JPH06329515A - 人工歯用金属素地の表面処理材及びこれを用いた表面処理方法 - Google Patents

人工歯用金属素地の表面処理材及びこれを用いた表面処理方法

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JPH06329515A
JPH06329515A JP5245715A JP24571593A JPH06329515A JP H06329515 A JPH06329515 A JP H06329515A JP 5245715 A JP5245715 A JP 5245715A JP 24571593 A JP24571593 A JP 24571593A JP H06329515 A JPH06329515 A JP H06329515A
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Mamoru Tsukaguchi
衛 塚口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】メタルフレームの前装部表面と硬質レジン製築
盛物との接着強度を高められるようにすること。 【構成】当該表面処理材を、メタルフレーム構成素材の
溶融点よりも比較的低温域で溶融する微粉末からなるロ
ウ材とすると共に、このロウ材を、ロウ着時の加熱条件
下で沸騰状態となる非鉄金属成分の微細粉末と、同条件
下で沸騰しない非鉄金属成分の微細粉末とから構成され
るロウ材としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工歯用金属素地の表
面処理材及びこれを利用した表面処理方法、とくに、人
工歯のうち、鋳造成形されたメタルフレームの前装部に
接着性のある硬質レジン製築盛物を結合する場合におい
て、前記メタルフレームにおける前装部の接着性又は結
合性を改善するための表面処理材及びその処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】人工歯では、その外観を自然歯に
近づけるため、メタルフレームの前装部に自然歯に近似
した色調の硬質レジンを築盛結合する構成が採用されて
いる。前記前装冠に用いる硬質レジンの接着性は不十分
であることから従来では、このメタルフレームの前記前
装部表面を凹凸を具備する構成(リテンションビーズ処
理構造)とするとともに当該表面に錫メッキを施してい
た。
【0003】つまり、前記リテンションビーズ処理構造
とすることにより接合面の表面積を拡大すると共に錫メ
ッキによって被結合表面の接着性を改善していた。しか
しながら、このリテンションビーズ処理構造と前記表面
処理の組合せによっても、硬質レジン層とメタルフレー
ム表面との接着強度が不十分であり、条件によっては硬
質レジン製の築盛物が剥離する等の不都合があった。な
お、この部分の接着結合力を改善する為に4METAレ
ジン等の結合力促進材を硬質レジンの築盛に先立って前
記錫メッキ表面に塗布することもあるが、この場合であ
っても十分な結合力が得られなかった。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、メタルフレームの前装部表面と硬質レジン製築
盛物との接着強度を高められるようにすることを課題と
する。 [請求項1の発明]
【0005】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『当該表面処理材を、メタルフレーム構成素
材の溶融点よりも比較的低温域で溶融する微粉末からな
るロウ材とすると共に、このロウ材を、ロウ着時の加熱
条件下で沸騰状態となる非鉄金属成分の微細粉末と、同
条件下で沸騰しない非鉄金属成分の微細粉末とから構成
した』ことである。
【0006】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。この表
面処理材はロウ材であるから、所定の形状に成形された
メタルフレームの前装部にこのロウ材を所定の厚さに塗
布し、このメタルフレーム全体を加熱炉又は所定の加熱
手段によって加熱し、ロウ材を前記前装部にロウ着させ
る。
【0007】このロウ材は、ロウ着時の加熱条件下で沸
騰状態となる非鉄金属成分の微細粉末と、同条件下で沸
騰しない非鉄金属成分の微細粉末とから構成されるロウ
材とから構成されるから、前記加熱状態ではその表面に
沸騰状態の部分と非沸騰状態の部分とが生じて、ロウ着
完了後に冷却されると、表面処理材層表面には微細な凹
凸が形成される。つまり、メタルフレームの前装部表面
は微細な凹凸が連続した表面に仕上られる。この微細凹
