいずれ
か1項に記載の発明によれば、長寿命なスプリットゲー
ト型トランジスタの製造方法を提供することができる。
請求項7〜9のいずれか1項に記載の発明によれば、リ
バーストンネリング現象を防止することが可能なスプリ
ットゲート型トランジスタの製造方法を提供することが
できる。
【0136】請求項8,9,14のいずれか1項に記載
の発明によれば、確実な窒化処理を簡単かつ容易に行う
ことができる。請求項18または請求項19に記載の発
明によれば、長寿命な不揮発性半導体メモリを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の概略断面図。
【図2】図2(b)は第1実施形態の一部平面図、図2
(a)は図2(b)のA−A線断面図。
【図3】第1実施形態の製造工程を説明するための概略
断面図。
【図4】第1実施形態の製造工程を説明するための概略
断面図。
【図5】第1実施形態の製造工程を説明するための概略
断面図。
【図6】図6(b)は第2実施形態の一部平面図、図6
(a)は図6(b)のA−A線断面図。
【図7】第2実施形態の作用を説明するための説明図。
【図8】第2実施形態の作用を説明するための説明図。
【図9】第2実施形態の作用を説明するための説明図。
【図10】図10(b)は別の実施形態の一部平面図、
図10(a)は図10(b)のA−A線断面図。
【図11】図11(b)は別の実施形態の一部平面図、
図11(a)は図11(b)のA−A線断面図。
【図12】従来の形態の概略断面図。
【図13】図13(b)は従来の実施形態の一部平面
図、図13(a)は図13(b)のA−A線断面図。
【図14】第1,第2実施形態および従来の形態のブロ
ック回路図。
【図15】第1,第2実施形態および従来の形態の説明
図。
【図16】図16(b)は従来の実施形態の一部平面
図、図16(a)は図16(b)のA−A線断面図。
【図17】別の実施形態および従来の形態のブロック回
路図。
【図18】別の実施形態および従来の形態の説明図。
【図19】第2実施形態および従来の形態の製造工程を
説明するための概略断面図。
【図20】第2実施形態および従来の形態の製造工程を
説明するための概略断面図。
【図21】従来の形態の製造工程を説明するための概略
断面図。
【図22】従来の形態の概略断面図。
【図23】従来の形態の特性図。
【図24】従来の形態の製造工程を説明するための概略
断面図。
【図25】従来の形態の概略断面図。
【符号の説明】
2…P型単結晶シリコン基板 3…ソース領域 4…ドレイン領域 7…浮遊ゲート電極 7a…窒素原子含有層 8…トンネル絶縁膜 9…制御ゲート電極 19…絶縁膜 31…ドープドポリシリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮遊ゲート電極(7)の一部が窒素原子
    を含有したスプリットゲート型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 少なくとも浮遊ゲート電極(7)におけ
    るデータの消去時に電子が飛び出す部分が窒素原子を含
    有したスプリットゲート型トランジスタ。
  3. 【請求項3】 少なくとも浮遊ゲート電極(7)の側壁
    部に、窒素原子を含有した層(7a)が設けられたスプ
    リットゲート型トランジスタ。
  4. 【請求項4】 少なくとも浮遊ゲート電極(7)の制御
    ゲート電極(9)に覆われた側壁部に、窒素原子を含有
    した層(7a)が設けられたスプリットゲート型トラン
    ジスタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のス
    プリットゲート型トランジスタにおいて、 浮遊ゲート電極(7)と制御ゲート電極(9)との間に
    設けられたトンネル絶縁膜(8)を備え、 浮遊ゲート電極はポリシリコン膜、アモルファスシリコ
    ン膜、単結晶シリコン膜から成るグループから選択され
    た一つの導電膜から形成され、トンネル絶縁膜は酸化シ
    リコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのうち少なくと
    も一つを主成分とする絶縁膜から形成されたスプリット
    ゲート型トランジスタ。
  6. 【請求項6】 半導体基板(2)上に浮遊ゲート電極
    (7)を形成する工程と、 浮遊ゲート電極の側壁部を窒化して窒素原子を含有した
    層(7a)を形成する工程とを備えたスプリットゲート
    型トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板(2)上にポリシリコン膜
    (31)、アモルファスシリコン膜、単結晶シリコン膜
    から成るグループから選択された一つの導電膜を形成す
    る工程と、 その導電膜(31)をパターニングして浮遊ゲート電極
    (7)を形成する工程と、 浮遊ゲート電極の側壁部を窒化して窒素原子を含有した
    層(7a)を形成する工程と、 熱酸化法、熱窒化法、熱酸窒化法、CVD法のうち少な
    くとも一つの方法を用い、上記の工程で形成されたデバ
