JPH06330564A - 伸縮組立ハウスおよび2階建て伸縮組立ハウス - Google Patents

伸縮組立ハウスおよび2階建て伸縮組立ハウス

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JPH06330564A
JPH06330564A JP14554293A JP14554293A JPH06330564A JP H06330564 A JPH06330564 A JP H06330564A JP 14554293 A JP14554293 A JP 14554293A JP 14554293 A JP14554293 A JP 14554293A JP H06330564 A JPH06330564 A JP H06330564A
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五郎 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】組立作業の労力を軽減する。2階建てにする場
合の組立作業の安全性を高める。 【構成】組み立てる際、本体ハウスに設けられた外側レ
ール27を開口側端部と重なる位置から内側レール26
と一直線に連続する位置まで回動させる。内側レール2
6および外側レール27の上をローラーにより転がし
て、サブハウスを本体ハウスから引き出す。伸縮組立ハ
ウスは、2段重ねにすることにより2階建てとなる。上
側の本体ハウスの柱は、下側の本体ハウスの柱と連結す
る。上側の外側レール27は、支柱挿入孔に支柱を挿入
して支持される。下側の庇には、上側の伸縮組立ハウス
への階段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送時には本体ハウス
にサブハウスを組み入れて縮小し、使用時には本体ハウ
スに組み入れたサブハウスを引き出して増床することが
できる伸縮組立ハウスおよび2階建て伸縮組立ハウスに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の伸縮組立ハウスとしては、例え
ば、実開昭64−7604号公報に示すようなものがあ
る。すなわち、使用時に、本体ハウスの開口部の外側に
レールをセットし、本体ハウスに組み入れたサブハウス
をそのレールの上を転がして引き出し、増床できるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の伸縮組立ハウスでは、レールを本体ハウスに
セットするとき持ち上げなければならないため、組立に
は2人以上の作業員が必要となり、労力の軽減を図るこ
とができないという問題点があった。
【0004】また、最近、敷地を有効に活用するため、
組立ハウスを2段重ねにして2階建てにすることが行わ
れている。この2段重ねを従来の伸縮組立ハウスで行っ
た場合、下側の組立ハウスの上で上側の組立ハウスにレ
ールをセットする作業は困難で危険を伴うという問題点
があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、組立の際、本体ハウスにレールを
容易にセットして組立作業の労力を軽減することがで
き、特に、2段重ねにして2階建てにするとき、組立作
業を容易にするとともに安全性を高めることができる伸
縮組立ハウスおよび2階建て伸縮組立ハウスを提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係る伸縮組立ハウスは、本体ハ
ウスに組み入れたサブハウスを引き出して増床すること
ができる伸縮組立ハウスにおいて、前記本体ハウスは、
側面に開口部を有し、床部に前記開口部へと伸びる内側
レールを有し、開口側端部に、この開口側端部と重なる
位置から前記内側レールと一直線に連続する位置まで回
動可能な外側レールを有し、前記サブハウスは、前記本
体ハウスの内部に前記開口部から外側に引出可能に収納
され、前記本体ハウス側の側面に開口部を有し、底面に
前記内側レールおよび前記外側レールの上を転がるロー
ラーを有することを、特徴とする。
【0007】請求項2の本発明に係る伸縮組立ハウス
は、請求項1記載の伸縮組立ハウスにおいて、前記本体
ハウスは方形体のフレームを有し、このフレームを構成
する柱は、2つの前記本体ハウスを上下に重ねたとき上
端と下端とが連結可能に対応する構成を有し、前記外側
