JP2000255481A - 円筒形液化ガスタンクの底面構造 - Google Patents

円筒形液化ガスタンクの底面構造

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JP2000255481A
JP2000255481A JP11063379A JP6337999A JP2000255481A JP 2000255481 A JP2000255481 A JP 2000255481A JP 11063379 A JP11063379 A JP 11063379A JP 6337999 A JP6337999 A JP 6337999A JP 2000255481 A JP2000255481 A JP 2000255481A
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tank
plate
bottom plate
liquefied gas
gas tank
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Takayoshi Asai
孝悦 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液化ガスタンクと浮体、例えば船体二重
底頂板との間の空間を節約し、かつ、タンク底部の液漏
れの点検確認が容易にできるタンクの底板構造を提供す
ること。 【解決手段】 浮体上に設置された円筒形液化ガスタン
クの底板7aの上に薄板5を設けた2枚重ねとし、底板
7aと薄板5との空間をガス通路になっている端部材6
に連通させ、この端部材を通して底板7aと薄板5との
空間を常時遠隔監視できる円筒形液化ガスタンクの底面
構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶や洋上プラント
等の浮体に搭載される底面が平坦な円筒形液化ガスタン
クの底板構造に関する。
【0002】
【従来の技術】LNG船等の船舶や洋上LNGプラント
等の浮体に搭載される液化ガスのタンクに万一何らかの
原因により亀裂が生じLNGが漏れた場合、漏れたLN
Gが船体等の浮体構造に触れると、浮体構造が過度に冷
却され浮体が破壊される危険があるので、その対策が取
られている。船体二重底頂板上に設置される底面が平坦
なタンクの液漏れ対策としては、方形タンクを対象にし
て実公昭62−12960に図7、図8に示すものが提
案され、また円筒形タンクを対象に実公平7−1998
6に図9、図10に示すものが提案されている。なお、
図8は図7のD部の拡大図、図10は図9のE部の拡大
図である。
【0003】防液シート10が、図8においては断熱材
4の下面に、図10においては断熱材4の上面に設けら
れているが、どちらの提案にも共通してタンクの底板7
に生じた亀裂からの漏れたLNGは断熱材4に接して設
けられた薄い金属板等の防液シート10及び樋14によ
り漏れ液受け8に導かれる(図10においては、漏れ液
受けは図示省略されている)。タンク底板7と船体二重
底頂板12との間には人が入れるだけの空間が保持され
ており、船の就航後これらの防液シートや樋が位置ずれ
を起すなどの不具合に対処して、液漏れ対策装置の点検
補修が出来るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の技術に
おいては次のような不具合がある。
【0005】(1)タンクと船体二重底頂板との間に点
検補修のための大きな空間が必要である。この空間はL
NGの輸送や貯蔵には直接的には役立っていない。
【0006】(2)当然のことながら、タンクを船体二
重底頂板から高く離して設置するためには支持台15に
多量の資材が必要である。
【0007】(3)液漏れ対策装置が健全であるか否か
は其処に人が行って点検確認する必要があり、制御室で
常時遠隔確認するということは困難である。さらに、船
の就航中はタンクの周囲空間は不活性ガスが満たされて
おり、人が其処に行くことさえ困難である。
【0008】(4)タンクの支持台或いはタンク底面部
の防熱構造には液漏れ対策装置が組込まれているため、
タンク底板と船体二重底頂板との間に配備される支持台
構造や断熱構造が複雑である。
【0009】本発明はこのような課題を解決した液漏れ
対策装置を有するタンクの底板構造を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段の概要は下記のとおりである。
【0011】浮体上の断熱性支持台上に接している底
面が平坦なタンク底面部を2枚重ねの構造とする。
【0012】上記の構造において、薄板である上板
を下板であるタンク底板の上面に取付けた構造とする。
【0013】上記の構造において、2枚重ねの底板
