JPH0633337A - 高い熱安定性および意図的に調節された通気性を有する工業用織物、ならびに該織物からなる熱ガス用フィルタおよびエアバッグ - Google Patents

高い熱安定性および意図的に調節された通気性を有する工業用織物、ならびに該織物からなる熱ガス用フィルタおよびエアバッグ

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JPH0633337A
JPH0633337A JP6564293A JP6564293A JPH0633337A JP H0633337 A JPH0633337 A JP H0633337A JP 6564293 A JP6564293 A JP 6564293A JP 6564293 A JP6564293 A JP 6564293A JP H0633337 A JPH0633337 A JP H0633337A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い熱安定性および意図的に調節された通気
性と共に、高い強度および良好な折たたみ性を有する工
業用織物を提供する。 【構成】 ポリテトラメチレンアジパミドからなり、2
00〜500dtexの繊度およびモノフィラメント繊
度<7dtexを有する糸を、18〜30本/cmの糸
数で使用する。織物は、通気性<100 l/dm2・m
inを有し、エアバッグ製造に使用する場合、熱による
損傷に対して高い安全性を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い熱安定性および繊
度に依存する糸数の選択ならびに湿式法での収縮発生に
より意図的に調節された通気性を有する工業用織物に関
する。
【0002】
【従来の技術】工業用織物の場合には、若干の使用分野
において意図的に調節された通気性のほかに、なかんず
く良好な耐熱性が要求される。これは、たとえば熱ガス
濾過用織物の場合およびとくにエアバッグ用織物にあて
はまる。
【0003】エアバッグに使用される織物は一連の非常
に重要な要求を満足しなければならない。従来、エアバ
ッグ製造のためには、望ましくは非常に低い通気性を有
する被覆織物が使用される。最近では、エアバッグ用に
未被覆織物の使用が増加している。殊に、これら織物で
は通気性が重要な性質である。この通気性は、エアバッ
グの接触部分、従って発生器から発生したガスがエアバ
ッグ機能を発揮する際に突き当る部分に対しては<10
l/dm2・minと非常に低い。しかし、流入したガ
スに、計量した部分的逃失の可能性を与えるためには、
エアバッグの側面部分はより高い通気性を有しなければ
ならない。濾過部分と呼ばれるこれらの織物の面には、
車両の型にもよるが、40〜100 l/dm2・min
の通気性が要求される。
【0004】上述した意図的に調節される通気性のほか
に、車両、たとえばハンドル中にエアバッグを収納する
際にできるだけ僅かな所要スペースの点で、さらに良好
な折りたたみ性および僅かな織物の厚さが要求される。
エアバッグシステムの最適機能を保証するためには、織
物の質量をできるだけ低くしなければならない。織物の
僅かな質量は、なかんずくいわゆるアウト・オブ・ポジ
ション事故の場合、つまり運転手または運転助手が衝突
の間正常な着席状態に存在しない場合にプラスに作用す
る。爆発様に膨らむエアバッグが同乗者に与える衝撃
は、織物の質量が低い場合には僅かであり、従って同乗
者をエアバッグによって緩和に受止めることが可能とな
る。もう1つの要求はエアバッグ織物の高い強度に関
し、これは織物の両方向に等しくなければならない。
【0005】エアバッグにおける特別な問題は織物の熱
による損傷である。これは溶融しはじめたかまたは完全
に溶融した織物個所を表わし、ここを通ってエアバッグ
中へ流入したガスは制御されずに逃れることができ、場
合により車両の客室中へ灼熱した粒子が流出するのが可
能となり、これにより同業者が火傷することが起りう
る。かかる焼損は、ガス発生のために使用された発生器
が爆発様に点火する際に生成する部分的に灼熱の熱い粒
子によって生じる。粒子は、膨らませるために必要なガ
スと共にエアバッグに入り、ここでエアバッグ織物の個
々の個所を溶融しはじめるかまたは完全に溶融する。
【0006】この場合、エアバッグの縫目部分が特別な