レールは中空状であって、その自由端の上面に支柱支持
部を有し、その底面に支柱挿入孔を有することを、特徴
とする。
【0008】請求項3の本発明に係る伸縮組立ハウス
は、請求項2記載の伸縮組立ハウスにおいて、前記本体
ハウスは、前記開口部を有する側面以外の側面に開き戸
を有し、その開き戸の上方の屋根板にその開き戸の90
度の回動範囲より広い庇が設けられていることを、特徴
とする。
【0009】請求項4の本発明に係る伸縮組立ハウス
は、請求項3記載の伸縮組立ハウスにおいて、前記庇
は、前記屋根板のコーナーに、この庇の2つの側面が、
前記屋根板の前記コーナーを挟む2つの側面にそれぞれ
重なり合う範囲で、回動可能に設けられていることを、
特徴とする。
【0010】請求項5の本発明に係る伸縮組立ハウス
は、請求項2,3または4記載の伸縮組立ハウスにおい
て、前記本体ハウスは、上部と下部とに、2つの前記本
体ハウスを上下に重ねたとき互いに連結可能に対応する
着脱可能な連結部を有することを、特徴とする。
【0011】請求項6の本発明に係る伸縮組立ハウス
は、請求項2,3,4または5記載の伸縮組立ハウスに
おいて、前記本体ハウスの前記フレームの梁は、アーチ
形状を有することを、特徴とする。
【0012】請求項7の本発明に係る伸縮組立ハウス
は、請求項1,2,3,4,5または6記載の伸縮組立
ハウスにおいて、前記本体ハウスから前記サブハウスを
引き出したとき、前記本体ハウスの開口部と前記サブハ
ウスとの間に、その隙間をふさぐ雨避け板を設けたこと
を、特徴とする。
【0013】請求項8の本発明に係る2階建て伸縮組立
ハウスは、2つの請求項3,4,5,6または7記載の
伸縮組立ハウスを、一方の伸縮組立ハウスの各柱の上端
と、他方の伸縮組立ハウスの対応する各柱の下端とを連
結して積み重ね、各外側レールを対応する内側レールと
一直線に位置付け、各本体ハウスから各サブハウスを引
き出して、上側の伸縮組立ハウスの前記外側レールの支
柱挿入孔に支柱を挿入し、その支柱を下側の伸縮組立ハ
ウスの前記外側レールの支柱支持部で支持し、上側の伸
縮組立ハウスの前記庇を踊り場としてその庇に階段を設
けたことを、特徴とする。
【0014】請求項9の本発明に係る2階建て伸縮組立
ハウスは、請求項8記載の2階建て伸縮組立ハウスにお
いて、前記上側の伸縮組立ハウスのサブハウスと前記下
側の伸縮組立ハウスのサブハウスとを補強用支柱で連結
したことを、特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の本発明に係る伸縮組立ハウスでは、
組み立てる際に、本体ハウスの外側レールを開口側端部
と重なる位置から回動させ、内側レールと一直線に連続
する位置にセットする。内側レールおよび外側レールの
上をローラーを転がして、本体ハウスからサブハウスを
引き出す。こうして、サブハウスの分だけ増床すること
ができる。
【0016】請求項2の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、同一のものを2段またはそれ以上に重ねて、2階建
てまたは数階建てにすることができる。上側の本体ハウ
スの柱の下端は、下側の本体ハウスの柱の上端と連結さ
れる。上側の外側レールは、下側の外側レールの支柱支
持部の上に支柱を立て、その支柱を上側の外側レールの
支柱挿入孔に挿入させることにより支持される。上側お
よび下側の外側レールの上を転がして上側および下側の
サブハウスを引き出すことにより、上下ともに伸縮組立
ハウスを増床することができる。
【0017】請求項3の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、同一のものを2段に重ねて、2階建てにしたとき、
下側の伸縮組立ハウスの庇を踊り場にして、上側の伸縮
組立ハウスの開き戸に通じる階段を取り付けることがで
きる。庇は、開き戸の90度の回動範囲より広く、開き
戸の開閉を妨げない。
【0018】請求項4の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、運搬の際には、運搬の邪魔にならない位置に庇を回
動させることができる。
【0019】請求項5の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、同一のものを2段に重ねて2階建てにしたとき、連
結部により上側の伸縮組立ハウスを下側の伸縮組立ハウ
