JPH0633053Y2 - 制振梁 - Google Patents

制振梁

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JPH0633053Y2
JPH0633053Y2 JP1985065007U JP6500785U JPH0633053Y2 JP H0633053 Y2 JPH0633053 Y2 JP H0633053Y2 JP 1985065007 U JP1985065007 U JP 1985065007U JP 6500785 U JP6500785 U JP 6500785U JP H0633053 Y2 JPH0633053 Y2 JP H0633053Y2
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JP
Japan
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steel plate
flange
damping unit
steel
damping
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JP1985065007U
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JPS61181410U (ja
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範夫 千葉
健吾 田川
淳 二宮
俊郎 清水
晶利 原田
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日本鋼管株式会社
日本鋼管ライトスチール株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は梁材、例えば鉄骨系住宅、小事務所、倉庫等
の床の梁材に制振ユニツトを取り付けてなる制振梁、特
にその減衰性能の向上に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は従来の制振梁の一例を示す斜視図であり、図に
おいて(1)は断面H形の形鋼からなる梁材、(2)はこの梁
材の上フランジ(3)の上面に取り付けた制振ユニツトで
ある。制振ユニツト(2)は振動減衰性能の高い粘弾性体
層(4)を2枚の鋼板(5),(6)で上下から挟持してなり、こ
の2枚の鋼板は各々の端部をその長手方向反対側にはみ
出させた状態で互い違いに少しずれて対向している。下
側の鋼板(6)はこのはみ出し部分の固定点(7)において梁
材(1)の上フランジ(3)の上面にスポツト溶接等により固
定され、上側の鋼板(5)は、このはみ出し部分の固定点
(8)において、下側の鋼板(6)の板厚プラス粘弾性体層
(4)の板厚と同様の板厚のスペーサ(9)を介して、梁材
(1)の上フランジ(3)の上面にスポツト溶接等により固定
されている。
従来の制振梁は上記のように構成され、たとえば梁材
(1)が振動すると梁材(1)の上フランジ(3)が伸縮し、こ
の上フランジ(3)の上面に固定されている上下2枚の鋼
板(5),(6)がその長手方向にかつ互い違いの方向に動
き、この鋼板(5),(6)の動きによつて粘弾性体層(4)が変
形を繰り返し、この粘弾性体層(4)の変形によつて振動
による運動エネルギーが熱エネルギーに変換され、これ
によつて梁材(1)の振動が大きく減衰させられるように
なつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
梁材(1)の上下フランジ(3),(10)の外面は床用、天井用
の面材を取り付けるための基準面として使用されてい
る。上記従来の制振梁は、上フランジ(3)又は下フラン
ジ(10)の外面に制振ユニツト(2)を取り付けているの
で、この制振ユニツト(2)の上面、すなわち、上側の鋼
板(5)の上面をこの基準面として使用しなければならな
い。このため、制振ユニツト(2)の厚さにバラツキがあ
ると、床用、天井用の面材を均一に取り付けるのが困難
になるという問題点がある。
また、上フランジ(3)の外面に制振ユニツト(2)を取り付
け、その上に床用の面材を取り付けた場合は、制振ユニ
ツト(2)が上方から圧力を受け、制振ユニツト(2)の下側
の鋼板(6)と梁材(1)の上フランジ(3)の外面との間の摩
擦力が大きくなり、梁材(1)が振動する場合にこの鋼板
(6)と上フランジ(3)とが相対的に動きにくくなり、この
ため制振ユニツト(2)の制振効果が低下するという問題
点がある。またこの場合に、制振ユニツト(2)の粘弾性
体層(4)が長時間に亘る上方からの圧力によつて圧縮硬
化し、このため制振ユニツト(2)の制振効果が低下する
という問題点もある。
そこで、上記のようないくつかの問題点を考慮すると、
第4図に示すように、梁材(1)の上下フランジ(3),(10)
の内面側に制振ユニツト(2)を取り付けるのが望まし
い。しかし、梁材(1)が断面H形の形鋼からなる場合、
フランジ内面がウエブ(11)で分割されているため、制振
ユニツト(2)の取り付け箇所が増加し、制振ユニツト(2)
を取り付けるための作業性が悪化するという問題点があ
る。この場合、梁材(1)として、断面H形の形鋼を使用
せず、断面C形の形鋼を使用すればかかる問題点は解消
されると考えられるが、この断面C形の形鋼では荷重作
用線、せん断中心及び重心の3者が一致しないため、大
きな荷重を受けて振動した場合は梁材(1)がねじれ曲つ
てしまうという問題点がある。
この考案はかかる問題点を解消するためになされたもの
で、上下フランジの外面を基準面として使用でき、制振
ユニツトの制振効果が有効発揮でき、振動によつて大き
な荷重を受けてもねじれ曲らない制振梁を得ることを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る制振梁は、鋼板を略Σ形に折り曲げ形成
して得られた形鋼からなる梁材の少なくとも一方のフラ
ンジの内面に、振動減衰性能の高い粘弾性体層を2枚の
鋼板でずらして挟持する一方の鋼板端部を屈曲させて、
他方の鋼板と同一面になる平面部を構成した制振ユニツ
トを取り付けてなるものである。