問題を形成する。膨らむ際これらの個所に生じる応力に
基づき、縫目の穿刺個所から熱いガスが増大量で流過
し、それと共にここでエアバッグ織物をとくに熱負荷す
る危険が生じる。
【0007】この問題を解決するために、ドイツ連邦共
和国特許出願公開(DE−A)第2159449号にお
いては、エアバッグの内面を箔で被覆することによる熱
吸収またはエアバッグ中への封入物の挿入が提案されて
いる。この方法の場合製造費が著しく高くなるほかに、
この種のエアバッグは箔での被覆によるかまたは相応す
る封入物により著しく増加する織物の厚さおよびそれと
共に高い包装体積、に基づき所要スペ−スが大きいとい
う欠点を生じる。さらに互いに密に重なったシート(こ
のことは折りたたんだエアバッグを車両のハンドルに収
納する場合不可避である)は、粘着する傾向がある。こ
の粘着には、タルクを撒粉することによって対抗するこ
とができる。このタルクは、エアバッグ機能を発揮する
際に客室中で濃い煙霧となる。それというのもこのタル
クはエアバッグから逃れるガスによりこの客室に入るか
らである。その結果同乗者の著しい苦悩および強い視界
妨害が生じる。
【0008】米国特許第3814458号には、熱吸収
をアルミナイズドネオプレン被覆によって改善すること
が提案されている。ここでも同様に、上述した欠点、た
とえばエアバッグの高い製造費、車両内にエアバッグを
収納するための大きい所要スペースならびに被覆を撒粉
するのに必要なタルクによるエアバッグ機能発揮の際の
同乗者の著しい苦悩が認められる。
【0009】ドイツ連邦共和国特許(DE−C)第36
44554号には、エアバッグに芳香族ポリアミド繊維
からなる濾過部織物を縫込むことが提案されている。こ
の種の繊維は、良好な熱安定性を有し、従って織物の熱
による損傷に対し十分な保護を与える。しかし、エアバ
ッグの全面積と比べて比較的小さい濾過部織物において
灼熱粒子に対する保護が生じるのにすぎない。エアバッ
グの他の織物部分は未保護のままである。ここで提案さ
れた実施形のエアバッグのもう1つの欠点は高い製造費
ならびにリサイクルに適さない多物質系である。
【0010】エアバッグ織物製造のためには、通常ポリ
エステル繊維またはポリアミド繊維が使用される。ポリ
エステル繊維は、通常ポリエチレンテレフタレ−トを主
体とする繊維であり、ポリアミド繊維ではポリアミド
6.6(ポリヘキサンメチレンアジパミド)からなる繊
維が望まれる。ポリエステル繊維もポリアミド6.6繊
維も焼損を十分には阻止しない。従って、高い耐熱性を
有する繊維をエアバッグ織物製造のために使用するとい
う考慮が生じる。しかしこれらの繊維からなる織物は未
被覆のエアバッグ織物に課せられる他のすべての要求、
たとえば高い強度および適当な収縮性を満足しないが、
これらの要求は、費用的に不利な付加的仕上法を省略で
きるようにするため、低い通気性を有する未被覆のち密
な織物を製造するために必要である。さらに、高い温度
安定性繊維は原料の価格が非常に高いという欠点を有す
る。
【0011】特開平1−104848号および特開昭6
4−41438号には被覆エアバッグ織物の製造に挙げ
ることのできる合成繊維用の多数のポリマ−のほかに、
高い耐熱性を有する繊維を生じるポリマーも記載されて
いる。しかし、上記の2つの公開公報は、良好な耐熱性
を有する未被覆のエアバッグ織物はどのようにして製造
しなければならないかにつき何の教示も与えない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、未被覆であ
り、この種の織物に課せられるすべての他の要求、たと
えば高い強度および良好な折りたたみ性を満足し、さら
に十分に高い熱容量に基づき熱による損傷に対して良好
な保護を与え、従来使用された、ポリアミド6.6糸ま
たはポリエステル糸からなる織物とほぼ等しい製造費で
生産することのできる、意図的に調節された通気性を有
する工業用織物を提供するという課題が生じた。さら
に、この課題を、リサイクルに適した単一物質系で解決
するという要求も生じた。
【0013】
【課題を解決するための手段】ところで意外にも、この
課題は、繊維材料としてポリテトラメチレンアジパミド
を使用すれば解決されることを見出した。
【0014】ポリテトラメチレンアジパミドからなる繊
維は公知である。該繊維は、脂肪族ポリアミド繊維に数
えられる。部分的に、この種の繊維にはポリアミド4.
