JPH06332184A - 平版印刷材料 - Google Patents

平版印刷材料

Info

Publication number
JPH06332184A
JPH06332184A JP12426293A JP12426293A JPH06332184A JP H06332184 A JPH06332184 A JP H06332184A JP 12426293 A JP12426293 A JP 12426293A JP 12426293 A JP12426293 A JP 12426293A JP H06332184 A JPH06332184 A JP H06332184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine powder
layer
printing material
silver halide
pat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12426293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Takagi
良博 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP12426293A priority Critical patent/JPH06332184A/ja
Publication of JPH06332184A publication Critical patent/JPH06332184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザー光に対して、高感度、高解像力でかつ
良好なインキ受容性等の印刷特性を有する平版印刷材料
を提供する。 【構成】下塗層に、平均粒径2〜10μの微細粉末を含
有し、ハロゲン化銀乳剤層には、微細粉末を含有しない
走査型の高照度短時間露光用の銀塩拡散転写法利用の平
版印刷材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀塩拡散転写法を用い
た平版印刷版に関するものであり、特に、レーザー光に
対してすぐれた特性を有するレーザー用平版材料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より銀塩拡散転写法による平版印刷
版としては、多くの方法が知られており、代表的なもの
としては、感光性要素と印刷画像要素とが、一体となっ
ているものが、特公昭48−30562、特開昭53−
21602、特開昭54−103104、特開昭56−
9750等々に記載され、よく知られている。これらの
銀塩拡散転写法による平版印刷版は通常、ポリエチレン
などの樹脂で表面をおおった紙又はフィルムべースを支
持体としたロール状で製版機により撮影および現像処理
され印刷製版を得ている。しかし、このような光学系を
経たカメラワークでの撮影では、レンズの特性、或いは
版面での光の散乱などにより、画質の劣化は否めず、そ
のため印刷物での画像解像力は低下しているのが現状で
あった。このような中でレーザー光によるダイレクト製
版技術が発達し、レンズ系を経ずして直接プレートに走
査露光して書き込むことにより、従来法よりも画線の解
像力を向上改良することができるようになった。さら
に、原稿からの読み取り情報を、保管することも可能と
なり修正、レイアウトなども容易にでき、製版作業は著
るしい技術革新がなされている現状にある。このような
レーザー製版技術の進展に対して、銀塩拡散転写法応用
の平版印刷材料は、その対応が必ずしも満足するもので
はなく、例えば各種レーザー光に対する感度及び硬調性
が不足のための画質の劣化、或は露光時間を多く必要と
するなど、充分にレーザー製版機を活用するまでに至っ
ていないのが実情であった。銀塩拡散転写を利用した走
査型の高照度短時間露光用の平版材料に用いる微細粉末
に関しては、特公平2−27661号、特公平3−42
466号、特公昭61−23547号には、下塗層だけ
でなく、他の乳剤層にも微細粉末を含有する技術が公開
されている。しかしながら、下塗層の他の層に微粉末を
含有すると、表面の膜強度が低下して、耐刷性が悪化す
るという問題があった。又特公昭57−46785号及
び特公昭57−46784号には、構成層の少なくとも
一層に平均サイズ2〜10μの粒径の微細粉末とカルボ
ン酸基やスルホン酸基もしくは、そのエステル基を有す
る親水性高分子化合物を含む技術がカメラ露光用途とし
て開示されている。しかしながら、例えば、He−Ne
レーザーなどで走査型の高照度短時間露光を行うと乳剤
層に平均サイズ2〜10μの粒径の微粉末を用いるとき
解像力が低下し、印刷上の再現性が悪化するという問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は銀塩拡
散転写法により生成した銀画像をインキ受容性とする平