スと連結することができる。このように連結することに
より、地震や強風などの際の安全性を高めることができ
る。
【0020】請求項6の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、本体ハウスの梁がアーチ形状を有するため、上方か
らの力に対する強度が大きく、同一のものを2段に重ね
て2階建てにしたときの安全性が高い。
【0021】請求項7の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、本体ハウスからサブハウスを引き出したとき、雨避
け板を設けることにより、本体ハウスとサブハウスとの
間の隙間から風雨が入り込むのを防ぐことができる。
【0022】請求項8の本発明に係る2階建て伸縮組立
ハウスでは、2つの請求項3,4,5,6または7記載
の伸縮組立ハウスを積み重ねて組み立てることができ
る。外側レールは回動させてセットすることができ、組
み立てが容易である。
【0023】請求項9の本発明に係る2階建て伸縮組立
ハウスでは、上側の伸縮組立ハウスのサブハウスが下側
の伸縮組立ハウスのサブハウスと補強用支柱で連結され
ているため、上側のサブハウスを持ち上げるように強風
が作用したときに、上側のサブハウスが吹き飛ぶのを防
止することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の第1および第2
実施例を説明する。図1〜図13は、本発明の第1実施
例を示している。図1に示すように、伸縮組立ハウス1
0は、本体ハウス20に組み入れたサブハウス40を引
き出して増床することができるようになっている。図1
に示すように、本体ハウス20は、方形体のフレーム2
1を有し、フレーム21に壁22,22…と、屋根板2
3と、床部24とを設けて成っている。
【0025】本体ハウス20は、図1および図2に示す
ように、側面に開口部25を有し、図3に示すように、
床部24に壁22,22に沿って開口部25へと伸びる
2本の平行な内側レール26,26を有している。本体
ハウス20は、開口側端部25aに、2本の外側レール
27,27を有している。外側レール27,27は、開
口側端部25aの内側レール26,26の延長上に、ピ
ンで回動可能に設けられている。外側レール27,27
は、開口側端部25aと重なる位置から内側レール2
6,26と一直線に連続する位置まで回動可能となって
いる。
【0026】各外側レール27は、開口側端部25aと
重なる位置で、開口側端部25aに設けられた係止部2
8に掛けられる。各外側レール27は、内側レール26
と一直線に連続する位置で、固定棒29により固定され
る。図4に示すように、各外側レール27は中空状であ
って、その自由端の上面に支柱支持部27aを有し、そ
の底面に支柱挿入孔27bを有している。固定棒29
は、中空状の外側レール27の内部に、その自由端の開
口27cから挿入されて収容される。
【0027】図5に示すように、フレーム21を構成す
る各柱31は、2つの本体ハウス20を上下に重ねたと
き上端31aと下端31bとが連結可能に対応する構成
を有している。また、図6に示すように、本体ハウス2
0のフレーム21の梁21aは、アーチ形状を有してい
る。
【0028】図5に示すように、本体ハウス20は、側
面の壁22に開き戸32を有している。図7に示すよう
に、本体ハウス20には、開き戸32の上方の屋根板2
3にその開き戸32の90度の回動範囲より広い庇23
aが設けられている。屋根板23と庇23aとは、一体
的に形成されている。
【0029】図7に示すように、本体ハウス20は、上
部と下部とにそれぞれ4か所、着脱可能な連結部33,
33…を有している。図5に示すように、各連結部33
は、2つの本体ハウス20を上下に重ねたとき上下で互
いに連結可能に対応している。図8に示すように、各連
結部33は、基部33aと、連結ボルト33bと、ナッ
ト33cと、係合部33dとを有している。基部33a
は、断面がU字状をなし、中央部が本体ハウス20の上
部に固定されている。基部33aには、U字部分を横切
って軸が固定されている。連結ボルト33bは、端部に
孔を有し、その孔に基部33aの軸が通されて基部33
aに回動可能に取り付けられている。ナット33cは、
連結ボルト33bと螺合するようになっている。
【0030】係合部33dは、溝33eを有し、本体ハ
ウス20の下部の基部33aと対応する位置に固定され