凸表面は、電子顕微鏡によれば、凹部がアンダーカット
状となった複雑な表面状態(図3参照)となっており、
この表面に人工歯用硬質レジンを築盛し重合すると、前
記微細凹凸部と機械的に結合した態様で前記硬質レジン
が築盛結合される。
【0008】このように、メタルフレームの前装部表面
と築盛物との結合表面積が極端に拡大すると共に硬質レ
ジンが微細な凹凸部にアンダーカット状に係合する態様
で結合一体化される。従って、この部分の結合強度は従
来の錫メッキを施したリテンションビーズ処理表面に硬
質レジンを築盛した場合に比べてその強度は大幅に向上
する。
【0009】一方、前記微細凹凸表面を具備する表面処
理材層とメタルフレームの前装部表面との結合強度はロ
ウ着によるものであるから、前装部表面に形成される従
来の表面処理材層としての錫メッキ層の結合強度よりも
強化されたものとなる。つまり、メタルフレームの前装
部への接着性硬質レジン製築盛物の結合強度が向上す
る。
【0010】
【効果】アンダーカット状の凹部を具備する微細凹凸表
面が形成され且つ前装部にロウ着されたロウ材を仲介す
るにとよってメタルフレームの前装部表面と硬質レジン
製の築盛物との結合強度が向上する。従って、前記前装
冠が不用意に外れたりする不都合が生じない。
【0011】また、硬質レジン製の築盛物との結合強度
を向上させる為にリテンションビーズ処理を施す従来の
場合に比べて、ロウ材を前装部に塗布して加熱するだけ
であるから、この表面処理作業が簡単に行える。 [請求項2及び請求項3の発明について]この請求項2
の発明は、上記請求項1の発明を確実に実現できるよう
にした成分に関するものであり、このことは後述の実施
例において実証される。なお、分析によれば、この請求
項2の成分のものでは、表面処理材層表面の構成は錫の
性質が強く現れたものとなり、この点で接着性プライマ
ーとの反応が強くなるから、化学的結合強度が十分なも
のとなる。
【0012】又、請求項3の発明は、ペースト状とする
ことによって処理作業の作業性を改善するものである。
【0013】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例について比較
例と対比しながら詳述する。本発明の実施例及び比較例
を表1に示すが、ここで、各例の表面処理材となるロウ
材は、母材合金、これに添加される添加合金とからな
り、適量のフラックスによってペースト化されたものが
実際に使用される。
【0014】 以上の実施例1〜7については図1に示すような引張試
験用のテストピース(1) を製作した。これとは別に比較
例については図2に示すようなテストピース(2) を製作
した。
【0015】ここで、テストピース(1) は次の手順で製
作されたものである。まず、人工歯のメタルフレームに
使用される素材(金−銀−パラジウム合金)と同様の材
質により直径10mm厚さ5mmの円板を鋳造し、これ
の一方に試験機に装着するための半円形フック(F) を鋳
造時に一体化したテストピース半体(3) を製作し、この
半体の表面をカーボランダムポイントを用いて研磨して
平滑表面(接着面)を形成し、この平滑面の夫々に上記
各実施例のペースト状のロウ材を0.05g塗布し、電
気加熱炉中で所定温度(例えば500 ℃)に維持して所定
時間(例えば2分間)加熱してロウ着し表面処理材層と
してのロウ材層(4) を形成する。尚、この加熱温度は、
各ロウ材の構成成分との関係で、液相温度が低い金属ま
たは合金が沸騰する程度の温度に設定する。具体的に
は、上記加熱温度は400℃〜600℃の範囲に設定す
るのが望ましい。又、上記加熱時間は、前記加熱温度が
高くなるに従って短時間となるように設定され、具体的
には400℃に於ける適正加熱時間と認められる5分か
ら600℃の場合の30秒の範囲で当該加熱時間が設定
される。好ましくは、加熱温度−加熱時間の範囲は、4
50℃−3分〜550℃−1分とする。
【0016】次に、上記テストピース半体(3) (3) のロ
ウ材層(4) (4) の表面に、50μmの酸化アルミナの粉
体を2〜3(Kgf/cm2 )の圧力で吹きつけてペンシルサ
ンドブラスト処理を行い、これにより、ロウ材層(4) の
表面に付着しているスケールを除去してこれに対するレ
ジンの安定結合が確保できるようにする。そして、エタ
ノールで超音波洗浄を2分間行った後に乾燥させる。
尚、上記超音波洗浄時間は2分〜3分の範囲なら任意に
選択できる。
【0017】前記テストピース半体(3) (3) のロウ材層
(4) (4) の表面相互間にアクリル系可視光線重合タイプ
の硬質レジン(株式会社クラレ社製の商品名「セシー
ド」)製の薄膜(51)を重合硬化させ、これら硬質レジン