版印刷材料において、レーザー光に対して高感度で且コ
ントラストの高い特性を有した印刷材料を提供すること
であり、第2の目的は該印刷材料が、細線或は微小網点
のツブレがなく且地汚れの発生がない印刷物を得られる
印刷材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の本発明の目的は、
支持体上に、少なくとも下塗層、ハロゲン化銀乳剤層お
よび物理現像核層を順次有する銀塩拡散転写法を利用し
た平版印刷材料において、該下塗層に、平均粒径2〜1
0μの微細粉末を含有し、該乳剤層には、微細粉末を含
有しないことを特徴とする走査型の高照度短時間露光用
の平版材料、好ましくは前記の微細粉末の平均粒径は2
〜8μである。微細粉末にはハロゲン化銀粒子は含まれ
ない。本発明に用いる微細粉末の例としては、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、ジーク
ライト、各種スタータなどが、あげられる。これらは、
単独又は併用して用いることができる。特に好ましいの
はシリカ(SiO2 )であり、併用する場合酸化チタン
が好ましい。微細粉末の量は、バインダーに対して約5
〜約50重量%程度である。本発明に用いる増感色素
は、下記の一般式(I)の化合物が好ましいが、
【0005】
【化1】
【0006】(但し式中のAは炭素数1〜4までの低級
アルキル基、R1 及びR2 は同じか又は異なった低級ア
ルキル基、ヒドロキシアルキル基、スルホアルキル基、
カルボキシアルキル基を表わす。Y1 及びY2 は、それ
ぞれ酸素原子、硫黄原子及びセレン原子で、Z1 、Z2
は置換基を有してもよいベンゼン環又はナフタレン環の
縮合体を表わす。Xはアルカリ金属原子、アンモニウム
基、nは0又は1を表わす。)次に上記一般式で示され
る化合物の具体例を示す。
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】上記化合物は、公知の方法例えば F.M.Ham
er著 " The Cyanine Dyes and Related Compounds "
(ザ・シアニン・ダイズ・アンド・リレテッド・コムパ
ウンズ)1964.Inter-Science Publishers発刊に記
載されている方法、或は英国特許第742,112号、
米国特許第2,213,238号明細書に記載の方法に
準じて合成することができる。本発明の方法にて該化合
物をハロゲン化銀乳剤に添加するには水又は親水性溶媒
例えばメタノール、エタノール等に溶解して用いる。添
加時期は任意でよいが好ましくは化学熟成の前後がよ
い。添加量はハロゲン化銀1モル当り10〜500mgの
範囲で充分である。このようにして得られる本発明の印
刷材料は、前述の如き各種レーザー光への対応性を有す
るようになり、なかでもヘリウム−ネオンとアルゴンレ
ーザへの適用が好ましい。又半導体レーザー或は発光ダ
イオード〔LED〕への対応も可能となるものである。
その他、特開昭60−179744号、特開昭59−7
1055号、特公平2−38941号、特公平1−27
416号、特開昭62−105148号、特開昭62−
105149号、特開昭62−105150号、特開昭
62−139555号、特開昭62−103649号、
特開昭62−105147号、特開昭63−24394
3、特開平2−251,853号、特開昭53−216
01号等の請求範囲に記載の増感色素もレーザー光の波
長に応じて使用することができる。
【0011】本発明のレーザー光用平版印刷材料(以
下、単に本発明の印刷材料と称す)は、前記のように支
持体上にハレーション防止層、感光性ハロゲン化銀乳剤
層、その上に物理現像核層とを設けた層構成を基本とす
るが、上記の各層間に中間層を設けることもできる。本
発明の印刷材料では、上記層構成において感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層の上に直接物理現像核層を設けた構成が好
ましい。本発明において支持体側に最も近く設けられる
ハレーション防止をかねた下ぬり層は、例えばカーボン
ブラック、染料または顔料等を分散せしめた親水性コロ
イド層である。また本発明に係わる感光性ハロゲン化銀
乳剤層のハロゲン化銀組成は、97モル%以下の塩化銀
を含む塩臭化銀、臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀である
ことが好ましい。このようなハロゲン化銀を含む感光性
ハロゲン化銀乳剤は、微量の沃化銀、または臭化銀を含
む塩臭化銀あるいは塩沃臭化銀乳剤であってもよい。こ
のようなハロゲン化銀乳剤の調製法は、当業界でよく知
られた方法でよく、例えばシングルジェット法、ダブル
ジェット法あるいはコントロールジェット法等を用いる
ことができる。
【0012】上記ハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀は、