    イス上に、酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコ
    ンのうち少なくとも一つを主成分とするトンネル絶縁膜
    (8)を形成する工程とを備えたスプリットゲート型ト
    ランジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載のスプリ
    ットゲート型トランジスタの製造方法において、 浮遊ゲート電極(7)を窒化する際に、窒素イオンの注
    入法、窒素プラズマに晒す方法、窒化雰囲気中で熱処理
    を行う方法からなるグループから選択されたいずれか一
    つの方法を用いるスプリットゲート型トランジスタの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6または請求項7に記載のスプリ
    ットゲート型トランジスタの製造方法において、 浮遊ゲート電極(7)を窒化する際に、窒素イオンの回
    転斜めイオン注入法を用いるスプリットゲート型トラン
    ジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】 浮遊ゲート電極(7)と制御ゲート電
    極(9)との間に形成されたトンネル絶縁膜(8)の所
    望の部分が窒素原子を含有しているスプリットゲート型
    トランジスタ。
  11. 【請求項11】 浮遊ゲート電極(7)と制御ゲート電
    極(9)との間に形成されたトンネル絶縁膜(8)が窒
    素原子を含有し、そのトンネル絶縁膜中の窒素原子の分
    布状態がブロードであるか、または、トンネル絶縁膜中
    における制御ゲート電極に近い部分まで窒素原子を含有
    しているスプリットゲート型トランジスタ。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11に記載の
    スプリットゲート型トランジスタにおいて、 トンネル絶縁膜(8)は酸化シリコン、酸窒化シリコ
    ン、窒化シリコンのうち少なくとも一つを主成分とする
    膜から成るスプリットゲート型トランジスタ。
  13. 【請求項13】 半導体基板(2)上に浮遊ゲート電極
    (7)を形成する工程と、 上記の工程で形成されたデバイス上にトンネル絶縁膜
    (8)を形成する工程と、 トンネル絶縁膜を窒化する工程とを備えたスプリットゲ
    ート型トランジスタの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のスプリットゲート
    型トランジスタの製造方法において、 トンネル絶縁膜(8)を窒化する際に、窒素イオンの注
    入法、窒素プラズマに晒す方法、窒化雰囲気中で熱処理
    を行う方法からなるグループから選択されたいずれか一
    つの方法を用いるスプリットゲート型トランジスタの製
    造方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも浮遊ゲート電極(7)にお
    けるデータの消去時に電子が飛び出す部分が窒素原子を
    含有し、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極(9)との間
    に形成されたトンネル絶縁膜(8)が窒素原子を含有
    し、そのトンネル絶縁膜中の窒素原子の分布状態がブロ
    ードであるか、または、トンネル絶縁膜中における制御
    ゲート電極に近い部分まで窒素原子を含有しているスプ
    リットゲート型トランジスタ。
  16. 【請求項16】 少なくとも浮遊ゲート電極(7)の制
    御ゲート電極(9)に覆われた側壁部に、窒素原子を含
    有した層(7a)が設けられ、浮遊ゲート電極と制御ゲ
    ート電極(9)との間に形成されたトンネル絶縁膜
    (8)が窒素原子を含有し、そのトンネル絶縁膜中の窒
    素原子の分布状態がブロードであるか、または、トンネ
    ル絶縁膜中における制御ゲート電極に近い部分まで窒素
    原子を含有しているスプリットゲート型トランジスタ。
  17. 【請求項17】 半導体基板(2)上に浮遊ゲート電極
    (7)を形成する工程と、 浮遊ゲート電極の側壁部を窒化して窒素原子を含有した
    層(7a)を形成する工程と、 上記の工程で形成されたデバイス上にトンネル絶縁膜
    (8)を形成する工程と、 トンネル絶縁膜を窒化する工程とを備えたスプリットゲ
    ート型トランジスタの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜5,10〜12,15,1
    6のいずれか1項に記載のスプリットゲート型トランジ
    スタをメモリセルとして用いる不揮発性半導体メモリ。
  19. 【請求項19】 請求項6〜9,13,14,17のい
    ずれか1項に記載のスプリットゲート型トランジスタの
    製造方法によって製造されたスプリットゲート型トラン
    ジスタをメモリセルとして用いる不揮発性半導体メモ
    リ。
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