製薄膜(51)(51)相互を十分な接着力のある常温重合タイ
プのレジンによって結合して、全体として直径10mm
厚さ3mmの合成レジン円板(5) となるようにしたもの
がテストピース(1) となる。
【0018】他方の比較例のテストピース(2) は、同様
のテストピース体(3) の鋳造の際、リテンションビーズ
処理を施した凹凸接着面(31)を形成してこの表面に錫メ
ッキを施し、更にこの表面に対して上記と同様のサンド
ブラスト処理と洗浄を行ない、このテストピース半体
(3) (3) の凹凸接着面(31)(31)相互間に同様の硬質レジ
ンを重合硬化させものである。
【0019】なお、いずれのテストピースにおいても硬
質レジンは可視光線によって重合硬化させている。そし
て、これらテストピースを(株)島津製作所製の引張試
験機(オート・グラフGS−500B型)を用いて接着
強度試験を行なった。その試験結果を次の表2に示す。
【0020】 この表において、J−1〜7は実施例1〜7を示し、H
−1は比較例を示す。
【0021】この試験結果からも明らかなように、実施
例1〜7のものは、比較例の従来のものに比べて結合強
度が格段に優れたものとなっていることが分る。なお、
ここで、これら実施例については、これらロウ着された
状態のロウ材層(4) は図3のような断面構造を有するこ
とが確認できた。即ち、液相温度の低い母材合金(錫−
銀の合金)が一定時間沸騰した後に硬化すると、塊状体
(A) (A)を含んだ微細凸部(B) (B) が連続し、これらの
間に同図に示す様にアンダーカット状の微細凹部(41)(4
1)が形成されていた。これは、液相温度の低い母材合金
(200℃〜250℃)が一定時間沸騰すると、この時
の冷却効果により、添加金属としての銀又は銀合金が塊
状体(A) となって固化して溶融状態にあるロウ材層表面
に分散し、その後、前記加熱が停止されてロウ材層(4)
が全体的に硬化すると、上記塊状体(A) (A) を含んだ微
細凸部(B) (B) が連続することとなり、これらの間に同
図に示す様にアンダーカット状の微細凹部(41)(41)が形
成されると考えられるからである。
【0022】尚、上記実施例1〜7のものでは、図3に
示すように、ロウ材層(4) の表面には、極めて小さな孔
部(42)(42)も形成されていた。これは、これらのロウ材
が所定温度に加熱されて溶融されたとき、溶融状態にあ
るロウ材中の主成分(錫と銀から成る合金)が沸騰状態
となっており、この後、冷却硬化すると、前記沸騰部分
に対応した孔部(42)(42)がロウ材層(4) の表面に多数形
成されることによるものと考えられる。
【0023】従って、上記実施例のものでは、接着製硬
質レジン等の被結合材が微細な凹凸表面のアンダーカッ
ト状の微細凹部(41)(41)内に侵入し、なおかつ、凹凸表
面全体に形成される前記孔部(42)(42)に侵入することか
ら、硬質レジンとの結合力が増大するものと考えられ
る。従って、ロウ材層(4) を形成する際、加熱によって
溶融したロウ材中に沸騰部と非沸騰部とが生じるような
成分構成であれば、上記以外の他の成分が採用できる。
【0024】なお、前記のような部分沸騰が生じ得る成
分構成であっても、主成分合金の微細な粉末と、添加合
金の微細な粉末とをフラックスによってペースト状とす
ることが有効である。人工歯の製作に際して、ペースト
状の表面処理材は、硬質レジン築盛部、つまり、図4に
示すような、メタルフレーム(30)の前装部(32)にロウ材
層(4) を形成するに際し、ロウ材を塗布し易いからであ
る。また、このように塗布された表面処理材中のロウ材
がロウ着の際の加熱によって再溶融するとき、沸騰部分
と比沸騰部分とが生じ易く、且、均一に分散するものと
なるからである。
【0025】次に、本発明実施例の表面処理材の効果を
確認する他の試験例を説明する。テストピース(1) と比
較例のテストピース(2) (凹凸接着面(31)の表面は錫メ
ッキを施していないものとした)は既述試験例と同一構
成のものを使用し、更に、参考例として次のテストピー
スを準備した。参考例のテストピースは、メタルフレー
ムに使用される素材と同様の材質で形成した円板の表面
にリテンションビーズ処理を施さず、250μmの酸化
アルミナの粉末を上記テストピース半体(3) の場合と同
一の圧力条件で吹き付け、その後の洗浄液で超音波洗浄
を行ったものを使用した。
【0026】そして、上記各テストピースについて熱サ
イクル試験と引張試験を実施してレジンの結合強度を調
べた。尚、熱サイクル試験とは、4℃と60℃に保たれ
た恒温槽中にテストピースを各一分づつ浸漬する工程を