その平均粒子サイズが約0.05μから2.0μの範囲
が好ましい。またこのハロゲン化銀乳剤は、粒子形成
後、通常の方法で可溶性塩類が除去される。脱塩後の上
記乳剤は硫黄増感剤、例えばチオ硫酸塩、アリルチオカ
ルバミド、チオ尿素、アリルイソチアシアネート等を用
いて化学増感することができる。さらに米国特許第2,
399,083号、同第2,597,856号、同第
2,597,915号等に記載されている金化合物、米
国特許第2,448,060号、同第2,540,08
6号、同第2,566,245号、同第2,566,2
63号、同第2,598,079号に記載されている白
金、パラジウム、イリジウム、ロジウム、ルテニウム等
の貴金属塩類などを用いて上記乳剤を熟成することがで
きる。本発明に係わるハロゲン化銀乳剤に有利に用いら
れる親水性バインダーとしては、ゼラチンがあるが、ゼ
ラチンの一部または全部を合成高分子重合体、例えばポ
リビニールアルコール、ポリ−N−ビニールピロリド
ン、ポリアクリル酸共重合体、メチルビニールエーテル
と無水マレイン酸との共重合体、あるいはセルロース誘
導体、ゼラチン誘導体等で置き替えた化合物を用いるこ
とができる。また上記乳剤には製造工程あるいは保存中
での安定化または現像処理時のカブリの発生を防止する
目的で種々の化合物を添加することもできる。
【0013】さらに上記の化合物のほかに例えば増感
剤、硬膜剤、界面活性剤など適宜使用することができ、
具体的な化合物例については「プロダクト・ライセンシ
ング・インデックス」92巻、 No.9232、107〜
110頁、I〜XIII、 XVI〜XVII、XXIII 、(1971
年、12月)に記載されている。このようにして調製さ
れた乳剤を前記ハレーション防止層の上に層として公知
の方法により塗布することにより、本発明に係わる感光
性ハロゲン化銀乳剤層を形成せしめることができる。次
に本発明に係わる物理現像核層の現像核について述べれ
ば、例えば、金、銀、白金、パラジウム等の水溶性貴金
属塩、或は亜鉛、鉛、カドミウム、ニッケル、コバル
ト、鉄、クロム、錫、アンチモン、ビスマス等の如き重
金属類を還元することにより得られる金属コロイド類、
あるいはこれらの水溶性金属塩、例えば硝酸塩、酢酸
塩、硼酸塩、塩化物、水酸化物等を水溶性硫化物、例え
ば硫化ソーダ等と混合することにより得られる現像核等
を用いることができる。
【0014】本発明に係わる物理現像核層に用いられる
親水性バインダーの種類としては前述の感光性ハロゲン
化銀乳剤層に用いられるものと同種の親水性高分子物質
が適用されるが、ゼラチン、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、アルブミン、デンプ
ン、ポリビニールアルコール、アラビアゴム、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソー
ダ、スチレン−無水マレイン酸共重合体あるいはメチル
ビニールエーテルと無水マレイン酸の共重合体等が好ま
しく、またこれらの併用であってもよい。これら親水性
バインダーの量は、貴金属あるいはバインダーの種類に
よって必ずしも一様ではないが、物理現像核に対して重
量比で30%から100%の範囲である。上記の物理現
像核層は、前記の感光性ハロゲン化銀乳剤層の上に直接
塗設されることが好ましい。その他、特公昭56−24
263号、特開昭54−138705号、特公昭56−
24262号、特開昭55−7704号、特公昭57−
22376号、特公昭61−44307号、特開昭55
−96955号、特公昭57−46784号、特公昭5
7−46785号、特公平2−26217号、特公昭6
1−46826号、特開昭62−99752号、特開昭
64−40947号、特開昭64−46760号、特開
平2−282750号、特開平2−287357号、特
開昭60−51835号、特開昭60−176044
号、特開昭54−103104号等の請求範囲に記載の
ポリマーも使用することができる。
【0015】本発明に係わる印刷材料の支持体として
は、例えばナイトレートフィルム、セルロースアセテー
トフィルム、セルロースアセテートブチレートフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレンフタレートフ
ィルム、ポリカーボネートフィルム、或はそれらの積層
物、紙などがある。さらバライタ又はα−オレフィンポ
リマー、特にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
ブチレンコポリマー等炭素原子数2〜10のα−オレフ
ィンのポリマーを塗布またはラミネートした紙、特公昭
47−19068号、特公昭55−19756号に記載
のような表面を粗面化することによって他の高分子物質
との接着性を強化した方法、或は特公昭56−1358
40号、特公昭62−50320号、特公昭62−41