6またはナイロン4.6なる名称でも慣用である。これ
らの繊維は、他の脂肪族ポリアミド繊維と同様に、公知
の溶融紡糸法によって紡出される。下記の記載において
ポリテトラメチレンアジパミド繊維につき述べる場合に
は、この繊維は100%このポリマ−からなる繊維なら
びに主要成分がポリテトラメチレンアジパミドから形成
される共重合体からなる繊維を表わす。
【0015】これらの繊維は、強度、伸びおよび収縮挙
動においては、エアバッグ織物にこれまで非常に頻繁に
使用されたポリアミド6.6(ポリヘキサメチレンアジ
パミド)繊維とはあまり相違しない。しかし、その特別
な利点は、290℃の融点である。これと比べて、ポリ
エステル繊維(ポリエチレンテレフタレート)の融点は
約255℃であり、ポリアミド6.6(ポリヘキサメチ
レンアジパミド)繊維の融点は同様に約255℃であ
る。高い熱安定性は、ポリテトラメチレンアジパミド糸
からなる織物から製造されたエアバッグの場合、熱によ
る損傷に対して有効な保護を与える。
【0016】本発明による工業用織物の製造に使用され
るポリテトラメチレンアジパミド糸は、200〜500
dtexの繊度および7dter以下のモノフィラメン
ト繊度を有する。235,350または470dtex
を有する糸が望まれる。モノフィラメントの数は、たと
えば235dtexの繊度では36であり、これはモノ
フィラメント繊維6.5dtexに一致する。470d
texの繊度を有する糸はたとえば72本のモノフィラ
メントを有し、これは同様にモノフィラメント繊度6.
5dtexに一致する。
【0017】350dtexの糸の場合には72本のモ
ノフィラメントが常用である。ここでは4.9dtex
のモノフィラメント繊度が生じる。別の適当な糸は、糸
の繊度235dtexの場合72本のモノフィラメント
を有し、これはモノフィラメント繊維3.3dtexに
一致し、350dtexの糸繊度の場合94本のモノフ
ィラメント(モノフィラメントの繊度3.7dtex)
または470dtexの糸繊度の場合104本のモノフ
ィラメント(モノフィラメントの繊度4.5dtex)
を有する。糸またはモノフィラメント繊度の選択は、織
物の所望の性質による。それで、高い繊度では高い強度
が得られ、これに対し低い繊度は製造された織物の厚さ
が僅かでかつ折りたたみ性が良好であるという特別な利
点を生じる。
【0018】相応する糸は、少なくとも60cN/te
xの強度および15〜30%の裂断時の伸びを有する。
収縮データの調節の際に、所定の使用分野への調和が行
なわれる。エアバッグ用接触部織物のような非常に低い
通気性が要求される織物(要求される通気性はここでは
<10 /dm2・minである)に対しては、7〜10
%(190℃で測定)の熱風収縮率を有する糸が使用さ
れる。エアバッグ用濾過部織物の場合、所望の通気性は
40〜100 l/dm2・minである。この織物の製
造にはたとえば2〜4%の熱風収縮値(190℃で測
定)が適当である。
【0019】糸数により調節可能な織物ち密性は、所望
の通気性による。糸数は、糸繊度に依存して選択しなけ
ればならない。それで、糸繊度235dtexの場合2
2〜32/cmの糸数、糸繊度350dtexの場合1
8〜28/cmの糸数、糸繊度470dtexの場合1
5〜25/cmの糸数が通常使用される。
【0020】織物の織りとしては、望ましくは平織りが
適用される。より細い繊度に対しては、快適な手触りの
ために、斜子織り(Panamabindung)2/
2を選択することもできる。高い通気性を有する織物に
対しては平織りとは異なる、縫目のずれ強さの改善を生
じる織りが有利でありうる。これに対する例としては、
綾織りまたは斜子織りが挙げられる。
【0021】織物調節は対称であるべきである、つまり
たて糸およびよこ糸が少なくとも大体において同じ糸数
を有するべきである。織物の対称的調節により、たて糸
よこ糸における等しい強度の要求を簡単に満足すること
が可能となる。この要求は、殊に自動車メ−カ−により