構造の周辺にガス通路を構成する端部材をタンク底板に
取付ける。
【0014】上記の構造において、タンク底板を構
成する上板と下板との間の区画を複数の密閉区画に区分
する。
【0015】
【発明の実施の形態】
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を具体的に説
明する。
【0017】実施例1 図1は円筒形タンクを搭載したLNG船の全体横断面
図、図2は図1のA部の拡大図、図3は図2のB部の拡
大図である。図1において、円筒形タンク1が船体11
の二重底頂板12の上に設けられた断熱性支持台2の上
に設置されている。タンクはタンク内のLNGを含めそ
の重量の大部分は断熱性支持台2で支えられている。船
の動揺に対する支持のためアンカーリング3が設けられ
ており、アンカーリングの上端はタンク側面板に、下端
は船体二重底頂板に固定されている。タンクはタンク底
面部の断熱性支持台2とアンカーリング3でのみ支持さ
れており、タンクの側面部および頂面部は船体構造とは
離れている。アンカーリングはその上方部分のみに防熱
材4が施されている。
【0018】タンク底板7は断熱性支持台に接している
平坦な部分7aとその周辺部において立上がりタンク側
面板につながる傾斜部分7bとからなり、その平坦な部
分の底板の上面には薄板5が重ねて取付けられている。
【0019】図4は底板7aの上に薄板5を取付けた状
況の説明図であって、端部材6と薄板5との接合部およ
び薄板5同士の接合部の状況を見やすくするために、一
部を切断線A、Aおよび切断線B、Bに沿った位置で切
断した状態を示した斜視図である。
【0020】この図4からも明らかなように、薄板5に
はタンク内の重量が掛かっているが、波状の凹凸がこの
重量により押しつぶされないように隣り合う波状の凹凸
間隔が小さくなっている。
【0021】薄板取付けの溶接部は、底板7aと薄板5
との小さな空間が、LNGを搭載するタンク内の空間と
隔離されるように、液密、気密になっている。気密にし
ない個所、例えば底板7aと、薄板との接合部は連通孔
18を有する不連続の溶接部16bになっている。一
方、薄板同士の接合部は連続した溶接部16aとなって
いる。
【0022】薄板5の周辺部にはガス通路を有する端部
材6が液密、気密になるように連続した溶接部16cに
よりタンク底板に取付けられており、図4に示すよう
に、その端部材6に薄板5の端部が液密、気密になるよ
う連続した溶接部16aで取付けられている。端部材の
ガス通路と薄板下部の小さな空間が、例えば連通孔18
により通じている。
【0023】こうして端部材の6のガス通路と薄板下部
で形成される小さな空間は低真空に保たれていて、この
小さな空間のガス成分や圧力などのガス状態はガス検知
装置により常時遠隔監視されている。薄板或いはタンク
底板のいずれか一方に亀裂が生じた場合にはガス検知装
置により、制御室などにおいて亀裂発生を知ることが出
来る。
【0024】通常時はタンク底板構造の内、薄板がタン
ク内のLNGに接しており、下板であるタンク底板に亀
裂が生じた場合は、直ちにLNGの漏れが生じるという
ことにはならない。薄板に亀裂が生じた場合には漏洩L
NGは下板であるタンク底板によりタンク外への流出は
阻止される。なお、底板傾斜部7bで発生する亀裂から
の漏洩LNGは防液シート10に沿って流下し漏れ液受
け8に導かれる。
【0025】また、薄板下部の小さな空間はタンク底板
に取付けられている区画仕切り材9により複数の区画に
区分されている。薄板あるいは底板に損傷が生じた場
合、その該当区画のガス状態が変化するので、損傷個所
がどの区画にあるかが分かるので、点検補修作業が手際
よく進めることが出来る。
【0026】薄板5の材質はタンク底板7とほぼ同質の
アルミ合金である。タンクの温度変化に対応したタンク
の伸縮に対して薄板とタンク底板は同じように伸縮する
ので、相互に擦れあったり、伸縮差による問題が生じな
い。タンク底板部の液漏れ対策装置は殆ど全てタンクに
取付けられているので、タンク建造の時に作業条件の良
い船外で取付けることが出来る。本発明によれば、平坦
なタンク底面部に関しては断熱性支持台には漏れ液対策
の装置はなく、断熱性支持台2の機能はタンク荷重の支
持と断熱性の保持にほぼ限定され構造は簡素のものとな
る。
【0027】実施例2 図5は2枚重ねの板の間にスペーサを配した本発明の他
の実施例を示すもので、実施例1を示す図3のCの部分
に相当する部分を示している。薄板5は凹凸のない平板
であり、タンク底板7aと薄板5との間には薄板と同質
のアルミ合金の金網17が挟まれている。液漏れ対策装
置としての作用と効果は実施例1とほぼ同様である。
【0028】実施例3 図6は板厚の構成を変えた本発明の更に他の実施例を示