480号に記載の粗面化方法などによる支持体を用いる
ことができる。又、版伸びを減少させるために金属箔、
例えばアルミ箔を紙にラミネートした支持体を用いるこ
とができる。又、ポリオレフィンを被覆した表面に対す
る接着性を改良する目的、或は印刷適性の改良などから
ポリオレフィン表面上に適用する塗膜中にコロイド状シ
リカを用いることができる。これらに関しては米国特許
第3,161,519号明細書に記載されている方法に
従えばよい。
【0016】支持体と塗布層との接着力を強めるため、
支持体表面をコロナ放電、紫外線照射、火炎処理などの
予備処理がなされてよい。コロナ放電に関しては、米国
特許第2,018,189号明細書記載の方法が代表さ
れる。その他、特開平3−73392号、特開昭61−
193891号、特開昭54−27801号、特開昭5
7−39990号に記載の支持体も用いることができ
る。ハロゲン化銀乳剤および/又はその他の構成層の硬
膜処理は常法に従って実施できる。硬化剤の例にはたと
えばホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアル
デヒドの如きアルデヒド系化合物類、ジアセチル、シク
ロペンタンジオンの如きケトン化合物類、ビス(2−ク
ロロエチル尿素)、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ
−1,3,5−トリアジン、そのほか米国特許第3,2
88,775号、同第2,732,303号、英国特許
第974,723号、同第1,167,207号各明細
書などに示されるような反応性ハロゲンを有する化合物
類、ジビニルスルホン、5−アセチル−1,3−ジアク
リロイルヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、その
ほか米国特許第3,635,718号、同第3,23
2,763号、同第3,490,911号、同第3,6
42,486号、英国特許第994,869号各明細書
などに示されているような反応性のオレフィンを持つ化
合物類、N−ヒドロキシメチルフタルイミド、その他米
国特許第2,732,316号、同第2,586,16
8号各明細書などに示されているようなN−メチロール
化合物、米国特許第3,103,437号等に示されて
いるようなイソシアネート類、米国特許第3,017,
280号、同第2,983,611号等各明細書に示さ
れているようなアジリジン化合物類、米国特許第2,7
25,294号、同第2,725,295号等各明細書
に示されているような酸誘導体類、米国特許第3,10
0,704号明細書などに示されているようなカルボジ
イミド系化合物類、米国特許第3,091,537号明
細書などに示されているようなエポキシ化合物類、米国
特許第3,321,313号、同第3,543,292
号各明細書に示されているようなイソオキサゾール系化
合物類、ムコクロル酸のようなハロゲノカルボキシアル
デヒド類、ジヒドロキシジオキサン、ジクロロジオキサ
ン等のジオキサン誘導体、あるいはまた無機性硬膜剤と
してクロム明バン、硫酸ジルコニウム等がある。また上
記化合物の代りにプレカーサーの形をとっているもの、
たとえば、アルカリ金属ビサルファイトアルデヒド付加
物、ヒダントインのメチロール誘導体、第一級脂肪族ニ
トロアルコールなどを用いてもよい。
【0017】本発明の印刷材料構成層には、必要によっ
て公知の界面活性剤を単独または混合して添加してもよ
い。これらは塗布助剤として用いてよいが、場合によっ
てはその他の目的、例えば乳化分散、現像促進、その他
写真特性の改良、或は帯電列調整、静電気防止などのた
めにも適用される。これらの界面活性剤は、サポニン等
の天然物、アルキレンオキシド系、グリセリン系、グリ
シドール系、フッ素系などのアニオンまたはノニオン界
面活性剤、高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム
塩類、ピリジンその他の複素環類、ホスホニウムまたは
スルホニウムなどのカチオン界面活性剤、カルボン酸、
スルホン酸、リン酸、硫酸エステル、リン酸エステルな
どの酸性基を有したアニオン界面活性剤、アミノ酸類、
アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸またはリ
ン酸エステル類などの両性活性剤が含まれる。
【0018】これら用いることのできる界面活性剤化合
物例の一部は、米国特許第2,271,623号、同第
2,240,472号、同第2,288,226号、同
第2,739,891号、同第3,068,101号、
同第3,158,484号、同第3,201,253
号、同第3,210,191号、同第3,294,54
0号、同第3,415,649号、同第3,441,4
13号、同第3,442,654号、同第3,475,
774号、同第3,545,574号、英国特許第1,