エアバッグにおいて提出される。それというのもエアバ
ッグは優先方向のない半径方向対称の構成部品であるか
らである。
【0022】織物の製造は、製織技術において常用の織
機で、該織機が比較的高い糸数実現の可能性を提供する
かぎり、行なうことができる。これは、ルーパー織機
(Greiferwebmaschinen)がとくに
適当である。
【0023】こうして製造した織物は、水浴中で処理温
度60〜140℃で湿式処理する。90〜95℃の温度
範囲がとくに望ましい。この処理にはジッガーが適当で
あるが、織物仕上加工工業において常用の他の機械を使
用することもできる。
【0024】乾燥は130〜170℃、望ましくは14
0〜160℃で行なわれる。190℃までの高い温度も
可能である。乾燥用機械としては、たとえばテンタ−が
適当である。
【0025】こうして製造した、ポリテトラメチレンア
ジパミドからなる織物は、エアバッグ織物および熱ガス
濾過用織物に課せられる要求を完全に満足する。
【0026】図1は、ポリテトラメチレンアジパミド
(ポリアミド4.6)のDSC曲線(CSCは差動走査
熱量測定を表わす)の経過を、ポリヘキサメチレンアジ
パミド(ポリアミド6.6)と比較して示す。横座標に
は温度が℃でプロットされている。縦座標は、熱流をm
W(ミリワット)で示す。加熱速度はこの実験では40
℃/minであった。曲線1はポリアミド6.6(ポリ
ヘキサメチレンアジパミド)の熱的挙動を表わし、曲線
2はポリアミド4.6(ポリテトラメチレンアジパミ
ド)の熱的挙動を表わす。双方のポリマーは、加熱する
際に十分に同等の曲線経過を生じる。これは比熱Cp
(T)曲線のほとんど同等の経過を推知させる。これか
ら、ポリヘキサメチレンアジパミドと比べてポリテトラ
メチレンアジパミドの高い融点が熱安定性の明瞭な改善
作用をすることが結論される。それというのもポリテト
ラメチレンアジパミドを、外界温度から出発して融点ま
で加熱する場合、ポリヘキサメチレンアジパミドの相応
する熱処理のためよりも著しく多量の熱エネルギ−が必
要であるからである。
【0027】従って、ポリテトラメチレンアジパミド糸
からなる織物はなかんずく、ポリテトラメチレンアジパ
ミド繊維、ポリアミド6.6(ポリヘキサメチレンアジ
パミド)繊維ないしはポリエステル繊維からなるエアバ
ッグの比較膨らませ試験でも判明したように、熱による
損傷に対しすぐれた保護を与える。ガス発生器と織物構
造の組合せが与えられている場合、ポリヘキサメチレン
アジパミド糸からなる織物は85℃のモジユールおよび
織物温度における機能試験の際に、機能を損なう熱負荷
の明らかな痕跡を示す(モジュールとはこの場合エアバ
ッグを収納するためのケーシングを表わす)。ポリエス
テル繊維からなる織物について同じことが言える。これ
と比べて、ポリテトラメチルアジパミド糸からなる織物
は、この試験において熱負荷の認めうる痕跡を示さな
い。
【0028】同様に、ポリテトラメチレンアジパミド繊
維から製造した熱ガス濾過用織物も良好な温度安定性に
基づき、従来使用された繊維からなる織物よりも長い使
用時間を許すことが判明した。
【0029】ポリテトラメチレンアジパミド繊維からな
る織物の特別な利点は、この織物の高い熱量が、織物製
造の際の低い糸数の使用によるかまたは糸繊度の減少に
よる質量の減少を可能にすることによって生じる。これ
は、生産コストの低下を惹起するだけでなく、衝突の場
合に同乗者を捕捉する際の確実性もこれによって増加す
る。ポリテトラメチレンアジパミド繊維からなるエアバ
ッグ織物の減少した質量は、第一にエアバッグを、たと
えば車両のハンドルに収納する際の所要スペースの減少
を生じ、第二に衝突の場合にエアバッグによる同乗者の
確実な捕捉を生じる。エアバッグが爆発様に膨らむ際エ
アバッグにより同乗者に対して加わる衝撃は、織物質量
が低い場合には僅少になり、これは殊に、運転手または
運転助手がいわゆるアウト・オブ・ポジションの状態に
ある、つまり普通にシートに腰掛けた状態にないとき
