JP3309486B2 - 液化ガス船のドレン装置 - Google Patents
液化ガス船のドレン装置Info
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- JP3309486B2 JP3309486B2 JP11849893A JP11849893A JP3309486B2 JP 3309486 B2 JP3309486 B2 JP 3309486B2 JP 11849893 A JP11849893 A JP 11849893A JP 11849893 A JP11849893 A JP 11849893A JP 3309486 B2 JP3309486 B2 JP 3309486B2
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- Japan
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- liquefied gas
- support plate
- hole
- cold insulation
- insulation panel
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液化ガス船のドレン装
置に関するものである。
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、液化ガス船は、図３に示される
如く、外表面をポリウレタンフォーム等の多数の保冷パ
ネル１で覆ったアルミ合金製のタンク本体２を、船体内
殻３底部上に配設した断熱性を有する複数のタンク支持
台４によって支持せしめた構造を有しており、この種の
液化ガス船においては、タンク本体２内に貯留された極
めて低温の液化ガスが万一漏洩した場合、船体内殻３が
漏洩液にさらされて低温となり脆化することを防止する
必要がある。
如く、外表面をポリウレタンフォーム等の多数の保冷パ
ネル１で覆ったアルミ合金製のタンク本体２を、船体内
殻３底部上に配設した断熱性を有する複数のタンク支持
台４によって支持せしめた構造を有しており、この種の
液化ガス船においては、タンク本体２内に貯留された極
めて低温の液化ガスが万一漏洩した場合、船体内殻３が
漏洩液にさらされて低温となり脆化することを防止する
必要がある。
【０００３】このため、従来においては、例えば、実公
平１−２３９１９号公報に示される如く、各タンク支持
台４の外周部に、周方向に突出する漏洩液の受け装置を
設け、前記保冷パネル１とタンク支持台４との間隙から
落下する低温の漏洩液による船体内殻３の冷却を防止す
るようにしたものがあった。
平１−２３９１９号公報に示される如く、各タンク支持
台４の外周部に、周方向に突出する漏洩液の受け装置を
設け、前記保冷パネル１とタンク支持台４との間隙から
落下する低温の漏洩液による船体内殻３の冷却を防止す
るようにしたものがあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く各タンク支持台４の外周部に漏洩液の受け装置を設
けるのでは、受け装置の数が非常に多くなりコストアッ
プにつながる等の欠点を有していたため、近年、前記保
冷パネル１とタンク支持台４との間隙を液密とし、保冷
パネル１の継手部における所要箇所から漏洩液を回収す
るドレン装置の開発が進められているが、保冷パネル１
の継手部は低温の液化ガスによって冷却されるタンク本
体２の収縮の影響を受けることから、前記ドレン装置の
取り付け方等の面において具体案がなく、実用化されて
いないのが現状であった。
如く各タンク支持台４の外周部に漏洩液の受け装置を設
けるのでは、受け装置の数が非常に多くなりコストアッ
プにつながる等の欠点を有していたため、近年、前記保
冷パネル１とタンク支持台４との間隙を液密とし、保冷
パネル１の継手部における所要箇所から漏洩液を回収す
るドレン装置の開発が進められているが、保冷パネル１
の継手部は低温の液化ガスによって冷却されるタンク本
体２の収縮の影響を受けることから、前記ドレン装置の
取り付け方等の面において具体案がなく、実用化されて
いないのが現状であった。
【０００５】本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な構造
でコストアップを抑えつつ保冷パネルの継手部における
所要箇所から漏洩液を回収し得、船体内殻の低温脆化防
止に役立つ液化ガス船のドレン装置を提供しようとする
ものである。
でコストアップを抑えつつ保冷パネルの継手部における
所要箇所から漏洩液を回収し得、船体内殻の低温脆化防
止に役立つ液化ガス船のドレン装置を提供しようとする
ものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、液化ガス船の
タンク本体底部外表面に取り付けた保冷パネルの継手部
に設けられる断熱材の所要位置に上下方向へ延びる漏洩
液用の貫通孔を穿設し、一方の側の保冷パネル底面に、
前記貫通孔の下側へ張り出す漏洩液受け部を有する支持
板を固着し、該支持板の前記貫通孔下側位置に穿設した
ねじ孔にドレン弁を着脱自在にねじ込み、前記保冷パネ
ルの継手部底面に、前記支持板の漏洩液受け部周縁から
の漏洩液の滴下防止用のテープを貼着したことを特徴と
するものである。
タンク本体底部外表面に取り付けた保冷パネルの継手部
に設けられる断熱材の所要位置に上下方向へ延びる漏洩
液用の貫通孔を穿設し、一方の側の保冷パネル底面に、
前記貫通孔の下側へ張り出す漏洩液受け部を有する支持