077,317号、同第1,198,450号各明細書
をはじめとして小田良平他著「界面活性剤の合成とその
応用」(槇書店、1964年)およびA.W.ペリー著
「サーフュスアクティブエージェント」(インターサイ
エンスパブリケーションインコーポレーティド,195
8年)、J.P.シスリー著「エンサイクロペティアオ
ブアクティブエージェント第2巻」(ケミカルパブリッ
シュカンパニー,1964年)などに記載されている。
【0019】本発明の印刷材料には、フィルター染料あ
るいはイラジェーション防止染料として、米国特許第
2,274,782号、同第2,527,583号、同
第2,956,879号、同第3,177,078号、
同第3,252,921号各明細書および特公昭39−
22069号公報に記載の化合物を含んでいてもよい。
これらの染料は、必要に応じて米国特許第3,282,
699号明細書に記載の方法で媒染されていてもよい。
また、上記のハレーション防止層として、顔料(例え
ば、ランプブラック、カーボンブラック、ファストブラ
ック、ウルトラマリン、マラカイトグリーン、クリスタ
ルバイオレット)などの着色層も使用できる。本発明に
係わる印刷材料の構成層を前述の支持体上に塗設する方
法としては、当業界にてよく知られた塗布法を用いて行
なうことができる。例えば、デップ法、エアーナイフ
法、エクストルージョンドクター法などがあり、特に好
ましいのは米国特許第2,761,791号明細書記載
のビードコーティング方法である。
【0020】本発明に係る印刷材料の構成層中には、ハ
ロゲン化銀現像主薬が内蔵されてもよい。この場合、露
光後の現像は、アルカリ水溶液で行なう活性化処理が可
能となる。現像主薬はハロゲン化乳剤層またはその隣接
層(下塗り層、中間層或はハレーション防止層)中など
に含有させることができる。なお現像液中にも当然現像
剤を包含してもよい。現像剤の具体的化合物としては、
ポリヒドロキシベンゼン類として、例えばヒドロキノ
ン、カテコール、クロロヒドロキノン、ピロガロール、
ブロモヒドロキノン、イソプロピルヒドロキノン、トル
ヒドロキノン、メチルヒドロキノン、2,3−ジクロロ
ヒドロキノン、2,5−ジメチルヒドロキノン、2,3
−ジブロモヒドロキノン、1,4−ジヒドロキシ−2−
アセトフェノン、2,5−ジメチルヒドロキノン、4−
フェニルカテコール、4−t−ブチルカテコール、4−
n−ブチルピロガロール、4,5−ジブロモカテコー
ル、2,5−ジエチルヒドロキノン、2,5−ベンゾイ
ルアミノヒドロキノン、4−ベンジルキシカテコール、
4−n−ブトキシカテコールなどが包含される。これら
の中ではヒドロキノン、メチルヒドロキノン類が特に好
ましく用いられる。
【0021】また、他の現像主薬としては、3−ピラゾ
リドン化合物として例えば1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン、1−p−トリル−3−ピラゾリドン、1−フェニ
ル−4−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−p−クロロ
フェニル−3−ピラゾリドン、1−p−メトキシフェニ
ル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−2−アセチル−
3−ピラゾリドン、1−フェニル−5,5−ジメチル−
3−ピラゾリドン、1−o−クロロフェニル−4−メチ
ル−4−エチル−3−ピラゾリドン、1−m−アセタミ
ドフェニル−4,4−ジエチル−3−ピラゾリドン、
1,5−ジフェニル−3−ピラゾリドン、1−(m−ト
リル)−5−フェニル−3−ピラゾリドン、4,4−ジ
ヒドロキシメチル−1−フェニル−3−ピラゾリドン、
4,4−ジヒドロキシメチル−1−トリル−3−ピラゾ
リドン、4−ヒドロキシメチル−1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン、4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−
(p−クロルフェニル)−3−ピラゾリドンなどが包含
される。またアミノフェノール類として例えば、p−
(メチルアミノ)フェノール、p−アミノフェノール、
2,4−ジアミノフェノール、p−(ベンジルアミノ)
フェノール、2−メチル−4−アミノフェノールなどを
あげることができる。
【0022】上記の現像主薬は単独または組合せて用い
ることができる。特に、ポリヒドロキシベンゼン化合物
と3−ピラゾリドン化合物との組合せが好ましい。前記
現像主薬の構成層中における使用量は一様ではないが、
1m2当り0.001g〜1gの範囲でよく、ハロゲン化
銀乳剤層の場合は0.01g〜3g/ハロゲン化銀1g
の範囲で用いられる。さらに構成層中には、必要に応じ
て錯化剤と言われる未露光部のハロゲン化銀と可溶性銀
錯塩を形成しやすい化合物を含有せしめて物理現像を有
利に促進させることができる。錯化剤としては、例えば