に、穏かに捕捉する形に現われる。
【0030】上記の記載は、ポリテトラメチレンアジパ
ミド繊維からなるエアバッグは、衝突の場合の確実な捕
捉に関し同乗者に対し高い安全性を提供することを示
す。それというのもエアバッグ中へ流入した空気は制御
されずかつ濾過されずに逃げることはできず、熱い粒子
が同乗者の傷害を生じることもないからである。ポリテ
トラメチレンアジパミド糸から製造したエアバッグを含
有するエアバッグシステムは、従来のシステムに比して
同乗者に対する安全性が高いという著しい利点を生じ
る。エアバッグシステムとは、エアバッグ自体、車両中
のエアバッグの収納部ならびにエアバッグ機能を発揮す
るための制御系統を表わす。
【0031】
【実施例】
例1 235dtexの糸繊度および36のフィラメント数
(これは6.5dtexのフィラメント繊度に一致す
る)を有するポリテトラメチレンアジパミドフィラメン
ト糸を、平織りでエアバッグ接触部織物に加工した。
【0032】目標糸数はたて糸およびよこ糸でそれぞれ
30/cmであった。使用した糸は7.8%(190℃
で測定)の熱風収縮値を有していた。
【0033】織物を95℃でジッガーでの後処理にか
け、引続き150℃で乾燥した。乾燥時間は30秒であ
った。
【0034】こうして製造した織物は500Paの試験
差圧において6.9 l/dm2・minの通気性を示し
た。
【0035】比較例1 例1とは異なり、エアバッグ織物の製造のために、ポリ
アミド6.6(ポリヘキサメチレンアジパミド)からな
る慣用のフィラメント糸を使用した。糸繊度は同様に2
35dtexであり、フィラメント数は同様に36であ
った。これらの糸を、目標糸数30/cmで、平織りで
エアバッグ接触部織物に加工した。使用した糸は7.4
%(190℃で測定)の熱風収縮率を有していた。
【0036】織物の処理は、例1に記載したものに一致
していた。
【0037】この場合、7.4 l/dm2の通気性を有
する織物が得られた。
【0038】下記表が示すように、織物データに、ポリ
テトラメチレンアジパミドから製造した織物とポリヘキ
サンメチレンアジパミド糸から製造した織物の間に重要
な相違は生じなかった。
【0039】 例1 比較例1 ポリマー ポリテトラメチレン ポリヘキサメチレン アジパミド アジパミド 糸数/cm たて糸 30.2 30.8 よこ糸 30.7 29.1 面積重量g/m2 166.3 165.7 織物厚さ mm 0.262 0.258 最大引張り力 N たて糸 2050 2075 よこ糸 2070 1945 最大引張り力伸び % たて糸 39.2 39.6 よこ糸 37.7 29.7 引裂き伝播強さ N (Trapezmethode) たて糸 247.2 251.0 よこ糸 244.3 224.6 ポリアミド6.6(ポリヘキサメチレンアジパミド)糸
からなる織物とのこの比較は、ポリテトラメチレンアジ
パミド糸の使用によって、これまでエアバッグ織物にお
いて公知の要求された織物データを完全に満足すること
ができることを示す。また、ポリテトラメチレンアジパ
ミド糸からなるエアバッグ織物における良好な耐熱損傷
性の利点は、他の性質を損なうことなく完全に認められ
る。
【0040】例2 例1を繰返し、その際繊度350dtexおよび72の
フィラメント数(4.9dtexのフィラメント繊度に
相当)を有する糸を使用した。例1に比して高い糸繊度
に応じ、たて糸およびよこ糸における目標糸数はそれぞ
れ25/cmであった。使用した糸は、8.7%の熱風
収縮率を有していた。織物の処理は例1のものに一致し
ていた。
【0041】こうして製造した織物は、試験差圧500
Paにおいて5.7 l/dm2・minの通気性を示し
た。
【0042】例3 例1を繰返し、その際繊度470dtexおよび72の
フィラメント数(6.5dtexのフィラメント繊度に
相当)を有する糸を使用した。例1に比して高い糸繊度
に応じ、たて糸およびよこ糸における目標系数はそれぞ