ている。係合部33dの二股の端部には、ストッパー3
3f,33fが溶接により設けられている。連結部33
は、2つの本体ハウス20を上下に重ねたとき、連結ボ
ルト33bを回動させて係合部33dの溝33eに挟
め、ナット33cを締め付けることによって2つの本体
ハウス20を連結可能である。係合部33dのストッパ
ー33f,33fは、ナット33cに多少の緩みが出た
場合にも、連結ボルト33bが係合部33dから外れる
のを防止し、安全を保障するものである。
【0031】図1に示すように、サブハウス40は、本
体ハウス20と同様に、方形体のフレーム41を有し、
フレーム41に壁42,42…と、屋根板43と、床部
とを設けて成っている。壁42には、窓42aが設けら
れている。サブハウス40は、図5および図7に示すよ
うに、本体ハウス20の内部に開口部25から外側に引
出可能に収納されている。サブハウス40は、本体ハウ
ス20側の側面に開口部を有し、図9に示すように、底
面に内側レール26および外側レール27の上を転がる
ローラー46,46…を有している。
【0032】図1に示すように、サブハウス40の外側
のコーナーおよび側面中央には、支柱固定部47,47
…が固定されている。図10(A)に示すように、各支
柱固定部47は、側面にボルト孔47aを有している。
本体ハウス20からサブハウス40を引き出したとき、
本体ハウス20の開口部25とサブハウス40との間に
は、その隙間をふさぐ雨避け板が設けられる。
【0033】伸縮組立ハウス10は、同じものを2段に
重ねることにより、2階建て伸縮組立ハウス11にする
ことができる。この場合、図11に示すように、本体ハ
ウス20からサブハウス40を引き出した後、図12に
示すように、一方の本体ハウス20の上に他方の本体ハ
ウス20を積み重ねる。
【0034】まず、図12(A)に示すように、下側の
伸縮組立ハウス10の各柱31の上端31aと、他方の
伸縮組立ハウス10の対応する各柱31の下端31bと
を連結して積み重ねる。次に、図12(B)に示すよう
に、各外側レール27を対応する内側レール26と一直
線に位置付け、図12(C)に示すように、各本体ハウ
ス20から各サブハウス40を引き出す。
【0035】図4に示すように、上側の伸縮組立ハウス
10の各外側レール27の支柱挿入孔27bに支柱51
を挿入し、その支柱51を下側の伸縮組立ハウス10の
外側レール27の支柱支持部27aで支持する。図10
(A)に示すように、各支柱51は、側面に取付孔51
aが形成されており、サブハウス40の支柱固定部47
のボルト孔47aにボルト47bで固定される。なお、
支柱51および支柱固定部47の形状は、図10(B)
〜(K)に示すように、いかなる形状を有していてもよ
い。
【0036】図13に示すように、上側の伸縮組立ハウ
ス10のサブハウス40と下側の伸縮組立ハウス10の
サブハウス40とは、補強用支柱52で連結される。補
強用支柱52は、端部52aがL字状に曲がっており、
その上部で上側のサブハウス40の下部を支えるように
なっている。補強用支柱52は、下側のサブハウス40
の側面中央の支柱固定部47にボルトで固定される。補
強用支柱52の上端には、取付板52bの一端がボルト
で回動可能に取り付けられている。取付板52bの他端
は、上側のサブハウス40の支柱固定部47にボルトで
固定される。
【0037】図5に示すように、上側の伸縮組立ハウス
10の庇23aを踊り場としてその庇23aには、階段
53が設けられる。庇23aの上には、踊り場用板が設
けられる。図7に示すように、伸縮組立ハウス10の側
面上部には、他の伸縮組立ハウス10を上に載せたと
き、位置がずれないようストッパ54,54が設けられ
る。
【0038】サブハウス40を引き出した後の本体ハウ
ス20の床部24の上には、サブハウス40の床部と同
じ高さになるよう、床板が敷設される。
【0039】次に、作用を説明する。2階建て伸縮組立
ハウス11を組み立てる場合、図11(A)に示す状態
から、本体ハウス20の外側レール27,27を係止部
28,28から外して、開口側端部25aと重なる位置
から回動させ、図11(B)に示すように、内側レール
26,26と一直線に連続する位置にセットする。
【0040】各外側レール27の開口27cから固定棒
29を抜き出し、固定棒29を開口側端部25aと外側
レール27の中央部との間に掛けて、各外側レール27