1サイクルとし、これを繰り返すことによってレジンと
メタルフレームの熱膨張及び収縮の差に基づく結合力の
経時的変化を調べる試験である。
【0027】本発明実施例と比較例及び参考例のテスト
ピースを各5組準備し、これらに対して上記熱サイクル
試験を行った。そして、該熱サイクル試験回数が0回、
2,000回、5,000回、10,000回になった
各時点で各テストピースの引張試験を行い、夫々の例毎
の平均特性をグラフに表すと、図5のようになった。同
図によれば、本発明実施例のものでは、熱サイクル0回
に於いて、比較例の2倍、参考例の1.4倍の結合強度
を示し、他の場合に於いても、比較例等に比べて格段の
結合力を有することが確認できた。
【0028】尚、参考例のテストピースは、リテンショ
ンビーズ処理を施していないにも関わらず当該処理を施
した比較例より試験結果が良好なのは次の理由によるも
のと考えられる。即ち、参考例のテストピースでは、サ
ンドブラスト処理に使用した酸化アルミナの粒子が25
0μmの大きさを有し、比較的粗い粒子でサンドブラス
ト処理を行ったことから、その表面にレジンとの結合力
を増加させる微小な凹凸が形成され、然もこの凹凸がリ
テンションビーズ処理による凹凸に比べてレジンを強固
に結合させるのに有効な断面形状をしていたものと考え
られるのである。
【0029】上記実施例1〜7では、表面処理層(ロウ
材層(4) )の表面に微細な孔部(41)(41)が形成されてい
るが、次の実施例の場合も、上記実施例と同様な効果が
得られるものであった。 これらの実施例の場合には、上記実施例1〜7のような
孔部(42)(42)が形成されないものの、塊状体(A) (A) を
含んだ微細凸部(B) (B) が連続し、これらの間にアンダ
ーカット状の微細凹部(41)(41)が形成される断面構成と
なり、上記実施例1〜7の場合と同程度の接着強度(引
張強度)が得られた。
【0030】この実施例の場合、添加金属を純銀とし、
この割合が多いことから、ロウ着温度に加熱したとき
に、沸騰状態となる部分の割合が少ないことから、孔部
(41)(41)が生成されない微細凹凸表面が形成されるもの
と推測される。また、上記実施例1〜7の場合でも、ロ
ウ着時の加熱温度が低い場合(300℃〜400℃)に
は、孔部(42)(42)が形成されないが、前記実施例8〜1
0と同程度の接着強度が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】テストピース(1) の説明図
【図2】テストピース(2) の説明図
【図3】ロウ材層(4) の拡大断面図
【図4】前装冠の前装部の説明図
【図5】他の試験例の結果を示すグラフ
【符号の説明】
(4) ・・・・ロウ材層 (41)・・・・微細凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジン前装冠における前装部の表面状態
    の接着性又は結合性を改善するようにした人工歯用表面
    処理材において、当該表面処理材を、メタルフレーム構
    成素材の溶融点よりも比較的低温域で溶融する微粉末か
    らなるロウ材とすると共に、このロウ材を、ロウ着時の
    加熱条件下で沸騰状態となる非鉄金属成分の微細粉末
    と、同条件下で沸騰しない非鉄金属成分の微細粉末とか
    ら構成されるロウ材とした人工歯用金属素地の表面処理
    材。
  2. 【請求項2】 ロウ材の主成分を錫と銀からなる合金の
    微細粉末とし、これに液相点が600 ℃〜2000℃までの
    金、銀、パラジウム、白金、ニッケル、或は、コバルト
    の何れか又はこれらの組み合わせによる合金の微細粉末
    を添加してなるロウ材とした請求項1に記載の人工歯用
    金属素地の表面処理材。
  3. 【請求項3】 ロウ材をフラックスと混合してペースト
    状とした請求項1または請求項2に記載の人工歯用金属
    素地の表面処理材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    表面処理材をメタルフレームの前装部に塗布した後、ロ
    ウ着温度に一定時間加熱し、その後冷却されて硬化した
    上記ロウ材からなる表面処理材の表面に対してサンドブ
    ラスト処理を施すようにした、人工歯用金属素地の表面
    処理方法。
JP5245715A 1993-03-23 1993-09-30 人工歯用金属素地の表面処理材及びこれを用いた表面処理方法 Withdrawn JPH06329515A (ja)

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