れ22本/cmであった。使用した糸は82%の熱風収
縮率を有していた。織物の処理は例1のものに一致して
いた。
【0043】こうして製造した織物は、試験差圧500
Paにおいて7.4 l/dm2・minの通気性を示し
た。
【0044】例4 例1を繰返し、その際繊度350dtexおよび94の
フィラメント数(3.7dtexのフィラメント繊度に
相当)を有する糸を使用した。例1に比して高い糸繊度
に応じ、たて糸およびよこ糸に目標系数はそれぞれ25
本/cmであった。使用した糸は8.1%の熱風収縮率
を有していた。織物の処理は例1のものに一致してい
た。
【0045】こうして製造した織物は、試験差圧500
Paにおいて4.6 l/dm2・minの通気性を示し
た。
【0046】例5 エアバッグ接触部織物に比して明らかに高い通気性が要
求されるエアバッグ濾過部織物を製造するために、繊度
470dtexおよび72のフィラメント数を有する糸
を使用した。濾過部織物において所望の高い通気性を調
節するために、3.2%の熱風収縮率(190℃で測
定)を有する糸を使用した。さらに、同じ繊度の糸を有
する接触部織物の製造を記載する例3と比べて、たて糸
およびよこ糸の目標糸数は16/cmに減少していた。
この織物の処理は、同様に例1に記載したものに一致し
ていた。
【0047】こうして製造した織物は、試験差圧500
Paにおいて87 l/dm2・minの通気性を示し
た。
【0048】例1〜5により製造したすべての織物は、
比較例1からの織物とは異なり、織物温度85℃におい
て熱負荷の痕跡を示さなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリアミド4.6とポリアミド6.6の比較D
SC曲線図。
【符号の説明】
1 ポリアミド6.6の熱的挙動曲線 2 ポリアミド4.6の熱的挙動曲線
フロントページの続き (72)発明者 フォルカー ジーヤク ドイツ連邦共和国 ドゥイスブルク アン ガーシュトラーセ 1

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高い熱安定性および繊度に依存する糸数
    の選択ならびに湿式法での収縮発生により意図的に調節
    された通気性を有する工業用織物において、織物がテト
    ラメチレンアジパミドからなるマルチフィラメント糸か
    らなり、その際糸は200〜500dtexの繊度およ
    びモノフィラメント繊度<7dtexを有し、織物中の
    糸数は15〜32/cmでありかつ織物は通気性<10
    0 l/dm2・minを有することを特徴とする高い熱
    安定性および意図的に調節された通気性を有する工業用
    織物。
  2. 【請求項2】 織物中の糸数は糸繊度235dtexの
    場合22〜32/cm、糸繊度350dtexの場合1
    8〜28/cmであり、糸繊度470dtexの場合1
    5〜25/cmであることを特徴する請求項1記載の工
    業用織物。
  3. 【請求項3】 織物が被覆されていないことを特徴とす
    る請求項1または2記載の工業用織物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項記載
    の工業用織物からなる熱ガス用フィルター。
  5. 【請求項5】 請求項1から3までのいずれか1項記載
    の工業用織物から製造されたエアバッグ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のエアバッグを有するエア
    バッグシステム。
JP6564293A 1992-03-25 1993-03-24 高い熱安定性および意図的に調節された通気性を有する工業用織物、ならびに該織物からなる熱ガス用フィルタおよびエアバッグ Pending JPH0633337A (ja)

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