を固定する。外側レール27,27は回動させてセット
することができるので、組立の際、本体ハウス20にレ
ールを容易にセットして組立作業の労力を軽減すること
ができる。
【0041】外側レール27,27をセットしたなら
ば、内側レール26,26および外側レール27,27
の上をローラー46,46…を転がして、本体ハウス2
0からサブハウス40を引き出す。こうして、図11
(C)に示すように、サブハウス40の分だけ増床する
ことができる。
【0042】次に、図2(A)に示すように、同一の伸
縮組立ハウス10を2段に積み重ねて、2階建てにす
る。上側の本体ハウス20の各柱31の下端31bは、
下側の本体ハウス20の柱の上端31aと連結される。
上側の本体ハウス20は、ストッパー54,54により
下側の本体ハウス20とのずれが防止される。
【0043】図12(B)に示すように、上側の本体ハ
ウス20の外側レール27,27を伸ばす。外側レール
27は回動させてセットすることができるので、組立作
業を容易にするとともに、狭い足場での安全性を高める
ことができる。
【0044】上側の各外側レール27は、下側の各外側
レール27の支柱支持部27aの上に支柱51を立て、
その支柱51を上側の外側レール27の支柱挿入孔27
aに挿入させることにより支持することができる。上側
の外側レール27,27の上を転がして上側のサブハウ
ス40,40を引き出すことにより、図12(C)に示
すように、上下ともに伸縮組立ハウス10を増床するこ
とができる。
【0045】下側の伸縮組立ハウス10の庇23aを踊
り場にして、上側の伸縮組立ハウス10の開き戸32に
通じる階段53を取り付ける。庇23aは、開き戸32
の90度の回動範囲より広く、上側の伸縮組立ハウス1
0の開き戸32の開閉を妨げないようになっている。な
お、庇23aは、運搬のため伸縮組立ハウス10を貨物
自動車に積み込んだとき、運転台の上方に位置するよう
になっており、車両からはみ出すことはない。
【0046】さらに、4か所の連結部33により上側の
伸縮組立ハウス10を下側の伸縮組立ハウス10と連結
する。このように連結することにより、地震や強風など
の際の安全性を高めることができる。
【0047】また、上側の伸縮組立ハウス10のサブハ
ウス40と下側の伸縮組立ハウス10のサブハウス40
とを補強用支柱52で連結する。これにより、上側のサ
ブハウス40を持ち上げるように強風が作用したとき
に、上側のサブハウス40が吹き飛ぶのを防止すること
ができる。なお、上側のサブハウス40と下側のサブハ
ウス40との間に形成されたスペースは、物置などに使
用することができる。
【0048】伸縮組立ハウス10では、本体ハウス20
からサブハウス40を引き出したとき、雨避け板を設け
ることにより、本体ハウス20とサブハウス40との間
の隙間から風雨が入り込むのを防ぐことができる。
【0049】伸縮組立ハウス10では、本体ハウス20
の梁21aがアーチ形状を有するため、上方からの力に
対する強度が大きく、安全性が高い。伸縮組立ハウス1
0は、サブハウス40を本体ハウス20の内部に収容す
ることにより車両で運搬することができる。2階建て伸
縮組立ハウス11では、同一の伸縮組立ハウス10を積
み重ねて組み立てることができるので、大量生産に適し
ている。
【0050】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図14および図15は、本発明の第2実施例を示し
ている。図14に示すように、伸縮組立ハウス60で
は、庇61が屋根板62のコーナーにヒンジ63で回動
可能に設けられている。これにより、庇61は、その2
つの側面61a,61bが屋根板62のコーナーを挟む
2つの側面62a,62bにそれぞれ重なり合う範囲で
回動するようになっている。
【0051】図14に示すように、庇61を2点鎖線で
示す位置から実線で示す位置まで回動させ、図15に示
すように、下側の伸縮組立ハウス60の庇61を踊り場
にして、上側の伸縮組立ハウス60の開き戸63に通じ
る階段64を取り付けることができる。庇61は、側面
62a,62bとの固定部材65,66を有している。
【0052】本実施例の伸縮組立ハウス60では、運搬
の際には、図14の2点鎖線で示すように、運搬の邪魔
にならない運転台の上方の位置に庇61を回動させ、使
用の際には、実線で示すように庇61を回動させる。こ
のように、伸縮組立ハウス60では、庇61ないしは開