〔作用〕
この考案においては、梁材のフランジの内側に制振ユニ
ツトを取り付けるので、フランジの外面に床用、天井用
の面材が直接取り付けられる。また、制振ユニットは粘
弾性体層を2枚の鋼板でずらして挟持する一方の鋼板端
部を屈曲させて、他方の鋼板と同一面になる平面部を構
成したので、梁材と制振ユニットとの間に介在させるス
ペーサまたはその他の補助部材等を必要とせずに、制振
ユニットを梁材に直接固定でき、施工性に優れる。ま
た、この考案においては、梁材として鋼板を略Σ形に折
り曲げて形成した形鋼を用いるので、その断面形状によ
り、せん断中心を梁材の重心位置に一致させることがで
き、また、荷重作用線上に一致させることができる。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図であり、図に
おいて(1)は鋼板を略Σ形に折り曲げ形成して得られた
形鋼からなる梁材、(3)はこの梁材の上フランジ、(10)
はこの梁材の下フランジ、(11)はこの梁材のウエブであ
り、上フランジ(3)及び下フランジ(10)の内面には制振
ユニツト(2)が各々取り付けられている。制振ユニツト
(2)は振動減衰性能の高い粘弾性体層(4)を2枚の鋼板
(5),(6)で上下から挟持してなり、この2枚の鋼板は各
々の端部をその長手方向反対側にはみ出させた状態で互
い違いに少しずれて対向している。下側の鋼板(6)はこ
のはみ出し部分の固定点(7)において各フランジ(3),(1
0)の内面にスポツト溶接等により固定され、上側の鋼板
(5)は、このはみ部し部分の端部を下側の鋼板(6)の板厚
プラス粘弾性体層(4)の板厚分だけ各フランジ(3),(10)
の内面方向に平行移動させた状態に折り曲げ、固定点
(8)において各フランジ(3),(10)の内面にスポツト溶接
等により固定されている。制振ユニツト(2)は、例え
ば、第2図に示すように、梁材(1)の上下フランジ(3),
(10)の中央部に2ユニツトずつ取り付けて使用するが、
制振ユニツト(2)の取り付けユニツト数、取り付け位
置、長さ、鋼板(5),(6)の板厚は必ずしもこの例に限定
されず、最適な減衰性能が得られるように任意に変更又
は調節して実施してもよい。すなわち梁材(1)の上フ
ランジ(3)に取り付けられている状態では下側とな
り、下フランジ(10)に取り付けられている状態では
上側となる一方の鋼板(5)端部のはみ出し部を屈曲さ
せて、上フランジ(3)に取り付けられている状態では
上側となり、下フランジ(10)に取り付けられている
状態では下側となる他方の鋼板(6)と同一面になる平
面部を構成したものであるから、従来用いたスペーサの
ような補助部材等を必要せず取り付けが容易で、極めて
施工性の優れたものである。
上記のように構成された制振梁においては、梁材(1)の
フランジ(3),(10)の内側に制振ユニツト(2)を取り付け
るので、フランジ(3),(10)の外面に床用、天井用の面材
が直接取り付けられ、従つて、フランジ(3),(10)の外面
がこの面材を取り付けるための基準面となる。また、こ
の制振梁においては梁材(1)として鋼板を略Σ形に折り
曲げて形成した形鋼を用いるので、その断面形状によ
り、せん断中心(12)が梁材(1)の重心位置と一致させる
ことができ、また荷重作用線(13)上に一致させることが
でき、このため振動によつて大きな荷重を受けても制振
梁は曲らない。
〔考案の効果〕
この考案は以上説明したとおり、鋼板を略Σ形に折り曲
げ形成して得られた形鋼からなる梁材の少なくとも一方
のフランジの内側面に、振動減衰性能の高い粘弾性体層
を2枚の鋼板でずらして挟持する一方の鋼板端部のはみ
出し部を屈曲させて、他方の鋼板と同一面になる平面を
構成した制振ユニットを直接取り付けてなるので、施工
性に優れている。そして、フランジの外面に床用、天井
用の面材が直接取り付けられ、また、梁材の断面形状に
より、せん断中心が梁材の重心位置、荷重作用線上に一
致させることができ、このため、上下フランジの外面を
面材取り付け用の基準面として使用でき、制振ユニツト
の制振効果が有効に発揮でき、振動によつて大きな荷重
を受けてもねじれ曲らないという高性能制振梁の生産性
が向上し製造コストも低減できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案の一実施例を示し、第1図
は部分拡大斜視図、第2図は全体斜視図、第3図及び第
4図は従来技術における制振梁の斜視図である。 図において、(1)は梁材、(2)は制振ユニツト、(3)は上
フランジ、(4)は粘弾性体層、(5),(6)は鋼板、(10)は下
フランジである。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 原田 晶利 東京都目黒区三田2−7―23 (56)参考文献 特開 昭50−79920(JP,A) 特開 昭58−7049(JP,A) 実開 昭58−4838(JP,U) 実開 昭60−29831(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板を略Σ形に折り曲げ形成して得られた
    形鋼からなる梁材の少なくとも一方のフランジの内面
    に、振動減衰性能の高い粘弾性体層を2枚の鋼板でずら
    して挟持する一方の鋼板端部のはみ出し部を屈曲させ
    て、他方の鋼板と同一面になる平面部を構成した制振ユ
    ニットを取り付けてなる制振梁。
JP1985065007U 1985-05-02 1985-05-02 制振梁 Expired - Lifetime JPH0633053Y2 (ja)

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JP1985065007U JPH0633053Y2 (ja) 1985-05-02 1985-05-02 制振梁

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JPS61181410U JPS61181410U (ja) 1986-11-12
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