板を固着し、該支持板の前記貫通孔下側位置に穿設した
ねじ孔にドレン弁を着脱自在にねじ込み、前記保冷パネ
ルの継手部底面に、前記支持板の漏洩液受け部周縁から
の漏洩液の滴下防止用のテープを貼着したことを特徴と
するものである。
【０００７】
【作用】従って、万一、タンク本体内に貯留された極め
て低温の液化ガスが漏洩した場合、漏洩液は保冷パネル
とタンク本体との間から保冷パネルの継手部に至り、断
熱材の貫通孔を流れて支持板の漏洩液受け部上に落ち、
該漏洩液受け部にねじ込まれたドレン弁内に流入し、該
ドレン弁から回収される。
て低温の液化ガスが漏洩した場合、漏洩液は保冷パネル
とタンク本体との間から保冷パネルの継手部に至り、断
熱材の貫通孔を流れて支持板の漏洩液受け部上に落ち、
該漏洩液受け部にねじ込まれたドレン弁内に流入し、該
ドレン弁から回収される。
【０００８】前記支持板は、断熱材の一方の側の保冷パ
ネル底面に固着してあるため、保冷パネルの継手部が低
温の液化ガスによって冷却されるタンク本体の収縮の影
響を受けた際、支持板が断熱材の収縮変形を拘束するよ
うなことはなく、該断熱材の収縮変形は、前記支持板の
漏洩液受け部周縁からの漏洩液の滴下を防止するテープ
の撓みによって吸収される。
ネル底面に固着してあるため、保冷パネルの継手部が低
温の液化ガスによって冷却されるタンク本体の収縮の影
響を受けた際、支持板が断熱材の収縮変形を拘束するよ
うなことはなく、該断熱材の収縮変形は、前記支持板の
漏洩液受け部周縁からの漏洩液の滴下を防止するテープ
の撓みによって吸収される。
【０００９】又、前記ドレン弁は、支持板の貫通孔下側
位置に穿設したねじ孔に着脱自在にねじ込んであるた
め、定期点検時等において作業が行いやすく、しかも、
保冷パネルとタンク本体との間に水等のドレンが入り込
んでしまっているような場合にもドレンの排出作業を容
易に行える。
位置に穿設したねじ孔に着脱自在にねじ込んであるた
め、定期点検時等において作業が行いやすく、しかも、
保冷パネルとタンク本体との間に水等のドレンが入り込
んでしまっているような場合にもドレンの排出作業を容
易に行える。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【００１１】図１及び図２は本発明の一実施例であっ
て、５は液化ガス船のタンク本体２底部外表面に取り付
けた保冷パネル１の継手部に設けられる断熱材であり、
該断熱材５としては使用温度範囲で弾力性を有し且つ断
熱性の高い材料、例えばポリエチレンフォーム等を使用
し、前記断熱材５の所要位置に上下方向へ延びる漏洩液
用の貫通孔６を穿設し、前記断熱材５の一方の側の保冷
パネル１底面に、前記貫通孔６の下側へ張り出す漏洩液
受け部７ａを有する支持板７を固着し、該支持板７の前
記貫通孔６下側位置に穿設したねじ孔８にドレン弁９を
着脱自在にねじ込み、前記保冷パネル１の継手部底面
に、前記支持板７の漏洩液受け部７ａ周縁からの漏洩液
の滴下防止用のテープ１０を貼着する。
て、５は液化ガス船のタンク本体２底部外表面に取り付
けた保冷パネル１の継手部に設けられる断熱材であり、
該断熱材５としては使用温度範囲で弾力性を有し且つ断
熱性の高い材料、例えばポリエチレンフォーム等を使用
し、前記断熱材５の所要位置に上下方向へ延びる漏洩液
用の貫通孔６を穿設し、前記断熱材５の一方の側の保冷
パネル１底面に、前記貫通孔６の下側へ張り出す漏洩液
受け部７ａを有する支持板７を固着し、該支持板７の前
記貫通孔６下側位置に穿設したねじ孔８にドレン弁９を
着脱自在にねじ込み、前記保冷パネル１の継手部底面
に、前記支持板７の漏洩液受け部７ａ周縁からの漏洩液
の滴下防止用のテープ１０を貼着する。
【００１２】尚、図中、１１は保冷パネル１の継手部に
おけるタンク本体２側に詰め込まれたグラスウール等の
低温下で弾力性を有する保冷材である。
おけるタンク本体２側に詰め込まれたグラスウール等の
低温下で弾力性を有する保冷材である。
【００１３】前述の如く構成したので、万一、タンク本
体２内に貯留された極めて低温の液化ガスが漏洩した場
合、漏洩液は保冷パネル１とタンク本体２との間から保
冷パネル１の継手部に至り、断熱材５の貫通孔６を流れ
て支持板７の漏洩液受け部７ａ上に落ち、該漏洩液受け
部７ａにねじ込まれたドレン弁９内に流入し、該ドレン
弁９から図示していない受け皿に回収される。
体２内に貯留された極めて低温の液化ガスが漏洩した場
合、漏洩液は保冷パネル１とタンク本体２との間から保
冷パネル１の継手部に至り、断熱材５の貫通孔６を流れ
て支持板７の漏洩液受け部７ａ上に落ち、該漏洩液受け
部７ａにねじ込まれたドレン弁９内に流入し、該ドレン
弁９から図示していない受け皿に回収される。
【００１４】前記支持板７は、断熱材５の一方の側の保
冷パネル１底面に固着してあるため、保冷パネル１の継
手部が低温の液化ガスによって冷却されるタンク本体２
の収縮の影響を受けた際、支持板７が断熱材５の収縮変
形を拘束するようなことはなく、該断熱材５の収縮変形
は、前記支持板７の漏洩液受け部７ａ周縁からの漏洩液
の滴下を防止するテープ１０の撓みによって吸収され
る。
冷パネル１底面に固着してあるため、保冷パネル１の継
手部が低温の液化ガスによって冷却されるタンク本体２
の収縮の影響を受けた際、支持板７が断熱材５の収縮変
形を拘束するようなことはなく、該断熱材５の収縮変形
は、前記支持板７の漏洩液受け部７ａ周縁からの漏洩液
の滴下を防止するテープ１０の撓みによって吸収され
る。
【００１５】又、前記ドレン弁９は、支持板７の貫通孔
６下側位置に穿設したねじ孔８に着脱自在にねじ込んで