き戸63の位置の自由度が高い。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る伸縮組立ハウスおよび2階
建て伸縮組立ハウスによれば、外側レールを回動させて
セットすることができるので、組立の際、本体ハウスに
レールを容易にセットして組立作業の労力を軽減するこ
とができ、特に、2段重ねにして2階建てにするとき、
組立作業を容易にするとともに安全性を高めることがで
きる。
【0054】請求項2の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、上端と下端とが連結可能に対応する柱を有し、外側
レールは支柱支持部と支柱挿入孔とを有するので、同一
のものを2段またはそれ以上に重ねて、2階建てまたは
数階建てにすることができる。
【0055】請求項3の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、庇が開き戸の90度の回動範囲より広いので、同一
のものを2段に重ねて2階建てにし、下側の伸縮組立ハ
ウスの庇を階段の踊り場にしたとき、上側の伸縮組立ハ
ウスの開き戸の開閉を妨げない。
【0056】請求項4の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、庇を回動させることができるので、運搬の際には、
運搬の邪魔にならない位置に庇を回動させ、庇ないしは
開き戸の位置の自由度を高めることができる。
【0057】請求項5の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、連結部を有するので、同一のものを2段に重ねて2
階建てにしたとき、上側の伸縮組立ハウスを下側の伸縮
組立ハウスと連結することができ、地震や強風などの際
の安全性を高めることができる。
【0058】請求項6の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、本体ハウスの梁がアーチ形状を有するので、上方か
らの力に対する強度が大きく、同一のものを2段に重ね
て2階建てにしたときの安全性が高い。
【0059】請求項7の本発明に係る伸縮組立ハウスで
は、雨避け板を有するので、本体ハウスからサブハウス
を引き出したとき、本体ハウスとサブハウスとの間の隙
間から風雨が入り込むのを防ぐことができる。
【0060】請求項8の本発明に係る2階建て伸縮組立
ハウスでは、同一の伸縮組立ハウスを積み重ねて組み立
てることができるので、大量生産に適しており、外側レ
ールは回動させてセットすることができるので、組み立
てが容易である。
【0061】請求項9の本発明に係る2階建て伸縮組立
ハウスでは、上側の伸縮組立ハウスのサブハウスが下側
の伸縮組立ハウスのサブハウスと補強用支柱で連結され
ているので、上側のサブハウスを持ち上げるように強風
が作用したときに、上側のサブハウスが吹き飛ぶのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の伸縮組立ハウスを示す斜
視図である。
【図2】本発明の第1実施例の2階建て伸縮組立ハウス
を示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施例の伸縮組立ハウスの外側レ
ールの動きを示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の2階建て伸縮組立ハウス
の、外側レールの支持状態を示す要部斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の2階建て伸縮組立ハウス
を示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施例の伸縮組立ハウスの、本体
ハウスのフレームを示す側面図である。
【図7】本発明の第1実施例の2階建て伸縮組立ハウス
を示す平面図である。
【図8】本発明の第1実施例の2階建て伸縮組立ハウス
の連結部を示す要部斜視図および側面図である。
【図9】本発明の第1実施例の伸縮組立ハウスのサブハ
ウスのローラーを示す要部斜視図である。
【図10】本発明の第1実施例の伸縮組立ハウスの支柱
および支柱固定部を示す断面図である。
【図11】本発明の第1実施例の伸縮組立ハウスの組立
工程を示す概略正面図である。
【図12】本発明の第1実施例の2階建て伸縮組立ハウ