チオ硫酸塩類、チオシアン酸塩類、米国特許第3,16
9,962号明細書に記載されているようなアミンチオ
サルフェート類、或は同第2,857,276号明細書
記載の環状イミド類、特公昭46−11957号公報記
載のメルカプト系化合物、欧州特許公開535678A
1に記載のメソイオン化合物などを含有させることがで
きる。前記の現像主薬類は、水または親水性溶剤例えば
メタノールなどに溶解してから塗布液中に添加するか、
或は高沸点有機溶媒または低沸点有機溶媒に溶解して添
加してよい。高沸点有機溶媒としては一般に沸点が約1
80℃以上のもので、例えばエチルフタレート、n−ブ
チルフタレートの如きフタル酸のアルキルエステル類、
或はトリクレジルホスヘートの如きリン酸エステル類が
ある。又、低沸点有機溶媒としては一般に約30℃〜1
50℃に沸点を有するもので、例えば酢酸エチル、酢酸
ブチルなどの低級アルキルアセテート類があげられる。
【0023】また、これら高・低沸点の溶媒を併用して
もよく、溶解した現像主薬は公知の任意の方法で、親水
性コロイド中に分散してかまわない。なお本発明に係わ
る印刷材料の構成層中に添加する場合は、直接任意の層
中に添加するか、もしくは溶解したものをゼラチンまた
は合成高分子化合物例えばポリビニールアルコール、ポ
リビニールピロリドン、米国特許第3,488,708
号明細書に記載のアルキルアクリレート、スルホアルキ
ルアクリレート、またはアクリル酸のコポリマー等があ
げられる。本発明の印刷材料を現像処理する場合には、
種々のものを添加した処理液を用いることができる。
【0024】その主な例には、アルカリ剤(たとえばア
ルカリ金属やアンモニウムの水酸化物、炭酸塩、燐酸
塩)、pH調節あるいは緩衝剤(例えば酢酸、硫酸のよ
うな弱酸や弱塩基、それらの塩)、現像促進剤(たとえ
ば米国特許第2,648,604号、同第3,671,
247号明細書等に記載されている各種のピリジニウム
化合物やカチオン性の化合物類、硝酸カリウムや硝酸ナ
トリウム、米国特許第2,533,990号、同第2,
577,127号、同第2,950,970号明細書等
に記されているようなポリエチレングリコール縮合物や
その誘導体類、英国特許第1,020,033号や同第
1,020,032号明細書記載の化合物で代表される
ようなポリチオエーテル類などのノニオン性化合物類、
米国特許第3,068,097号明細書記載の化合物で
代表されるようなサルファイトエステルをもつポリマー
化合物、その他ピリジン、エタノールアミン、環状アミ
ン等有機アミン類、ベンジルアルコール、ヒトラジン
類、特公平4−44734号に記載のアルカノールアミ
ン化合物など)、カブリ防止剤(例えば塩化アルカリ、
臭化アルカリ、ヨー化アルカリや米国特許第2,49
6,940号、同第2,656,271号明細書に記載
のニトロベンゾイミダゾール類をはじめ、メルカプトベ
ンゾイミダゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、1
−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、特開昭56
−8145記載のメルカプト安息香酸、環状イミド化合
物、米国特許第3,113,864号、同第3,34
2,596号、同第3,295,976号、同第3,6
15,522号、同第3,597,199号明細書等に
記載の迅速処理液用の化合物類、英国特許第972,2
11号明細書に記載のチオスルフォニル化合物、或は特
公昭46−41675号公報に記載されているようなフ
ェナジン−N−オキシド類、その他「科学写真便覧」中
巻29頁より47頁に記載されているかぶり抑制剤な
ど)、そのほか米国特許第3,161,513号、同第
3,161,514号、英国特許第1,030,442
号、同第1,144,481号、同第1,251,55
8号明細書記載のステインまたはスラッジ防止剤、また
保恒剤(たとえば亜硫酸塩、酸性亜硫酸塩、ヒドロキシ
ルアミン塩酸塩、ホルムサルファイト、アルカノールア
ミンサルファイト附加物など)がある。また、ヘキサメ
タリン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸などの金
属封鎖剤、サポニン、エチレングリコールなどの湿潤
剤、など用いることができる。
【0025】さらに現像液中には、ハロゲン化銀溶剤と
して、特開平5−94019号記載のメソイオン、チオ
硫酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン
酸カリウム、アルカノールアミン、環状イミン、アルキ
ル置換アミノアルコール、チオ尿素、チオサルチル酸、
アルカリ性溶液中でチオサルチル酸を生成し得る例えば
5−メチルカルバモイルチオサルチル酸などを含有する
ことができる。本発明に係わる印刷材料を現像後に現像
停止する必要のある場合には中和液を用いることができ
る。この中和液は通常の酸性停止浴でよく、pHが約