すもので、実施例1を示す図3のCの部分に相当する部
分を示している。タンク底板を構成する下板の底板7c
の厚みは実施例1におけるよりも薄くなっているが、下
板の底板7cとほぼ同じ厚みの上板の底板8dが重ねて
取付けられている。液漏れ対策装置としての作用と効果
は実施例1とほぼ同様である。
【0029】
【発明の効果】以上説明した本発明の効果を要約する
と、次のとおりである。
【0030】(1)タンクと船体二重底頂板との間に従
来技術で述べたような点検補修のための大きな空間を設
ける必要がなく、船内空間をより有効に活用した船の設
計が可能になる。
【0031】(2)当然のことながら、タンクを船体二
重底頂板から高く離して設置するための多量のタンク支
持台用の資材が不要になる。
【0032】(3)液漏れ対策装置が健全であるか否か
は其処に人が行って点検確認する必要がなく、2枚重ね
タンク底板の間のガス状態を監視することにより液漏れ
対策装置の健全性を常時遠隔監視することが出来る。
【0033】(4)底板構造が万一損傷した場合、その
損傷個所がどの区画にあるのか点検補修する前に判明す
るので、点検補修作業を手際よく進めることが出来る。
【0034】(5)液漏れ対策装置は殆ど全てタンクに
取付けられているので、タンク建造の時に作業条件の良
い船外で取付けることが出来る。
【0035】(6)断熱性支持台には漏れ液対策の装置
は不要で、断熱性支持台の機能はタンク荷重の支持と断
熱性の保持にほぼ限定され構造は簡素のものとなる。
【0036】(7)以上(1)から(6)の効果は船体
に設置されたタンクを対象に述べたが、 洋上プラント
などの船舶以外の浮体に設置されたタンクにおいてもほ
ぼそのま ま同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒形タンクを搭載した船体とタンクの全体横
断面図。
【図2】図1のA部の拡大図。
【図3】図2のB部の拡大図。
【図4】図3における主要部分の一部裁断斜視図。
【図5】図3のC部についての他の具体例。
【図6】図3のC部についての更に他の具体例。
【図7】方形タンクを積載した従来の船体とタンクの全
体横断面図。
【図8】図7におけるD部の拡大図。
【図9】円筒形タンクを積載した従来の船体とタンクの
全体横断面図。
【図10】図9におけるE部の拡大図。
【符号の説明】
1 円筒形タンク 2 断熱性支持台 3 アンカーリング 4 断熱材 5 薄板 6 端部材 7 タンク底板 8 漏れ液受け 9 区画仕切り材 10 防液シート 11 船体 12 船体二重底頂板 13 方形タンク 14 樋 15 タンク支持台 16a 連続した溶接部 16b 不連続の溶接部 16c 連続した溶接部 17 金網 18 連通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮体上に設置された円筒形液化ガスタン
    クの底面構造であって、浮体上の断熱性支持台上に接し
    ている底面が平坦なタンク底面部を2枚重ねの構造とし
    たことを特徴とする円筒形液化ガスタンクの底面構造。
  2. 【請求項2】 2枚重ねの構成として、薄板である上板
    が下板であるタンク底板の上面に取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の円筒形液化ガスタンクの
    底面構造。
  3. 【請求項3】 2枚重ねの底板構造の周辺部にガス通路
    を構成する端部材がタンク底板に取付けられていること
    を特徴とする請求項1記載の円筒形液化ガスタンクの底
    面構造。
  4. 【請求項4】 タンク底板を構成する上板と下板との間
    の区画を複数の密閉区画に区分したことを特徴とする請
    求項1記載の円筒形液化ガスタンクの底面構造。
JP11063379A 1998-09-11 1999-03-10 円筒形液化ガスタンクの底面構造 Pending JP2000255481A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100872864B1 (ko) 2007-06-29 2008-12-10 중앙대학교 산학협력단 엘엔지 저장탱크를 위한 단열체 및 그의 제조방법
CN108177726A (zh) * 2017-12-22 2018-06-19 沪东中华造船(集团)有限公司 一种lng加注船用的c型罐防滚插座及防滚实现方法
CN108189972A (zh) * 2017-12-22 2018-06-22 沪东中华造船(集团)有限公司 一种lng加注船上用的c型罐支座及安装方法

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