スの組立工程を示す概略正面図である。
【図13】本発明の第1実施例の2階建て伸縮組立ハウ
スの補強用支柱を示す要部斜視図である。
【図14】本発明の第2実施例の2階建て伸縮組立ハウ
スを示す平面図である。
【図15】本発明の第2実施例の2階建て伸縮組立ハウ
スを示す正面図である。
【符号の説明】
10 伸縮組立ハウス 11 2階建て伸縮組立ハウス 20 本体ハウス 21 フレーム 23 屋根板 23a 庇 26 内側レール 27 外側レール 31 柱 33 連結部 40 サブハウス 52 補強用支柱 53 階段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ハウスに組み入れたサブハウスを引き
    出して増床することができる伸縮組立ハウスにおいて、 前記本体ハウスは、側面に開口部を有し、床部に前記開
    口部へと伸びる内側レールを有し、開口側端部に、この
    開口側端部と重なる位置から前記内側レールと一直線に
    連続する位置まで回動可能な外側レールを有し、 前記サブハウスは、前記本体ハウスの内部に前記開口部
    から外側に引出可能に収納され、前記本体ハウス側の側
    面に開口部を有し、底面に前記内側レールおよび前記外
    側レールの上を転がるローラーを有することを、 特徴とする伸縮組立ハウス。
  2. 【請求項2】前記本体ハウスは方形体のフレームを有
    し、このフレームを構成する柱は、2つの前記本体ハウ
    スを上下に重ねたとき上端と下端とが連結可能に対応す
    る構成を有し、前記外側レールは中空状であって、その
    自由端の上面に支柱支持部を有し、その底面に支柱挿入
    孔を有することを、 特徴とする請求項1記載の伸縮組立ハウス。
  3. 【請求項3】前記本体ハウスは、前記開口部を有する側
    面以外の側面に開き戸を有し、その開き戸の上方の屋根
    板にその開き戸の90度の回動範囲より広い庇が設けら
    れていることを、 特徴とする請求項2記載の伸縮組立ハウス。
  4. 【請求項4】前記庇は、前記屋根板のコーナーに、この
    庇の2つの側面が、前記屋根板の前記コーナーを挟む2
    つの側面にそれぞれ重なり合う範囲で、回動可能に設け
    られていることを、 特徴とする請求項3記載の伸縮組立ハウス。
  5. 【請求項5】前記本体ハウスは、上部と下部とに、2つ
    の前記本体ハウスを上下に重ねたとき互いに連結可能に
    対応する着脱可能な連結部を有することを、 特徴とする請求項2,3または4記載の伸縮組立ハウ
    ス。
  6. 【請求項6】前記本体ハウスの前記フレームの梁は、ア
    ーチ形状を有することを、 特徴とする請求項2,3,4または5記載の伸縮組立ハ
    ウス。
  7. 【請求項7】前記本体ハウスから前記サブハウスを引き
    出したとき、前記本体ハウスの開口部と前記サブハウス
    との間に、その隙間をふさぐ雨避け板を設けたことを、 特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の伸
    縮組立ハウス。
  8. 【請求項8】2つの請求項3,4,5,6または7記載
    の伸縮組立ハウスを、一方の伸縮組立ハウスの各柱の上
    端と、他方の伸縮組立ハウスの対応する各柱の下端とを
    連結して積み重ね、各外側レールを対応する内側レール
    と一直線に位置付け、各本体ハウスから各サブハウスを
    引き出して、上側の伸縮組立ハウスの前記外側レールの
    支柱挿入孔に支柱を挿入し、その支柱を下側の伸縮組立
    ハウスの前記外側レールの支柱支持部で支持し、 上側の伸縮組立ハウスの前記庇を踊り場としてその庇に
    階段を設けたことを、 特徴とする2階建て伸縮組立ハウス。
  9. 【請求項9】前記上側の伸縮組立ハウスのサブハウスと
    前記下側の伸縮組立ハウスのサブハウスとを補強用支柱
    で連結したことを、 特徴とする請求項8記載の2階建て伸縮組立ハウス。
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JP3061002U (ja) * 1999-01-25 1999-09-14 山崎産業株式会社 便座カバ―

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