JPH06329079A - 液化ガス船の船体保護装置 - Google Patents
液化ガス船の船体保護装置Info
- Publication number
- JPH06329079A JPH06329079A JP5118499A JP11849993A JPH06329079A JP H06329079 A JPH06329079 A JP H06329079A JP 5118499 A JP5118499 A JP 5118499A JP 11849993 A JP11849993 A JP 11849993A JP H06329079 A JPH06329079 A JP H06329079A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drip tray
- liquefied gas
- hull
- protecting device
- tank body
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造でコストアップを抑えつつ漏洩液
を確実に回収処理し得、船体内殻の低温脆化を防止し得
る液化ガス船の船体保護装置を提供する。 【構成】 タンク本体２底部の保冷材１下面側に取り付
けられたドレン装置５下部に、上方開口縁部に漏洩液飛
散防止用のフランジ部６が形成されたドリップトレイ７
を配設し、該ドリップトレイ７内底部に仕切板８を格子
状に設け、前記ドリップトレイ７と船体内殻３底部との
間に、複数の断熱支持台９を介在せしめる。
を確実に回収処理し得、船体内殻の低温脆化を防止し得
る液化ガス船の船体保護装置を提供する。 【構成】 タンク本体２底部の保冷材１下面側に取り付
けられたドレン装置５下部に、上方開口縁部に漏洩液飛
散防止用のフランジ部６が形成されたドリップトレイ７
を配設し、該ドリップトレイ７内底部に仕切板８を格子
状に設け、前記ドリップトレイ７と船体内殻３底部との
間に、複数の断熱支持台９を介在せしめる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液化ガス船の船体保護
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、液化ガス船は、図３に示される
如く、外表面を保冷材１で覆ったアルミ合金製のタンク
本体２を、船体内殻３底部上に配設した断熱性を有する
複数のタンク支持台４によって支持せしめた構造を有し
ており、タンク本体２内に貯留された極めて低温の液化
ガスが万が一漏洩した場合を想定し、船体内殻３が漏洩
液にさらされて低温となり脆化することを防止するため
に、従来においては前記漏洩液を回収しエジェクタ等を
用いて前記タンク本体２内に戻すことが行われていた。
如く、外表面を保冷材１で覆ったアルミ合金製のタンク
本体２を、船体内殻３底部上に配設した断熱性を有する
複数のタンク支持台４によって支持せしめた構造を有し
ており、タンク本体２内に貯留された極めて低温の液化
ガスが万が一漏洩した場合を想定し、船体内殻３が漏洩
液にさらされて低温となり脆化することを防止するため
に、従来においては前記漏洩液を回収しエジェクタ等を
用いて前記タンク本体２内に戻すことが行われていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く回収した漏洩液をタンク本体２内に戻すのでは、エ
ジェクタやその他の配管等が必要となって構造も複雑化
し、スペース的に制約の大きい船の場合、設計面におい
て非常に不利になると共に、コストアップにもつながる
という問題を有していた。
如く回収した漏洩液をタンク本体２内に戻すのでは、エ
ジェクタやその他の配管等が必要となって構造も複雑化
し、スペース的に制約の大きい船の場合、設計面におい
て非常に不利になると共に、コストアップにもつながる
という問題を有していた。
【０００４】本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な構造
でコストアップを抑えつつ漏洩液を確実に回収処理し
得、船体内殻の低温脆化を防止し得る液化ガス船の船体
保護装置を提供しようとするものである。
でコストアップを抑えつつ漏洩液を確実に回収処理し
得、船体内殻の低温脆化を防止し得る液化ガス船の船体
保護装置を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、液化ガス船の
タンク本体底部のドレン装置下部に配設され、上方開口
縁部に漏洩液飛散防止用のフランジ部が形成されたドリ
ップトレイと、該ドリップトレイ内底部に格子状に設け
られた仕切板と、前記ドリップトレイと船体内殻底部と
の間に介在される複数の断熱支持台とを備えたことを特
徴とするものである。
タンク本体底部のドレン装置下部に配設され、上方開口
縁部に漏洩液飛散防止用のフランジ部が形成されたドリ
ップトレイと、該ドリップトレイ内底部に格子状に設け
られた仕切板と、前記ドリップトレイと船体内殻底部と
の間に介在される複数の断熱支持台とを備えたことを特
徴とするものである。
【０００６】
【作用】従って、万一、タンク本体内に貯留された極め
て低温の液化ガスが漏洩した場合、漏洩液はドレン装置
からドリップトレイ内に回収される。
て低温の液化ガスが漏洩した場合、漏洩液はドレン装置
からドリップトレイ内に回収される。
【０００７】前記ドリップトレイは、複数の断熱支持台
によって部分的に支持してあり、ドリップトレイ底面全
体を断熱材で覆うような構造としていないため、ドリッ
プトレイ底面の外気に触れる面積が増し、更に、ドリッ
プトレイ内底部には仕切板を格子状に設けてあるため、
該仕切板によるフィン効果により回収された漏洩液の受
熱面積も増加し、これにより、回収された漏洩液の蒸発
が促進され、想定される漏洩量を全量蒸発させることが
可能となる。
によって部分的に支持してあり、ドリップトレイ底面全
体を断熱材で覆うような構造としていないため、ドリッ
