JPH0633082U - デジタルオシロスコープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 格納された表示データを観察効率の良い状態
で読みだすことが可能なデジタルオシロを実現するこ
と。 【構成】 入力信号をＡＤ変換するＡＤ変換器と、その
デジタル信号を格納する波形データメモリと、波形表示
をする測定表示手段と、前記波形データメモリに格納さ
れた一連の時間分毎の波形データをその一連の時間分ご
とに格納し、かつ、その当該波形データの格納時におけ
る前記測定表示手段の表示設定を格納し、デジタルオシ
ロスコープ本体の電源入力状態にかかわらず当該波形デ
ータを記憶することが可能な記憶媒体と、前記記憶媒体
に波形データを格納する際におけるの表示設定情報と、
波形データの両者を記憶媒体に転送する転送手段とを設
け、波形データと同時に表示画面の設定データも記憶媒
体に格納されることを特徴としたデジタルオシロスコー
プである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、波形データを記憶できる装置を持った測定器において、記憶された 波形の再表示される際の操作性の改善に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

デジタルオシロスコープにおいて、その測定した結果の波形データをデジタル オシロスコープの記憶媒体に格納し後日、そのデータを再表示させる機能がある 。 この場合、その格納されたデータは、再表示される際の表示設定に拘束された 表示がなされる。 上記の状態について具体的に説明する。 一般に記憶媒体（いわゆる記憶装置であり、具体的にはフロッピーディスクあ るいはハードディスク等をいう）を持ったデジタルオシロスコープ等の測定器で は、測定した結果である波形データを記憶媒体に格納（いわゆるセーブ）するこ とが可能である。後日そのデータを再表示して観測するには、通常その格納した 状態の表示設定（デジタルオシロスコープにおいては、測定条件と同等である） とは異なることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、記憶媒体に格納された表示データは、その表示データに適さない状 態の表示設定のもとの読みだされることになり、その再表示は波形観察の効率が 悪いものとなるという問題がある。 本考案はこの課題を解決し、格納された表示データを観察効率の良い状態で読 みだすことが可能なデジタルオシロを実現することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、外部からアナログ信号を入力し、デジタル信号に変換するアナログ ／デジタル変換器と、 前記アナログ／デジタル変換器から入力したデジタル信号を、ある信号をもと に一連の時間分毎に格納する波形データメモリと、 前記波形データメモリに格納された波形データのデジタル信号処理を行い波形 を表示する測定表示手段と、 前記波形データメモリに格納された一連の時間分毎の波形データをその一連の 時間分ごとに格納し、かつ、その当該波形データの格納時における前記測定表示 手段の表示設定を格納し、デジタルオシロスコープ本体の電源入力状態にかかわ らず当該波形データを記憶することが可能な記憶媒体と、 全体の動作の調整等の制御を行う動作制御手段と、 前記記憶媒体に波形データを格納する際におけるの表示設定情報と、波形デー タの両者を記憶媒体に転送する転送手段とを設け、波形データと同時に表示画面 の設定データも記憶媒体に格納されることを特徴としたデジタルオシロスコープ である。

【０００５】

【作用】

記憶媒体に波形データを格納する際に同時に表示設定も格納できることとした ので、記憶された波形データを再表示する際に、当該波形データが格納された際 の表示設定で再表示できる。

【０００６】

【実施例】

図１は、本考案の基本的構成図である。１はアナログ／デジタル変換器（以下 、ＡＤ変換器と呼ぶ）で、外部からアナログ信号を入力し、デジタル信号に変換 する。２は波形データメモリで、アナログ／デジタル変換器から入力したデジタ ル信号を、いわゆるトリガ信号等をもとに一連の時間分毎に格納する。３は測定 表示手段で、波形データメモリ２に格納された波形データのデジタル信号処理を 行い波形を表示する。上記ＡＤ変換器１、波形データメモリ２、測定表示手段３ が従来からの、デジタルオシロスコープの基本構成となるところである。

【０００７】 ４は動作制御手段で、全体の動作の調整等の制御を行う。いわゆるＣＰＵの役 割をはたす。５は転送手段で、記憶媒体６に波形データを格納する際におけるの 表示設定情報と、波形データの両者を記憶媒体６に転送する。具体的には、転送 すための制御手段（いわゆるＣＰＵで行う制御）及び出力のためのバッファ等か ら構成される。記憶媒体６は、ヘッダ部６１，外部波形データ部６２，設定情報 部６３からなる。ヘッダ部６１には、波形データのファイル名等が格納され、外 部波形データ部６２には波形データが格納され、設定情報部６３には当該波形デ ータの表示設定（測定条件）が格納されている。

【０００８】 このような構成における動作を説明する。 この時画面には格納したい測定結果である波形が表示されている。この状態に おいて、波形データをセーブするモードを選択する。 すると、この状態における波形データメモリ３の内容が、転送手段５を介して 、記憶媒体６の外部波形データ部６２に格納される。この時同時に、表示設定の データも転送手段５を介して、記憶媒体６の設定情報部６２に格納される。 すなわち、設定情報と波形データが同時にセーブされることとなる。 この表示設定のデータは、動作制御手段４で定められるものであり、そのひと まとまりのデータを直接設定情報部６２に格納することで、波形データを再表示 させるとき、そのデータを用いることで、格納した際と同様の表示を行うことが できる。 読みだす際の動作を具体的に説明する。 読みだす時、すなわちは、波形のロード時には、設定情報付き（波形表示を経 形データを格納した時の状態にして、表示を読みだすこと）あるいは、その測定 状態のまま読みだすかを選択する。

【０００９】 ここで、設定情報付として、波形データを読み出すとする。 このときは、まず、設定情報が読み込まれ、ハードウエアの設定を行い、その 後波形データのロードがされる。 すなわち、転送手段５を介してまず動作制御手段４に、設定情報部６３のデー タが、転送される。このデータに基づき、表示画面の設定の変更がなされる。こ の後、波形データを読みだすことで、波形データ格納時の表示画面の設定で表示 を行うことができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案によれば、波形データ格納時の設定表示を 再現することで、観測効率のよいデジタルオシロスコープを実現することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の基本的構成図である。

【符号の説明】

１ ＡＤ変換器 ２ 波形データメモリ ３ 測定表示手段 ４ 動作制御手段 ５ 転送手段 ６ 記憶媒体 ６１ ヘッダ部 ６２ 外部波形データ部 ６３ 設定情報部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外部からアナログ信号を入力し、デジタル
   信号に変換するアナログ／デジタル変換器と、 前記アナログ／デジタル変換器から入力したデジタル信
   号を、ある信号をもとに一連の時間分毎に格納する波形
   データメモリと、 前記波形データメモリに格納された波形データのデジタ
   ル信号処理を行い波形を表示する測定表示手段と、 前記波形データメモリに格納された一連の時間分毎の波
   形データをその一連の時間分ごとに格納し、かつ、その
   当該波形データの格納時における前記測定表示手段の表
   示設定を格納し、デジタルオシロスコープ本体の電源入
   力状態にかかわらず当該波形データを記憶することが可
   能な記憶媒体と、 全体の動作の調整等の制御を行う動作制御手段と、 前記記憶媒体に波形データを格納する際におけるの表示
   設定情報と、波形データの両者を記憶媒体に転送する転
   送手段とを設け、波形データと同時に表示画面の設定デ
   ータも記憶媒体に格納されることを特徴としたデジタル
   オシロスコープ。