3.0〜8.0に調整されているものでよい。この中和
液中には硬水軟化剤、pH調節剤、緩衝剤、硬膜剤など
含有されていてよく、また処理する印刷版のインキ汚れ
をなくすなどの目的から、コロイダルシリカ、或はポリ
オール類などを添加含有してもよい。また特公昭56−
3542記載のメルカプト系化合物を含有してもよい。
印刷材料を上記の如く処理して製版を得たのち、印刷性
を向上改良する目的から種々の後処理を行なうことがで
きる。例えば、インキ着肉性を向上する目的で、米国特
許第3,592,647号、同第3,490,906
号、同第3,161,598号明細書、特公昭46−1
0910号、同48−29723号、同51−1576
2号、同52−15762号各公報記載の方法などで処
理される。
【0026】
【実施例】
実施例1 表面の粗面程度が、平均深さ7μ、平均大きさ50μの
粗面化された表面を有し、表面をコロナ放電により親水
性加工された、両面ポリエチレン被覆紙支持体の片面
に、平均サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層
を設け、反対側の面にカーボンブラックとハイドロキノ
ン、4−ヒドロキシメチル、4メチル−1−フェニル−
3−ピラゾリドンを含み、ゼラチンと平均粒径7μmの
シリカ粉末を表−1の様に含む下塗層(pH4.2)を
設けた。その上に、スペクトル増感された高感度塩臭化
銀乳剤(AgCl68Br32)を銀量で、1.0g/m2
elで0.5g/m2になる様に塗布した。さらにこの乳
剤層の上に、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
共重合体と物理現像核であるPdSを含む核塗液を塗布
して平版印刷版を作製した。ハロゲン化銀乳剤は、物理
熟成時に、ハロゲン化銀1モル当り5×10-6モルの塩
化ロジウム及び塩化イリジウムアンモニウム2×10-8
モルを添加したものであり、平均粒径0.3ミクロン
で、平均粒径の±30%の範囲に全粒子数の90%以上
が分布している、実質的に立方体の結晶であった。ハロ
ゲン化銀乳剤に用いる増感色素としては〔化2〕の
(2)をハロゲン化銀1モル当り10-2モル添加した。
得られた印刷版を、次の方法で製版した。 製版法:円筒走査型ファクシミリ送信機に中性灰色ウェ
ッジ、網点ウェッジ(120線/インチ)及び写植文字
から成る原稿を巻きつけ、原稿上を光電走査して発生す
る電気信号に応じ、受信側にセットした本発明に係わる
印刷材料版面にヘリウム−ネオンレーザー(10mw・
発光ピーク632nm)光源の光出力を変調して走査感
光を行なった。続いて印刷材料を下記の処理液にて現像
した。
【0027】 <転写現像液> 水 700ml 水酸化カリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 50g ハイドロキノン 20g 2−メルカプト安息香酸 1.5g 2−メチルアミノエタノール 15g 水で1リットルとする 現像処理後、該原版を2本の絞りローラー間を通し、余
分の現像液を除去し、直ちに下記組成を有する中和液で
25℃、20秒間処理し、絞りローラーで余分の液を除
去し、室温で乾燥した。
【0028】 <中和液> 水 600ml クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g コロイダルシリカ(20%液) 5ml エチレングリコール 5ml 水を加えて全量を1リットルとする。 各平版印刷版をオフセット印刷機に装着し、下記不感脂
化液を版画にくまなく与え、下記給湿液を用いて印刷を
行なった。
【0029】 <不感脂化液> 水 600ml イソプロピルアルコール 400ml エチレングリコール 50g 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n−ヘプチル− 1,2,4−トリアゾール 1g
【0030】 <給湿液> O−リン酸 10g 硝酸ニッケル 5g 亜硫酸ナトリウム 5g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(20%液) 28g 水を加えて2リットルとする。 印刷機は、エー・ビー・デイック350CD(A・B・
Dick社製オフセット印刷機の商標)を使用した。地
汚れの発生あるいは銀の飛びによって印刷が不可となっ
た枚数による耐刷力及び地汚れを下記の基準で評価し、
第1表の右欄に示している。 1 4000枚以下 2 4000〜6000枚 3 6000〜8000枚 4 8000〜10000枚 5 10000枚以上 なお、表中、網点及び文字品質は、拡大鏡で観察した画
像の鮮鋭性を5を最良とした5段階法で表示したもので
ある。
【0031】
【表1】
【0032】実施例2 実施例1のサンプルのシリカの平均粒子サイズの異な
るものを用いて−1〜6を表−2の様に作製し同様に