プトレイ底面の外気に触れる面積が増し、更に、ドリッ
プトレイ内底部には仕切板を格子状に設けてあるため、
該仕切板によるフィン効果により回収された漏洩液の受
熱面積も増加し、これにより、回収された漏洩液の蒸発
が促進され、想定される漏洩量を全量蒸発させることが
可能となる。
【０００８】又、漏洩液が全量蒸発するまでの間、前記
ドリップトレイ内に回収された漏洩液の船体運動による
揺動は、前記仕切板によって抑えられる一方、ドリップ
トレイの開口縁部に形成したフランジ部によって漏洩液
のドリップトレイ外部への飛散も防止される。
ドリップトレイ内に回収された漏洩液の船体運動による
揺動は、前記仕切板によって抑えられる一方、ドリップ
トレイの開口縁部に形成したフランジ部によって漏洩液
のドリップトレイ外部への飛散も防止される。
【０００９】この結果、エジェクタや配管等を一切設け
る必要がなくなる。
る必要がなくなる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【００１１】図１及び図２は本発明の一実施例であり、
タンク本体２底部の保冷材１下面側に取り付けられたド
レン装置５下部に、上方開口縁部に漏洩液飛散防止用の
フランジ部６が形成されたアルミ合金製のドリップトレ
イ７を配設し、該ドリップトレイ７内底部に仕切板８を
格子状に設け、前記ドリップトレイ７と船体内殻３底部
との間に、合板等の複数（図の例では四個）の断熱支持
台９を介在せしめる。
タンク本体２底部の保冷材１下面側に取り付けられたド
レン装置５下部に、上方開口縁部に漏洩液飛散防止用の
フランジ部６が形成されたアルミ合金製のドリップトレ
イ７を配設し、該ドリップトレイ７内底部に仕切板８を
格子状に設け、前記ドリップトレイ７と船体内殻３底部
との間に、合板等の複数（図の例では四個）の断熱支持
台９を介在せしめる。
【００１２】前述の如く構成したので、万一、タンク本
体２内に貯留された極めて低温の液化ガスが漏洩した場
合、漏洩液はドレン装置５からドリップトレイ７内に回
収される。
体２内に貯留された極めて低温の液化ガスが漏洩した場
合、漏洩液はドレン装置５からドリップトレイ７内に回
収される。
【００１３】前記ドリップトレイ７は、複数の断熱支持
台９によって部分的に支持してあり、ドリップトレイ７
底面全体を断熱材で覆うような構造としていないため、
ドリップトレイ７底面の外気に触れる面積が増し、更
に、ドリップトレイ７内底部には仕切板８を格子状に設
けてあるため、該仕切板８によるフィン効果により回収
された漏洩液の受熱面積も増加し、これにより、回収さ
れた漏洩液の蒸発が促進され、想定される漏洩量を全量
蒸発させることが可能となる。
台９によって部分的に支持してあり、ドリップトレイ７
底面全体を断熱材で覆うような構造としていないため、
ドリップトレイ７底面の外気に触れる面積が増し、更
に、ドリップトレイ７内底部には仕切板８を格子状に設
けてあるため、該仕切板８によるフィン効果により回収
された漏洩液の受熱面積も増加し、これにより、回収さ
れた漏洩液の蒸発が促進され、想定される漏洩量を全量
蒸発させることが可能となる。
【００１４】又、漏洩液が全量蒸発するまでの間、前記
ドリップトレイ７内に回収された漏洩液の船体運動によ
る揺動は、前記仕切板８によって抑えられる一方、ドリ
ップトレイ７の開口縁部に形成したフランジ部６によっ
て漏洩液のドリップトレイ７外部への飛散も防止され
る。
ドリップトレイ７内に回収された漏洩液の船体運動によ
る揺動は、前記仕切板８によって抑えられる一方、ドリ
ップトレイ７の開口縁部に形成したフランジ部６によっ
て漏洩液のドリップトレイ７外部への飛散も防止され
る。
【００１５】こうして、エジェクタや配管等を一切必要
とせず、簡単な構造でコストアップを抑えつつ漏洩液を
確実に回収処理し得、船体内殻３の低温脆化を防止し得
る。
とせず、簡単な構造でコストアップを抑えつつ漏洩液を
確実に回収処理し得、船体内殻３の低温脆化を防止し得
る。
【００１６】尚、本発明の液化ガス船の船体保護装置
は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【００１７】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の液化ガス
船の船体保護装置によれば、簡単な構造でコストアップ
を抑えつつ漏洩液を確実に回収処理し得、船体内殻の低
温脆化を防止し得るという優れた効果を奏し得る。
船の船体保護装置によれば、簡単な構造でコストアップ
を抑えつつ漏洩液を確実に回収処理し得、船体内殻の低
温脆化を防止し得るという優れた効果を奏し得る。
【図１】本発明の一実施例の要部横断面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ矢視図である。
【図３】液化ガス船のタンク本体部分の一例を表わす全
体横断面図である。
体横断面図である。
２ タンク本体 ３ 船体内殻 ５ ドレン装置 ６ フランジ部 ７ ドリップトレイ ８ 仕切板 ９ 断熱支持台
Claims (1)
- 【請求項１】 液化ガス船のタンク本体底部のドレン装
置下部に配設され、上方開口縁部に漏洩液飛散防止用の
フランジ部が形成されたドリップトレイと、該ドリップ
トレイ内底部に格子状に設けられた仕切板と、前記ドリ
ップトレイと船体内殻底部との間に介在される複数の断
熱支持台とを備えたことを特徴とする液化ガス船の船体
保護装置。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11849993A JP3309487B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 液化ガス船の船体保護装置 |
| TW083104105A TW252957B (ja) | 1993-05-20 | 1994-05-05 | |