あるため、定期点検時等において作業が行いやすく、し
かも、保冷パネル１とタンク本体２との間に水等のドレ
ンが入り込んでしまっているような場合にもドレンの排
出作業を容易に行える。
６下側位置に穿設したねじ孔８に着脱自在にねじ込んで
あるため、定期点検時等において作業が行いやすく、し
かも、保冷パネル１とタンク本体２との間に水等のドレ
ンが入り込んでしまっているような場合にもドレンの排
出作業を容易に行える。
【００１６】こうして、簡単な構造でコストアップを抑
えつつ保冷パネル１の継手部における所要箇所から漏洩
液を回収し得、船体内殻３の低温脆化防止に貢献するこ
とが可能となる。
えつつ保冷パネル１の継手部における所要箇所から漏洩
液を回収し得、船体内殻３の低温脆化防止に貢献するこ
とが可能となる。
【００１７】尚、本発明の液化ガス船のドレン装置は、
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の液化ガス
船のドレン装置によれば、簡単な構造でコストアップを
抑えつつ保冷パネルの継手部における所要箇所から漏洩
液を回収し得、船体内殻の低温脆化防止に貢献すること
ができ、更にドレン弁を支持板の貫通孔下側に穿設した
ねじ孔に着脱自在にねじ込んだことにより、定期点検時
の作業や水等のドレンの排出作業も容易になるという優
れた効果を奏し得る。
船のドレン装置によれば、簡単な構造でコストアップを
抑えつつ保冷パネルの継手部における所要箇所から漏洩
液を回収し得、船体内殻の低温脆化防止に貢献すること
ができ、更にドレン弁を支持板の貫通孔下側に穿設した
ねじ孔に着脱自在にねじ込んだことにより、定期点検時
の作業や水等のドレンの排出作業も容易になるという優
れた効果を奏し得る。
【図１】本発明の一実施例の要部断面図である。
【図２】本発明の一実施例の要部斜視図である。
【図３】液化ガス船のタンク本体部分の一例を表わす全
体横断面図である。
体横断面図である。
１ 保冷パネル ２ タンク本体 ５ 断熱材 ６ 貫通孔 ７ 支持板 ７ａ 漏洩液受け部 ８ ねじ孔 ９ ドレン弁 １０ テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−85463（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−102099（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−124391（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B63B 25/16 101 B63B 25/16 B63B 13/00
Claims (1)
- 【請求項１】 液化ガス船のタンク本体底部外表面に取
り付けた保冷パネルの継手部に設けられる断熱材の所要
位置に上下方向へ延びる漏洩液用の貫通孔を穿設し、一
方の側の保冷パネル底面に、前記貫通孔の下側へ張り出
す漏洩液受け部を有する支持板を固着し、該支持板の前
記貫通孔下側位置に穿設したねじ孔にドレン弁を着脱自
在にねじ込み、前記保冷パネルの継手部底面に、前記支
持板の漏洩液受け部周縁からの漏洩液の滴下防止用のテ
ープを貼着したことを特徴とする液化ガス船のドレン装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11849893A JP3309486B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 液化ガス船のドレン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11849893A JP3309486B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 液化ガス船のドレン装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06329078A JPH06329078A (ja) | 1994-11-29 |
| JP3309486B2 true JP3309486B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=14738162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11849893A Expired - Lifetime JP3309486B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 液化ガス船のドレン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3309486B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101948654B1 (ko) * | 2018-07-13 | 2019-05-02 | (주)동성화인텍 | 저장탱크 구조물 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP11849893A patent/JP3309486B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06329078A (ja) | 1994-11-29 |
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