評価した。本発明のサイズでは良好な印刷特性を示すこ
とがわかる。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】レーザー光に対して、高感度、高解像力
でかつ良好な印刷特性(とくにインキ受容性)を有する
効果がえられる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも下塗層、ハロゲ
    ン化銀乳剤層および物理現像核層を順次有する銀塩拡散
    転写法を利用した平版印刷材料において、該下塗層に、
    平均粒径2〜10μの微細粉末を含有し、該乳剤層に
    は、微細粉末を含有しないことを特徴とする走査型の高
    照度短時間露光用の平版印刷材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において該下塗層中の微細粉末
    の平均粒径が2〜8μであることを特徴とする請求項1
    に記載の平版印刷材料。
JP12426293A 1993-05-26 1993-05-26 平版印刷材料 Pending JPH06332184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12426293A JPH06332184A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 平版印刷材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12426293A JPH06332184A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 平版印刷材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06332184A true JPH06332184A (ja) 1994-12-02

Family

ID=14880982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12426293A Pending JPH06332184A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 平版印刷材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06332184A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4501811A (en) Process for making lithographic printing plates
US4297429A (en) Photographic material and diffusion transfer processing solution for making printing plates and method for making printing plates
US4297430A (en) Photographic material for production of printing plates and method for production of printing plates
US4355090A (en) Method for making a diffusion transfer lithographic printing plates with oxazolidones
JPH0798507A (ja) 平版印刷材料
JPS59116659A (ja) 平版印刷材料
JPH06332184A (ja) 平版印刷材料
US4824760A (en) Lithographic printing plate with benzotriazoles improved in printing endurance
JPH01235957A (ja) 銀塩平版印刷材料
JPH06332185A (ja) 平版印刷材料
JPH06332182A (ja) 平版印刷材料
JP2921529B2 (ja) 平版印刷版用現像液とその処理方法
JPS5971055A (ja) 平版印刷版
JPH01237552A (ja) 銀塩平版印刷材料
JPH046938B2 (ja)
JPH051935B2 (ja)
JPS60244954A (ja) 銀塩平版印刷材料
JPS5971056A (ja) レ−ザ−光用平版印刷版
JPS6075838A (ja) 平版印刷版
JPH051936B2 (ja)
JP2651241B2 (ja) 走査型露光用平版印刷版の製造方法
JPS63198064A (ja) 平版印刷版
JP3405837B2 (ja) 銀塩拡散転写法によって製造された版と給湿液を使用して平版印刷をするための方法
JPH0127416B2 (ja)
JPH0764290A (ja) 平版印刷材料