| US08/240,620 US5445096A (en) | 1993-05-20 | 1994-05-11 | Hull protection system for liquefied gas ship |
| KR1019940010881A KR100189306B1 (ko) | 1993-05-20 | 1994-05-19 | 액화 가스선용 선체 보호 시스템 |
| EP94303633A EP0625462B1 (en) | 1993-05-20 | 1994-05-20 | Liquefied gas ships |
| ES94303633T ES2091091T3 (es) | 1993-05-20 | 1994-05-20 | Barco para gas licuado. |
| DE69400387T DE69400387T2 (de) | 1993-05-20 | 1994-05-20 | Flüssiggasschiffe |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11849993A JP3309487B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 液化ガス船の船体保護装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06329079A true JPH06329079A (ja) | 1994-11-29 |
| JP3309487B2 JP3309487B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=14738187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11849993A Expired - Lifetime JP3309487B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 液化ガス船の船体保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3309487B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101147364B1 (ko) * | 2009-11-03 | 2012-05-22 | 대우조선해양 주식회사 | 독립형 저장탱크의 누출액 수집장치 |
| KR101288352B1 (ko) * | 2011-06-09 | 2013-07-22 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | Ｌｎｇ 저장탱크용 드립 트레이 조립체 |
| KR200473638Y1 (ko) * | 2009-11-04 | 2014-07-16 | 대우조선해양 주식회사 | 독립형 저장탱크 구조물 |
| WO2022145386A1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-07 | 川崎重工業株式会社 | 極低温液体用配管構造及びそれを備えた船舶 |
| WO2022145319A1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-07 | 川崎重工業株式会社 | 船舶 |
| CN118025418A (zh) * | 2024-04-12 | 2024-05-14 | 惠生清洁能源科技集团股份有限公司 | 一种高安全性的液货舱 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102622387B1 (ko) | 2022-12-19 | 2024-01-09 | 한국건설기술연구원 | 액체 수소 지하 저장탱크의 누설 수소 포집 및 자동 환기 시스템 및 그 제어 방법 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP11849993A patent/JP3309487B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101147364B1 (ko) * | 2009-11-03 | 2012-05-22 | 대우조선해양 주식회사 | 독립형 저장탱크의 누출액 수집장치 |
| KR200473638Y1 (ko) * | 2009-11-04 | 2014-07-16 | 대우조선해양 주식회사 | 독립형 저장탱크 구조물 |
| KR101288352B1 (ko) * | 2011-06-09 | 2013-07-22 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | Ｌｎｇ 저장탱크용 드립 트레이 조립체 |
| WO2022145386A1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-07 | 川崎重工業株式会社 | 極低温液体用配管構造及びそれを備えた船舶 |
| WO2022145319A1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-07 | 川崎重工業株式会社 | 船舶 |
| CN118025418A (zh) * | 2024-04-12 | 2024-05-14 | 惠生清洁能源科技集团股份有限公司 | 一种高安全性的液货舱 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3309487B2 (ja) | 2002-07-29 |
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| JPH07232695A (ja) | 液体水素タンカー |
Legal Events
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